JPH06270581A - 複写防止媒体 - Google Patents

複写防止媒体

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JPH06270581A
JPH06270581A JP5088134A JP8813493A JPH06270581A JP H06270581 A JPH06270581 A JP H06270581A JP 5088134 A JP5088134 A JP 5088134A JP 8813493 A JP8813493 A JP 8813493A JP H06270581 A JPH06270581 A JP H06270581A
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JP
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diffraction pattern
light
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pattern forming
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JP5088134A
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English (en)
Inventor
Norio Tsuchiya
紀郎 土屋
Yuri Oki
由利 大木
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複写物の情報の判読を困難にする。 【構成】 媒体1は、基材2と、その両面に順次積層さ
れた光回折パターン形成層3、および情報記録層4とか
ら構成されている。光回折パターン形成層3は、格子状
に多数設けられており、隣合う光回折パターン形成層3
同士の光の回折方向が異なるように配置されている。情
報記録層4に情報が記録された媒体1が複写されると、
光回折パターン形成層3に照射された光は不規則な方向
に回折する。これにより、情報の周辺が不規則に黒化し
た判読困難な画像を複写させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金券,有価証券その
他の重要書類等の複写を防止する複写防止媒体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、複写装置のカラー複写化等により
複写性能がめざましく向上してきている。複写物は、高
品質となり、被複写物の原本と比較してほとんど目視で
は判別することができない程度になっている。これに伴
い、紙幣,金券や重要書類等が複写され、不正に使用さ
れることが増加している。このような不正行為を防止す
るために、従来より種々の複写防止媒体が提案されてい
る。
【0003】例えば第1の例として、特開昭56−10
493号公報により開示されたものがある。これは、基
材に記録された表示層の上層にガラスビーズ層を形成し
たものであり、ガラスビーズ層の各ガラスビーズの中心
部を通過する光のみを直進させ、その他の周辺部を通過
する光を屈折させるようにすることにより、表示層を肉
眼では読むことができるが、複写機では複写することが
できないようにしている。
【0004】第2の例として、特開昭62−18586
号公報により開示されたものがある。これは、基材の表
示層の上層に透明のホログラムまたは回折格子からなる
光学的透明変換媒体層を形成したものであり、光学的透
明変換媒体層に光が入射されると、散乱光を生じさせる
ようにして、複写装置の照明光を不正反射させ、本来複
写されるべき表示部を欠落させ、または白化あるいは黒
化させ、または歪ませて読み取り不能または判別不能と
させている。
【0005】第3の例として、実開昭58−13867
0号公報により開示されたもののように、書類の情報層
上にハーフ蒸着のシールを貼着したものがある。また、
第4の例として、特開昭60−13598号公報により
開示されたもののように、情報層上に虹彩層を設けたも
のがある。
【0006】さらに第5の例として、特開昭53−14
2237号公報や特公昭55−45400号公報により
開示されたものがある。これらは、外部から識別するこ
とができないように潜像を印刷し、複写物には、この潜
像(「VOID」や「ニセモノ」のような警告文)が表
示されるようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の複写防止媒体では、第1の例においては、各ガラスビ
ーズの中心部を通過する光のみを直進させているので、
その下層に位置する表示層の文字等は読むことができで
も、ガラスビーズの周辺部の下層に位置する表示層の文
字等が読みにくくなるという問題があった。
【0008】第2の例においては、散乱光を発生させる
光の入射角度と、散乱光を発生させない光の入射角度と
