JPH06268493A - 出力回路 - Google Patents

出力回路

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JPH06268493A
JPH06268493A JP5049782A JP4978293A JPH06268493A JP H06268493 A JPH06268493 A JP H06268493A JP 5049782 A JP5049782 A JP 5049782A JP 4978293 A JP4978293 A JP 4978293A JP H06268493 A JPH06268493 A JP H06268493A
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Japan
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transistor
mos transistor
gate
channel mos
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JP5049782A
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Inventor
Toshihiko Hori
俊彦 堀
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オープンドレイン形式の出力回路の立ち上が
り,立ち下がり時の信号伝搬時間差をなくしノイズの発
生を防止する。 【構成】 内部からの信号を受ける駆動用論理反転素子
1およびその出力をゲートへの入力とするオープンドレ
イン形式のMOSトランジスタ2を有する出力回路にお
いて、ドレインとゲートが駆動用論理反転素子1の出力
に接続されたバイパス用のMOSトランジスタ3と、こ
のMOSトランジスタ3と直列に接続されゲートが駆動
用論理反転素子1の入力に接続されたソース接地のバイ
パス用MOSトランジスタ4とを設けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入出力回路に利用でき
る布線論理機能を用いた出力回路に関し、特にその出力
信号の伝搬遅延時間を短縮してノイズの発生を抑制でき
るようにしたものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6はNチャネルMOSトランジスタに
より一般的な布線論理機能をなすNチャネルオープンド
レイン構造の出力回路の回路図である。この図6におい
て、1は入力信号を反転するインバータ、2はこのイン
バータ1の出力がゲートに入力されるソース接地のNチ
ャネルMOSトランジスタである。
【0003】この図6の回路は、入力を“L”にする
と、これがインバータ1によって反転されてNチャネル
MOSトランジスタ2のゲートに“H”が印加され、こ
れによりNチャネルMOSトランジスタ2がオン状態と
なり、そのドレインが接地電位に等しくなり、出力が
“L”状態になる。
【0004】逆に、入力を“H”にすると、これがイン
バータ1によって反転されてNチャネルMOSトランジ
スタ2のゲートに“L”が印加され、これによりNチャ
ネルMOSトランジスタ2がオフ状態となり、図示しな
い抵抗により電源電位にプルアップされている出力が
“H”となる。
【0005】また、図7は図6の回路を用いた素子によ
る、布線論理機構を示す図である。図7において、1
0,11はそれぞれ図6と同様に構成された出力回路で
あり、出力回路10はインバータ1aとNチャネルMO
Sトランジスタ2aとから構成されている。また、出力
回路11はインバータ1bとNチャネルMOSトランジ
スタ2bとから構成されている。12は出力回路10と
11が信号を出力する信号線であり、抵抗5により電源
Vcc1 にプルアップされている。13は出力回路10と
11で共通に電圧Vssに接続された接地線である。
【0006】次に動作について説明する。図7の布線論
理機構は、少くとも2以上の素子のVss端子同士、オー
プンドレイン端子同士をそれぞれ同図のように接続し、
オープンドレイン端子側を抵抗5を介してともに第2の
論理値を表わす電圧Vcc1 に接続している。例えばここ
で、外部に信号を出力したい素子10で内部出力Aに論
理レベル“L”が印加されると、駆動用論理反転素子1
aの出力は“H”レベルとなり、それが出力用Nチャネ
ルMOSトランジスタ2aのゲートに入力され、これに
よりこの出力用NチャネルMOSトランジスタ2aは導
通状態となり、出力端子は第1の論理値を表わす電圧V
ssに引かれる。信号線12は抵抗5を介してVcc1 に接
続されているが、その抵抗値が出力用NチャネルMOS
トランジスタ2a,2bの導通抵抗より十分大きいと、
