JPH0627044A - 充填容器の異物検査方法およびその装置 - Google Patents

充填容器の異物検査方法およびその装置

Info

Publication number
JPH0627044A
JPH0627044A JP4207122A JP20712292A JPH0627044A JP H0627044 A JPH0627044 A JP H0627044A JP 4207122 A JP4207122 A JP 4207122A JP 20712292 A JP20712292 A JP 20712292A JP H0627044 A JPH0627044 A JP H0627044A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
histogram
foreign matter
vessel
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4207122A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinobu Nishino
幸伸 西納
Shuji Onaka
周次 大仲
Katsuya Koyanagi
克也 小柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Shibuya Corp
Original Assignee
Shibuya Kogyo Co Ltd
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibuya Kogyo Co Ltd, NEC Corp filed Critical Shibuya Kogyo Co Ltd
Priority to JP4207122A priority Critical patent/JPH0627044A/ja
Publication of JPH0627044A publication Critical patent/JPH0627044A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/90Investigating the presence of flaws or contamination in a container or its contents
    • G01N21/9018Dirt detection in containers
    • G01N21/9027Dirt detection in containers in containers after filling

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】容器に充填された液中の異物の比重の大小に関
わらず、異物と容器自体の欠陥とを明確に識別し、検出
精度の向上をはかる。 【構成】容器回転手段30により充填容器4を回転させ
た後、容器4を撮影手段51により撮影する。撮影信号
S1、S2を2値化変換回路52により2値化し、2値
化された信号S3を加算回路53Aにより回転方向に加
算し、メモリ回路53に記憶する。メモリ回路53に記
憶されたデータDをヒストグラム作成部54によりカウ
ントしてヒストグラムHを作成する。作成されたヒスト
グラムHをヒストグラム比較処理部55により予め定め
た基準値Ape,Bpe,Cpe,Dsc,Esc,F
scと比較し、この基準値Ape,Bpe,Cpe,D
sc,Esc,Fscに基づき、容器4自体の疵4bu
bと容器4内部の異物Mとを弁別し、容器4の良否を判
別するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液が充填された容器内の
異物検査方法およびその装置に係り、特に、容器自体の
欠陥と充填液中に含まれる異物とを判別する充填容器の
異物検査方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、容器に充填された液中の異物を検
査するには、容器を載置台上で正逆回転させるよう構成
し、載置台上の容器を正転させた後逆転させ、逆転時に
充填液中に混入した異物を容器の中心側に集合させて、
異物を発見しやすい状態に維持してカメラにより検査す
るようにしている(特開平3−120451号公報参
照)。
【0003】また、液中の異物と容器自体の疵とを識別
する検査方法として、内部の充填液を旋回させた状態で
容器を停止させてテレビカメラにより撮影し、撮影感度
のレベル差により画面を比較して異物と容器自体の疵と
を識別する検査方法が知られている(特公平4−690
