JP2011160598A - 異常検知回路、負荷駆動装置、電気機器 - Google Patents

異常検知回路、負荷駆動装置、電気機器 Download PDF

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Abstract

【課題】モータ駆動装置では、特定のモータ駆動条件下において、定電流チョッピング機能や過電流保護機能が正常に働かず、モータの異常発熱や破損、或いは、モータ駆動装置の損傷に至るケースがあった。
【解決手段】異常検知回路50は、Hブリッジ回路10のシンク電流Irnfを監視し、所定時間にわたってシンク電流Irnfが検出されなければ異常と判断する。具体的に述べると、異常検知回路50は、所定周波数のクロックパルスS5を生成するクロックパルス生成部51と;クロックパルスS5の入力毎にカウント値がインクリメントされ、シンク電流Irnfが検出されたときに前記カウント値がリセットされ、前記カウント値がリセットされずに所定値に達したときに正常時論理レベルから異常時論理レベルとなる第1異常検知信号S6を生成するカウンタ52と;を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、負荷が接続される外部端子の地絡やオープン異常を検知する異常検知回路、並びに、これを用いた負荷駆動装置及び電気機器に関するものである。
従来より、出力段のスイッチ素子に流れる電流を検出し、これを所定の目標値に維持するように前記スイッチ素子のオン期間をチョッピングする機能(いわゆる定電流チョッピング機能)を備えたモータ駆動装置が種々開示・提案されている(特許文献1を参照)。
また、従来より、出力段のスイッチ素子に流れる電流が過大であることを検出し、前記スイッチ素子を強制的にオフさせる機能(いわゆる過電流保護機能)を備えたモータ駆動装置も種々開示・提案されている(特許文献2、3を参照)。
特開平11−206189号公報 特開平05−111144号公報 特開平05−111145号公報
しかしながら、従来のモータ駆動装置では、特定のモータ駆動条件下において、先述の定電流チョッピング機能や過電流保護機能が正常に働かず、モータの異常発熱や破損、或いは、モータ駆動装置の損傷に至るケースがあった。
図12A及び図12Bは、それぞれ、モータ駆動装置の一従来例(出力段のHブリッジ回路のみ)を示す図である。なお、図12Aに示す第1動作状態では、Hブリッジ回路を形成するトランジスタFET1〜FET4のうち、トランジスタFET1とFET4がオンとされ、トランジスタFET2とFET3がオフとされている。一方、図12Bに示す第2動作状態では、トランジスタFET1とFET4がオフとされ、トランジスタFET2とFET3がオンとされている。
例えば、上記従来例のモータ駆動装置を用いて、ステッピングモータ各相のコイル電流を駆動する場合、モータ回転時(ステッピングパルス入力時)には、不図示のステッピングパルスが入力される毎に、Hブリッジ回路が第1動作状態と第2動作状態との間で交互に切り換えられる。一方、モータホールド時(ステッピングパルス停止時)には、Hブリッジ回路が第1動作状態または第2動作状態のいずれかに保持される。
また、例えば、上記従来例のモータ駆動装置を用いて、DCブラシ付きモータのコイル電流を駆動する場合、モータが第1回転方向(例えば正転方向)に駆動されているときには、Hブリッジ回路が第1動作状態に保持される。一方、モータが第1回転方向とは逆向きの第2回転方向(例えば逆転方向)に駆動されているときには、Hブリッジ回路が第2動作状態に保持される。
なお、上記従来例のモータ駆動装置において、先述の定電流チョッピング機能は、抵抗RNFを用いてHブリッジ回路のシンク電流を検出し、これを所定の目標値に維持するようにトランジスタFET1〜FET4のオン期間をチョッピングすることで実現される。
また、上記従来例のモータ駆動装置において、先述の過電流保護機能は、トランジスタFET1〜FET4に流れる電流を各々検出し、1つでも所定の上限値(例えば、4.5A)を越えていれば過電流状態が生じていると判断して、トランジスタFET1〜FET4を強制的にオフとすることにより実現される。
今、Hブリッジ回路が第1動作状態に保持されているときに、図中のY点(第1動作状態におけるHブリッジ回路のローレベル出力端子)が地絡した場合を想定する。なお、本明細書中における「地絡」とは、外部端子が接地端またはこれに準ずる低電位端に短絡した異常状態のことを言う。
Hブリッジ回路が第1動作状態に保持されているときに、図中のY点が地絡した場合、電源入力端からトランジスタFET1を介してコイルL1に流入する電流Iaは、トランジスタFET4と抵抗RNFを介して接地端に至る電流経路ではなく、地絡により生じた電流経路を介して接地端に流出する。このような地絡状態では、抵抗RNFにHブリッジ回路のシンク電流が流れず、先述の定電流チョッピング機能が働かなくなるので、トランジスタFET1とFET4がいずれもオン状態(非チョッピング状態)に固定される。その結果、図中のX点(第1動作状態におけるHブリッジ回路のハイレベル出力端子)が18V(=VCC)の状態となり、Y点が0V(=GND)の状態となる。
このとき、電流Iaの電流値は、下記の(1)式で示すように、コイルL1の巻線抵抗値RL、トランジスタFET1のオン抵抗値Ron1(例えば、Ron1=0.6Ω)、及び、電源電圧VCC(例えば、VCC=18V)によって決定される。
Ia=VCC/(RL+Ron1) … (1)
ここで、コイルL1の巻線抵抗値RLが小さく、電流IaがコイルL1で制限されずに所定の上限値(例えば4.5A)を上回っている場合には、先述の過電流保護機能が働いて、トランジスタFET1〜FET4を強制的にオフさせることができる。このとき、抵抗RNFに電流が流れているか否かについては不問である。
しかしながら、コイルL1の巻線抵抗値RLが比較的大きく、電流IaがコイルL1で制限されて所定の上限値に達しない場合には、先述の過電流保護機能が働かないので、モータ駆動装置に過電流保護値に満たない電流値(例えば1.2A)の電流Iaが連続的に流れ続けてしまい、モータの異常発熱や破損、或いは、モータ駆動装置の損傷に至るケースがあった。特に、絶対最大定格値以上で、かつ、過電流保護値未満の電流値を持つ電流Iaが連続的に流れ続けた場合には、最も破壊リスクが大きくなる。
なお、ステッピングモータの回転時やDCブラシ付きモータの正転/反転切換時など、Hブリッジ回路が第1動作状態から第2動作状態に切り換えられた場合には、電源入力端からトランジスタFET2を介して流入する電流Ibは、コイルL1、トランジスタFET3、及び、抵抗RNFを介して接地端に至る電流経路ではなく、地絡により生じた電流経路を介して接地端に流出する。