信号線はVssレベルの出力電圧を示し、図6における従
来の出力回路は布線論理機能を果す。
【0007】図8は図7における素子10の駆動の動作
をそれぞれの信号波形として時間軸に合わせてこれを示
したものである。素子10の内部出力Aの“H”レベル
から“L”レベルへの変化が駆動用論理反転素子1aの
入力のしきい値電圧を超えるとその出力が“L”レベル
から“H”レベルへ変化する。これを受けて出力用Nチ
ャネルMOSトランジスタ2aはその入力が、ゲートし
きい値電圧を超えると導通し、Vssレベルとなる。ま
た、その逆の動作もほぼ同様に論理が逆に動作するもの
である。すなわち、内部出力Aの“L”レベルから
“H”レベルへの変化が駆動用論理反転素子1aの入力
のしきい値電圧を超えるとその出力が“H”レベルから
“L”レベルへ変化する。これを受けて出力用Nチャネ
ルMOSトランジスタ2aはその入力が、ゲートしきい
値電圧以下になると非導通状態となり、信号線はVcc1
レベルとなる。ただし、出力用NチャネルMOSトラン
ジスタ2aの出力は、素子10を非接続状態とさせるだ
けであって、実際には、信号線と電源Vcc1 との間に接
続されたプルアップ用の抵抗5により信号線がVcc1 レ
ベルへ戻されるものである。
【0008】上記これらの動作の“H”,“L”やスレ
ッショルド等については、素子10が5V系のものであ
れば、“H”は約5V,“L”は約0Vであり、駆動用
NチャネルMOSトランジスタのゲートしきい値電圧は
0.5〜1.0V程度が一般的である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】さて、布線論理機能を
用いた信号の伝達もさまざまに利用されるようになり、
高速,高駆動能力を要求されるようになってきた。これ
らの要求に対しては、一般的に図6における出力用MO
Sトランジスタのトランジスタ幅Wを広げたり、パラメ
ータβを大きくしたりすることによりオン抵抗を小さく
しその駆動能力を増すことである程度解決されるが、逆
に出力の変化の急峻さが信号線に与えるノイズの影響
も、無視できなくなってきた。
【0010】さらにこれらノイズに対して、例えばCM
OSタイプの出力回路であるが、図9にその概略図を示
す特開昭62−122417号公報に見られるように、
駆動用論理反転素子と出力トランジスタのゲート入力と
の間に抵抗成分を挿入するという対策も考えられてい
る。
【0011】この図9において、1は入力信号を反転す
るインバータ、21は一端がこのインバータ1の出力に
接続された抵抗、20は入力がこの抵抗21の他端に接
続されたCMOSインバータであり、これはPチャネル
トランジスタ22およびNチャネルトランジスタ23か
ら構成されている。
【0012】この図9の回路はインバータ1とCMOS
インバータ20との間に挿入された抵抗21により、信
号の変化の時間を伸長し、信号の急峻さを抑えてノイズ
を減らそうというものである。
【0013】これらの点は、Nチャネルオープンドレイ
ン出力形式においても出力トランジスタの駆動能力を増
すこと、およびその変化の時間を伸ばすことに応用でき
る。出力の変化の時間を伸ばすことは、上記の特開昭6
2−122417号公報の例のように抵抗素子を設ける
ことによっても実現できるし、また、Nチャネルオープ
ンドレイン形式の出力回路では出力を駆動するのがNチ
ャネルMOSトランジスタだけであるので、駆動素子の
駆動能力を調整することによってもこれを実現できる。
【0014】図10は図9のようなノイズ対策を施した
時の出力波形を示した図である。この図10から分かる
ように、前述のように出力用トランジスタのゲートしき
い値電圧が“H”レベル(約5V)に比べて0.5〜
1.0V程度とかなり低いため、出力波形の立ち下りの
変化時間aと立ち上りの変化時間bの値が異なり、立ち
上り側が遅くなるという問題がある。
【0015】また立ち上りを速くしようとして駆動素子
の駆動能力を上げると、図10の波形(4) のように波形
の変化の時間に伸びがなく、ノイズを減らすという効果
が出せないという問題も生ずる。
【0016】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、出力立ち上りの時間を著しく遅
延させることなく、しかもノイズ等の対策は出力立ち上
りの時間を遅らせた時と同様の効果を奏する出力回路を
得ることを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係る出力回路
は、出力の立ち上り時または立ち下がり時に、従来と同
じ程度の出力遅延を実現できるように、出力MOSトラ
ンジスタ前段の駆動素子の出力の“H”レベルからの立
ち下がりまたは立ち上がりを、“H”レベルから出力用
MOSトランジスタのゲートしきい値付近まで高速に行
なわせるバイパスMOSトランジスタを設けたものであ
