JPH06268838A - 画像処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力される各画像情報の特徴を活かした自然
な合成画像情報を出力できる。 【構成】 画像処理回路１０９が、切換え信号発生回路
１１６により発生された画素切換え信号に同期してデー
タメモリ１１２に記憶された各画像処理パラメータに基
づいて前記合成画像データに異なる画像処理を行う構成
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、原稿の画像を光学的に
読み取って得られた画像信号に基づいて記録媒体に画像
出力するための画像処理装置に係り、特に多値の画像情
報を処理可能な画像処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の画像処理装置を備えた画
像形成装置が実用化されており、多値または２値の画像
情報を記憶するメモリを備え、先行して読み取られてあ
らかじめメモリ内に記憶された原稿の第１の画像情報
と、新たに読み込まれる原稿の第２の画像情報とを切り
換えることにより、画像合成処理が行われている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像合
成処理の際、メモリ内の第１の画像情報と、原稿台上に
載置されて読み込まれる第２の画像情報との異なる画像
情報に対して同一の画像処理パラメータによって画像処
理を行うため、各画像の品質が却って損なわれてしま
い、不自然な合成画像出力しか得られない等の問題点が
あった。

【０００４】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、読み込む各原稿の画像情報毎に異なる
画像処理パラメータを設定して個々の画像情報に最適な
画像処理を施すことにより、自然な合成画像を出力でき
る画像処理装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る画像処理装
置は、合成元となる第１の画像情報を記憶する画像メモ
リと、前記第１の画像情報および前記第１の画像情報に
合成される第２の画像情報に対するそれぞれの第１およ
び第２の画像処理パラメータを記憶するデータメモリ
と、前記画像メモリから読み出される第１の画像情報と
入力される第２の画像情報との合成処理を行う画像処理
手段と、この画像処理手段により合成された合成画像デ
ータの画像元領域を画素単位に切り換える画素切換え信
号を発生する信号発生手段とを有し、画像処理手段が、
前記信号発生手段により発生された画素切換え信号に同
期して前記データメモリに記憶された各画像処理パラメ
ータに基づいて前記合成画像データに異なる画像処理を
行うように構成したものである。

【０００６】また、データメモリに記憶された第１の画
像処理パラメータを第２の画像処理パラメータに基づい
て演算処理して補正する補正手段を設けたものである。

【０００７】さらに、データメモリに所望の第１および
第２の画像処理パラメータを入力する入力手段を設けた
ものである。

【０００８】

【作用】本発明においては、画像処理手段が、前記信号
発生手段により発生された画素切換え信号に同期して前
記データメモリに記憶された各画像処理パラメータに基
づいて前記合成画像データに異なる画像処理を行うの
で、入力される画像情報それぞれに最適な画像処理を実
行して、バランスのとれた自然な合成画像情報を出力す
ることが可能となる。

【０００９】また、補正手段がデータメモリに記憶され
た第１の画像処理パラメータを第２の画像処理パラメー
タに基づいて演算処理して補正するので、第２の画像情
報の濃度状態を優先して第１の画像情報に最適な画像処
理を行うことが可能となる。さらに、入力手段がデータ
メモリに所望の第１および第２の画像処理パラメータを
入力するので、第１および第２の画像情報を好みに応じ
て自在にアレンジした合成画像を出力可能となる。

【００１０】

【実施例】＜第１実施例＞図１は本発明の第１実施例を
示す画像形成装置の構成を説明する概略断面図である。

【００１１】図において、原稿給送装置１上に蓄積され
た原稿は、最下位より１枚ずつ順次原稿台ガラス２面上
に搬送される。そして、原稿が搬送されると、スキャナ
３のランプが点灯し、かつスキャナユニット４が移動し
て原稿を照射する。原稿の反射光は、ミラー５〜７を介
してレンズ８を通過し、その後イメージセンサ部９に入
力される。

【００１２】イメージセンサ部９に入力された画像は、
後述する図２に示すＣＰＵ回路部２７により制御される
信号によって処理され、直接露光制御部１０に入力さ
れ、あるいは一旦、図示しない画像メモリに記憶され
て、再び読み出された後、露光制御部１０に入力され
る。そして、露光制御部１０にて光信号に変換され、画
像信号に従って変調されて、感光体１１を照射する。こ
の照射によって感光体１１上に作られた潜像は現像器１
２あるいは現像器１３によって現像される。上記潜像タ
イミングに合わせて、非転写紙積載部１４あるいは非転
写紙積載部１５より転写紙が搬送され、転写部１６にお
いて、上記現像されたトナー像が転写される。そして、
転写されたトナー像は、定着部１７にて非転写紙に定着
された後、排紙部１８より装置外部に排出される。５０
は画像処理ユニットであり、詳細は後述する。

