JPH06270956A - 水廻り製品の包装構造 - Google Patents

水廻り製品の包装構造

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JPH06270956A
JPH06270956A JP5908793A JP5908793A JPH06270956A JP H06270956 A JPH06270956 A JP H06270956A JP 5908793 A JP5908793 A JP 5908793A JP 5908793 A JP5908793 A JP 5908793A JP H06270956 A JPH06270956 A JP H06270956A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種の水廻り製品をコンパクトな荷姿として
市場に供給できる包装構造を提供すること。 【構成】 水栓やシャワーヘッド等の水廻り製品を部品
ごとに別けて台紙上に適当に配置し、これらの部品を覆
う合成樹脂製のフィルムによって部品をこのフィルムと
台紙との間に封入する。フィルムは、真空引き等の手法
によって部品の表面に密着するように変形し、適当な接
着剤を使用することによってフィルムを台紙に一体に接
合することによって、部品を台紙に固定した包装を可能
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の水栓金具やシャ
ワーヘッド及びこれらの付属品の包装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の水栓金具のうち、たとえば湯水混
合栓等は、その本体から吐水管や流量調整,温度調整及
びシャワー側への切換え等のためのハンドルが突き出た
複雑な外郭形状を持つ。
【0003】このような水栓金具を工場出荷するとき
は、水栓本体にハンドル等の全ての部品を一体にし、現
場では建屋側の配管への接続だけで済むようにしてい
る。そして、出荷の際の包装は、たとえば各種の各種の
家庭用電気製品等のように、製品の外郭に合わせた形状
を持つ合成樹脂製のブロックを用意しておき、このブロ
ックに水栓本体を挟み込んで箱詰めする方法によって行
われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ブロックは
或る一つの水栓本体にマッチするものであって、異なる
仕様製品についてはそれぞれに専用のブロックが必要と
なる。このため、製品の仕様数が多い場合では、ブロッ
クに必要な経費も無視できず、コスト面での障害になり
やすい。
【0005】また、ブロックによって水栓本体を挟み込
むので、箱詰め後の最終的な荷姿の嵩は中身の製品に比
べるとかなり大きい。これはブロックを採用すること
で、箱の中に無駄な隙間ができてしまうことによるもの
であり、トラックやコンテナによる輸送効率にも影響を
与えるほか、工場や販売店での保管や管理にも不便さを
残すことになる。
【0006】更に、水栓の仕様に応じて、ブロックの形
状や箱詰めの際のブロックの姿勢や組込みの順序が様々
に変わる。このため、水栓をその部品と共に自動包装ラ
インで処理するには、ハンドリングが難しくなり、出荷
作業の効率の向上にも限界がある。
【0007】このような問題は、水栓金具だけでなく、
シャワーヘッドやそのホース等の各種の水廻り製品の包
装においても同様に発生している。
【0008】本発明において解決すべき課題は、各種の
水廻り製品をコンパクトな荷姿として市場に供給できる
包装構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、水栓やその他
の部品を台紙上に配置し、これらの水栓や部品を含む領
域に合成樹脂製のフィルムを掛け、前記台紙とフィルム
との間に前記水栓やその他の部品を封入してこれらの台
紙とフィルムを一体接合してなることを特徴とする。
【0010】
【作用】水栓の本体や吐水管及びその他の部品は、台紙
上に載せてこれらに被せるフィルムによって封入状態に
包装される。フィルムは、たとえば真空引きによって製
品の表面に密着するような変形が可能であり、適切な接