る。
【0018】また、この発明に係る出力回路は、駆動素
子と出力MOSトランジスタとの間に抵抗を挿入するよ
うにしたものである。
【0019】
【作用】この発明における出力回路においては、バイパ
スMOSトランジスタは、出力回路の出力の立ち上り時
のみ、前段の駆動素子の立ち下がりを助け、出力用MO
Sトランジスタのゲート電圧を変化させることができる
ので、出力回路の出力遅延を大きくすることなく、また
これを大きくした時と同じ程度のノイズ対策の効果を生
ずる。
【0020】また、この発明における出力回路において
は、駆動素子と出力MOSトランジスタとの間に挿入し
た抵抗は、駆動素子の出力駆動能力を制限することによ
り、信号の変化の時間を伸長してノイズを減少させ、駆
動素子のトランジスタサイズの変更を不要とする。
【0021】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例による出力
回路を示す。図において、1は素子内部よりの出力信号
を反転する駆動用論理反転素子としてのインバ タ、2
はゲートがこのインバータ1の出力に接続されたオープ
ンドレイン形式の出力用NチャネルMOSトランジス
タ、3はドレインおよびゲートが出力用NチャネルMO
Sトランジスタ2のゲートに接続されたバイパス用のN
チャネルMOSトランジスタ、4はドレインがNチャネ
ルMOSトランジスタ3のソースに接続され、ゲートが
素子内部よりの出力を受けるインバータ1の入力に接続
されたソース接地のバイパス用NチャネルMOSトラン
ジスタである。
【0022】この場合、駆動用インバータ1は、従来例
で示したのと同様にトランジスタ幅Wを変更したり、パ
ラメータβを変更したりすることにより、駆動能力を調
整したものであり、この出力回路は、出力の変化の時間
を伸ばすようにしたものである。
【0023】次に動作について説明する。この実施例の
動作説明は、図1の出力トランジスタのドレインに図中
右側に示した接続抵抗5を介して電源Vcc1 が接続され
ているものとして行なう。まず、出力信号の立下り時
は、従来例と同様の動作をするので立上り時の動作のみ
を図2を用いて説明する。
【0024】図1における素子内部よりの出力信号が図
2の波形(1) のように“L”レベルから“H”レベルへ
変化すると、出力トランジスタ2駆動用のインバータ1
の出力が、図2の(2) の点線のように変化する。同時
に、図1のNチャネルMOSトランジスタ4のゲート電
圧が“H”となって同トランジスタ4が導通し、またN
チャネルMOSトランジスタ3のゲートは“H”レベル
であったため、同トランジスタ3も導通し、従って出力
用NチャネルMOSトランジスタ2のゲート電圧は実際
には図2の(3) の実線のようにインバータ1単独の時よ
りも速く変化する。
【0025】この変化は、出力用NチャネルMOSトラ
ンジスタのゲート電圧が、そのしきい値電圧に等しくな
るまで続くが、電圧がより“H”に近い時ほど速く変化
ししきい値電圧に近づく程に変化が少なくなる。なぜな
ら、この出力用NチャネルMOSトランジスタ2のゲー
ト電圧はNチャネルMOSトランジスタ3のゲートに接
続されており、出力用NチャネルMOSトランジスタ2
のゲート電圧がそのしきい値電圧に等しくなったとき、
自分自身のバイパスを切断することになるからであり、
MOSトランジスタの特性として、ゲート電圧がソース
側に近づくことにより、その駆動能力が下るようになる
からである。
【0026】このようにして、これらバイパスNチャネ
ルトランジスタ3,4によりゲートのしきい値電圧まで
速く出力用Nチャネルトランジスタ2のゲート電圧を下
げたあとは、駆動用インバータ1の本来の能力により、
その変化時間を伸ばした動作を行なうことができる。つ
まり図2の(2) のAの範囲の変化に相当する変化を同図
の(3) のBの範囲に実現でき、結果として遅延時間が少
なく、しかもなめらかに立ち上るドレイン出力波形が得
られる。
【0027】これに対し、出力信号の立ち下り時は、内
部よりの出力信号が“H”レベルから“L”レベルへ先
に変化するため、図1のNチャネルMOSトランジスタ
4のゲートが先に“L”レベルとなる。このためNチャ
ネルMOSトランジスタ3,4の導通がなくなり、この
2つのNチャネルMOSトランジスタは回路に何ら影響
を及ぼさない。
【0028】また、駆動用論理反転素子1はインバータ
である必要はなく、例えば信号を出力することを制御す
るための入力を入力できるよう、NANDまたはNOR
を用いても良い。
【0029】このように、上記実施例によれば、出力用
NチャネルMOSトランジスタのゲート側にその出力信
号の立ち上がり時の変化を急峻にするバイパス用のトラ
ンジスタを設けるようにしたので、出力信号の伝搬遅延
時間を短縮しながら、出力トランジスタのしきい値付近
の電圧変化を緩慢にでき、ノイズの発生を抑えることが
