JPH06268129A - 半導体装置のダムバー加工装置 - Google Patents

半導体装置のダムバー加工装置

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JPH06268129A
JPH06268129A JP4915693A JP4915693A JPH06268129A JP H06268129 A JPH06268129 A JP H06268129A JP 4915693 A JP4915693 A JP 4915693A JP 4915693 A JP4915693 A JP 4915693A JP H06268129 A JPH06268129 A JP H06268129A
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dam bar
semiconductor device
photosensor
dam
laser
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JP4915693A
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English (en)
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Naoki Mitsuyanagi
直毅 三柳
Nobuhiko Tada
信彦 多田
Yoshiaki Shimomura
義昭 下村
Shigeyuki Sakurai
茂行 桜井
Yoshiya Nagano
義也 長野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 QFP形半導体装置のダムバー加工に際し、
ダムバーの動きを確実に監視したい。 【構成】 フォトセンサ24でダムバーの動きを監視す
るがこの感応域は、ダムバーの幅よりも充分に小さい大
きさとする。更に、このフォトセンサをダムバーの上下
左右相当位置に設置すると共に、各フォトセンサは近接
する2個のフォトセンサ24A〜24D、24A′〜2
4D′より成るものとした。これによって、1個のフォ
トセンサで検出不能であった上下のずれをも併せて検出
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置のダムバー
除去に好適な、レーザビームを用いたダムバー加工装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置のリードフレームには、樹脂
モールド後の樹脂のリードフレーム上の流出を防ぐため
に、リードフレームを連結する形で、ダムバーを設けて
ある。そして、樹脂モールド後に、このダムバーを除去
して各リードフレームを電気的に独立したものとする。
リードフレームは、4辺の中の対向2辺に設けられてい
る例と、4辺の全ての辺に設けられている例とがある。
4辺の全ての辺に設けられている形式のものは、QFP
形と呼ばれ、高密度フレーム数となっている。
【0003】ダムバーの除去には、辺毎に一括して除去
するプレス法と、1個のダムバーを次々に除去してゆく
レーザビーム法とがある。それぞれ長所短所を持つが、
QFP形の半導体装置のリードフレーム上のダムバーの
除去には、リードフレーム間のピッチが極端に狭くなっ
ていることから、機械式のプレス法による除去よりも、
レーザビームによる除去法が優れている。
【0004】レーザビームによるダムバー除去の従来例
には、特開平3−294077号がある。この従来例
は、樹脂モールド時の樹脂の影響により発生するリード
フレームの収縮歪みへの、対策に係る発明である。リー
ドフレームのピッチは事前に定めた規格通りであるはず
が、樹脂モールド時に、リードフレームが収縮し、リー
ドフレームのピッチが規格値からずれる。そこで、リー
ドフレームに基準穴を設けておき、この基準穴を光学的
に監視して、ずれていればそのずれ分だけレーザビーム
の照射位置を変更する制御を行う。
【0005】他の従来のパルスレーザ加工機の例を図2
に示す。レーザヘッド14と、加工ヘッド12と、レー
ザ電源16と、被加工物であるワーク10を搭載し水平
面内(XY平面内)に移動可能なXYテーブル11、レ
ーザヘッド14及び加工ヘッド12を上下方向(Z軸方
向)に移動させるZテーブル13、XYテーブル11の
水平面内の移動動作とZテーブル13の上下方向の移動
動作とレーザヘッド14の発振動作とを自動または手動
