JPH06268922A - スミア補正装置 - Google Patents

スミア補正装置

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JPH06268922A
JPH06268922A JP5051049A JP5104993A JPH06268922A JP H06268922 A JPH06268922 A JP H06268922A JP 5051049 A JP5051049 A JP 5051049A JP 5104993 A JP5104993 A JP 5104993A JP H06268922 A JPH06268922 A JP H06268922A
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JP5051049A
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Atsushi Ozeki
関 淳 尾
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ラインメモリ102の一のスミア情報記憶部
には、補正処理を受けようとする被補正画面の直前画面
におけるOBセルからの信号が格納され、他のスミア情
報記憶部には被補正画面におけるOBセルからの信号が
格納される。フィールドメモリ103は被補正画面の画
像信号が格納される。ディジタル演算プロセッサ104
はラインメモリ102の2つのスミア情報記憶部の示す
両スミア発生位置を結んで得られる帯状領域を補正対象
領域としてフィールドメモリ103の画像信号に生じて
いるスミア帯を消去するための補正処理を実行する。 【効果】 スミアを生じさせる高輝度被写体202が静
止している場合のみならず、動く場合であってもスミア
の補正を良好に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスミア補正装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】CCDエリアイメージセンサにはインタ
ーライン転送(ILT:interline transfer)形式の構
造を採っているものがある。このインターライン転送C
CDとは、受光セルの列を相互に分離し、それぞれの受
光セルごとに転送シフトレジスタを並べたものである。
【0003】図3は、その構造を示すものである。
【0004】この図において、301は受光セルであ
り、この受光セル301は各垂直方向に必要画素数分だ
け配列されており、その各垂直方向のセル列(以下、垂
直列という。)における最終水平ラインの次のライン上
に相当する位置には黒レベル設定用の光学黒画素(O
B:optical black)を構成するセル(以下、OBセルと
いう。)302が配置されている。
【0005】303は垂直シフトレジスタであり、この
垂直シフトレジスタ303は受光セル301の各垂直列
に隣接して対設され、対応する各垂直列の受光セル30
1からの電荷を垂直方向であって図中上方に転送するよ
うになっている。この垂直シフトレジスタ303の出力
側には水平シフトレジスタ304が配設されており、各
垂直シフトレジスタ303の出力電荷は1ライン分ず
つ、この水平シフトレジスタ304に受信され、画像出
力信号として後段の画像処理系に向け図中右方に転送さ
れる。尚、一般に光学黒画素は、受光セルを光学的に遮
光したものを言うが、以下の説明では垂直シフトレジス
タのみを配置するもの及び、垂直シフトレジスタの駆動
により無信号部分を得る擬似的な構成をも含むものとす
る。
【0006】ところで、このような構造のCCDにおい
てはその性質上スミア現象が発生する。このスミア現象
とはハイライト等の高輝度被写体を撮像したとき、その
画像の上方及び下方に白い帯状の領域を生ずるものであ
る。
【0007】図4はそれを図解したものであり、まず、
同図(a)に示すように、画面401として示す画面領
域の中に高輝度被写体402が存在するとし、これをC
CDで撮像したとする。その結果が同図(b)に示す画
面403であり、この画面403内の画像404が被写
体402に対応するものであり、ここでは、その上方並
びに下方にスミア帯405が生じている状態を示してい
る。
【0008】このようなスミア現象の生ずる原因は、被
写体が余りに高輝度であるがため、受光セル301内だ
けではなく、垂直シフトレジスタ303内にも電荷を生
じ、この不正電荷が受光セル301からの転送電荷に合
成されて画像信号として転送されることにある。
【0009】このようなスミア現象を補正するため、従
