JPH062671Y2 - 緊急解除手段を有する背上げ機構 - Google Patents

緊急解除手段を有する背上げ機構

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JPH062671Y2
JPH062671Y2 JP332692U JP332692U JPH062671Y2 JP H062671 Y2 JPH062671 Y2 JP H062671Y2 JP 332692 U JP332692 U JP 332692U JP 332692 U JP332692 U JP 332692U JP H062671 Y2 JPH062671 Y2 JP H062671Y2
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JP
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fluid cylinder
fluid
floor
storage tank
pipe
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JP332692U
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JPH0562230U (ja
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哲司 川本
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Paramount Bed Co Ltd
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Paramount Bed Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は速やかに床部を倒伏復帰
させ、患者の緊急時や、非常時に対応できるようにした
緊急解除手段を有する背上げ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、床部起伏機構を備えたベッドに
おいて、床部の起伏動作の際に、患者の容態が急変した
場合、床部の起伏動作を中断して床部を直ちに元に戻
し、救急処置を施す必要がある。また、前記床部起伏機
構が電動式の場合、床部を起床している際に何らかの原
因で停止してしまったようなときは、床部を元に戻して
点検修理を行なわねばならない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、床部起
伏機構は、床部を緩慢に起伏させる機能のものであるか
ら、床部を床部の起伏速度を越えて復帰させる機能は有
しておらず、緊急時や非常時に対処し切れないのが現状
である。本考案はこのような課題を解決するためになさ
れたものであって、緊急時や非常時において、速やかに
床部を倒伏復帰させることが可能な緊急解除手段を有す
る背上げ機構を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本考案は、ベッド等の床部下方に、駆動源と、
駆動源の起動により進退駆動する起動部と、この起動部
が臨入する流体シリンダとを配設し、前記流体シリンダ
に作動腕を介して床部を連結すると共に、前記流体シリ
ンダに流体貯留タンクを流入パイプ、排出パイプを介し
て連絡接続し、前記流体シリンダから排出パイプを介し
て流体貯留タンクに至る流体排出路に流路開閉弁を介在
し、流体貯留タンクから流入パイプを介して流体シリン
ダに至る流体流入路において、流体シリンダ側から逆流
するのを阻止する逆止弁を設けたことを特徴とするもの
である。また、本考案は、ベッド等の床部下方に、駆動
源と、駆動源の起動により進退駆動する起動部と、この
起動部が臨入する流体シリンダとを配設し、前記流体シ
リンダに作動腕を介して床部を連結すると共に、前記流
体シリンダに流体貯留タンクを流入パイプ、排出パイプ
を介して連絡接続し、前記流体シリンダと排出パイプと
の接続点に排出弁を設ける一方、流体貯留タンクから流
入パイプを介して流体シリンダに至る流体流入路に、流
体シリンダ側から逆流するのを阻止する逆止弁を設け、
前記排出弁に操作子を設けて、この操作子近傍に連動カ
ムを設け、この連動カムを操作するための操作レバーを
床部側方に設けて、連動軸を介して前記操作レバーと連
動カムとを連結する構成としたことを特徴とするもので
ある。
【0005】
【作用】背上げを行なうべく駆動源を起動すると、起動
部は軸方向に伸長する。この際、流体シリンダの流体排
出路における流路開閉弁は遮断しておく。また、逆止弁
が作用して、流体シリンダ内に流体が閉じ込められるの
で、流体シリンダは起動部と共に軸方向に伸長してい
き、作動腕を変位させて床部を起床させることができ
る。
【0006】そして、そのとき、背上げ機構に何らかの
故障が発生したか患者が緊急状態に陥った場合、流路開
閉弁を開放すると、流体排出路が形成され、流体シリン
ダ内の流体が、床部からの荷重により、流体貯留タンク
に排出される。これにより、流体シリンダは、起動部を
飲み込むように駆動源側に退動し、床部は衝撃的に倒伏
することなく、適切な速度で倒伏する。なお、前記流路
開閉弁の開度を調節すれば、流体の排出流量を調節する
ことができるので、床部の倒伏速度を調節することがで
きる。また、床部を復帰させている最中に、流路開閉弁
を完全に閉とすれば、床部を途中で止めることができ
る。
【0007】床部が復帰し、駆動源を背上げ時とは逆に
起動すると、起動部は流体シリンダから引き出されるよ
うに、駆動源側に退動していく。そうすると、流体シリ
ンダ内は負圧となるので、逆止弁が開弁し、流体貯留タ
ンクから流入パイプを介して流体シリンダに流体が流入
し、再び、背上げを行なうことができる状態となる。
【0008】さらに、排出弁を操作レバーによって連動
カムを操作し、排出弁を開放する構造のものにおいて
は、患者自ら、操作レバーを操作することができるの
で、一層使い勝手がよい。この場合も、流体シリンダ内
の流体は、排出パイプを介して流体貯留タンクに制限さ
れた流量で排出されるので、床部は適切な速度で倒伏す
る。
【0009】
【実施例】
次に、本考案にかかる緊急解除手段を有する背上げ機構
について、一実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら
以下説明する。図1において、参照符号1は、ベッド等
における背上げ機構1を示し、この背上げ機構1は、ベ
ッドの床部下方に、駆動源(図示せず)と、駆動源の起動
