JPH06269258A - だし用不織布とだしパック - Google Patents

だし用不織布とだしパック

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JPH06269258A
JPH06269258A JP5100016A JP10001693A JPH06269258A JP H06269258 A JPH06269258 A JP H06269258A JP 5100016 A JP5100016 A JP 5100016A JP 10001693 A JP10001693 A JP 10001693A JP H06269258 A JPH06269258 A JP H06269258A
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JP
Japan
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pack
dashi
seasoning
woven fabric
coated
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JP5100016A
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English (en)
Inventor
Kenzo Shimatani
健三 嶋谷
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RAPATSUKU KK
Original Assignee
RAPATSUKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】だしパツク等においてだし材等の酸化を防止す
ること、外装費を節約すること、添加剤などを確実に利
用者に提供すること等。 【構成】 透液性不織布1の非熔着の全面に水やデキス
トリン等で被膜材としたものや、被膜材に添加剤、栄養
剤や他の食品を混入させ添加剤入り被膜材4等を付着、
乾燥させ被膜不織布3および添加剤入り被膜不織布した
また、それ等によってだし素材を収容封止しだしパック
あるいは調味料パックとしさらに、だし素材とともに重
曹を収容封止しただしパック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の被膜或は添加剤入り被膜
不織布は、だしパック或はだし入り調味料パックとして
利用できる。また、本発明のだしパック或はだし入り調
味料パックは、既存のだしパック或はだし入り調味料パ
ックと同様に利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来のだしパック用不織布等の透液材
は、水をはじめだし又はその他の調味料などの水溶液を
容易に透過させるものであり、同時にその内部に収容さ
れただし素材の不溶性の固形分を始め、分子量の大きい
可溶性蛋白や不味物質などを留保してそれらの不織布外
への透過をできるだけ阻止できる抽出、濾過、精製、機
能を有するものである。それゆえ、一般的には高分子材
料や高分子繊維素からなるもの、例えばパルプ、綿、
麻、絹、合成樹脂などが適しておりこれらを単独で或は
混用してなる繊布や不織布等が透液材として使用され
る。すなはち、繊布または合成樹脂布やフィルム及びこ
れらを積層してなるフィルム或は、それらを製袋簡便に
するため接着材または熔着剤或は、熔着フィルムをコー
ティングさせその後それらに微細な穿孔を施した透液材
である。次に、乾燥昆布類、きのこ類、魚節類、煮干し
類、薬草類等のだし素材をそのまゝ或は破砕、切削、粉
砕または切断等により粒状あるいは小片化し用いたり、
それらを一種かまたは、二種以上の組み合わせするか、
