JPH06270910A - フィルム成形用加熱装置 - Google Patents
フィルム成形用加熱装置Info
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- JPH06270910A JPH06270910A JP25359092A JP25359092A JPH06270910A JP H06270910 A JPH06270910 A JP H06270910A JP 25359092 A JP25359092 A JP 25359092A JP 25359092 A JP25359092 A JP 25359092A JP H06270910 A JPH06270910 A JP H06270910A
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- film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、成形部分の規格に関係なく
ほぼ均一な加熱が可能で、フィルム付着を防止できるフ
ィルム成形用加熱装置を提供することにある。 【構成】 供給ロールからフィルム成形用加熱装置に供
給される包装用フィルム11は、フィルム成形用加熱装
置の上下の加熱平板15,16の間で面接触して、しか
も溝15b,16bが相互に均等交差するので、包装用
フィルム11の全体が均等に加熱される。
ほぼ均一な加熱が可能で、フィルム付着を防止できるフ
ィルム成形用加熱装置を提供することにある。 【構成】 供給ロールからフィルム成形用加熱装置に供
給される包装用フィルム11は、フィルム成形用加熱装
置の上下の加熱平板15,16の間で面接触して、しか
も溝15b,16bが相互に均等交差するので、包装用
フィルム11の全体が均等に加熱される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフィルム成形用加熱装置
に係り、特に薬剤などのフィルム成形包装(以下「PT
P」という)装置における包装用フィルムの付着による
不都合を解消したフィルム成形用加熱装置に関する。
に係り、特に薬剤などのフィルム成形包装(以下「PT
P」という)装置における包装用フィルムの付着による
不都合を解消したフィルム成形用加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、薬剤などのPTP装置では、包
装用の各種原反フィルムを連続供給して、加熱装置−成
形装置−内容物(被包装物)投入装置−シール装置−ス
リッタ装置−打ち抜き装置−巻取り装置等の各装置を一
貫して連続的(或は一部間欠動作的)に通過処理する工
程によって行なっている。これらの工程においては、シ
ール装置,スリッタ装置,打ち抜き装置が所定位置に確
実に位置決めされる必要があり、適正な成形包装品を生
産するには、PTP装置の各工程を通過する包装用フィ
ルムの全長が、各装置において位置ずれが生じないよう
に、常に一定の伸び範囲に安定していることが必須条件
である。
装用の各種原反フィルムを連続供給して、加熱装置−成
形装置−内容物(被包装物)投入装置−シール装置−ス
リッタ装置−打ち抜き装置−巻取り装置等の各装置を一
貫して連続的(或は一部間欠動作的)に通過処理する工
程によって行なっている。これらの工程においては、シ
ール装置,スリッタ装置,打ち抜き装置が所定位置に確
実に位置決めされる必要があり、適正な成形包装品を生
産するには、PTP装置の各工程を通過する包装用フィ
ルムの全長が、各装置において位置ずれが生じないよう
に、常に一定の伸び範囲に安定していることが必須条件
である。
【0003】一般にPTP装置では、ポリ塩化ビニルフ
ィルム(以下「PVCフィルム」という)が、極めて成
形性に優れているため多用されているが、PVCフィル
ムは地球環境悪化物質の一つとされている。このため
に、PVCフィルムに代わる成形フィルム材として注目
されているポリプロピレン・フィルム(以下「PPフィ
ルム」という),無延伸ポリプロピレン・フィルム(以
下「CPPフィルム」という)をも対象とするPTP装
置が望まれている。
ィルム(以下「PVCフィルム」という)が、極めて成
形性に優れているため多用されているが、PVCフィル
ムは地球環境悪化物質の一つとされている。このため
に、PVCフィルムに代わる成形フィルム材として注目
されているポリプロピレン・フィルム(以下「PPフィ
