JP2005061932A - 容器充填液体の異物検査方法とその装置並びに容器充填液体の気泡除去法とその装置 - Google Patents

容器充填液体の異物検査方法とその装置並びに容器充填液体の気泡除去法とその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 より簡易な機構で高精度な異物検査を可能とする異物検査方法の提供。
【解決手段】 異物検査方法は、容器Bに充填された液体Li中に混入している異物を容器外部からの充填液体の撮影を通じて検出するようになっている。そして充填液体中に当該充填液体を上下に貫く状態の空気柱Apを形成することのできる速度で容器を高速回転させ、この高速回転をなさせている状態で容器が1回転以上する時間の連続露光により撮影することにより異物に帯状像a〜cを形成させ、この帯状像に基づいて異物の検出をなす。
【選択図】 図4

Description

本発明は、容器に液体を充填した製品について充填液体中に混入の異物を検出する異物検査方法とその装置、特に光透過性の容器に光透過性の液体を充填した製品の異物検査に適した方法と装置に関し、また容器に充填の液体中から気泡を除去する気泡除去方法とその装置に関する。
光透過性の容器に光透過性の液体を充填した製品について充填液体への異物の混入の有無を検査するには、検査対象の製品を撮影して検査画像を取得し、その検査画像を処理して異物の検出をなすという検査画像による手法が広く用いられている。ただ、この検査画像手法では容器面の傷や容器面に付着の汚れと異物とを判別できるようにする必要がある。例えば特許文献1や特許文献2には、容器中の充填液体に回転を与え、それにより充填液体中の異物を動かすことで容器の傷や汚れと異物との判別をなせるようにしている。具体的には、容器に回転(自転)を与えることで容器内の充填液体を回転させ、それから容器の回転を急激に停止させる。そうすると、容器が停止しても充填液体は慣性により回転した状態が得られるので、この状態で容器の外部から充填液体を複数回撮影して複数枚の検査画像を得る。そしてこれら複数の検査画像から画像処理などにより、容器の傷や汚れと区別して異物の有無を判定する。すなわち複数枚の画像は容器が停止し充填液体だけが動いている状態での画像である。したがって、充填液体内に混入している異物は、充填液体の回転で回転し、複数枚の検査画像において移動物として異なる位置に現れ、一方、容器の傷や汚れは、容器が停止しているため、複数枚の検査画像において同じ位置に現れる。そこで複数枚の画像に移動物の像があるか否かを判定することにより、異物の有無を判断する。その異物には、容器の製造工程で容器に入り込む例えば金属片やプラスチック片などがあり、また液体の製造工程で液体に混入する例えばフィルタ片や不純物などがある。
このような検査技術においては、充填液体に気泡が混入しているとその気泡も異物として検出してしまうという問題もある。そこで異物の検査に先立って、あるいは異物の検査に際して気泡の除去を行うようにするのが望まれる。そのような気泡除去については例えば特許文献3に開示の技術が知られている。この特許文献3に開示の技術では、静電気を用いて気泡を除去するようにしている。
特開2002−267613号公報 特開2003−107011号公報 特開2002−186803号公報
従来の検査技術では、上記したように容器を回転させることで与えた充填液体の回転を容器の回転停止後にも残し、その状態で容器とともに充填液体を撮影して異物の検出を行うようにしている。この従来の検査技術によれば、異物を高い精度で検出することが可能となる。しかし、その一方で検査のための時間が長くなり、また機器構成も複雑になるなどの問題を抱えている。具体的にいうと、回転させた容器を停止させた後に撮影を行うという手順を必要とするために、異物検査に要する時間が長くなる。その結果、検査装置における検査のための搬送ラインが大型化してしまう。また例えば特許文献2に記載されている例のように、充填液体の液面に浮遊している異物、充填液体の液中に浮遊している異物、充填液体の液底に沈降している異物といったように異物の種類に応じて別々に撮影系を設ける必要があり、検査のための機器構成が複雑になる。