があった。従って、この散乱光を発生させない光の入射
角度を見きわめることにより、不正反射することなく複
写することができるという問題があった。
【0009】第3の例においては、ハーフ蒸着を施した
ために表面が金属色を呈し、文字等の情報が読みにくく
なるという問題があった。また、第4の例においては、
虹彩層により反射光を弱めて複写物の文字等をぼやかす
程度であるので、明白に複写物であると判断することが
できないという問題があった。
【0010】また、第5の例においては、例えば紙幣の
ように偽造された複写物であるか否かを判別することが
できれば良いものは、その目的を達成することができる
ものもある。しかし、例えば銀行の顧客名簿や会社内の
人事考課上の書類のように複写されること自体不都合な
媒体では、その複写物の文字等を判読することができる
ので、実益がなかった。
【0011】本発明は、上述のような課題を解消するた
めになされたものであって、媒体に記録された情報が読
みにくくなることなく、かつ、いかなる方向から複写に
よる照明光が照射されても情報を不鮮明に複写させるこ
とにより、複写物では情報の判読ができない複写防止媒
体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明による複写防止媒体の第1の解決手段は、基
材と、ホログラムまたは回折格子からなる多数の光回折
パターン形成層を隣合う光回折パターン形成層同士の光
学特性が異なるように前記基材上に形成した複写防止層
と、前記複写防止層上に透明または半透明に形成され、
情報が記録される情報記録層とを備えることを特徴とす
る。
【0013】複写防止媒体の第2の解決手段は、基材
と、前記基材上に形成され、所定の情報が記録された情
報表示層と、ホログラムまたは回折格子からなる多数の
光回折パターン形成層を隣合う光回折パターン形成層同
士の光学特性が異なるように前記情報表示層上に透明ま
たは半透明に形成した複写防止層とを備えることを特徴
とする。
【0014】複写防止媒体の第3の解決手段は、前記多
数の光回折パターン形成層は、隣合う光回折パターン形
成層同士の光の回折方向が異なるように設けられている
ことを特徴とする。
【0015】複写防止媒体の第4の解決手段は、前記多
数の光回折パターン形成層は、隣合う光回折パターン形
成層同士の表面凹凸の粗密度が異なるように形成されて
いることを特徴とする。
【0016】
【作用】複写防止媒体の第1の解決手段においては、隣
合う光回折パターン形成層の光学特性が異なるように、
多数の光回折パターン形成層が形成され、その上層に
は、光回折パターン形成層に光を透過するように情報記
録層が形成される。また、複写防止媒体の第2の解決手
段においては、情報表示層の上層には、情報表示層が目
視可能に、隣合う光回折パターン形成層の光学特性が異
なるように、多数の光回折パターン形成層が形成され
る。従って、複写時の光が照明されると、これらの光回
折パターン形成層により光学特性の異なる多種類の反射
光を発生させることができる。
【0017】複写防止媒体の第3の解決手段において
は、隣合う光回折パターン形成層は、光の回折方向が異
なるように設けられる。従って、複写時の光が照射され
ると、不規則な方向に光を反射させることができる。
【0018】複写防止媒体の第4の解決手段において
は、隣合う光回折パターン形成層は、表面凹凸の粗密度
が異なるように形成される。従って、複写時の光が照射
されると、表面凹凸の粗密度の相違により光量の異なる
反射光を発生させることができる。
【0019】
【実施例】以下、図面等を参照して、本発明による複写
防止媒体の一実施例について説明する。図1は、本発明
による複写防止媒体の一実施例の構成を示す断面図であ
る。図1に示すように、媒体1は、基材2と、基材2の
両面に順次積層された光回折パターン形成層3、および
情報記録層4とから構成されている。ここで、基材2の
片面にのみ光回折パターン形成層3および情報記録層4
を積層しても良いが、媒体1のエッジ部がカールするこ
とを防止するためと、表裏の両面に情報を記録すること
ができるようにするために、基材2の両面に光回折パタ
ーン形成層3および情報記録層4を形成することが好ま
しい。
【0020】光回折パターン形成層3は、ホログラムま
たは回折格子からなり、樹脂層3aと、反射層3bと、
接着層3cと、保護層3dとから構成されている。
【0021】接着層3cは、光回折パターン形成層3を
基材2に接着するためのものであり、透明または半透明
のアクリル系,ゴム系等の接着剤から構成されている。
【0022】樹脂層3aは、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂や、あるいはそれらの混合物等の材質から構成されて
いる。その他では、ラジカル重合性不飽和基を有する熱
および光や他の輻射線で硬化する成形性物質を用いるこ
とができる。
【0023】樹脂層3aには、その下面に光回折パター
ン画像のレリーフ面が形成されている。このレリーフ面