ルム」という),無延伸ポリプロピレン・フィルム(以
下「CPPフィルム」という)をも対象とするPTP装
置が望まれている。
【0004】そして一般に、フィルム加熱装置において
は、加熱に伴うフィルム付着やフィルムの熱伸縮性,さ
らにフィルムを高加熱することによる不都合等の問題点
が指摘されており、これらを解決する手段が必要であ
る。このため、従来からフィルムを部分的に加熱するこ
とができるような技術が知られている。例えば、加熱ロ
ーラを複数個直列に配設して、加熱ローラの外周に環状
の溝を複数個形成し、加熱ローラとフィルムとが環状溝
を除いて接触するようにした技術(例えば特開昭63−
55033号公報)、テープを加熱ドラムによって加熱
すると共に加熱ドラムと成形ドラムとの間を通過させ
て、加熱直後に成形する技術(例えば特開平2−109
830号公報)等である。しかしこれらの技術は、部分
的な加熱をするために、成形部分の規格ごとに特殊な加
熱ドラム等の付帯設備を必要とするだけでなく、加熱部
分の構成変更が困難であり、規格毎の専用品となってし
まうという不都合がある。このため加熱部分の構成変更
が容易な加熱ローラ等を用いない各種の平板加熱技術が
多用されている。
は、加熱に伴うフィルム付着やフィルムの熱伸縮性,さ
らにフィルムを高加熱することによる不都合等の問題点
が指摘されており、これらを解決する手段が必要であ
る。このため、従来からフィルムを部分的に加熱するこ
とができるような技術が知られている。例えば、加熱ロ
ーラを複数個直列に配設して、加熱ローラの外周に環状
の溝を複数個形成し、加熱ローラとフィルムとが環状溝
を除いて接触するようにした技術(例えば特開昭63−
55033号公報)、テープを加熱ドラムによって加熱
すると共に加熱ドラムと成形ドラムとの間を通過させ
て、加熱直後に成形する技術(例えば特開平2−109
830号公報)等である。しかしこれらの技術は、部分
的な加熱をするために、成形部分の規格ごとに特殊な加
熱ドラム等の付帯設備を必要とするだけでなく、加熱部
分の構成変更が困難であり、規格毎の専用品となってし
まうという不都合がある。このため加熱部分の構成変更
が容易な加熱ローラ等を用いない各種の平板加熱技術が
多用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記平板加熱技術とし
ては、例えばフラット状加熱板を用いた技術、帯状加熱
板を用いた技術、スポット状加熱板を用いた技術等があ
る。
ては、例えばフラット状加熱板を用いた技術、帯状加熱
板を用いた技術、スポット状加熱板を用いた技術等があ
る。
【0006】フラット状加熱板を用いた技術は、包装用
フィルムと接触する加熱板の表面が全面平面滑となって
いるものであり、包装用フィルムの全面を加熱するため
に、成形部分の規格毎に規格にあった加熱板の切り替え
作業がいらないという利点がある。しかしフラット状加
熱板を用いた技術は、加熱板表面へのフィルム付着が発
生しやすい。このため従来から、加熱板の表面の研磨を
粗い加工とすることで対応しているが、依然フィルム付
着の防止が出来ない。そして加熱時におけるフィルム溶
融時の種々ガス成分による汚れが堆積したり、フィルム
の溶融自体により加熱面へ真空付着状態となることなど
によって、フィルムの蛇行,フィルム伸縮不良,フィル
ム巾の伸縮不均一,フィルム破断等を招くことになる。
またこれら影響度はフィルム寸法によっても微妙に異な
る。従ってフラット状加熱板を用いた技術は、確かに規
格毎切り替えが無用な長所はあるが、現実には規格毎に
微妙な調整が不可避であった。
フィルムと接触する加熱板の表面が全面平面滑となって
いるものであり、包装用フィルムの全面を加熱するため
に、成形部分の規格毎に規格にあった加熱板の切り替え
作業がいらないという利点がある。しかしフラット状加
熱板を用いた技術は、加熱板表面へのフィルム付着が発
生しやすい。このため従来から、加熱板の表面の研磨を
粗い加工とすることで対応しているが、依然フィルム付
着の防止が出来ない。そして加熱時におけるフィルム溶
融時の種々ガス成分による汚れが堆積したり、フィルム
の溶融自体により加熱面へ真空付着状態となることなど
によって、フィルムの蛇行,フィルム伸縮不良,フィル
ム巾の伸縮不均一,フィルム破断等を招くことになる。
またこれら影響度はフィルム寸法によっても微妙に異な
る。従ってフラット状加熱板を用いた技術は、確かに規
格毎切り替えが無用な長所はあるが、現実には規格毎に
微妙な調整が不可避であった。
