JPH06269194A - モータ駆動制御回路、及びモータ駆動制御回路におけるモータ駆動制御方法 - Google Patents

モータ駆動制御回路、及びモータ駆動制御回路におけるモータ駆動制御方法

Info

Publication number
JPH06269194A
JPH06269194A JP5053535A JP5353593A JPH06269194A JP H06269194 A JPH06269194 A JP H06269194A JP 5053535 A JP5053535 A JP 5053535A JP 5353593 A JP5353593 A JP 5353593A JP H06269194 A JPH06269194 A JP H06269194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
motor
motor drive
overcurrent
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5053535A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3365808B2 (ja
Inventor
Ryuichi Miyaguchi
竜一 宮口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP05353593A priority Critical patent/JP3365808B2/ja
Priority to US08/060,412 priority patent/US5511183A/en
Publication of JPH06269194A publication Critical patent/JPH06269194A/ja
Priority to US08/460,211 priority patent/US5767647A/en
Priority to US08/854,501 priority patent/US5982120A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3365808B2 publication Critical patent/JP3365808B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Protection Of Generators And Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はモータ駆動制御回路に関し、異常
(過電流)検出時に直ちに、モータ駆動回路に供給して
いる電流を抑制することにより、モータ駆動回路の破損
等を防止することを目的とする。 【構成】 マイクロプロセッサ3と、モータ駆動回路5
と、リレー6とを具備した回路において、モータ又はモ
ータ駆動回路の異常を検出してモータ異常検出信号を出
力するモータ異常検出回路14と、リレーとモータ駆動
回路との間に接続され、モータ異常検出信号により、モ
ータ駆動回路5に流れる電流を制御する電流制御回路1
3と、電流制御回路に接続され、モータ駆動回路に流れ
る電流が過電流になった事を検出して、過電流検出信号
を出力する過電流検出回路4と、モータ異常検出信号、
過電流検出信号、及びマイクロプロセッサからの制御信
号を監視し、リレー6を制御する異常電流監視回路15
とを設けるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、磁気テープ装
置、磁気テープライブラリ装置、磁気ディスクライブラ
リ装置など、モータを使用した各種の装置に利用される
ものであり、特に、これらの装置に使用されているモー
タの駆動時に、異常(過電流)を検出して、モータ駆動
回路の電流を制御するモータ駆動制御回路に関する。
【0002】ところで、上記のようなモータを使用した
装置において、大きなモータを駆動させる場合や、モー
タを、短時間に或る一定の回転数に制限させる場合に
は、モータを駆動するトルクにもよるが、より多くの電
流を必要とする。
【0003】そして、何らかの異常により、モータ駆動
回路に供給する電流が流れ過ぎた場合(過電流となった
場合)には、回路の破損防止、又は安全対策のため、モ
ータに流す電流を速やかに停止させる事が要求されてい
る。
【0004】このため従来、過電流を検出すると、モー
タに供給する電流を停止するプロテクト回路が供給され
ていた。このプロテクト回路が、過電流を検出すると、
例えば、リレー等の手段により電源を切断していた。し
かし、リレーの場合、電源を切断するまでに、時間がか
かってしまう。
【0005】すなわち、リレーは、その接点開放時に、
所定の接点開放時間が生じる(遅延時間が生じる)た
め、リレーがオフになるまでの間、電流(モータ駆動回
路等に流れる過電流)が流れ続けてしまう。
【0006】また、ノイズ等による誤動作を防止するた
め、例えば、回路にフィルタを設けた場合、該フィルタ
がディレイ(遅延)回路となる。この場合、フィルタに
よりディレイしている間、電流が流れ続け、パワートラ
ンジスタや、モータ駆動回路が破損してしまう。
【0007】従って、上記のような過電流を検出した場
合、直ちに、電流の供給を停止させる必要がある。
【0008】
【従来の技術】図8〜図11は、従来例を示した図であ
り、図8〜図11中、1は電源、2はモータ駆動制御回
路、3はMPU(マイクロプロセッサ)、4は過電流検
出回路、5はモータ駆動回路、6はリレー、6−1はリ
レーコイル、6−2はリレー接点、8はモータ(M)、
9はAND回路、10はインバータ、11はNAND回
路、Q1、Q2はトランジスタ、R1は過電流検出用抵
抗、R2、R3は抵抗、Cnはノイズ防止用コンデン
サ、VM 、VCCは電源の電圧を示す。
【0009】§1:モータ駆動制御回路のブロック図に
よる説明・・・図8参照 図8はモータ駆動制御回路のブロック図である。この例
では、モータ駆動制御回路2は、MPU(マイクロプロ
セッサ)3、過電流検出回路4、モータ駆動回路5、リ
レー6で構成されている。そして、このモータ駆動制御
回路2には、電源1より電力が供給されている。
【0010】上記MPU3は、モータ駆動制御回路2内
で、モータ駆動時の各種の制御等を行うものであり、モ
ータ駆動回路5は、モータ(図示省略)を駆動する回路
である。
【0011】過電流検出回路4は、モータ駆動回路5に
流れる過電流を検出するものであり、リレー6は、モー
タ駆動回路5の電源回路をオン/オフ(開閉)するもの
である。
【0012】この場合、MPU3からモータ駆動回路5
に対しては、モータを駆動するための「モータ駆動信
号」を送り、過電流検出回路4からMPU3に対して
は、過電流検出時に、「過電流検出信号」を送る。
【0013】また、MPU3から過電流検出回路4に対
しては、リレー6を制御するための「イネーブル信号:
ENB」と、「パワーレディ信号:PWRDY」を送