で制御するメインコントローラ15を備える。
【0006】レーザ電源16は、レーザコントローラ2
0、安定化電源19、コンデンサ部18及びスイッチ部
17から構成され、安定化電源19から供給された交流
電源がレーザコントローラ20から指令された電圧値に
従って直流に変えられ、コンデンサ部18に供給され、
コンデンサ部18の電荷がスイッチ部17に供給され
る。スイッチ部17は、レーザコントローラ20からパ
ルス幅及びパルス周波数を指令するトリガ信号に従って
動作し、これに従ってレーザヘッド14よりパルスレー
ザ光がパルス状に発振する。
【0007】又、レーザヘッド14には図示しないビー
ムシャッターが内蔵されており、開閉することによって
パルスレーザ光を加工ヘッド12に送出するか否か(O
N/OFF)を制御する。即ちワーク10を加工(ダム
バー除去のこと)する場合には上記ビームシャッターを
開き、加工しない場合には上記ビームシャッターを閉じ
る。このビームシャッターの動作時間は100〜300
msec程度であり、その制御は、前述のレーザコント
ローラ20から行うが、メインコントローラ15からレ
ーザコントローラを介して行ってもよい。
【0008】図3(a)、(b)は、QFP形の半導体
装置とダムバー加工の説明図である。QFP形とは、半
導体装置21の4辺Q1〜Q4から外部方向にリードフ
レーム22が導出された構成のICパッケージを云う。
通常は、4辺のうちの対向する2辺(例えばQ1とQ
3)からリードフレームが導出されているが、高密度の
半導体装置にあっては、リードフレームの数も増大する
ことから、4辺の全てにリードフレームを形成するやり
方をとる。且つ各辺のリードフレームのピッチ間隔も極
めて短くしている。各辺のリードフレーム22には、そ
れを連結するようにダムバー23を形成してある。半導
体装置21を樹脂でモールドした時に、その樹脂がリー
ドフレーム全体に流出しないようにしたせきの役割を果
たすためのものがダムバー23であり、モールド後にあ
っては、このダムバー23を除去し、各リードフレーム
を電気的に独立したものとする必要がある。このダムバ
ー23の除去には、パンチによる機械的な除去法とレー
ザによる除去法とがあるが、図2では、レーザによる除
去法を採用した。
【0009】図3の(b)は、リードフレームとダムバ
ーとの拡大図である。A点を含むダムバーの除去が終了
して、B点を含むダムバーの除去を行うための制御シー
ケンスは以下の如くなる。 (1)、ワーク10上でのレーザ照射位置がAからBに
なるように、テーブル11を移動する。 (2)、Bの位置に達したらXYテーブル11を停止す
る。 (3)、ビームシャッタ開にする。 (4)、パルスレーザを照射する。 (5)、ビームシャッタ閉にする。 以上の(1)〜(5)の動作を1シーケンスとして、各
ダムバー位置毎に繰り返し、ダムバーの除去を次々に行
う。このとき、(1)〜(5)をメインコントローラ1
5内のメモリに予めプログラムしておくことで、シーケ
ンス制御が可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−29407
7号は、半導体装置全体のリードフレームの収縮を問題
にする。そこで、半導体装置全体の位置変動を、基準穴
のずれで監視する。しかし、樹脂モールドによる収縮以
外に、半導体装置の加工テーブルへの取り付け誤差やリ
ードフレーム成形時のリードフレーム間のピッチ変動等
のため、種々の位置ずれが生じている。特に、高密度の
フレーム化をはかるQFP形の半導体装置では、1辺に
おけるリードフレーム本数が多く、且つピッチ間隔も狭
いため、全体だけの監視のみではまずく、個々のリード
フレームの位置ずれを考慮しなければならない。リード
フレームの位置ずれには、そのピッチ幅が変動すること
による例が多い。即ち、ピッチ幅に広い狭いという問題
がある。従って、リードフレームの位置ずれを補正して
ダムバーのみを除去してゆくためには、リードフレーム
の個々の位置の補正と共に、ピッチ幅の広い狭いに対処
した加工の仕方を検討しなければならない。
【0011】更に、図2に示した従来例にあっては、以
下の如き問題点がある。各ダムバーの寸法は幅0.1〜
0.3mm程度、厚さ0.15mm前後であるので、こ
の切断はパルスレーザ光の1パルスで十分可能である。
従って、実際の加工に要する時間はパルスレーザ光のパ
ルス幅の時間に相当し、0.1msec程度である。と
ころが、前述の(1)から(5)の加工手順においては
ビームシャッターの動作時間である100〜300ms
