JPH0626639B2 - ゴルフクラブ・ヘツドカバ−の製作方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、一般的にはゴルフ用品に関するものであり、
さらに詳しくいえば、ゴルフクラブ・ヘッドカバーを製
作する方法に関するものである。

［従来の技術］ ゴルフクラブ、特にウッドと呼ばれるものに、使わない
ときにゴルフクラブのヘッドに傷がつかないようにヘッ
ドカバーを用いるのは、慣用の方法である。そのような
ヘッドカバーは、通常は、織物状材料で作られ、一端が
あいていて、他端が閉じている大体管形状のものであ
る。

ゴルフクラブのヘッドは、シャフトから角度をなして伸
びているので、ヘッドカバーの腔口は、ヘッドを受け入
れる寸法になっていなければならないが、また、ヘッド
カバーがクラブから知らないうちに落ちないように不規
則な形状のものでなければならない。これを達成するた
めに、ヘッドカバーは、通常、長手方向の中間にある種
のくびれが形成され、ゴルフクラブのヘッドがヘッドカ
バーの開放端を自由に通過し、閉端に比較的ゆるく入っ
ているが、カバーのくびれた領域を力をこめて動かされ
なければならないようになっている。従来のヘッドカバ
ーの中には、それらの閉端がそれらの開放端に対してあ
る角度をなして配設されて、それらの角度のついた接合
部に所望のくびれを与えるように形成されたものであ
る。別の従来のヘッドカバーは、くびれの所望の点に制
限用弾性バンドが形成されており、なお別のものは、孔
の寸法を縫い合せによって小さくしている。

美的理由で、ほとんどのヘッドカバーが種々の切片を裏
返し位置で縫い合せて、縫いつけ操作を終ったときに表
に戻すことによって縫い合せ目が内方に面するようにす
る。しかし、内部に面している縫い合せ目は、少なくと
もくびれた領域において適当な裏当てで覆われて、ゴル
フクラブのヘッドをくびれた領域を通過させるのに必要
な力を最小にしてかつゴルフクラブのヘッド上の仕上げ
にひっかき傷をつけないようにすべきである。縫い合せ
目を覆うほかに、多くの従来のヘッドカバーにおいて
は、ヘッドカバー裏当てが二重層の材料をつけて、ゴル
フクラブのヘッドを外からの打撃から守るのに用いられ
る。そして、場合によっては、フォームラバーなどの第
３の材料層を外側状材と裏当てとの間に挟んでさらに衝
撃の緩和を図る。

従って、よく作られた従来のゴルフクラブのヘッドカバ
ーの製作は、多数の織物片を外側材料層、裏当て及びあ
る場合には間に挟むクッション層を与えるに必要な種々
の形に裁断すること及び織物片を所望のヘッドカバーの
形につなぎ合せるために、様々な縫い目に沿って縫うこ
とを含んでいる時間がかかり、かつ比較的費用のかかる
多段階操作である。

従って、従来の技術の問題点及び欠点の幾つかを克服す
る新しい改良されたゴルフクラブのヘッドカバーに対す
る要求がある。

［発明が解決しようとする課題］ 従って本発明の目的は新しい改良されたゴルフクラブ・
ヘッドカバーの製作方法を提供することである。

本発明のもう一つの目的は外側ヘッドカバー材料と裏当
てがそれらの製作を簡単化するために単一の材料片で形
成されるように独特の形状に切断されている織物状材料
で形成されている新しい改良されたゴルフクラブ・ヘッ
ドカバーの製作方法を提供することである。

本発明のもう一つの目的は独特の形状をした織物状の材
料が製作をさらに簡単化するためにヘッドカバーの製作
の間ヘッドカバーの両端の間に特別な形状をしたくびれ
を自動的に形成する上述の特徴の新しい改良されたゴル
フクラブ・ヘッドカバーの製作方法を提供することであ
る。