来のCCDシステムにあっては一般に、上記OBセル3
02のライン(以下、OBラインという。)の出力を利
用したスミア補正回路が設けられている。つまり、OB
セル302は被写体を撮像することはないから、被写体
撮像電荷は当然生じないが、スミア現象による電荷だけ
は存在する。よって、OBラインの出力を利用すれば、
スミアに関するそのレベル情報、位置情報などが得られ
ることとなり、スミア補正回路はその情報を利用して受
光セル301のライン(以下、受光ラインという。)か
らの画像信号よりスミア分を差引こうとするものであ
る。
【0010】まず、501はアナログスイッチであり、
このアナログスイッチ501にはCCD水平シフトレジ
スタ304からの画像信号が入力され、このアナログス
イッチ501はその画像信号を後段の2信号系統,
の何れかに振分ける役割を果たす。その振分けは、受光
セル301からの信号を第1の系統に、OBセル30
2からの信号を第2の系統に送信するように行われ、
そのタイミング制御は例えば水平同期信号を使用するこ
とにより行われる。
【0011】受光セル301の信号が入力される当該第
1の系統は信号をスルーパスさせるものである。
【0012】OBセル302の信号が入力される第2の
系統にはA/Dコンバータ502とラインメモリ50
3とD/Aコンバータ504とが設けられている。OB
セル302からの信号はA/Dコンバータ502により
サンプリングされ、ラインメモリ503に書込まれる。
このラインメモリ503の出力はD/Aコンバータ50
4によりアナログレベルに変換される。
【0013】505は演算増幅器であり、この演算増幅
器505の非反転入力端子には上記第1の系統から受光
セル301からの信号が入力され、同回路505の反転
入力端子には第2の系統からOBセル302からの信号
が入力されており、演算増幅器505は受光セル301
の画像信号からOBセル302のスミア信号レベルを差
引き、これを画像信号として出力するようになってい
る。
【0014】ここで、スミア補正装置を通さないでその
まま再生したとき図6(a)の画面601として示され
るような状態の画像信号が上記スミア補正装置に入力さ
れたとする。なお、602は高輝度被写体画像、603
はスミア帯、604はOBラインである。
【0015】すると、画面601の上方のラインからO
Bライン604直前のラインまではアナログスイッチ5
01が第1の系統側に設定されて受光セル301から
の画像信号が第1の系統に送出される。そして、OB
ライン604が入力されるときにアナログスイッチ50
1が第2の系統側に設定され、OBセル302からの
信号がA/Dコンバータ502を通してラインメモリ5
03に格納される。その後、図6(b)に示す次画面6
05の最初のラインが入力されるとき、再び、アナログ
スイッチ501は第1の系統側へ切換わり、画像信号
は第1の系統を通って演算増幅器505の非反転入力
端に入力される。
【0016】よって、このラインメモリ503のデータ
は次画面605のOBライン604の信号が入力される
まで保持され、その間、ラインメモリ503のデータは
D/Aコンバータ504を通して演算増幅器505の反
転入力端に入力されることとなる。
【0017】したがって、演算増幅器505においては
画面605のOBライン604までの画像信号から画面
601のOBライン604の信号が差引かれることとな
り、これによって、演算増幅器505の出力から、図6
(c)に示す画面606のようにスミア帯603が除去
された画像信号を得ることができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のスミア補正装置にあっては、相前後する画面の
高輝度被写体画像602同士に動きが無い場合にのみ有
効となるもので、高輝度被写体画像602が移動した場
合には誤補正になるという問題がある。
【0019】これを図7を参照して説明する。
【0020】まず、図7(a)において、701は上記
スミア補正装置を通さない状態の画像信号から形成され
る画面、702は高輝度被写体画像、703はスミア帯
であって、ここでは高輝度被写体画像702が符号70
2Aとして示す位置から符号702Bとして示す位置へ
移動した状態を示している。このような状態の場合、ス
ミア帯703は、水平方向の位置が画面701の上方か
ら下方に向かって高輝度被写体画像702の移動方向に
変化し、画面701内に斜めに生ずる。ラインメモリ5
03にはそのOBライン704のデータが格納され、図
7(b)に示す次画面705の画像信号はそのOBライ
ン704のデータにより補正をかけられることとなる。
【0021】この画面705においては、高輝度被写体