もしくはそれらを基本だし材とし、これに他の調味料や
香辛料などの各種食品材を添加したり、その量を調整す
るなどして、各種のだし入り調味料としていた。次い
で、これらのだしやだし入り調味料をそのまま或は過熱
殺菌後、不織布に充填封止し、経日的、劣化を防ぐため
アルミ箔・ポリエチレン等で外包装するか、又はそのま
ま容器に充填して密封した後容器ごと過熱殺菌するなど
して、いわゆる従来のだしパック或はだし入り調味料パ
ックとしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以下に上記従来不織布
で加工されただしパック或はだし入り調味料パックを製
造した場合においての問題点を記す。
【0004】従来不織布は、透液性ひいては通気性を有
するため不織布自体に酸化、揮散、褐変等に対する劣化
防止策が全然取られていないので、だしパック或はだし
入り調味料パックを製造した場合、経日的な風味や薬効
の劣化が著しい等の決定的な問題点があった。
【0005】不織布自体に酸化、揮散、褐変等に対する
劣化防止策が全然取られていないので、だしパックやだ
し入り調味料パックを製造した場合には経日的な風味や
薬効の劣化が著しい等のため、アルミ箔・ポリエチレン
等の被覆がコストの上昇を招いた。
【0006】パック外に何の対策或は利点をみいだせな
かったため、一体になって意義のあるだしパック或はだ
し入り調味料パックがなかった。例えば、食品材の不溶
性の固形物であっても本来そのまゝ食した方が美味とい
う条件のものと、水をはじめだし又は、その他の調味料
などの水溶液を容易に透過させるものとがあり、同時に
その内部に収容されただし素材の不溶性の固形分を始
め、分子量の大きい可溶性蛋白や不味物質などを留保し
て、それらの不織布外への透過をできるだけ阻止できる
等の条件を一体とする発想が従来の不織布やだしパック
或はだし入り調味料パックには全然なかった。
【0007】また、だしパックやだし入り調味料パック
は調味料、栄養剤、甘味料、酸味料類等の添付材がパッ
クと共に用いられることが望まれてもパックと一体でな
いため、不本意にも忘れられ無駄になる場合が多々あっ
た。
【0008】従来の不織布シートを使って製造されただ
しパックやだし入り調味料パック等は、食塩、糖類、乳
類、旨味調味料、果汁類、香料類、ビタミン類やカルシ
ュウム類その他栄養剤類、甘味料類、酸味料類、安定剤
類等の添加剤及び他の食品材等が付加されていないた
め、それらの種類や組成、量の組み合わせをはじめとし
て、パック内の乾燥昆布、茸類、魚節類、煮干し類、薬
草類等からなる、だし素材等の種類、組成、量を組み合
わせる等の複合的な対応が非常に狭く、従って風味、薬
効や複合風味、複合薬効等もあまり多くを期待すること
ができなかった。
【0009】さらに、従来のだしパックやだし入り調味
料パックは、だし素材と上記添付材とを共に封入封止し
た場合、不織布が被服してあるため利用時に煮だして
も、分単位の短時間ではどうしても効果が充分発揮され
ない等の問題点があった。
【0010】
【本発明の目的】本発明の目的は、上記した従来の諸問
題を解決し、少なくともだしパック或はだし入り調味料
パックにおいて、乾燥昆布・茸類・魚節類・煮干し類・
薬草類等からなるだし素材のそれぞれの有する特徴ある
風味や薬効を活かし、また、上記劣化を防ぐためアルミ
箔・ポリエチレン等の外包装した場合、コスト的にも高
くついたがそれぞれのパックを澱粉分解物或は、その他
の食品材で被膜することにより風味や薬効の保持性に優
れ、コストの低減された、また食塩・糖類・乳類・旨味
調味料・果汁類・香料類・ビタミン類やカルシュウム類
その他栄養剤類・甘味料類・酸味料類・安定剤類等の添
加剤及び他の食品材等を必ず利用時に添加確実なだしパ
ックを提供することにある。
【0011】
【問題点を解決するための手段】本発明の第一の発明に