0号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の容器を逆転
させて検査する検査装置では、容器の中心側に異物を集
中させることはできても、異物が容器の疵より微細な場
合、感度上異物と容器自体の疵とを識別することが難か
しく、異物と容器自体の疵とを混同して検出してしまう
という問題がある。
【0005】また、上記従来の画面の比較による検査方
法では、充填液は旋回していても容器が停止しているた
め、比重の大きい異物が含まれる場合、自重により降下
して異物の検出を見落すおそれがあり、検査精度が不十
分であるという問題がある。
【0006】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、容器に充填された液中の異物の比重の大小に関わ
らず、異物と容器自体の欠陥とを明確に判別することが
でき検出精度の向上をはかることができる充填容器の異
物検査方法およびその装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る異物の検査
方法は、液が充填された容器を容器回転手段により回転
させた後、撮影手段により上記容器を撮影し、撮影信号
を2値化しこの2値化された信号を回転方向にカウント
し、カウントされたデータを予め定めた基準値と比較
し、充填容器自体の疵と充填容器内部の異物とを判別す
るようにしたものである。
【0008】また、本発明に係る異物の検査装置は、液
が充填された容器を回転させる容器回転手段と、容器を
撮影する撮影手段と、撮影データに基づいて充填容器の
良否を判別する判別手段とを備えた異物の検査装置にお
いて、上記判別手段を、撮影信号を2値化する2値化変
換手段と、2値化変換手段により2値化された信号を加
算回路により回転方向に加算し記憶する記憶手段と、こ
の記憶手段により記憶されたデータをカウントしてヒス
トグラムを作成するヒストグラム作成手段と、ヒストグ
ラム作成手段により作成されたヒストグラムを予め定め
た基準値と比較し充填容器自体の疵と充填容器内部の異
物とを判別する判定手段とから構成したものである。
【0009】
【作用】本発明に係る充填容器の異物検査方法は、液が
充填された容器を容器回転手段により回転させた後、撮
影手段により上記充填容器を撮影する。撮影信号は2値
化され、この2値化された信号は回転方向にカウントさ
れる。カウントされたデータは予め定めた基準値と比較
され、充填容器自体の疵か充填容器内部の異物かが判別
される。
【0010】本発明に係る充填容器の異物検査装置は、
液が充填された容器を容器回転手段により回転させ、撮
影手段により容器を撮影し、撮影信号を2値化変換手段
により2値化し、2値化された信号を加算回路により回
転方向に加算して記憶手段に記憶し、記憶されたデータ
をヒストグラム作成手段によりカウントしてヒストグラ
ムを作成し、作成されたヒストグラムを予め定めた基準
値と比較し充填容器自体の疵と充填容器内部の異物とを
判別している。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る異物の検査方
法およびその装置について図面を参照して説明する。本
発明の一実施例に係る異物の検査装置2は、容器回転手
段としての容器回転機構30と、判別手段としての検出
装置50とから構成される。容器回転機構30は、複数
の載置台8とこれら載置台8を回転駆動する載置台駆動
機構30Aとを備え、図1に示すように、ボトリングラ
インLの一部を構成する検査部に設けられる。ボトリン
グラインLの検査部は、内部に充填液が充填された容器
4が、供給コンベヤ5から一対の供給スターホイール
6、7に順次受け渡されて供給スターホイール7から回
転体3に配設された載置台8上に順次搬入され、容器4
が回転体3の回転に伴ない所定の検査位置Tまで移送さ
れると、検出装置50により、検査されるようになって
いる。検出装置50により検査された容器4のうち異物
の混入していない容器4Aは排出スターホイール9を経
由して排出コンベヤ10に搬送される。検出装置50に
より異物の混入が検出された容器4Bはリジェクト装置
11によりリジェクトされ、排出スターホイール9およ
びリジェクトスターホイール12を経由しリジェクトコ
ンベヤ13へ不良品として排出される。
【0012】載置台8は、図2に示すように、それぞれ
回転体3を貫通して鉛直方向に軸支された中空回転軸1
4に装着される。載置台8は、中空回転軸14の上部に
固定された筒状のホルダ20と、このホルダ20の軸部
に取り付けられ、容器4を載置する透明な支持板21
と、中空回転軸14の中空部に嵌挿された導光部材22
とを備えて構成される。この導光部材22は、例えば、
透明アクリル等からなり、光源23から照射された光を