り、過電流検出回路4からリレー6に対しては、リレー
6を駆動するための「リレードライブ信号」を送る。
【0014】§2:モータ駆動制御回路例の説明・・・
図9参照 図9はモータ駆動制御回路例である。この例では、モー
タ駆動回路5を、トランジスタQ1で構成する。なお、
リレー6は、リレーコイル6−1と、リレー接点6−2
で構成されている。
【0015】また、過電流検出回路4を、トランジスタ
Q2、過電流検出用抵抗R1、抵抗R2、R3、ノイズ
防止用コンデンサCn、インバータ10、AND回路
9、NAND回路11で構成する。
【0016】上記過電流検出用抵抗R1は、モータ駆動
回路のトランジスタQ1に流れる過電流を検出するため
の抵抗であり、AND回路9は、MPU3から送られて
くる「イネーブル信号:ENB」と、「パワーレディ信
号:PWRDY」の論理和を出力する回路である。
【0017】§3:MPUの処理の説明・・・図10参
照 図10は、モータ駆動制御回路内のMPUの処理フロー
チャートである。以下、図10の動作フローチャートに
基づいて、上記MPUの処理を説明する。なお、S1〜
S11は、各処理番号を示す。
【0018】:MPU3は、リレー6をオンさせる前
に、過電流検出回路4から、過電流検出信号が出力され
ているかどうかを確認する(S1)。この時、リレー6
がまだオンしていないので、もし、過電流検出信号が出
力されていたら、MPU3では、ハードエラーとして処
理する(S2)。
【0019】:しかし、過電流検出回路4から、過電
流検出信号が出力されていない場合には、MPU3は、
イネーブル信号(ENB)をセット(過電流検出回路に
出力)し、リレー6をオン(リレー接点6−2を閉成)
させる(S3)。
【0020】:次に、MPU3は、もう一度、上記過
電流検出信号をチェックし、どこかショートしていない
か確認(S4)する。なお、この時、モータ8は停止し
ている。
【0021】:過電流検出信号をチェックした結果、
もし、異常がなければ、MPU3より、モータ駆動信号
が出力され、モータ駆動回路5のトランジスタQ1によ
りモータ8を駆動する(S5)。これによりモータ8が
回転する。
【0022】:次に、MPU3では、更に上記過電流
検出信号をチェックし、モータ駆動回路に異常がない事
を確認する(S6)。 :その後、MPU3からモータ駆動回路のトランジス
タQ1に、モータ停止命令を出すと(S7)、トランジ
スタQ1はオフとなり、モータ8は停止する(S8)。
【0023】また、上記モータ停止命令がなければ、S
6の処理に戻り、過電流検出信号をチェックする。な
お、この場合、MPU3は、上位制御装置からのコマン
ドを受信して、上記モータ停止/駆動等の命令を出す。
【0024】:上記S6で、MPU3が過電流検出信
号を検出した場合には、該MPU3は、過電流検出回路
4に対しリレー6をオフにするための制御信号(EN
B)を出力する。
【0025】これにより、過電流検出回路4では、リレ
ーコイル6−1の励磁電流をオフにし、リレー接点6−
2を開いて、モータ駆動回路5に流れていた電流を遮断
する(S10)。
【0026】:上記処理(S4、S6)において、過
電流検出回路4が過電流を検出した際、MPU3に対し
て、異常(過電流)があったことを報告する。MPU3
は、過電流検出回路4より、異常の報告を受けたなら
ば、イネーブル信号(ENB)をリセットした後、エラ
ー表示する(S11)。
【0027】§4:タイミングチャートによる動作の説
明・・・図11参照 図11は、モータ駆動制御回路の動作時のタイミングチ
ャートである。図11において、t0 〜t3 は各時刻で
あり、P1〜P3は図9の各点を示す。また、T1は過
電流検出時間、T2はリレー開放時間、T3は過電流が
流れる時間を示す。
【0028】以下、図8、図9を参照しながら、図11
のタイミングチャートに基づいて、過電流検出時の動作
を説明する。今、モータ8が駆動状態で、該モータ8に
過電流が流れたとする。この時刻をt0 とする。その
後、P2の電流が上昇し、過電流の検出値になった時刻
をt1とする。
【0029】この時点より、過電流検出回路4では、過
電流が流れたと判断し、リレー6をオフ(回路を開く)
にする動作に入る。この後、過電流検出信号がローレベ
ルからハイレベル(Lo→Hi)になった時刻をt2
すると、t1 〜t2 の時間が、過電流検出回路4での過
電流検出時間T1となる。
【0030】また、この時間T1は、過電流の検出値、
及びノイズ防止用コンデンサCnにより異なる(数十m
s)。更に、過電流検出回路4が過電流を検出し、リレ
ードライブ信号をオフにしてから、リレー接点6−2が
オフになる(開く)時刻をt3 とすると、t2 〜t3
時間がリレー開放時間T2となる。
【0031】従って、実際に過電流が流れる時間は、t
0 〜t3 までの時間T3となる。このt0 〜t3 までの
時間には、P2の電圧も低下するが、この電圧の低下に
伴い、P1の電圧(MPU3に供給する電圧)も低下す
る。このため、リレー6がオフになる前に、MPU3に
リセットがかかってしまう。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 :従来のモータ駆動制御回路2においては、電源1と
モータ駆動回路5の間に、モータへの供給電流を遮断す
るためのリレー6と、過電流検出用抵抗R1を挿入し、
その過電流検出用抵抗R1に流れる電流を電圧に変換し
ていた。
【0033】つまり、過電流検出用抵抗R1に、電流が
流れると、該抵抗R1の両端に、電圧が発生するが、そ
の電圧をトランジスタQ2のベース、エミッタ間に加
え、該トランジスタQ2がオンする電圧になった時に、
過電流を検出するように上記抵抗R1の抵抗値を決め、
過電流値を設定していた。
【0034】ところが、ノイズ等による誤動作を防止す
るため、上記トランジスタQ2のベース、エミッタ間に
は、ノイズ防止用コンデンサCnを接続し、過電流を検
出する迄に、少し時間を持たせていた。
【0035】また、過電流を検出した後、リレー接点が
オフ(開放)されるが、リレー6には、リレー接点開放
時間があるため、電流停止まで、更に時間がかかる。従
って、過電流を検出したにもかかわらず、或る一定時
間、回路に電流が流れ続けることになる。
【0036】その結果、電源1の電圧が降下(低下)し
たり、モータ駆動回路5の破損が生じることもあった。 :上記電源1は、1つの電源ユニットで、多種の電源
電圧(例えば、12V、5V)に変換している場合があ
る。
【0037】このような場合、上記過電流発生時に生じ
る電源電圧降下(低下)は、上記電源を使用している部
分に全て悪影響を与える。上記従来例では、電圧V
CCと、電圧VM を1つの電源1から供給している。従っ
て、過電流が発生すると、電圧VCCが低下するだけでな
く、MPU3の電源電圧VM も低下してしまう。
【0038】その結果、MPU3では、リセットがかか
り、過電流検出後の復旧が出来なくなる。 :一方、過電流検出用抵抗R1を、電源1とモータ駆
動回路5との間に、直列に挿入しているため、該抵抗R