ついては、少なくともパルプ・綿・麻・絹・合成樹脂等
単独或は混用された繊布・濾紙・不織布やそれ等繊布・
合成樹脂布・フィルム及びこれ等の積層フィルム等から
なる透過材等を使用し、澱粉及び澱粉分解物類の繋ぎ材
および調味料・栄養剤・甘味料・酸味料類等の添加剤を
含む被膜材で作られた被膜不織布シートについてであ
る。また、第二の発明についても、少なくとも乾燥昆布
・茸類・魚節類・煮干し類、干し薬類等の乾燥だし素材
や各種のだし素材入りだしパック或は、だし入り調味料
パックについて、種々試験、研究を重ねた結果以下のよ
うな成果を見いだし本発明を完成させたものである。
【0012】第一の発明について記す。被膜不織布
(3)或は添加剤入り被膜不織布(5)製品について説
明する。繋ぎ材や被膜材は適宜の水とその他澱粉類及び
デキストリン・ヴァーガム・カードラン・ローカストビ
ーンガム・サイリウムシードガム等の澱粉分解物、それ
を単独で又は、食塩・糖類・乳類・旨味調味料・果汁類
・香料類・ビタミン類やカルシュウム類その他栄養剤類
・甘味料類・酸味料類・安定剤類等の添加剤またはこれ
ら以外の食品材等単独でまたは複合して被膜材あるいは
添加剤入り被膜材とし、それを既存の透液性不織布非接
着面の一部に或は全面に付着及び乾燥させたことにより
被膜不織布(3)或は添加剤入り被膜不織布(5)とな
る。
【0013】つぎに、第二の発明のだしパックあるいは
だし入り調味料パック製品について記す。 前記被膜不
織布(3)或は添加剤入り被膜不織布(5)製品のうち
非熔着面の全面に付着させた被膜不織布をだしパックあ
るいはだし入り調味料パック製品に利用した場合、素材
である乾燥昆布・茸類・魚節類・煮干し類・干し薬類等
が酸化・揮散・褐変等に対する劣化防止策が取られてい
るため、経日的な風味や薬効の劣化が著しく低下するだ
しパック或はだし入り調味料パックA(7)同B(8)
製品を製造することができること。
【0014】本発明のうち被膜不織布(3)或は添加剤
入り被膜不織布(5)製品のうち非熔着面の全面に付着
させただしパックあるいはだし入り調味料パック製品に
利用した場合に、従来の通気性不織布で加工されただし
パックの如く劣化を防ぐためのアルミ箔・ポリエチレン
等の外包装が不要なためコスト的にも極めて安価なだし
パック或はだし入り調味料パックA(7)同B(8)製
品となること。
【0015】パック外に何の対策或は利点も見いだせな
かったため、一体になって意義のあるだしパックがなっ
かた。例えば、食品材の不溶性の固形物であっても本来
そのまゝ食した方が美味とか或は、効果的だとかいう条
件ものと、水をはじめだし又はその他の調味料などの水
溶液を容易に透過させるもので有り、同時に、その内部
に収容されただし素材の不溶性の固形分を始め、分子量
の大きい可溶性蛋白や不味物質などを留保して、それら
の不織布外への透過をできるだけ阻止できる等の条件を
一体とする発想が、従来だしパック或はだし入り調味料
パック製品に全然なかった。それゆえ、不溶性固形物或
は水溶性のものでもパック外に付着させることにより多
様な口当り・、歯触り、風味・薬効のだしパック或はだ
し入り調味料パックA(7)同B(8)製品となるこ
と。
【0016】被膜不織布(3)或は添加剤入り被膜不織
布(5)を使ってだしパック或はだし入り調味料パック
製品を製造すれば、食塩・糖類・乳類・旨味調味料・果
汁類・香料類・ビタミン類やカルシュウム類その他栄養
剤類・甘味料類・酸味料類・安定剤類等の添加剤または
これら以外の食品材等を忘れることなく、確実に消費者
に利用してもらえるだしパック或はだし入り調味料パッ
クA(7)同B(8)製品となること。
【0017】被膜不織布(3)或は添加剤入り被膜不織
布(5)を使って、だしパック製品を製造すれば食塩・
糖類・乳類・旨味調味料・果汁類・香料類・ビタミン類