【００１３】図２は、図１に示した画像処理ユニット５
０の詳細構成を説明するブロック図である。

【００１４】図において、１０１は原稿からの反射光を
電気信号に変換するＣＣＤセンサ、１０２は前記ＣＣＤ
センサ１０１を駆動するドライバ、１０３はＣＣＤセン
サ１０１の出力を所定レベルに増幅する増幅器、１０４
は画像信号成分を取り出すためのサンプルホールド回路
（ＳＨ回路）、１０５は画像信号をディジタル画像デー
タに変換するＡ／Ｄ変換器、１０６はＣＣＤセンサ１０
１の暗時出力レベル，感度ばらつきの補正を行う白・黒
補正回路、１０７は変倍，ネガポジ変換，移動等のディ
ジタル複写機等の特有の処理を行う画像処理回路、１０
８は多値画像メモリ、１０９はガンマ変換，濃度調整等
を行う画像処理回路、１１０は濃度の設定等を行う操作
パネル、１１１は白・黒補正後のディジタル画像データ
と操作パネル１１０によって設定された濃度データから
画像処理パラメータを決定するＡＥ回路、１１２は前記
ＡＥ回路１１１で決定された画像処理パラメータを記憶
するデータメモリ、１１３はＤ／Ａ変換器、１１３はパ
ルス幅変調回路、１１５はレーザ部、１１６は切り換え
信号を発生する切換え信号発生回路である。以下、本発
明に係る画像形成装置における画像処理動作について説
明する。

【００１５】まず、第１の原稿の読み取りがスキャナユ
ニット４の露光ランプにより照射され、その反射光はＣ
ＣＤセンサ１０１に結像し、電位信号に変換され増幅回
路１０３，ＳＨ回路１０４で所定の処理が行われた後、
Ａ／Ｄ変換器１０５で画像データ１０５Ａに変換され、
白・黒補正回路１０６，画像処理回路１０７での処理の
後、画像メモリ１０８に格納される。これを画像データ
１０７Ａとする。この処理に並行して、ＡＥ回路１１１
では白・黒補正後の画像データ１１１Ａと操作パネル１
１０で設定された濃度データαから画像処理パラメータ
（ａ）を決定し、データメモリ１１２に格納する。次い
で、第２の原稿の読み取りが行われ、Ａ／Ｄ変換器１０
５で画像データ１０５Ｂに変換され、白・黒補正回路１
０６，画像処理回路１０９に供給される。並行してＡＥ
回路１１１では白・黒補正後の画像データ１１１Ｂで新
たに設定された濃度データβから画像処理パラメータ
（ｂ）が消定され、これも画像処理回路１０９に供給さ
れる。

【００１６】また、切り換え信号発生回路１１６では、
操作パネル１１０もしくは他の指示手段によって指示さ
れた切り換え枠に対応した切換え信号（Ｋ）を発生し、
画像処理回路１０９に供給する。画像処理回路１０９で
は、該切換え信号（Ｋ）に同期して画像データ１０７Ａ
と画像データ１０７Ｂ，画像処理パラメータ（ａ），
（ｂ）とを切り換え、合成画像データ（ｃ）を出力す
る。

【００１７】図３は、図２に示した画像処理回路１０９
の詳細構成を説明するブロック図である。

【００１８】図において、２０１〜２０５は入力端子
で、入力端子２０１には画像データ１０７Ａ（Ａ１）が
入力され、入力端子２０２には画像データ１０７Ｂ（Ｂ
１）が入力され、入力端子２０３には画像処理パラメー
タ（ａ）が入力され、入力端子２０４には画像処理パラ
メータ（ｂ）が入力され、入力端子２０５には切り換え
信号（Ｋ）が入力される。２０６，２０７はスイッチ、
２０８は濃度調整回路、２０９はガンマ変換回路、２１
０は出力端子で、合成画像データ（ｃ）を出力する。

【００１９】このように構成された画像処理回路１０９
において、画像処理パラメータ（ａ）と画像処理パラメ
ータ（ｂ）はスイッチ２０７で切換え信号（Ｋ）によっ
て切り換えられ、濃度調整回路２０８，ガンマ変換回路
２０９の調整パラメータが決定される。同時に、画像デ
ータ１０７Ａ，１０７Ｂはスイッチ２０６で切換え信号
（Ｋ）によって切り換えられ濃度調整回路２０８，ガン
マ変換回路２０９でそれぞれの処理が行われた後、出力
端子２１０から合成画像データ（ｃ）として出力され
る。

【００２０】本発明の画像処理装置は上記のように構成
されているので、画像処理手段（本実施例では画像処理
回路１０９）が、前記信号発生手段（本実施例では切換
え信号発生回路１１６）により発生された画素切換え信
号に同期して前記データメモリ１１２に記憶された各画
像処理パラメータに基づいて前記合成画像データに異な
る画像処理を行うので、入力される画像情報それぞれに
最適な画像処理を実行して、バランスのとれた自然な合
成画像情報を出力することが可能となる。 ＜第２実施例＞図４は、図３に示した画像処理回路１０
９の他の詳細構成を説明するブロック図である。

