JPH0627144B2 - エチレン共重合体 - Google Patents

エチレン共重合体

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JPH0627144B2
JPH0627144B2 JP60148090A JP14809085A JPH0627144B2 JP H0627144 B2 JPH0627144 B2 JP H0627144B2 JP 60148090 A JP60148090 A JP 60148090A JP 14809085 A JP14809085 A JP 14809085A JP H0627144 B2 JPH0627144 B2 JP H0627144B2
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ethylene
ethylene copolymer
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polymerization
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章義 大西
武雄 島田
巖 石野
祐司 尾関
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、新規なエチレン共重合体に関するものであ
る。
本発明の新規なエチレン共重合体は、耐電圧特性、特に
電気トリー特性、水トリー特性、インパルス破壊特性な
どの耐絶縁破壊特性に優れる電力ケーブル用材料となる
ものである。
先行技術 低密度ポリエチレンをベースにした架橋ポリエチレンは
優れた電気特性及び耐熱性を有していることから、CV
ケーブル絶縁材料として広く使用されているが、超高電
圧下では絶縁破壊が起り、より高性能の材料が要望され
ている。
このため、超高電圧下での絶縁破壊特性を向上させるべ
く、数多くの検討がなされてきた。
例えば、空孔、水、金属等の不純物が、存在すると電荷
の集中が起こり、絶縁破壊特性が低下するので、主とし
て超高圧ケーブル用の材料としては、不純物除去技術が
検討されており、100μ以上のコンタミを含まないク
リーンポリエチレンとか、空孔を生じさせない乾式架橋
技術が開発されてきた。これらの技術を駆使して275
KVのケーブル迄実用化されるに至つている。
しかしかかる高電圧用の架橋ポリエチレン絶縁電力ケー
ブルは、他方でその絶縁厚みが著しく厚くなつてしまう
という欠点があり、より耐電圧特性に優れた材料が望ま
れている。
材料自体が電荷の集中をさける機能を有すれば、薄い材
料で製造可能となるため、ステアリン酸カルシウム、各
種芳香族化合物等を電圧安定剤として用いる試みがなさ
れたが、これら添加剤を用いる方法は、添加剤のブリー
ドアウトが起こり、長期の性能保持性に問題がある(例
えば特公昭48−24809号公報、西独国特許第12
48773号明細書、仏国特許第1464601号明細
書等参照)。
発明の概要 本発明者らは、これら現状に鑑み、絶縁破壊特性、長期
性能保持、柔軟性、金属の触媒残査無の全てに優れたエ
チレン共重合体の開発に注力した結果、優れたエチレン
共重合体の開発に成功した。
即ち、本発明は、一般式(I)、 (式中、RはHまたは−CHを、Xはハロゲン原子
を、YはC4−18のアルキル基を、nは0又は1を、
mは1〜4の整数を、lは1〜4の整数をそれぞれ示
す)で表わされるエチレン型α,β不飽和酸のハロゲン
化アルキル化フェニルエステルを0.0015〜3モル%(全
体量基準)含有するエチレンを反応温度120℃以上、
反応圧力500kg/cm2以上で、遊離基発生開始剤を用いて
重合することにより得られるエチレンと一般式(I)の
フェニルエステルとのランダム共重合体であって、該フ
ェニルエステル基単位、 (但し、R,X,Y,n,m及びlは上記と同じであ
る) を0.005〜10モル%含有し、数平均分子量が3000
以上であるエチレン共重合体を提供するものである。
発明の効果 本発明の新規なエチレン共重合体は、耐電圧特性、長期
