JPH06269881A - 熱交換器用管の拡管装置 - Google Patents

熱交換器用管の拡管装置

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JPH06269881A
JPH06269881A JP5844693A JP5844693A JPH06269881A JP H06269881 A JPH06269881 A JP H06269881A JP 5844693 A JP5844693 A JP 5844693A JP 5844693 A JP5844693 A JP 5844693A JP H06269881 A JPH06269881 A JP H06269881A
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JP
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stripper
flare
stand
pusher
heat exchanger
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JP5844693A
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Inventor
Kensaku Honma
建作 本間
Yoshihiro Baba
芳広 馬場
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Hidaka Seiki KK
Original Assignee
Hidaka Seiki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バランスシリンダー等のストリッパ台の降下
を停止するブロック手段を小型化でき、装置の小型化を
可能とする拡管装置を提供する。 【構成】 上端フィンプレート29の位置決めの際に必
要な押圧力を小さくすべく、熱交換器用管22の拡管を
行う前に上端フィンプレート29の位置決めを、押動体
10の押圧力を受けることなく自重で降下するストリッ
パ台17に設けられたストリッパ27によって行い、且
つ上端フィンプレート29の位置決めが完了した際に、
フレア台16及びストリッパ台17の自重を支承し得る
バランスシリンダー18のブロック力によってフレア台
16及びストリッパ台17の降下を阻止し所定位置に保
持できるように、フレア台16及びストリッパ台17を
押動体10から垂下された吊具で懸架することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱交換器用管の拡管装置
に関し、更に詳細にはマンドレルの先端部に装着された
ビレットを圧入して熱交換器用管を拡管する一次拡管
と、前記熱交換器用管の上端部にフレア部を形成する二
次拡管とを行う熱交換器用管の拡管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭用のクーラーや自動車用のクーラー
に使用される熱交換器は、通常、穿設された透孔の周囲
に所定高さのカラーが形成されたフィンプレートの複数
枚を、前記カラーを介して積層されたフィン群中に、前
記透孔に挿通された熱交換器用管を拡管し、熱交換器用
管とフィンプレートとを一体化する一次拡管工程、及び
熱交換器用管の上端部にフレア部を形成する二次拡管工
程を経て製造される。この様にして製造された熱交換器
の部分断面図を図6に示す。図6において、穿設された
透孔の周囲に所定高さに形成されたカラー6、6・・を
介してフィンプレート4、4・・が積層されて形成され
たフィン群中に、前記透孔に挿通された熱交換器用管
2、2・・・が拡管されてフィンプレート4、4・・と
一体化され、且つ熱交換器用管2、2の上端部には、隣
接する熱交換器用管2同士を連結する連結管8、8・・
が接続されるフレア部1、1・・も形成されている。
【0003】かかる熱交換器の製造に使用される拡管装
置(以下、拡管機と称することがある)としては、特公
平1ー23650号公報において提案された図5に示す
拡管装置がある。図5に示す拡管機は、カラー付透孔内
に挿通された熱交換用管22の各々の上方に配設された
マンドレル20を押圧し、マンドレル20の先端部に装
着されたビレットを熱交換器用管22内に圧入するよう
に、昇降手段としての油圧シリンダー12、12によっ
てガイド軸11に沿って昇降自在に設けられた押動体1
0と、押動体10の下方に位置し、拡管対象の熱交換器
用管22の上端部にフレア部を形成するフレアポンチが
装着されたフレア台16と、フレア台16の下方に位置
し、フィン群の最上位に在る上端フィンプレートの位置