【0007】また帯状加熱板を用いた技術は、フィルム
伸縮防止用として最初に開発された技術であり、加熱板
に複数の平行縦溝をフィルム流れ方向に設け、フィルム
面の成形型だけを避けて帯状に非加熱部位が連続的に残
るように形成したもので、フィルムの引っ張り耐強度を
改善しようとしたものである。この帯状加熱板を用いた
技術は、フィルムの流れ方向の縦溝の間の部分は常時加
熱され、溝の部分は常時非加熱となる部分的な加熱であ
る。従って、成形部分の規格毎に加熱板が専用となり、
規格毎に規格にあった加熱板の切り替え作業を行なう必
要がある。
伸縮防止用として最初に開発された技術であり、加熱板
に複数の平行縦溝をフィルム流れ方向に設け、フィルム
面の成形型だけを避けて帯状に非加熱部位が連続的に残
るように形成したもので、フィルムの引っ張り耐強度を
改善しようとしたものである。この帯状加熱板を用いた
技術は、フィルムの流れ方向の縦溝の間の部分は常時加
熱され、溝の部分は常時非加熱となる部分的な加熱であ
る。従って、成形部分の規格毎に加熱板が専用となり、
規格毎に規格にあった加熱板の切り替え作業を行なう必
要がある。
【0008】さらにスポット状加熱板を用いた技術は、
適性成形温度域の狭いPPフィルム用などに対応して開
発された技術であり、上記帯状加熱板を用いた技術の流
れ方向帯状溝に加えて、これらに直行する形で複数の横
方向溝を設けて、必要最小限な成型ポッケト近傍フィル
ム面のみに加熱板がスポット(点在)的に接触加熱する
ようにしたものである。このスポット状加熱板を用いた
技術は、上記帯状加熱板を用いた技術と同様に、部分的
にフィルムを加熱するものであるために、成形部分にあ
った加熱板が規格(デザイン)毎に専用となり、規格が
異なる毎に加熱板の切り替え作業を行なう必要がある。
適性成形温度域の狭いPPフィルム用などに対応して開
発された技術であり、上記帯状加熱板を用いた技術の流
れ方向帯状溝に加えて、これらに直行する形で複数の横
方向溝を設けて、必要最小限な成型ポッケト近傍フィル
ム面のみに加熱板がスポット(点在)的に接触加熱する
ようにしたものである。このスポット状加熱板を用いた
技術は、上記帯状加熱板を用いた技術と同様に、部分的
にフィルムを加熱するものであるために、成形部分にあ
った加熱板が規格(デザイン)毎に専用となり、規格が
異なる毎に加熱板の切り替え作業を行なう必要がある。
【0009】このように、帯状加熱板を用いた技術やス
ポット状加熱板を用いた技術は、フィルムと加熱板との
接触加熱面を部分的に削減してフィルムの伸縮抑制をす
ることにあり、成形部分(成形ポケット)の位置が制限
されるため部品の兼用性がなく、規格が異なる毎に加熱
板の切り替え作業を必要とするものである。
ポット状加熱板を用いた技術は、フィルムと加熱板との
接触加熱面を部分的に削減してフィルムの伸縮抑制をす
ることにあり、成形部分(成形ポケット)の位置が制限
されるため部品の兼用性がなく、規格が異なる毎に加熱
板の切り替え作業を必要とするものである。
【0010】本発明の目的は、成形部分の規格に関係な
くほぼ均一な加熱が可能で、フィルム付着を防止できる
フィルム成形用加熱装置を提供することにある。本発明
の他の目的は、従来の平板型の加熱板技術では解決出来
なかったフィルム付着防止と加熱板切り替え不要という
要請を同時に解決したフィルム成形用加熱装置の提供に
ある。
くほぼ均一な加熱が可能で、フィルム付着を防止できる
フィルム成形用加熱装置を提供することにある。本発明
の他の目的は、従来の平板型の加熱板技術では解決出来
なかったフィルム付着防止と加熱板切り替え不要という
要請を同時に解決したフィルム成形用加熱装置の提供に
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のフィルム成形用
加熱装置は、上下の加熱平板で包装用フィルムを接触加
熱するフィルム成形用加熱装置において、前記上下の加
熱平板の互いに対向する面には、包装用フィルムの進行
方向に対して斜めの溝が複数形成されていることを特徴
とする。この上下の加熱平板に形成された溝は、互いに
逆方向に傾斜していると好適である。さらに加熱平板に
は、包装用フィルムの進行方向に対して、斜めに交差す
る溝が複数形成されるのも好適である。さらに、上下の
加熱平板の互いに対向する面は、包装用フィルムの進行
方向に対して、斜めに複数の帯状板を等間隔に配置して
形成してもよい。
加熱装置は、上下の加熱平板で包装用フィルムを接触加
