JPH06269754A - 無端状粘着ベルト及びその製造方法 - Google Patents

無端状粘着ベルト及びその製造方法

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JPH06269754A
JPH06269754A JP8576393A JP8576393A JPH06269754A JP H06269754 A JPH06269754 A JP H06269754A JP 8576393 A JP8576393 A JP 8576393A JP 8576393 A JP8576393 A JP 8576393A JP H06269754 A JPH06269754 A JP H06269754A
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JP
Japan
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belt
adhesive
endless
base material
tension
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JP8576393A
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English (en)
Inventor
Yoichi Noda
洋一 野田
Yasushi Fujimoto
靖 藤本
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TSUNODA BRUSH SEISAKUSHO KK
Amitec Corp
Original Assignee
TSUNODA BRUSH SEISAKUSHO KK
Amitec Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のロール間に掛け渡すことができる無端
状粘着ベルトとその製造方法を提供する。 【構成】 耐張力性を有する基材1の両端部に接合部3
を配して継ぎ合わせるとともに、この基材1の外周側に
粘着材層2を形成することで、ベルトA全体に作用する
張力に対しては基材1がこれに抗する。このベルトAを
製造する場合には、基材1上に粘着材層2を積層する粘
着材層形成工程を行い、その後あるいはこれに先行して
粘着材層2が外周側となるようにして無端状に接合する
接合工程を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無端状をなして複数の
ロール間に掛け渡された状態で走行される粘着ベルトに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばプリント基板等のワークの
表面に付着した微細な塵を除去するための除塵装置とし
ては、搬送されるワークの表面を擦るための回転ブラシ
を設けたものが一般的であった。ところが、このような
構成では、回転ブラシによって塵を十分に払い取ること
ができないばかりでなく、いったん払い取られた塵の一
部が再びワークに付着する恐れがあり、塵の除去性能の
面で不十分であるという問題があった。
【0003】そこで、近年は、外周面に粘着テープを巻
回したロールをワーク表面で転がしたり、粘着テープを
複数のロール間に掛け渡し、その粘着テープの粘着面を
ワーク表面に宛がってワークを走行させる構成が考えら
れている(例えば特開平4−148742号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ロールの外
周面に粘着テープを巻回した構成ならまだしも、粘着テ
ープを複数のロール間に掛け渡し、これを走行させる構
成では、粘着テープに強い張力が作用することを避け得
ないので、現在の技術では実現が極めて困難である。現
在のところ提供され得る粘着テープ或いは粘着ベルト
は、紙やプラスチックの薄いフィルム上に薄い粘着材層
を形成したものに過ぎず、これらの走行時に作用するで
あろう強い張力に到底に耐え得ないからである。また、
比較的厚肉の粘着材ベルトも提供されてはいるが、これ
を無端状にしようにも、粘着材層の両端を強い張力に耐
え得るように接合することが困難で、実際には、上述の
除塵装置への使用に耐え得る無端状の粘着ベルトは提供
されていなかったのである。
【0005】そこで、本発明は、上述のように複数のロ
ール間に掛け渡された状態で走行させ得るような無端状
粘着ベルト及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の無端状ベルト
は、帯状をなす耐張力性の基材と、この基材の両端部を