1での損失が大きくなる。
【0039】:過電流検出値を大きな値に設定しよう
とすれば、過電流検出用抵抗R1の抵抗値を小さくする
必要があり、大きな抵抗(外形が大きい抵抗器)が必要
となる。
【0040】また、過電流検出値を小さな値に設定しよ
うとすれば、過電流検出用抵抗R1の抵抗値を大きくす
る必要があり、該抵抗R1での電圧降下が大きくなっ
て、損失も大きくなる。
【0041】本発明は、このような従来の課題を解決
し、モータ、又はモータ駆動回路に発生した異常を検出
した際、直ちに、モータ駆動回路に供給している電流を
抑制することにより、モータ駆動回路等の破損等を防止
出来るようにすることを目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、図1中、図8〜図11と同じものは、同一符
号で示してある。また、13は電流制御回路、14はモ
ータ異常検出回路、15は異常電流監視回路、16は差
動増幅器、17はコンパレータ、21、22、23、2
4はインバータ、25、26はAND回路、27はNA
ND回路、Q1、Q3、Q4はトランジスタ、R1は過
電流検出用抵抗、R4、R5は抵抗を示す。
【0043】本発明は上記の課題を解決するため、次の
ように構成した。 :モータ駆動時の各種制御を行うプロセッサ3と、直
流電源VCCから電力を供給され、上記プロセッサ3の指
示(モータ駆動信号)により、モータ8を駆動するモー
タ駆動回路5と、モータ駆動回路5の電源回路を開閉す
るリレー6とを具備したモータ駆動制御回路において、
上記モータ駆動回路5に接続され、モータ8、又はモー
タ駆動回路5の異常を検出して、モータ異常検出信号を
出力するモータ異常検出回路14と、上記リレー6とモ
ータ駆動回路5との間に接続され、上記モータ異常検出
信号により、モータ駆動回路5に流れる電流を制御する
電流制御回路13と、上記電流制御回路13に接続さ
れ、モータ駆動回路に流れる電流が過電流になった事を
検出して、過電流検出信号を出力する過電流検出回路4
と、上記モータ異常検出信号、過電流検出信号、及びプ
ロセッサ3からの制御信号(PWRDY、ENB)を監
視し、上記リレー6をオン/オフ(接点開閉)制御する
異常電流監視回路15とを設けた。
【0044】:構成のモータ駆動制御回路におい
て、モータ駆動回路5に、モータ8と並列に接続され、
該モータ8、又はモータ駆動回路5の異常を検出するた
めのモータ異常検出用抵抗R5を設けると共に、上記モ
ータ異常検出回路14に、上記モータ異常検出用抵抗R
5に発生する電圧を、所定の電圧値に変換する変換手段
16と、該変換手段16で変換した電圧を、予め設定し
た基準値と比較する比較手段17とを設け、該比較手段
17の出力を、上記モータ異常検出信号として出力する
ように構成した。
【0045】:構成のモータ駆動制御回路におい
て、電流制御回路13に、上記モータ異常検出信号によ
り、いずれか一方がオンで、他方がオフとなるように制
御される2つのスイッチ素子(トランジスタQ3、Q
4)を設け、これら2つのスイッチ素子(トランジスタ
Q3、Q4)を並列接続すると共に、2つのスイッチ素
子の内、いずれか一方のスイッチ素子(トランジスタQ
4)に、回路に流れる過電流を検出するための過電流検
出用抵抗R1と、モータ駆動回路5に流れる電流を制御
するための電流制御用抵抗R4とを直列に接続した。
【0046】:構成のモータ駆動制御回路における
モータ駆動制御方法において、モータ異常検出回路14
で、モータ8、又はモータ駆動回路5の異常を検出した
際、モータ駆動回路5に流れる電流を遮断することな
く、上記モータ異常検出回路14から出力されたモータ
異常検出信号により、電流制御回路13を、電流制御モ
ードに切り換えて、モータ駆動回路5に流れる電流を減
衰させるようにした。
【0047】:構成のモータ駆動制御回路における
モータ駆動制御方法において、モータ駆動回路5によ
り、モータ8を駆動している状態で、異常電流監視回路
15が、モータ異常検出回路14からのモータ異常検出
信号と、上記過電流検出回路4からの過電流検出信号を
同時に検出した場合、異常電流監視回路15では、リレ
ー6をオフにして、モータ駆動回路5に流れる電流を遮
断するようにした。
【0048】
【作用】上記構成に基づく本発明の作用を、図1に基づ
いて説明する。モータ駆動回路5によるモータ8の駆動
状態で、モータ8、又はモータ駆動回路5に過電流が流
れ始めると、コンパレータ17から出力されるモータ異
常検出信号は、ローレベルLoとなる。またこの時、イ
ンバータ23の出力は、ハイレベルHiとなる。
【0049】モータ異常検出信号がローレベルLoにな
ると、電流制御回路13では、スイッチ素子であるトラ
ンジスタQ4をオン、トランジスタQ3をオフにして、
直ちに電流制御モードに入る。
【0050】この状態では、電流制御用抵抗R4によ
り、モータ駆動回路5に流れる電流を予め設定しておい
た電流値に制限する。この電流制御モードの状態で、過
電流検出回路4が過電流を検出すると、過電流検出信号
が、ハイレベル(過電流検出回路内部ではローレベルL
o)に変化する。
【0051】この時、異常電流監視回路15では、モー
タ異常検出信号、及び過電流検出信号が、共にハイレベ
ルHiになっているため、リレードライブ信号をオフに
し、モータ駆動回路5の電流を遮断する。
【0052】以上のように、モータ、又はモータ駆動回
路5等の異常(過電流)を検出後、直ちに電流制御モー
ドに入り、モータ駆動回路5の電流を制限する。また、
電流制御モード期間中に、過電流検出回路4により過電
流を検出すると、異常電流監視回路15では、リレーを
オフにし、モータ駆動回路5への電流供給を遮断する。
【0053】すなわち、異常(過電流)検出時に、モー
タ駆動回路に流れる電流を減らした状態で、ノイズによ
り過電流を検出したのか、又は、本当にモータ駆動回路
の異常、モータのショート等により過電流を検出したの
かを、判断している。
【0054】そして、ノイズにより過電流を検出した場
合(誤動作)には、直ちに電流を元に戻し、本当に過電
流を検出した場合には、電流の供給を停止するように制
御している。
【0055】従って、過電流を正確に検出すると共に、
リレーの動作時間と関係なく、モータ駆動回路5に過電
流が流れている時間を短く(従来例と比べて)する事が
出来るから、モータ、或いは、モータ駆動回路5等の破
損等を防止出来る。
【0056】また、過電流が流れた場合、MPU3の電
源電圧VM は低下するが、リセットされるには及ばな
い。
【0057】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (第1実施例の説明)図2〜図6は、本発明の第1実施
例を示した図であり、図2〜図6中、図1、図8〜図1
1と同じものは、同一符号で示してある。また、19は
オペアンプ、25、26はAND回路、27はNAND
回路を示す。
【0058】§1:モータ駆動制御回路のブロック図に
よる説明・・・図2参照 図2は、モータ駆動制御回路のブロック図である。図示