は、白色光で再生できる2次元または3次元画像を記録
したものである。
【0024】反射層3bは、樹脂層3aの画像のレリー
フ面のホログラム効果を増大させるものである。反射層
3bは、透明形として用いられる場合は、反射透明性を
有することが必要であり、樹脂層3aとは屈折率の異な
る透明材料や、厚みが200Å未満の金属薄膜等があげ
られる。前者の場合には、反射層3bの屈折率は、樹脂
層3aの屈折率よりも大きくても小さくても良いが、屈
折率の差が0.1以上あることが好ましく、差が0.5
以上さらに、1.0以上大きいことが好ましい。また、
後者の場合は、金属薄膜ではあるが、厚みが200Å未
満であるために、光波の透過率が大きく、このため、ホ
ログラム効果発現作用とともに、下地の非隠ぺい作用を
発揮する。また、反射層3bが不透明形として用いられ
る場合は、厚みが300〜500Å程度の金属薄膜等が
あげられる。この場合に、光回折パターン形成層3は、
不透明となり銀色を呈する。
【0025】反射層3bの材質としては、例えば樹脂層
5aよりも屈折率の大きい連続透明薄膜として、Sb2
3 (3.0)、ZnS(2.1)等があげられる。ま
た、不透明形の金属薄膜として、AlやCo等があげら
れる。反射層3bを樹脂層3aに形成するには、真空蒸
着法、スパッタリング法等の薄膜形成方法を用いれば良
い。
【0026】保護層3dは、光回折パターン形成層3を
外力による損傷から保護するためと、強度をもたせるた
めのものであり、この保護層3dの材質は、セルロース
系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂の単体、混合物
および共重合体等を用いることができる。この保護層3
dの厚さは、5〜200μm程度が好ましい。
【0027】情報記録層4は、文字等の情報を記録する
ためのものであり、光が透過可能に透明または半透明に
形成されている。情報記録層4の表面は、文字等の情報
の印刷の際に、インクリボンやトナー等の染料や顔料の
定着性を向上させる処理、例えばマット処理による表面
の凹凸化や、多孔質材料を含む樹脂により構成されてい
る。
【0028】基材2は、紙材またはプラスチック部材か
ら構成されている。ここで、基材2の表面を白色または
これに近い色にし、さらに上記光回折パターン形成層3
の反射層3bを透明または半透明に形成することが好ま
しい。これは、基材2が情報記録層4および光回折パタ
ーン形成層3を介して見えるようにし、外部からは一般
の紙材のように見えるようにすることで、情報記録層4
に記録された文字等の読み易さを確保するためである。
【0029】図2は、図1の媒体1の光回折パターン形
成層3を示す平面図である。図2に示すように、光回折
パターン形成層3は、略格子状に多数設けられている。
なお、光回折パターン形成層3は、図2のように必ずし
も略格子状に形成する必要はなく、いかなる形状で媒体
1の面の領域を区画するようにしても良い。
【0030】図3は、図2の光回折パターン形成層3の
詳細を示す平面図である。図中(a)は第1の実施例を
示し、(b)は第2の実施例を示す。(a)において
は、各光回折パターン形成層3は、隣合う光回折パター
ン形成層3の光の回折方向が異なるように配置されてい
る。(b)においては、各光回折パターン形成層3は、
隣合う光回折パターン形成層3の表面凹凸の粗密度が異
なるように形成されている。ここで、図中(a)に示す
ように、光の回折方向が同一方向に形成された光回折パ
ターン形成層3A−1と3A−2は、異なる光回折パタ
ーン形成層ではなく、1つの光回折パターン形成層3A
が2つの格子の領域にわたって形成されたものである。
なお、図中(a)と(b)の双方、隣合う光回折パター
ン形成層3の表面凹凸の粗密度が異なり、かつ光の回折
方向が異なるように形成することもできる。このよう
に、各光回折パターン形成層3は、隣合う光回折パター
ン形成層3の光学特性が異なるように形成されている。
【0031】図4は、媒体1の情報記録層4上に情報5
が記録されたときの一実施例を示す平面図である。情報
5は、数字「1」を表示している。情報5は、例えば媒
体1が重要書類等である場合には、プリンタ等により印
字され、媒体1が紙幣等である場合には、スクリーン印
刷,オフセット印刷等により印刷される。
【0032】図5は、本発明による複写防止媒体の他の
実施例の構成を示す断面図である。図5に示す媒体11
は、図1の基材2の上層に所定の情報を表示した情報表
示層6が例えばプリンタによる印字により設けられ、さ
らにその上層に図1で示した光回折パターン形成層3が
積層されたものである。なお、本発明における情報表示
層6とは、実際に情報層を有する部分およびその周辺部
分を含む層をいう。光回折パターン形成層3は、情報表
示層6が目視可能に透明または半透明に形成されてい
る。また、図1の媒体1と同様に、両面に情報表示層5
および光回折パターン形成層3を設けても良い。
【0033】次に、図3の情報5が記録された媒体1お