互いに継ぎ合わせて無端状にする接合部と、無端状の基
材の外周側に形成された粘着材層とを備えた構成とした
ところに特徴を有する(請求項1の発明)。
【0007】また、本発明に係る無端状ベルトの製造方
法は、まず帯状をなす耐張力性の基材をベースとしてこ
こに粘着材層を形成し、その後、その粘着材層が外周側
になるようにして基材を無端状に接合するところに特徴
を有する(請求項2の発明)。
【0008】更に、本発明に係る無端状ベルトの他の製
造方法は、まず帯状をなす耐張力性の基材を無端状とな
るように両端部を接合し、その後、この基材の外周側に
粘着材層を形成するところに特徴を有する(請求項3の
発明)。
【0009】
【作用】本発明の無端状ベルトによれば、内周側に耐張
力性の基材が存在するため、このベルト全体に強い張力
が作用したとしても、その張力は基材により担われ、ベ
ルトが破断することもなく、また粘着材層が過剰に伸び
てしまうこともない。しかも、接合部は耐張力性の基材
の両端部を互いに接合するから、十分な接合強度が得ら
れる。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように請求項1の無端状ベル
トによれば、ベルト全体に強い張力が作用しても、その
張力は基材によって担われるから、ベルトの破断や過剰
な伸びを防いで十分な強度を確保することができる。ま
た、特に請求項3の製造方法によれば接合部も粘着材層
によって覆われることになるから、継ぎ目のない連続的
な粘着材層が得られる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。粘着ベルトAとしての完成形態は図1に示
した通りで、このうち基材1は耐張力性の材料であり帯
状をなす。この実施例では、具体的にはポリエステル繊
維と木綿とを65:35の比率とした混紡糸からなる織
布であり、厚さは約0.55mmで、耐張力は130kg
/インチであった。なお、この基材1の表面には目止め
用のアンカー材としてウレタン系接着剤が塗布されてい
る(図示せず)。
【0012】基材1にはウレタン系の周知の粘着材層2
が重ねて形成され、それは例えば厚さ0.5mmとなって
いる。この粘着材層2の単体の引裂強さはJISB型試
験で6.7kg/cm、Asker試験の硬度が14゜であ
り、表面に付着した塵は水洗により除去できると共に、
乾燥後は粘着性が再現される。
【0013】一方、上記した帯状の基材1は、その両端
部が突き合わせ状態とされ、粘着材層2とは反対側にお
いて接合部3により互いに接合されている。この接合に
より粘着ベルトA全体は無端状となり、粘着材層2が外
周側に位置する環状をなしている。接合部3はジョイン
トテープ4を上記基材1にウレタン系の接着剤にて接着
させた構成であり、その接合部3の耐張力は30kgf
/インチ以上であった。このジョイントテープ4は、図
4に示すようにポリエステルフィルム4aに多数のポリ
エステルフィラメント4bを互いに接する程の近接状態
で一方向に並べて接着したものであり、このテープ4単
体の引張強度は110kg/インチ以上ある。
【0014】さて、次に上記構成の粘着ベルトAの製造
方法を述べる。この実施例では、帯状の基材1に、まず
予め粘着材層2を重ねて形成する(粘着材層形成工
程)。次に、その基材1の両端部を互いに突き合わせ状
態となるように切り揃える。この場合、突き合わせ部は
図2に示すように基材1の延長方向に沿って傾斜して交
差する状態となるように切り揃える。
【0015】そして、ポリエステルフィラメント4b側
にウレタン系の接着剤を塗布したジョイントテープ4
を、その接着剤が基材1側に接する状態で宛がい、基材
1と共に加熱プレス機にて例えば300kgf/cm2 の
圧力で挟み付ける(接合工程)。この時、ジョイントテ
ープ4側からのみ加熱するようにしておけば、粘着材層
2の熱損傷を最小限に抑えることができる。加熱プレス
が終了すれば、接着剤は硬化してジョイントテープ4が
基材1の両端部を強固に接合する状態となり、基材1及
び粘着材層2が接合部3によって無端状に接合されて無
端状粘着ベルトAの製造が完了する。
【0016】このような製造された無端状の粘着ベルト
Aは、図5に示すような除塵装置にセットされる。これ
を簡単に説明するに、図中11はハウジング12内でワ
ーク(図示せず)を搬送する搬送ロールであり、ワーク
を図中右側から左側へ搬送する。このワークの搬送経路
の途中には受けロール13が設けられ、これが図示しな
いモータにより搬送ロール11と同じ周速度で回転駆動
される。この受けロール13の真上には、外周面に例え
ばウレタンゴム板を巻回して粘着性表面とした除塵ロー
ル14が回転自在に支持されている。
【0017】そして、上記除塵ロール14の上方に押さ