熱するフィルム成形用加熱装置において、前記上下の加
熱平板の互いに対向する面には、包装用フィルムの進行
方向に対して斜めの溝が複数形成されていることを特徴
とする。この上下の加熱平板に形成された溝は、互いに
逆方向に傾斜していると好適である。さらに加熱平板に
は、包装用フィルムの進行方向に対して、斜めに交差す
る溝が複数形成されるのも好適である。さらに、上下の
加熱平板の互いに対向する面は、包装用フィルムの進行
方向に対して、斜めに複数の帯状板を等間隔に配置して
形成してもよい。
【0012】
【作用】本発明では、上下の加熱平板の互いに対向する
面に、包装用フィルムの進行方向に対して斜めの溝が複
数形成されているので、包装用フィルムが平板に接触し
て加熱されるときに、包装用フィルムの流れによって、
加熱平板の溝の部分が順次フィルムに接触することとな
り、包装用フィルムと加熱平板との間で真空等による付
着を防止することができる。しかも加熱平板によって包
装用フィルムの全面が加熱されることとなる。即ち、本
発明では、加熱軟化状態の包装用フィルムが加熱平板の
表面に対して真空状態となって密着する「付着現象」
を、包装用フィルムの流れ方向に対して斜めに接触する
溝により防止するものである。このように空気導入でき
る溝を上下の加熱面各々に設けることによりエアブレイ
クが可能となる。更にはこれら各々上下加熱平板に複数
の溝を包装用フィルムの接触加熱全面にわたって相互に
均等交差する構成とすることにより、ほぼ均一な加熱が
可能となる。
面に、包装用フィルムの進行方向に対して斜めの溝が複
数形成されているので、包装用フィルムが平板に接触し
て加熱されるときに、包装用フィルムの流れによって、
加熱平板の溝の部分が順次フィルムに接触することとな
り、包装用フィルムと加熱平板との間で真空等による付
着を防止することができる。しかも加熱平板によって包
装用フィルムの全面が加熱されることとなる。即ち、本
発明では、加熱軟化状態の包装用フィルムが加熱平板の
表面に対して真空状態となって密着する「付着現象」
を、包装用フィルムの流れ方向に対して斜めに接触する
溝により防止するものである。このように空気導入でき
る溝を上下の加熱面各々に設けることによりエアブレイ
クが可能となる。更にはこれら各々上下加熱平板に複数
の溝を包装用フィルムの接触加熱全面にわたって相互に
均等交差する構成とすることにより、ほぼ均一な加熱が
可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0014】図1及び図2は本発明の第1実施例を示す
ものであり、図1は第1実施例に係るPTP成形包装全
体の一般的構成図、図2は図1のフィルム成形用加熱装
置を示す説明斜視図である。本例のPTP装置Sは、図
1で示すように、例えばPVCフィルム,PPフィル
ム,CPPフィルムなどの包装用フィルム(以下単に
「包装用フィルム」という)11の供給ロールKからフ
ィルム成形用加熱装置A−成形装置B−内容物充填装置
C−シール装置D−スリッタ装置E−打ち抜き装置F−
打ち抜き残部巻取り装置Gなどの各装置からなる。
ものであり、図1は第1実施例に係るPTP成形包装全
体の一般的構成図、図2は図1のフィルム成形用加熱装
置を示す説明斜視図である。本例のPTP装置Sは、図
1で示すように、例えばPVCフィルム,PPフィル
ム,CPPフィルムなどの包装用フィルム(以下単に
「包装用フィルム」という)11の供給ロールKからフ
ィルム成形用加熱装置A−成形装置B−内容物充填装置
C−シール装置D−スリッタ装置E−打ち抜き装置F−
打ち抜き残部巻取り装置Gなどの各装置からなる。
【0015】そして供給ロールKから供給された包装用
フィルム11は、図1で示すように、フィルム成形用加
熱装置Aによって加熱され、成形装置Bによってポケッ
ト12が成形される。次にポケット12に薬剤等の内容
物を内容物充填装置Cによって充填した後、シール装置
Dによって封緘する。シール装置Dは、封緘ロール13
から供給される封緘フィルム14をポケット12に対向
させて、シール加熱装置19等によりポケット12以外
の包装用フィルム11の箇所と溶着してシールする。次
にスリッタ装置Eによってポケット12の周囲に切断用
のスリット(図示せず)を形成したあと、打ち抜き装置
Fによって所定の幅,量に応じて打ち抜く。打ち抜いた
残部については、巻取り装置Gによって巻取られる。こ
のようなPTP装置Sにおけるフィルム成形用加熱装置