着剤によって台紙にフィルムを接合することによって、
製品は台紙とフィルムとによって固定状態にパックされ
る。包装後には、フィルムが製品の外郭形状に倣うよう
になり、嵩の張らない荷姿が得られる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の包装構造の概要を示す展開図
である。なお、実施例では、水廻り製品として湯水混合
栓及びこれに接続するホース付きのシャワーヘッドとし
て説明する。
【0012】図において、段ボールを素材とした台紙1
を製品の受載面とし、その表面にはスキンパック法によ
って一体にフィルム2を接合して製品を包み込んでい
る。
【0013】台紙1は、製品を載せたまま折り曲げるこ
とによってそれ自身が包装用の箱として組み立てること
ができるようにした展開図形を持つ。そして、フィルム
2は、予め加熱して軟化させたものを台紙1の上に位置
決めした製品に被せてバキュームポンプによって真空引
きし、予め台紙1に塗った接着剤により接合したもので
ある。そして、真空引きの強さに応じて、フィルム2は
製品の表面に密着したり少し隙間を残したまま製品の廻
りを包み込むことができる。
【0014】台紙1の上に載せる製品は、湯水混合栓の
本体3,その水用及び湯用の接続口3a,3bに連結し
建屋側の配管に接続するための一対の脚管4,5,これ
らの脚管4,5と配管との間の接続部分を隠すための2
枚のカバー6,7,吐水管8,ホース9aを連結してい
るシャワーヘッド9及びこのシャワーヘッド9を掛ける
ために壁に固定する2個のハンガー10,11である。
そして、箱として組立たときに、底板1aとなる部分に
本体3,カバー6,7及び吐水管を、側板1b,1cと
なる部分にそれぞれ脚管4,5を、及び天板1dとなる
部分にホース9a付きのシャワーヘッド9とハンガー1
0,11をそれぞれセットする。
【0015】湯水混合栓の本体3は、左右に長い円柱状
で単純な外郭形状を持ち、左右の両端には吐水管8側と
シャワーヘッド9への切換操作を兼ねる流量調整用のハ
ンドル3cと温度設定ハンドル3dを予め一体としたも
のである。そして、据え付けの際に上面を向く姿勢とな
る側を台紙1の上に載せ、接続口3a,3bの先端側が
台紙1に掛かるようにセットれている。この姿勢のとき
には、吐水管8を連結するための接続筒3eは真上を向
き、その開口部分の全体がフィルム2によって被覆され
る。
【0016】カバー6,7は、本体3の接続口3a,3
bの近傍であって左右に分けた位置の底板1a上にセッ
トする。
【0017】底板1a上の吐水管8も本体3と同様に円
柱状の比較的単純な外郭形状であり、一端には本体3の
接続筒3eに嵌め込む接合座8aを上に曲げて設け、他
端にはT字状に屈曲させた吐水ヘッド8bを備えてい
る。そして、底板1a上には、接合座8a及び吐水ヘッ
ド8bがいずれも台紙1に沿う姿勢とし、これらの開口
部分にフィルム2が掛かるようにセットする。
【0018】台紙1の側板1b,1cに載せる脚管4,
5は、上端側に配管に連結するための雄ネジ付きの接続
管4a,5aを備え、下端には本体3に連結するための
袋ナット4b,5bを予め一体化したものとしてセット
する。そして、これらの脚管4,5は、吐水管8と同様
に、接続管4a,5aの開口端及び袋ナット4b,5b
の中の流路端が台紙1の上に臨まずにフィルム2が掛か
る姿勢としてセットする。
【0019】一方、天板1dに載せるホース9a付きの
シャワーヘッド9は、ホース9aを巻いたものとしてセ
ットされ、シャワーヘッド9の散水板9b及びホース9
aの基端に設ける本体3との間のジョイント9cの開口
にフィルム2が掛かる姿勢としている。また、2個のハ
ンガー10,11は、ホース9aによって囲まれた部分
に位置し、壁への固定面を天板1dに載せてセットされ
ている。
【0020】これらの各部品のフィルム2によるパック
は、台紙1の所定の位置にセットした後に、加熱によっ
て軟化させたフィルム2を被せて真空引きし、予め台紙
1に塗った接着剤を利用して密封される。この後、図2
に示すように側板1b,1c及びこれに隣接する側板も
含めて立ち上げ、底板1a周りを包囲して箱状とする。