よび図5の媒体11が複写装置(図示せず)により複写
されるときの様子を説明する。なお、図5の媒体11の
情報表示層6には、図4の情報5が同様に設けられてい
るものとする。
【0034】最初に情報5が記録された媒体1について
説明する。複写装置の発光部から情報5に照明光が照明
されると、情報5の明度等に応じて照明光が吸収され、
反射光はほとんど発生せず、複写装置の受光部には、ほ
とんど反射光が入射しない。ここで、複写装置において
は、反射光の光量が多いほど(受光部により受光される
光量が多いほど)白化した画像となり、これとは逆に、
反射光の光量が少ないほど(受光部により受光される光
量が少ないほど)黒化した画像となる。従って、情報5
が設けられた領域は、ほぼそのままの画像で複写される
こととなる。
【0035】また、情報5が記録されていない情報記録
層4の領域に照明光が照射されると、照明光は、情報記
録層4を透過して図3で示した各光回折パターン形成層
3に入射する。光回折パターン形成層3に光が入射する
と、各光回折パターン形成層3の光の回折方向および/
または表面凹凸の粗密度に応じて不規則に種々の方向に
回折される光と、光回折パターン形成層3を透過して基
材2に入射する光とが発生する。基材2に入射した光は
基材2により反射され、この反射光が受光部に入射する
ことによりその画像は白化する。また、上記回折した光
も受光部に入射する。しかし、光回折パターン形成層3
によっては、回折した光のほとんどが受光部に入射され
ない領域があり、この領域の画像は黒化する。これによ
り、情報5の周辺部の画像は、各光回折パターン形成層
3に応じて白化または黒化され、異なる明度,色合い,
色彩に複写されることとなる。
【0036】次に、媒体11について説明する。媒体1
1においては、複写装置の発光部から照明光が照明され
ると、光回折パターン形成層3に照明光が照射される。
下層の情報表示層6に情報5が設けられていない領域に
光が照射されると、上記媒体1の情報5の周辺部に入射
した光と同様の作用により、その画像は白化または黒化
される。
【0037】また、下層の情報表示層6に情報5が設け
られている領域に光が照射されると、各光回折パターン
形成層3の光の回折方向および/または表面凹凸の粗密
度に応じて不規則に種々の方向に回折される光と、光回
折パターン形成層3を透過して情報5に入射する光とが
発生する。情報5に入射した光は、情報5の明度等に応
じて光が吸収され、反射光はほとんど発生せず、複写装
置の受光部には、ほとんど反射光が入射しない。しか
し、上記回折した光も受光部に入射するので、光回折パ
ターン形成層3によっては、回折した光のほとんどが受
光部に入射する領域があり、この領域の画像は、たとえ
情報5が設けられていても白化され、異なる明度,色合
い,色彩に複写されることとなる。
【0038】図6は、情報5が記録された媒体1と、媒
体11を複写した複写物を示す平面図である。図中
(a)は情報5が記録された媒体1の複写物1Aを示
し、(b)は媒体11の複写物11Aを示す。図中
(a)に示すように、情報5である数字「1」はほとん
どそのままの画像が複写されている。しかし、情報5の
周辺部の画像は、光回折パターン形成層3により、白化
して複写される領域と黒化して複写される領域とが不規
則に混在するために、まだらな格子縞状に複写され、そ
の結果、情報5は、数字「1」の文字を判読することが
できない程度に不鮮明に複写される。また、(b)に示
すように、媒体11Aは、さらに情報5の画像の一部の
領域が白化して複写され、ほとんど数字「1」の文字を
判読することができないように複写される。
【0039】このように、本発明による媒体を複写する
ことにより得られた複写物は、複写物であるか否かを判
別することができるのは勿論のこと、文字等を不鮮明に
して複写するので、判読することが困難となる。従っ
て、複写されること自体不都合な媒体に適用することに
より、媒体に記録した情報の秘匿性を高めることができ
る。
【0040】以上、本発明による複写防止印刷物の一実
施例について説明したが、本発明は、上述した実施例に
限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
で種々の変形が可能である。例えば、情報記録層4,光
回折パターン形成層3,および情報表示層5は、基材2
のほぼ全領域に形成する必要はなく、所望の範囲にのみ
形成しても良い。
【0041】情報5は、数字「1」により示したが、数
字に限ることなく、文字,図形,記号さらにはこれらの
組み合わせによるものでも良く、媒体1または11のほ
ぼ全域に形成しても良い。
【0042】本発明による複写防止媒体は、紙幣,金
券,有価証券,くじ,コンサートチケット,遊園地等の
入場券,スキー場のリフト券,残高証明書,手形,債
券,高速道路の通行券,切符,小切手,公文書のような
書類,テレホンカード,クレジットカード,車券,定期
券等、種々の媒体に広く適用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