A以外の各装置の各工程については従来公知の技術と同
様である。
フィルム11は、図1で示すように、フィルム成形用加
熱装置Aによって加熱され、成形装置Bによってポケッ
ト12が成形される。次にポケット12に薬剤等の内容
物を内容物充填装置Cによって充填した後、シール装置
Dによって封緘する。シール装置Dは、封緘ロール13
から供給される封緘フィルム14をポケット12に対向
させて、シール加熱装置19等によりポケット12以外
の包装用フィルム11の箇所と溶着してシールする。次
にスリッタ装置Eによってポケット12の周囲に切断用
のスリット(図示せず)を形成したあと、打ち抜き装置
Fによって所定の幅,量に応じて打ち抜く。打ち抜いた
残部については、巻取り装置Gによって巻取られる。こ
のようなPTP装置Sにおけるフィルム成形用加熱装置
A以外の各装置の各工程については従来公知の技術と同
様である。
【0016】本例のフィルム成形用加熱装置Aは、上加
熱平板15と下加熱平板16とからなり、上下の加熱平
板15,16の間に包装用フィルム11を流しながら介
在させて接触加熱するものである。この上下の加熱平板
15,16の互いに対向する面15a,16aには、図
2で示すように、包装用フィルム11の進行方向に対し
て斜めの溝15b,16bが複数形成されている。本例
の溝15b,16bは、0.5〜1mm程度の比較的狭
いストライプ状の空気誘導溝であり、この溝15b,1
6bは各加熱平板15,16の外周端部で開口部15
c,16cとして開口するように連続して形成されてい
る。また本例では上下の加熱平板15,16における溝
15b,16bが、各加熱平板15,16の対向面15
a,15bで、包装用フィルム11の進行方向に対して
互いに逆方向に傾斜するように形成している。
熱平板15と下加熱平板16とからなり、上下の加熱平
板15,16の間に包装用フィルム11を流しながら介
在させて接触加熱するものである。この上下の加熱平板
15,16の互いに対向する面15a,16aには、図
2で示すように、包装用フィルム11の進行方向に対し
て斜めの溝15b,16bが複数形成されている。本例
の溝15b,16bは、0.5〜1mm程度の比較的狭
いストライプ状の空気誘導溝であり、この溝15b,1
6bは各加熱平板15,16の外周端部で開口部15
c,16cとして開口するように連続して形成されてい
る。また本例では上下の加熱平板15,16における溝
15b,16bが、各加熱平板15,16の対向面15
a,15bで、包装用フィルム11の進行方向に対して
互いに逆方向に傾斜するように形成している。
【0017】上記フィルム成形用加熱装置Aの熱供給に
ついては、ヒータあるいは温水配管等の周知技術を用い
て行なうものであり、これらの熱供給はフィルム成形加
熱装置Aの所定位置に温度センサー(図示せず)等を配
設して、この温度センサーの情報に基づいて、図示しな
い公知・周知の温度調節機構により温度調節するもので
ある。上記フィルム成形用加熱装置Aは、次工程である
フィルム成形装置Bの手前の位置に配置されている。本
例のフィルム成形装置Bの構成は、従来公知の構成と同
様である。
ついては、ヒータあるいは温水配管等の周知技術を用い
て行なうものであり、これらの熱供給はフィルム成形加
熱装置Aの所定位置に温度センサー(図示せず)等を配
設して、この温度センサーの情報に基づいて、図示しな
い公知・周知の温度調節機構により温度調節するもので
ある。上記フィルム成形用加熱装置Aは、次工程である
フィルム成形装置Bの手前の位置に配置されている。本
例のフィルム成形装置Bの構成は、従来公知の構成と同
様である。
【0018】上記構成からなるフィルム成形用加熱装置
Aの動作について説明すると、供給ロールKからフィル
ム成形用加熱装置Aに供給される包装用フィルム11
は、フィルム成形用加熱装置Aの上下の加熱平板15,
16の間で面接触して、しかも溝15b,16bが相互
に均等交差するので、包装用フィルム11の全体が均等
に加熱される。そして包装用フィルム11の流れに沿っ
て加熱される。このとき包装用フィルム11の流れによ
って、包装用フィルム11の進行方向に対して斜めに形
成された溝15b,16bの部分が順次包装用フィルム
11に接触することとなり、溝15b,16bの位置に
おいて空気流通を確保して、包装用フィルム11と各加
熱平板15,16との間で真空等による付着を防止する
ことができる。しかも加熱平板15,16によって包装
用フィルム11の全面が均等に加熱されることとなる。