ecとテーブルの移動時間とにより、1つのダムバー切
断のために1sec程度の時間を費やし、ダムバーの切
断個数やICパッケージの製造個数を考慮すると、加工
時間がかかり過ぎることになる。
【0012】又、一般的にはピンのピッチは等ピッチで
あることが多いが、リードフレームの製造誤差や、レジ
ンでモールドする時の温度履歴による歪や、ハンドリン
グによる外力などで変形し、ダムバーの切断時には必ず
しも等ピッチにはなっていない場合がある。前述のダム
バー切断方法は、ダムバーを切断する箇所をプログラム
として予めメインコントローラ15に登録しておく方法
であるが、この方法では上記ピンが等ピッチになってい
ないことには対応できず、更に製造誤差や変形が累積し
て誤差が増大するような最悪の場合には、残しておくべ
きリードフレームのピンの部分にダメージを与える可能
性もある。
【0013】本発明の目的は、上記問題点に鑑み、1つ
の辺の一連のダムバーの設置方向からみての、ダムバー
の幅の不揃えやダムバーの設置ピッチの不揃えがある場
合にも、所望の加工位置を高速で加工することができる
ダムバー加工装置を提供することである。更に本発明
は、1つの辺の一連のダムバーの設置方向のみならず、
それに直交する方向におけるダムバーのエッジの不揃え
がある場合にも、所望の加工位置を高速で加工すること
のできるダムバー加工装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は半導体装置を移
動させ、加工ヘッドからのレーザビームを、半導体装置
のリードフレームを連結するダムバーに照射して、ダム
バーの除去を行う半導体装置のダムバー加工装置におい
て、上記加工ヘッドのレーザビーム照射位置を含む周辺
に照射された照明光の反射光(又は透過光)の受光位置
にフォトセンサを設けると共に、該フォトセンサは、半
導体装置の移動方向に沿うダムバーの出現の様子を監視
できる位置に設けた、スポット状の感応領域を持つ第1
のフォトセンサと、該移動方向に直光する方向へのダム
バーのずれを監視する位置に設けた、スポット状の感応
領域を持つ第2のフォトセンサと、より成る(請求項
1)。
【0015】更に本発明は、上記第1、第2のフォトセ
ンサを、1つのダムバーの上下左右対応の監視できる位
置に設けた(請求項2)。
【0016】更に本発明は、半導体装置を移動させ、加
工ヘッドからのレーザビームを、半導体装置のリードフ
レームを連結するダムバーに照射して、ダムバーの除去
を行う半導体装置のダムバー加工装置において、上記加
工ヘッドのレーザビーム照射位置を含む周辺に照射され
た照射光の反射光(又は透過光)の受光位置にフォトセ
ンサを設けると共に、該フォトセンサは、半導体装置の
移動方向に沿うダムバーの出現の様子を監視できる位置
に設けた、スポット状の感応領域を持つ第1のフォトセ
ンサと、該移動方向に直交する方向へのダムバーのずれ
をこの直交方向に沿うダムバーの両側で監視できる2つ
の位置に設けた、それぞれスポット状の感応領域を持つ
第2、第3のフォトセンサと、より成る(請求項3)。
【0017】更に本発明は、第2、第3のフォトセンサ
出力に差分がある時に、上記移動を行いながら、その差
分をなくするように、直角方向の位置修正を行わせる手
段と、第1のフォトセンサで検出したダムバーの先頭位
置からの検出信号に基づいて、ダムバーの基準中間位置
でレーザ加工を行うべくレーザ発振を制御する手段と、
を備えた(請求項4)。
【0018】
【作用】本発明によれば、第1、第2のフォトセンサを
設けたことで、移動方向に沿うダムバーの出現の様子を
監視でき、移動方向に直交する方向へのダムバーのずれ
を監視できる(請求項1)。
【0019】更に、本発明によれば、第1、第2、第3
のフォトセンサを設けたことで、移動方向に直交する方
向へのダムバーのずれを正確に監視できる(請求項
3)。
【0020】更に、本発明によれば、直交する方向への
ダムバーのずれを本来の移動を停止させることなく修正
する(請求項4)。
【0021】
【実施例】図4は、図2に対し、フォトセンサ24、2
値信号発生回路25とを新しく設けた点に、特徴を持つ
この図4は、本件出願人による先願(特願平4−293
114号)で提案した加工装置である。フォトセンサ2
4は、ダムバーの位置監視用に使い、2値信号発生回路
25は、このセンサ24の出力からダムバーの出現を2
値信号としてとらえる。この2値信号は、コントローラ
15、20に送られてレーザ照射のタイミング制御に使