決めを行うストリッパが装着されたストリッパ台17
と、押動体10から垂下され、フレア台を縣架する吊具
13、13と、押動体10が当接して押動体10の押圧
力をフレア台16に伝達する当たり台19、19と、ス
トリッパ台17を上方に付勢するバランスシリンダー1
8、18とを具備する。尚、バランスシリンダー18、
18の各々には、バランスシリンダー18、18の付勢
力をストリッパ台17に伝達するために、ストリッパ台
17の下面と当接するストッパが固設され、且つフレア
台16とストリッパ台17とが直接当接しないように、
前記ストッパ上にスペーサが設けられている。
【0004】かかる拡管機を使用して熱交換器用管の拡
管を行う場合は、先ず、油圧シリンダー12、12によ
って押動体10を降下し、マンドレル20の先端に装着
されたビレットを熱交換器用管22内に圧入して拡管す
る一次拡管を行う。次いで、フィン群の最上端に位置す
る上端フィンプレートの位置決めを行った後、熱交換器
用管22の上端部にフレア部を形成する二次拡管を行
う。ここで、上端フィンプレートの位置決めを行う際に
は、先ず、油圧シリンダー12、12によって押動体1
0を当たり台19、19に当接させ、フレア台16を降
下させる。フレア台16は、バランスシリンダー18、
18の各ロッドの途中に設けられたストッパ上に設けら
れたスペーサに当接し、バランスシリンダー18、18
の抗力に抗してストッパを押圧する。このため、ストッ
パに当接し上方に付勢されているストリッパ台17が降
下する。
【0005】この様にして降下するストリッパ台17
が、ストリッパ台17に装着されたストリッパによって
上端フィンプレートを押圧し、上端フィンプレートの位
置決めを行う。かかる位置にストリッパ台17が到達し
たことは、リミットスイッチ、エンコーダ14等のセン
サから構成される検知手段によって検知され、検知信号
が発せられる。この検知信号によって、バランスシリン
ダー18、18がブロックされ、フレア台16及びスト
リッパ台17の降下を阻止する。その後、バランスシリ
ンダー18、18のブロック状態を解除し、押動体10
から押圧力が伝達されるフレア台19がバランスシリン
ダー18、18の付勢力に抗してスペーサを押圧しつつ
ストリッパ台17と当接するまで降下し、フレア台19
に装着したフレアポンチによって熱交換用管22の上端
部にフレア部を形成する。尚、特公平1ー23650号
公報の明細書の記載によれば、バランスシリンダー1
8、18のブロック状態を解除しても、フレア台16は
ストッパ上に設けられたスリーブを押圧するため、スト
リッパ台17に押動体10の押圧力が伝達されず、且つ
ストリッパの下端が上端フィンプレートと当接している
ため、ストリッパ台17の降下は阻止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる図5に示す拡管
機によれば、ストリッパによって上端フィンプレートの
位置決めが正確になされるため、熱交換器用管2、2の
上端部に所定高さのフレア部1、1・・を形成すること
ができる。しかしながら、図5に示す拡管機において、
ストリッパによる上端フィンプレートの位置決めは熱交
換器用管22の拡管を終了し、フィンと熱交換器用管2
2とが一体化された後に行われ、且つ上端フィンプレー
トの位置決めを行う際に、押動体10の押圧力が当たり
台19、19を介して伝達されているフレア台16の降
下を、バランスシリンダー18、18のブロックによっ
て阻止し、ストリッパ台17を所定位置に保持してい
る。従って、バランスシリンダー18、18のブロック
力を押動体10の押圧力、つまり油圧シリンダー12、
12の押圧力よりも大とする必要がある。このため、バ
ランスシリンダー18、18を油圧シリンダー12、1
2よりも大型化せざる得ない。
【0007】ところで、油圧シリンダー12、12は、
マンドレル20の先端部に装着されたビレットを熱交換
器用管22に圧入して拡管を行う押圧力を押動体10に
付与することが必要である以上、通常、油圧シリンダー
12、12には大型の油圧装置が使用されている。この
ため、かかる油圧シリンダー12、12よりも大型のバ
ランスシリンダー18、18を使用することは、拡管装
置が大型化し工場内での設置場所を広く確保しなければ
ならず、著しく不都合である。そこで、本発明の目的
は、バランスシリンダー等のストリッパ台の降下を阻止
するブロック手段を小型化でき、装置の小型化を可能と
する拡管装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成すべく検討を重ねた結果、熱交換器用管の拡管を
行う前に上端フィンプレートの位置決めを行うことによ
って、上端フィンプレートの位置決めの際に必要な押圧