そして、天板1dを被せれば図3のように偏平な収納箱
を得ることができ、適切な箇所をステープル1e止めす
ることによって、台紙1自身が包装箱として形成され
る。
【0021】また、真空引きによってフィルム2は各部
材の表面に強く密着し、球面状であっても台紙1に接触
している部分のみを除いて表面にフィットして覆う。そ
して、真空引きの強さを適切に設定すれば、フィルム2
によって被覆された空間から空気が十分に除去され、残
留空気を排除できる。
【0022】図4はこのようなフィルム2による被覆状
況を吐水管8の吐水ヘッド8b部分を例にとって示す概
略図である。
【0023】吐水ヘッド8bは、T字状の外郭形状を持
ち、吐水管8の軸線と直交する向きに吐水筒8cを開放
させたものである。そして、この吐水筒8cは台紙1の
表面に沿う姿勢であってその開放端の全体がフィルム2
によってパックされている。したがって、吐水筒8cは
フィルム2でその全体がシールされることになる。
【0024】ここで、水栓の本体3,吐水管8,脚管
4,5及びホース9a付きのシャワーヘッド9は、製造
した後に通水耐圧試験が施され、これに合格したものが
最終製品として出荷される。このため、各部品の中に試
験時に使った水が残っている場合がある。
【0025】これに対し、吐水管8の場合であれば、図
4のようにその吐水筒8cの開放端がフィルム2によっ
てシールされているので、残留水があってもこれが外部
に漏れ出すことが防止される。また、フィルム2による
真空パックであれば、空気が吐水管8の中に侵入するこ
とはなく、含まれた酸素による内部腐食も防止できる。
このようなことは、吐水管8だけでなく、それぞれの内
部流路の開放端を台紙1側ではなくフィルム2に掛かる
ようにセットした本体3やシャワーヘッド9についても
同様に言えることである。
【0026】また、フィルム2による完全なシールに代
えて、図5に示すように、吐水筒8cの開放端に合わせ
て小さな通気孔2aを開けることもできる。この通気孔
2aは、フィルム2を被せて真空引き及び台紙1との接
着工程の後に、キリ等によって開けたものである。
【0027】このような通気孔2aを備える場合では、
吐水管8の内部を外気に連通させるので、残留水滴等の
自然蒸発による乾燥化が可能である。また、残っている
水を包装後において積極的に外部に漏れ出させることに
よって、内部腐食の防止にも役立てることができる。そ
して、吐水管8だけでなく、本体3の接続口3a,3b
や接続筒3e及びシャワーヘッド9の散水板9bに対応
する位置にこのような通気孔2aを開けることによっ
て、内部残留水の乾燥除去が可能である。
【0028】一方、台紙1側からみれば、本体3にして
も吐水管8にしても、それぞれの流路端として突出する
接続口3a,3b,接続筒3c及び吐水筒8c等は、直
接台紙1に載らない包装なので、局所的な負荷の増大が
ない。すなわち、本体3はその円柱状のものが寝た姿勢
であり、吐水管8も同様に管部を寝かした姿勢で台紙1
の上にセットされるので、受圧面積を比較的広くとるこ
とができ、負荷の集中が抑えられる。そして、吐水筒8
cや接続口3a,3b等の流路端が直接台紙1に着床し
ないので、残留水があったとしても台紙1が濡れること
もない。
【0029】このように、突出する流路端が台紙1に直
接突き当たらず漏れ水の浸潤もないため、台紙1の強度
を十分に維持することができ、工場出荷から納品までの
過程での破損が防止される。なお、吐水管8の吐水ヘッ
ド8b部分だけでなく、本体3,脚管4,5及びホース
9a付きのシャワーヘッド9についても全く同様であ
る。
【0030】また、製品の形状によっては流路端の突出
部が台紙1に臨む姿勢でしか包装できない場合もある。
これに対しては、台紙1に適切な構造を持たせることに
よって、その破損防止や製品側の内部腐食の防止が可能
であり、これを吐水ヘッド8bを例として図6及び図7
にそれぞれ示す。
【0031】図6の(a)は台紙1の底板1aに通気孔
1fを開けた例である。この通気孔1fは吐水筒8cの
下端開放部分に含まれる領域に主として設けるほか、そ
の周りにも適当数配置したものである。なお、通気孔1
fはフィルム2を真空引きして台紙1と接合した後に開