画像702が符号702Bとして示す位置から符号70
2Cとして示す位置へ移動し、これに応じて斜めのスミ
ア帯706が生じている。707は同画面705のOB
ラインである。
【0022】前述したように、この画面705の画像信
号はその直前画面701のOBライン704のデータを
基に補正処理を受けるため、OBライン704のデータ
に基づく補正対象領域とスミア帯706との重なる領域
のみ正規に補正され、両者の相重ならない領域におけ
る、スミア帯706についてはそのまま残り、補正対象
領域については誤補正がなされ、その結果、図7(c)
に画面708として示すような状態の画像信号が演算増
幅器505から取出されることとなる。709はその誤
補正領域、710は正規補正領域であり、誤補正領域7
09においては補正を受けた分だけ明るさが損なわれ暗
い帯を生じ、画面を劣化させてしまうこととなる。
【0023】本発明は、このような従来技術の有する問
題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、スミアを生じさせる高輝度被写体が水平方向に動く
場合の誤補正を軽減することができるスミア補正装置を
提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のスミア補正装置
は、各画面のスミアレベル及びその水平方向の発生位置
を得るためにCCDエリアイメージセンサに設けられ、
光学黒画素を構成する光電変換セルからなるスミア情報
発生手段と、そのスミア帯を消去するための補正処理を
受けようとする被補正画面の画像信号入力前における上
記スミア情報発生手段の出力を記憶する第1スミア情報
記憶手段と、上記被補正画面の画像信号入力後における
上記スミア情報発生手段の出力を記憶する第2スミア情
報記憶手段と、上記被補正画面の画像信号を記憶する被
補正画面記憶手段と、その一端が上記第1スミア情報記
憶手段の示すスミア発生位置となり且つ他端が上記第2
スミア情報記憶手段の示すスミア発生位置となる帯状領
域のみを補正対象領域として上記被補正画面記憶手段に
保持されている画像信号についての補正処理を実行する
補正処理手段とを備えている。
【0025】請求項2記載の本発明のスミア補正装置
は、スミア情報発生手段がCCDエリアイメージセンサ
における最初のライン直前あるいは最終のライン直後に
設けられた光学黒画素を構成する光電変換セルにより形
成されていることを特徴とする。
【0026】請求項3記載の本発明のスミア補正装置
は、スミア情報発生手段がCCDエリアイメージセンサ
における最初のライン直前及び最終のライン直後に設け
られた光学黒画素を構成する光電変換セルにより形成さ
れていることを特徴としている。
【0027】請求項4記載の本発明のスミア補正装置
は、補正処理手段が第1スミア情報記憶手段の示すスミ
ア発生位置と第2スミア情報記憶手段の示すスミア発生
位置とを比較し両者が同一であるときのみ補正処理を実
行するようになっていることを特徴としている。
【0028】請求項5記載の本発明のスミア補正装置
は、補正処理手段が第1スミア情報記憶手段の示すスミ
ア発生位置を始端位置とし且つ第2スミア情報記憶手段
の示すスミア発生位置を終端位置とする帯状領域を補正
対象領域として求め、その求めた補正対象領域について
補正処理を実行するようになっていることを特徴とす
る。
【0029】請求項6記載の本発明のスミア補正装置
は、補正処理手段が第1スミア情報記憶手段の示すスミ
ア発生位置と第2スミア情報記憶手段の示すスミア発生
位置とを直線で結ぶことにより得られる領域を補正対象
領域として特定するようになっていることを特徴とす
る。
【0030】請求項7記載の本発明のスミア補正装置
は、補正処理手段が、被補正画面記憶手段の画像信号を
用いて第1スミア情報記憶手段の示すスミア発生位置か
ら第2スミア情報記憶手段の示すスミア発生位置までの
スミア画像のエッジ位置を検出し、このエッジ位置を結
んで得られる領域を補正対象領域として特定するように
なっていることを特徴としている。
【0031】
【作用】本発明によれば、一端が第1スミア情報記憶手
段の示すスミア発生位置となり且つ他端が第2スミア情
報記憶手段の示すスミア発生位置となる帯状領域のみを
補正対象領域とするようになっており、それに当てはま
らない領域の補正は行わないことから、高輝度被写体が
水平方向に動く場合の誤補正を軽減することができる。
【0032】特に請求項2記載の本発明によれば、CC
Dエリアイメージセンサの構成を従来と同様のままで本
発明の補正処理を実現可能である。
【0033】また、請求項3記載の本発明によれば、よ
り正確にスミア帯の始端位置を検出することができる。