力を小さくできること、更にフレア台とストリッパ台と
を押動体から垂下された吊具で懸架することによって、
押動体が降下したとき、フレア台及びストリッパ台は押
動体の押圧力を受けることなく自重で降下するため、ス
トリッパ台等の自重を支承できる程度のブロック力を発
するブロック手段によってストリッパ台の降下を充分に
阻止でき、ブロック手段の小型化を可能にできることを
見出し、本発明に到達した。
【0009】即ち、本発明は、穿設された透孔の周囲に
所定高さに形成されたカラーを介して複数枚のフィンプ
レートが積層されて成るフィン群中に、前記透孔内に挿
通された熱交換用管の各々の上方に配設されたマンドレ
ルを押圧し、前記マンドレルの先端部に装着されたビレ
ットを圧入して熱交換器用管内を拡管する、昇降手段に
よって昇降可能に設けられた押動体と、押動体の下方に
位置し、隣接する熱交換器用管を接続する接続管が挿入
されるフレア部を熱交換用管の各上端部に形成するフレ
アポンチが装着されたフレア台と、フレア台の下方に位
置し、前記フィン群の最上端に位置する上端フィンプレ
ートを押圧して位置決めを行うストリッパが装着された
ストリッパ台と、前記押動体から垂下され、押動体の押
圧力が加えられることなく前記フレア台及びストリッパ
台が押動体の降下に伴い降下可能となるように、フレア
台及びストリッパ台を縣架する吊具と、昇降手段によっ
て押動体と共に降下する前記ストリッパ台に設けられた
ストリッパによって、前記上端フィンプレートの位置決
めがなされた際に、前記ストリッパ台が所定位置に降下
したことを検知した検知手段からの信号によって、スト
リッパ台の降下を阻止し、且つ押動体が降下し熱交換器
用管の拡管を行う際に、ストリッパ台を所定位置に保持
するブロック手段と、熱交換用管の拡管が終了し、前記
管の上端部にフレア部を形成する際に、前記押動体と当
接して押動体の押圧力をフレア台に伝達する当たり台と
を具備することを特徴とする拡管装置にある。
【0010】かかる構成の拡管装置において、ビレット
の圧入による熱交換器用管の拡管の際に、前記熱交換器
用管の管長の収縮に合わせて前記ストリッパ台の位置を
微調整する調整手段を設けることによって、熱交換器用
管の上端部に形成されるフレア部の大きや高さ等を更に
一層均斉とすることができる。
【0011】
【作用】本発明によれば、フレア台とストリッパ台と
は、押動体から垂下された吊具によって懸架されている
ため、押動体が降下した際に、押動体を介して昇降手段
の押圧力がフレア台及びストリッパ台に加えられず、両
台は自重で降下する。また、上端フィンプレートの位置
決めを熱交換器用管の拡管前に行うため、熱交換器用管
とフィンとが一体化されておらず、上端フィンプレート
を押圧し位置決めする押圧力を低くできる。このため、
昇降手段によって押動体と共に降下する前記ストリッパ
台によって、上端フィンプレートの位置決めを行い、更
にビレットの圧入による熱交換用管の拡管を行う際に、
ストリッパ台の降下を阻止し且つストッパ台を所定位置
に保持するために必要なブロック力は、フレア台及びス
トリッパ台の自重を支承できる力であればよい。従っ
て、本発明において採用するブロック手段は、押動体を
昇降する昇降手段の押圧力以上のブロック力を発する必
要のある図5に示す拡管装置に設けられたブロック手段
に比較し、小型化が可能である。
【0012】
【実施例】本発明を図面を用いて更に詳細に説明する。
本実施例において使用する拡管機を構成する部品は、前
述した実公平1ー23650号公報において使用された
図5に示す拡管機を構成する部品と略同じである。この
ため、図5に示す拡管機を構成する部品と同一部品につ
いては、同一番号を使用する。本発明で使用する拡管機
は、カラー付透孔内に挿通された熱交換用管22の各々
の上方に配設されたマンドレル20を押圧し、マンドレ
ル20の先端部に装着されたビレット(図示せず)を熱
交換器用管22内に圧入する、油圧シリンダー12、1
2によってガイド軸11に沿って昇降自在に設けられた
押動体10と、押動体10の下方に位置し、熱交換器用
管22の上端部にフレア部を形成するフレアポンチが装
着されたフレア台16と、フレア台16の下方に位置
し、フィン群の最上位に在る上端フィンプレートの位置
決めを行うストリッパが装着されたストリッパ台17と
から構成される。
【0013】このフレア台16は押動体10から垂下さ
れた吊具13、13・・によって懸架され、ストリッパ
台17はフレア台16から垂下された吊具によって懸架
されている。また、フレア台16の上面から上方に立設
されたねじ軸25、25の途中には、押動体1と当接し
押動体1の押圧力をフレア台16に伝達する当たり台1
9、19が設けられている。このため、フレア台16及