やカルシュウム類その他栄養剤類・甘味料類・酸味料類
・安定剤類等の添加剤及び他の食品材被膜材(2)或は
添加剤入り被膜材(4)の種類、組成、量をはじめ、本
発明不織布製品利用における後述のだしパック或は、だ
し入り調味料パックにおいて、乾燥昆布・茸類・魚節類
・煮干し類・干しび薬草類等からなる、だし素材(6)
の種類、組成、量を組み合わせることによって更に多く
の風味・薬効や複合風味・複合薬効からなる各種のだし
素材入りだしパックとする多様な組み合わせを活かす、
だしパック或はだし入り調味料パックA(7)同B
(8)製品となること。
【0018】だしパック或はだし入り調味料パックC
(9)同D(10)は、だし素材(6)と共に適宜の重
曹(8)が入っているため利用時においてだし素材
(6)がよく撹拌され結果的にだし素材(6)や被膜材
(2)及び添加剤入り被膜材(4)の風味や薬効がよく
引き出される極めて優れただしパックあるいはだし入り
調味料パック製品となること。
【0019】
【実施例】本発明のうち、被膜不織布シート及び、だし
パック或はだし入り調味料パックの実施例について具体
的に記す。本発明の内、第一の発明である被膜不織布
(3)及び添加剤入り被膜不織布(5)の材料を大別す
ると「澱粉あるいは澱粉分解物等の繋ぎ材」その他の
「食品及び添加剤等」及び「従来からある透液性不織
布」を用いる。被膜材については適宜の水とその他澱粉
類を主体に、デキストリン、ヴァーガム、カードラン、
ローカストビーンガム、サイリウムシードガム等の澱粉
分解物を繋ぎ材とし、それらを単独で又は複合して用い
る。さらに食塩、糖類、乳類、旨味調味料、果汁類、香
料類、ビタミン類やカルシュウム類その他栄養剤類、甘
味料類、酸味料類、安定剤類等の添加剤またはこれら以
外の食品材等単独で又は複合して用いるとか、更に、そ
れらをそれぞれに組み合わせるとか、組み合わせ方法に
よっては複雑に組み合わされた添加剤入りの被膜材とす
ることができる。本発明で用いる透液性不織布(1)
は、本発明の被膜不織布(3)或は添加剤入り被膜不織
布(5)にだし素材(6)を封入封止しただしパック或
はだし入り調味料パックの利用時を想定した場合におい
て、被膜材(2)及び添加剤入り被膜材(4)が水等と
融合して不織布から剥離されるが、その後は、既存のだ
しパックの如く水をはじめ、だし又はその他の調味料な
どの水溶液を容易に透過させるもので有り、同時に、そ
の内部に収容されただし素材(6)の不溶性の固形分を
始め、分子量の大きい可溶性蛋白や不味物質などを留保
して、それらの不織布外への透過をできるだけ阻止でき
る濾過機能を有するものであればよい。だし素材(6)
のパックは製袋を簡便にするため容易に封止できるもの
でありかつ利用時における加熱等に耐えうる機能を有し
ていなければならないが、低温加熱、高周波電流或は加
圧等による接着、熔着により密封工程がスムーズに行う
ことができる。被膜不織布(3)及び添加剤入り被膜不
織布(5)は既存の不織布の非接着面の全面に被膜材を
付着及び乾燥させたことにより、わざわざ経日的、劣化
を防ぐためのアルミ箔・ポリエチレン等で外包装する必
要がなくコスト的にも安くあがり、しかも添加剤、調味
料なども添加確実なだしパックあるいはだし入り調味料
パックであるため被膜不織布(3)及び添加剤入り被膜
不織布(5)となるので都合が良い。被膜材或は添加剤
入り被膜不織布シート製造の工程ついて記す。先ずロー
ル状の透液性不織布原反に被膜材或は添加剤入り被膜材
を吸液性のローラーよって付着させる。次に乾燥工程に
移り乾燥トンネルや熱ローラー等に寄って急速乾燥及び
延伸のうえ巻き取り機にかけロール状の製品が出来上が
る。上記工程によればしわ、たわみがなく、又殺菌も同
時に出来るのに加え製品がロール状となるのでコンパク
トに収まり梱包が簡単にでき輸送に於てもコストが安く