次に、異物検査にも大きく関係する気泡除去のことであるが、これについても従来の技術は十分でない。例えば特許文献3に開示の技術のように静電気を利用する場合、充填液体の液面で気泡を静電気により引き寄せて除去することになる。つまり気泡の除去は充填液体の液面に浮遊している気泡に限られてしまい、充填液体中に混入している気泡については十分な除去が困難である。
本発明は以上のような従来の事情を背景になされたものであり、より簡易な機構で高精度な異物検査を可能とする異物検査方法およびそのための装置の提供を一つの目的としている。また本発明は、充填液体中に混入している気泡を効率的に除去することを可能とする気泡除去方法とそのための装置の提供を他の目的としている。
上記目的のために本発明では、容器に充填された液体中に混入している異物を前記容器の外部からの前記充填液体の撮影を通じて検出するようになっている異物検査方法において、前記充填液体中に当該充填液体を上下に貫く状態の空気柱を形成することのできる速度で前記容器を高速回転させるとともに、この高速回転をなさせている状態で前記容器が1回転以上する時間の連続露光により前記撮影をなすことにより、前記異物に前記空気柱を横断する帯状の像を形成させ、この帯状像に基づいて前記異物の検出をなすようにしたことを特徴としている。
また本発明では上記目的のために、容器に充填された液体中に混入している異物を前記容器の外部からの前記充填液体の撮影を通じて検出するようになっている検査装置において、前記充填液体中に当該充填液体を上下に貫く状態の空気柱を形成することのできる速度で前記容器を高速回転させることのできる回転ユニット、前記高速回転をなさせている状態で前記容器が1回転以上する時間の連続露光により前記撮影をなせるようにされたカメラ、および前記カメラによる撮影で前記異物が前記空気柱を横断するように形成する帯状の像に基づいて前記異物の検出をなす検査処理部を備えていることを特徴としている。
上記のような異物検査方法ないし検査装置の構成によれば、充填液体中に形成させる空気柱を利用してそれを横断する帯状像を異物に形成させることにより容器の傷や汚れと異物との判別をなせるようになる。このため容器が回転している状態で検査画像を取得することができ、従来の検査手法に比べて、一つの製品あたりの検査時間を短くすることが可能となる。また浮遊性の異物と沈降性の異物の両方を一つの検査画像から検出することも可能となる。そしてこれらのことにより、検査装置の簡略化と小型化を図ることが可能となる。
また本発明では上記目的のために、容器に充填された液体中に混入している気泡を除去する気泡除去方法において、前記充填液体中に当該充填液体を上下に貫く状態の空気柱を形成し、かつ前記空気柱の側面に前記充填液体中の気泡を浮上させることのできる速度で前記容器を高速回転させることにより前記気泡除去をなすようにしたことを特徴としている。
また本発明では上記のような気泡除去方法について、前記気泡除去のための高速回転を停止させるに際して、前記高速回転の停止に伴う前記空気柱の前記容器底部からの離脱を緩やかになさせるように前記容器の回転を制御するようにしている。
また本発明では上記目的のために、容器に充填された液体中に混入している気泡を除去する気泡除去装置において、前記充填液体中に当該充填液体を上下に貫く状態の空気柱を形成し、かつ前記空気柱の側面に前記充填液体中の気泡を浮上させることのできる速度で前記容器を高速回転させることのできる回転ユニットを備えたことを特徴としている。
また本発明では上記のような気泡除去装置について、前記容器の高速回転を停止させるに際して、前記高速回転の停止に伴う前記空気柱の前記容器底部からの離脱を緩やかになさせるように前記容器の回転を制御する回転制御部をさらに備えるものとしている。
上記のような気泡除去方法ないし気泡除去装置の構成によれば、充填液体中に形成する空気柱の側面を液面とし、容器の内側面を液底面とするような遠心力の系を見かけ上で形成でき、その系において充填液体中の気泡を見かけ上の液面である空気柱の側面に浮き出させて破裂させることで気泡を効果的に除去することができる。
本発明では、上記のように、充填液体中に形成させる空気柱を利用してそれを横断する帯状像を異物に形成させることにより容器の傷や汚れと異物との判別をなせるようにしている。このため容器が回転している状態で検査画像を取得することができ、従来の検査手法に比べて、一つの製品あたりの検査時間を短くすることができるようになる。また浮遊性の異物と沈降性の異物の両方を一つの検査画像から検出することもできるようになる。そしてこれらのことにより、検査装置の簡略化と小型化を図ることが可能となる。