性能保持、柔軟性、金属残査無、ケーブル被覆加工特性
等電力ケーブル用絶縁材料としての全ての要求性能を満
足し、特に高電圧用電力ケーブル用絶縁材料として極め
て優れた性能を示す。
発明の具体的説明 本発明のエチレン共重合体は、文献未記載の新規な共重
合体で、エチレンと一般式(I)、 (式中、RはH又は−CHを、Xはハロゲン原子を、
YはC4〜18のアルキル基を、nは0又は1を、mは
1〜4の整数を、lは1〜4の整数をそれぞれ示す)で
表わされる単量体との共重合体であつて、一般式(I)
で表わされる単量体を0.005〜10モル%、好ましくは
0.005〜5モル%程度含有するものである。
上記一般式(I)で表わされる単量体としては、例えば
ジブロモノニルフエニルメタクリレート、ジクロロノニ
ルフエニルメタクリレート、ジブロモオクチルフエニル
メタクリレート、ジクロロオクチルフエニルメタクリレ
ート、ジブロモステアリルフエニルメタクリレート、ジ
クロロステアリルフエニルメタクリレート、ジブロモノ
ニルフエニルアクリレート、ジクロロノニルフエニルア
クリレート、ジブロモオクチルフエニルアクリレート、
ジクロロオクチルフエニルアクリレート、ジブロモステ
アリルフエニルアクリレート、トリブロモノニルメタク
リレート、トリブロモノニルアクリレート、トリブロモ
ステアリルメタクリレート、トリブロモステアリルアク
リレート、ブロモジノニルフエニルメタクリレート、ブ
ロモジオクチルフエニルメタクリレート、ブロモジオク
チルフエニルアクリレート、ジフルオロノニルフエニル
メタクリレート、ジヨウ化ノニルフエニルメタクリレー
ト、ジブロモノニルベンジルメタクリレート、ジクロロ
ノニルベンジルメタクリレート等がある。
一般式(I)で表わされる単量体の中でもハロゲン原子がC
l又はBrであるのが好ましく、特にBrが好ましいもので
ある。
該エチレン共重合体のポリマー構造はランダム共重合体
が望ましい。
本発明のエチレン共重合体は、エチレンと一般式(I)で
表わされる単量体の他に樹脂の変性のために他のモノマ
ーを添加することができ、変性用モノマーは10モル%
まで含有することができる。変性用コモノマーとして
は、エチレンと共重合可能であることが知られているモ
ノマーが使用できる。
例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエ
ステル、エチルアクリレートメチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート等のアクリル酸エステル類、メチルメタ
クリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレ
ート等のメタクリル酸エステル類、アクリル酸、メタク
リル酸等のエチレンα,β不飽和酸類である。
本発明の新規なエチレン共重合体は数平均分子量が10
00以上のものである。分子量が1000より小さいと
長期性能が低下する。好ましくは分子量が3000以上
である。
本発明のエチレン共重合体は、絶縁破壊特性が優れる他
に難燃性をも示す極めて特異なポリマーであるので上述
の電力ケーブル用絶縁材料としての用途の他、種々の用
途への応用が可能である。例えば、押出成形による電線
ケーブル絶縁材料としてまた、T−ダイ法やインフレー
シヨン法でフイルムに成形し絶縁フイルム、汎用及び難
燃性フイルムとして用いることができる。
本発明のエチレン共重合体はまた、中空成形、射出成
形、押出成形などによつて各種成形品を製造することが
できる。押出成形の一具体例として他のプラスチツクあ
るいはプラスチツク以外の材料(金属箔、紙、布等)か
らなるフイルムに押出被覆を行つて積層フイルムとする
こともできる。
本発明のエチレン共重合体は、熱可塑性樹脂の範疇に入
るものであるから、この種の樹脂材料に慣用されている
ように他の熱可塑性樹脂たとえば、ポリエチレン、ポリ
プロピレンエチレン−酢ビ共重合体などとブレンドして
使用することもできるし、石油樹脂、ワツクス、安定
剤、帯電防止剤、老化防止剤、電圧安定剤、カーボンブ
ラツク、紫外線吸収剤、合成ゴムないし天然ゴム、滑