Aの動作について説明すると、供給ロールKからフィル
ム成形用加熱装置Aに供給される包装用フィルム11
は、フィルム成形用加熱装置Aの上下の加熱平板15,
16の間で面接触して、しかも溝15b,16bが相互
に均等交差するので、包装用フィルム11の全体が均等
に加熱される。そして包装用フィルム11の流れに沿っ
て加熱される。このとき包装用フィルム11の流れによ
って、包装用フィルム11の進行方向に対して斜めに形
成された溝15b,16bの部分が順次包装用フィルム
11に接触することとなり、溝15b,16bの位置に
おいて空気流通を確保して、包装用フィルム11と各加
熱平板15,16との間で真空等による付着を防止する
ことができる。しかも加熱平板15,16によって包装
用フィルム11の全面が均等に加熱されることとなる。
【0019】図3は本発明の第2実施例に係り、フィル
ム成形用加熱装置Aを示す部分拡大説明斜視図である。
本例では、上下の加熱平板17,18の対向面17a,
18aに、包装用フィルム11の進行方向に対して、斜
めに交差する溝17b,18bが複数形成した例を示す
ものである。なお他の構成については上記実施例と同様
である。本例のように構成しても前記実施例と同様の作
用効果を奏することができる。
ム成形用加熱装置Aを示す部分拡大説明斜視図である。
本例では、上下の加熱平板17,18の対向面17a,
18aに、包装用フィルム11の進行方向に対して、斜
めに交差する溝17b,18bが複数形成した例を示す
ものである。なお他の構成については上記実施例と同様
である。本例のように構成しても前記実施例と同様の作
用効果を奏することができる。
【0020】また上下の加熱平板の一方を、第1実施例
のような一方向に斜めの溝のある加熱平板を用いて、他
方の加熱平板を第2実施例のような斜めに交差する溝が
複数形成された加熱平板を用いてもよい。
のような一方向に斜めの溝のある加熱平板を用いて、他
方の加熱平板を第2実施例のような斜めに交差する溝が
複数形成された加熱平板を用いてもよい。
【0021】なお上記各実施例においては、加熱平板に
溝を形成した例を示したが、上下の加熱平板の互いに対
向する面は、包装用フィルムの進行方向に対して、斜め
に複数の帯状板を等間隔に配置して形成してもよいこと
は勿論である。
溝を形成した例を示したが、上下の加熱平板の互いに対
向する面は、包装用フィルムの進行方向に対して、斜め
に複数の帯状板を等間隔に配置して形成してもよいこと
は勿論である。
【0022】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば、上下
の加熱平板で包装用フィルムを接触加熱するフィルム成
形用加熱装置において、上下の平板の互いに対向する面
には、包装用フィルムの進行方向に対して斜めの溝が複
数形成されているので、この溝により加熱板とフィルム
との間の空気流通を確保して加熱板へのフィルム付着を
防止し、加熱時フィルム離れを良好にすることができ
る。また加熱平板であるために従来と同様に、フィルム
と加熱平板とを密着させて加熱温度の均一化を図ること
ができるので、フィルムの蛇行、フィルム巾の伸縮性が
微少となり、特に、加熱温度巾が狭いCPP包装用フィ
ルムに良好である。そして従来の平板加熱と同じよう成
形型,即ちポケット位置が違っても加熱板の切り替えが
不要である。以上のように、本発明では従来の平板加熱
技術では解決できなかったフィルム付着防止と加熱板切
り替え不要化という課題を同時に解決することができ
る。
の加熱平板で包装用フィルムを接触加熱するフィルム成
形用加熱装置において、上下の平板の互いに対向する面
には、包装用フィルムの進行方向に対して斜めの溝が複
数形成されているので、この溝により加熱板とフィルム
との間の空気流通を確保して加熱板へのフィルム付着を
防止し、加熱時フィルム離れを良好にすることができ
る。また加熱平板であるために従来と同様に、フィルム
と加熱平板とを密着させて加熱温度の均一化を図ること
ができるので、フィルムの蛇行、フィルム巾の伸縮性が
微少となり、特に、加熱温度巾が狭いCPP包装用フィ
ルムに良好である。そして従来の平板加熱と同じよう成
形型,即ちポケット位置が違っても加熱板の切り替えが
不要である。以上のように、本発明では従来の平板加熱
技術では解決できなかったフィルム付着防止と加熱板切
り替え不要化という課題を同時に解決することができ
る。
【図1】第1実施例に係るPTP成形包装全体の一般的