支持板21を介して効率よく容器4に導くようになって
いる。
【0013】載置台駆動機構30Aは、回転体3に取り
付けられた制御モータ31と、この制御モータ31の鉛
直方向下方に突出した駆動軸31Aに取り付けられたベ
ルト車32と、中空回転軸14の下端部に取り付けられ
たベルト車33と、これらベルト車32、33との間に
掛け渡した駆動ベルト34とを備えている。中空回転軸
14は、載置台駆動機構30Aと回転可能に連結され、
載置台8は、中空回転軸14と一体に回転する。載置台
駆動機構30Aは、制御装置35(図1参照)と電気的
に接続され、この制御装置35は制御モータ31を正逆
回転可能に駆動制御するとともに、回転体3を回転駆動
させる回転体制御モータ36を駆動制御する。
【0014】制御装置35は、回転体3を図1に示すよ
うに時計方向に連続的に回転駆動するとともに、回転体
3の回転位置を回転体制御モータ36に電気的に接続し
たロータリエンコーダ37で検出し、回転体3の回転速
度をタコジェネレータ38で検出するようになってい
る。
【0015】制御装置35は、回転体3の載置台8上に
容器4が供給スターホイール7から順次搬入されると、
正転開始位置Aで載置台8を時計方向に正転させ、所定
の時間経過後停止位置Bで停止させ、続いて逆転開始位
置Cで載置台8を反時計方向に逆転させる。載置台8に
載置された容器4は、逆転状態で検査位置Tまで移送さ
れると、検出装置50により検査されるようになってい
る。
【0016】すなわち、容器4は、載置台8に載置され
ると、正転開始位置Aから停止位置Bまで移動する間に
時計方向に正転させられるので、容器4内の充填液は容
器4の回転に応じて時計方向の流れが生じ、充填液中に
異物Mが存在ししかも異物Mが軽量の異物M1である場
合、軽量の異物M1は容器4内の中央に寄せられ浮遊状
態となる。充填液中に異物Mが存在ししかも異物Mが比
較的比重の大きい異物M2である場合、異物M2は遠心
力により容器4の中央より容器4の内周面側に偏って充
填液の流れと略一体に回る。容器4は停止位置Bから逆
転開始位置Cまで移動する短時間の間に回転が停止して
も、容器4内の充填液は、惰性により時計方向に流れ、
軽量の異物M1は容器4内の中央で浮遊状態が続き、重
量のある異物M2は、中央より容器4の内周面側に偏っ
て充填液の流れと略一体に回る。容器4が逆転開始位置
Cで反時計方向に逆転を開始すると、容器4内の充填液
は、容器4の内周面に近い部分では、容器4の逆回転に
応じて流れる。一方、容器4の中央部では逆回転による
流れが弱くこの流れは容器4の逆回転と同期しない。
【0017】ところで、検査装置2の検出装置50は、
図3に示すように、CCDカメラ51と、A/D変換部
51Aと、2値化変換手段としての2値化変換回路52
と、加算回路53Aと、記憶手段としてのメモリ回路5
3と、ヒストグラム作成手段としてのヒストグラム作成
部54と、設定値回路57と、判定手段としてのヒスト
グラム比較処理部55とを備えて構成される。
【0018】CCDカメラ51は、図1および図2に示
すように、回転体3の検査位置Tより下流側で回転体3
の外部に設けられ、載置台8上の容器4に光源23から
照射された光の反射光を容器4の側面から撮像し、撮像
信号(アナログ信号)S1をA/D変換部51Aを経由
しA/D変換信号(デジタル信号)S2として2値化変
換回路52に出力する。CCDカメラ51は、1個の容
器を処理速度の許される範囲内で複数画面分検出し、こ
れら個別の画面毎にそれぞれ撮像信号S1をA/D変換
部51Aに出力する。2値化変換回路52は、A/D変
換信号S2を1(光検出の白画素)か0(光非検出の黒
画素)かに2値化し、画素毎に1のOR回路(1+1→
1,1+0→1,0+0→0)(図示せず)により処理
し、2値化された処理信号S3を加算回路53Aとメモ
リ回路53とに出力するようになっている。
【0019】加算回路53Aは2値化された処理信号S
3を画面毎に加算してメモリ回路53に出力し、メモリ
回路53は加算回路53Aにより加算された加算信号S
4を記憶データDとして記憶し、この記憶データDをヒ
ストグラム作成部54に出力する。またメモリ回路53
には、検査領域発生部56から検査領域発生データが入
力される。
【0020】ヒストグラム作成部54は、メモリ回路5
3からの記憶データDに基づいて画面毎のヒストグラム
Hを作成する。ヒストグラムHは、画像の横方向(CC
Dカメラ51の走査線)毎の白画素総数分布を示す。ヒ
ストグラム比較処理部55はヒストグラム作成部54で
作成されたヒストグラムHを設定値回路57から送出さ
れる所定の設定値に基づいて比較処理し、ヒストグラム
Hが容器4自体の疵4bubを示すものか、容器4内部