すなわち、電流IbはコイルL1に流れないため、電流Ibの電流値は、下記の(2)式で示すように、トランジスタFET2のオン抵抗値Ron2(例えば、Ron2=0.6Ω)と電源電圧VCC(例えば、VCC=18V)のみによって決定される。
Ib=VCC/Ron2=18/0.6=30A … (2)
もちろん、電流Ibの実際の電流値は、電源回路の電流能力やトランジスタFET2の電流能力に応じて、上記の(2)式で算出される電流値よりも小さく制限されるが、それでも、電流Ibとしては、所定の上限値(例えば4.5A)を大幅に越える大電流が流れるので、先述の過電流保護機能が働いて、トランジスタFET1〜FET4を強制的にオフさせることが可能となる。
以上で説明した通り、上記従来例のモータ駆動装置では、特定のモータ駆動条件下(例えば、Hブリッジ回路が第1動作状態に保持されているときに、図中のY点が地絡した場合)において、先述の定電流チョッピング機能や過電流保護機能が正常に働かず、モータの異常発熱や破損、或いは、モータ駆動装置の損傷に至るケースがあった。
また、従来のモータ駆動装置では、上記の短絡状態とは別の異常状態として、モータ駆動装置とモータとのコネクタ外れ(オープン異常)を生じる場合がある。このような異常状態に陥ったモータはもはや正常に動作することができなくなるが、電気機器の中には、一のモータが異常停止した後も、しばらくの間は通常動作を継続することが可能なものも存在する。
例えば、コピー機における廃トナー回収用モータにオープン異常が生じた場合であっても、廃トナーの回収ボックスが満タンになるまでは、コピー機として正常に動作する。また、トナー分配用モータにオープン異常が生じた場合であっても、しばらくの間は印字結果に影響を与えることなく、プリント動作を継続することが可能である。
しかしながら、上記のコピー機では、モータの異常停止後しばらくしてから、トナー回収不良や印字不良という形でようやく問題が発覚する。すなわち、上記のコピー機では、モータの異常停止後も継続される通常動作により、機器に致命的なダメージを与えてしまうおそれがあった。
また、多数のモータを備えた電気機器では、異常を生じたモータの特定が困難であるため、メンテナンス作業に長時間を要し、最悪の場合には、故障箇所を特定できずに基板を全交換しなければならないケースもあった。
なお、上記では、モータ駆動装置を例に挙げて従来の課題を説明したが、出力段としてHブリッジ回路を有する負荷駆動装置全般において、上記と同様の課題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑み、負荷が接続される外部端子の地絡やオープン異常を確実に検知することが可能な異常検知回路、並びに、これを用いた負荷駆動装置、及び、電気機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る異常検知回路は、Hブリッジ回路のシンク電流を監視し、所定時間にわたって前記シンク電流が検出されなければ異常と判断する構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成る異常検知回路は、所定周波数のクロックパルスを生成するクロックパルス生成部と;前記クロックパルスの入力毎にカウント値がインクリメントされ、前記シンク電流が検出されたときに前記カウント値がリセットされ、前記カウント値がリセットされずに所定値に達したときに正常時論理レベルから異常時論理レベルとなる第1異常検知信号を生成するカウンタと;を有する構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成る異常検知回路は、前記Hブリッジ回路の上側スイッチ素子に流れるハイサイド電流を監視して、第2異常検知信号を生成するハイサイド電流検知部と;前記第1異常検知信号と前記第2異常検知信号に基づいて、前記Hブリッジ回路に生じた異常が地絡であるかオープン異常であるかを判別する判別部と;を有する構成(第3の構成)にするとよい。
また、本発明に係る負荷駆動装置は、負荷の両端が各々接続される2つの外部端子に対してHブリッジ型に接続された4つのスイッチ素子を有するHブリッジ回路と;前記スイッチ素子のオン/オフ制御を行う制御回路と;上記第2または第3の構成から成る異常検知回路と;を有する構成(第4の構成)とされている。
なお、上記第4の構成から成る負荷駆動装置は、前記シンク電流と所定の目標値を比較して、前記スイッチ素子のオン期間をチョッピングするか否かを決定するチョッピング制御信号を生成し、これを前記制御回路に出力する定電流チョッピング回路を有し、前記カウンタは、前記チョッピング制御信号をリセット信号として流用する構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第5の構成から成る負荷駆動装置にて、前記定電流チョッピング回路は、前記スイッチ素子のオン期間をチョッピングする際のPWMデューティを決定するPWMデューティ制御信号を生成してこれを前記制御回路に出力するPWMタイマを有し、前記クロックパルス生成部は、前記PWMデューティ制御信号に基づいて前記クロックパルスを生成する構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第4〜第6いずれかの構成から成る負荷駆動装置は、前記スイッチ素子に流れる電流と所定の上限値とを比較して、前記スイッチ素子を強制的にオフするか否かを決定する過電流保護信号を生成し、これを前記制御回路に出力する過電流保護回路を有する構成(第7の構成)にするとよい。
また、上記第4〜第7いずれかの構成から成る負荷駆動装置において、前記異常検知回路は、前記負荷駆動装置の外部に異常検知信号を出力するための出力部を有する構成(第8の構成)にするとよい。
また、本発明に係る電気機器は、負荷と;前記負荷の駆動制御を行う請求項8に記載の負荷駆動装置と;前記負荷駆動装置から異常検知信号を受け付けて報知制御信号を生成するマイコンと;前記報知制御信号に基づいて異常を報知する報知部と;を有する構成(第9の構成)にするとよい。
また、上記第9の構成から成る電気機器において、前記マイコンは、前記負荷駆動装置に対して診断要求信号を出力し、前記負荷駆動装置は、前記診断要求信号を受け付けて前記異常検知信号を出力する構成(第10の構成)にするとよい。
また、上記第10の構成から成る電気機器において、前記負荷駆動装置には、前記負荷が複数接続されており、前記異常検知信号には、各負荷毎の異常検知結果がシリアルデータのビット値として含まれている構成(第11の構成)にするとよい。
本発明に係る異常検知回路、並びに、これを用いた負荷駆動装置及び電気機器であれば負荷が接続される外部端子の地絡やオープン異常を確実に検知することが可能となる。