［課題を解決するための手段］ 本発明に係る方法では、従来のように複数枚の布でヘッ
ドカバーを製作するのではなく、一枚の布からヘッドカ
バーを製作する。このように本発明の方法には、布を裁
断する工程a)を含むが、この工程a)では、裁断された布
１２が長軸１４にほぼ平行に伸びる一対の長縁１８，１
９と短軸１６にほぼ平行に伸びる一対の短縁２６，２７
を有し、一対の長縁１８，１９と一対の短縁２６，２７
はそれぞれ長軸１４と短軸１６の双方に対して対称であ
り、一対の長縁１８，１９のそれぞれには短軸１６の両
側において内側に湾曲した内側湾曲縁２３，２４が形成
されており、一対の短縁２６，２７のそれぞれには長軸
１４を中心にして外側に突出したフラップ部分２８，２
９と、長縁１８，１９につながる部位において外側に突
出した端部片３５，３６が形成されているように裁断す
る。裁断された布１２は長軸１４を中心に折られて一対
の長縁１８，１９が揃えられ（工程ｂ）、揃えられた長
縁１８，１９に沿って縫い合わさせ（工程ｃ）、その後
短軸１６の一方側が折り返されて短軸１６の他方側に重
ね合わされる（工程ｄ）。この結果両側が開いた筒が形
成され、その一方側の開口部の縁にフラップ部分２８，
２９と端部片３５，３６が位置する。

その後フラップ部分２８，２９と端部片３５，３６の縁
が揃えられ、かつその縁に沿って縫い合わされる（工程
ｅ，ｆ）。この結果、一端側の開口が閉じられたヘッド
カバーが製作される。

［作用］ この方法によると、一枚の布からヘッドカバーが製作さ
れ、従来のように複数枚の布を用意する必要がない。ま
た内側湾曲縁２３，２４に沿って縫い合わせることによ
って自然にくびれ部が形成される。さらにまたくびれ部
における縫い縁は表裏の布の間に収容され、くびれ部の
縫い縁がゴルフクラブに直接接触することがない。この
ようにして良質なヘッドカバーが能率的に製作されるこ
とになる。

［実施例］ 図面を参照してさらに詳しく説明する。第１，２，３，
４，５及び６図は、第６図に参照番号１０によって完成
した形で総括的に示されている本発明のゴルフクラブヘ
ッドカバーを作る方法の種々の段階を示している。

特に第１図を参照すると、織物状材料ノート（布）１２
が、例えば、適当な型（図示なし）で独特の形状に裁断
されたものとして平らな平面図で示されている。図に示
されているとおり、織物状材料ノート１２は、織物状材
料ノート１２を縦に２等分する縦軸、すなわち長軸１４
及び織物状材料ノートを横に２等分する横軸、すなわち
短軸１６を有するほぼ矩形のものである。長縁１８と１
９は互いに全く同じであり、従って、長縁１８の以下の
説明は、他方の長縁１９にもあてはまるものと理解され
たい。長縁１８は、両端のランドセグメント２０と２１
及び中間のランド・セグメント２２を備えており、それ
らの間に内方に湾曲した内側湾曲縁２３と２４が伸びて
いる。三つのランドセグメント２０，２１及び２２は、
比較的短い長さのもであり、横軸（短軸）１６に対して
垂直であり、内方に湾曲した内側湾曲縁２３と２４は、
不規則な形状であるのが好ましい。図に示されているよ
うに、内方に湾曲した内側湾曲縁２３と２４の中間ラン
ドセグメント２２に最も近い両端は、規則的に湾曲した
形のものであるから、それらの曲線とランドセグメント
２２との接合部を比較的尖ったものにしている。内方に
湾曲した内側湾曲縁２３と２４の他方の端は、例えばそ
れらが端のランドセグメント２０と２１に出会うところ
は、内側湾曲縁２３と２４の中心付近で始まって、あと
で詳細に説明する理由で端ランドセグメント２０と２１
と滑らかにつながるＳ字形を逆にした曲線接合部を与え
るように丸みをつけられている。

織物状材料のシート１２の向かい合った短縁２６と２７
は、短縁２６における突き出た中央フラップ部分２８と
反対側の短縁２７における同じ形の突き出た中央フラッ
プ部分２９を与えるように同じ形に作られている。短縁
２６と２７は、同一なので、短縁２６の以下の説明は、
反対側の短縁２７にも当てはまると理解されたい。短縁
２６の中央フラップ２８は、その伸びている端にあるラ
ンド部分３０によって輪郭を定められ、好ましくは外向
きに湾曲した側縁部分３１と３２が形成されている。湾
曲した側縁３１と３２の最も内側の端は、端部片３５及
び３６の内側端と接合点３３及び３４を形成し、端部片
３５及び３６は、それぞれの接合点３３及び３４から長
縁１８及び１９の端まで伸びて、この説明が進むにつれ
て明らかになる理由で中央フラップ２８の側縁３１及び
３２の湾曲形状にマッチするように外側に湾曲されてい
る。