により、進退駆動する起動部2と、この起動部2が臨入
する流体シリンダ3とが配設され、前記流体シリンダ3
に作動腕4を介して背床5を連結し、前記流体シリンダ
3に流体貯留タンク6を流入パイプ7、排出パイプ8を
介して連絡接続し、前記流体シリンダ3から排出パイプ
8を介して流体貯留タンク6に至る流体排出路に流路開
閉弁9を介在し、流体貯留タンク6から流入パイプ7を
介して流体シリンダ3に至る流体流入路において、流体
シリンダ3側から逆流するのを阻止する逆止弁10を設
けたものである。
【0010】前記駆動源は、手動(クランクハンドル)、
電動いずれでもよい。前記起動部2は、図2に示すよう
に、駆動源に結合したねじシャフト11と、ねじシャフ
ト11上をめねじ12を介して進退移動する起動パイプ
13とを具備する。前記流体シリンダ3は、内径は起動
パイプ13の外径と同寸法てあり、水等の非圧縮性流体
が適用される。また、流体シリンダ3の先端部には排出
パイプ8、先端部近傍には流入パイプ7が連通接続さ
れ、それぞれ、流体貯留タンク6に至るよう連絡接続さ
れる。
【0011】前記流路開閉弁9は、弁開度が調節可能な
構造のものであり、手動あるいは、動力式のいずれでも
よい。前記逆止弁10は、流体シリンダ3内壁において
流入パイプ7との接続点である開口部14を蔽うように
弁体を配置したもので、流体シリンダ3内から流入パイ
プ7側へ流体が流出するのを防止している。
【0012】以上のような背上げ機構1において、背上
げを行なうべく駆動源を起動すると、ねじシャフト11
上を起動パイプ13は軸方向に伸長する。この際、流体
シリンダ3の流体排出路における流路開閉弁9は遮断し
ておく。また、逆止弁10が作用して、流体シリンダ3
内に流体が閉じ込められるので、流体シリンダ3は起動
パイプ13と共に軸方向に伸長していき、作動腕4を変
位させて背床5を起床させることができる(図3参照)。
【0013】そして、そのとき、背上げ機構1に何らか
の故障が発生したか患者が緊急状態に陥った場合、流路
開閉弁9を開弁すると、流体排出路が形成され、流体シ
リンダ3内の流体が、背床5からの荷重により、流体貯
留タンク6に排出される。これにより、流体シリンダ3
は、起動パイプ13を飲み込むように駆動源側に退動
し、背床5は衝撃的に倒伏することなく、適切な速度で
倒伏する(図4参照)。なお、前記流路開閉弁9の開度を
調節すれば、流体の排出流量を調節することができるの
で、背床5の倒伏速度を調節することができる。また、
背床5を復帰させている最中に、流路開閉弁9を完全に
閉とすれば、背床5を途中で止めることができる。
【0014】背床5が復帰し、駆動源を背上げ時とは逆
に起動すると、起動パイプ13は流体シリンダ3から引
き出され、駆動源側に退動していく。そうすると、流体
シリンダ3内は負圧となるので、逆止弁10が開弁し、
流体貯留タンク6から流入パイプ7を介して流体シリン
ダ3に流体が流入し、再び、背上げを行なうことができ
る状態となる(図5参照)。
【0015】以上、本考案にかかる緊急解除手段を有す
る背上げ機構について、一実施例を挙げ、説明したが、
以下のような構成でも同様の効果を奏する。すなわち、
この場合の背上げ機構20では、図6および図7に示す
ように、流体シリンダ3に流体貯留タンク6を流入パイ
プ7、排出チューブ21を介して連絡接続し、前記流体
シリンダ3内において排出チューブ21の端部に排出弁
22を設け、この排出弁22の操作子23を流体シリン
ダ3と作動腕4との接続点に設け、この操作子23近傍
に、連動カム24を設けて、この連動カム24を操作す
るための操作レバー25を背床5側方に設けて、連動軸
26を介して前記操作レバー25と連動カム24とを連
結する構成としたものである。
【0016】かかる背上げ機構20によれば、患者自
ら、操作レバー25を操作することができるので、一層
使い勝手がよい。すなわち、背上げし(図8参照)、操作
レバー25を操作し背床5を復帰させる(図9参照)。流
体シリンダ3は起動パイプ13を収納するように退動す
る。この場合、連動カム24が排出弁22の操作子23
に作用し、排出弁22が開弁し、流体が、排出チューブ
21を介して流体貯留タンク6に回収される。流体は排
出チューブ21を制限された流量で通過し、排出される
ので、背床5は適切な速度で倒伏する。背床5が倒伏完
了して(図10参照)、起動部2を逆転起動して起動パイ
プ13を流体シリンダ3から引き出すようにする。逆止
弁10が開弁し、流体貯留タンク6から流入パイプ7を
介して流体シリンダ3に流体が流入し、再び、背上げを
行なうことができる状態となる(図11参照)。
【0017】
【考案の効果】以上の通り、本考案によれば、緊急時や
非常時において、速やかに床部を復帰させることができ
るので、背上げ中に発生する緊急事態に、充分に対処す
ることが可能となる。しかも、床部は流路開閉弁の開度
を調節することにより、途中で止めたり、復帰速度を調
節することができるので、安全性は高く、使い勝手も高
い。復帰したら、駆動源を逆転起動して、背上げ可能な
状態に自動的に戻すことができる。さらに、排出弁を操
作レバーによって連動カムを操作し、排出弁を開放する
構造のものにおいては、患者自ら、操作レバーを操作す
ることができるので、一層使い勝手がよい。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる緊急解除手段を有する背上げ機
構の一実施例を示す概略説明図である。
【図2】図1に示す背上げ機構の要部断面説明図であ
る。
【図3】本考案にかかる緊急解除手段を有する背上げ機
構の作用説明図である。
【図4】本考案にかかる緊急解除手段を有する背上げ機
構の作用説明図である。
【図5】本考案にかかる緊急解除手段を有する背上げ機
構の作用説明図である。
【図6】本考案にかかる緊急解除手段を有する背上げ機
構の別の実施例を示す概略説明図である。
【図7】図6に示す背上げ機構の斜視説明図である。
【図8】本考案にかかる緊急解除手段を有する背上げ機
構の作用説明図である。
【図9】本考案にかかる緊急解除手段を有する背上げ機
構の作用説明図である。
【図10】本考案にかかる緊急解除手段を有する背上げ
機構の作用説明図である。
【図11】本考案にかかる緊急解除手段を有する背上げ
機構の作用説明図である。
【符号の説明】
1、20 背上げ機構 2 起動部 3 流体シリンダ 4 作動腕 5 背床 6 流体貯留タンク 7 流入パイプ 8 排出パイプ 9 流路開閉弁 10 逆止弁 11 ねじシャフト 12 めねじ 13 起動パイプ 14 開口部 21 排出チューブ 22 排出弁 23 操作子 24 連動カム 25 操作レバー 26 連動軸