けるか、たとえば吐水筒8cの内部に含まれる領域に設
ける場合であれば、真空引きの際には支障がないので予
め台紙1に開けたものとすることができる。
【0032】このような通気孔1fを備えることで、吐
水管8の内部を外気に連通させることができると共に、
パックされた空間も同様に外気に曝すことができる。こ
のため、吐水管8の内部残留水の自然蒸発及び外部の湿
気の除去が可能となり、内外部の腐食の防止が可能とな
る。
【0033】また、流路端周りだけでなく、台紙1の全
体に一様にこのような通気孔1fを分布させてもよい。
この場合では、包装する部材の仕様が変わっても、その
位置設定がずれたとしても、流路端の中に任意の通気孔
1fを含ませることができ、ハンドリングが簡単にな
る。
【0034】図6の(b)は、台紙1が段ボールであっ
てその内部が空洞状であることを利用し、水分をこの空
洞部の中に吸収させるようにした例であり、その要部を
拡大して示す。
【0035】段ボール製の台紙1は、上下面に被覆材1
−1,1−2を持ち、これらの間に波状材1−3を接合
したものであり、これらによって空洞1−4を持つ断面
形状である。そして、製品を載せる側すなわちフィルム
4を掛ける側の上面の被覆材1−1のみに複数の通気孔
1f−1を開ける。これらの通気孔1f−1は、同図
(a)の場合と同様に、吐水筒8cの位置に対応する領
域に集中して設けたり、その周りに分散して開けたもの
とすることができる。
【0036】このような被覆材1−1に開けた通気孔1
f−1によって、吐水筒8cからの水滴は空洞1−4側
へ浸潤するようになる。そして、空洞1−4内は、被覆
材1−1と波状材1−3によって区切られているので、
これらの被覆材1−1と波状材1−3に主に水が浸潤
し、下側の被覆材1−2への浸潤度は小さい。したがっ
て、台紙1の破れの恐れはなく、先の例と同様に、内部
残留水の自然蒸発が促進され、製品の内外部の腐食の防
止が可能となる。
【0037】図7は、台紙1に別の補強台紙1gを接着
剤等によって固定しておき、この補強台紙1gに吐水筒
8cの開放端を載せて包装する例である。補強台紙1g
はシール性を持つ素材とすることによって、フィルム2
による被覆と同様に流路端の密閉が可能となる。したが
って、吐水管8の内部腐食の防止が図られると同時に、
台紙1への水の浸潤もないので、補強台紙1gとの二重
構造によって強度の低下も免れる。
【0038】また、補強台紙1gを予め台紙1に固定し
ておくことで、吐水管8をセットするときにはその吐水
筒8cをどの位置に置けばよいかが簡単に判る。また、
吐水筒8cのように台紙1側に集中荷重を負わせるもの
であっても、これを受ける分だけの広さの補強台紙1g
を必要とするだけであり、台紙1の全体を厚くするより
も経済的である。このように、補強台紙1gを設けるこ
とは、製品の位置決めに利用できるほか、全体のコスト
ダウンが図れるという利点を生む。
【0039】一方、補強台紙1gに吐水筒8cの下端が
密着しない場合であっても、同様に残留水の蒸発を促進
させることができる。これは、たとえば吐水筒8cの下
面に切欠等があるような製品仕様のとき、吐水筒8cは
図7のように補強台紙1gの上面には密着しないが、補
強台紙1gを設けたことによる層の厚さを利用した吸水
が可能であることからくる。したがって、製品の仕様が
変更になったり、位置決めが不良で吐水端が補強台紙1
gに密着しないときでも、吸水は十分に可能であり、内
部腐食の防止が図られる。
【0040】更に、図6のように通気孔1f,1f−1
を開けるものでも、図7のように補強台紙1gを備える
場合でも、台紙1や補強台紙1gを吸水性を持つものと
することが有効である。この場合では、吐水管8内の残
留水を補強台紙1gや台紙1自身が吸って内部の乾燥を
図ることができ、補強台紙1g及び台紙1もその吸水性
に基づく紙質によって破れ等を防止できる。
【0041】また、通水耐圧試験の残留水の処理につい
ては、流路端を適切な紙や布等で被覆することによっ
て、水切り及び吸水が可能であり、吐水ヘッド8bをそ
の例として図8に示す。
【0042】吐水ヘッド8bの吐水筒8cの廻りには、
たとえばトイレットペーパ等の吸水性の高い被覆材12