本発明に係るモータ駆動ICの一構成例を示す図 過電流保護回路30の一構成例を示す図 PWMタイマ41の一構成例を示す図 異常検知動作の一例を示す図 本発明に係る電気機器の第1構成例を示す図 本発明に係る電気機器の第2構成例を示す図 本発明に係る電気機器の第3構成例を示す図 本発明に係る電気機器の第4構成例を示す図 異常検知回路50の変形例を示す図 ハイサイド電流検知部54の一構成例を示す図 判別部55の入出力論理を示す図 モータ駆動装置の一従来例(Hブリッジ回路の第1状態)を示す図 モータ駆動装置の一従来例(Hブリッジ回路の第2状態)を示す図
図1は、本発明に係るモータ駆動ICの一構成例を示す図である。本図に示すように、本構成例のモータ駆動IC1は、Hブリッジ回路10と、制御回路20と、過電流保護回路30と、定電流チョッピング回路40と、異常検知回路50と、を有する半導体集積回路装置である。
また、モータ駆動IC1は、外部との電気的接続を確立するための手段として、外部端子T1〜T8を有しており、モータコイル2、抵抗R2〜R5、及び、コンデンサC1などが外部接続される。
Hブリッジ回路10は、外部端子T1と外部端子T2との間に外部接続されるモータコイル2に流れるコイル電流を駆動するための出力段であり、Pチャネル型MOS[Metal Oxide Semiconductor]電界効果トランジスタ11及び12と、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ13及び14と、を有する。
トランジスタ11及び12のソースは、いずれも電源端に接続されている。トランジスタ11及び13のドレインは、いずれも外部端子T1に接続されている。トランジスタ12及び14のドレインは、いずれも外部端子T2に接続されている。トランジスタ13及びトランジスタ14のソースは、いずれも外部端子T8に接続されている。外部端子T8は、外付けのセンス抵抗R5を介して接地端に接続されている。トランジスタ11〜14のゲートは、それぞれ、制御回路20におけるゲート信号G1〜G2の出力端に接続されている。すなわち、トランジスタ11〜14は、モータコイル2の両端が各々接続される2つの外部端子T1及びT2に対してHブリッジ型に接続された4つのスイッチ素子に相当する。
なお、本構成例のモータ駆動IC1を用いて、DCブラシ付きモータの駆動制御を行う場合には、Hブリッジ回路10を1系統だけ用意しておけば足りるが、2相励磁型ステッピングモータの駆動制御を行う場合には、Hブリッジ回路10が2系統必要となる。
制御回路20は、トランジスタ11〜14のゲート信号G1〜G4を生成して、各々のオン/オフ制御を行う。例えば、本構成例のモータ駆動IC1を用いてステッピングモータ各相のコイル電流を駆動する場合、モータ回転時(ステッピングパルス入力時)には、不図示のステッピングパルスが入力される毎に、Hブリッジ回路10が第1動作状態(トランジスタ11及び14がオンされ、トランジスタ12及び13がオフされた状態)と、第2動作状態(トランジスタ11及び14がオフされ、トランジスタ12及び13がオンされた状態)との間で交互に切り換えられる。一方、モータホールド時(ステッピングパルス停止時)には、Hブリッジ回路10が上記の第1動作状態、または、第2動作状態のいずれかに保持される。また、例えば、本構成例のモータ駆動IC1を用いてDCブラシ付きモータのコイル電流を駆動する場合、モータが第1回転方向(例えば正転方向)に駆動されているときには、Hブリッジ回路10が上記の第1動作状態に保持される。一方、モータが第1回転方向とは逆向きの第2回転方向(例えば逆転方向)に駆動されているときには、Hブリッジ回路10が上記の第2動作状態に保持される。
また、制御回路20は、外部端子T3を介して外部入力されるイネーブル信号S1に応じて、トランジスタ11〜14のオン/オフ制御を行うか否かを決定する。より具体的に述べると、制御回路20は、イネーブル信号S1がハイレベル(イネーブル時の論理レベル)であるときに、トランジスタ11〜14のオン/オフ制御を行い、イネーブル信号S1がローレベル(ディセーブル時の論理レベル)であるときに、トランジスタ11〜14のオン/オフ制御を停止する。
また、制御回路20は、過電流保護回路30から入力される過電流保護信号S4に応じて、トランジスタ11〜14を強制的にオフするか否かを決定する。より具体的に述べると、制御回路20は、過電流保護信号S4がハイレベル(異常時の論理レベル)であるときには、イネーブル信号S1に依ることなくトランジスタ11〜14を強制的にオフし、過電流保護信号S4がローレベル(正常時の論理レベル)であるときには、イネーブル信号S1に応じてトランジスタ11〜14のオン/オフ制御を行うか否かを決定する。
過電流保護回路30は、トランジスタ11〜14に各々流れる電流I1〜I4と所定の上限値(過電流保護値)とを比較して、トランジスタ11〜14を強制的にオフするか否かを決定する過電流保護信号S4を生成し、これを制御回路20に出力する。
図2は、過電流保護回路30の一構成例を示す図である。図2に示すように、本構成例の過電流保護回路30は、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ31−1及び31−2と、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ31−3及び31−4と、センス抵抗32H及び32Lと、コンパレータ33H及び33Lと、論理和演算器34と、を有する。
トランジスタ31−1のソースは、センス抵抗32Hを介してトランジスタ11のソースに接続されている。トランジスタ31−1のドレインは、トランジスタ11のドレインに接続されている。トランジスタ31−1のゲートは、トランジスタ11のゲートに接続されている。
トランジスタ31−2のソースは、センス抵抗32Hを介してトランジスタ12のソースに接続されている。トランジスタ31−2のドレインは、トランジスタ12のドレインに接続されている。トランジスタ31−2のゲートは、トランジスタ12のゲートに接続されている。
トランジスタ31−3のソースは、センス抵抗32Lを介してトランジスタ13のソースに接続されている。トランジスタ31−3のドレインは、トランジスタ13のドレインに接続されている。トランジスタ31−3のゲートは、トランジスタ13のゲートに接続されている。
トランジスタ31−4のソースは、センス抵抗32Lを介してトランジスタ14のソースに接続されている。トランジスタ31−4のドレインは、トランジスタ14のドレインに接続されている。トランジスタ31−4のゲートは、トランジスタ14のゲートに接続されている。