上記の理由から明らかに、長縁１８，１９と短縁２６，
２７はそれぞれ短軸１６にも長軸１４にも対称となって
いる。

上述の形状に切り取られている織物状材料のシート１２
は、所望ならば、それに縫い付けられたり、躾縫いされ
るかまたは他の方法で取付けられたクッション材料３８
の層をもっていてもよい。クッション層３８は、スポン
ジゴム、合成樹脂の発泡板などの任意の適当な柔らかい
材料でできたものでよい。この目的に理想的に適する特
定の材料は、ポリエチレンフォーム低密度の軽量シート
である。

とにかく、クッション層３８は、織物状材料のシート１
２の横方向に２等分されたうちの一方側、すなわち短軸
１６の一方側の形状に僅かに小さい寸法でマッチ（ほぼ
相似）するように裁断または他の方法で形成されてい
る。クッション層３８は、材料シート１２の横方向に２
等分されたうちの一方と接触して並べて接合されて置か
れており、そのように置いたときクッション層の回りに
露出した織物状材料の覆われていないへりを残す。

クッション層３８が付けられていてもいなくても、織物
状材料のシート１２は、長縁１８及び１９が互いに接触
して一線に並ぶ関係になるまで第１図の矢印３９で示し
たように長軸１４に沿って折られる。この折り操作は、
第１図に見られるような織物状材料シート１２の縦方向
に２分された下側半分が第２図に見るように上側半分に
隠れるように行われる。折りたたみ操作は、織物状材料
のシート１２のクッション層３８及び仕上げられていな
い側、すなわち裏当てが製作過程のこの段階において表
を向くようにこの特定なやり方で行なわれる。折りたた
まれたシート材料は次に織物状材料シート１２の揃った
長縁１８，１９に沿って第１の縫目４２を与えるように
４０において縫い合わされる。第１の縫目４２のこの縫
い合わせを完成すると、織物状材料シートは第３図に最
もよく見られるようにある程度管状の形になって縫目４
２がその管状の形に対して外に向くようになる。

この説明が進むにつれて明らかになる理由で、短軸１６
の右側にある材料は、第１，２及び３図に見られるよう
に、完成ヘッドカバー１０の裏当て材料４４を形成し、
短軸１６の他方の側すなわち左側にある材料は完成ヘッ
ドカバー１０の外側被覆材料４６を形成する。

ヘッドカバー１０を作るのに遂行されるべき次の操作
は、第３図の矢印４８で示されるように、裏当て材料４
４の端部分をヘッドカバーの頭にくるように折返して、
裏当て材料４４が外側被覆材料４６に被さるようにす
る。この折りたたみ操作は、織物状材料シート１２の両
端縁２６と２７を第４図に示すように互いに揃った位置
にくるように行なわれ、そうすることで二つのことが達
成される。第１の点は、短軸１６の近くにある材料はヘ
ッドカバーの下側開放端５０の回りの境界線を描くこと
になり、もう一つの点は第１の縫目４２の長く伸びてい
る縁と、それの縫目線４０は、４２Ａで示されるような
かくし縫目をヘッドカバーの内側と外側の両方に形成す
るように裏当て材料４４と外側被覆材料４６との間に置
かれる。すなわち縫目線４０は表からも裏からも隠され
ることになる。ヘッドカバーを上述のクッション層３８
を付けて作るとき、そのクッション層は、この最後に説
明した折りたたみ操作の結果として第７図に示すように
裏当て材料４４と外側被覆材料４６との間に完全に隠さ
れる。

この最後に説明した折返し操作の結果としてさらに長く
伸びているフラップ部分２８と２９が一緒に伸びて互い
に隣り合わせで接合する状態におかれ、揃った縁２６と
２７の短縁セグメント３５と３６がフラップ２８及び２
９と共同して第４図に見られるようにヘッドカバーの上
側縁の境界線を作る。この裏返しの位置において、接続
体５４を取付けた織物の帯状片５２が輪を作るように折
返されて、図示のようにしてヘッドカバーの開放上端に
取付けられる。このとき接続板５４が筒の内側にはいる
ように取付けられている。次いで一緒に伸びているフラ
ップ２８と２９が揃った縁２６と２７の端部片３５と３
６の方へ折重ねられて、第２の縫合わせ目５６を形成
し、次いで第５図に５７のところに示されているように
縫い付けられ、輪になった織物の帯状片５２の揃った端
５８は、同時に第２の縫目５６に縫い付けられて、その
縫目にとれないように固定される。