びストリッパ台17は、押動体10が当たり台19、1
9に当接するまでは、押動体10が降下すると、両者は
押動体10の押圧力が伝達されることなく押動体10の
降下距離だけ自重で降下する。尚、フレア台16及びス
トリッパ台17の降下距離は、フレア台16及びストリ
ッパ台17の降下開始をリミットスイッチ等のセンサに
よって検知し、押動体10に垂直に取り付けたラック1
5と噛合するピニオン21の回転数又は回転角度をカウ
ントするエンコーダ14にて検出し、制御板23に表示
する。
【0014】本実施例の拡管機において、エンコーダ1
4からの信号によってストリッパ台17の自重による降
下を阻止し、その位置を所定位置に保持するブロック手
段として、バランスシリンダー18、18が拡管機の基
体に固設されている。このバランスシリンダー18、1
8は、油圧シリンダーであり、上端フィンプレートの位
置決めを行ったストリッパ台17の降下を阻止し、且つ
押動体10が降下して拡管を行う際に、フレア台16及
びストリッパ台17を所定の位置に保持するものであ
る。かかるバランスシリンダー18、18によるストリ
ッパ台17の降下阻止等は、バランスシリンダー18、
18の各々の油圧供給口(ポート)から同時に同一圧力
の油圧を供給し、バランスシリンダー18、18をブロ
ック状態とすることによって行う。また、本実施例で使
用する吊具は、ボルト状の吊具であって、ストリッパ台
17及びフレア台16を所定の位置に保持しつつ押動体
10を降下すると、ストリッパ台17を懸架する吊具の
先端がフレア台16の上面から突出し、フレア台16を
懸架する吊具13、13の先端も押動体10の上面から
突出するように装着されている。このため、フレア台1
6及びストリッパ台17を所定の位置に保持して押動体
1を降下しても、押動体10が当たり台19、19に当
接するまで、押動体10の押圧力はフレア台16及びス
トリッパ台17に伝達されない。
【0015】かかる本実施例の拡管機において、フレア
台16、ストリッパ台17、及びバランスシリンダー1
8の近傍の構造を図2に示す。図2において、フレア台
16からボルト状の吊具によって懸架されたストリッパ
台17の裏面側には、フィン群30の最上端に位置する
上端フィンプレート29を押圧し位置決めを行う筒状の
ストリッパ27が設けられ、更にストリッパ27の内部
にはフレア台16に設けられたフレアポンチ26の先端
部が挿入されている。このフレアポンチ26の中心部に
設けられた挿入孔内に押動体10から垂下されたマンド
レル20の先端部が挿入され、マンドレル20の先端に
は熱交換器用管22を拡管するビレット28が装着され
ている。また、フレア台16及びストリッパ台17に設
けられた挿通孔に挿通されたバランスシリンダー18の
ロッド31には、その途中にキイ34によってロッド3
1に固着されたストッパ部32が設けられ、ストッパ部
32上にはストリッパ台17の台厚さよりも長いスリー
ブ33が立設されている。かかるロッド31の端部に設
けられたバランスシリンダー18には、油圧制御部40
を介して圧油が給排される。更に、フレア台16には、
先端部にドッグ37が形成された棒体35が垂下され、
バランスシリンダー18の固定具にリミットスイッチ3
7がドッグ37に接触するように固着されている。
【0016】図1においては、押動体10から垂下され
た吊具13、13によって懸架されたフレア台16に、
フレア台16から垂下された吊具(図示せず)によって
ストリッパ台17が懸架されている状態を示す。図1に
示す状態から押動体10を油圧シリンダー12、12の
押圧力によって押圧し降下すると、フレア台16及びス
トリッパ台17は押動体10の降下に伴い降下し、スト
リッパ台17に設けられたストリッパ24が上端フィン
プレート29に当接して押圧しつつ上端フィンプレート
29の位置決めを行う。かかる上端フィンプレート29
の位置決めの終了は、上端フィンプレート29の位置決
めを行う際に、フレア台16及びストリッパ台17の降
下距離と押動体10の降下距離とが等しいため、押動体
10の降下距離によって検知される。つまり、フレア台
16から垂下された棒体35の先端部に設けられたドッ
グ36がフレア台16の降下に伴い降下し、ドッグ39
とリミットスイッチ37との接触が解消されたとき、リ
ミットスイッチ37がON状態となる。そのリミットス
イッチ37の信号によって押動体10に垂直に取り付け
たラック15と噛合するピニオン21の回転数又は回転
角度のエンコーダ14に因るカウントを開始し、制御板
23に予め設定された設定値に到達すると、上端フィン
プレート29の位置決め終了の信号を油圧制御部40に
発する。
【0017】上端フィンプレート29の位置決め終了の