上記のセンス抵抗32Hには、Hブリッジ回路10のハイサイド側に流れる電流I1ないし電流I2と同様の挙動を示すミラー電流IHが流れ、センス抵抗32Lには、Hブリッジ回路10のローサイド側に流れる電流I3ないし電流I4と同様の挙動を示すミラー電流ILが流れる。なお、ミラー電流IHと電流I1及びI2との比、並びに、ミラー電流ILと電流I3及びI4との比は、それぞれ、1:1000程度に設定すればよい。より具体的には、トランジスタ31−1〜31−4のゲート面積をトランジスタ11〜14のゲート面積の1000分の1程度に設計すればよい。
コンパレータ33Hの非反転入力端(+)は、センス抵抗32Hの第1端(高電位端)に接続されている。コンパレータ33Hの反転入力端(−)は、センス抵抗32Hの第2端(低電位端)に接続されている。コンパレータ33Hの出力端は、論理和演算器34の第1入力端に接続されている。
コンパレータ33Lの非反転入力端(+)は、センス抵抗32Lの第1端(高電位端)に接続されている。コンパレータ33Lの反転入力端(−)は、センス抵抗32Lの第2端(低電位端)に接続されている。コンパレータ33Lの出力端は、論理和演算器34の第2入力端に接続されている。
上記構成から成る過電流保護回路30において、コンパレータ33H及び33Lから各々出力される比較信号S4H及びS4Lは、それぞれミラー電流IH及びILが所定の上限値を上回っているときにハイレベル(異常時の論理レベル)となり、ミラー電流IH及びILが所定の上限値を下回っているときにローレベル(正常時の論理レベル)となる。
論理和演算器34の出力端は、過電流保護信号S4の出力端に相当する。従って、過電流保護信号S4は、コンパレータ33H及び33Lから各々出力される比較信号S4H及びS4Lを論理和演算して得られる信号となる。すなわち、過電流保護信号S4は、比較信号S4H及びS4Lの少なくとも一がハイレベルであればハイレベルとなり、比較信号S4H及びS4Lが共にローレベルであるときにのみローレベルとなる。
このように、本構成例の過電流保護回路30は、トランジスタ11〜14に流れる電流I1〜I4をミラー電流IH及びILとして検出し、電流I1〜I4のうち1つでも所定の上限値を越えていれば過電流状態が生じていると判断して、過電流保護信号S4をハイレベル(異常時の論理レベル)とする。ただし、過電流保護回路30の構成はこれに限定されるものではなく、同様の過電流保護信号S4を生成することができる限り、いかなる構成を採用しても構わない。
再び図1に戻って、モータ駆動IC1に含まれる回路ブロックの説明を続ける。
定電流チョッピング回路40は、Hブリッジ回路10のセンス抵抗R5に流れるシンク電流Irnfを検出し、これを所定の目標値に維持するようにトランジスタ11〜14のオン期間をチョッピングするための回路であり、PWM[Pulse Width Modulation]タイマ41と、アンプ42と、デジタル/アナログ変換器43(以下、DAC43[Digital Analog Converter]と呼ぶ)と、コンパレータ44と、を有する。
PWMタイマ41は、トランジスタ11〜14のオン期間をチョッピングする際のPWMデューティを決定するPWMデューティ制御信号S2(三角波信号)を生成し、これを制御回路20に出力する。
図3は、PWMタイマ41の一構成例を示す図である。図3に示すように、本構成例のPWMタイマ41は、コンパレータ411及び412と、ロジック部413と、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ414と、抵抗415と、を有する。
コンパレータ411及び412の非反転入力端(+)は、いずれも外部端子T5に接続されている。外部端子T5と接地端との間には、外付けの抵抗R2とコンデンサC1が並列に接続されている。コンパレータ411の反転入力端(−)は、第1閾値電圧Vth1の印加端に接続されている。コンパレータ412の反転入力端(−)は、第2閾値電圧Vth2(ただし、Vth2<Vth1)の印加端に接続されている。コンパレータ411の出力端は、ロジック部413のオフ信号入力端に接続されている。コンパレータ412の出力端は、ロジック部413のオン信号入力端に接続されている。トランジスタ414のソースは、電源端に接続されている。トランジスタ414のドレインは、抵抗415を介して外部端子T5に接続されている。トランジスタ414のゲートは、ロジック部413のゲート信号出力端に接続されている。なお、外部端子T5は、PWMデューティ制御信号S2の出力端として、制御回路20に接続される一方、異常検知回路50のクロックパルス生成部51にも接続されている。
上記構成から成るPWMタイマ41において、コンパレータ411は、PWMデューティ制御信号S2が第1閾値電圧Vth1よりも高いときに、オフ信号Soffをハイレベルとし、PWMデューティ制御信号S2が第1閾値電圧Vth1よりも低いときに、オフ信号Soffをローレベルとする。一方、コンパレータ412は、PWMデューティ制御信号S2が第2閾値電圧Vth2よりも高いときに、オン信号Sonをハイレベルとし、PWMデューティ制御信号S2が第2閾値電圧Vth2よりも低いときに、オン信号Sonをローレベルとする。
ロジック部413は、コンパレータ412から入力されるオン信号Sonの立下がりエッジをトリガとしてトランジスタ414をオンとし、コンパレータ411から入力されるオフ信号Soffの立上がりエッジをトリガとしてトランジスタ414をオフとするように、トランジスタ414のゲート信号SGを生成する。このようなトランジスタ414のオン/オフ制御により、PWMデューティ制御信号S2は、第1閾値電圧Vth1と第2閾値電圧Vth2との間で発振する三角波信号となる。
なお、上記構成から成るPWMタイマ41において、PWMデューティ制御信号S2の発振周波数(スロープの立上がり/立下がり速度)については、抵抗R2の抵抗値とコンデンサC1の容量値を適宜変更することにより、任意に調整することが可能である。
再び図1に戻って、定電流チョッピング回路40に含まれる回路要素の説明を続ける。
アンプ42の非反転入力端(+)は、外部端子T7に接続されている。外部端子T7と電源端との間、及び、外部端子T7と接地端との間には、それぞれ外付けの抵抗R3及びR4が接続されている。アンプ42の反転入力端(−)は、アンプ42の出力端に接続されている。アンプ42の出力端は、DAC43の駆動電圧入力端に接続されている。すなわち、アンプ42は、外部端子T7を介して入力されるDAC駆動電圧Vref0をDAC43に供給するためのバッファアンプとして機能する。なお、DAC駆動電圧Vref0については、抵抗R3及びR4の抵抗値を適宜変更することにより、任意に調整することが可能である。