をゴムバンド12aによって被せて保持する。これによ
り、吐水筒8cの開放端は被覆材12によって封じら
れ、残留水はこの被覆材12によって吸水される。した
がって、吐水筒8cの開放端にフィルム2が掛からずし
かも台紙1の上にも載らない包装形態であっても、残留
水の回収が可能であり、吐水管8の内部腐食及び台紙2
の強度低下が防止される。
【0043】また、このような被覆材12に代えて、同
様にトイレットペーパを塊とした封止材13を用意し、
これを吐水筒8cの中に入れ込むことによっても、水切
り吸水が可能である。
【0044】図1に戻って、本体3からハンガー12に
至るまで、底板1a,側板1b,1c及び天板1dに分
散させた配置で包装される。このように、水栓を分解し
たものとし、重量の大きなものを各底板1a及び側板1
b,1cに分散させるので、これらの部材を一つにまと
めた水栓として包装する場合に比べると、台紙1の一部
に大きな負荷がかかることがない。また、シャワーヘッ
ド9及びハンガー10,11についても同様であり、重
量の大きな本体3を受ける底板1aに天板1d側からの
負荷を無くすことができる。このため、台紙1の強度が
維持され、工場出荷から納品までの期間や保管の期間に
包装形態が崩れてしまうことがない。
【0045】また、現場での配管接続や組立に必要な専
用の工具やその他の細かい部品類もたとえばこれらをビ
ニル袋に封入したものとし、これを納めた製品の間にで
きる空間を利用してフィルム2によって一体にパックす
る。そして、取り扱い説明書やその他の文書類も同様に
ビニル袋に封入しておき、図2の天板1dが開いている
ときに簡単に覗ける位置にセットしておき、同様にフィ
ルム2によってパックするものとする。
【0046】このように小物の部品類や文書類をフィル
ム2内に納めることによって、その紛失が防止でき、金
属部品であればその腐食の防止が図れる。また、文書類
をセットした部分もフィルム2によって覆われているの
で、現場で部品を取り出して作業するときでも、文書類
が水に濡れたり汚れたりすることも防止できる。
【0047】更に、フィルム2によってパックした製品
を現場で取り出しやすいように、適切な強さの紐を一体
にパックすることもでき、その例を図9に示す。
【0048】図示の例では、台紙1の上に製品14が載
せられ、この製品14の表面に沿って紐15を巡らせて
いる。この紐15は、製品14を跨ぐ長さとしてこの製
品14と共にフィルム2によってパックされたものであ
り、その一端が台紙1から外側に突き出るようにする。
【0049】パックした製品Pを取り出すときには、紐
14が台紙1から出ている部分を同図の(b)において
上に引き上げる。これにより、台紙1に密着しているフ
ィルム2が剥がれやすくなり、カッタ等による切り開き
が簡単に行え、製品14をカッタ等で傷つけることが防
止される。また、紐15を強引に上に引くと、フィルム
2自身を裂くようにして破ることかでき、この裂け目部
分から製品14を取り出せる。なお、図1及び図2の例
では、シャワーヘッド9とホース9aから吐水管8まで
にかけて紐15を巡らしている。
【0050】なお、フィルム2を台紙1側に吸着すると
き、製品表面へのフィルム2の密着形態は真空引きの強
さによって決まる。たとえば、強力な真空引きとすれ
ば、図9の(b)のようにフィルム2が製品14の表面
の全体に密着し、真空引きの力が弱いとたとえば図6や
図7のようにフィルム2と吐水筒8cとの間に空洞がで
きる。前者の場合は紐15を利用したフィルム2の裂き
取りが可能である一方、後者の場合では空洞部を造って
いる部分のフィルム2をカッタナイフ等で裂くことによ
って製品の取り出しが可能である。
【0051】図10は別の台紙への製品のレイアウトを
示す平面図である。
【0052】この例の台紙1は、下から順に4区画とな
るように間隔をおいて折り目1hを持ち、図11のよう
に両端が開放した四角形状に組立て可能である。そし
て、下端に位置する区画内には、先の例とは異なる仕様
の湯水混合栓の本体16,吐水管17,2枚のカバー1
8,シャワー用のハンガー19がセットされ、その上端
の区画には2個の脚管20がレイアウトされている。ま
た、下から3段目の区画にはシャワーヘッド21とその