複写防止媒体によれば、情報記録層に記録した情報の周
辺部に照射された光に対して、光学特性の異なる種々の
反射光を発生させるようにしたので、複写装置により複
写された複写物の情報の周辺の領域を不規則に白化また
は黒化させて情報を不鮮明にした画像を複写させること
ができる。また、請求項2に記載の複写防止媒体によれ
ば、情報表示層に照射された光に対して、光学特性の異
なる種々の反射光を発生させるようにしたので、複写装
置により複写された複写物の情報およびその周辺の画像
を不規則に白化または黒化させ、情報を不鮮明にした画
像を複写させることができる。これにより、記録された
情報が複写されても、情報の判読ができない媒体を提供
することができる。さらに請求項2に記載の複写防止媒
体では、情報表示層の形成後に光回折パターン形成層を
形成することができるので、例えば基材に種々の情報を
プリンタ等で印字し、多数の文書を作成した後に、これ
らの文書の中から複写を防止したい文書を採択し、この
文書にのみ光回折パターン形成層を形成することができ
る。従って、文書作成後においても、複写を防止する媒
体を形成することができる。
【0044】請求項3に記載の複写防止媒体によれば、
隣合う光回折パターン形成層の光の回折方向が異なるよ
うに設け、請求項4に記載の複写防止媒体によれば、隣
合う光回折パターン形成層の表面凹凸の粗密度が異なる
ように形成したので、光学特性の異なる多数の光回折パ
ターン形成層を、エンボス加工,転写や電子線描画装置
等により大量に複製することができ、製造コストの安価
な複写防止媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による複写防止媒体の一実施例の構成を
示す断面図である。
【図2】図1の媒体1の光回折パターン形成層3を示す
平面図である。
【図3】図2の光回折パターン形成層3の詳細を示す平
面図である。
【図4】媒体1に情報5が記録されたときの一実施例を
示す平面図である。
【図5】本発明による複写防止媒体の他の実施例の構成
を示す断面図である。
【図6】情報5が記録された媒体1および媒体11を複
写した複写物1Aおよび11Aを示す平面図である。
【符号の説明】
1 複写防止媒体 2 基材 3 光回折パターン形成層 3a 樹脂層 3b 反射層 3c 接着層 3d 保護層 4 情報記録層 5 情報 6 情報表示層
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 5/32 9018−2K G03G 21/00 G03H 1/18 8106−2K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、 ホログラムまたは回折格子からなる多数の光回折パター
    ン形成層を隣合う光回折パターン形成層同士の光学特性
    が異なるように前記基材上に形成した複写防止層と、 前記複写防止層上に透明または半透明に形成され、情報
    が記録される情報記録層とを備えることを特徴とする複
    写防止媒体。
  2. 【請求項2】 基材と、 前記基材上に形成され、所定の情報が記録された情報表
    示層と、 透明または半透明のホログラムまたは回折格子からなる
    多数の光回折パターン形成層を隣合う光回折パターン形
    成層同士の光学特性が異なるように前記情報表示層上に
    形成した複写防止層とを備えることを特徴とする複写防
    止媒体。
  3. 【請求項3】 前記多数の光回折パターン形成層は、隣
    合う光回折パターン形成層同士の光の回折方向が異なる
    ように設けられていることを特徴とする請求項1または
    2に記載の複写防止媒体。
  4. 【請求項4】 前記多数の光回折パターン形成層は、隣
    合う光回折パターン形成層同士の表面凹凸の粗密度が異
    なるように形成されていることを特徴とする請求項1,
    2または3に記載の複写防止媒体。
JP5088134A 1993-03-23 1993-03-23 複写防止媒体 Pending JPH06270581A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008023449A1 (fr) * 2006-08-22 2008-02-28 Rynne Group, Llc Carte d'identification et système de transaction de carte d'identification utilisant la carte d'identification
JP2016107557A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 凸版印刷株式会社 コピー防止機能を有する画像表示体

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