信号を受けた油圧制御部40は、圧油排出管46、電磁
弁41を介してバランスシリンダー18内の油をタンク
45に戻す状態(アンロード状態)から、電磁弁41を
途中に流量調節弁44が設けられた圧油排出配管47側
に切り換えると共に、油圧ポンプ44を運転し所定圧の
圧油を電磁弁42及びチェックバルブ43、43を介し
てバランスシリンダー18の両ポートに供給し、バラン
スシリンダー18をブロック状態とする。この様にバラ
ンスシリンダー18をブロック状態としたとき、図2に
示す様に、ストリッパ台17がロッド31に設けられた
ストッパ部32に当接し、ストリッパ台17の降下が阻
止されると共に、ストリッパ27によって上端フィンプ
レート29の位置決めがなされ、熱交換器用管22の先
端部が上端フィンプレート29から所定長突出する。
【0018】図2に示す状態において、ストッパ部32
上に立設されたスリーブ33は、上端が高さHだけスト
リッパ台17の上面から突出し、スリーブ33の上端と
フレア台16の底面との間に間隙Nが形成される。この
ため、フレア台16は押圧体10の降下に伴い降下し、
図3に示す様に、スリーブ33の上端にフレア台16の
下面が当接する。このとき、バランスシリンダー18は
ブロック状態に保持されているため、スリーブ33との
当接によってフレア台16の降下が阻止され、フレアポ
ンチ26の先端が熱交換器用管22の上端に当接する。
図3において、ストリッパ台17の上面とフレア台16
の下面との距離Hは、上端フィンプレート29から突出
する熱交換器用管22の突出長Lと等しい。かかる状態
で更に押動体10が降下しても、フレア台16及びスト
リッパ台17は、バランスシリンダー18、18がブロ
ック状態が維持されているため、所定の位置を保持す
る。このため、押動体10の降下に伴いマンドレル20
が押圧されて、マンドレル20の先端に装着されたビレ
ット28が熱交換器用管22内に圧入され拡管され、熱
交換器用管22とフィン群30を構成する各フィンプレ
ートとが一体化される。
【0019】本実施例においては、熱交換器用管22の
拡管の際に、熱交換器用管22の管長の収縮に因り、熱
交換器用管22の突出長Lの変動を防止すべく、熱交換
器用管22の管長の収縮に合わせてフレア台16及びス
トリッパ台17の位置を油圧制御部40によって微調整
する。即ち、熱交換器用管22の管長の収縮に合わせて
フレア台16及びストリッパ台17が降下するように、
電磁弁41によって切り換えられた圧油排出配管46の
途中に設けられた流量調整弁44を開くことによって、
フレア台16及びストリッパ台17の位置を調整するこ
とができる。尚、フレア台16及びストリッパ台17の
調整速度や調整量は流量調整弁44の開度によって調整
できるため、予め熱交換器用管22の収縮量及び収縮速
度を調査し、予め流量調整弁44の開度を設定しておく
ことが好ましい。
【0020】図3の状態で熱交換器用管22の拡管が終
了したとき、押動体10が当たり台19、19が当接
し、フレア台16に押圧体10の押圧力を伝達する。こ
のため、スリーブ16を介して伝達されるバランスシリ
ンダー18のブロック力に抗してフレア台16は降下
し、図4に示す様に、熱交換器用管22の先端部にフレ
アポンチ26を押圧してフレア部1を形成する。次い
で、フレア台16は、ストリッパ台17に当接しストリ
ッパ台17の突出部52、52(図5)がガイド軸11
に設けられたストッパ50、50(図5)に当接するま
で、ストリッパ台17と共に降下する。この様にストリ
ッパ台17の突出部52、52とストッパ50、50と
が当接したとき、ストリッパ27によって上端フィンプ
レート29の最終的な位置決めがなされ、熱交換器用管
22のフレア部を含む突出長を所定長さとし、拡管作業
が終了する。拡管作業が終了した後、押動体10は油圧
シリンダー12、12によって上昇され、フレア台16
及びストリッパ台17も押動体10と共に上昇する。ま
た、バランスシリンダー18、18もアンロード状態に
切り換えられる。
【0021】この様な本実施例の拡管機によれば、バラ
ンスシリンダー18、18のブロック力を、フレア台1
6及びストリッパ台17の自重を支承できる程度とする
ことができ、押動体10を押圧し拡管する油圧シリンダ
ー12、12よりも小型化でき、拡管機の小型化が可能
となる。また、バランスシリンダー18、18の油圧制
御部40が、熱交換器用管22を拡管する際、フレア台
16及びストリッパ台17の位置を微調整する調整機能
を有する。このため、拡管作業終了したとき、上端フィ
ンプレート29から突出する熱交換器用管22の突出長
を容易に適正長さとすることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明の拡管装置によれば、ストリッパ