DAC43は、DAC駆動電圧Vref0の入力を受けて動作し、外部端子T6を介して入力されるxビットのデジタル信号S8をアナログ変換して基準電圧Vrefを生成する。すなわち、基準電圧Vrefの電圧値は、デジタル信号S8のデータ値X(0≦X≦2x-1)に応じて可変制御される(Vref=Vref0×(X/2x-1))。
コンパレータ44の非反転入力端(+)は、DAC43の出力端に接続されている。コンパレータ44の反転入力端(−)は、抵抗R5の一端(高電位端)に接続されている。コンパレータ44の出力端は、制御回路20のチョッピング制御信号入力端に接続されている。すなわち、コンパレータ44は、センス抵抗R5の一端から引き出される帰還電圧Vrnf(センス抵抗R5に流れるシンク電流Irnfに応じてその電圧レベルが変動する電圧信号)と、所定の基準電圧Vref(シンク電流Irnfの目標値に相当)とを比較して、トランジスタ11〜14のオン期間をチョッピングするか否かを決定するチョッピング制御信号S3を生成し、これを制御回路20に出力する。
具体的に述べると、コンパレータ44は、帰還電圧Vrnfが基準電圧Vrefよりも高いときに、チョッピング制御信号S3をローレベル(チョッピング時の論理レベル)とし、帰還電圧Vrnfが基準電圧Vrefよりも低いときに、チョッピング制御信号S3をハイレベル(非チョッピング時の論理レベル)とする。
従って、シンク電流Irnfが所定の目標値を下回っている場合には、帰還電圧Vrnfが基準電圧Vrefよりも低くなり、チョッピング制御信号Saがハイレベルとなるため、制御回路20では、トランジスタ11〜14のオン期間をチョッピングする必要がないと判断される。一方、シンク電流Irnfが所定の目標値を上回っている場合には、帰還電圧Vrnfが基準電圧Vrefよりも高くなり、チョッピング制御信号Saがローレベルとなるため、制御回路20では、トランジスタ11〜14のオン期間をチョッピングする必要があると判断される。このような定電流チョッピング動作により、シンク電流Irnfは、所定の目標値に維持される。
異常検知回路50は、Hブリッジ回路10のシンク電流Irnfを監視し、所定時間にわたってシンク電流Irnfが検出されなければ異常と判断する回路ブロックであり、クロックパルス生成部51と、カウンタ52と、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ53と、を有する。
クロックパルス生成部51は、PWMデューティ制御信号S2に基づいて所定周波数のクロックパルスS5を生成する。このような構成とすることにより、後述する異常検知時間Tdを設定するための発振器を別途設ける必要がないので、回路規模を不要に増大せずに済む。また、抵抗R2の抵抗値とコンデンサC1の容量値を適宜変更することにより、モータ時定数に応じて異常検知時間Tdを自由に設定することも可能となる。
カウンタ52は、クロックパルスS5の入力毎にカウント値がインクリメントされ、シンク電流Irnfが検出されたときにカウント値がリセットされ、カウント値がリセットされずに所定値Nに達したときにローレベル(正常時の論理レベル)からハイレベル(異常時の論理レベル)となる第1異常検知信号S6を生成する。
なお、本構成例のカウンタ52は、イネーブル信号S1をカウントスタート信号として流用するとともに、チョッピング制御信号S3をカウントリセット信号として流用している。すなわち、本構成例のカウンタ52では、所定の目標値を上回るシンク電流Irnfが検出され、チョッピング制御信号がS3がローレベルに立ち下げられたときに、カウント値がリセットされる。逆に言うと、本構成例のカウンタ52では、異常検知時間Tdにわたって所定の目標値を上回るシンク電流Irnfが検出されず、チョッピング制御信号S3がハイレベルに維持された結果、カウント値がリセットされることなく所定値Nに達したときに、第1異常検知信号S6がローレベルからハイレベルに立ち上げられる。
トランジスタ53のドレインは、外部端子T4に接続されている。トランジスタ53のソースは、接地端に接続されている。トランジスタ53のゲートは、カウンタ52の出力端(第1異常検知信号S6の出力端)に接続されている。トランジスタ53は、第1異常検知信号S6がローレベル(正常時の論理レベル)であるときにオフとされ、逆に、第1異常検知信号S6がハイレベル(異常時の論理レベル)であるときにオンとされる。
なお、上記の外部端子T4は、モータ駆動IC1からマイコンなど(不図示)に対して異常検知信号S7を出力するための外部端子であり、外付けの抵抗R1を介して電源端にプルアップされている。従って、第1異常検知信号S6がローレベルであり、トランジスタ53がオフされているとき、異常検知信号S7はハイレベル(正常時の論理レベル)となる。逆に、第1異常検知信号S6がハイレベルであり、トランジスタ53がオンされているとき、異常検知信号S7はローレベル(異常時の論理レベル)となる。
このように、トランジスタ53は、モータ駆動IC1の外部に異常検知信号S7を出力するオープンドレイン形式の出力部として機能する。
次に、上記構成から成る異常検知回路50の動作について、図4を参照しながら詳細に説明する。図4は、異常検知動作の一例を示す図であり、上から順に、イネーブル信号S1、ゲート信号G1〜G4、帰還電圧Vrnf、チョッピング制御信号S3、カウンタ52のカウント値、第1異常検知信号S6、及び、異常検知信号S7が描写されている。なお、以下では、Hブリッジ回路10が先述の第1動作状態(トランジスタ11及び14がオンされ、トランジスタ12及び13がオフされた状態)に維持されているときに、外部端子T2に地絡が発生したケースを想定して説明を行う。
時刻t1において、イネーブル信号S1がローレベル(ディセーブル時の論理レベル)からハイレベル(イネーブル時の論理レベル)に立ち上げられると、制御回路20によるトランジスタ11〜14のオン/オフ制御が開始される。なお、図4の例では、Hブリッジ回路10を先述の第1動作状態とすべく、トランジスタ11及び14をいずれもオンとし、トランジスタ12及び13をいずれもオフとするように、制御回路20でゲート信号G1〜G4が生成される。具体的には、時刻t1以降、ゲート信号G1及びG3は原則的にローレベルとされ、ゲート信号G2及びG4は原則的にハイレベルとされる。
このように、時刻t1において、Hブリッジ回路10が先述の第1動作状態になると、電源入力端からトランジスタ11、モータコイル2、及び、トランジスタ14を介して接地端に至る電流経路で、抵抗R5にシンク電流Irnfが流れ始め、帰還電圧Vrnfが上昇を開始する。そして、定電流チョッピング回路40では、先にも説明したように、帰還電圧Vrnfが所定の基準電圧Vrefと一致するように、PWMデューティ制御信号S2、及び、チョッピング制御信号S3の生成が行われ、制御回路20では、これらの制御信号S2及びS3に基づいて、トランジスタ11及び14のオン期間をチョッピングするように、ゲート信号G1及びG4がPWM駆動される。