の異物Mを示すものかを判別し、容器4が良又は不良の
判別信号S5を制御装置60に送出する。
【0021】制御装置60は判別信号S5に基づいて内
部に異物Mが検出された容器4Bが排出スターホイール
9から搬送されてくると、リジェクト装置11を作動さ
せ、容器4Bをリジェクトスターホイール12を経由し
リジェクトコンベヤ13へ不良品として排出する。
【0022】上記実施例に係る充填容器の異物検査装置
2による異物Mの検査方法を動作とともに説明する。図
1に示すように、充填液の充填された容器4が、供給ス
ターホイール7から回転体3の載置台8に載置され移送
されると、容器4は制御装置35からの制御信号に基づ
き載置台駆動機構30Aにより正転開始位置Aから停止
位置Bまでの間に時計方向に正転させられ、容器4内の
充填液は時計方向の流れが生じる。容器4は停止位置B
から逆転開始位置Cまでの間に回転が停止され、逆転開
始位置Cで反時計方向に逆転が開始されると、逆転直後
に検査位置Tで検出装置50のCCDカメラ51により
撮像される。
【0023】CCDカメラ51は、図2に示すように、
暗視野条件で載置台8下方の光源23から照射された光
が逆転状態の容器4自体の疵4bub(容器4自体に混
入した泡等)または、容器4内の異物Mに反射した反射
光を捕え、CCDカメラ51に捕えられた画像から画面
毎に蓄積された光が取り出される(フィールド蓄積で1
/60秒、フレーム蓄積で1/30秒)。
【0024】CCDカメラ51により撮像された反射光
は、図3に示すように、撮像信号S1としてA/D変換
部51Aを経由しA/D変換信号S2として2値化変換
回路52に出力される。2値化変換回路52は、図6な
いし図11の画像部分に示すように、A/D変換信号S
2を1(光検出の白画素、図6ないし図11の画像の斜
線部)か0(光非検出の黒画素、図6ないし図11の画
像の非斜線部)かに2値化し、画素毎に1のOR回路に
より処理し、2値化された処理信号S3を加算回路53
Aとメモリ回路53とに出力する。加算回路53Aは2
値化された処理信号S3を画面毎に加算してメモリ回路
53に出力し、メモリ回路53は加算回路53Aにより
加算された加算信号S4を記憶データDとして記憶し、
この記憶データDを検査領域発生部56から入力される
設定された検査領域データに基づきヒストグラム作成部
54に出力する。ヒストグラム作成部54は、メモリ回
路53からの記憶データDに基づいて画面毎のヒストグ
ラムHを作成する。ヒストグラム比較処理部55はヒス
トグラム作成部54で作成されたヒストグラムHを設定
値回路57からの所定の設定値に基づいて比較処理し、
ヒストグラムHが容器4自体の疵4bubによるもの
か、容器4内部の異物M又は大きな疵4bubによるも
のかを判別し、被検査容器4の良・不良の判別信号S5
を制御装置60に送出する。
【0025】このとき、CCDカメラ51は、容器4自
体に疵4bubがある場合、CCDカメラ51の画像に
必ず容器4の回転方向の反射光を捕える。この反射光を
画素ごとに加算してカウントし、ヒストグラムHを作成
すると、図4に示すように、線状のヒストグラムHaと
して示される。このヒストグラムHaは横方向に比較的
長く延び縦方向に連続しない特徴を示す。これは、容器
4自体の疵4bubが容器4とともに回転するためであ
る。一方、容器4内に異物Mが存在し異物Mが比較的比
重の小さい軽量の異物M1である場合、ヒストグラムH
は図5に示すように、非線状のヒストグラムHbとして
示される。このヒストグラムHbは、横方向に比較的短
かく縦方向に連続する特徴を示す。これは異物Mが容器
4の回転と同期せず、中心部で浮遊するためである。
【0026】さらに、容器4内に異物Mが存在し異物M
が比較的比重の大きい重量のある異物M2であって、そ
の寸法が容器4の疵4bubに比較して大きい場合、重
量のある異物M2は、容器4の回転動作とほぼ同期する
か多少同期ずれを起しても容器4とともに回転するた
め、ヒストグラムHb1(図示せず)は、線状のヒスト
グラムの各要素が縦方向にいく筋も捕えられ、縦方向幅
のある形状となる。このヒストグラムHb1は横方向の
長さがヒストグラムHaより短かくヒストグラムHbよ
り長く、縦方向に連続する特徴を示す。容器自体の疵4
bubが縦方向および横方向に大きい場合、ヒストグラ
ムHb2(図示せず)は、横方向の長さがヒストグラム
Haとほぼ同一で縦方向にも連続した形状を示す。
【0027】次に、ヒストグラム比較処理部55がヒス
トグラムHを設定値回路57から出力される所定の設定
値に基づいて比較処理する方法を図6ないし図11に基
づいて説明する。図6に示す画像(図6の左側)の斜線
部は、CCDカメラ51が画素毎に捕えた反射光の白画