【００２１】図において、３０１〜３０５は入力端子
で、入力端子３０１には画像データ１０７Ａ（Ａ１）が
入力され、入力端子３０２には画像データ１０７Ｂ（Ｂ
１）が入力され、入力端子３０３には画像処理パラメー
タ（ａ）が入力され、入力端子３０４には画像処理パラ
メータ（ｂ）が入力され、入力端子３０５には切換え信
号（Ｋ）が入力される。３０６，３０７はスイッチ、３
０８は濃度調整回路、３０９はガンマ変換回路、３１０
は出力端子で、合成画像データ（ｃ）を出力する。３１
１は掛算器で、画像処理パラメータ（ａ）に基づいて画
像処理パラメータ（ｂ）を演算処理した画像処理パラメ
ータ（ｂ１）をスイッチ３０７に出力する。

【００２２】このように構成された画像処理装置１０９
において、画像処理パラメータ（ｂ）は掛算器３１１で
画像処理パラメータ（ａ）に対応した演算が行われ画像
処理パラメータ（ｂ１）となり、スイッチ３０７で切換
え信号（Ｋ）によって切り換えられ、濃度調整回路３０
８，ガンマ変換回路３０９の調整パラメータが決定され
る。この演算は、例えば画像データ１０７Ａの濃度が濃
い場合には、画像データ１０７Ｂの濃度も濃くし、画像
データ１０７Ａの濃度が薄ければ画像データ１０７Ｂの
濃度も薄くするというように２つの画像濃度の差によっ
て発生する不自然さを解消するための演算である。

【００２３】同時に、画像データ１０７Ａ，１０７Ｂは
スイッチ３０６で切換え信号（Ｋ）によって切り換えら
れ濃度調整回路３０８，ガンマ変換回路３０９でそれぞ
れの処理が行われた後、出力端子３１０から合成画像デ
ータ（ｃ）として出力される。

【００２４】本発明に係る画像処理装置は、補正手段
（本実施例では掛算器３１１）がデータメモリ１１２に
記憶された第１の画像処理パラメータ（ａ）を第２の画
像処理パラメータ（ｂ）に基づいて演算処理して補正す
るので、第２の画像情報の濃度状態を優先して第１の画
像情報に最適な画像処理を行うことが可能となる。

【００２５】なお、入力手段、例えば操作パネル１１０
がデータメモリ１１２に所望の第１および第２の画像処
理パラメータを入力するので、第１および第２の画像情
報を好みに応じて自在にアレンジした合成画像を出力可
能となる。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば画
像処理手段が、前記信号発生手段により発生された画素
切換え信号に同期して前記データメモリに記憶された各
画像処理パラメータに基づいて前記合成画像データに異
なる画像処理を行うので、入力される画像情報それぞれ
に最適な画像処理を実行して、バランスのとれた自然な
合成画像情報を出力することできる。

【００２７】また、補正手段がデータメモリに記憶され
た第１の画像処理パラメータを第２の画像処理パラメー
タに基づいて演算処理して補正するので、第２の画像情
報の濃度状態を優先して第１の画像情報に最適な画像処
理を行うことができる。

【００２８】さらに、入力手段がデータメモリに所望の
第１および第２の画像処理パラメータを入力するので、
第１および第２の画像情報を好みに応じて自在にアレン
ジした合成画像を出力することができる。

【００２９】従って、入力される各画像情報の特徴を活
かした自然な合成画像情報を出力できる等の効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す画像形成装置の構成
を説明する概略断面図である。

【図２】図１に示した画像処理ユニットの詳細構成を説
明するブロック図である。

【図３】図２に示した画像処理回路の詳細構成を説明す
るブロック図である。

【図４】図３に示した画像処理回路の他の詳細構成を説
明するブロック図である。

【符号の説明】

１０１ ＣＣＤセンサ １０３ 増幅器 １０４ サンプルホールド回路 １０５ Ａ／Ｄ変換器 １０６ 白・黒補正回路 １０７ 画像処理回路 １０８ 画像メモリ １０９ 画像処理回路 １１０ 操作パネル １１１ ＡＥ回路 １１２ データメモリ １１６ 切換え信号発生回路

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成元となる第１の画像情報を記憶する
   画像メモリと、前記第１の画像情報および前記第１の画
   像情報に合成される第２の画像情報に対するそれぞれの
   第１および第２の画像処理パラメータを記憶するデータ
   メモリと、前記画像メモリから読み出される第１の画像
   情報と入力される第２の画像情報との合成処理を行う画
   像処理手段と、この画像処理手段により合成された合成
   画像データの画像元領域を画素単位に切り換える画素切
   換え信号を発生する信号発生手段とを有し、画像処理手
   段が、前記信号発生手段により発生された画素切換え信
   号に同期して前記データメモリに記憶された各画像処理
   パラメータに基づいて前記合成画像データに異なる画像
   処理を行うように構成したことを特徴とする画像処理装
   置。
2. 【請求項２】 データメモリに記憶された第１の画像処
   理パラメータを第２の画像処理パラメータに基づいて演
   算処理して補正する補正手段を具備したことを特徴とす
   る請求項１記載の画像処理装置。
3. 【請求項３】データメモリに所望の第１および第２の画
   像処理パラメータを入力する入力手段を具備したことを
   特徴とする請求項１記載の画像処理装置。