台の降下を阻止し所定位置に保持するブロック手段を小
型化できるため、拡管装置の小型化を図ることができ、
拡管装置の設置面積を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る拡管装置を構成するフレア台及び
ストリッパ台近傍の構造を説明するための説明図であ
る。
【図2】ストリッパ台に装着されたストリッパによって
フレア群の上端フィンプレートの位置決めを行う工程を
説明する説明図である。
【図3】熱交換器用管の拡管を行う工程を説明する説明
図である。
【図4】熱交換器用管の上端部にフレア部を形成する工
程を説明する説明図である。
【図5】拡管装置の概略を説明するための正面図であ
る。
【図6】熱交換器用管の上端部にフレア部が形成されて
いる状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10 押動体 12 油圧ピストン 13 吊具 14 エンコーダ 16 フイレア台 17 ストリッパ台 18 バランスシリンダー 19 当たり台 20 マンドレル 22 熱交換器用管 26 フレアポンチ 27 ストリッパ 28 ビレット 29 上端フィンプレート 30 フィン群 32 ストッパ部 33 スリーブ 37 リミットスイッチ 40 圧油制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穿設された透孔の周囲に所定高さに形成
    されたカラーを介して複数枚のフィンプレートが積層さ
    れて成るフィン群中に、前記透孔内に挿通された熱交換
    用管の各々の上方に配設されたマンドレルを押圧し、前
    記マンドレルの先端部に装着されたビレットを圧入して
    熱交換器用管内を拡管する、昇降手段によって昇降可能
    に設けられた押動体と、 押動体の下方に位置し、隣接する熱交換器用管を接続す
    る接続管が挿入されるフレア部を熱交換用管の各上端部
    に形成するフレアポンチが装着されたフレア台と、 フレア台の下方に位置し、前記フィン群の最上端に位置
    する上端フィンプレートを押圧して位置決めを行うスト
    リッパが装着されたストリッパ台と、 前記押動体から垂下され、押動体の押圧力が加えられる
    ことなく前記フレア台及びストリッパ台が押動体の降下
    に伴い降下可能となるように、フレア台及びストリッパ
    台を縣架する吊具と、 昇降手段によって押動体と共に降下する前記ストリッパ
    台に設けられたストリッパによって、前記上端フィンプ
    レートの位置決めがなされた際に、前記ストリッパ台が
    所定位置に降下したことを検知した検知手段からの信号
    によって、ストリッパ台の降下を阻止し、且つ押動体が
    降下し熱交換器用管の拡管を行う際に、ストリッパ台を
    所定位置に保持するブロック手段と、 熱交換用管の拡管が終了し、前記管の上端部にフレア部
    を形成する際に、前記押動体と当接して押動体の押圧力
    をフレア台に伝達する当たり台とを具備することを特徴
    とする拡管装置。
  2. 【請求項2】 マンドレルの先端部に装着されたビレッ
    トの圧入により熱交換器用管の拡管を行う際に、前記熱
    交換器用管の管長の収縮に合わせてストリッパ台の位置
    を微調整する調整手段とを具備する請求項1記載の熱交
    換器用管の拡管装置。
JP5844693A 1993-03-18 1993-03-18 熱交換器用管の拡管装置 Pending JPH06269881A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102407269A (zh) * 2011-11-29 2012-04-11 宁波精达成形装备股份有限公司 立式胀管机快速退模机构
JP2014193481A (ja) * 2012-12-19 2014-10-09 Kyoshin Kogyo Kk 熱交換器の製造方法とその装置及びその製造された熱交換器を備えた空気調和機及び/又はその室外機

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CN102407269A (zh) * 2011-11-29 2012-04-11 宁波精达成形装备股份有限公司 立式胀管机快速退模机构
JP2014193481A (ja) * 2012-12-19 2014-10-09 Kyoshin Kogyo Kk 熱交換器の製造方法とその装置及びその製造された熱交換器を備えた空気調和機及び/又はその室外機

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