のように、モータ駆動制御回路2は、MPU(マイクロ
プロセッサ)3、過電流検出回路4、モータ駆動回路
5、リレー6、電流制御回路13、モータ異常検出回路
14、異常電流監視回路15で構成されている。
【0059】そして、このモータ駆動制御回路2には、
電源1より電力が供給されている。各部の機能は、次の
通りである。 (a):電源1は、モータ駆動制御回路2の各部(モー
タを含む)に電力を供給する電源(電源ユニット)であ
り、複数の異なる電圧(例えば、5V、12V)を発生
するものである。
【0060】(b):リレー6は、モータ駆動回路5の
電源回路を開閉するものであり、異常電流監視回路15
からのリレードライブ信号により、オン/オフ(開閉)
制御される。
【0061】(c):MPU(マイクロプロセッサ)3
は、モータ駆動制御回路2の各種制御を行うプロセッサ
であり、モータを駆動するためのモータ駆動信号と、リ
レー6をオン/オフさせるためのイネーブル信号(EN
B)と、パワーレディ信号(PWRDY)信号を制御す
る。
【0062】また、MPU3では、上記処理を行う際、
異常電流監視回路15から送られて来る異常電流検出信
号と、過電流検出信号(過電流検出回路4で検出した信
号)を受信して、上記処理を行う。
【0063】(d):過電流検出回路4は、モータ駆動
回路5に流れる過電流を検出するものであり、モータ駆
動回路5、或いは他の回路部でのショート(短絡)によ
り一定の電流(過電流)が流れた事を検出するものであ
る。
【0064】(e):モータ駆動回路5は、MPU3か
らのモータ駆動信号に基づいて、モータを駆動するもの
である。 (f):モータ異常検出回路14は、モータ、或いはモ
ータ駆動回路5の異常(過電流)を検出するものであ
る。
【0065】(g):電流制御回路13は、モータ異常
検出回路14からのモータ異常検出信号により、モータ
駆動回路5に流す電流を制御するものである。 (h):異常電流監視回路15は、過電流検出回路4か
らの過電流検出信号、モータ異常検出回路14からのモ
ータ異常検出信号等の信号を監視すると共に、MPU3
からのイネーブル信号、パワーレディ信号を監視して、
リレー6のオン/オフを制御したり、異常状態の発生
を、MPU3に報告するものである。
【0066】この場合、異常電流監視回路15では、異
常が発生すると、直ちにリレー6をオフ(開く)にし
て、電流の供給を停止させる制御を行う。この時、MP
U3に対して、異常の報告を行う(異常電流検出信号の
送出)。
【0067】なお、過電流検出回路4から出力された過
電流検出信号は、異常電流監視回路15を経由して、M
PU3へ送られる。 §2:モータ駆動制御回路例の説明・・・図3参照 図3はモータ駆動制御回路例である。この例は、図2に
示したブロック図の具体的な回路例である。モータ駆動
制御回路の各回路の構成、及び機能は、次の通りであ
る。
【0068】(a):電流制御回路13は、トランジス
タQ3、Q4、インバータ21、過電流検出用抵抗R
1、電流制御用抵抗R4で構成する。この2つのトラン
ジスタQ3、Q4は、並列に接続し、一方のトランジス
タQ4には、過電流検出用抵抗R1と、電流制御用抵抗
R4を直列接続する。
【0069】また、トランジスタQ3のベースには、イ
ンバータ21を介して、モータ異常検出回路14からの
モータ異常検出信号を入力し、トランジスタQ4のベー
スには、モータ異常検出回路14からのモータ異常検出
信号をそのまま入力する。
【0070】従って、上記モータ異常検出信号がハイレ
ベルHiならば、トランジスタQ3がオン、トランジス
タQ4がオフとなる。また、モータ異常検出信号がロー
レベルLoならば、トランジスタQ3がオフ、トランジ
スタQ4がオン(電流制御モード)となる。
【0071】上記電流制御用抵抗R4は、過電流を検出
した時に、電流を制限すればよく、例えば、モータ最大
電流の1/10程度流れるように抵抗値を決めている。
過電流検出用抵抗R1は、電流制御を行っている間に過
電流が流れた時、その両端に電圧が生じるものである。
【0072】(b):過電流検出回路4は、トランジス
タQ2、ノイズ防止用コンデンサCn、抵抗R2、R
3、R6、R7、インバータ10で構成する。この過電
流検出回路4は、電流制御回路13に設けた過電流検出
用抵抗R1の両端に発生した電圧(過電圧)を検出する
ものであり、例えば、抵抗R6、R7(ベース抵抗)の
値を同じ値にしておく。
【0073】1例として、過電流検出用抵抗R1の抵抗
値をR、トランジスタQ2がオンするベース、エミッタ
電圧をVBEとすると、過電流IO を検出する値は、IO
=(2×VBE)/Rとなる。
【0074】従って、電流制御回路13に設けた過電流
検出用抵抗R1の抵抗値をRを変えることにより、過電
流検出値を、任意の値に設定する事が出来る。 (c):モータ駆動回路5は、トランジスタQ1(パワ
ートランジスタ)、モータ異常検出用抵抗R5、インバ
ータ22で構成する。
【0075】モータ駆動回路5のトランジスタQ1に
は、モータ8が接続されており、該トランジスタQ1
で、モータ8を駆動する。この場合、トランジスタQ1
は、MPU3からのモータ駆動信号により、インバータ
22を介して制御される。
【0076】上記モータ8と並列に接続されているモー
タ異常検出用抵抗R5は、モータ8の異常、及びトラン
ジスタQ1(パワートランジスタ)の異常等を検出する
(過電流を検出)ものであり、モータ8の両端の電位差
を見ている。
【0077】従って、このモータ異常検出用抵抗R5に
流す電流は小さくてもよいため、モータの抵抗に比べ
て、大きな抵抗値の抵抗を用いればよい。 (d):モータ異常検出回路14は、オペアンプ19、
抵抗R8〜R11、コンパレータ17、インバータ23
等で構成されている。
【0078】なお、コンパレータ17には、比較用の基
準電圧(−V)が入力している。また、オペアンプ19
と、抵抗R8〜R11で差動増幅器(電圧変換手段の一
種)を構成している。
【0079】モータ異常検出用抵抗R5に接続されてい
る差動増幅器(オペアンプ19、抵抗R8〜R11)
は、モータ異常検出用抵抗R5の両端に発生した電圧
を、所定の電圧に変換するものである。
【0080】また、コンパレータ17の基準電圧(−
V)は、電圧VCC(+12V)の半分の負の値(−6
V)にしている。例えば、モータ駆動回路5のトランジ
スタQ1や、モータ8に障害が発生した場合、モータ異
常検出用抵抗R5に過電流が流れる事がある。この過電
流は、モータ異常検出用抵抗R5で、電圧に変換され
る。
【0081】そして、モータ異常検出用抵抗R5に発生
した電圧は、差動増幅器を構成するオペアンプ19によ
り、所定の電圧に変換され、コンパレータ17で、基準
電圧(−V)と比較される。
【0082】上記コンパレータ17の比較結果は、モー
タ異常検出信号として、電流制御回路13と、異常電流
監視回路15へ出力される。なお、モータ駆動回路が、
モータに流れる電流を制御出来るような回路であれば、
モータ8に流れる電流の変化により、モータ異常検出用
