JPH06267444A - ジャイロトロン装置 - Google Patents

ジャイロトロン装置

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Publication number
JPH06267444A
JPH06267444A JP5439493A JP5439493A JPH06267444A JP H06267444 A JPH06267444 A JP H06267444A JP 5439493 A JP5439493 A JP 5439493A JP 5439493 A JP5439493 A JP 5439493A JP H06267444 A JPH06267444 A JP H06267444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output window
gyrotron device
heater
temperature
electromagnetic wave
Prior art date
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Pending
Application number
JP5439493A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Hirata
洋介 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5439493A priority Critical patent/JPH06267444A/ja
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  • Microwave Tubes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】生成された電磁波によって誘電体の温度勾配や
熱応力を低減し、出力窓の長寿命化を図ることのできる
ジャイロトロン装置の提供を目的とする。 【構成】本発明のジャイロトロン装置においては、出力
窓12を構成する2枚の誘電体13の周囲にヒータ15を設
け、このヒータ15の温度を制御部16により制御可能な構
成を採用している。ヒータ14を制御して誘電体13周辺の
温度を上昇させることにより、誘電体13の温度勾配を小
さくすることができ、出力窓12の熱応力を低減して出力
窓12の長寿命化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジャイロトロン装置に係
り、特に電磁波を取り出す出力窓の長寿命化を図ったジ
ャイロトロン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】核融合炉のプラズマを加熱するために電
磁波を用いる方法が検討されている。核融合炉のプラズ
マを加熱するためには、周波数が100GHz以上で500kW 乃
至1MWの電磁波を少なくとも数秒間発生し得る発振管を
必要とする。この条件を満たす発振管として、回廊モー
ドのジャイロトロンが有望視され、現在開発が進められ
ている。
【0003】ジャイロトロン装置は通常、図2に示す如
く構成されている。すなわち、内部が真空状態に保たれ
た管本体1の一端側にマグネトロン入射電子銃(以下、
MIGと言う)2を装着している。また、管本体1の壁
でMIG2に対向する位置にMIG2から出射された電
子ビームを捕捉するコレクタ3を設けている。そして、
MIG2とコレクタ3との間に、MIG2側から順にビ
ームトンネル4、空胴共振器5と円筒テーパ導波管6か
らなる高周波回路7を設けている。
【0004】円筒テーパ導波管6の出力端付近には、放
射器8および反射鏡9からなるモード変換器10が配置さ
れている。モード変換器10を介して放射される電磁波の
経路には、管本体1の内部から外部へと電磁波を導く出
力導管11が接続されており、この出力導波管11の先端部
には出力窓12が取り付けられている。
【0005】MIG2は、管本体1の内側に向けて突設
された陰極21と、その回りに対向配置された円筒状の陽
極22と、これらに磁界を印加するマグネット23とで構成
されている。そして、陰極21と陽極22との間、陽極22と
ビームトンネル4およびコレクタ3との間には、それぞ
れ高圧電源25,26 が接続されている。また、管本体1の
回りで、空胴共振器5を囲む位置にはマグネット27が装
着されている。なお、図中24は陰極21加熱のための電源
を示している。
【0006】このように構成されたジャイロトロン装置
では次にような原理で電磁波を発生させる。すなわち、
ヒータ電源24を投入するとともに高圧電源25,26 を投入
すると、MIG1から螺旋運動を行う円筒状の電子ビー
ムが出射する。この電子ビームは、マグネット27によっ
て形成されたミラー磁界のもとでサイクロトロン運動を
行いながらビームトンネル4を通過して空胴共振器5に
入射する。
【0007】空胴共振器5に入射した電子ビームは、空
胴共振器5内において高周波電界との相互作用により、
その運動エネルギの一部を高周波電界に与える。これに
よって回廊モードの電磁波が生成される。エネルギを失
った電子ビームは、円筒テーパ導波管6と放射器8とを
通過してコレクタ3に捕捉される。
【0008】一方、空胴共振器5において電子ビームと
高周波電界との相互作用によって発生した電磁波は、円
筒テーパ導波管6を通ってモード変換器10に入射し、放
射器8から反射鏡9に向かって放射されて真空中を伝搬
するTEMモードに変換される。TEMモードに変換さ
れた電磁波は、誘電体13で作られた出力窓12を介して外
部の伝送系へと放射される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成されたジャイロトロン装置にあっては次のよ
うな問題があった。つまり、空胴共振器5で発振され、
モード変換器10で生成された電磁波が出力窓12を通過す
る際、誘電体13の発熱により出力窓12に温度勾配が生じ
てしまう。現在は図3に示すように、誘電体13を2枚の
円板で形成し、その間に形成された流路14に水などの冷
却媒体を流すことによって誘電体13の温度上昇を防ぎ、
温度勾配や熱応力を低減している。