剤、無機充填剤などを配合して用いることもできる。
又、化学架橋剤、電子線、あるいはビニルトリメトキシ
シラン等のグラフト共重合化による架橋体として用いる
こともできる。その場合、化学架橋剤としてはジクミル
パーオキサイド、パーカドツクスなどの一般的に使用さ
れているものを使用することができ、更にまた老化防止
剤その他の添加剤を併用することを防げるものではな
い。
本発明のエチレン共重合体は所定の単量体を共重合条件
に付することによつて製造されるが、公知のラジカル重
合による高圧法ポリエチレン製造装置での製造が可能で
ある。
このラジカル重合に使用される触媒は遊離基を発生する
化合物であり例えば、酸素、ジターシヤルブチルパーオ
キサイド、ターシヤルブチルクミルパーオキサイド、ジ
クミルパーオキサイド等のジアルキルパーオキサイド、
アセチルパーオキサイド、イソブチルパーオキサイド、
オクタノイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイ
ド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ2−
エチルヘキシルパーオキシジカーボネート等のパーオキ
シジカーボネート、ターシヤリブチルパーオキシイソブ
チレート、ターシヤリブチルパーオキシピバレート、タ
ーシヤリブチルパーオキシラウレート等のパーオキシエ
ステル、メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘ
キサノンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド、1,
1ビスターシヤリブチルパーオキシシクロヘキサン、2,2
ビスターシヤリブチルパーオキシオクタン等のパーオキ
シケタール、ターシヤリブチルハイドロパーオキサイ
ド、クメンハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオ
キサイド、2,2アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化
合物。
この重合は、連続式で行うのが好ましい。重合装置はエ
チレンの高圧ラジカル重合法で一般的に用いられている
連続撹拌式槽型反応器または連続式管型反応器を使用す
ることができる。
重合はこれら単一の反応器を用いて単一区域法として実
施できるが、多くの反応器をシリーズに、場合によつて
は冷却器を連結して用いるか、または多区域法になるよ
う内部をいくつかの区域に効果的に分割した単一の反応
器を用いることもできる。多区域法では、各区域におけ
る反応条件に差をもたせて、それらの各反応器または各
反応区域で得られる重合体の特性をコントロールするよ
うに、それぞれの反応器または反応区域ごとに単量体組
成、触媒濃度、分子量調整剤濃度等を調節するのがふつ
うである。複数反応器をシリーズに連結して用いる場合
は、2基以上の槽型反応器または2基以上の管型反応器
の組合せの他に、1基以上の槽型反応器と1基以上の管
型反応器との組合せも使用することもできる。
本発明においてはエチレンと一般式(I)で表わされる単
量体とを上述の重合装置へ供給し、上記触媒の存在下に
ラジカル重合させる。この場合、エチレンと一般式(I)
で表わされる単量体の割合は、所望の組成の本発明のエ
チレン共重合体となる様に適宜選ばれるが、一般式(I)
で表わされる単量体の重合能がエチレンに比較して大き
いので通常一般式(I)で表わされる単量体が重合系にお
ける全体量基準で0.0015〜3モル%、好ましくは0.0015
〜2モル%含有するエチレンの状態で重合させる。
採用される重合圧力は500kg/cm2を越える圧力であ
り、好ましくは、1000〜4000kg/cm2の範囲であ
る。また重合温度は、少くとも120℃であるが好まし
くは150〜300℃の範囲である。
1基または2基以上の反応器中で生成した重合体は、こ
れを未反応の単量体から分離し、普通の高圧法ポリエチ
レンの製造の場合のように処理することができる。未反
応の単量体の混合物は、追加量の同一単量体と混合し、
