JPH0626648B2 - 洗煙排水の乾燥方法 - Google Patents

洗煙排水の乾燥方法

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JPH0626648B2
JPH0626648B2 JP62271663A JP27166387A JPH0626648B2 JP H0626648 B2 JPH0626648 B2 JP H0626648B2 JP 62271663 A JP62271663 A JP 62271663A JP 27166387 A JP27166387 A JP 27166387A JP H0626648 B2 JPH0626648 B2 JP H0626648B2
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smoke
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wastewater
incinerator
washing wastewater
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河野  浩
三樹 山岸
常晴 宮地
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Nippon Kokan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ごみ焼却炉から発生する焼却炉排ガスを洗煙
塔で洗浄して有害ガスを吸収した洗煙排水を乾燥し、洗
煙排水中の塩類を固体の状態にして回収する方法に関す
る。
[従来技術] ごみ焼却炉から発生する焼却炉排ガス中には塩化水素や
硫黄酸化物等の有害ガスが含まれているため、有害ガス
の除去処理が行われるが、その処理方法の多くは苛性ソ
ーダを添加した液で洗浄する湿式洗煙法が採用されてい
る。湿式洗煙法においては、前記有害ガスと苛性ソーダ
の反応によって生成した食塩を主とする塩類が溶解され
た洗煙排水を排出する。この洗煙排水中の塩類の回収方
法としては、重金属を除去したのち、乾燥して固体の状
態にする方法が一般に行われている。
従来の洗煙排水の乾燥は第2図に示されている方法で行
われている。第2図は洗煙排水の乾燥工程を備えたごみ
焼却炉排ガス処理プラントの説明図である。第2図にお
いて、ごみ焼却炉11から発生する焼却炉排ガス12は
廃熱ボイラ13で熱回収されて蒸気14を発生させ、電
気集塵機15で除塵されたのち洗煙塔16に送られて有
害ガスが除去される。洗煙塔16から排出した洗煙塔排
ガス17は温度60〜70℃で湿度が飽和状態のガスで
あるので、大気放出時の白煙を防止するために、再加熱
部18において、廃熱ボイラ13で発生させた蒸気14
との熱交換によって200℃前後に加熱された空気19
が混合されて、約120℃以上に昇温され、大気放出す
る。このような、ごみ焼却炉排ガスの処理工程におい
て、前記洗煙塔16からは洗煙排水1が排出する。この
洗煙排水1は重金属処理装置20で重金属類を除去され
たのち、ドラムドライヤー21に送られる。このドラム
ドライヤー21は特開昭58−27601,特開昭60
−28801等に開示されているように、回転し、かつ
加熱されたドラムの表面に液状乾燥物を薄膜状に付着さ
せ、回転中に乾燥させる装置である。このようなドラム
ドライヤー21では、廃熱ボイラ13で発生した蒸気の
一部22をドラム23の内部に供給してドラム23を加
熱し、この加熱されたドラム23の表面に洗煙排水1を
供給する。ドラムドライヤー21に供給された洗煙排水
1は水分が蒸発して乾燥され、洗煙排水1中の塩類は粉
末状になって落下する。この際、ドラムドライヤー21
からは洗煙排水1の水分の蒸発による水蒸気および塩類
のミストが発生するので、雰囲気ガスを強制排気し、こ
の排ガス24を洗煙塔16に送って焼却炉排ガス11と
ともに洗浄処理を行う。
[発明が解決しとうとする問題点] しかし、前述の従来技術には次のような問題点がある。
従来の方法においては、洗煙排水をドラムドライヤーで
蒸発させて乾燥しているが、このドラムドライヤーは腐
食性の塩類を含む洗煙排水との接触部分が多く、また、
乾燥中に発生する塩類のミストにも曝される環境で使用
されるので、腐食の度合いが大きく、耐用年数は非常に
短い。また、ドラムドライヤーから発生する水蒸気やミ
ストを排気する際には、多量の空気も吸引し、この排ガ
ス量は焼却炉排ガスに対し10%以上にもなる。したが
って、洗煙塔から排出する洗煙塔排ガスのガス量は洗煙
排水処理装置を設置しない場合より増加し、再加熱部に
おける加熱熱量が増加する。更に、ドラムドライヤーに
導入する洗煙排水の乾燥熱源としてはコストの高い蒸気
が使用される。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決するため
になされたものであり、乾燥機の腐食がなく、再加熱部
における加熱熱量が節減でき、洗煙排水の乾燥熱源には
蒸気を使用しない洗煙排水の乾燥方法を提供することを
目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、ごみ焼却炉から発生する焼却炉排ガスを洗煙
塔で洗浄して有害ガスを吸収した洗煙排水を焼却炉排ガ
スと接触させて乾燥させる洗煙排水の乾燥方法におい
て、焼却炉排ガスの一部を噴霧乾燥機へ導入し、洗煙排
水を噴霧乾燥機へ供給するとともに、この洗煙排水を、
その液滴が噴霧乾燥機の内壁まで到達しないように噴霧