【0010】しかし、1MW 級の電磁波を出力するジャイ
ロトロン装置では、上記の方法では温度勾配を十分に抑
えることは難しい。そして、さらに今後の大出力化を考
慮すると図3の方法では誘電体の温度勾配や熱応力を確
実に抑えることが困難となり、出力窓は破壊されてしま
う可能性が大きい。
【0011】そこで本発明は、生成された電磁波によっ
て誘電体の温度勾配や熱応力を低減し、出力窓の長寿命
化を図ることのできるジャイロトロン装置の提供を目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明においては、出射される電子ビームを用いて
共振器により電磁波を生成し、出力窓からこの電磁波を
外部へ導くジャイロトロン装置において、前記出力窓を
局部的に温度制御する手段を設けたことを特徴としてい
る。
【0013】
【作用】上記のように構成されたジャイロトロン装置に
よれば、出力窓局部的に加熱することができるので、出
力窓の誘電体の温度勾配を小さくすることが可能とな
る。したがって、出力窓の長寿命化を図ることができ
る。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の一実施例に係るジャイロトロン装
置の出力窓を示す断面図である。なお、ジャイロトロン
装置の全体構成は図2に示す従来構成と同一であるた
め、ここでは説明を省略する。
【0015】図1に示すように、本発明による出力窓12
は2枚の誘電体13の周囲にヒータ15を配置している。電
磁波による誘電体13の発熱は、円形に形成された出力窓
12の中心部で最大となり、周辺部ではほとんどゼロとな
る。したがって、周辺部の温度をヒータ15によって適温
となるまで上昇させれば、誘電体13の温度勾配を小さく
することが可能となる。したがって、出力窓12の長寿命
化を図ることができる。
【0016】また、ヒータ15は制御部16により温度制御
がなされている。制御部16は、電磁波の発生時間や電磁
波の強度などの情報を利用してヒータ15の温度制御を行
うことができるように構成されており、また、作業員に
よって任意の温度に設定することも可能である。
【0017】また、ヒータ15による発熱効率を高めるた
めに、流路14の入口,出口付近に冷却媒体との断熱部材
を設けても良い。このように構成すれば、冷却媒体がヒ
ータ15からの熱を吸収してしまうことがなくなるととも
に、誘電体13の中心付近のみを効果的に冷却することが
できる。
【0018】また、ヒータ15の代わりに赤外線ランプや
高周波加熱源などを利用してもよい。また、本発明は回
廊モードのジャイロトロン装置にのみ適用されるもので
はなく、他の出力モードを有するジャイロトロン装置に
も適用可能である。さらに、本発明は上述の実施例に限
定されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲で種
々の変形が可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、出
力窓局部的に加熱することができるので、出力窓の誘電
体の温度勾配を小さくすることが可能となる。したがっ
て、出力窓の長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジャイロトロン装置の出力窓を示す断
面図。
【図2】従来のジャイロトロン装置の全体構成を示す断
面図。
【図3】従来のジャイロトロン装置の出力窓を示す断面
図。
【符号の説明】
1…管本体 2…電子銃 3…コレクタ 4…ビームトンネル 5…空胴共振器 6…導波管 7…高周波回路 8…放射器 9…反射鏡 10…モード変換器 11…導波管 12…出力窓 13…誘電体 14…流路 15…ヒータ 16…制御部 21…陰極 22…陽極 23,27 …マグネット 24…陰極加熱電源 25,26 …高圧電源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出射される電子ビームを用いて共振器によ
    り電磁波を生成し、出力窓からこの電磁波を外部へ導く
    ジャイロトロン装置において、 前記出力窓を局部的に温度制御する手段を設けたことを
    特徴とするジャイロトロン装置。
  2. 【請求項2】前記温度制御手段は、出力窓の周囲温度を
    上昇させることが可能であることを特徴とする請求項1
    記載のジャイロトロン装置。
JP5439493A 1993-03-15 1993-03-15 ジャイロトロン装置 Pending JPH06267444A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5439493A JPH06267444A (ja) 1993-03-15 1993-03-15 ジャイロトロン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5439493A JPH06267444A (ja) 1993-03-15 1993-03-15 ジャイロトロン装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06267444A true JPH06267444A (ja) 1994-09-22

Family

ID=12969470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5439493A Pending JPH06267444A (ja) 1993-03-15 1993-03-15 ジャイロトロン装置

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JP (1) JPH06267444A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109887819A (zh) * 2019-01-10 2019-06-14 北京大学 一种太赫兹回旋管边廊模返波互作用电路及其控制方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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