再加圧して反応器に循環させる。前記のように添加する
追加量の単量体は、混合物の組成を元の重合系の組成に
戻すような組成のものであり、一般にはこの追加量の単
量体は、重合容器から分離した重合体の組成にほぼ相当
する組成をもつ。
なお本発明においては反応器は均一な組成の共重合体を
得る上で槽型反応器が好ましい。
触媒は、通常連鎖移動効果の小さい溶媒に溶解し、直接
高圧ポンプにて反応器中に注入する。濃度は0.5〜30
重量%程度が望ましい。
適切な溶媒としては、例えばヘキサン、ヘプタン、ホワ
イトスピリツト、炭化水素油、シクロヘキサン、トルエ
ン、高級分枝鎖飽和脂肪酸炭化水素、およびこれらの液
体の混合物があげられる。
また、一般式(I)で表わされる単量体の注入において
は、単独あるいは連鎖移動効果の小さい溶媒に溶解し、
直接高圧ポンプで反応器中に注入する。この溶媒として
は、例えばエチルベンゾエート、トルエン、メチルベン
ゾエート等芳香族化合物あるいは酢酸エチルエステル等
の脂肪族エステル等があげられる。
高圧ラジカル重合では分子量の調整に、特殊な場合を除
いて一般的には、連鎖移動剤を使用する。
本発明において連鎖移動剤は、通常の高圧ラジカル重合
で用いられるものが全て使用できる。
たとえば、エタン、プロパン、ブタン、ヘキサン、ヘプ
タン、等のアルカン類、プロピレン、ブテン、ヘキセン
等のアルケン類、エタノール、メタノール、プロパノー
ル等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等
のケトン類、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド
等のアルデヒド類、その他高圧法で使われる多くの化合
物が使用できる。
これらガス状のものは、圧縮機の吸入側に注入され液状
のものはポンプにて反応系に注入される。
反応器で製造された本発明のエチレン共重合体は高圧ラ
ジカル重合法の常法に従つて、分離器にて単量体から分
離され、そのまま製品となる。この製品はそのまま使用
してもよいが、既に高圧ラジカル重合法によつて得られ
た製品に使用されている様な種々の後処理工程を行つて
もよい。
実験例 実施例1 内容積1.5の撹拌式オートクレープ型連続反応器を用
いて、エチレンを30kg/時、ジブロモノニルフエニル
メタクリレート(DBNPMAと略記する)を100g
/の割合でトルエンに溶解させたものを900ml/
時、プロピレンを400/時、触媒としてターシヤリ
ブチルパーオキシイソブチレート1g/の割合でn−
ヘキサンに溶解した液を800ml/時の割合で連続的に
供給し、重合圧力2600kg/cm2、重合温度220℃で
重合させエチレン共重合体を製造した。
得られたエチレン共重合体は、MFR=2.7g/10
分、数平均分子量20,100、ポリマー中のDBNPMAの
含量は0.07モル%であつた。
実施例2 実施例1と同じ反応器を用い、DBNPMAを100g
/の割合でトルエンに溶解させたものを9.7/時、
プロピレンを用いず、実施例1に用いたと同じ触媒を5
g/の割合でn−ヘキサンに溶解した液を850ml/
時、重合温度を218℃とした以外は実施例1と同様に
重合させエチレン共重合体を製造した。
得られたエチレン共重合体は、MFR=4.0g/10
分、数平均分子量18,900、ポリマー中のDBNPMAの
含量は0.75モル%であつた。
参考例1〜3(未架橋体の特性評価) 実施例1及び2で製造した本発明のエチレン共重合体な
らびに市販の高圧法ポリエチレン「ユカロン ZF30
R」〔三菱油化(株)製、MFR=1.0g/10分〕を
試料重合体として用いて、これら重合体の特性評価を行
つた。
この特性評価に用いた測定法は、次の通りである。
(1)分子量:ゲルパーミエーシヨンクロマトグラフ法に
よる。
(2)コモノマー含量:赤外分光法による。
(3)MFR:JIS K6760 (4)密度:JIS K6760 (5)ゲル分率:JIS C3005 (6)電気トリー特性: 試料重合体を160℃、150kg/cm2の条件で5mm厚の
シートにそれぞれ成形したものを20mm×20mmに切出