抵抗R5に流れる電流も変化する。
【0083】このため、上記基準電圧(−V)を或る値
に設定しておけば、モータ8に流れる電流も制御する事
が出来る。 (e):異常電流監視回路15は、AND回路25、2
6、インバータ24、NAND回路27等のロジック回
路で構成する。
【0084】この異常電流監視回路15では、上記ロジ
ック回路により、MPU3からの制御信号(PWRD
Y、ENB)と、モータ異常検出回路14からのモータ
異常検出信号(インバータ23で反転した信号)と、過
電流検出回路4からの過電流検出信号を監視し、リレー
6(リレーコイル6−1、リレー接点6−2)のオン/
オフを制御する。
【0085】この場合、モータ異常検出回路14からの
モータ異常検出信号と、過電流検出回路4からの過電流
検出信号とを、AND回路26に入力し、その論理積信
号を、異常電流検出信号として、MPU3へ出力する。
また、過電流検出回路4からの過電流検出信号は、その
まま、MPU3へ出力する。
【0086】更に、AND回路25では、MPU3から
のパワーレディ信号(PWRDY)と、イネーブル信号
(ENB)とを入力して、両者の論理積信号を、NAN
D回路27に出力し、インバータ24では、AND回路
26の出力信号(異常電流検出信号)を反転して、NA
ND回路27に入力している。
【0087】そして、NAND回路27の出力信号によ
り、リレー6(リレーコイル6−1、リレー接点6−
2)のオン/オフを制御する。 §3:モータ駆動制御回路の動作の説明・・・図2、図
3参照 上記モータ駆動制御回路の動作は、次の通りである。な
お、Loはローレベル、Hiはハイレベルを示し、P1
〜P5は、図3に示した各位置を示す。
【0088】:例えば、リレー6がオフであれば、リ
レー接点6−2は開いているから、モータ8には電流は
流れない。また、この時、モータ駆動回路5に設けたモ
ータ異常検出用抵抗R5にも電流が流れず、電圧も発生
しない。
【0089】従って、差動増幅器を構成するオペアンプ
19の出力は、0Vとなる。この場合、コンパレータ1
7では、非反転端子(+側)を基準電圧(−V)として
いるから、コンパレータ17の出力は、LO となる。
【0090】この状態では、電流制御回路13に、コン
パレータ17のLoの出力信号が印加し、トランジスタ
Q4がオン、トランジスタQ3がオフとなり、電流制御
回路13は、電流制御モードになっている。
【0091】この時、リレー6がオフで、リレー接点6
−2が開いているため、過電流検出用抵抗R1には、電
流が流れない。従って、過電流検出回路4のトランジス
タQ2はオフであり、過電流検出信号は、Hi(P3で
はLo)になっている。
【0092】:次に、MPU3から、リレー6をオン
にするための信号(ENB)が異常電流監視回路15に
出力されると、該異常電流監視回路15では、モータ異
常検出信号、及び過電流検出信号に異常がない事を確認
し、リレーコイル6−1に電流を流して、リレー6をオ
ンにする。
【0093】この場合、異常電流監視回路15のロジッ
ク回路の状態は、次の通りである。すなわち、AND回
路26は、LoとHiの信号が入力し、出力はLo、A
ND回路25は、HiとHiの信号が入力し、出力はH
i、インバータ24の入力はLoであるから、出力はH
i、NAND回路27は、入力がHiとHiであるか
ら、出力はLoとなる。
【0094】このため、電源VCC→リレーコイル6−1
→NAND回路27の順に電流が流れて、リレーがオン
となる。 :上記のようにして、リレーがオンになった状態で
は、電流制御回路13は、電流制御モードのままであ
る。この時、モータ駆動回路5のトランジスタQ1はオ
フであり、モータ8に電流は流れないけれども、モータ
異常検出用抵抗R5には電流が流れる。
【0095】このため、モータ異常検出回路14内のコ
ンパレータ17の出力信号は、Hi(P4でLo)とな
る。従って、電流制御回路13では、トランジスタQ4
がオフで、トランジスタQ3がオンとなり、電流制御モ
ードから、駆動モード(モータ駆動モード)に切り替わ
る。
【0096】この状態で、異常がなければ、MPU3か
らのモータ駆動信号により、トランジスタQ1をオンに
して、モータ8を駆動する。この状態では、電源VCC
トランジスタQ3→トランジスタQ1→モータ8→GN
Dの順で電流が流れる。
【0097】:このようにして、モータ8が正常に駆
動されていれば、モータ異常検出信号はHi(P4では
Lo)、過電流検出信号はHi(P3ではLo)であ
る。この状態で、もしも、モータ駆動回路5等にショー
ト電流(短絡電流)が流れたならば、モータ異常検出回
路14は、その異常を検出し、コンパレータ17の出力
信号をLo(P4ではHi)に変化させる。
【0098】その結果、電流制御回路13では、トラン
ジスタQ3がオフ、トランジスタQ4がオンとなり、電
流制御モードになる。このため、モータ駆動回路5の電
流は、電流制御用抵抗R4により抑制される。
【0099】その後、電流制御モードの状態で、過電流
検出回路4が過電流を検出すると、過電流検出信号はL
o(P3ではHi)になる。このため、NAND回路2
7の出力がHiとなってリレーをオフにし、モータ駆動
回路の電流を遮断する。
【0100】このようにして、モータ8、又はモータ駆
動回路5の異常(障害による過電流)を検出すると、直
ちに、電流制御回路13で、電流制御を行って、モータ
駆動回路の電流を抑制する。
【0101】その後、電流制御モードでモータを駆動中
に、過電流検出回路4で過電流を検出すると、異常電流
監視回路15では、ノイズ等による異常でなく、本来の
異常であるとして、リレーをオフにして、モータ駆動回
路5に流れる電流を遮断する制御を行う。
【0102】§4:MPUの処理説明・・・図4、図5
参照 図4はMPUの処理フローチャート1、図5はMPUの
処理フローチャート2である。以下、図4、図5のフロ
ーチャートに基づいて、モータ駆動制御回路内のMPU
3の処理を説明する。なお、S21〜S36は、各処理
を示す。
【0103】(a):MPU3は、リレー6をオンさせ
る前に、過電流検出信号が出力されているかどうかを、
確認する(S21)。この時、リレー6はまだオンして
いないので、もし、過電流検出信号が出力されているな
らば、ハードエラー(S23)とする。
【0104】(b):上記過電流検出信号が出力されて
いなければ、MPU3は、イネーブル信号(ENB)を
セット(S22)し、リレー6をオンさせ、リレー接点
6−2を閉じて、電流を流す。
【0105】(c):MPU3では、上記のようにし
て、リレー6がオンした状態で、モータ異常検出信号を
チェックし、モータ異常(モータの故障、ショート)を
確認する(S24)。なお、この場合、モータは停止し
ている。
【0106】(d):この時、モータ異常(過電流)が
検出出来なければ、MPU3は、過電流検出信号がある
かどうかを確認する(S26)。そして、過電流検出信
号がなければ、MPU3は、モータ駆動信号を出力し、
モータを駆動する(S27)。これにより、モータは回