また、時刻t1において、イネーブル信号S1がローレベルからハイレベルに立ち上げられると、カウンタ52によるクロックパルスS5のカウントが開始される。ここで、Hブリッジ回路10に地絡やオープン異常が生じていない場合、抵抗R5には所定の目標値に維持されたシンク電流Irnfが流れるので、チョッピング制御信号S3が異常検知時間Tdにわたってハイレベルに維持されることはなく、カウンタ52のカウント値は、所定値Nに達するまでにリセットされて、ゼロ値からのインクリメントが再開される。その結果、第1異常検知信号S6がローレベル(正常時の論理レベル)に維持された状態となり、延いては、IC外部に出力される異常検知信号S7がハイレベル(正常時の論理レベル)に維持された状態となる。
一方、時刻t2において、外部端子T2に地絡が発生した場合、電源入力端からトランジスタ11を介してモータコイル2に流入する電流は、トランジスタ14と抵抗R5を介して接地端に至る電流経路ではなく、地絡により生じた電流経路を介して接地端に流出する。このような地絡状態では、抵抗R5にシンク電流Irnfが流れず、先述の定電流チョッピング機能が働かなくなるので、トランジスタ11と14がいずれもオン状態(非チョッピング状態)に固定される。
また、シンク電流Irnfが流れなくなると、帰還電圧Vrnfがゼロ値となるので、チョッピング制御信号S3は、常にハイレベルに維持された状態となる。従って、カウンタ52のカウント値は、異常検知期間Tdにわたってリセットされることなく、時刻t3において所定値Nに達する。その結果、第1異常検知信号S6がローレベルからハイレベル(異常時の論理レベル)に立ち上げられて、トランジスタ53がオンとされ、IC外部に出力される異常検知信号S7がハイレベルからローレベル(異常時の論理レベル)に立ち下げられる。
このような異常検知信号S7の外部出力を行うことにより、その入力を受け付けたマイコンなど(不図示)では、モータ駆動IC1に異常が生じたことをユーザに報知したり、モータ駆動IC1へのイネーブル信号S1をローレベルに立ち下げて、モータ駆動IC1の動作を強制的にシャットダウンすることが可能となる。また、図1中の破線矢印で示したように、第1異常検知信号S6を制御回路20に入力し、マイコンなどからのイネーブル制御を待つことなく、モータ駆動IC1単独で異常保護動作(トランジスタ11〜14の強制オフ)を行う構成としてもよい。
なお、Hブリッジ回路10が正常状態であっても、モータ駆動IC1の起動時には、シンク電流Irnfが所定の目標値に達するまでの過渡期間中において、帰還電圧Vrnfが基準電圧Vrefまで到達せずに、チョッピング制御信号S3がハイレベルに維持される。そこで、このようなチョッピング制御信号S3のハイレベル維持状態をもって、Hブリッジ回路10が異常状態であると誤検知してしまわないように、上記の異常検知時間Td(モータ時定数に応じて数ms程度)が設定されている。
また、上記では、Hブリッジ回路10が先述の第1動作状態に維持されているときに、外部端子T2に地絡が生じた場合を例に挙げて異常検知動作の説明を行ったが、これとは逆に、Hブリッジ回路10が先述の第2動作状態に維持されているときに、外部端子T1に地絡が生じた場合であっても、抵抗R5にはシンク電流Irnfが流れなくなるので、上記と同様の異常検知動作並びに異常保護動作を発動することが可能である。
また、Hブリッジ回路10が先述の第1動作状態に維持されているときに、外部端子T1に地絡が生じた場合や、或いは、Hブリッジ回路10が先述の第2動作状態に維持されているときに、外部端子T2に地絡が生じた場合であっても、抵抗R5にはシンク電流Irnfが流れなくなるので、上記と同様の異常検知動作並びに異常保護動作を発動することが可能である。さらに、このような状況下では、トランジスタ11ないし12に過大な電流が流れて、過電流保護回路30による過電流保護動作が発動するため、モータ駆動IC1を安全にシャットダウンすることも可能である。
このように、本発明に係るモータ駆動IC1であれば、モータ駆動条件に関わらず、外部端子T1及びT2での地絡発生を確実に検知することができるので、モータの異常発熱や破損、或いは、モータ駆動IC1の損傷を未然に回避して、モータ駆動IC1自体、並びに、これを用いたセット全体の信頼性及び安全性を大幅に向上することが可能となる。
また、外部端子T1及びT2に地絡が生じた場合だけでなく、外部端子T1及びT2にコネクタ外れ(オープン異常)が生じた場合であっても、抵抗R5にはシンク電流Irnfが流れなくなるので、上記と同様の異常検知動作並びに異常保護動作を発動することが可能である。
このように、本発明に係るモータ駆動IC1であれば、外部端子T1及びT2のオープン異常についても、これを即座に検知してユーザに報知することができるので、遅滞なくメンテナンスを実行することにより、モータ駆動IC1を用いたセットが致命的な動作不良状態に陥ることを未然に回避することが可能となる。
次に、本発明に係るモータ駆動ICを用いた電気機器の構成例について、図5〜図8を参照しながら詳細に説明する。図5〜図8は、それぞれ、本発明に係るモータ駆動ICを用いた電気機器の第1〜第4構成例を示す図である。
図5に示す第1構成例の電気機器100は、m個のモータ駆動IC1−1〜1−mと、m個のモータ2−1〜2−mと、マイコン3と、報知部4と、を有する。
モータ駆動IC1−1〜1−mは、それぞれ、モータ2−1〜2−mの駆動制御を行う半導体集積回路装置であり、それぞれの内部構成は、上記で説明したモータ駆動装置1と同様である。
モータ2−1〜2−mは、それぞれ、モータ駆動IC1−1〜1−mによって駆動制御される負荷であり、例えば、ステッピングモータやDCブラシ付きモータを用いることができる。なお、電気機器100がコピー機である場合には、廃トナー回収用モータやトナー分配用モータがモータ2−1〜2−mに相当する。
マイコン3は、モータ駆動IC1−1〜1−mからそれぞれ異常検知信号S7−1〜S7−mを受け付けて報知制御信号S9を生成する。
報知部4は、マイコン3からの報知制御信号S9に基づいてユーザに異常を報知する。なお、報知部4としては、電気機器100の操作パネル、表示部、或いは、スピーカなどを用いることができる。
このように、モータ駆動IC1−1〜1−mからマイコン3に異常検知信号S7−1〜S7−mをそれぞれ出力する構成であれば、複数のモータ2−1〜2−mを有する電気機器100において、その異常箇所をマイコン3で即座に識別することが可能となり、さらには、操作パネルなどの報知部4を用いて、異常箇所に関する情報をユーザに報知することも可能となる。従って、本構成の電気機器100であれば、メンテナンスサービスの作業時間短縮、作業効率アップ、コスト低減などを図ることが可能となる。