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド等の床部下方に、駆動源と、駆
    動源の起動により進退駆動する起動部と、この起動部が
    臨入する流体シリンダとを配設し、前記流体シリンダに
    作動腕を介して床部を連結すると共に、前記流体シリン
    ダに流体貯留タンクを流入パイプ、排出パイプを介して
    連絡接続し、前記流体シリンダから排出パイプを介して
    流体貯留タンクに至る流体排出路に流路開閉弁を介在
    し、流体貯留タンクから流入パイプを介して流体シリン
    ダに至る流体流入路において、流体シリンダ側から逆流
    するのを阻止する逆止弁を設けたことを特徴とする緊急
    解除手段を有する背上げ機構。
  2. 【請求項2】 ベッド等の床部下方に、駆動源と、駆
    動源の起動により進退駆動する起動部と、この起動部が
    臨入する流体シリンダとを配設し、前記流体シリンダに
    作動腕を介して床部を連結すると共に、前記流体シリン
    ダに流体貯留タンクを流入パイプ、排出パイプを介して
    連絡接続し、前記流体シリンダと排出パイプとの接続点
    に排出弁を設ける一方、流体貯留タンクから流入パイプ
    を介して流体シリンダに至る流体流入路に、流体シリン
    ダ側から逆流するのを阻止する逆止弁を設け、前記排出
    弁に操作子を設けて、この操作子近傍に連動カムを設
    け、この連動カムを操作するための操作レバーを床部側
    方に設けて、連動軸を介して前記操作レバーと連動カム
    とを連結する構成としたことを特徴とする緊急解除手段
    を有する背上げ機構。
JP332692U 1992-01-31 1992-01-31 緊急解除手段を有する背上げ機構 Expired - Lifetime JPH062671Y2 (ja)

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JP332692U JPH062671Y2 (ja) 1992-01-31 1992-01-31 緊急解除手段を有する背上げ機構

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JP332692U JPH062671Y2 (ja) 1992-01-31 1992-01-31 緊急解除手段を有する背上げ機構

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Publication Number Publication Date
JPH0562230U JPH0562230U (ja) 1993-08-20
JPH062671Y2 true JPH062671Y2 (ja) 1994-01-26

Family

ID=11554237

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JP332692U Expired - Lifetime JPH062671Y2 (ja) 1992-01-31 1992-01-31 緊急解除手段を有する背上げ機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2684491A1 (en) * 2012-07-13 2014-01-15 Fumoto Giken Co., Ltd. Holding force adjusting apparatus
KR20190110639A (ko) * 2012-12-04 2019-09-30 페르노-와싱턴, 인코포레이티드. 구급차 간이 침대용 수동 해제 시스템들

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JPH0562230U (ja) 1993-08-20

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