構成図である。
構成図である。
【図2】図1のフィルム成形用加熱装置を示す説明斜視
図である。
図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るフィルム成形用加熱
装置を示す部分拡大説明斜視図である。
装置を示す部分拡大説明斜視図である。
A フィルム成形用加熱装置 B フィルム成形装置 S PTP装置 11 包装用フィルム 15,17 上加熱平板 16,18 下加熱平板 15a,16a,17a,18a 対向する面 15b,16b,17b,18b 溝
Claims (4)
- 【請求項1】 上下の加熱平板で包装用フィルムを接触
加熱するフィルム成形用加熱装置において、前記上下の
加熱平板の互いに対向する面には、包装用フィルムの進
行方向に対して斜めの溝が複数形成されていることを特
徴としたフィルム成形用加熱装置。 - 【請求項2】 前記上下の加熱平板に形成された溝は、
互いに逆方向に傾斜している請求項1記載のフィルム成
形用加熱装置。 - 【請求項3】 上下の加熱平板で包装用フィルムを接触
加熱するフィルム成形用加熱装置において、前記上下の
加熱平板の互いに対向する面には、包装用フィルムの進
行方向に対して斜めに交差する溝が複数形成されている
ことを特徴としるフィルム成形用加熱装置。 - 【請求項4】 上下の加熱平板で包装用フィルムを接触
加熱するフィルム成形用加熱装置において、前記上下の
加熱平板の互いに対向する面は、包装用フィルムの進行
方向に対して、斜めに複数の帯状板を等間隔に配置して
形成されていることを特徴としたフィルム成形用加熱装
置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP25359092A JP3258387B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | フィルム成形用加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25359092A JP3258387B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | フィルム成形用加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06270910A true JPH06270910A (ja) | 1994-09-27 |
JP3258387B2 JP3258387B2 (ja) | 2002-02-18 |
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ID=17253491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25359092A Expired - Fee Related JP3258387B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | フィルム成形用加熱装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3258387B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002284188A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-10-03 | Sanko Kikai Kk | 個装体及び該個装体を製造する自動包装機械 |
JP2006151456A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Eisai Co Ltd | Ptp包装体およびその製造方法 |
JP2010280446A (ja) * | 2010-09-17 | 2010-12-16 | Fasutemu Engineering Kk | ヒートシール装置およびこれを用いたヒートシール方法 |
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1992
- 1992-08-31 JP JP25359092A patent/JP3258387B2/ja not_active Expired - Fee Related
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