素部分を示す。白画素部分は走査線ごとに白画素部分が
加算回路53Aにより加算されて白画素総数値としてメ
モリ回路53に記憶され、この記憶データD6に基づい
てヒストグラム作成部54でヒストグラムH6が作成さ
れる。設定値回路57では、例えば、あるヒストグラム
Hについて、白画素総数値をそれぞれ下限設定値Ap
e、上限設定値Bpe、最上限設定値Cpeとして設定
し、また下限設定値Apeより高く上限設定値Bpeよ
り低くかつ上下に連続する走査線数の設定値をDsc、
上限設定値Bpeより高く最上限設定値Cpeより低く
かつ上下に連続する走査線数の設定値をEsc、最上限
設定値Cpeより高くかつ上下に連続する走査線数の設
定値をFscとしてそれぞれ設定している。ヒストグラ
ム比較処理部55は、走査線数が設定値Dsc以上連続
している場合、設定値Esc以上連続している場合、設
定値Fsc以上連続している場合の少なくともいずれか
ひとつに該当するときは、容器4を不良と判別し、それ
以外は、容器4を良品と判別するようになっている。本
実施例では、各設定値を例えばApe=3、Bpe=
6、Cpe=10、Dsc=4、Esc=3、Fsc=
2として設定している。
【0028】ヒストグラム比較処理部55が例えば、図
6に示すヒストグラムH6を上記の設定値に基づいて比
較処理する場合、図6のヒストグラムH6は、白画素総
数値の設定値Ape以上Bpe未満の走査線数は設定値
Dsc未満(該当走査線の数3)のため容器4は良品と
判断される。この場合、ヒストグラムH6は、充填液中
に残留する極めて小さい気泡によって形成されたものと
判断される。容器4の充填後充填液中の大きな気泡は直
ちに上昇して消失するが、ごく小さい気泡は充填後しば
らく充填液中に残留するからである。
【0029】次に図7に示すヒストグラムH7では、ヒ
ストグラム比較処理部55は白画素総数値の設定値Ap
e以上Bpe未満の走査線数は設定値Dsc以上(該当
走査線の数4)のため、比重の軽い異物M1が含まれる
と判断され(ヒストグラムHb)、制御装置60に容器
4が不良品との信号S5を送出する。
【0030】図8に示すヒストグラムH8では、白画素
総数値の設定値Ape以上Bpe未満の走査線数が設定
値Dsc未満(該当走査線の数2)で、かつ白画素総数
値の設定値Bpe以上Cpe未満の走査線数が設定値E
sc未満(該当走査線の数2)のため、容器4自体が有
する小さい疵4bubによって形成されたヒストグラム
Haとみなされ、制御装置60に容器4が良品との信号
S5を送出する。
【0031】図9に示すヒストグラムH9では、白画素
総数値の設定値Bpe以上Cpe未満の走査線数が設定
値Esc以上(該当走査線の数3)のため、比重の重い
異物M2が含まれると判断され、容器4は不良品とみな
される。
【0032】図10に示すヒストグラムH10では、白
画素総数値の設定値Ape以上Bpe未満の走査線数が
設定値Dsc未満(該当走査線の数2)で、白画素総数
値の設定値Bpe以上Cpe未満の走査線数が設定値E
sc未満(該当走査線の数1)、かつ白画素総数値の設
定値Cpe以上の走査線数が設定値Fsc未満(該当走
査線の数1)のため、容器4の横方向の疵4bubによ
って形成されたヒストグラムHaとみなされ、容器4は
良品と判断される。
【0033】図11に示すヒストグラムH11では、白
画素総数値の設定値Cpe以上の走査線数が設定値Fs
c以上(該当走査線の数2)のため、容器4には横方向
の疵4bubと縦方向との疵4bubが存在する容器4
自体の欠陥、すなわち大きな疵を有する容器4によるヒ
ストグラムHbとみなされ、容器4は不良品と判断され
る。
【0034】叙上の如く、上記実施例に係る異物の検出
方法およびその装置によれば、検査時に正転状態の容器
4を逆転させ、容器4との同期差を利用して異物Mの比
重に応じた挙動を検出することにより容器4に充填され
た液中の異物Mの比重の大小に関わらず、異物Mと容器
4自体の欠陥4bubとを明確に弁別することができ
る。
【0035】なお、上記実施例では、CCDカメラ51
により撮像される1画面内に1個の容器4を撮像するよ
うにしているがこれに限られるものではなく、複数個の
容器4を同時に撮像して平行処理を行ない、検査を高速
化することもできる。また、上記実施例では、1個の容
器4を複数の画面毎に2値化処理するようにしている
が、カメラ信号S1をそのまま多値信号として用い、画
面間で加算後処理してもよい。さらに、上記実施例で
は、容器4の回転方向とCCDカメラ51の走査方向を
同一方向とし、走査方向(横方向)の白画素総数分布デ
ータを用いているが、CCDカメラの走査方向が容器4
の回転方向に対して垂直方向となる条件に設定し、CC
Dカメラの走査方向に対し垂直方向(縦方向)の白画素