えロール15が上下動可能に設けられており、これと前
記ハウジング12内の他の部位に設けた2本の案内ロー
ル16間に上述した無端状の粘着ベルトAが掛け渡され
ている。また、この粘着ベルトAには外側からテンショ
ンロール17が宛がわれており、粘着ベルトAを必要な
速度で走行させるに足る張力を与えるようになってい
る。なお、粘着ベルトAの走行経路中には、このベルト
Aに付着した塵を除去するための水洗型洗浄装置18が
設けられ、ここに洗浄液中を走行する粘着ベルトAを擦
る回転ブラシ19が備えられている。また、その水洗型
洗浄装置18の上方に、2本の水切りロール20を備え
た水切り装置21が設けられている。
【0018】上記実施例の粘着ベルトAによれば、その
内周側に耐張力性の基材1が存在するため、このベルト
A全体に走行のために強い張力が作用したとしても、そ
の張力は基材1により担われ、粘着材層2が過剰に伸び
てしまうことを確実に防止できる。また、耐張力性の基
材1の両端部を接合部3により互いに接合した構成であ
るから、十分な接合強度が得られ、相当に強い張力に対
しても破断させることなく連続使用することができる。
【0019】なお、上記実施例では、まず帯状をなす耐
張力性の基材1をベースとしてここに粘着材層2を形成
し、その後、その粘着材層2が外周側になるようにして
基材1を無端状に接合した。しかし、図示はしないが、
逆に、まず帯状をなす耐張力性の基材を無端状となるよ
うに両端部を接合し(接合工程)、その後、この基材の
外周側に粘着材層を形成する(粘着材層形成工程)こと
もできる。このように接合後に粘着材層を形成すると、
接合部が後から形成される粘着材層によって覆われるた
め、継ぎ目のない粘着材層が得られる。すると、上記実
施例のような除塵装置に利用した場合に、粘着材層がワ
ークに連続的に当たることになり、粘着材層の継ぎ目に
よってワーク表面の塵を取りこぼすようなことがなくな
って除塵精度が高まる。
【0020】また、帯状の基材を接合させるに際して、
その突き合わせ態様としては図2に示した傾斜形のもの
に限らず、例えば図6ないじ図8に示した各種の突き合
わせ形態が可能である。図6に示したものは、基材1の
両端部の突き合わせ部を鋸歯状となるようにしたもの、
図7,8に示したものはそれを更に細かい波形が加わる
ようにしたものである。このような複雑な形状の突き合
わせ部とすると、突き合わせ部の面積が増大するから、
より一層強い接合強度が得られるようになる。
【0021】その他、本発明は上記し且つ図面に示す実
施例に限定されるものではなく、例えば基材としてガラ
ス繊維布や耐熱性合成繊維布を使用する等、各部の材質
については仕様に応じて適宜選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す粘着ベルトの拡大縦断
面図
【図2】粘着ベルトの製造過程を示す平面図
【図3】粘着ベルトを基材側から見た平面図
【図4】ジョイントテープの斜視図
【図5】本発明の粘着ベルトが使用される除塵装置を示
す概略的断面図
【図6】異なる実施例の粘着ベルトを示す平面図
【図7】異なる実施例の粘着ベルトを示す平面図
【図8】異なる実施例の粘着ベルトを示す平面図
【符号の説明】
1…基材 2…粘着材層 3…接合部 4…ジョイントテープ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状をなして複数のロール間に掛け渡
    された状態で走行されるものにおいて、帯状をなす耐張
    力性の基材と、この基材の両端部を互いに継ぎ合わせて
    無端状にする接合部と、前記無端状の基材の外周側に形
    成された粘着材層とを備えてなる無端状粘着ベルト。
  2. 【請求項2】 無端状をなして複数のロール間に掛け渡
    された状態で走行される粘着ベルトを製造する方法であ
    って、帯状をなす耐張力性の基材をベースとしてここに
    粘着材層を形成する粘着材層形成工程と、粘着材層が外
    周側になるようにして前記基材を無端状に接合する接合
    工程とを順に行うことを特徴とする無端状粘着ベルトの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 無端状をなして複数のロール間に掛け渡
    された状態で走行される粘着ベルトを製造する方法であ
    って、帯状をなす耐張力性の基材を無端状となるように
    両端部を接合する接合工程と、この基材の外周側に粘着
    材層を形成する粘着材層形成工程と順に行うことを特徴
    とする無端状粘着ベルトの製造方法。
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