また本発明では、上記のように、充填液体中に空気柱を形成し、この空気柱で形成される遠心力系を利用して気泡を効果的に除去するようにしている。このため充填液体に混入している気泡を漏れなく効率的に除去することができるようになり、例えばこれを異物検査に組み合わせることにより、気泡に影響されることのない高精度な異物検査が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1に一実施形態による検査装置の構成を模式化して示す。本実施形態における検査装置100は、例えばプラスチック容器やアンプルあるいはバイアル瓶などの光透過性の容器に例えば注射液や栄養剤あるいは清涼飲料などの光透過性の液体を充填した製品の製造ラインに組み込まれることを前提にした構成となっている。具体的には、検査のための搬送系として、製造ラインの上流側からの搬送コンベアCに接続して検査対象の製品Mを受け入れる搬入ロータ1、搬入ロータ1で受け入れた製品Mを検査のために搬送する搬送ロータ2、検査を終えた製品Mを搬送ロータ2から良品・不良品に選別して送り出す選別部を兼ねた搬出ロータ3、搬出ロータ3に接続して良品を搬出する良品コンベア4、および同じく搬出ロータ3に接続して不良品を搬出する不良品コンベア5を備えている。
また容器に充填の液体中に混入している異物の検査のために製品Mを回転(自転)させる回転付与系として、搬送ロータ2に一定間隔で配列して設けられ、そこに載せられた製品Mに回転を与えることができるように形成された複数の回転ユニット11、回転ユニット11による製品Mの回転のタイミングなどを決めるのに用いられる搬送ロータ2の機械角度を検出する角度検出器12、および回転ユニット11の作動を制御する検査用の回転制御部13を備えている。またその回転制御部13には、角度検出器12からの機械角度情報を処理する角度情報部14、回転ユニット11が有している後述のモータを制御するモータ制御部15、および回転ユニット11における後述のような回転パターンを指示・入力するための回転パターン指示部16が設けられている。
さらに異物用の検査系として、検査のために製品Mの検査画像を撮影するカメラであるカメラ21、カメラ21による撮影のための照明光源22、およびカメラ21からの検査画像を処理して異物の有無などを判定する検査処理部23を備えている。そしてその検査処理部23には、帯状像長さ測定処理手段24、帯状像長さ−容器サイズ等比較処理手段25、異物検出処理手段26、および容器サイズデータベース27が設けられている。この検査処理部23でなされる処理については後述する。なお図1では照明光源22からの照明光が製品Mを透過してカメラ21に届く状態に照明光源22を配置する構成を示しているが、これは図の複雑化を避けるためで、実際的には照明光が製品Mで反射してカメラ21に届く状態の配置とするのが、より好ましい。
回転ユニット11は、一例として図2のような構成とされる。この例の回転ユニット11は、容器Bに液体Liを充填してなる製品Mを載せて回転させる回転台31、回転台31上で製品Mを上から固定するように保持する保持キャップ32、回転台31を回転駆動するモータ33、およびモータ33の回転数を検出する回転数検出手段であるエンコーダ34を有した構成となっている。そしてエンコーダ34で得られる回転数情報は回転制御部13に送られ、モータ33は回転制御部13による制御を受けて作動する。
以下では本検査装置でなされる異物検査について説明する。図3に異物検査処理の流れを示す。異物の検査においては回転ユニット11により製品Mつまり容器Bに回転を与える(処理101)。容器Bに与える回転は、図4に示すように、充填液体Li中にそれを上下に貫く状態の空気柱Apを形成することのできる速度の回転とする。空気柱Apを形成させることのできる回転速度は、充填液体Liの粘度と容器Bのサイズに相関する。例えば充填液体Liの粘度が水のそれと同じ程度で容器Bの径が10mm程度の場合であれば、1万回転/分以下でよく、一般的には数千回転/分程度が適当である。
このような高速回転を容器Bに与えた状態でカメラ21にて製品Mの静止画像を撮影して検査画像を取得する(処理102)。カメラ21による製品Mの静止画像の撮影は所定時間以上の連続露光で行う。その連続露光時間は、容器Bが1回転する時間以上である必要があり、好ましくは容器Bが数回転する程度の時間である。この撮影は、検査処理部23からの制御を受けてカメラ21を搬送ロータ2による容器Bの搬送に追従させる状態に動かしながら行う。この場合に、必要に応じて照明光源22にも容器Bの搬送に追従する動きをなさせる。