図6に示す第2構成例の電気機器100は、第1構成例とほぼ同様の構成であって、m個のモータ駆動IC1−1〜1−mを単一のモータ駆動IC1に集約した構成とされている。すなわち、本構成例のモータ駆動IC1には、m個のモータ2−1〜2−mが接続されている。ただし、モータ駆動IC1は、先述の第1構成例と同様、モータ2−1〜2−mそれぞれに対応した異常検知信号S7−1〜S7−mをマイコン3に出力する構成とされている。
このような構成とすることにより、先述の第1構成例と同様の効果を享受し得るだけでなく、基板上におけるモータ駆動IC1の占有面積を削減して、電気機器100の小型化を図ることが可能となる。
図7に示す第3構成例の電気機器100は、第2構成例とほぼ同様の構成であって、m系統の異常検知信号S7−1〜S7−mを1系統の異常検知信号S7に集約し、モータ駆動IC1は、マイコン3からの診断要求信号S10を受け付けて異常検知信号S7を出力する構成とされている。なお、上記の異常検知信号S7は、mビットのシリアルデータであり、モータ2−1〜2−mそれぞれに対応した異常検知結果が各桁のビット値として含まれている。
例えば、モータ駆動IC1に3つのモータ2−1〜2−3が接続されている場合を考える。この場合、異常検知信号S7は3ビットのシリアルデータとなり、例えば、最上位桁(第3桁)のビット値がモータ駆動IC1とモータ2−1との間を接続する外部端子の異常検知結果、中位桁(第2桁)のビット値がモータ駆動IC1とモータ2−2との間を接続する外部端子の異常検知結果、及び、最下位桁(第1桁)のビット値がモータ駆動IC1とモータ2−3との間を接続する外部端子の異常検知結果を示すものとなる。上記に即した一例を挙げると、モータ駆動IC1とモータ2−1との間を接続する外部端子にのみ地絡またはオープン異常が生じている場合、異常検知信号S7は「100」となる。
このような構成とすることにより、先述の第2構成例と同様の効果を享受し得るほか、モータ駆動IC1とマイコン3との間に敷設される信号線の本数削減して、電気機器100の小型化を図ることが可能となる。
図8に示す第4構成例の電気機器100は、第3構成例をさらに簡略化した構成であって、異常検知信号S7としてmビットのシリアルデータではなく、m系統の異常検知信号S7−1〜S7−mの論理積信号、論理和信号、ないしは、多数決信号を出力する構成とされている。
このような構成とすることにより、マイコン3からの診断要求信号S10を待つことなく、異常検知信号S7を常時出力することが可能となる。ただし、本構成を採用した場合には、モータ2−1〜2−mのいずれに接続される外部端子に異常が生じているかを判別できなくなる点に留意が必要である。
次に、地絡とオープン異常を判別するための手法について詳細に説明する。図9は、異常検知回路50の変形例を示す図である。本変形例の異常検知回路50は、先出の図1に示した構成要素に加えて、ハイサイド電流検知部54と判別部55を有するほか、1系統のトランジスタ53を2系統のトランジスタ53a及び53bに分離し、IC外部に地絡検知信号S7aとオープン異常検知信号S7bを独立して出力する構成とされている。
ハイサイド電流検知部54は、Hブリッジ回路10の上側スイッチ素子(トランジスタ11及び12)に流れるハイサイド電流I1及びI2を監視して、第2異常検知信号S11を生成する。
図10は、ハイサイド電流検知部54の一構成例を示す図である。本構成例のハイサイド電流検知部54は、先出の図2で示した過電流保護回路30の一部を流用する形で、ハイサイド電流I1及びI2が流れているか否かを検出する回路であり、コンパレータ541を有する。
コンパレータ541の非反転入力端(+)は、センス抵抗32Hの第1端(高電位端)に接続されている。コンパレータ541の反転入力端(−)は、センス抵抗32Hの第2端(低電位端)に接続されている。コンパレータ541の出力端は、第2異常検知信号S11の出力端に相当する。
上記構成から成るハイサイド電流検知部54において、コンパレータ541から出力される第2異常検知信号S11は、ミラー電流IHが所定の閾値(過電流保護回路30における所定の上限値よりも十分に小さい値)を上回っているときにハイレベル(電流検出時の論理レベル)となり、ミラー電流IHが前記所定の閾値を下回っているときにローレベル(電流未検出時の論理レベル)となる。
このように、本構成例のハイサイド電流検知部54は、Hブリッジ回路10の上側スイッチ素子(トランジスタ11及び12)に流れるハイサイド電流I1及びI2をミラー電流IHとして検出し、ハイサイド電流I1及びI2のうち、1つでも所定の閾値を越えていれば、ハイサイド電流が流れていると判断して、第2異常検知信号S11をハイレベル(電流検出時の論理レベル)とする。ただし、ハイサイド電流検知部54の構成はこれに限定されるものではなく、同様の第2異常検知信号S11を生成することができる限り、いかなる構成を採用しても構わない。
再び図9に戻って、異常検知回路50に含まれる回路要素の説明を続ける。
判別部55は、第1異常検知信号S6と第2異常検知信号S11に基づいて、Hブリッジ回路10に生じた異常が地絡であるかオープン異常であるかを判別する。
図11は、判別部55の入出力論理を示す図であり、第1異常検知信号S6、第2異常検知信号S11、ゲート信号S6a及びS6b、地絡検知信号S7a、オープン異常検知信号S7b、並びに、判定結果の内容が示されている。
本図に示したように、第1異常検知信号S6と第2異常検知信号S11が共にハイレベルである場合、すなわち、シンク電流Irnfが流れていない状態で、ハイサイド電流I1またはI2が流れている場合、判別部55は、外部端子T1ないしT2に地絡が生じていると判断して、ゲート信号S6aをハイレベルとし、ゲート信号S6bをローレベルとする。その結果、トランジスタ53aがオンとなり、トランジスタ53bがオフとなるので、地絡検知信号S7aがローレベル(異常時の論理レベル)となり、オープン異常検知信号S7bがハイレベル(正常時の論理レベル)となる。
また、第1異常検知信号S6がハイレベルであり、第2異常検知信号S11がローレベルである場合、すなわち、シンク電流Irnfもハイサイド電流I1及びI2も流れていない場合、判別部55は、外部端子T1ないしT2にオープン異常が生じていると判断して、ゲート信号S6aをローレベルとし、ゲート信号S6bをハイレベルとする。その結果、トランジスタ53aがオフとなり、トランジスタ53bがオンとなるので、地絡検知信号S7aがハイレベル(正常時の論理レベル)となり、オープン異常検知信号S7bがローレベル(異常時の論理レベル)となる。