総数分布データを用い白画素総数値の設定値と走査線数
の設定値とをそれぞれ垂直方向に対応させて設定し、容
器の疵と異物とを比較判断するようにしてもよい。
【0036】上記実施例では、容器回転手段として容器
回転機構30を示しているが、これに限られるものでは
なく、従来公知のベルト手段を用いてもよい。また、上
記実施例では、容器内の異物を検査する際、容器を正転
させた後、逆転させて検査するようにしているが、これ
に限られるものではなく、正転状態の容器を一旦停止さ
せ、再び正転させて、正転直後に検査するようにしても
よい。あるいは、正転状態の容器の回転速度を変化させ
て検査するようにしても、特有のヒストグラムを作成す
ることができ、同効を奏する。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、容器
に充填された液中の異物の比重の大小に関わらず、異物
と容器自体の欠陥とを明確に判別することができるの
で、容器の検出精度を向上させてリジェクト率を抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る異物の検査装置を備え
たボトルラインの一部を示す平面図である。
【図2】図1の異物の検査装置を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施例に係る異物の検査方法を示す
システム図である。
【図4】容器に疵がある場合のCCDカメラによる撮像
状態とそれに対応するヒストグラムを示す説明図であ
る。
【図5】充填液に異物が含まれる場合のCCDカメラに
よる撮像状態とそれに対応するヒストグラムを示す説明
図である。
【図6】充填液中に小さい泡が含まれる場合のCCDカ
メラによる画像とその画像を処理したヒストグラムを示
すグラフである。
【図7】充填液中に比重の小さい異物が含まれる場合の
CCDカメラによる画像とその画像を処理したヒストグ
ラムを示すグラフである。
【図8】容器に小さい疵がある場合のCCDカメラによ
る画像とその画像を処理したヒストグラムを示すグラフ
である。
【図9】充填液中に比重の大きい異物が含まれる場合の
CCDカメラによる画像とその画像を処理したヒストグ
ラムを示すグラフである。
【図10】容器に横長の疵がある場合のCCDカメラに
よる画像とその画像を処理したヒストグラムを示すグラ
フである。
【図11】容器に大きい疵がある場合のCCDカメラに
よる画像とその画像を処理したヒストグラムを示すグラ
フである。
【符号の説明】
4 容器 4bub 容器自体の疵 30 容器回転機構(容器回転手段) 50 検出装置(判別手段) 51 CCDカメラ(撮影手段) 52 2値化変換回路(2値化変換手段) 53 メモリ回路(記憶手段) 53A 加算回路 54 ヒストグラム作成部(ヒストグラム作成手段) 55 ヒストグラム比較処理部(判定手段) 57 設定値回路 M 異物 S1、S2 撮像信号 S3 2値化信号 D、D6 記憶データ H ヒストグラム Ape,Bpe,Cpe 白画素総数値の設定値(基準
値) Dsc,Esc,Fsc 走査線数の設定値(基準値)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小柳 克也 神奈川県横浜市神奈川区新浦島町1丁目1 番地25 日本電気ロボットエンジニアリン グ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液が充填された容器を容器回転手段によ
    り回転させた後、撮影手段により上記容器を撮影し、撮
    影信号を2値化しこの2値化された信号を回転方向にカ
    ウントし、カウントされたデータを予め定めた基準値と
    比較し、充填容器自体の疵と充填容器内部の異物とを判
    別することを特徴とする充填容器の異物検査方法。
  2. 【請求項2】 液が充填された容器を回転させる容器回
    転手段と、容器を撮影する撮影手段と、撮影データに基
    づいて充填容器の良否を判別する判別手段とを備えた異
    物の検査装置において、上記判別手段を、撮影信号を2
    値化する2値化変換手段と、2値化変換手段により2値
    化された信号を加算回路により回転方向に加算し記憶す
    る記憶手段と、この記憶手段により記憶されたデータを
    カウントしてヒストグラムを作成するヒストグラム作成
    手段と、ヒストグラム作成手段により作成されたヒスト
    グラムを予め定めた基準値と比較し充填容器自体の疵と
    充填容器内部の異物とを判別する判定手段とから構成し
    たことを特徴とする充填容器の異物検査装置。