できるという効果がある。
【0030】実施例2.図3に本発明の第2の実施例を
示す。図において、1は素子内部よりの出力信号を反転
する駆動用論理反転素子としてのインバ タ、2はゲー
トが抵抗6を介してインバータ1の出力に接続されたオ
ープンドレイン形式の出力用NチャネルMOSトランジ
スタ、3はドレインおよびゲートが出力用NチャネルM
OSトランジスタ2のゲートに接続されたNチャネルM
OSトランジスタ、4はドレインがNチャネルMOSト
ランジスタ3のソースに接続され、ゲートが素子内部よ
りの出力を受けるインバータ1の入力に接続されたソー
ス接地のNチャネルMOSトランジスタである。
【0031】この実施例においては、駆動用論理反転素
子1の出力は抵抗6を介して出力用NチャネルMOSト
ランジスタ2のゲートに接続されている。この抵抗6の
効果は実施例1の駆動能力を調整した駆動用インバータ
1と同じであり、駆動用論理反転素子1の出力駆動能力
を制限することにより出力の変化の時間を伸ばすように
したものである。
【0032】従って、この実施例によれば、駆動用イン
バータ1のトランジスタサイズ等を変更することなく、
実施例1と同様の効果が得られる。
【0033】実施例3.なお、上記実施例1,2とも、
出力がNチャネルトランジスタの場合を示したが、これ
がPチャネルトランジスタの場合も同様の効果がある。
Pチャネルトランジスタの場合の実施例を図4に示す。
【0034】図において、1は素子内部よりの出力信号
を反転する駆動用論理反転素子としてのインバ タ、3
2はゲートがこのインバータ1の出力に接続されたオー
プンドレイン形式の出力用PチャネルMOSトランジス
タ、33はドレインおよびゲートが出力用PチャネルM
OSトランジスタ32のゲートに接続されたNチャネル
MOSトランジスタ、34はドレインがPチャネルMO
Sトランジスタ33のソースに接続され、ソースが電源
Vcc1 に接続され、ゲートが素子内部よりの出力を受け
るインバータ1の入力に接続されたPチャネルMOSト
ランジスタである。
【0035】この場合、駆動用インバータ1は、従来例
で示したのと同様にトランジスタ幅Wを変更したり、パ
ラメータβを変更したりすることにより、駆動能力を調
整したものであり、この出力回路は、出力の変化の時間
を伸ばすようにしたものである。
【0036】次に動作について説明する。この実施例の
動作説明は、図4の出力トランジスタのドレインに接続
抵抗を介して電源Vssが接続されているものとして行な
う。まず、出力信号の立上り時は、支障なく動作をする
ので立下り時の動作のみを説明する。
【0037】図4における素子内部よりの出力信号が
“L”レベル(=Vcc1 )から“H”レベル(=Vss)
へと立ち下がると、出力トランジスタ駆動用のインバー
タ1の出力が緩慢に変化する。同時に、図4のPチャネ
ルMOSトランジスタ34のゲート電圧が“L”となっ
て同トランジスタ34が導通し、またPチャネルMOS
トランジスタ33のゲートは“L”レベルであったた
め、同トランジスタ33も導通し、従って出力用Pチャ
ネルMOSトランジスタ32のゲート電圧は実際にはイ
ンバータ1単独の時よりも速く変化する。
【0038】この変化は、出力用PチャネルMOSトラ
ンジスタのゲート電圧が、そのしきい値電圧に等しくな
るまで続くが、電圧がより“L”に近い時ほど速く変化
ししきい値電圧に近づく程に変化が少なくなる。なぜな
ら、この出力用PチャネルMOSトランジスタ32のゲ
ート電圧がPチャネルMOSトランジスタ33のゲート
に接続されており、出力用PチャネルMOSトランジス
タ32のゲート電圧がそのしきい値電圧に等しくなった
とき、自分自身のバイパスを切断することになるからで
あり、MOSトランジスタの特性として、ゲート電圧が
ソース側に近づくことにより、その駆動能力が下るよう
になるからである。
【0039】このようにして、これらバイパスPチャネ
ルトランジスタ33,34によりゲートのしきい値電圧
まで速く出力用Pチャネルトランジスタ2のゲート電圧
を上げたあとは、駆動用インバータ1の本来の能力によ
り、変化時間を伸ばした動作を行なうことができる。結
果として遅延時間が少なく、なめらかに立ち下がるドレ
イン出力波形が得られる。
【0040】これに対し、出力信号の立ち上り時は、内
部よりの出力信号が“L”レベルから“H”レベルへ先
に変化するため、図4のPチャネルMOSトランジスタ
34のゲートが先に“H”レベルとなる。このためNチ
ャネルMOSトランジスタ33,34の導通がなくな
り、この2つのPチャネルMOSトランジスタは回路に
何ら影響を及ぼさない。
【0041】また、駆動用論理反転素子1はインバータ
である必要はなく、例えば信号を出力することを制御す
るための入力を入力できるよう、NANDやNORを用
いても良い。
【0042】このように、上記実施例によれば、出力用