転する。
【0107】(e):MPU3は、ここで、もう一度、
モータの異常を確認する(S28)。そして、モータの
異常がなければ、どこかでショートしていないかチェッ
ク(過電流チェック)する(S29)。
【0108】(f):ここで、動作が終了していれば
(S30)、MPU3よりモータ停止命令がきて、モー
タは停止する(S31)。 (g):また、モータ停止命令がきてなければ、上記処
理(S28)に戻り、モータの異常をチェックする。ま
た、上記処理(S29)で、過電流を検出した場合に
も、上記処理(S28)に戻る。
【0109】(h):上記処理(S28)において、モ
ータの異常を検出した場合には、直ちに、電流制御に入
る(S33)。 (i):この時、MPU3では、電流制御の状態で、過
電流が流れているかをチェックする(S34)。
【0110】もし、過電流でなければ、ノイズによる誤
動作と見なし、再び、モータの異常をチェックする(S
28)が、過電流を検出した場合には(S34)、MP
U3は、リレー6をオフにする制御に入る(S35)。
このMPU3の制御により、リレー6はオフになり、回
路を開く。
【0111】(j):上記S24の処理において、モー
タ異常を検出した場合には、MPU3は、異常電流をチ
ェックする(S25)。このチェックで、異常が検出さ
れれば、上記S35の処理を行うが、異常が検出されな
ければ、誤動作と見なし、上記S26の処理に移る。
【0112】(k):上記S24、S25、S34の処
理で、異常を検出した場合には、異常電流監視回路15
により、リレー6をオフにして(S35)、電源を切断
する。また、異常電流監視回路15では、MPU3に対
して、異常があった事を報告する(S36)。
【0113】(l):MPU3は、異常電流監視回路1
5からの報告を受け取ると、イネーブル信号をリセット
した後、エラー表示する。 §5:タイミングチャートによるモータ駆動制御回路の
動作説明・・・図6参照。
【0114】図6は、モータ駆動制御回路における各部
のタイミングチャートである。以下、図6に基づいて、
モータ駆動制御回路の動作を説明する。なお、図6のP
1〜P5は、図3に示した各位置を示す。また、T1は
過電流検出時間、T2はリレー開放時間、T3は過電流
が流れる時間を示す。
【0115】(a):モータ8の駆動状態で、該モータ
8に過電流が流れ始めた時刻をt0とし、過電流が更に
流れ続け、過電流検出回路4による過電流の検出値に達
する時刻をt1 とする。この時刻t1 では、P4の信号
(モータ異常検出信号)が、ローレベルからハイレベル
(Lo→Hi)になる。
【0116】(b):P4の信号(モータ異常検出信
号)が、ハイレベルHiになると、電流制御回路13で
は、直ちに電流制御に入り、予め設定しておいた電流値
に制限する。
【0117】更に、この状態で、過電流検出回路4にお
いて、過電流を検出した場合には、P3の信号(過電流
検出信号)が、ローレベルからハイレベル(Lo→H
i)に変化する。
【0118】この時(時刻t2)、P5の信号は、P3の
信号とP4の信号の論理積(AND)信号であるから、
P5の信号は、ローレベルLから、ハイレベルHに変化
する。
【0119】(c):また、異常電流監視回路15で
は、モータ異常検出信号、及び過電流検出信号が、共に
Hiになっていれば、リレードライブ信号をオフにす
る。この時刻をt2 とする。すなわち、過電流検出時間
T1はt1 〜t2 の間の時間となる。
【0120】(d):リレードライブ信号がオフになっ
て、リレー接点6−2が開放される時刻をt3 とすれ
ば、実際に過電流が流れてから、リレー接点6−2が開
放するまでに要する時間(リレー開放時間:T2)は、
2 〜t3 かかることになる。
【0121】しかし、過電流を検出したならば、電流制
御回路13では、直ちに電流制御に入るため、実際に過
電流が流れている時間T3は、t0 〜t1 の時間とな
る。 (e):従って、この間、MPU3の電源電圧VM は低
下するが、リセットされるには及ばない。また、例え、
過電流を検出するのに時間がかかったり、リレー6の接
点が開放するのに時間がかかったとしても、これらの時
間には左右されず、MPU3の電源は、確保される。
【0122】(第2の実施例)図7は、第2実施例のモ
ータ駆動回路を示した図であり、図7Aはモータ駆動回
路を示した図、図7Bはモータ駆動状態を示した図であ
る。
【0123】図7中、図3と同じものは、同一符号で示
してある。また、29はPWM(パルス幅変調)回路、
30、31はNAND回路、32、33はAND回路、
34、35、36、37はトランジスタ(パワートラン
ジスタ)、38、39、40、41はダイオードを示
す。
【0124】第2実施例は、第1実施例におけるモータ
駆動回路5を、別の回路(H型回路)で構成した例であ
り、他の構成は、第1実施例と同じである。図示のよう
に、この例では、モータ駆動回路を、PWM(パルス幅
変調)回路29、NAND回路30、31、AND回路
32、33、トランジスタ(パワートランジスタ)3
4、35、36、37、ダイオード38、39、40、
41等で構成する。
【0125】PWM回路29では、例えば、予め設定さ
れた値を用いて、一定周期のパルスを発生し、AND回
路32、33、及びNAND回路30、31に送出す
る。また、上記AND回路32、33、及びNAND回
路30、31に対して、上記MPU3から、制御信号
(HMRFU、HMRFL、HMRBU、HMRBL)
を送出し、モータ駆動回路を制御する。
【0126】例えば、HMRFU=1、HMRFL=
1、HMRBU=0、HMRBL=0にすると、トラン
ジスタ35、36がオンで、トランジスタ34、37が
オフとなり、モータ8は順方向駆動(FWD)となる。
【0127】この時、電源(+12V)→トランジスタ
36→モータ8→トランジスタ35→GNDの順に電流
が流れる。また、HMRFU=0、HMRFL=0、H
MRBU=1、HMRBL=1にすると、トランジスタ
35、36がオフで、トランジスタ34、37がオンと
なり、モータ8は逆方向駆動となる。
【0128】この時、電源(+12V)→トランジスタ
34→モータ8→トランジスタ37→GNDの順に電流
が流れる。このようにして、MPU3から制御信号を送
ることにより、モータ8を駆動する事が出来る。この場
合、モータ8と並列に、モータ異常検出用抵抗R5を接
続しておき、上記第1実施例と同様に、モータ異常検出
回路14によって、モータ等の異常(過電流)を検出す
る。
【0129】(他の実施例)以上実施例について説明し
たが、本発明は次のようにしても実施可能である。 :磁気テープ装置、磁気テープライブラリ装置等に限
らず、モータを使用した各種装置に使用可能である。
【0130】:異常電流監視回路を構成するロジック
回路は、上記の例に限らず、他の同様な機能を持つ回路
で構成することも可能である。 :上記実施例の各トランジスタは、バイポーラ型トラ
ンジスタに限らず、FET等の他の同様なスイッチ素子