JP4207122A 1992-07-10 1992-07-10 充填容器の異物検査方法およびその装置 Pending JPH0627044A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4207122A JPH0627044A (ja) 1992-07-10 1992-07-10 充填容器の異物検査方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4207122A JPH0627044A (ja) 1992-07-10 1992-07-10 充填容器の異物検査方法およびその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0627044A true JPH0627044A (ja) 1994-02-04

Family

ID=16534563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4207122A Pending JPH0627044A (ja) 1992-07-10 1992-07-10 充填容器の異物検査方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0627044A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006509207A (ja) * 2002-12-10 2006-03-16 クロネス・アクチェンゲゼルシャフト 充填し封緘した容器の検査装置
JP2009069099A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Hitachi Information & Control Solutions Ltd 容器内の異物検出装置および異物検出方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006509207A (ja) * 2002-12-10 2006-03-16 クロネス・アクチェンゲゼルシャフト 充填し封緘した容器の検査装置
JP2010249827A (ja) * 2002-12-10 2010-11-04 Krones Ag 充填し封緘した容器の検査装置
JP2009069099A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Hitachi Information & Control Solutions Ltd 容器内の異物検出装置および異物検出方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3212389B2 (ja) 固体上の異物検査方法
US7342655B2 (en) Inspecting apparatus and method for foreign matter
KR0162653B1 (ko) 이물질 검출방법 및 장치
JPH04220551A (ja) 透明物体の欠陥検査方法とその装置
JP2000298103A (ja) 透明容器内粉末の異物検査装置
CN100547393C (zh) 检测透明或半透明旋转容器颈环上表面缺陷的方法和装置
JP3658326B2 (ja) 液体充填容器内の異物検査装置及びその方法
JP2005017004A (ja) ガラス瓶の異物検査システム
JPH05249279A (ja) 核燃料ペレットの周面検査装置
JP2008002917A (ja) 容器入り液体の中身検査方法及び中身検査装置、容器入り液体食品の製造方法
JP2004257937A (ja) 異物検査装置および検査方法
JPH0634573A (ja) 瓶検査装置
JPH0627044A (ja) 充填容器の異物検査方法およびその装置
JPH08159989A (ja) 液体密封容器の検査方法および検査装置
JP6043162B2 (ja) 青果物の外観検査装置及び外観検査方法
JPH0752161B2 (ja) 透明容器内の粉末中異物の検査装置
JPH02205757A (ja) 回収容器選別方法
JP5159237B2 (ja) ガラス容器を検査する装置
JPH06118026A (ja) 容器内面検査方法
JP4121598B2 (ja) 異物検査装置
JP2005070013A (ja) 容器充填液体の異物検査方法
JPH0778474B2 (ja) 異物検査装置
JPH0658889A (ja) キャップの取手内折れ検出方法およびその装置
JP2001296251A (ja) 液面異物検査装置および液面異物検査方法
JP2005061932A (ja) 容器充填液体の異物検査方法とその装置並びに容器充填液体の気泡除去法とその装置