【0034】ここで、第1スミア情報記憶手段の示すス
ミア発生位置と第2スミア情報記憶手段の示すスミア発
生位置とが同じであることは、つまり、高輝度被写体が
水平方向に動いていないことを示している。
【0035】請求項4記載の本発明においては、その点
に着目し、第1、第2のスミア情報記憶手段の示す両ス
ミア発生位置が同一であるときのみ補正処理を実行する
ようになっているため、補正処理自体は従来のままで誤
補正をなくすことができる。
【0036】また、被補正画面の前画面のスミア情報は
被補正画面に生じているスミア帯の始端位置を示し、被
補正画面自体のスミア情報は終端位置を示すものとな
る。よって、両スミア情報を使用すれば、補正対象領域
を二次元的に把握することができることとなる。
【0037】請求項5記載の本発明によれば、被補正画
面のスミア補正処理を行うにあたり、その被補正画面の
画像信号は被補正画面記憶手段に格納保持しておくとと
もに、被補正画面の前画面のスミア情報が示すスミア発
生位置を始端位置情報として使用し、かつ被補正画面の
スミア情報が示すスミア発生位置を終端位置情報として
使用することにより、帯状の補正対象領域を特定し、上
記被補正画面記憶手段の画像信号に対しそのように特定
された補正対象領域について補正処理を行うようになっ
ているため、スミアを生じさせる高輝度被写体が動く場
合であってもスミアの補正を良好に行うことができる。
【0038】特に、請求項6記載の本発明によれば、第
1、第2各スミア情報記憶手段の示すスミア発生位置を
直線で結ぶことにより、その補正対象領域を求めるよう
になっているため、簡単な画像処理により実現すること
ができる。
【0039】更に、請求項7記載の本発明によれば、被
補正画面記憶手段に保持されている情報を第1、第2ス
ミア情報記憶手段の情報と共に用い、第1スミア情報記
憶手段の示すスミア発生位置から第2スミア情報記憶手
段の示すスミア発生位置に至るスミア帯のエッジ位置検
出を行うことにより補正対象領域を求めるようになって
いため、誤補正領域の無い、より正確な補正が可能とな
る。
【0040】すなわち、スミア発生原因となる高輝度被
写体の運動が等速度運動ではない場合、スミア帯の線縁
は曲線状になったり傾きが変化したりするが、そのよう
な場合でも請求項3記載のエッジ位置検出手法を採るこ
とで補正対象領域を正確に求めることができるのであ
る。
【0041】
【実施例】以下に本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。
【0042】図1は本発明の一実施例に係るスミア補正
装置のシステムを示すものである。なお、CCDについ
ては図3に示すものが同様に使用されるものとして説明
する。
【0043】この図において、まず、101はA/Dコ
ンバータであり、受光セル301及びOBセル302か
らの信号は、このA/Dコンバータ101によりサンプ
リングされディジタル化される。102はラインメモリ
であり、このラインメモリ102は、2つのラインにつ
いての記憶領域を有しており、その一方(以下、第1の
スミア情報記憶部という。)には、補正処理を受けよう
とする被補正画面の直前画面におけるOBセル302か
らの信号が格納され、他方(以下、第2のスミア情報記
憶部という。)には被補正画面におけるOBセル302
からの信号が格納される。103はフィールドメモリで
あり、このフィールドメモリ103は、被補正画面の画
像信号を記憶するものである。
【0044】ディジタル演算プロセッサ104はライン
メモリ102及びフィールドメモリ103への書込み・
読出し制御を行う機能と、ラインメモリ102における
第1のスミア情報記憶部の示すスミア発生位置を始端位
置とし且つ上記第2のスミア情報記憶部の示すスミア発
生位置を終端位置とする帯状領域を補正対象領域として
フィールドメモリ103の画像信号に生じているスミア
帯を消去するための補正処理を実行する機能とを有する
もので、その補正処理後の信号はD/Aコンバータ10
5によりアナログ信号に変換されて表示制御系に送られ
る。
【0045】以下その詳細について図2をも参照しつつ
説明する。なお、ここでは図2(b)に示す画面205
が被補正画面であるとして説明する。
【0046】まず、現在、図2(a)に示す画面201
についての補正処理を終了し、ラインメモリ102及び
フィールドメモリ103の内容はその画面201につい
てのものであって、図2(b)に示す画面205の画像
信号が入力される直前であったとする。ここで、図2
(a)において、202は高輝度被写体画像、203は
スミア帯、204はOBラインである。この画面では、
高輝度被写体画像202が符号202Aで示す位置から
符号202Bで示す位置まで等速度で移動し、この移動
に応じてスミア帯203が傾きの等しい直線状のエッジ
を持った斜めの帯状領域として生じているものである。
よって、このとき、ラインメモリ102の第2のスミア
情報記憶部にはOBライン204の情報が格納され、フ
ィールドメモリ103には画面201のOBライン20
4以外の画像が格納されている。
【0047】そして、今、図2(b)に示す画面205
の画像信号が入力されたとする。なお、この画面205
において、206はスミア帯、207はOBラインであ
る。この画面205では、高輝度被写体画像202が符
号202Bで示す位置から符号202Cで示す位置まで
等速度で移動し、その結果、スミア帯206が傾き一定
の直線状のエッジを持った斜めの帯状領域として生じて
いる。
【0048】かかる画像信号が入力されると、ディジタ
ル演算プロセッサ104は、その受光セル301からの
信号はフィールドメモリ103に書込むとともに、当該
画面205の一画面前の画面201についての画像信号
は削除する。また、プロセッサ104はOBセル302
からの信号をラインメモリ102の第2の記憶部に書込
むとともに、画面201についてのスミア情報は第2の
記憶部から第1の記憶部にシフトさせる。
【0049】続いて、プロセッサ104はラインメモリ
102の第1、第2の記憶部に記憶されているスミア情
報が示す両スミア発生位置を結ぶ直線を求め、帯状のエ
リア座標として補正対象領域を特定する。図2(c)は
フィールドメモリ103内の画像情報を画面208とし
て示しているもので、209(2091,2092で囲
まれる領域)はそのように求められた補正対象領域であ
る。
【0050】なお、ここでは高輝度被写体画像202が
水平方向に移動し、補正対象領域209が斜めに生じて
いるものを示しているが、高輝度被写体画像202が静
止している場合、第1、第2の記憶部に記憶されている
スミア情報が示す両スミア発生位置は水平方向に同一位
置になるため、当然のことながら図4(b)スミア帯4
05あるいは図6(a)スミア帯603として示すよう
な水平方向には位置変動の無い補正対象領域が求まる。
【0051】そして、このようにして求めた補正対象領
域209についてそのスミア帯206を消去するための
補正を行う。
【0052】この補正処理は、ディジタルではあっても
従来と同様の思想で、ラインメモリ102のスミア情報
が示すスミアレベルをフィールドメモリ103の画像信
号から差引くことにより達成することができる。
【0053】この際、高輝度被写体画像202と補正対
象領域209との重なる部分についても補正がなされる
ようにしても良い。
【0054】その結果、D/Aコンバータ105の出力
として図2(d)に画面210として示すような画像信
号が得られることとなる。
【0055】このように、本実施例によれば、被補正画
面205のスミア補正処理を行うにあたり、その被補正
画面205の画像信号はフィールドメモリ103に格納
保持しておくとともに、ラインメモリ102に記憶され
ている2つのスミア情報の使用、すなわち、被補正画面
205の前入力画面201のスミア情報が示すスミア発
生位置(OBライン204上の位置)を始端位置情報と
して使用し、かつ被補正画面205自体のスミア情報が
示すスミア発生位置(OBライン207上の位置)を終
端位置情報として使用することにより、帯状の補正対象
領域209を特定し、上記フィールドメモリ103の画
像信号に対しそのように特定された補正対象領域209
について補正処理を行うようになっているため、スミア
を生じさせる高輝度被写体202が静止している場合の
みならず、動く場合であってもスミアの補正を良好に行
うことができる。
【0056】また、ラインメモリ102の示す2つのス
ミア発生位置を直線で結ぶことにより、その補正対象領
域を求めるようになっているため、簡単な画像処理によ
り実現することができる。
【0057】以上、本発明の一実施例について説明した
が本発明は上記実施例に限定されることはない。
【0058】例えば、上記実施例ではOBラインが最終
のラインの直後に1ライン分だけ設けられたCCDを使
用しているが、最初のライン直前にOBラインが設けら
れたもの、最初のライン直前及び最終のライン直後に各
々設けられCCDを使用するようにしても良い。
【0059】なお、前者を用いる場合、ラインメモリ1
02の第1の記憶部には被補正画面のOBラインのスミ
ア情報が格納され、第2の記憶部には被補正画面の次の
画面のOBラインのスミア情報が格納される。ディジタ
ル演算プロセッサ104では同様に第1の記憶部が示す
スミア発生始端位置と第2の記憶部が示すスミア発生終
端位置とを結んで得られる帯状領域を補正対象領域とし
て求め、この領域に対して補正処理を行う。
【0060】また、後者を用いる場合には、ラインメモ
リ102の第1の記憶部には被補正画面の最初のライン
直前OBラインのスミア情報が格納され、第2の記憶部
には被補正画面の最終ライン直後のOBラインのスミア
情報が格納される。ディジタル演算プロセッサ104で
は、また同様に第1の記憶部が示すスミア発生始端位置
と第2の記憶部が示すスミア発生終端位置とを結んで得
られる帯状領域を補正対象領域として求め、この領域に
対して補正処理を行うこととなる。
【0061】次に、上記実施例では2つのスミア情報が
示す両スミア発生位置を直線で結ぶことにより補正対象
領域209を求めるようにしているが、スミア帯(=補
正対象領域)のエッジ例えば、図2(c)に示すもので
あれば側縁点2091,2092を前後のレベル変動に
より検出し、このエッジ位置を結んで得られる領域を補
正対象領域209として特定するようにしても良い。
【0062】このようにすることによって、誤補正領域
の無い、より正確な補正が可能となる。すなわち、スミ
ア発生原因となる高輝度被写体202の運動が等速度運
動ではない場合、スミア帯206の側縁線は曲線状にな
ったり傾きが変化したりするが、そのような場合でも補
正対象領域を正確に求めることができることとなるので
ある。
【0063】そして、上記は何れも高輝度被写体が動く
場合にも補正処理を実行するようになっているが、ディ
ジタル演算プロセッサ104において、ラインメモリ1
02における第1、第2の両記憶部のスミア情報が示す
スミア発生位置が相互に同一のときのみ補正処理を行う
ようにすることもできる。
【0064】すなわち、第1、第2の記憶部の両スミア
情報の示すスミア発生位置が互いに同じであることは、
つまり、高輝度被写体が水平方向に動いていないことを
示している。逆に、両スミア情報の示すスミア発生位置
が互いに異なることは高輝度被写体が水平方向に動いた
ことを示している。
【0065】ここでは、この事項を利用し、二つのスミ
ア情報を比較し、両者が同一のときは補正処理を実行
し、両者が相違するときは補正処理を行わないで、フィ
ールドメモリ103の内容をそのまま映像出力としよう
というものである。
【0066】この場合の補正処理は、水平方向に領域変
動がなく傾斜のない領域についての補正、つまり、ディ
ジタルの点では相違するが図5に示す従来の装置と同等
の補正処理で高輝度被写体が動く場合の誤補正をなくす
ことができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、一
端が第1スミア情報記憶手段の示すスミア発生位置とな
り且つ他端が第2スミア情報記憶手段の示すスミア発生
位置となる帯状領域のみを補正対象領域とするようにな
っており、それに当てはまらない領域の補正は行わない
ことから、高輝度被写体が水平方向に動く場合の誤補正
を軽減することができる。
【0068】特に請求項2記載の本発明によれば、CC
Dエリアイメージセンサの構成を従来と同様のままで本
発明の補正処理を実現可能である。
【0069】また、請求項3記載の本発明によれば、よ
り正確にスミア帯の始端位置を検出することができる。
【0070】請求項4記載の本発明においては、その点
に着目し、第1、第2のスミア情報記憶手段の示す両ス
ミア発生位置が同一であるときのみ補正処理を実行する
ようになっているため、補正処理自体は従来のままで誤
補正をなくすことができる。
【0071】請求項5記載の本発明によれば、被補正画
面のスミア補正処理を行うにあたり、その被補正画面の
画像信号は被補正画面記憶手段に格納保持しておくとと
もに、被補正画面の前画面のスミア情報が示すスミア発
生位置を始端位置情報として使用し、かつ被補正画面の
スミア情報が示すスミア発生位置を終端位置情報として
使用することにより、帯状の補正対象領域を特定し、上
記被補正画面記憶手段の画像信号に対しそのように特定
された補正対象領域について補正処理を行うようになっ
ているため、スミアを生じさせる高輝度被写体が動く場
合であってもスミアの補正を良好に行うことができる。
【0072】特に、請求項6記載の本発明によれば、第
1、第2各スミア情報記憶手段の示すスミア発生位置を
直線で結ぶことにより、その補正対象領域を求めるよう
になっているため、簡単な画像処理により実現すること
ができる。
【0073】更に、請求項7記載の本発明によれば、被
補正画面記憶手段に保持されている情報を第1、第2ス
ミア情報記憶手段の情報と共に用い、第1スミア情報記
憶手段の示すスミア発生位置から第2スミア情報記憶手
段の示すスミア発生位置に至るスミア帯のエッジ位置検
出を行うことにより補正対象領域を求めるようになって
いため、誤補正領域の無い、より正確な補正が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスミア補正装置のブロ
ック図。
【図2】図1に示すスミア補正装置による補正処理のプ
ロセス説明図。
【図3】ILTCCDエリアイメージセンサの構造説明
図。
【図4】図3に示すCCDの問題点(スミア現象の発
生)を図解する説明図。
【図5】従来のスミア補正装置のブロック図。
【図6】図5に示すスミア補正装置による補正処理のプ
ロセス説明図。
【図7】図5に示すスミア補正装置の問題点を図解する
説明図。
【符号の説明】
102 ラインメモリ(第1、第2スミア情報記憶手
段) 103 フィールドメモリ(被補正画面記憶手段) 104 ディジタル演算プロセッサ(補正処理手段) 201 前入力画面 202 高輝度被写体画像 204 OBライン(第1スミア情報を持つ) 205 被補正画面 206 スミア帯 207 OBライン(第2スミア情報を持つ) 209 補正対象領域 210 補正処理後画面 301 受光セル 302 OBセル 303 垂直シフトレジスタ 304 水平シフトレジスタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各画面のスミアレベル及びその水平方向の
    発生位置を得るためにCCDエリアイメージセンサに設
    けられ、光学黒画素を構成する光電変換セルからなるス
    ミア情報発生手段と、 そのスミア帯を消去するための補正処理を受けようとす
    る被補正画面の画像信号入力前における前記スミア情報
    発生手段の出力を記憶する第1スミア情報記憶手段と、 前記被補正画面の画像信号入力後における前記スミア情
    報発生手段の出力を記憶する第2スミア情報記憶手段
    と、 前記被補正画面の画像信号を記憶する被補正画面記憶手
    段と、 その一端が前記第1スミア情報記憶手段の示すスミア発
    生位置となり且つ他端が前記第2スミア情報記憶手段の
    示すスミア発生位置となる帯状領域のみを補正対象領域
    として前記被補正画面記憶手段に保持されている画像信
    号についての補正処理を実行する補正処理手段とを備え
    ているスミア補正装置。
  2. 【請求項2】スミア情報発生手段はCCDエリアイメー
    ジセンサにおける最初のライン直前あるいは最終のライ
    ン直後に設けられた光学黒画素を構成する光電変換セル
    により形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    スミア補正装置。
  3. 【請求項3】スミア情報発生手段はCCDエリアイメー
    ジセンサにおける最初のライン直前及び最終のライン直
    後に設けられた光学黒画素を構成する光電変換セルによ
    り形成されていることを特徴とする請求項1記載のスミ
    ア補正装置。
  4. 【請求項4】補正処理手段は第1スミア情報記憶手段の
    示すスミア発生位置と第2スミア情報記憶手段の示すス
    ミア発生位置とを比較し両者が同一であるときのみ補正
    処理を実行するようになっている請求項1〜3のうち何
    れか1項記載のスミア補正装置。
  5. 【請求項5】補正処理手段は、第1スミア情報記憶手段
    の示すスミア発生位置を始端位置とし且つ第2スミア情
    報記憶手段の示すスミア発生位置を終端位置とする帯状
    領域を補正対象領域として求め、その求めた補正対象領
    域について補正処理を実行するようになっている請求項
    1〜3のうち何れか1項記載のスミア補正装置。
  6. 【請求項6】補正処理手段は第1スミア情報記憶手段の
    示すスミア発生位置と第2スミア情報記憶手段の示すス
    ミア発生位置とを直線で結ぶことにより得られる領域を
    補正対象領域として特定するようになっていることを特
    徴とする請求項5記載のスミア補正装置。
  7. 【請求項7】補正処理手段は、被補正画面記憶手段の画
    像信号を用いて第1スミア情報記憶手段の示すスミア発
    生位置から第2スミア情報記憶手段の示すスミア発生位
    置までのスミア画像のエッジ位置を検出し、該エッジ位
    置を結んで得られる領域を補正対象領域として特定する
    ようになっていることを特徴とする請求項5記載のスミ
    ア補正装置。
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