した。この切出片に直径1mm、先端曲率半径5μの針を
15mm挿入した。一方、針を挿入したのと反対面に銀ペ
ーストを塗り試験片とした(第1図参照)。
この試験片に交流電圧を昇圧速度500V/secで印加
し、電気トリーの発生開始電圧を測定した。
(7)水トリー特性: 試料重合体を160℃、150kg/cm2の条件で5mm厚の
シートにそれぞれ成形したものを25mm×25mmに切出
した。この切出片に直径1mmの注射針を20mm挿入した
後、蒸留水を注入しながら15mm引抜き、注射針を挿入
したのと反対側の側面に10mm巾のアルミホイルを貼り
つけて試験片とした(第2図参照)。
この試験片に60Hz、10KVの交流電圧を50時間印加
の後、水トリーの成長平均長さを光学顕微鏡にて観察し
た。
(8)インパルス高圧破壊特性: 架橋体については、50μm厚のプレス成型試料を、非
架橋体については30μm厚のインフレーシヨン成型試
料(40mmφ押出機のインフレーシヨン成型機を用い、
成型温度150℃、ブロー比1.5の条件で成型した30
μmのインフレーシヨンフイルム)をそれぞれ用いイン
パルス高圧破壊特性を測定した。
測定は、負極性標準インパルス電圧を用い、予想破壊レ
ベルの約50%の電圧から印加を開始し、2KV/3回ス
テツプアツプにより昇圧し、破壊に至つた電圧を測定し
た。
(9)不燃性:JIS K7201により酸素指数を測定
した。
実施例1及び2で製造した本発明のエチレン共重合体及
び「ユカロン ZF30R」の特性評価結果を表1に示
した。
参考例4〜6(架橋体の特性評価) 架橋体の特性評価用試料作成は、ブラベンダーミキサー
の温度を110℃に設定し、各試料重合体100重量
部、架橋剤としてジクミルパーオキサイド2重量部及び
老化防止剤として「サントノツクスR」0.3重量部を加
えてそれぞれ5分間混練し、この混練試料を130℃に
保つた熱板プレスにてそれぞれ50μm厚及び5mm厚に
予備成型した後、これらを同じく熱板プレスにて180
℃、100kg/cm2ゲージ圧力で20分間加熱加圧して架
橋体とした。
この架橋体を用いて参考例1〜3と同様の試験片を作成
して用いた。
この特性評価結果を表2に示す。
上述の参考例に示す結果から、本発明の新規なエチレン
共重合体は特に高電圧用電力ケーブル用の材料として重
要な電気トリー特性及び水トリー特性及びインパルス破
壊特性が極めて優れ、又電力ケーブルとして通常架橋体
が用いられるが、この架橋体は未架橋体に比較し特に水
トリー特性及びインパルス破壊特性に優れるものである
ことが明らかであり、この優れた効果は本発明のエチレ
ン共重合体で初めて得られたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、電気トリー特性測定に用いた試験片の、第2
図は、水トリー特性測定に用いた試験片の概略図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I)、 (式中、RはHまたは−CHを、Xはハロゲン原子
    を、YはC4-18のアルキル基を、nは0又は1を、mは
    1〜4の整数を、lは1〜4の整数をそれぞれ示す)で
    表わされるエチレン型α,β不飽和酸のハロゲン化アル
    キル化フェニルエステルを0.0015〜3モル%(全体量基
    準)含有するエチレンを反応温度120℃以上、反応圧
    力500kg/cm2以上で、遊離基発生開始剤を用いて重合す
    ることにより得られるエチレンと一般式(I)のフェニ
    ルエステルとのランダム共重合体であって、該フェニル
    エステル基単位、 (但し、R,X,Y,n,m及びlは上記と同じであ
    る)を0.005〜10モル%含有し、数平均分子量が30
    00以上であるエチレン共重合体。
JP60148090A 1985-07-05 1985-07-05 エチレン共重合体 Expired - Lifetime JPH0627144B2 (ja)

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