われる。図4に示す先願は、1つの辺の一連のダムバー
除去に際し、ワークを停止させることなく連続移動さ
せ、この連続移動させる過程で、各ダムバーの中心位置
でそのダムバーを除去できるようにしたものである。図
2では各ダムバー毎にワークを停止させ且つ開閉シャッ
ターを開及び閉するようにしたが、図4に示す先願で
は、このいずれの操作もせず、ワークは連続移動であっ
て且つシャッターは開にしたままである。図4に示す先
願では、フォトセンサ24がワーク移動に伴う各ダムバ
ーの出現位置(各ダムバーの先頭エッジ位置)を検出
し、この先頭エッジ位置から、ダムバーの中央位置でレ
ーザビームを放出するようなタイミングを求め、このタ
イミングでレーザビームを発生させる。1発のレーザビ
ームで1つのダムバーの中心部分は瞬間的に除去でき、
この除去に要する時間は移動速度による単位移動時間に
比して無視できる値である。従って、ワークを連続移動
しても、そのダムバーの加工は高速になされるため、ワ
ークの連続移動への障害にならない。そして、ダムバー
の先頭エッジ位置に不揃いがあっても、その先頭エッジ
位置そのものをフォトセンサ24が検出できるため、そ
の不揃えに対してダムバーの中央位置をはずすことなく
確実に除去できる。
【0022】フォトセンサ24の具体例は図1に示すも
のであり、このフォトセンサの構成は、図6、図7に示
す構成のフォトセンサを発展させたものである。以下で
は、図6、図7のフォトセンサの例を説明し、最後に、
本発明の実施例として図1及びその取り扱い例を図11
以降を利用して説明するものとある。
【0023】フォトセンサ24を含む光学系を図5に示
す。加工ヘッド12には、ダイクロイックミラー27、
ベンディングミラー28集光レンズ29及び結像用ミラ
ー26を組み込んでおく。レーザヘッド14からのレー
ザビームは、ベンディングミラー28を介してワーク1
0上のダムバーの除去をはかる。一方、照明用光源26
から照明光は、ダイクロイックミラー27、ベンディン
グミラー28、集光レンズ29を介してリードフレーム
上に照射される。その反射光は同一光路を経て結像用レ
ンズ26に入り、固定部材100上に設けられたフォト
センサ24上に、開口部100Aを介して入射し、リー
ドフレーム上の様子を結像する。尚、レーザ加工時のア
シストガス供給系は省略してある。尚、反射光ではなく
透過光の例もあり、この際にはフォトセンサ24はその
透過側に設ける。
【0024】図6は、フォトセンサ24の感応領域の大
きさを説明する図である。矢印がテーブルの移動方向
(x方向)を示す。結像レンズ26による照明光の大き
さは図の円形部分30である。この円形部分30は、1
つのダムバー23と移動方向に直交する方向の両側に存
在する空間部分(スリット部)23A、23Bの一部及
び移動方向に沿う方向の両側のリードフレーム22A、
22Bの一部とを含む視野であり、1つのダムバー23
を含むその周辺の状況を示しうる大きさとなっている。
テーブル11の移動に伴って、この視野も変化してゆ
く。一方、フォトセンサ24の感応領域は、微小な斜線
円形部分で示すような大きさであり、この大きさは、ダ
ムバー23の大きさに比して充分に小さなスポット的な
値である。この微小な口径の感応域としたことによっ
て、テーブル11の移動によるダムバー23の出現の様
子のみならず、テーブル11の移動方向に沿うダムバー
の左右のリードフレーム22A、22Bの出現の様子を
細かく追跡監視することができる。テーブル11の移動
により、フォトセンサ24は図7の点線で示す軌跡を作
ることになり、フォトセンサ24の感応対象域が次々に
変わってゆき、この感応対象領域を追跡することで、ダ
ムバーの出現位置がわかる。
【0025】フォトセンサ24によるダムバーの追跡と
ダムバー切断タイミングについて以下説明する。まずI
Cのリードフレームであるワーク10をXYテーブル1
1によって、例えばX軸の正方向に一定速度で移動させ
ると、図6に示したターゲット上に結像しているワーク
10からの反射光による画像もX軸の正方向に移動す
る。ところが、フォトセンサ24は固定されているの
で、フォトセンサ24からの出力である検出信号の変化
は図7に示すように、空間部分23B(スリット部)で
高い出力となり、リードフレーム部(ウエブ部)22
A、22Bで低い出力となる。但し、ここでの検出信号
は、光が強い場合に高い出力、光が弱い場合に低い出力
になるものとする。又、図7のように、ワーク10の空
間部分23B及びリードフレーム部22A、22Bが等