し、噴霧された洗煙排水の液滴を噴霧乾燥機内を流れる
焼却炉排ガスの気流中で乾固させ、乾固して粉末状にな
った洗煙排水中の塩類を回収した後、前記噴霧乾燥機か
ら排出する乾燥機排ガスを洗煙塔に送り、前記焼却炉排
ガスの残部とともに有害ガスの除去処理を行うことを特
徴とする洗煙排水の乾燥方法である。
[作用] 噴霧乾燥機は液状の被乾燥物を高温の気流中に噴霧し
て、噴霧された液滴を乾燥して固化させる(乾固させ
る)装置であるので、洗煙排水中の塩類は一挙に粉末状
になる。このため、腐食を惹起する条件である湿潤状態
になる装置の部分は洗煙排水を噴霧させる回転円板や噴
霧ノズルなど極く一部に限定され、装置の内壁は乾燥状
態に保たれる。また、洗煙排水の乾燥熱源には焼却炉排
ガスを導入するので、洗煙塔排ガスのガス量増加がなく
なり、したがって、再加熱部における洗煙塔排ガスの加
熱熱量も増加しない。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第1
図は本発明の一実施例を示す説明図である。第1図にお
いて、従来技術の説明図である第2図と同じ部分は同一
の符号を付し説明を省略する。本実施例においては、洗
煙塔16から排出し重金属処理装置20で重金属類が除
去された洗煙排水1は噴霧乾燥機2に供給される。この
噴霧乾燥機2はディスク式であり、下部が円錐形状にな
っている乾燥槽の上部に高速回転するディスク7設けら
れ、このディスク7に洗煙排水1が供給されて噴霧され
る。この洗煙排水の噴霧は、図1に示すように、ディス
ク7から噴射される洗煙排水の液滴が乾燥槽の内壁まで
到達しないように行われる。このため、洗煙排水の噴射
速度は液滴が乾燥槽の内壁まで達しない範囲に設定さ
れ、また乾燥槽は上記噴射速度の運転においても液滴が
内壁まで達しない大きさの内径を有するものが使用され
る。このように、装置の内壁には洗煙排水の液滴が接触
しないので、その内壁は乾固前の洗煙排水によって濡ら
されることがなく、常に乾燥状態に維持される。したが
って、洗煙排水による装置の腐食は起こらない。乾燥熱
源としては、ごみ焼却炉11から発生する焼却炉排ガス
12の一部3が導入される。噴霧された洗煙排水は瞬時
に乾固し、洗煙排水中の塩類は粉末状になる。粉末状に
なった塩類4は落下し、噴霧乾燥機2の底部から排出す
る。一方洗煙排水1を乾燥した乾燥機排ガス5は、集塵
機6で塩類の微粉が除去されたのち前記焼却炉排ガスの
残部とともに洗煙塔16に送られ、有害ガスが除去され
る。
なお、本発明は実施例に示された態様に限定されるもの
ではなく、例えば、噴霧乾燥機2はノズル式の噴霧器を
備えたものであってもよい。
[発明の効果] 本発明においては、洗煙排水を噴霧乾燥機へ供給して噴
霧し、その液滴を噴霧乾燥機内を流れる焼却炉排ガスの
気流中で乾固させるので、供給した洗煙排水中の塩類は
一挙に粉末状になって回収される。このため、塩類のミ
ストの生成もなく、また、噴霧乾燥機内は乾燥状態で保
たれ、湿潤状態のまま腐食性の塩類と接触する装置部分
は洗煙排水を噴霧する噴霧器の一部分だけであり、装置
の腐食はほとんどなくなる。また、コストの高い蒸気を
使用せず、洗煙排水の乾燥熱源には焼却炉排ガスの一部
を分岐して導入するので、洗煙塔排ガスのガス量増加が
なく、したがって、再加熱部における洗煙塔排ガスの加
熱熱量も増加しない。
このように、本発明は乾燥機の腐食問題を解決し、ま
た、熱エネルギーを大幅に節減するとともに洗煙排水の
乾燥コストを低減できる極めて有用の方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す説明図、第2図は従来
技術の説明図である。 1……洗煙排水,2……噴霧乾燥機,3……焼却炉排ガ
スの一部,4……粉末の塩類,5……乾燥機排ガス,7
……高速回転するディスク,11……ごみ焼却炉,12
……焼却炉排ガス,16……洗煙塔,17……洗煙塔排
ガス,18……再加熱部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭52−43624(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ごみ焼却炉から発生する焼却炉排ガスを洗
    煙塔で洗浄して有害ガスを吸収した洗煙排水を前記焼却
    炉排ガスと接触させて乾燥させる洗煙排水の乾燥方法に
    おいて、前記焼却炉排ガスの一部を噴霧乾燥機へ導入
    し、前記洗煙排水を前記噴霧乾燥機へ供給するととも
    に、この洗煙排水を、その液滴が前記噴霧乾燥機の内壁
    まで到達しないように噴霧して、噴霧された前記洗煙排
    水の液滴を前記噴霧乾燥機内を流れる焼却炉排ガスの気
    流中で乾固させ、乾固して粉末状になった前記洗煙排水
    中の塩類を回収した後、前記噴霧乾燥機から排出する乾
    燥機排ガスを洗煙塔に送り、前記焼却炉排ガスの残部と
    ともに有害ガスの除去処理を行うことを特徴とする洗煙
    排水の乾燥方法。
JP62271663A 1987-10-29 1987-10-29 洗煙排水の乾燥方法 Expired - Lifetime JPH0626648B2 (ja)

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JPS587246B2 (ja) * 1975-09-25 1983-02-09 株式会社クボタ フアンテイキリカエシキソウサキコウ

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