なる。また、ロール状の製品にすることによって輪切り
にできるため、断栽機によって任意の幅に切れる。その
為「自動包装機等にかけて包装する場合工程にすぐセッ
トできるのでオートメーション化および省力化」に都合
が良い。たとえば、次のような工程を作り下記のものを
試作した。先ず、被膜不織布製造工程について説明する
と、ロール状原反不織布100cm幅を軸で固定し工程
Aとする、その不織布先端を巻き取り機Eに誘導し、そ
の間に被膜剤プールB、乾燥トンネルC及び延伸ローラ
ーDを設備する。Bの構造は、幅110cm・横幅50
cm・深さ20cmとした、またその中央位置に直径3
0cm幅105cmの吸液性ローラーを設け、不織布が
巻き取られるに従って、軸を中心に回転、しかもその下
部が被膜剤にやゝ浸漬するように、また被膜剤の補充は
光センサーにより一定量(ローラー下部10cm前後)
を維持するようにし、しかも、被膜剤が確実に付着する
ようプレシャーローラーで適宜不織布と吸液性ローラー
を圧迫するように設計されている。つぎに、乾燥トンネ
ルCの構造は、石油バーナで暖められた空気が乾燥トン
ネルに送られ上下二方向から強制乾燥させるようになっ
ている、また被膜剤の質、巻き取り機の回転の早さに応
じて送風機及びバーナーの火力を調整するよう工夫され
ている。延伸ローラーの構造は、ローラー直径を50c
m、取りその中を中空としセンター軸の一方より暖気を
取り一方に抜けるように工夫されている、Cの暖気と兼
用になっている、又延伸ローラーと不織布を押さえつけ
る加工方法で誘導ローラーが逆回転している。最後に巻
き取り機Eで巻き取られるまで、A〜Eを不織布を移動
させることによりロール状被膜不織布シート製品とな
る。なを、工程について付け加えると出発工程A〜巻き
取り工程E迄1台の電動機で動かせば良いが出発工程は
適宜ブレーキをかけぎみにし、巻き取り機Eは適宜進め
ぎみにするとたわみ、しわ(皴)等がなく仕上がりの良
い製品となる。なお、将来的には、上記A〜Eに各種セ
ンサーを付け、それとコンピューターを連動させコント
ロールすることの他乾燥機、延伸機等を強力にすると
か、数を増やすなどが可能となりかつ高速で回転させら
れるので、能率良く製品を製造することができる。つぎ
に、上記工程を使い試作した結果について記す。まず、
被膜剤には水45%、デキストリン45%、L−アスコ
ルビン酸ナトリュウム2%、グルタミン酸ソーダ8%等
であるがこの割合は、重量である。上記は、試作の結果
であり、被膜材は水の他それぞれ添加物や他の食品の種
類、組成、割合、工程の早さ等により適宜決めればよ
い。上記割合にした添加剤入り被膜剤をメーンタンクに
充分容れ、不織布をA〜Eに誘導巻き取り機にセッチン
グし全工程を稼働させたところ目的通りの添加剤入り被
膜不織布の試作品を製造することができた。
【0020】本発明の、上記被膜不織布(3)及び添加
剤入り被膜不織布(5)によって収容封止されただしパ
ックあるいはだし入り調味料パックについて記す。ま
ず、実施に用いただし素材について記す。マツタケ、シ
イタケ、ナメコ、ヒラタケ、エノキダケ、シメジ、キク
ラゲ、マッシュルーム、その他の乾燥茸類。ナガコン
ブ、マコンブ、ホソメコンブ、ミツイシコンブその他の
乾燥昆布類、又、タイ、サバ、アジ、カツオ、ソウダカ
ツオ、マグロ、イワシ、サンマその他の魚の魚節類ある
いはそれらの魚肉を魚節状に加工した整形魚肉節。タ
イ、サパ、アジ、カツオ、ソウダカツオ、マグロ、イワ
シ、サンマその他の魚の煮干し類。ホタテガイ、はまぐ
り、アサリ、アカガイ、カキ、その他の貝の煮干しの
類、又、アカエビ、サクラエビ、シバエビ、その他の海
老の煮干し類。ガザミ、ズワイガニ、ケガニ、タラバガ
ニ、その他の蟹の煮干し類。又、ソウジュツ、キジツ、
チンピ、ブクリョウ、コウボク、センキュウ、チョウセ
ンニンジン、トウキ、シャクヤク、マオウ、キキョウ、