ピッチで並んでいれば、XYテーブル11が一定速度で
移動するので、検出信号は一定周期の波形として検出さ
れる。一方、ワーク10の空間部分23Bとリードフレ
ーム22A、22Bが等ピッチで並んでいない場合に
は、検出信号はピッチ変化に比例した時間変化を持つ波
形として検出される。
【0026】次に図8には、2値化信号発生回路25を
示し、図9にはレーザコントローラ20の本体に係る部
分を示し、図10にはそれらの各部波形図を示す。図8
の2値化信号発生回路25は、コンパレータ251とデ
ィレイ回路252とより成り、はコンパレータ251は
フォトセンサ25出力としきい値THとの大小を比較
し、THより大であれば“1”、小であれば“0”を出
力する。しきい値THはダムバーの先頭位置で“1”の
立ち上がりがあるように、後端位置で“1”の立ち上が
りがあるように選ぶ。ディレイ回路252はこの2値化
した検出信号をメインコントローラ15から指令された
遅れ時間t1だけ遅延をかけ、第1の矩形波信号Pとし
てレーザコントローラ20に送出する。この遅延時間t
1の意味は後述する。
【0027】図9のレーザコントローラ20は内部ジェ
ネレータ201、ゲート回路202、トリガ回路203
より成る。ゲート回路202は矩形波信号発生回路25
からの第1の矩形波信号P、内部ジェネレータ201か
らの第2の矩形波信号Gとを、メインコントローラ15
からの制御信号TPで選択するものであり、本実施例の
フォトセンサ24出力を利用する時にはTP=1で信号
Pを出力し、フォトセンサ出力を利用しない時にはTP
=0で信号Gを出力する。トリガ回路203では、ゲー
ト回路202から入力された矩形波信号の立ち上がりに
対応するトリガ信号を発生し、スイッチ部17に入力
し、このトリガ信号に従ってパルスレーザ光まを発振さ
せる。
【0028】図10には、図8、図9の回路の各部波形
を示しており、図9のパルスレーザ光の発振は実際には
ある幅を持つパルス状であるが、そのパルス幅がその他
の信号の幅に比べて非常に小さいため、図10では線状
に表している。
【0029】又、TP=0で出力される内部ジェネレー
タ201の出力パルスGは、定周期のパルスであって、
この定周期に従って、レーザ発振を行わせるものであ
る。パルスGによるレーザ発振では、前述の開閉シャッ
ターの開閉を利用して加工ヘッドへレーザを放出させた
り、停止させたりする。従って、フォトセンサ24を設
けた本実施例にあっては、出力パルスGを利用すること
はない。
【0030】次にディレイ回路252の遅延時間t1
説明する。この遅延時t1とは、レーザの照射位置が図
10に示すように、ダムバーの中央位置となるようにす
るための時間である。ワークの移動速度をvとし、ダム
バーの幅をwとし、各種の遅れ時間(ゴンパレータ25
1での2値化処理時間、レーザコントローラ20による
処理時間、スイッチ部17の遅れ時間、パルスレーザ光
発振までの遅れ時間の総合遅れ時間のこと)をt2、及
びダムバー幅wを移動速度で移動する時間をtとする
と、加工位置がダムバーの中央位置となるためには、以
下の関係式となる。
【0031】
【数1】t=w/v =2(t1+t2) これからt1を求めると、
【数2】t1=2(w/v)−t2 となる。即ち、パルスレーザ光の発振はフォトセンサ2
4での検出から(t/2)時間後に行われ、この位置と
はダムバー中央位置となる。ここで、t2やw、vは、
予めメインコントローラ15内に入力しておく。
【0032】以上のような動作によって、例えば1辺に
ダムバーを有するICのダムバー切断を行う際の加工手
順について説明する。まず、ダムバーを通る軌跡、ワー
ク10の移動速度、即ち、XYテーブル11の移動速度
v、ワーク10のスリット部23Bの幅w、及び遅れ時
間t2をメインコントローラ15に入力しておく。又、
ここではダムバー切断を行うので、XYテーブル11の
移動と共にゲート回路202において第1の矩形波信号
Pがトリガ信号203に入力されるように、即ち制御信
号TP=1がゲート回路202に入力されるようにメイ
ンコントローラ15にプログラムを入力しておく。この
プログラムを走らせると、テーブル11は一定速度で移
動し、且つスリット部23Bのピッチとテーブル11の
移動速度vとで決まる周期でパルスレーザ光が発振し、
且つスリット部23Bの中央でその照射が行われ、ダム
バーが切断される。
【0033】例えば、ここで使用するレーザ発振器がパ
ルス励起タイプのYAGレーザの場合、最大の発振周波
数が300Hz程度の周波数にすると、その周期は3.