ホース22がセットされている。
【0053】これらの本体16からホース22は、先の
例と同様にそれぞれの流路端の開口部にフィルム2が掛
かって封じるような姿勢でセットされ、このフィルム2
によってパックされる。そして、図9のように台紙1を
組み立てた後に、図12のように外装箱23の中に4セ
ットを収納し、この荷姿で出荷する。
【0054】台紙1にセットする本体16〜ホース22
の各部材は、たとえば現場での施工の順に従って並べた
ものとすることが好ましい。図示の例では、下から2段
目の区画に配置した脚管20を含んだ部分のフィルム2
を切り開き、この後に下にフィルム2を裂いて破るよう
にすれば、まず脚管20を建屋側の配管に接続した後に
本体16や吐水管17を別途に取り出すことができる。
このため、脚管20の接続作業時には、他の部品をフィ
ルム2によって覆ったままとした現場施工が行え、部品
の紛失や損傷が防止される。
【0055】また、図11のように台紙1を折り曲げて
立体状として製品を内部に抱かせたまま、図12のよう
に外装箱23の中に収納できる。このため、台紙1は製
品を載せるものとしてだけでなく、図示の例では4セッ
トのものを外装箱23の中に収納したときの仕切り板の
働きも兼ねる。したがって、従来の発泡スチロール等を
用いたものに比べると格段に薄い台紙1が製品の保持材
として利用でき、外装箱23の嵩も小さくなる。
【0056】
【発明の効果】本発明では、水栓やその他の水廻り製品
を台紙とフィルムとによってコンパクトに包装でき、在
庫管理や販売店等での保管管理が容易になり、また輸送
効率も大幅に向上する。更に、フィルムは真空引き等の
手法によって製品に倣わせて変形するので、従来のよう
に一つの製品毎に合わせたブロックを用意する必要がな
く、コストの削減も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装構造であって台紙を展開しフィル
ムによってパックしたときの平面図である。
【図2】パック後に台紙を箱状に組立てたときであって
天板を開いた状態の平面図である。
【図3】台紙を箱状に組み立てた最終の荷姿を示す斜視
図である。
【図4】吐水管の吐水ヘッドのフィルムによるパック状
況を示す概略斜視図である。
【図5】図4と同じ部分のパック状況であって水分蒸発
用の通気孔をフィルムに開けた例の概略斜視図である。
【図6】吐水ヘッドの流路端を台紙に突き当ててパック
した例であって、同図の(a)は台紙を貫通する通気孔
を開けた場合の概略縦断面図、同図の(b)は段ボール
製の台紙の空洞と製品側との間に通気孔を開けた例を示
す要部の拡大縦断面図である。
【図7】台紙に補助台紙を備えてこれに吐水筒を載せた
場合の概略縦断面図である。
【図8】吐水ヘッドの吐水筒を被覆材又は封止材によっ
て覆う例を示す概略斜視図である。
【図9】フィルムを破りやすくするために紐を含めてパ
ックした例であって、同図の(a)はその概略平面図、
同図の(b)は要部の縦断面図である。
【図10】台紙を4区画に別けてそれぞれの区画に水栓
の本体等をレイアウトしたフィルムパック後の平面図で
ある。
【図11】図10の台紙を組立てたときの概略斜視図で
ある。
【図12】図10の台紙を組み立てた4セットのものを
外装箱に収納したときの平面図である。
【符号の説明】
1 台紙 2 フィルム 3 本体 4 脚管 5 脚管 6 カバー 7 カバー 8 吐水管 9 シャワーヘッド 10 ハンガー 11 ハンガー 12 被覆材 13 封止材 14 製品 15 紐 16 本体 17 吐水管 18 カバー 19 ハンガー 20 脚管 21 シャワーヘッド 22 ホース 23 外装箱

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水栓やその他の部品を台紙上に配置し、
    これらの水栓や部品を含む領域に合成樹脂製のフィルム
    を掛け、前記台紙とフィルムとの間に前記水栓やその他
    の部品を封入してこれらの台紙とフィルムを一体接合し
    てなる水廻り製品の包装構造。
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