ケイヒ、カンゾウ、ショウキョウ、ハンゲ等やその他薬
草類。本発明では、これらのだし素材(6)をそのま
ま、あるいは破砕、粉砕、磨砕等により粒状、小片化し
たり、必要に応じてさらに手を加えた。例えば、魚の魚
節類あるいはそれらの魚肉を魚節状に加工して整形魚肉
節を製造する場合において、その過程を記すとあらかじ
め大きい魚、例えばタイ、サバ、カツオ、ソウダカツ
オ、マグロその他は内蔵、おおぼね等を取り出して加工
するがコイワシ等いわゆる雑魚の類等、小さい魚ではそ
のまま或は、内蔵のみ取り出すなどとした。また、これ
らのだし素材(6)は一種のみで、または二種以上を組
み合わせて用いるが、同一種においても産地、加工法、
加工時期等を異にするだし素材(6)は個別に、或はこ
れらの二種以上を組み合わせて用いる。また、これらの
だし素材(6)を前記の被膜不織布(3)或は添加剤入
り被膜不織布(5)で封入封止することによってそれぞ
れの種類、組成、量を組み合わせることによつて多種多
様なニーズに答えることができる。だしパック或はだし
入り調味料パックC(9)同D(10)は、だし素材
(6)と共に適宜の重曹(8)が入っているため利用時
においてだし素材(6)がよく撹拌され結果的にだし素
材(6)や被膜材(2)及び添加剤入り被膜材(4)の
風味や薬効がよく引き出される極めて優れただしパック
あるいはだし入り調味料パック製品となること。
【0021】
【発明の効果】非熔着面の全面に付着させた被膜不織布
(3)或は添加剤入り被膜不織布(5)は、だし素材で
ある乾燥昆布・茸類・魚節類・煮干し類・干し薬類等の
酸化・揮散・褐変等に対する劣化防止策が取られている
為、経日的な風味や薬効の劣化が著しく低下するだしパ
ック或はだし入り調味料パックA(7)同B(8)同C
(9)同D(10)製品とすることができること。
【0022】非熔着面の全面に付着させた被膜不織布
(3)或は添加剤入り被膜不織布(5)は、従来の通気
性不織布で加工されただしパックの如く劣化を防ぐため
のアルミ箔・ポリエチレン等の外包装が不要なためコス
ト的にも極めて安いだしパックあるいはだし入り調味料
パックA(7)同B(8)同C(9)同D(10)製品
となること。
【0023】被膜不織布(3)或は添加剤入り被膜不織
布(5)でつくられただしパック或は、だし入り調味料
パックA(7)・同B(8)・同C(9)・同D(1
0)は、食品材の不溶性の固形物であっても本来そのま
ゝ食した方が美味とか或は、効果的だとかいう条件もの
と、水をはじめだし又はその他の調味料などの水溶液を
容易に透過させるものであり、同時に、その内部に収容
されただし素材の不溶性の固形分を始め、分子量の大き
い可溶性蛋白や不味物質などを留保して、それらの不織
布外への透過をできるだけ阻止できる等の条件を一体と
することが本発明により可能となった。
【0024】添加剤入り被膜不織布(5)は、不溶性或
は水溶性に限らず栄養剤、調味料、添加物、他の食品材
等を確実に添加でき又利用されるだしパック或は、だし
入り調味料パックB(8)同D(10)製品となるこ
と。
【0025】また、だしパックあるいはだし入り調味料
パック(7)・(9)は、だし素材(6)と共に適宜の
重曹(8)が入っているため利用時においてだし素材
(6)がよく撹拌され結果的にだし素材(6)や被膜材
(2)及び添加剤入り被膜材の風味や薬効がよく引き出
される極めて優れただしパック或はだし入り調味料パッ
ク製品C(9)・同D(10)となること。
【0026】添加剤及び他の食品、で被膜した不織布
(5)でつくられただしパック或は、だし入り調味料パ
ック同B(8)同D(10)は、食品材の不溶性の固形
物であっても本来そのまゝ食した方が美味とか或は、効
果的だとかいう条件ものと、水をはじめだし又はその他
の調味料などの水溶液を容易に透過させるものであり、