カメラ21で得られる検査画像の例を模式化して示したのが図4である。充填液体Li中に空気柱Apが形成される状態の回転を容器Bに行わせると、空気柱Apの側面を液面とし、容器Bの内側面を液底面とするような遠心力の系が見かけ上で形成される。そしてその系においては、充填液体Li中に異物が混入していると、その異物が充填液体Liよりも比重の小さいものであれば、見かけ上の液面である空気柱Apの側面に浮き出て浮遊し、あるいは充填液体Li中で浮遊する状態になる。一方、異物が充填液体Liよりも比重の大きいものであれば、見かけ上の液底面である容器Bの内側面に沈降した状態になる。そしてこれらの異物は上記のような連続露光撮影であるために、検査画像中で帯状の像を与えることになる。また容器Bの外面に傷があったり汚れが付着していたりすると、これの傷や汚れも検査画像中で帯状の像を与えることになる。図4においては帯状像aと帯状像bが浮遊性異物による帯状像、帯状像cが沈降性異物による帯状像、そして帯状像dが容器Bの傷や汚れによる帯状像である。
これらの帯状像a〜dは、それぞれ固有の長さをもっている。すなわち浮遊性異物による帯状像aや帯状像bは、浮遊性異物が空気柱Apの側面に浮遊したり充填液体Li中に浮遊したりするために、空気柱Apの幅に対応する長さLaや空気柱Apの幅と容器Bの内幅との中間の長さLbをもち、沈降性異物による帯状像cは、容器Bの内幅に対応する長さLcをもち、容器Bの傷や汚れによる帯状像dは、容器Bの外幅に対応する長さLdをもつ。したがって、これらの帯状像の固有長さにより、その帯状像が異物によるものなのか、それとも容器Bの傷や汚れによるものなのかを判別することができ、さらに異物である場合に、その異物が浮遊性なのか沈降性なのかも判別できる。
そこで、まず帯状像長さ測定処理手段24により帯状像a〜dそれぞれの長さを測定する。この測定は、検査画像を2値化し、その2値化検査画像をY方向(図4の状態における下方または上方)に投影して、その投影分布に基づいて行うのが有力な一つの手法である。本実施形態ではこの手法を用いている。したがって帯状像の長さ測定では、まず検査画像の2値化を行い(処理103)、それから帯状像長さ測定処理手段24により帯状像a〜dそれぞれの長さを測定する(処理104)。
次いで、空気柱Apの幅を測定する(処理105)。それから帯状像長さ−容器サイズ等比較処理手段25により帯状像a〜dそれぞれの長さを容器Bのサイズや空気柱Apの幅と比較する(処理106)。容器Bのサイズに関するデータは、容器サイズデータベース27に格納されており、容器Bの外径と容器Bの内径を含んでいる。それからこの帯状像長さと容器サイズなどとの比較結果を基に、異物検出処理手段26により帯状像a〜dそれぞれが異物によるものなのか、それとも容器の傷や汚れによるものなのかを判別し、異物と判別されたものについては、さらにその異物が浮遊性であるか沈降性であるのかを判定する(処理107)。そして最後にこの判定結果に基づいて製品の選別を行う(処理108)。この選別処理で不良品とされた製品は、搬出ロータ3により機械的に選別されて不良品コンベア5へ向けられる。また異物の種類の判定結果は、異物の混入経路の究明などに利用される。
ここで、充填液体Li中に空気柱Apを形成させるような回転を容器Bになさせると、その回転の停止に伴って空気柱Apが消滅する際に充填液体Li中に気泡を発生させるおそれがある。その気泡の発生は、容器Bの回転を停止させる際の減速パターンに大きく影響される。そこで、回転制御部13による制御の下で所定の減速パターンにて容器Bの回転を停止させるようにする。その減速パターンは、後述する気泡除去におけるそれと同様である。
以上のように、本発明では充填液体中に空気柱を形成させ、この空気柱を利用することにより容器の傷や汚れと異物との判別をなせるようにしている。このため容器が回転している状態で検査画像を取得することができ、従来の検査手法に比べて、一つの製品あたりの検査時間を短くすることができる。また浮遊性の異物と沈降性の異物の両方を一つの検査画像から検出することができる。そしてこれらのことにより、検査装置の簡略化と小型化を図ることが可能となる。なお検査装置100は異物検査の他にもいくつかの検査をなせるようにされるのが通常であるが、それらについては図示を省略し、説明も省略する。