上述のように第２図のそして最後の縫目５６を縫い付け
ると、ヘッドカバーは、閉じた上端６０を備えて、ヘッ
ドカバーの製作が完了する。しかし、このヘッドカバー
は、裏返しの位置になっているので、第５図に矢印６１
で示したように第６図に示されている仕上りのヘッドカ
バー１０を与えるために正しい側が外にくるようにひっ
くり返される必要がある。表向きに戻されると、第２の
縫目５６の長く伸びている縁と縫目線５７は、ヘッドカ
バー１０の内側に置かれて５６Ａに示されたかくし縫目
だけが仕上ったヘッドカバー１０の外側に現われる。仕
上った正しい側が表にある位置にあるとき、輪になった
織物の帯状片５２と接続板５４は、図示のように、ヘッ
ドカバー１０の閉じた上端６０においてかくし継目５６
Ａから伸びることになる。

上述のヘッドカバーを正しい側を表にするように返すの
ではなく、別の方法を仕上ったヘッドカバーを完成する
のに用いてもよい。未完成のヘッドカバーが第４図に示
した位置にあるとき、帯状片５２を取付けた接続板５４
がヘッドカバーの開いた上端に逆手の位置に置かれて、
接続板５４が第５図に示したのと反対の方向に第５Ａ図
に示すように第２の縫目５６から伸びるようにする。第
２の縫目５６を前に述べた方法で縫い付けるとき、未完
成のヘッドカバーを第６図に示した正しい側が外となる
ように返すのでなく、長く伸びている縁を当該技術で周
知のとおり、第５Ａ図に示したように、へりかがり材料
の帯状片５６Ｂで隠すことができる。

どちらの場合にも、第６図に５６Ａのところで最もよく
見られる第２の縫目５６は、特に第１図を参照して前に
述べた織物状材料シートの側縁３１及び３２と端縁３５
と３６の形状が湾曲している結果として湾曲した形状の
ものになる。それらの縁３１，３２，３５及び３６は真
直ぐにすることもできるが、それらの湾曲した形状は、
ヘッドカバー１０に挿入されることになっているゴルフ
クラブのヘッドによりよくフィットさせるのに好まし
い。曲った第２の縫目５６Ａは、ウッド形ゴルフクラブ
の後縁（図示なし）にほとんどマッチするように図示の
ように形成されており、右ききゴルフクラブまたは左き
きのゴルフクラブのいずれとも合うように形成されてい
る。

第１図を参照して前に述べたように、内側湾曲縁２３と
２４の中間ランドセグメント２２との接合部を比較的尖
ったものに形成することによって、ヘッドカバー１０の
穴の中に自動的に形成されるくびれ６２は、ヘッドカバ
ー１０の下側開放端５０の近くで傾斜面と同様に作用す
るように形作られている。このようにして、ヘッドカバ
ーを第７図に示すようにゴルフクラブのヘッド６３には
めようとするときくさび作用が生じて、これによってヘ
ッド６３がヘッドカバー１０のくびれた穴を通り抜ける
のを助ける。くびれ６２の内側端にあるＳ字形接合部
は、くびれとヘッドカバーの閉端にある完全な寸法の穴
との間に滑らかで急速に開く接合部を形成する。滑らか
にかつより急速に開く接合部を設けることによって、ゴ
ルフクラブヘッド６３の速度は、くびれを過ぎたあと加
速し、この大きくなった速度がゴルフクラブヘッド６３
をヘッドカバー１０の閉端に確実に収めるようにして、
クラブヘッドカバーを被せる人がクラブヘッドがカバー
に収まったのを感じる。

布ないし織物という用語をナイロン、ビニール、合成材
料などの材料を含むと考えて、ヘッドカバー１０を種々
の織物状材料から作ることのできることがわかるであろ
う。この目的に理想的に通ずる特定の材料はポリエステ
ル裏打ちの付いたアクリル繊維を有するショートパイル
の合成材料である。