3ms程度であるが、スリット部3のピッチとテーブル
21の移動速度vとで決まる周期をこの値になるように
設定しておけば、ダムバー切断の1回当りの時間は3.
3msecとなり、従来に比べ飛躍的に短縮できる。
又、ピンが等間隔でない場合、即ちウエブ部及びスリッ
ト部のピッチが一定でない場合には、予め設定した所定
の距離だけウエブ部端部から離れた位置でパルスレーザ
光が発振するようにしておけば、同様にしてダムバーを
切断することができる。又、ピンが等間隔でない場合に
も、所定の距離だけウエブ部端部から離れた位置でダム
バーを切断することができる。この位置及び前記等間隔
の場合の中間位置とを併せて基準中間位置と呼ぶ。
【0034】図11に示す4辺にダムバー2を有するI
Cパッケージのダムバー切断を効率的に行うために図1
2に示す如く4個のフォトセンサ24A〜24Dを図中
w1〜w4で示す固定の位置に配置する。そして、2値
化信号発生回路25は更にw1〜w4の位置のフォトセ
ンサからの検出信号のうちワーク1の移動方向に応じた
検出信号を選択し、この選択した検出信号に基づく第1
の矩形波信号を制御手段に入力し、これに続く処理が前
述の実施例と同様に行われる。まずQ3の部分のダムバ
ー23を切断するときには、図12(a)の如くw1の
位置のフォトセンサ24Aからの検出信号を2値化信号
発生回路において選択し、X軸の方向に順次切断を行
う。次に、Q2の部分のダムバー23を切断するときに
は、図12(b)の如くw2の位置のフォトセンサ24
Bからの検出信号を2値化信号発生回路において選択
し、Y軸の正方向に順次切断を行う。以下、同様にし
て、Q1の部分はX軸の負の方向に順次切断を行い、D
の部分はY軸の負の方向に順次切断を行う。このように
して、連続して4辺の全てのダムバー23を切断するこ
とができる。
【0035】然るに、空間部分23A、23Bが上下ど
ちらかに微妙にかたよっている等によりずれている場合
がある。図13にその様子を示す。図13は3つの隣合
うダムバーの例を示す。真中に示す2番目のダムバーが
移動方向に対して直角方向に距離dだけずれているもの
とする。もしそうしたずれを無視してテーブルを移動さ
せた場合、1番目のダムバーは点線で示す箇所で切断で
きるが、2番目のダムバーは、部分Fが切断されずに残
ることになる。この部分Fが残ることで、第2番目のダ
ムバーの切断失敗となる。
【0036】こうした上下のずれは、ダムバーの製造精
度が悪いために生ずる。又、テーブルの移動制御がよく
ない場合にも生ずる。このずれは、図12に示したフォ
トセンサでは検出できない。図12に示したフォトセン
サは、あくまで移動方向の途中で現れるダムバーの出現
の様子をみるための位置に設置してあるためによる。
【0037】こうしたずれの対策のためには、レーザビ
ームによる上下方向の幅Dをそうしたずれがあってもよ
い程に大きくすればよい。ここで幅Dはレーザ発生源の
パルスレーザの大きさに相当するが、この幅Dを大きく
することはレーザ発生源にとって容易ではない。又、余
分な部分まで絶えず除去することになるため、レーザ励
起電流としても無駄が多い。
【0038】そこで、本発明では、4つの辺のフォトセ
ンサのそれぞれとして、ダムバー出現位置検出用のフォ
トセンサの他に上下のずれ検出用のフォトセンサを設け
ることにした。
【0039】図1(a)、(b)は、フォトセンサの設
置の実施例図である。ダムバー23の上下左右の監視用
にフォトセンサ24A〜24D、24A′〜24D′を
設けたことを特徴とする。フォトセンサ24A〜24D
は、24A、24Bが空白部分23B、23Aの内部相
当位置、24C、24Dが両リードフレーム22A、2
2Bの内部相当位置に設置する。フォトセンサ24A′
〜24D′は、24A′、24B′が空白部分23B、
23Aのダムバー境界位置に接する相当位置、24
C′、24D′が両リードフレームのダムバー境界位置
に接する相当位置に設置する。フォトセンサ24A〜2