以上のような異物検査処理では、充填液体中に気泡が含まれていると、その気泡も検査画像中に帯状像を与える。そしてこの気泡による帯状像は、浮遊性の異物による帯状像と同じようになるのが通常である。すなわち充填液体中に気泡が含まれていると、それを異物と区別することは困難になり、気泡を異物と判定して良品・不良品の誤判別を招くおそれがある。そこで、異物検査に先立って充填液体中の気泡除去処理をなすのが異物検査の実効性を高める上で大切なことになる。以下ではこの気泡除去に関する実施形態について説明する。
図1には気泡除去装置200も併せて示してある。本実施形態では検査工程に入る直前に気泡除去装置200を設けるようにしている。気泡除去装置200は、製品Mを回転(自転)させることで気泡の除去を行う。そのために気泡除去装置200は、検査装置100における回転ユニット11の場合と同様な構成の回転ユニット41を搬送ロータ42上に所定間隔で複数設けるとともに、その回転ユニット41を制御する気泡除去用の回転制御部43を設けた構成となっており、その回転制御部43には、検査用の回転制御部13と同様なモータ制御部44と回転パターン指示部45が設けられている。
気泡除去のための製品Mつまり容器Bの回転は、図5に示すように、充填液体Li中にそれを上下に貫く状態の空気柱Apを形成させるようになさせる。この点では異物検査の場合と同様である。すなわち空気柱Apの側面を液面とし、容器Bの内側面を液底面とするような遠心力の系を見かけ上で形成させる。そしてその系において充填液体Li中の気泡Eを見かけ上の液面である空気柱Apの側面に浮き出させて破裂させることで気泡を除去する。ただ、空気柱Apを形成するだけの回転速度では充填液体Li中の気泡Eを漏れなく空気柱Apの液面に浮き出させることが必ずしもできない。そこでそれを可能とする回転速度で回転させる。充填液体Li中の気泡Eを漏れなく空気柱Apの液面に浮き出させることを可能とする回転速度は充填液体の粘度と容器のサイズに相関し、例えば充填液体の粘度が水のそれと同じ程度で容器の径が10mm程度の場合であれば、2万回転/分以上であればよく、一般的には2万回転/分〜4万回転/分程度が適当である。
以上のような回転処理により充填液体中の気泡を漏れなく効率的に除去することができる。しかし、気泡除去のための回転を停止するのに伴って空気柱Apが消滅する際に充填液体Li中に気泡を発生させるおそれがある。その気泡の発生は、容器Bの回転を停止させる際の減速パターンに大きく影響される。そこで、回転制御部43による制御の下で所定の減速パターンにて容器Bの回転を停止させるようにする。その減速パターンの例を図6に示す。
図6には気泡除去のための回転を与える加速パターンも併せて示してある。気泡除去のための回転を与えるには急激な加速で時間t1の間に気泡除去に必要な回転数、例えば2万回転/分まで上げ、これを時間t2の間維持する。この間は、図6中の(a)に示すように、充填液体Li中に空気柱Apが形成された状態をとっている。それから減速に移る。回転数を減少させていくと空気柱Apが消滅することになるが、その空気柱Apの消滅は、図6中の(b)に示すように、回転数が所定以下になった際に空気柱Apの下端が容器Bの底から離れることから始まる。そしてこの状態が充填液体Li中に気泡を発生させる危険のある状態である。具体的には、空気柱Apの容器底部からの離脱が急激であると、その際に空気柱Apの空気が充填液体Li中に取り残され、それが気泡となる。そこで、減速の開始から時間t3の間は急激な減速をなして回転数を低下させ、空気柱Apの下端が容器Bの底から離れる状態を生じる回転数(例えば最高回転の1/2〜1/4程度であり、最高回転が2万回転/分であれば1万回転/分〜5千回転/分である)になったら緩やかな減速に移る。その緩やかな減速は、例えば時間t3と同じかそれより長い時間t4の間に例えば100〜200回転程度の回転数低下となるような減速とする。そしてこの緩やかな減速を終えたら、短い時間t5の間に停止まで急激な減速を行う。
以上の説明から分るように、気泡の発生防止ということだけであれば、最初から緩やかな減速を行えばよい。しかし、それであると回転停止までの時間が長くなって気泡除去処理の効率が低下してしまう。すなわち図6のような減速パターンで回転停止動作をなさせることは、気泡除去処理の効率を高めるのに有効であるということである。