同時に、その内部に収容されただし素材の不溶性の固形
分を始め、分子量の大きい可溶性蛋白や不味物質などを
留保して、それらの不織布外への透過をできるだけ阻止
できる等の条件を一体とすることが可能なためだし素材
の組成、量をはじめ、用いる添加物の種類、組成、量、
また他の不溶性固形食品類或は水溶性の食品類を問わず
その種類、組成、量とを適宜に組み合わせることにより
風味や複合風味また、口当りや歯触りからなるだしパッ
クあるいはだし入り調味料パックB(8)D(10)製
品となること。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロール状被膜不織布(3)の一部分おける平面
【図2】ロール状被膜不織布の断面図
【図3】ロール状添加剤入り被膜不織布(5)の一部分
の平面図
【図4】ロール状添加剤入り被膜不織布(5)の断面図
【図5】だしパック或はだし入り調味料パックA(7)
の断面図
【図6】だしパック或はだし入り調味料パックB(8)
の断面図
【図7】だしパック或はだし入り調味料パックC(9)
の断面図
【図8】だしパック或はだし入り調味料パックD(1
0)の断面図
【符号の説明】
(1)透液性不織布 (2)被膜材 (3)被膜不織布 (4)添加剤入り被膜材 (5)添加剤入り被膜不織布 (6)だし素材 (7)だしパック或はだし入り調味料パックA (8)だしパック或はだし入り調味料パックB (9)だしパック或はだし入り調味料パックC (10)だしパック或はだし入り調味料パックD (11)重曹(炭酸水素ナトリウム)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被膜不織布(3)は、澱粉分解物と水を加
    え混合した被膜材(2)を透液性の良い不織布(1)の
    非接着面の片面全部か、一部に付着乾燥させたものであ
    る。
  2. 【請求項2】添加剤入り被膜不織布(5)は、被膜材
    (2)に調味料、添加剤、他の食品等の一種あるいは二
    種以上を加えた添加剤入り被膜材(4)を透液性の良い
    不織布(1)の非接着面の片面全部か、一部に付着乾燥
    させたものである。
  3. 【請求項3】だしパック或はだし入り調味料パックA
    (7)は、被膜不織布(3)によって収容封止された乾
    燥昆布、茸類、魚節類、煮干し類、薬草等の一種あるい
    は二種以上のだし素材(6)等から構成されている。
  4. 【請求項4】だしパック或はだし入り調味料パックB
    (8)は、添加剤入り被膜不織布(5)によって収容封
    止された乾燥昆布、茸類、魚節類、煮干し類、薬草等の
    一種あるいは二種以上のだし素材(6)等から構成され
    ている。
  5. 【請求項5】だしパック或はだし入り調味料パックC
    (9)は、だしパック或はだし入り調味料パックA
    (7)のパック内のだし素材(6)と共に適宜の重曹
    (11)等から構成されている。
  6. 【請求項6】だしパック或はだし入り調味料パックD
    (10)は、だしパック或はだし入り調味料パックB
    (8)のパック内のだし素材(6)と共に適宜の重曹
    (11)等から構成されている。
  7. 【請求項7】既存のだしパック或はだし入り調味料パッ
    ク外面の一部或は全面に、上記被膜材(2)或は添加剤
    入り被膜材(4)を付着しただしパック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012143168A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Ajinomoto Co Inc 風味原料の製造方法

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