で構成することも可能である。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 :モータ駆動回路に流れる電流が過電流となった場
合、供給電流を遮断せずに、先ず、モータ駆動回路に流
す電流を減らしているため、過電流の流れている時間
を、短時間にする事が出来る。従って、モータ駆動回路
の破損等は、防止出来る。
【0132】:過電流検出時に、モータ駆動回路に流
れる電流を減らした状態で、ノイズにより過電流を検出
したのか、又は、本当にモータ駆動回路の異常、モータ
のショート等により過電流を検出したのかを、判断して
いる。
【0133】そして、ノイズにより過電流を検出した場
合(誤動作)には、直ちに電流を元に戻し、本当に過電
流を検出した場合には、電流の供給を停止するように制
御している。
【0134】従って、過電流検出を正確に行う事が出来
ると共に、回路の破損等を確実に防止出来る。 :モータの正転、逆転制御と関係なく、正確に過電流
検出が出来る。また、この場合にも、モータ駆動回路の
保護、及びそれに伴う他の回路の破損防止が可能であ
る。
【0135】:通常のモータ駆動時には、電流制御回
路内の電流制御用抵抗、及び過電流検出用抵抗に、電流
を流していない。従って、損失が無い。また、電流制御
回路内の電流制御用抵抗、及び過電流検出用抵抗の値
を、制約を受けずに、任意の値に設定可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】モータ駆動制御回路のブロック図である。
【図3】モータ駆動制御回路例である。
【図4】MPUの処理フローチャート1である。
【図5】MPUの処理フローチャート2である。
【図6】各部のタイミングチャートである。
【図7】第2実施例の説明図である。
【図8】従来のモータ駆動制御回路のブロック図であ
る。
【図9】従来のモータ駆動制御回路例である。
【図10】従来のMPUの処理フローチャートである。
【図11】各部のタンミングチャートである。
【符号の説明】
3 MPU(マイクロプロセッサ) 4 過電流検出回路 5 モータ駆動回路 6−1 リレーコイル 6−2 リレー接点 8 モータ 13 電流制御回路 14 モータ異常検出回路 15 異常電流監視回路 16 差動増幅器(電圧変換手段) 17 コンパレータ(比較手段) 21、22、24 インバータ 25、26 AND回路 27 NAND回路 Q1、Q3、Q4 トランジスタ R1 過電流検出用抵抗 R4 電流制御用抵抗 R5 モータ異常検出用抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ駆動時の各種制御を行うプロセッ
    サ(3)と、 直流電源(VCC)から電力を供給され、上記プロセッサ
    (3)の指示により、モータ(8)を駆動するモータ駆
    動回路(5)と、 モータ駆動回路(5)の電源回路を開閉するリレー
    (6)とを具備したモータ駆動制御回路において、 上記モータ駆動回路(5)に接続され、モータ(8)、
    又はモータ駆動回路(5)の異常を検出して、モータ異
    常検出信号を出力するモータ異常検出回路(14)と、 上記リレー(6)とモータ駆動回路(5)との間に接続
    され、上記モータ異常検出信号により、モータ駆動回路
    (5)に流れる電流を制御する電流制御回路(13)
    と、 上記電流制御回路(13)に接続され、モータ駆動回路
    に流れる電流が過電流になった事を検出して、過電流検
    出信号を出力する過電流検出回路(4)と、 上記モータ異常検出信号、過電流検出信号、及びプロセ
    ッサ(3)からの制御信号(PWRDY、ENB)を監
    視し、上記リレー(6)をオン/オフ(接点開閉)制御
    する異常電流監視回路(15)とを設けたことを特徴と
    するモータ駆動制御回路。
  2. 【請求項2】 上記モータ駆動回路(5)に、 モータ(8)と並列に接続され、該モータ(8)、又は
    モータ駆動回路(5)の異常を検出するためのモータ異
    常検出用抵抗(R5)を設けると共に、 上記モータ異常検出回路(14)に、 上記モータ異常検出用抵抗(R5)に発生する電圧を、
    所定の電圧値に変換する変換手段(16)と、 該変換手段(16)で変換した電圧を、予め設定した基
    準値と比較する比較手段(17)とを設け、 該比較手段(17)の出力を、上記モータ異常検出信号
    として出力することを特徴とした請求項1記載のモータ
    駆動制御回路。
  3. 【請求項3】 上記電流制御回路(13)に、 上記モータ異常検出信号により、いずれか一方がオン
    で、他方がオフとなるように制御される2つのスイッチ
    素子(Q3、Q4)を設け、 これら2つのスイッチ素子(Q3、Q4)を並列接続す
    ると共に、 2つのスイッチ素子(Q3、Q4)の内、いずれか一方
    のスイッチ素子(Q4)に、 回路に流れる過電流を検出するための過電流検出用抵抗
    (R1)と、 モータ駆動回路(5)に流れる電流を制御するための電
    流制御用抵抗(R4)とを直列に接続したことを特徴と
    する請求項1記載のモータ駆動制御回路。
  4. 【請求項4】 上記モータ異常検出回路(14)で、モ
    ータ(8)、又はモータ駆動回路(5)の異常を検出し
    た際、 モータ駆動回路(5)に流れる電流を遮断することな
    く、 上記モータ異常検出回路(14)から出力されたモータ
    異常検出信号により、電流制御回路(13)を、電流制
    御モードに切り換えて、 モータ駆動回路(5)に流れる電流を減衰させる事を特
    徴とした請求項1記載のモータ駆動制御回路におけるモ
    ータ駆動制御方法。
  5. 【請求項5】 上記モータ駆動回路(5)により、モー
    タ(8)を駆動している状態で、 上記異常電流監視回路(15)が、モータ異常検出回路
    (14)からのモータ異常検出信号と、上記過電流検出
    回路(4)からの過電流検出信号を同時に検出した場
    合、 異常電流監視回路(15)では、リレー(6)をオフに
    して、モータ駆動回路(5)に流れる電流を遮断する事
    を特徴とした請求項1記載のモータ駆動制御回路におけ
    るモータ駆動制御方法。
JP05353593A 1992-05-12 1993-03-15 モータ駆動制御回路、モータ駆動制御回路を備えた装置、及びモータ駆動制御方法 Expired - Fee Related JP3365808B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05353593A JP3365808B2 (ja) 1993-03-15 1993-03-15 モータ駆動制御回路、モータ駆動制御回路を備えた装置、及びモータ駆動制御方法
US08/060,412 US5511183A (en) 1992-05-12 1993-05-11 Non-volatile memory controlling apparatus and applications of the same to electronic computer peripheral equipments