4Dが図13に示したダムバー出現監視用、フォトセン
サ24A′〜24D′が上下のずれ検出用である。そし
て、図1(a)では、テーブル送り方向がx方向の場合
の例を示し、図1(b)ではテーブル送り方向がy方向
の場合の例を示す。
【0040】図14には、x方向を送り方向とする場合
の、ダムバーが正のy方向にずれている時のダムバー出
現位置検出例を示す。フォトセンサ24A′はダムバー
境界線上に位置しており、フォトセンサ24A′に対応
する対向位置のフォトセンサ24B′は空間部分の内側
に位置する。この結果、フォトセンサ24A′と24
B′との検出信号に差が生じる。その波形図を図15に
示す。従って、この波形を差分回路に入力して両者の差
分信号を得る。この差分信号は大きさと符号とによっ
て、上下のどちら側にどの程度ずれているかを示す信号
となる。図14の例では、ダムバー位置が正のy方向に
ずれいていることを見つけ出す。そこで、図15の状態
から図1(a)の如き状態になるようにテーブル11の
位置修正を高速で行う。
【0041】このように、24Aによってワークの移動
方向に対してダムバー出現位置を検出できるが、その上
下方向のずれについては、24Aでは検出しにくい。し
かし、24A′、24B′を使用すれば、上下方向のず
れが検出でき、正しいダムバーの出現位置への調整がで
き、ダムバー加工を正確にできる利点を持つ。
【0042】図16は、位置ずれ修正のための実施例図
である。フォトセンサ24A′と24B′とのセンサ出
力を差分回路36に入力して、その差分を増幅器37に
送り増幅し、この差分出力をメインコントローラ15に
送る。メインコントローラ15がXYテーブル11を駆
動して、差分出力を零にするように位置修正をする。
尚、差分出力は、ダムバー開始エッジから始まり、ダム
バーの終了エッジまで続く。そこで、メインコントロー
ラ15からメインテーブル11のy方向の駆動系にその
差分出力相当の指令値を送り差分出力がなくなるような
位置修正を行う。この位置修正は、ダムバーの中間位置
に達するまでに終了させる。更にこの位置修正は、x方
向の駆動系を動作さませたまま、即ち、x方向への連続
移動を行わせたまま行う。
【0043】以上の実施例では、フォトセンサ24Aの
出力に基づきレーザ発振のタイミングを制御する例につ
いて説明したが、フォトセンサ24Aは、従来例で述べ
た図3に関する(1)〜(5)のシーケンス例にも適用
できる。即ち、Bの位置に達したか否かの判断にフォト
センサ24Aを使えばよい。そして、フォトセンサ24
A′24B′はその位置での直角方向でのたかよりの検
出に使う。
【0044】又、レーザ発振は、パルス状の例とした
が、連続発振の例もありうる。こうした連続発振では、
開閉シャッターを用いて加工ヘッドへのレーザビームの
放射するか否かを決定することになるが、その時のダム
バーの位置及びそのずれの検出にフォトセンサ24A、
24A′、24B′を用いる例もありうる。
【0045】又、フォトセンサ24A′と24B′との
両者が差分で真ずれの検出を行う例としたが、24B′
を用いずに24A′のみでも検出信号の大きさでずれの
検出及びそのずれの位置修正は可能である。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、フォトセンサを近接し
て2個設置してダムバーを監視することにより、テーブ
ルの移動方向に直光する方向でのダムバーの位置ずれを
みつけることができ、テーブルの位置修正を行い、ダム
バーの除去を確実にできるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフォトセンサの配置の実施例図であ
る。
【図2】レーザビームによる従来のダムバー加工装置の
構成図である。
【図3】QFP形半導体装置の上面図及びダムバー加工
例を示す図である。
【図4】本発明のダムバー加工装置の実施例図である。