以上の実施形態では、気泡除去を検査工程に入る直前で行うようにしていたが、これに代えて検査装置の搬送ロータ2に気泡除去装置を設置する構成とすることも可能である。また以上の実施形態では、気泡除去を異物の検査と関連させて行うようにしていたが、必ずしもこのような形態に限られるものでない。
本発明による異物検査方法ないし検査装置は、以上説明したように、異物検査における検査時間の短縮を図れ、また性質の異なる異物を一つの検査画像から検出することができるようになり、装置構造の簡略化と小型化を図ることを可能とする。したがって本発明は、例えば医薬品のように、より高度な品質管理が求められる製造分野に特に有効であり、そのような分野での製造技術の発展に大きく寄与することができる。
また本発明による気泡除去方法ないし気泡除去装置は、充填液体に混入している気泡を漏れなく効率的に除去することを可能とし、例えばこれを異物検査に組み合わせることにより、気泡に影響されることのない高精度な異物検査が可能となる。したがって本発明は、例えば医薬品のように、より高度な品質管理が求められる製造分野に特に有効であり、そのような分野での製造技術の発展に大きく寄与することができる。
一実施形態による検査装置の構成を模式化して示す図である。 検査用の回転ユニットの構成例を模式化して示す図である。 異物検査処理の流を示す図である。 検査画像の例を模式化して示す図である。 容器の回転により充填液体中に気泡除去用の空気柱が形成されるようすを模式化して示す図である。 気泡除去のための回転における加減速パターンを示す図である。
符号の説明
11 検査用の回転ユニット
21 カメラ
23 検査処理部
41 気泡除去用の回転ユニット
43 回転制御部
Ap 空気柱
B 容器
Li 充填液体
a〜d 帯状像

Claims (6)

  1. 容器に充填された液体中に混入している異物を前記容器の外部からの前記充填液体の撮影を通じて検出するようになっている異物検査方法において、
    前記充填液体中に当該充填液体を上下に貫く状態の空気柱を形成することのできる速度で前記容器を高速回転させるとともに、この高速回転をなさせている状態で前記容器が1回転以上する時間の連続露光により前記撮影をなすことにより、前記異物に前記空気柱を横断する帯状の像を形成させ、この帯状像に基づいて前記異物の検出をなすようにしたことを特徴とする異物検査方法。
  2. 容器に充填された液体中に混入している異物を前記容器の外部からの前記充填液体の撮影を通じて検出するようになっている検査装置において、
    前記充填液体中に当該充填液体を上下に貫く状態の空気柱を形成することのできる速度で前記容器を高速回転させることのできる回転ユニット、前記高速回転をなさせている状態で前記容器が1回転以上する時間の連続露光により前記撮影をなせるようにされたカメラ、および前記カメラによる撮影で前記異物が前記空気柱を横断するように形成する帯状の像に基づいて前記異物の検出をなす検査処理部を備えていることを特徴とする検査装置。
  3. 容器に充填された液体中に混入している気泡を除去する気泡除去方法において、
    前記充填液体中に当該充填液体を上下に貫く状態の空気柱を形成し、かつ前記空気柱の側面に前記充填液体中の気泡を浮上させることのできる速度で前記容器を高速回転させることにより前記気泡除去をなすようにしたことを特徴とする気泡除去方法。
  4. 前記気泡除去のための高速回転を停止させるに際して、前記高速回転の停止に伴う前記空気柱の前記容器底部からの離脱を緩やかになさせるように前記容器の回転を制御するようにした請求項3の気泡除去方法。
  5. 容器に充填された液体中に混入している気泡を除去する気泡除去装置において、
    前記充填液体中に当該充填液体を上下に貫く状態の空気柱を形成し、かつ前記空気柱の側面に前記充填液体中の気泡を浮上させることのできる速度で前記容器を高速回転させることのできる回転ユニットを備えたことを特徴とする気泡除去装置。
  6. 前記容器の高速回転を停止させるに際して、前記高速回転の停止に伴う前記空気柱の前記容器底部からの離脱を緩やかになさせるように前記容器の回転を制御する回転制御部をさらに備えている請求項5に記載の気泡除去装置。
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