PチャネルMOSトランジスタのゲート側にその出力信
号の立ち上がり時の変化を急峻にするバイパス用のトラ
ンジスタを設けるようにしたので、出力信号の伝搬遅延
時間を短縮しながら、出力トランジスタのしきい値付近
の電圧変化を緩慢にでき、ノイズの発生を抑えることが
できるという効果がある。
【0043】実施例4.また、図5に本発明の第4の実
施例を示す。図において、1は素子内部よりの出力信号
を反転する駆動用論理反転素子としてのインバータ、3
2はゲートが抵抗36を介してインバータ1の出力に接
続されたオープンドレイン形式の出力用PチャネルMO
Sトランジスタ、33はドレインおよびゲートが出力用
NチャネルMOSトランジスタ32のゲートに接続され
たPチャネルMOSトランジスタ、34はドレインがP
チャネルMOSトランジスタ33のソースに接続され、
ゲートが素子内部よりの出力を受けるインバータ1の入
力に接続されたソース接地のNチャネルMOSトランジ
スタである。
【0044】この実施例においては、駆動用論理反転素
子1の出力は抵抗36を介して出力用PチャネルMOS
トランジスタ32のゲートに接続されている。この抵抗
36の効果は実施例3の駆動能力を調整した駆動用イン
バータ1と同じであり、駆動用論理反転素子1の出力駆
動能力を制限することにより出力の変化の時間を伸ばす
ようにしたものである。
【0045】従って、この実施例によれば、駆動用イン
バータ1のトランジスタサイズ等を変更することなく、
実施例3と同様の効果が得られる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る出力回路
によれば、布線論理機能を有する出力回路において、駆
動素子の出力をバイパスして駆動素子の出力の、出力用
MOSトランジスタのしきい値付近までの立ち上がりま
たは立ち下がりを加速するバイパス用MOSトランジス
タを設けるようにしたので、信号の遅延とともにノイズ
を減少でき、高速で誤りの少ないデータの伝達が可能と
なる効果がある。
【0047】また、この発明に係る出力回路によれば、
駆動素子の出力と、出力用のMOSトランジスタのゲー
トとの間に抵抗素子を挿入するようにしたので、駆動素
子の出力駆動能力を制限でき、駆動素子のトランジスタ
サイズを変更することなく、信号の遅延やノイズを減少
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の実施例の動作を示すタイミング図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図4】本発明の第3の実施例を示す回路図である。
【図5】本発明の第4の他の実施例を示す回路図であ
る。
【図6】従来の一例を示す回路図である。
【図7】布線論理機能を説明するための接続回路図であ
る。
【図8】従来の回路の動作を示すタイミング図である。
【図9】特開昭62−122417号公報に示された、
ノイズ対策回路の概略図である。
【図10】図9の回路の動作を示すタイミング図であ
る。
【符号の説明】
1 出力トランジスタのゲートを駆動するための、駆動
用論理反転素子 2,32 出力用MOSトランジスタ 3,33 バイパス用の第2のMOSトランジスタ 4,34 バイパス用の第3のMOSトランジスタ 5 布線論理機能をなすために外部電源と出力とを接続
する抵抗 6,36 駆動用論理反転素子1の出力駆動能力を制限
するための抵抗 10 従来の出力回路を備えた素子 11 10と同様の別の素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の論理値と第2の論理値とを表わす
    電圧レベル間で出力有効時に布線ラインを第1の論理値
    へ引き込ませることを、オープンドレイン形式のMOS
    トランジスタを用いて行なう布線論理機能を有する出力
    回路において、 本出力回路を含む装置内部からの信号を受ける駆動素子
    と、 該駆動素子の出力をそのゲートへの入力とする出力用M
    OSトランジスタと、 上記駆動素子の出力をバイパスして当該駆動素子の出力
    の上記出力用MOSトランジスタのしきい値付近までの
    立ち上がりまたは立ち下がりを加速するバイパス用MO
    Sトランジスタとを備えたことを特徴とする出力回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の出力回路において、 上記駆動用反転素子の出力と、上記出力用の第1のMO
    Sトランジスタのゲートとの間に挿入された抵抗素子を
    備えたことを特徴とする出力回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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