【図5】本発明のフォトセンサを組み込んだ光学系の実
施例図である。
【図6】フォトセンサの設置例図である。
【図7】図6のフォトセンサの検出波形図である。
【図8】本発明の2値化回路25の実施例図である。
【図9】本発明のレーザコントローラ20の実施例図で
ある。
【図10】図8、図9の回路の各部波形図である。
【図11】QFP形半導体装置の上面図である。
【図12】フォトセンサの他の配置例図である。
【図13】ダムバーが移動方向に直角方向にずれている
場合を示す図である。
【図14】ダムバーが直角方向にずれている場合の一例
を示す図である。
【図15】図14での検出波形図である。
【図16】ずれを修正するための本発明の実施例図であ
る。
【符号の説明】
10 ワーク(半導体装置) 11 XYテーブル 12 加工ヘッド 13 Zテーブル 14 レーザヘッド 15 メインコントローラ 16 レーザ電源 24 フォトセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/68 F 8418−4M (72)発明者 桜井 茂行 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 長野 義也 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置を移動させ、加工ヘッドから
    のレーザビームを、半導体装置のリードフレームを連結
    するダムバーに照射して、ダムバーの除去を行う半導体
    装置のダムバー加工装置において、 上記加工ヘッドのレーザビーム照射位置を含む周辺に照
    射された照明光の反射光(又は透過光)の受光位置にフ
    ォトセンサを設けると共に、該フォトセンサは、半導体
    装置の移動方向に沿うダムバーの出現の様子を監視でき
    る位置に設けた、スポット状の感応領域を持つ第1のフ
    ォトセンサと、該移動方向に直交する方向へのダムバー
    のずれを監視する位置に設けた、スポット状の感応領域
    を持つ第2のフォトセンサと、より成る半導体装置のダ
    ムバー加工装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の第1、第2のフォトセンサ
    を、1つのダムバーの上下左右対応の監視できる位置に
    設けた半導体装置のダムバー加工装置。
  3. 【請求項3】 半導体装置を移動させ、加工ヘッドから
    のレーザビームを、半導体装置のリードフレームを連結
    するダムバーに照射して、ダムバーの除去を行う半導体
    装置のダムバー加工装置において、 上記加工ヘッドのレーザビーム照射位置を含む周辺に照
    射された照明光の反射光(又は透過光)の受光位置にフ
    ォトセンサを設けると共に、該フォトセンサは、半導体
    装置の移動方向に沿うダムバーの出現の様子を監視でき
    る位置に設けた、スポット状の感応領域を持つ第1のフ
    ォトセンサと、該移動方向に直交する方向へのダムバー
    のずれをこの直交方向に沿うダムバーの両側で監視でき
    る2つの位置に設けた、それぞれスポット状の感応領域
    を持つ第2、第3のフォトセンサと、より成る半導体装
    置のダムバー加工装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、第2、第3のフォト
    センサ出力に差分がある時に、上記移動を行いながら、
    その差分をなくするように直交方向の位置修正を行わせ
    る手段と、第1のフォトセンサで検出したダムバーの先
    頭位置からの検出信号に基づいてダムバーの基準中間位
    置でレーザ加工を行うべくレーザ発振を制御する手段
    と、を備えた半導体装置のダムバー加工装置。
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