［発明の効果］ 本発明によれば、ヘッドカバーは、外側被覆材料と裏当
てが一枚の布によって与えられるように布材料を独特の
形に裁断することによって成形されている。従って、ヘ
ッドカバーをほんの６工程によって作ることができるの
で、工程の数は、ヘッドカバーの望ましい特性を何も犠
牲にしないで、著しく減らされるから、製作時間と制作
費についての実際的利益は非常に大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のゴルフクラブヘッドカバーの製作の準
備において独特の形状に裁断された織物状材料のシート
の平面図、第２図は第１図に示した織物状材料のシート
が縦方向に折重ねられて第１の縫目に沿って縫合わされ
ている側立面図、第３図は第２図に示した第１の縫目の
折重ねと縫合わせに続いて現れる状態のゴルフクラブの
ヘッドカバーを例示し、一端に裏当て材料を、そして他
方の反対端に外側被覆材料を示している斜視図、第４図
は裏当て材料が外側被覆材料に重なるように折返された
次の製作段階に引続いて現れる裏返しの位置における本
発明のヘッドカバーを織物状帯板の輪と接続手段との配
置を示すようにした斜視図、第５図は第２の縫目の縫合
せによって上端が閉じられたのちのヘッドカバーの斜視
図、第５Ａ図はヘッドカバーの製作を完了する第１の方
法を示す第５図と同様な部分斜視図、第６図はヘッドカ
バーが正しい例が外になっている位置に返されている好
ましい第２の方法によって製作を完了したヘッドカバー
のもう一つの斜視図、第７図は第６図の線７−７に沿っ
てとった拡大断面図である。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】下記の工程によってゴルフクラブのヘッド
   カバーを製作する方法であり、その工程が a)長軸(14)にほぼ平行に伸びる一対の長縁(18,19)と短
   軸(16)にほぼ平行に伸びる一対の短縁(26,27)を有し、 一対の長縁(18,19)と一対の短縁(26,27)はそれぞれ長軸
   (14)と短軸(16)の双方に対して対称であり、 一対の長縁(18,19)のそれぞれには短軸(16)の両側にお
   いて内側に湾曲した内側湾曲縁(23,24)が形成されてお
   り、 一対の短縁(26,27)のそれぞれには長軸(14)を中心にし
   て外側に突出したフラップ部分(28,29)と、長縁(18,19)
   につながる部位において外側に突出した端部片(35,36)
   が形成されている布(12)に裁断する工程と、 b)長軸(14)を中心に布(12)を折って一対の長縁(18,19)
   を揃える工程と、 c)長縁(18,19)に沿って縫い合わせてほぼ管状体にする
   工程と、 d)前記管状体のうち、短軸(16)の一方側を折り返して短
   軸(16)の他方側に重ね合わせる工程と、 e)工程d)の結果、一端側の開口縁に形成されるフラップ
   部分(28,29)の縁を端部片(35,36)の縁に揃える工程と、 f)フラップ部分(28,29)の縁と端部片(35,36)の縁に沿っ
   て縫い合わせることによって一端側の開口を閉じる工程 とで構成されていることを特徴とするゴルフクラブ・ヘ
   ッドカバーの製作方法。
2. 【請求項２】請求項１において、 前記f)の工程後、内外を反転して前記f)の工程で形成さ
   れる縫縁を内側にする工程が付加されたことを特徴とす
   るゴルフクラブ・ヘッドカバーの製作方法。
3. 【請求項３】請求項１において、 前記f)の工程後、f)の工程で形成された縫縁に沿って、
   へりかがり材料の帯状片(56B)を縫い付ける工程が付加
   されたことを特徴とするゴルフクラブ・ヘッドカバーの
   製作方法。
4. 【請求項４】請求項１において、 クッション性を有するシート材(38)を、前記工程a)で裁
   断される布(12)のうち、短軸(16)の一方側の形状よりも
   僅かに小さいほぼ相似形に裁断する工程と、 前記工程で裁断されたクッション性シート材(38)を、前
   記d)の工程で折り返される布(44,46)の間に挟みこませ
   る工程、 とが付加されたことを特徴とするゴルフクラブ・ヘッド
   カバーの製作方法。
5. 【請求項５】請求項１において、 帯を形成する帯状片(52)を裁断する工程と、 裁断された帯状片(52)を接続板(54)の溝に通す工程と、 帯状片(52)の両端を揃えてループにする工程と、 揃えられた両端を、前記e)の工程で揃えられるフラップ
   部分(28,29)の縁と端部片(35,36)の縁との間に挟みこま
   せる工程、 とが付加されており、 前記f)の工程が、フラップ部分(28,29)の縁と端部片(3
   5,36)の縁と挟みこまれた帯状片(52)とを縫い合わせる
   ものであることを特徴とするゴルフクラブ・ヘッドカバ
   ーの製作方法。