また、第1異常検知信号S6がローレベルである場合、すなわち、シンク電流Irnfが流れている場合、判別部55は、第2異常検知信号S11に依ることなく、外部端子T1及びT2には何ら異常が生じていないと判断して、ゲート信号S6a及びS6bをいずれもローレベルとする。その結果、トランジスタ53a及び53bがいずれもオフとなるので、地絡検知信号S7a及びオープン異常検知信号S7bがいずれもハイレベル(正常時の論理レベル)となる。
このような異常検知回路50を用いることにより、Hブリッジ回路10に生じた異常が地絡であるかオープン異常であるかを判別することができるようになるので、より適切なメンテナンスを行うことが可能となる。
なお、上記の実施形態では、モータ駆動IC1に本発明を適用した構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、出力段としてHブリッジ回路を有する負荷駆動装置全般に広く適用することが可能である。
また、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本発明に係る異常検知回路は、例えば、負荷駆動装置及びこれを用いた電気機器の信頼性並びに安全性を高める手段として利用することが可能である。
1、1−1〜1−m モータ駆動IC(負荷駆動装置)
2、2−1〜2−m モータコイル(負荷)
3 マイコン
4 報知部
10 Hブリッジ回路
11、12 Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ(ハイサイドスイッチ)
13、14 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ(ローサイドスイッチ)
20 制御回路
30 過電流保護回路
31−1、31−2 Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ
31−3、31−4 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ
32H、32L センス抵抗
33H、33L コンパレータ
34 論理和演算器
40 定電流チョッピング回路
41 PWMタイマ
411、412 コンパレータ
413 ロジック部
414 Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ
415 抵抗
42 アンプ
43 デジタル/アナログ変換器(DAC)
44 コンパレータ
50 異常検知回路
51 クロックパルス生成部
52 カウンタ
53、53a、53b Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ
54 ハイサイド電流検知部
541 コンパレータ
55 判別部
100 電気機器
T1〜T8、T4a、T4b 外部端子
R1〜R4 抵抗
R5 センス抵抗
C1 コンデンサ

Claims (11)

  1. Hブリッジ回路のシンク電流を監視し、所定時間にわたって前記シンク電流が検出されなければ異常と判断することを特徴とする異常検知回路。
  2. 所定周波数のクロックパルスを生成するクロックパルス生成部と;
    前記クロックパルスの入力毎にカウント値がインクリメントされ、前記シンク電流が検出されたときに前記カウント値がリセットされ、前記カウント値がリセットされずに所定値に達したときに正常時論理レベルから異常時論理レベルとなる第1異常検知信号を生成するカウンタと;
    を有することを特徴とする請求項1に記載の異常検知回路。
  3. 前記Hブリッジ回路の上側スイッチ素子に流れるハイサイド電流を監視して、第2異常検知信号を生成するハイサイド電流検知部と;
    前記第1異常検知信号と前記第2異常検知信号に基づいて、前記Hブリッジ回路に生じた異常が地絡であるかオープン異常であるかを判別する判別部と;
    を有することを特徴とする請求項2に記載の異常検知回路。
  4. 負荷の両端が各々接続される2つの外部端子に対してHブリッジ型に接続された4つのスイッチ素子を有するHブリッジ回路と;
    前記スイッチ素子のオン/オフ制御を行う制御回路と;
    請求項2または請求項3に記載の異常検知回路と;
    を有することを特徴とする負荷駆動装置。
  5. 前記シンク電流と所定の目標値とを比較して、前記スイッチ素子のオン期間をチョッピングするか否かを決定するチョッピング制御信号を生成し、これを前記制御回路に出力する定電流チョッピング回路を有し、
    前記カウンタは、前記チョッピング制御信号をリセット信号として流用することを特徴とする請求項4に記載の負荷駆動装置。
  6. 前記定電流チョッピング回路は、前記スイッチ素子のオン期間をチョッピングする際のPWMデューティを決定するPWMデューティ制御信号を生成し、これを前記制御回路に出力するPWMタイマを有し、
    前記クロックパルス生成部は、前記PWMデューティ制御信号に基づいて前記クロックパルスを生成することを特徴とする請求項5に記載の負荷駆動装置。
  7. 前記スイッチ素子に流れる電流と所定の上限値とを比較して、前記スイッチ素子を強制的にオフするか否かを決定する過電流保護信号を生成し、これを前記制御回路に出力する過電流保護回路を有することを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載の負荷駆動装置。
  8. 前記異常検知回路は、前記負荷駆動装置の外部に異常検知信号を出力するための出力部を有することを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれかに記載の負荷駆動装置。
  9. 負荷と;
    前記負荷の駆動制御を行う請求項8に記載の負荷駆動装置と;
    前記負荷駆動装置から異常検知信号を受け付けて報知制御信号を生成するマイコンと;
    前記報知制御信号に基づいて異常を報知する報知部と;
    を有することを特徴とする電気機器。
  10. 前記マイコンは、前記負荷駆動装置に対して診断要求信号を出力し、
    前記負荷駆動装置は、前記診断要求信号を受け付けて前記異常検知信号を出力することを特徴とする請求項9に記載の電気機器。
  11. 前記負荷駆動装置には、前記負荷が複数接続されており、
    前記異常検知信号には、各負荷毎の異常検知結果がシリアルデータのビット値として含まれていることを特徴とする請求項10に記載の電気機器。
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