US08/460,211 US5767647A (en) 1992-05-12 1995-06-02 Non-volatile memory controlling apparatus and applications of the same to electronic computer peripheral equipment
US08/854,501 US5982120A (en) 1992-05-12 1997-05-12 Library apparatus having a motor driving control including abnormal motor and excess current detecting circuits

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05353593A JP3365808B2 (ja) 1993-03-15 1993-03-15 モータ駆動制御回路、モータ駆動制御回路を備えた装置、及びモータ駆動制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06269194A true JPH06269194A (ja) 1994-09-22
JP3365808B2 JP3365808B2 (ja) 2003-01-14

Family

ID=12945505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05353593A Expired - Fee Related JP3365808B2 (ja) 1992-05-12 1993-03-15 モータ駆動制御回路、モータ駆動制御回路を備えた装置、及びモータ駆動制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3365808B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004023638A (ja) * 2002-06-19 2004-01-22 Nissan Motor Co Ltd 電流制御型半導体スイッチング素子用回路
WO2009091033A1 (ja) * 2008-01-16 2009-07-23 Yazaki Corporation 電力供給装置
JP2011012964A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Hitachi Automotive Systems Ltd 電流検出装置およびこれを用いた制御システム
JP2015220954A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 日産自動車株式会社 制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004023638A (ja) * 2002-06-19 2004-01-22 Nissan Motor Co Ltd 電流制御型半導体スイッチング素子用回路
WO2009091033A1 (ja) * 2008-01-16 2009-07-23 Yazaki Corporation 電力供給装置
US8217608B2 (en) 2008-01-16 2012-07-10 Yazaki Corporation Electric power supply device
JP2011012964A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Hitachi Automotive Systems Ltd 電流検出装置およびこれを用いた制御システム
JP2015220954A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 日産自動車株式会社 制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3365808B2 (ja) 2003-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6547857B2 (ja) 電子制御装置及びそれを搭載した電動パワーステアリング装置
WO2017217036A1 (ja) 電動機駆動装置
JP5345764B2 (ja) モータ制御用マイクロコンピュータ及びその制御方法
JPH0340517A (ja) パワーデバイスの駆動・保護回路
JP2011160598A (ja) 異常検知回路、負荷駆動装置、電気機器
JPS61240890A (ja) 可変磁気抵抗モ−タ用の制御回路
JP3365808B2 (ja) モータ駆動制御回路、モータ駆動制御回路を備えた装置、及びモータ駆動制御方法
EP3220539B1 (en) Motor controller
KR100689328B1 (ko) 인버터 보호 장치
US20070273343A1 (en) Supply Unit for a Driver Circuit and Method for Operating Same
JPH1042586A (ja) モータ駆動回路
JP5906731B2 (ja) モータ駆動装置
JPH06205599A (ja) モータ駆動制御回路
JP2001238432A (ja) 半導体電力変換装置
JP7498626B2 (ja) モータ駆動制御装置、ファンユニット、およびモータ駆動制御方法
JPH06233402A (ja) 電気自動車の駆動制御回路
JPH0470869B2 (ja)
JP4415384B2 (ja) デジタル出力装置およびデジタル出力装置を用いた診断方法
JP2020054187A (ja) モータ駆動制御装置
JP4168549B2 (ja) モータ制御装置
US11777438B2 (en) Motor drive device
JP4111862B2 (ja) 負荷駆動装置
JP2000152485A (ja) 過電流保護回路
JPH0362613A (ja) ゲート制御回路の異常判別装置
KR100760854B1 (ko) 모터 보호 회로

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021015

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081101

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081101

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091101

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees