JPH06268852A - 画像処理方法およびその装置 - Google Patents

画像処理方法およびその装置

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JPH06268852A
JPH06268852A JP5077430A JP7743093A JPH06268852A JP H06268852 A JPH06268852 A JP H06268852A JP 5077430 A JP5077430 A JP 5077430A JP 7743093 A JP7743093 A JP 7743093A JP H06268852 A JPH06268852 A JP H06268852A
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JP5077430A
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Hideyuki Kojima
秀行 小嶋
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤差拡散演算処理を高速に実行できるように
して、画像処理プロセスの処理速度を向上する。 【構成】 誤差拡散演算を実現する式(I)は、次の式
(II),(III)に分割することができる。 M=2B+4C+2D+E+2G
(II) Z=X+(A+4F+M)/16
(III) したがって、注目画素Xの画素サイクルにおいては、式
(III)のみを実行すればよい。これにより、1つの
画素サイクルで実行する処理量を軽減することで、処理
演算を高速に実行することができ、その結果、画像処理
の処理プロセスを高速化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像をラスタスキャン
して得た多値画像データを所定の閾値で量子化処理する
とき、処理対象となる注目画素に対して、この注目画素
に隣接する前ラインの画素および注目画素の同ラインの
前位置の複数の周辺画素を選択し、それらの周辺画素の
量子化処理時の誤差成分を、おのおの所定の割合で上記
注目画素の多値画像データに加算する誤差拡散演算処理
を施す画像処理方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像をラスタスキャンして得た
多値画像データに対して、出力系の画像特性に合わせる
ための量子化処理(例えば、二値化処理)を実施する
と、量子化処理後の量子化画像データと、量子化処理前
の多値画像データとの間に誤差を生じ、その結果、量子
化画像の画質が劣化する。
【0003】このような量子化画像の画質劣化を改善す
るための画像処理の1つに、誤差拡散演算処理がある。
【0004】この誤差拡散演算処理は、画素を量子化し
たときの誤差成分を、その画素の周囲に分配することで
量子化誤差を低減し、それによって、量子化画像の画質
を向上できるようにしたものである。
【0005】この誤差拡散演算処理を実現するときに
は、例えば、量子化対象となる注目画素に対して、この
注目画素に隣接する前ラインの画素、および、注目画素
の同ラインの前位置の複数の周辺画素を選択し、それら
の周辺画素の量子化処理時の誤差成分を、おのおの所定
の割合で、注目画素の多値画像データに加算する。
【0006】すなわち、図12(a)に示すように、注
目画素Xの前ラインの周辺画素A,B,C,D,Eと、
注目画素Xが含まれる現ラインの前位置の周辺画素F,
Gを選択し、これらの周辺画素A,B,C,D,E,
F,Gと、注目画素Xの多値画像データについて、同図
(b)に示したような係数マトリクスを適用し、次式
(I)の演算を実行して、注目画素Xの多値画像データ
を補正する。
【0007】 Z=X+(Ae+2Be+4Ce+2De+Ee+4Fe+2Ge)/16 ・・・・・ (I)
【0008】ここで、Zは、注目画素Xの多値画像デー
タの補正後の値を示す。また、Ae,Be,Ce,D
e,Ee,Fe,Geは、それぞれ周辺画素A,B,
C,D,E,F,Gの誤差成分の値を示し、また、X
は、注目画素Xの多値画像データの値を示す。
【0009】この式(I)に基づく誤差拡散演算処理を
実行する画像処理装置の従来例を図13に示す。
【0010】同図において、図示しない画像入力手段よ
り出力される所定ビット数の現ライン画像データPX
は、マトリクスレジスタ1に加えられており、この現ラ
イン画像データPXの画素同期のための画素クロックP
Cは、マトリクスレジスタ1、誤差拡散演算部2、誤差
データ演算部3、量子化回路4、および、出力回路5に
加えられている。また、スレッシュデータTHは、量子
化回路4で実行する量子化処理の閾値として用いられる
ものであり、スレッシュレジスタ6に加えられている。
【0011】ラインバッファ7は、誤差データ演算部3
から出力される所定ビット数の現ライン誤差データER
を1ライン分記憶するものであり、その出力は、前ライ
ン誤差データERaとして、マトリクスレジスタ1に加
えられている。
【0012】マトリクスレジスタ1には、現ライン誤差
データER、前ライン誤差データERa、および、画像
入力手段から出力される所定ビット数の現ライン画像デ
ータPXが加えられており、マトリクスレジスタ1は、
前ライン誤差データERa、現ライン画像データPX、
および、現ライン誤差データERに基づいて、上述した
誤差拡散演算処理に必要な周辺画素A,B,C,D,
E,F,G、の誤差成分をあらわすデータDA,DB,
DC,DD,DE,DF,DG、および、注目画素Xの
多値画像データをあらわすデータDXを抽出するもので
あり、それらのデータDA,DB,DC,DD,DE,
DF,DG,DXは、誤差拡散演算部2に加えられてい
る。
【0013】誤差拡散演算部2は、データDA,DB,
DC,DD,DE,DF,DG,DXに基づいて、上述
した誤差拡散演算処理を実行し、その演算結果を注目画
素Xの補正後のデータDZとして、誤差拡散演算部3に
出力している。また、誤差拡散演算部2は、データDZ
のビット数を量子化部4で必要なビット数に制限したデ
ータを形成し、これを注目画素Xの補正多値画像データ
DZaとして量子化回路4に出力する。
【0014】また、スレッシュレジスタ6は、スレッシ
ュデータTHを保存するものであり、その保存されたス
レッシュデータTHは、量子化回路4に出力されてい
る。量子化回路4は、補正多値画像データDZaをスレ
ッシュデータTHと比較し、前者が後者よりも大きかっ
たときには、黒画素をあらわすデータ「1」を、前者が
後者以下の値の場合には、白画素をあらわすデータ
「0」を、それぞれデータDQとして、出力するもので
あり、このデータDQは、誤差データ演算部3に加えら
れているとともに、出力回路5にラッチされ、この出力
回路5より、量子化画像データQQとして次段装置に出
力される。
【0015】誤差データ演算部3は、量子化画像データ
DQがデータ「1」の場合には、黒画素に対応した所定
値とデータDZとの差分を算出するとともに、量子化画
像データDQがデータ「0」の場合には、白画素に対応
した所定値とデータDZとの差分を算出し、その算出し
た差分の値を、そのときの量子化処理対象となった注目
画素Xの現ライン誤差データERとして出力する。この
現ライン誤差データERは、マトリクスレジスタ1およ
びラインバッファ6に加えられている。
【0016】マトリクスレジスタ1の一例を図14に示
す。
【0017】同図において、前ライン誤差データERa
は、ラッチ回路11に加えられており、ラッチ回路11
の出力は、周辺画素Aに対応したデータDAとして次段
回路に出力されるとともに、ラッチ回路12に加えられ
ている。ラッチ回路12の出力は、周辺画素Bに対応し
たデータDBとして次段回路に出力されるとともに、ラ
ッチ回路13に加えられている。ラッチ回路13の出力
は、周辺画素Cに対応したデータDCとして次段回路に
出力されるとともに、ラッチ回路14に加えられてい
る。ラッチ回路14の出力は、周辺画素Dに対応したデ
ータDDとして次段回路に出力されるとともに、ラッチ
回路15に加えられている。ラッチ回路15の出力は、
周辺画素Eに対応したデータDEとして次段回路に出力
されている。
【0018】現ライン画像データPXは、ラッチ回路1
6に加えられており、ラッチ回路16の出力は、注目画
素Xに対応したデータDXとして次段回路に出力されて
いる。
【0019】現ライン誤差データERは、ラッチ回路1
7に加えられており、ラッチ回路17の出力は、周辺画
素Fに対応したデータDFとして次段回路に出力される
とともに、ラッチ回路18に加えられている。ラッチ回
路18の出力は、周辺画素Gに対応したデータDGとし
て次段回路に出力されている。
【0020】また、画素クロックPCは、クロック信号
として、ラッチ回路11〜18にそれぞれ加えられてい
る。
【0021】したがって、画素クロックPCが出力され
ると、その立ち上がり端を検出するたびに、ラッチ回路
11〜18は、それぞれの入力信号をラッチするととも
に、その出力信号を更新する。
【0022】これにより、前ライン誤差データERa
は、画素クロックPCが出力されるたびに、ラッチ回路
11〜15に順次転送され、それぞれデータDA,D
B,DC,DD,DEとして、次段回路に出力される。
【0023】また、現ライン画像データPXは、画素ク
ロックPCが出力されるたびに、ラッチ回路16に保持
され、それによって、データDXの内容が順次更新され
る。また、現ライン誤差データERは、画素クロックP
Cが出力されるたびに、ラッチ回路17,18に順次転
送され、それにより、それぞれデータDF,DGの内容
が更新される。
【0024】誤差拡散演算部2の従来例を図15に示
す。なお、この場合、データDA,DB,DC,DD,
DE,DF,DG,DXは、符号付きのmビットのデー
タである。
【0025】同図において、データDCは、mビットの
加算器(フルアダー)25の一方の入力端に加えられ、
データDFは、加算器25の他方の入力端に加えられ、
データDBは、mビットの加算器(フルアダー)26の
一方の入力端に加えられ、データDDは、加算器26の
他方の入力端に加えられ、データDAは、mビットの加
算器(フルアダー)27の一方の入力端に加えられ、デ
ータDEは、加算器27の他方の入力端に加えられてい
る。
【0026】加算器25は、(C+F)なる演算を実行
するものであり、その(m+1)ビットの出力は、1ビ
ット算術左シフトされた状態(すなわち、×2された状
態)の(m+1)ビットのデータに変換された後に、
(m+1)ビットの加算器(フルアダー)28の一方の
入力端に加えられる。
【0027】加算器26は、(B+D)なる演算を実行
するものであり、その(m+1)ビットの出力は、(m
+1)ビットの加算器(フルアダー)29の一方の入力
端に加えられている。また、加算器29の他方の入力端
には、データDGが加えられている。加算器29は、
(B+D+G)なる演算を実行するものであり、その
(m+2)ビットの出力のうち、最下位ビット(LS
B)を除く(m+1)ビットが、加算器28の他方の入
力端に加えられている。
【0028】加算器28は、(2(C+F)+B+D+
G)なる演算の上位(m+1)ビットの演算を実行する
ものである。この加算器28の(m+2)ビットの出力
の最下位ビットのさらに1ビット下位には、加算器29
の出力の最下位ビットの値が追加され、全体として(m
+3)ビットのデータが形成される。そして、この(m
+3)ビットのデータは、1ビット算術左シフトされた
状態(すなわち、×2された状態)の(m+3)ビット
のデータに変換された後に、(m+3)ビットの加算器
(フルアダー)30の一方の入力端に加えられている。
【0029】加算器27は、(A+E)なる演算を実行
するものであり、その(m+1)ビットの出力のうち、
最下位ビットを除くmビットが、加算器30の他方の入
力端に加えられている。
【0030】加算器30は、(4(C+F)+2(B+
D+G)+A+E)なる演算の上位(m+3)ビットの
演算を実行するものであり、この加算器30が実行する
演算は、桁上がりがない。したがって、加算器30の
(m+3)ビットの出力が有効となる。
【0031】この加算器30の(m+3)ビットのデー
タの最下位ビットのさらに1ビット下位には、加算器2
7の出力の最下位ビットの値が追加され、全体として
(m+4)ビットのデータが形成される。この(m+
4)ビットのデータは、4ビット算術右シフトされた状
態(すなわち、×(1/16)された状態)のmビット
のデータに変換された後に、mビットの加算器(フルア
ダー)31の一方の入力端に加えられている。
【0032】加算器31の他方の入力端には、データD
Xが加えられている。この加算器31は、(X+(4
(C+F)+2(B+D+G)+A+E)/16)なる
演算を実行するものであり、この加算器31の出力
((m+1)ビット)は、データDZとして誤差データ
演算部3に出力される。また、このデータDZのうち、
必要なビット幅のデータが、補正多値画像データDZa
として量子化回路4に出力される。
【0033】以上の構成で、図16(a)〜(m)に示
したように、画素クロックPCに同期して、前ライン誤
差データERa、現ライン画像データPXおよび現ライ
ン誤差データERが、順次、マトリクスレジスタ1に入
力され、それにより、マトリクスレジスタ1からは、注
目画素Xの現ライン画像データPXに相当するデータD
X、周囲画素A,B,C,D,Eの前ライン誤差データ
ERaに相当するデータDA,DB,DC,DD,D
E、および、周囲画素F,Gの現ライン誤差データER
に相当するデータDF,DGが出力され、誤差拡散演算
部2に加えられる。
【0034】ここで、あるラインのn番目の画素が注目
画素Xになるときを考えると、この注目画素Xnのデー
タDXが出力されている期間T1に、誤差拡散演算部2
が処理すべきデータが揃う。
【0035】したがって、この期間T1で、誤差拡散演
算部2の演算が実行されて、注目画素Xnに対応したデ
ータDZが誤差データ演算部3に出力されるとともに、
このデータDZに対応した補正多値画像データDZaが
量子化回路4に出力される。これにより、量子化回路4
は、スレッシュデータTHに基づいて補正多値画像デー
タDZaを二値化処理し、その二値化処理結果に対応し
たデータDQを出力する。
【0036】それとともに、誤差データ演算部3は、量
子化回路4から出力されるデータDQと、誤差拡散演算
部2から出力されるデータDZに基づいて、注目画素X
nに対応した誤差データを演算し、その演算結果を現ラ
イン誤差データERとして出力する。
【0037】また、次の画素クロックPCが出力される
タイミングで、注目画素Xnに対応したデータDQが出
力回路5にラッチされ、次の1画素クロック周期の期間
保持される。
【0038】このようにして、注目画素Xnに関する誤
差拡散演算処理、二値化処理、および、誤差データ演算
処理が、注目画素Xnの現ライン画像データPXが出力
されている期間T1で実行されて、対応する量子化画像
データQQが形成され、次段装置に出力される。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置では、注目画素Xnに関する誤差拡散演算
処理、二値化処理、および、誤差データ演算処理を、注
目画素Xnの現ライン画像データPXが出力されている
期間T1で実行しなければならないため、誤差拡散演算
部2、誤差データ演算部3、および、量子化回路4の処
理速度を高速にする必要があり、このために、画像処理
の処理プロセスを高速化することが困難であった。
【0040】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、処理プロセスを高速化できる画像処理方法お
よびその装置を提供することを目的としている。
【0041】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像をラスタ
スキャンして得た多値画像データを所定の閾値で量子化
処理するとき、処理対象となる注目画素に対して、この
注目画素の前ラインの複数の画素、および、注目画素と
同ラインの前位置の複数の画素を周辺画素として選択
し、それらの周辺画素の量子化処理時の誤差成分を、お
のおの所定の割合で上記注目画素の多値画像データに加
算する誤差拡散演算処理を施す画像処理装置において、
上記誤差拡散演算処理のうち、上記注目画素を含まない
第1の演算部分を上記注目画素があらわれる1つ前の画
素サイクルで実行する第1の演算手段と、上記誤差拡散
演算処理のうち、上記注目画素および上記第1の演算手
段の演算結果を参照する第2の演算部分を、上記注目画
素の画素サイクルで実行する第2の演算手段を備え、こ
の第2の演算手段の演算結果を所定の閾値で量子化処理
するようにしたものである。
【0042】また、画像をラスタスキャンして得た多値
画像データを所定の閾値で量子化処理するとき、処理対
象となる注目画素に対して、この注目画素の前ラインの
複数の画素、および、注目画素と同ラインの前位置の複
数の画素を周辺画素として選択し、それらの周辺画素の
量子化処理時の誤差成分を、おのおの所定の割合で上記
注目画素の多値画像データに加算する誤差拡散演算処理
を施す画像処理装置において、上記注目画素および複数
の周辺画素の多値画像データを1画素サイクル周期保持
するマトリクスレジスタ手段と、このマトリクスレジス
タ手段に保持されている多値画素データに基づき、上記
誤差拡散演算処理のうち、上記注目画素を含まない第1
の演算部分を上記注目画素の画素サイクルで実行する第
1の演算手段と、上記マトリクスレジスタ手段に保持さ
れている多値画像データに基づき、上記誤差拡散演算処
理のうち、上記注目画素および上記第1の演算手段の演
算結果を参照する第2の演算部分を、上記注目画素の次
の画素サイクルで実行する第2の演算手段を備え、この
第2の演算手段の演算結果を所定の閾値で量子化処理す
るようにしたものである。
【0043】また、画像をラスタスキャンして得た多値
画像データを所定の閾値で量子化処理するとき、処理対
象となる注目画素に対して、この注目画素の前ラインの
複数の画素、および、注目画素と同ラインの前位置の複
数の画素を周辺画素として選択し、それらの周辺画素の
量子化処理時の誤差成分を、おのおの所定の割合で上記
注目画素の多値画像データに加算する誤差拡散演算処理
を施す画像処理装置において、上記注目画素および複数
の周辺画素の多値画像データを1画素サイクル周期保持
するマトリクスレジスタ手段と、このマトリクスレジス
タ手段に保持されている多値画素データに基づき、上記
誤差拡散演算処理のうち、上記注目画素を含まない第1
の演算部分を上記注目画素の1つ前の画素サイクルで実
行する第1の演算手段と、上記マトリクスレジスタ手段
に保持されている多値画像データに基づき、上記誤差拡
散演算処理のうち、上記注目画素および上記第1の演算
手段の演算結果を参照する第2の演算部分を、上記注目
画素の画素サイクルで実行する第2の演算手段と、上記
マトリクスレジスタ手段に保持されている多値画像デー
タに基づき、上記第2の演算手段の演算結果を参照する
第3の演算部分を、上記注目画素の次の画素サイクルで
実行する第3の演算手段を備え、この第3の演算手段の
演算結果を所定の閾値で量子化処理するようにしたもの
である。
【0044】また、画像をラスタスキャンして得た多値
画像データを所定の閾値で量子化処理するとき、処理対
象となる注目画素に対して、この注目画素の前ラインの
複数の画素、および、注目画素と同ラインの前位置の複
数の画素を周辺画素として選択し、それらの周辺画素の
量子化処理時の誤差成分を、おのおの所定の割合で上記
注目画素の多値画像データに加算する誤差拡散演算処理
を施す画像処理方法において、上記誤差拡散演算処理の
うち、上記注目画素を含まない第1の演算部分を上記注
目画素があらわれる1つ前の画素サイクルで実行した後
に、上記誤差拡散演算処理のうち、上記注目画素および
上記第1の演算部分の演算結果を参照する第2の演算部
分を、上記注目画素の画素サイクルで実行し、この第2
の演算部分の演算結果を所定の閾値で量子化処理するよ
うにしたものである。
【0045】また、画像をラスタスキャンして得た多値
画像データを所定の閾値で量子化処理するとき、処理対
象となる注目画素に対して、この注目画素の前ラインの
複数の画素、および、注目画素と同ラインの前位置の複
数の画素を周辺画素として選択し、それらの周辺画素の
量子化処理時の誤差成分を、おのおの所定の割合で上記
注目画素の多値画像データに加算する誤差拡散演算処理
を施す画像処理方法において、上記注目画素および複数
の周辺画素の多値画像データを1画素サイクル周期保持
するとともに、上記保持した多値画像データに基づき、
上記誤差拡散演算処理のうち、上記注目画素を含まない
第1の演算部分を上記注目画素の画素サイクルで実行し
た後に、上記保持した多値画像データに基づき、上記誤
差拡散演算処理のうち、上記注目画素および上記第1の
演算部分の演算結果を参照する第2の演算部分を、上記
注目画素の次の画素サイクルで実行し、この第2の演算
部分の演算結果を所定の閾値で量子化処理するようにし
たものである。
【0046】また、画像をラスタスキャンして得た多値
画像データを所定の閾値で量子化処理するとき、処理対
象となる注目画素に対して、この注目画素の前ラインの
複数の画素、および、注目画素と同ラインの前位置の複
数の画素を周辺画素として選択し、それらの周辺画素の
量子化処理時の誤差成分を、おのおの所定の割合で上記
注目画素の多値画像データに加算する誤差拡散演算処理
を施す画像処理方法において、上記注目画素および複数
の周辺画素の多値画像データを1画素サイクル周期保持
するとともに、この保持した多値画素データに基づき、
上記誤差拡散演算処理のうち、上記注目画素を含まない
第1の演算部分を上記注目画素の1つ前の画素サイクル
で実行した後に、上記保持した多値画像データに基づ
き、上記誤差拡散演算処理のうち、上記注目画素および
上記第1の演算部分の演算結果を参照する第2の演算部
分を、上記注目画素の画素サイクルで実行し、上記保持
した多値画像データに基づき、上記第2の演算部分の演
算結果を参照する第3の演算部分を、上記注目画素の次
の画素サイクルで実行し、この第3の演算部分の演算結
果を所定の閾値で量子化処理するようにしたものであ
る。
【0047】
【作用】したがって、誤差拡散演算処理を複数の演算部
分に分割して、おのおのの演算部分を異なる画素サイク
ルで処理しているので、誤差拡散演算処理を複数の画素
サイクルで実行することができ、画像処理の処理プロセ
スを高速化することができる。
【0048】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0049】まず、本発明の一実施例にかかる装置の原
理について説明する。なお、この実施例は、図12
(a),(b)に示した画素マトリクスで抽出した注目
画素Xおよび周囲画素A,B,C,D,E,F,Gにつ
いて適用するものである。
【0050】例えば、誤差拡散演算を実現する式(I)
は、次の式(II),(III)に分割することができ
る。
【0051】 M=2B+4C+2D+E+2G (II)
【0052】 Z=X+(A+4F+M)/16 (III)
【0053】ここで、式(II)の要素である周囲画素
B,C,D,E,Gは、注目画素Xよりも前の段階で揃
う画素であるので、式(II)を、注目画素Xの1つ前
の画素サイクルで実行することができる。
【0054】したがって、注目画素Xの画素サイクルに
おいては、式(III)のみを実行すればよい。このよ
うにして、本実施例では、1つの画素サイクルで実行す
る処理量を軽減することで、処理演算を高速に実行する
ことができ、その結果、画像処理の処理プロセスを高速
化することができる。
【0055】図1は、本発明の一実施例にかかる画像処
理装置に用いられるマトリクスレジスタを示している。
ここで、本実施例にかかる画像処理装置は、基本的構成
は、図13の装置と同じであり、したがって、このマト
リクスレジスタは、図13の装置のマトリクスレジスタ
1に相当するものである。また、以下の記述では、本実
施例にかかる画像処理装置の他の要素については、図1
3の画像処理装置の要素に付した符号を参照して説明す
る。なお、図1において、図14と同一部分および相当
する部分には、同一符号を付している。
【0056】同図において、前ライン誤差データERa
は、ラッチ回路11に加えられており、ラッチ回路11
の出力は、周辺画素Aに対応したデータDAおよび周辺
画素Bに対応したデータDBとして次段回路に出力され
るとともに、ラッチ回路13に加えられている。ラッチ
回路13の出力は、周辺画素Cに対応したデータDCと
して次段回路に出力されるとともに、ラッチ回路14に
加えられている。ラッチ回路14の出力は、周辺画素D
に対応したデータDDとして次段回路に出力されるとと
もに、ラッチ回路15に加えられている。ラッチ回路1
5の出力は、周辺画素Eに対応したデータDEとして次
段回路に出力されている。
【0057】現ライン画像データPXは、ラッチ回路1
6に加えられており、ラッチ回路16の出力は、注目画
素Xに対応したデータDXとして次段回路に出力されて
いる。
【0058】現ライン誤差データERは、ラッチ回路1
7に加えられており、ラッチ回路17の出力は、周辺画
素Fに対応したデータDF、および、周辺画素Gに対応
したデータDGとして次段回路に出力されている。
【0059】また、画素クロックPCは、クロック信号
として、ラッチ回路11,13〜17にそれぞれ加えら
れている。
【0060】したがって、画素クロックPCが出力され
ると、その立ち上がり端を検出するたびに、ラッチ回路
11,13〜17は、それぞれの入力信号をラッチする
とともに、その出力信号を更新する。
【0061】これにより、前ライン誤差データERa
は、画素クロックPCが出力されるたびに、ラッチ回路
11,13〜15に順次転送され、それぞれデータD
A,DB,DC,DD,DEとして、次段回路に出力さ
れる。
【0062】また、現ライン画像データPXは、画素ク
ロックPCが出力されるたびに、ラッチ回路16に保持
され、それによって、データDXの内容が順次更新され
る。また、現ライン誤差データERは、画素クロックP
Cが出力されるたびに、ラッチ回路17に保持され、そ
れにより、それぞれデータDF,DGの内容が更新され
る。
【0063】図2は、本実施例にかかる画像処理装置の
誤差拡散演算部の一例を示している。
【0064】同図において、演算回路41は、データD
B,DC,DD,DE,DGを入力して、上記式(I
I)の演算処理を実行するものであり、その出力データ
DMは、演算回路42に加えられている。
【0065】演算回路42は、データDA,DX,DM
を入力して、上記式(III)の演算処理を実行するも
のであり、その出力データDZは、図13の装置の誤差
拡散演算部2の出力データと同様に、誤差データ演算部
3(図示略)に出力される。また、図13の装置の誤差
拡散演算部2と同様にして、出力データDZのうち、所
定ビットのデータが、補正多値画像データDZaとして
量子化回路4に出力される。
【0066】ここで、演算回路41の演算処理は、例え
ば、そのときの注目画素Xが出現する1つ前の画素サイ
クルで実行される。また、演算回路42の演算処理は、
注目画素Xの画素サイクルで実行される。
【0067】図3(a)は、演算回路41の構成例を示
している。
【0068】同図において、データDBは、mビットの
加算器(フルアダー)45の一方の入力端に加えられ、
データDDは、加算器45の他方の入力端に加えられ、
データDGは、1ビット算術左シフトされた状態(すな
わち、×2された状態)のmビットのデータに変換され
た状態で、mビットの加算器(フルアダー)46の一方
の入力端に加えられ、データDEは、その最下位ビット
を除く(m+1)ビットが、加算器46の他方の入力端
に加えられている。
【0069】加算器45は、(B+D)なる演算を実行
するものであり、その(m+1)ビットの出力は、1ビ
ット算術左シフトされた状態(すなわち、×2された状
態)の(m+1)ビットのデータに変換された後に、
(m+1)ビットの加算器(フルアダー)47の一方の
入力端に加えられる。
【0070】加算器46は、(E+2G)なる演算を実
行するものであり、その(m+1)ビットの出力の最下
位ビットのさらに下位には、データDEの最下位ビット
の値が追加され、全体として(m+2)ビットのデータ
が形成される。そして、この(m+2)ビットのデータ
は、その最下位ビットを除く(m+1)ビットが、加算
器47の他方の入力端に加えられている。
【0071】加算器47は、(2(B+D)+E+2
G)なる演算を実行するものであり、その(m+2)ビ
ットの出力の、最下位ビットのさらに下位には、加算器
46の出力の最下位ビットの値が追加され、全体として
(m+3)ビットのデータが形成される。そして、この
(m+3)ビットのデータは、下位2ビットを除く上位
(m+1)ビットのデータが(m+1)ビットの加算器
48の一方の入力端に加えられている。
【0072】データDCは、2ビット算術左シフトされ
た状態(すなわち、×4された状態)のmビットのデー
タに変換された状態で、加算器48の他方の入力端に加
えられている。
【0073】加算器48は、(2B+2D+2G+E+
4C)なる演算を実行するものであり、この場合、その
出力の(m+1)ビットが有効桁となる。そして、この
加算器48の出力の有効桁の最下位ビットのさらに下位
には、加算器47の出力の下位2ビットのデータが追加
され、全体として(m+3)ビットのデータが形成さ
れ、このデータは、ラッチ回路49に加えられている。
【0074】ラッチ回路49は、画素クロックPCが出
力されるタイミングで、入力データを保持するものであ
り、その出力は、データDMとして、次段回路に出力さ
れている。
【0075】図3(b)は、演算回路42の構成例を示
している。
【0076】同図において、データDFは、2ビット算
術左シフトされた状態(すなわち、×4された状態)の
mビットのデータに変換され、そのデータは、mビット
の加算器(フルアダー)50の一方の入力端に加えられ
ている。データDAは、その下位2ビットを除く上位
(m−2)ビットが、加算器50の他方の入力端に加え
られている。
【0077】データDXは、4ビット算術左シフトされ
た状態(すなわち、×16された状態)のmビットのデ
ータに変換され、そのデータは、mビットの加算器(フ
ルアダー)51の一方の入力端に加えられている。この
加算器51の他方の入力端には、(m+3)ビットのデ
ータDMのうち、その下位4ビットを除く上位(m−
1)ビットが加えられている。
【0078】加算器50は、(A+4F)なる演算を実
行するものであり、その(m+1)ビットの出力の最下
位ビットのさらに下位には、データDAの下位2ビット
のデータが追加され、全体として(m+3)ビットのデ
ータが形成される。この(m+3)ビットのデータは、
(m+5)ビットの加算器(フルアダー)52の一方の
入力端に加えられている。
【0079】加算器51は、(16X+M)なる演算を
実行するものであり、その(m+1)ビットの出力の最
下位ビットのさらに下位には、データDMの下位4ビッ
トのデータが追加され、全体として(m+5)ビットの
データが形成される。この(m+5)ビットのデータ
は、加算器52の他方の入力端に加えられている。
【0080】加算器52は、(A+4F+16X+M
(=16X+A+2B+4C+2D+E+4F+2
G))なる演算を実行するものであり、この場合には、
その出力のうち(m+5)ビットが有効桁となる。そし
て、この(m+5)ビットの有効桁のデータが、4ビッ
ト算術右シフトされた状態(すなわち、×(1/16)
された状態)の(m+1)ビットのデータに変換され、
この(m+1)ビットのデータが、データDZとして、
誤差データ演算部3に出力される。また、このデータD
Zのうち、必要なビット幅のデータが、補正多値画像デ
ータDZaとして量子化回路4に出力される。
【0081】以上の構成で、図4(a)〜(o)に示し
たように、画素クロックPCに同期して、前ライン誤差
データERa、現ライン画像データPXおよび現ライン
誤差データERが、マトリクスレジスタ1に順次入力さ
れ、それにより、マトリクスレジスタ1からは、注目画
素Xの現ライン画像データPXに相当するデータDX、
周囲画素A,B,C,D,Eの前ライン誤差データER
aに相当するデータDA,DB,DC,DD,DE、お
よび、周囲画素F,Gの現ライン誤差データERに相当
するデータDF,DGが出力され、誤差拡散演算部2に
加えられる。
【0082】ここで、あるラインのn番目の画素が注目
画素Xになるときを考えると、この注目画素Xnのデー
タDXが出力される1つ前の画素サイクルの期間T0
で、演算回路41が処理すべきデータが揃う。
【0083】したがって、この期間T0は、演算回路4
1の演算が実行されて、データDMが出力される。この
データDMは、期間T0の次の画素サイクル、すなわ
ち、注目画素XnのデータDXが出力される画素サイク
ルの期間T1で保持される。
【0084】したがって、この期間T1では、演算回路
42が処理すべきデータが揃う。それにより、この期間
T1で、演算回路42の演算が実行されて、注目画素X
nに対応したデータDZが誤差データ演算部3に出力さ
れるとともに、このデータDZに対応した補正多値画像
データDZaが量子化回路4に出力される。これによ
り、量子化回路4は、スレッシュデータTHに基づいて
補正多値画像データDZaを二値化処理し、その二値化
処理結果に対応したデータDQを出力する。
【0085】それとともに、誤差データ演算部3は、量
子化回路4から出力されるデータDQと、誤差拡散演算
部2から出力されるデータDZに基づいて、注目画素X
nに対応した誤差データを演算し、その演算結果を現ラ
イン誤差データERとして出力する。
【0086】また、次の画素クロックPCが出力される
タイミングで、注目画素Xnに対応したデータDQが出
力回路5にラッチされ、次の1画素クロック周期の期間
保持される。
【0087】このようにして、注目画素Xnに関する誤
差拡散演算処理、二値化処理、および、誤差データ演算
処理が、注目画素Xnの現ライン画像データPXが出力
されてる1つ前の画素サイクルである期間T0と、次の
画素サイクルである期間T1で実行されて、対応する量
子化画像データQQが形成され、次段装置に出力され
る。
【0088】次に、本発明の他の実施例にかかる装置の
原理について説明する。
【0089】この実施例では、誤差拡散演算を実現する
式(I)を、次の式(IV),(V)に分割する。
【0090】 M’=(16X+A+2B+4C+2D+E+2G)/4 (IV)
【0091】 Z=(M’+F)/4 (V)
【0092】この場合には、式(IV)を、注目画素X
が出力される画素サイクルで実行し、式(V)を注目画
素Xの次の画素サイクルで実行する。また、本実施例で
は、後段の画素サイクルでは、加算要素が1つなので、
この画素サイクルで実行すべき誤差拡散演算の処理要素
を大幅に減少することができる。したがって、量子化回
路4および誤差データ演算部3(図13参照)の処理を
伴う画素サイクルの処理量を軽減できるので、処理プロ
セスをより高速化することができる。
【0093】図5は、本発明の他の実施例にかかる画像
処理装置に用いられるマトリクスレジスタを示してい
る。ここで、本実施例にかかる画像処理装置は、上述し
た実施例と同様に、基本的構成は、図13の装置と同じ
であり、したがって、このマトリクスレジスタは、図1
3の装置のマトリクスレジスタ1に相当するものであ
る。また、以下の記述では、本実施例にかかる画像処理
装置の他の要素については、図13の画像処理装置の要
素に付した符号を参照して説明する。なお、図1におい
て、図14と同一部分および相当する部分には、同一符
号を付している。
【0094】同図において、前ライン誤差データERa
は、ラッチ回路11に加えられており、ラッチ回路11
の出力は、周辺画素Aに対応したデータDAとして次段
回路に出力されるとともに、ラッチ回路12に加えられ
ている。ラッチ回路12の出力は、周辺画素Bに対応し
たデータDBとして次段回路に出力されるとともに、ラ
ッチ回路13に加えられている。ラッチ回路13の出力
は、周辺画素Cに対応したデータDCとして次段回路に
出力されるとともに、ラッチ回路14に加えられてい
る。ラッチ回路14の出力は、周辺画素Dに対応したデ
ータDDとして次段回路に出力されるとともに、ラッチ
回路15に加えられている。ラッチ回路15の出力は、
周辺画素Eに対応したデータDEとして次段回路に出力
されている。
【0095】現ライン画像データPXは、ラッチ回路1
6に加えられており、ラッチ回路16の出力は、ラッチ
回路17に加えられており、ラッチ回路17の出力は、
ラッチ回路18に加えられており、ラッチ回路18の出
力は、注目画素Xに対応したデータDXとして次段回路
に出力されている。
【0096】現ライン誤差データERは、ラッチ回路1
9に加えられており、ラッチ回路19の出力は、ラッチ
回路20に加えられており、ラッチ回路20の出力は、
ラッチ回路21に加えられており、ラッチ回路21の出
力は、ラッチ回路22に加えられている。ラッチ回路2
2の出力は、周辺画素Fに対応したデータDF、およ
び、周辺画素Gに対応したデータDGとして次段回路に
出力されている。
【0097】また、画素クロックPCは、クロック信号
として、ラッチ回路11〜23にそれぞれ加えられてい
る。
【0098】したがって、画素クロックPCが出力され
ると、その立ち上がり端を検出するたびに、ラッチ回路
11〜23は、それぞれの入力信号をラッチするととも
に、その出力信号を更新する。
【0099】これにより、前ライン誤差データERa
は、画素クロックPCが出力されるたびに、ラッチ回路
11〜15に順次転送され、それぞれデータDA,D
B,DC,DD,DEとして、次段回路に出力される。
【0100】また、現ライン画像データPXは、画素ク
ロックPCが出力されるたびに、ラッチ回路16〜18
に順次転送され、それによって、データDXの内容が順
次更新される。また、現ライン誤差データERは、画素
クロックPCが出力されるたびに、ラッチ回路19〜2
3に順次転送され、それにより、それぞれデータDF,
DGの内容が更新される。
【0101】図6は、本実施例にかかる画像処理装置の
誤差拡散演算部の一例を示している。
【0102】同図において、演算回路55は、データD
A,DB,DC,DD,DE,DX,DGを入力して、
上記式(IV)の演算処理を実行するものであり、その
出力データDM’は、演算回路56に加えられている。
【0103】演算回路56は、データDF,DM’を入
力して、上記式(V)の演算処理を実行するものであ
り、その出力データDZは、図13の装置の誤差拡散演
算部2の出力データと同様に、誤差データ演算部3(図
示略)に出力される。また、図13の装置の誤差拡散演
算部2と同様にして、出力データDZのうち、所定ビッ
トのデータが、補正多値画像データDZaとして量子化
回路4に出力される。
【0104】ここで、演算回路55の演算処理は、その
ときの注目画素Xが出現する画素サイクルで実行され
る。また、演算回路56の演算処理は、注目画素Xの画
素サイクルの次の画素サイクルで実行される。
【0105】図7(a)は、演算回路55の構成例を示
している。
【0106】同図において、データDCは、1ビット算
術左シフトされた状態(すなわち、×2された状態)の
mビットのデータに変換された状態で、mビットの加算
器(フルアダー)61の一方の入力端に加えられ、デー
タDGは、その最下位ビットを除いた(m−1)ビット
が、加算器61の他方の入力端に加えられている。
【0107】データDDは、mビットの加算器(フルア
ダー)62の一方の入力端に加えられており、データD
Bは、加算器62の他方の入力端に加えられており、デ
ータDEは、mビットの加算器(フルアダー)63の一
方の入力端に加えられており、データDAは、加算器6
3の他方の入力端に加えられている。
【0108】加算器61は、(2C+G)なる演算を実
行するものである。この加算器61の(m+1)ビット
の出力の最下位ビットのさらに下位には、データDGの
最下位ビットの値が追加され、全体として(m+2)ビ
ットのデータが形成される。そして、この(m+2)ビ
ットのデータのうち、その下位3ビットを除いた上位
(m−1)ビットのデータが、mビットの加算器(フル
アダー)64の一方の入力端に加えられている。
【0109】この加算器64の他方の入力端には、デー
タDXを、3ビット算術左シフトした状態(すなわち、
×8の状態)のmビットのデータが加えられている。加
算器64は、(8X+2C+G)なる演算を実行するも
のであり、その(m+1)ビットの出力の最下位ビット
のさらに下位には、加算器61の出力の下位3ビットの
値が追加され、全体として(m+4)ビットのデータが
形成される。そして、この(m+4)ビットのデータ
は、2ビット算術左シフトされた状態(すなわち、×4
された状態)の(m+4)ビットのデータに変換された
後に、(m+4)ビットの加算器(フルアダー)65の
一方の入力端に加えられている。
【0110】加算器62は、(B+D)なる演算を実行
するものであり、その(m+1)ビットの出力は、1ビ
ット算術左シフトされた状態(すなわち、×2された状
態)の(m+1)ビットのデータに変換された後に、
(m+1)ビットの加算器(フルアダー)66に加えら
れている。
【0111】加算器63は、(A+E)なる演算を実行
するものであり、その(m+1)ビットの出力のうち、
最下位ビットを除いた上位mビットのデータは、加算器
66の他方の入力端に加えられている。
【0112】加算器66は、(A+E+2B+2D)な
る演算を実行するものであり、その(m+2)ビットの
出力の最下位ビットのさらに下位には、加算器63の出
力の最下位ビットの値が追加され、全体として(m+
3)ビットのデータが形成される。そして、その(m+
3)ビットのデータの最下位ビットを除いた上位(m+
2)ビットのデータは、加算器65の他方の入力端に加
えられている。
【0113】加算器65は、(16X+4C+2G+A
+E+2B+2D)なる演算を実行するものであり、こ
の場合には、その出力のうちの(m+4)ビットが有効
桁となる。そして、この(m+4)ビットの有効桁の最
下位ビットのさらに下位には、加算器66の出力の最下
位ビットの値が追加され、全体として(m+5)ビット
のデータが形成される。そして、この(m+5)ビット
のデータは、2ビット算術右シフトされた状態(すなわ
ち、×(1/4)の状態)の(m+3)ビットのデータ
に変換され、(m+3)ビットのラッチ回路67に加え
られている。
【0114】ラッチ回路67は、画素クロックPCが加
えられると、入力データを保持するものであり、その出
力データは、データDM’として、演算回路56に出力
される。
【0115】図7(b)は、演算回路56の構成例を示
している。
【0116】同図において、データDM’は、(m+
3)ビットの加算器(フルアダー)68の一方の入力端
に加えられており、データDFは、加算器68の他方の
入力端に加えられている。
【0117】加算器68は、(M’+F(=(16X+
4C+2G+A+E+2B+2D)/4)+F)なる演
算を実行するものであり、その(m+3)ビットの出力
は、2ビット算術右シフトされた状態(すなわち、×
(1/4)の状態)の(m+1)ビットのデータに変換
され、この(m+1)ビットのデータは、データDZと
して、次段回路に出力される。また、このデータDZの
うち、必要なビット幅のデータが、補正多値画像データ
DZaとして量子化回路4に出力される。
【0118】以上の構成で、図8(a)〜(o)に示し
たように、画素クロックPCに同期して、前ライン誤差
データERa、現ライン画像データPXおよび現ライン
誤差データERが、マトリクスレジスタ1に順次入力さ
れ、それにより、マトリクスレジスタ1からは、注目画
素Xの現ライン画像データPXに相当するデータDX、
周囲画素A,B,C,D,Eの前ライン誤差データER
aに相当するデータDA,DB,DC,DD,DE、お
よび、周囲画素F,Gの現ライン誤差データERに相当
するデータDF,DGが出力され、誤差拡散演算部2に
加えられる。
【0119】ここで、あるラインのn番目の画素が注目
画素Xになるときを考えると、この注目画素Xnのデー
タDXが出力される画素サイクルの期間T1で、演算回
路55が処理すべきデータが揃う。
【0120】したがって、この期間T1では、演算回路
55の演算が実行されて、データDM’が出力される。
このデータDM’は、期間T1の次の画素サイクルであ
る期間T2で保持される。
【0121】したがって、この期間T2では、演算回路
56が処理すべきデータが揃う。それにより、この期間
T2で、演算回路56の演算が実行されて、注目画素X
nに対応したデータDZが誤差データ演算部3に出力さ
れるとともに、このデータDZに対応した補正多値画像
データDZaが量子化回路4に出力される。これによ
り、量子化回路4は、スレッシュデータTHに基づいて
補正多値画像データDZaを二値化処理し、その二値化
処理結果に対応したデータDQを出力する。
【0122】それとともに、誤差データ演算部3は、量
子化回路4から出力されるデータDQと、誤差拡散演算
部2から出力されるデータDZに基づいて、注目画素X
nに対応した誤差データを演算し、その演算結果を現ラ
イン誤差データERとして出力する。
【0123】また、次の画素クロックPCが出力される
タイミングで、注目画素Xnに対応したデータDQが出
力回路5にラッチされ、次の1画素クロック周期の期間
保持される。
【0124】このようにして、注目画素Xnに関する誤
差拡散演算処理、二値化処理、および、誤差データ演算
処理が、注目画素Xnの現ライン画像データPXが出力
されてる1つ前の画素サイクルである期間T0と、次の
画素サイクルである期間T1で実行されて、対応する量
子化画像データQQが形成され、次段装置に出力され
る。
【0125】ところで、上述した各実施例では、注目画
素Xnに関する誤差拡散演算処理、二値化処理、およ
び、誤差データ演算処理を、2つの連続した画素サイク
ル期間で実行するようにしているが、この実行期間を更
に増やすこともできる。次に、3つの連続した画素サイ
クル期間を用いて、注目画素Xnに関する誤差拡散演算
処理、二値化処理、および、誤差データ演算処理を実行
するようにした、本発明にかかるさらに他の実施例につ
いて説明する。
【0126】本実施例では、誤差拡散演算を実現する式
(I)を、次の式(VI),(VII),(VIII)
に分割する。
【0127】 K=(2B+4C+2D+E) (VI)
【0128】 L=(16X+K+A+2G)/4 (VII)
【0129】 Z=(L+F)/4 (VIII)
【0130】この場合には、式(VI)を、注目画素X
が出力される1つ前の画素サイクルで実行し、式(VI
I)を、注目画素Xが出力される画素サイクルで実行
し、式(VIII)を注目画素Xの次の画素サイクルで
実行する。
【0131】このようにして、本実施例では、3つの連
続した画素サイクルの期間を用いて、注目画素Xnに関
する誤差拡散演算処理、二値化処理、および、誤差デー
タ演算処理を実行するようにしているので、処理プロセ
スをより高速化することができる。
【0132】ここで、本実施例では、図1に示したと同
じマトリクスレジスタを用いる。また、図9に、本実施
例にかかる画像処理装置の誤差拡散演算部の一例を示し
ている。
【0133】同図において、演算回路71は、データD
B,DC,DD,DEを入力して、上記式(VI)の演
算処理を実行するものであり、その出力データDKは、
演算回路72に加えられている。
【0134】演算回路72は、データDK,DA,D
X,DGを入力して、上記式(VII)の演算処理を実
行するものであり、その出力データDLは、演算回路7
3に加えられている。
【0135】演算回路73は、データDF,DLを入力
して、上記式(VIII)の演算処理を実行するもので
あり、その出力データDZは、図13の装置の誤差拡散
演算部2の出力データと同様に、誤差データ演算部3
(図示略)に出力される。また、図13の装置の誤差拡
散演算部2と同様にして、出力データDZのうち、所定
ビットのデータが、補正多値画像データDZaとして量
子化回路4に出力される。
【0136】ここで、演算回路71の演算処理は、その
ときの注目画素Xが出現する1つ前の画素サイクルで実
行され、演算回路72の演算処理は、そのときの注目画
素Xが出現する画素サイクルで実行され、演算回路73
の演算処理は、注目画素Xの画素サイクルの次の画素サ
イクルで実行される。
【0137】図10(a)は、演算回路71の構成例を
示している。
【0138】同図において、データDBは、mビットの
加算器(フルアダー)75の一方の入力端に加えられ、
データDDは、加算器75の他方の入力端に加えられて
いる。
【0139】データDCは、2ビット算術左シフトされ
た状態(すなわち、×4された状態)のmビットのデー
タに変換された状態で、mビットの加算器(フルアダ
ー)76の一方の入力端に加えられ、データDEは、そ
の下位2ビットを除いた(m−2)ビットが、加算器7
6の他方の入力端に加えられている。
【0140】加算器75は、(B+D)なる演算を実行
するものである。この加算器75の(m+1)ビットの
出力は、1ビット算術左シフトされた状態(すなわち、
×2された状態)の(m+1)ビットのデータに変換さ
れ、この(m+1)ビットのデータは、(m+2)ビッ
トの加算器(フルアダー)77の一方の入力端に加えら
れている。
【0141】加算器76は、(4C+E)なる演算を実
行するものである。この加算器76の(m+1)ビット
の出力の最下位ビットのさらに下位には、データDEの
下位2ビットの値が追加され、全体として(m+3)ビ
ットのデータが形成される。そして、この(m+3)ビ
ットのデータの最下位ビットを除いた上位(m+2)ビ
ットのデータは、加算器77の他方の入力端に加えられ
ている。
【0142】加算器77は、(2B+2D+4C+E)
なる演算を実行するものである。この加算器77の(m
+3)ビットの出力の最下位ビットの下位には、加算器
76の出力の下位2ビットの値が追加され、全体として
(m+4)ビットのデータに形成される。この(m+
4)ビットのデータは、(m+4)ビットのラッチ回路
78に加えられている。
【0143】ラッチ回路78は、画素クロックPCが加
えられると、入力データを保持するものであり、その出
力データは、データDKとして、演算回路72に出力さ
れる。
【0144】図10(b)は、演算回路72の構成例を
示している。
【0145】同図において、データDGは、1ビット算
術左シフトされた状態(すなわち、×2された状態)の
mビットのデータに変換された状態で、mビットの加算
器(フルアダー)79の一方の入力端に加えられてい
る。データDAは、その最下位ビットを除いた(m−
1)ビットが、加算器79の他方の入力端に加えられて
いる。
【0146】データDXは、4ビット算術左シフトされ
た状態(すなわち、×16の状態)のmビットのデータ
に変換された状態で、mビットの加算器(フルアダー)
80の一方の入力端に加えられている。データDKは、
その下位4ビットを除いた上位mビットが加算器80の
他方の入力端に加えられている。
【0147】加算器79は、(A+2G)なる演算を実
行するものである。この加算の79の(m+1)ビット
の出力の最下位ビットのさらに下位には、データDAの
最下位ビットの値が追加され、全体として(m+2)ビ
ットのデータが形成される。この(m+2)ビットのデ
ータは、(m+5)ビットの加算器(フルアダー)81
の一方の入力端に加えられている。
【0148】加算器80は、(16X+F)なる演算を
実行するものである。この加算器80の(m+1)ビッ
トの出力の最下位ビットのさらに下位には、データDK
の下位4ビットの値が追加され、全体として(m+5)
ビットのデータが形成される。この(m+5)ビットの
データは、加算器81の他方の入力端に加えられてい
る。
【0149】加算器81は、(A+2G+K+16X)
なる演算を実行するものである。この場合、加算器81
の出力は、(m+5)ビットが有効桁となる。そして、
この加算器81の出力の有効桁の(m+5)ビットのデ
ータは、2ビット算術右シフトされた状態(すなわち、
×(1/16)された状態)の(m+3)ビットのデー
タに変換され、その(m+3)ビットのデータは、(m
+3)ビットのラッチ回路82に加えられている。
【0150】ラッチ回路82は、画素クロックPCが加
えられると、入力データを保持するものであり、その出
力データは、データDLとして、演算回路73に出力さ
れる。
【0151】図7(c)は、演算回路73の構成例を示
している。
【0152】同図において、データDLは、(m+3)
ビットの加算器(フルアダー)83の一方の入力端に加
えられており、データDFは、加算器83の他方の入力
端に加えられている。
【0153】加算器83は、(L+F)なる演算を実行
するものであり、その(m+3)ビットの出力は、2ビ
ット算術右シフトされた状態(すなわち、×(1/4)
の状態)の(m+1)ビットのデータに変換され、この
(m+1)ビットのデータは、データDZとして、次段
回路に出力される。また、このデータDZのうち、必要
なビット幅のデータが、補正多値画像データDZaとし
て量子化回路4に出力される。
【0154】以上の構成で、図11(a)〜(o)に示
したように、画素クロックPCに同期して、前ライン誤
差データERa、現ライン画像データPXおよび現ライ
ン誤差データERが、マトリクスレジスタ1に順次入力
され、それにより、マトリクスレジスタ1からは、注目
画素Xの現ライン画像データPXに相当するデータD
X、周囲画素A,B,C,D,Eの前ライン誤差データ
ERaに相当するデータDA,DB,DC,DD,D
E、および、周囲画素F,Gの現ライン誤差データER
に相当するデータDF,DGがそれぞれ出力され、誤差
拡散演算部2に加えられる。
【0155】ここで、あるラインのn番目の画素が注目
画素Xになるときを考えると、この注目画素Xnのデー
タDXが出力される1つ前の画素サイクルの期間T0
で、演算回路71が処理すべきデータが揃う。
【0156】したがって、この期間T0では、演算回路
71の演算が実行されて、データDKが出力される。こ
のデータDKは、注目画素Xnが出力される画素サイク
ルの期間T1の間保持される。
【0157】次いで、期間T1では、演算回路72が処
理すべきデータが揃う。したがって、したがって、この
期間T1では、演算回路72の演算が実行されて、デー
タDLが出力される。このデータDLは、期間T1の次
の画素サイクルである期間T2で保持される。
【0158】そして、この期間T2では、演算回路73
が処理すべきデータが揃う。それにより、この期間T2
で、演算回路73の演算が実行されて、注目画素Xnに
対応したデータDZが誤差データ演算部3に出力される
とともに、このデータDZに対応した補正多値画像デー
タDZaが量子化回路4に出力される。これにより、量
子化回路4は、スレッシュデータTHに基づいて補正多
値画像データDZaを二値化処理し、その二値化処理結
果に対応したデータDQを出力する。
【0159】それとともに、誤差データ演算部3は、量
子化回路4から出力されるデータDQと、誤差拡散演算
部2から出力されるデータDZに基づいて、注目画素X
nに対応した誤差データを演算し、その演算結果を現ラ
イン誤差データERとして出力する。
【0160】また、次の画素クロックPCが出力される
タイミングで、注目画素Xnに対応したデータDQが出
力回路5にラッチされ、次の1画素クロック周期の期間
保持される。
【0161】このようにして、注目画素Xnに関する誤
差拡散演算処理、二値化処理、および、誤差データ演算
処理が、注目画素Xnの現ライン画像データPXが出力
されてる1つ前の画素サイクルである期間T0と、次の
画素サイクルである期間T1で実行されて、対応する量
子化画像データQQが形成され、次段装置に出力され
る。
【0162】ところで、上述した各実施例では、量子化
回路により、二値画像(非中間調画像)データに変換す
る場合について説明したが、量子化回路によって中間調
画像データ、または、より低ビット数の多値画像データ
に変換する場合についても、本発明を同様にして適用す
ることができる。
【0163】なお、例えば、sビットのデータをtビッ
ト算術右シフトする場合、データの丸め誤差の累積を抑
制するために、データが負の値を取るときには、算術シ
フト演算後のデータに1(LSB)を加えるようにする
とよい。
【0164】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
誤差拡散演算処理を複数の演算部分に分割して、おのお
のの演算部分を異なる画素サイクルで処理しているの
で、誤差拡散演算処理を複数の画素サイクルで実行する
ことができ、画像処理の処理プロセスを高速化すること
ができるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるマトリクスレジスタ
を示したブロック図。
【図2】本発明の一実施例にかかる誤差拡散演算部を示
したブロック図。
【図3】図2に示した誤差拡散演算部の各演算回路の一
例を示したブロック図。
【図4】本発明の一実施例にかかる装置の動作を説明す
るためのタイミングチャート図。
【図5】本発明の他の実施例にかかるマトリクスレジス
タを示したブロック図。
【図6】本発明の他の実施例にかかる誤差拡散演算部を
示したブロック図。
【図7】図6に示した誤差拡散演算部の各演算回路の一
例を示したブロック図。
【図8】本発明の他の実施例にかかる装置の動作を説明
するためのタイミングチャート図。
【図9】本発明のさらに他の実施例にかかる誤差拡散演
算部を示したブロック図。
【図10】図9に示した誤差拡散演算部の各演算回路の
一例を示したブロック図。
【図11】本発明のさらに他の実施例にかかる装置の動
作を説明するためのタイミングチャート図。
【図12】誤差拡散演算で抽出する画素と、おのおのの
画素の濃度に割り当てる重み付け係数の一例を示した概
略図。
【図13】誤差拡散演算を実行する画像処理装置の一例
を示したブロック図。
【図14】マトリクスレジスタの従来例を示したブロッ
ク図。
【図15】誤差拡散演算部の従来例を示したブロック
図。
【図16】従来装置の動作を説明するためのタイミング
チャート図。
【符号の説明】
11〜17,49,67,78,82 ラッチ回路 41,42,55,56,71,72,73 演算回路 45〜48,50〜52,61〜66,68,75〜7
7,79〜81,83加算器(フルアダー)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像をラスタスキャンして得た多値画像
    データを所定の閾値で量子化処理するとき、処理対象と
    なる注目画素に対して、この注目画素の前ラインの複数
    の画素、および、注目画素と同ラインの前位置の複数の
    画素を周辺画素として選択し、それらの周辺画素の量子
    化処理時の誤差成分を、おのおの所定の割合で上記注目
    画素の多値画像データに加算する誤差拡散演算処理を施
    す画像処理装置において、 上記誤差拡散演算処理のうち、上記注目画素を含まない
    第1の演算部分を上記注目画素があらわれる1つ前の画
    素サイクルで実行する第1の演算手段と、 上記誤差拡散演算処理のうち、上記注目画素および上記
    第1の演算手段の演算結果を参照する第2の演算部分
    を、上記注目画素の画素サイクルで実行する第2の演算
    手段を備え、 この第2の演算手段の演算結果を所定の閾値で量子化処
    理することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 画像をラスタスキャンして得た多値画像
    データを所定の閾値で量子化処理するとき、処理対象と
    なる注目画素に対して、この注目画素の前ラインの複数
    の画素、および、注目画素と同ラインの前位置の複数の
    画素を周辺画素として選択し、それらの周辺画素の量子
    化処理時の誤差成分を、おのおの所定の割合で上記注目
    画素の多値画像データに加算する誤差拡散演算処理を施
    す画像処理装置において、 上記注目画素および複数の周辺画素の多値画像データを
    1画素サイクル周期保持するマトリクスレジスタ手段
    と、 このマトリクスレジスタ手段に保持されている多値画素
    データに基づき、上記誤差拡散演算処理のうち、上記注
    目画素を含まない第1の演算部分を上記注目画素の画素
    サイクルで実行する第1の演算手段と、 上記マトリクスレジスタ手段に保持されている多値画像
    データに基づき、上記誤差拡散演算処理のうち、上記注
    目画素および上記第1の演算手段の演算結果を参照する
    第2の演算部分を、上記注目画素の次の画素サイクルで
    実行する第2の演算手段を備え、 この第2の演算手段の演算結果を所定の閾値で量子化処
    理することを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 画像をラスタスキャンして得た多値画像
    データを所定の閾値で量子化処理するとき、処理対象と
    なる注目画素に対して、この注目画素の前ラインの複数
    の画素、および、注目画素と同ラインの前位置の複数の
    画素を周辺画素として選択し、それらの周辺画素の量子
    化処理時の誤差成分を、おのおの所定の割合で上記注目
    画素の多値画像データに加算する誤差拡散演算処理を施
    す画像処理装置において、 上記注目画素および複数の周辺画素の多値画像データを
    1画素サイクル周期保持するマトリクスレジスタ手段
    と、 このマトリクスレジスタ手段に保持されている多値画素
    データに基づき、上記誤差拡散演算処理のうち、上記注
    目画素を含まない第1の演算部分を上記注目画素の1つ
    前の画素サイクルで実行する第1の演算手段と、 上記マトリクスレジスタ手段に保持されている多値画像
    データに基づき、上記誤差拡散演算処理のうち、上記注
    目画素および上記第1の演算手段の演算結果を参照する
    第2の演算部分を、上記注目画素の画素サイクルで実行
    する第2の演算手段と、 上記マトリクスレジスタ手段に保持されている多値画像
    データに基づき、上記第2の演算手段の演算結果を参照
    する第3の演算部分を、上記注目画素の次の画素サイク
    ルで実行する第3の演算手段を備え、 この第3の演算手段の演算結果を所定の閾値で量子化処
    理することを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 画像をラスタスキャンして得た多値画像
    データを所定の閾値で量子化処理するとき、処理対象と
    なる注目画素に対して、この注目画素の前ラインの複数
    の画素、および、注目画素と同ラインの前位置の複数の
    画素を周辺画素として選択し、それらの周辺画素の量子
    化処理時の誤差成分を、おのおの所定の割合で上記注目
    画素の多値画像データに加算する誤差拡散演算処理を施
    す画像処理方法において、 上記誤差拡散演算処理のうち、上記注目画素を含まない
    第1の演算部分を上記注目画素があらわれる1つ前の画
    素サイクルで実行した後に、 上記誤差拡散演算処理のうち、上記注目画素および上記
    第1の演算部分の演算結果を参照する第2の演算部分
    を、上記注目画素の画素サイクルで実行し、 この第2の演算部分の演算結果を所定の閾値で量子化処
    理することを特徴とする画像処理方法。
  5. 【請求項5】 画像をラスタスキャンして得た多値画像
    データを所定の閾値で量子化処理するとき、処理対象と
    なる注目画素に対して、この注目画素の前ラインの複数
    の画素、および、注目画素と同ラインの前位置の複数の
    画素を周辺画素として選択し、それらの周辺画素の量子
    化処理時の誤差成分を、おのおの所定の割合で上記注目
    画素の多値画像データに加算する誤差拡散演算処理を施
    す画像処理方法において、 上記注目画素および複数の周辺画素の多値画像データを
    1画素サイクル周期保持するとともに、 上記保持した多値画像データに基づき、上記誤差拡散演
    算処理のうち、上記注目画素を含まない第1の演算部分
    を上記注目画素の画素サイクルで実行した後に、 上記保持した多値画像データに基づき、上記誤差拡散演
    算処理のうち、上記注目画素および上記第1の演算部分
    の演算結果を参照する第2の演算部分を、上記注目画素
    の次の画素サイクルで実行し、 この第2の演算部分の演算結果を所定の閾値で量子化処
    理することを特徴とする画像処理方法。
  6. 【請求項6】 画像をラスタスキャンして得た多値画像
    データを所定の閾値で量子化処理するとき、処理対象と
    なる注目画素に対して、この注目画素の前ラインの複数
    の画素、および、注目画素と同ラインの前位置の複数の
    画素を周辺画素として選択し、それらの周辺画素の量子
    化処理時の誤差成分を、おのおの所定の割合で上記注目
    画素の多値画像データに加算する誤差拡散演算処理を施
    す画像処理方法において、 上記注目画素および複数の周辺画素の多値画像データを
    1画素サイクル周期保持するとともに、 この保持した多値画素データに基づき、上記誤差拡散演
    算処理のうち、上記注目画素を含まない第1の演算部分
    を上記注目画素の1つ前の画素サイクルで実行した後
    に、 上記保持した多値画像データに基づき、上記誤差拡散演
    算処理のうち、上記注目画素および上記第1の演算部分
    の演算結果を参照する第2の演算部分を、上記注目画素
    の画素サイクルで実行し、 上記保持した多値画像データに基づき、上記第2の演算
    部分の演算結果を参照する第3の演算部分を、上記注目
    画素の次の画素サイクルで実行し、 この第3の演算部分の演算結果を所定の閾値で量子化処
    理することを特徴とする画像処理方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1583064A1 (en) * 2003-12-26 2005-10-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image signal processing apparatus and image signal processing method

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