JPH0626511A - パワーナット - Google Patents

パワーナット

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Publication number
JPH0626511A
JPH0626511A JP20594892A JP20594892A JPH0626511A JP H0626511 A JPH0626511 A JP H0626511A JP 20594892 A JP20594892 A JP 20594892A JP 20594892 A JP20594892 A JP 20594892A JP H0626511 A JPH0626511 A JP H0626511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
nut
revolution
flange
rotation
Prior art date
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Pending
Application number
JP20594892A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Takagi
伸生 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Delta KK
Original Assignee
Delta KK
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Publication date
Application filed by Delta KK filed Critical Delta KK
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Publication of JPH0626511A publication Critical patent/JPH0626511A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ナット自体に倍力構造を持ち、倍力工具を用い
ないで直接手動で回動操作して強力に締付けまたは緩め
られる、コンパクトなパワーナットを提供する。 【構成】回動操作を行なう操作リング11の内周部に、
公転リング12を公転可能に偏心して遊嵌保持し、公転
リング12の軸芯部の筒部外周に外歯車23を形成し、
公転リング12にナットリング13を内外に重合配置
し、ナットリング13の軸芯部に取付けボルト17の雄
ネジ26に螺合する雌ネジ27を形成すると共に、その
外周部の筒部内周に公転リング12の外歯車23と歯数
差をもって部分噛合する内歯車25を形成し、また軸芯
部に取付けボルト17の挿通孔を貫設したフランジリン
グ14を公転リング12と対向配置すると共に、相互の
対向面部に、公転リング12の自転を規制し公転を許容
して係合する係合部をそれぞれ形成し、このフランジリ
ング14を操作リング11に遊嵌保持させ、ナットリン
グ13をネジピッチ送りさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、ハンドグラ
インダの砥石やハンドソーの丸鋸のような回転工具を駆
動軸に螺設した取付けボルトに締付けるためのナットと
して使用し、小さい回動入力で強力に締付けたり緩めた
りすることができるパワーナットに関する。
【0002】
【従来の技術】上述例のような砥石や丸鋸のような回転
工具を駆動軸に取付けるには、従来は駆動軸の端部にフ
ランジおよびボルトを形成し、このボルト部分に回転工
具を嵌挿してその外部にナットを螺合し、このナットの
締付けで該ナットと前述のフランジとの間に回転工具を
固定している。
【0003】しかし、上述のナットの締付けおよび緩め
操作は、レンチのような倍力工具で行なうのが通常であ
るが、ナットを締付けたり緩めたりする力の増幅はこの
倍力工具のみであるため充分な増幅が得られない問題点
を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、ナット自
体に倍力構造を持ち小さな回動入力で強力な締付け力お
よび緩め力が得られ、倍力工具を用いることなく直接手
動で回動操作して強力に締付けることも緩めることもで
き、コンパクトに構成されるパワーナットの提供を目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、回動操作を
行なう操作リングの内周部に、公転リングを公転可能に
偏心して遊嵌保持し、上記公転リングの軸芯部に筒部を
形成して、この筒部外周に外歯車を形成し、上記公転リ
ングにナットリングを内外に重合配置し、上記ナットリ
ングの軸芯部に被取付けボルトの雄ネジに螺合する雌ネ
ジを形成すると共に、その外周部に筒部を形成して、こ
の筒部内周に前記公転リングの外歯車と歯数差をもって
部分噛合する内歯車を形成し、軸芯部に前記被取付けボ
ルトの挿通孔を貫設したフランジリングを前記公転リン
グと対向配置すると共に、相互の対向面部に、上記公転
リングの自転を規制し公転を許容して係合する係合部を
それぞれ形成し、上記フランジリングを前記操作リング
に遊嵌保持したパワーナットであることを特徴とする。
【0006】
【作用】この発明のパワーナットは、被取付けボルトに
取付け対象となる、例えば、回転工具などの被取付け物
を挿通して、その外側にフランジリング側を被取付け物
に対向させてパワーナットを螺着するが、この螺着時に
フランジリングが被取付け物に接触していないときは、
操作リング、公転リング、ナットリングおよびフランジ
リングが組み付け負荷で一体となって回動して、ナット
リングの雌ネジと被取付けボルトの雄ネジとの螺合でパ
ワーナットはネジ送りされる。
【0007】ついでフランジリングが被取付け物に当接
してその回動に負荷がかかり、該負荷でフランジリング
の回動が止められると、公転リングはフランジリングと
の間の係合部の係合により自転が阻止されて公転のみが
許容され、したがって、操作リングの回動は公転リング
を公転させ、この公転で公転リングの外歯車とナットリ
ングの内歯車との歯数差により、ナットリングが歯数差
分回動することになり、この回動が前述の操作リングの
回動を大きく減速した回動、すなわち、減速ネジピッチ
送りとなるので、この大きな減速が大きなトルクアップ
となって、このトルクアップした減速ネジピッチ送りで
ナットリングは被取付け物を被取付けボルトに締付け固
定することができる。
【0008】また、パワーナットを緩めるときは、既に
フランジリングが回転工具などの被取付け物に当接して
回動が阻止されているため、公転リングは公転可能状態
にあり、そのため、操作リングの緩め方向の回動操作が
公転リングを公転させることで、前述と同様にトルクア
ップした大きな力でナットリングを減速ネジピッチ送り
して締付けを緩めることができる。
【0009】ついでナットリングが緩められてフランジ
リングが被取付け物と離間し、その回動が許容される
と、パワーナット全体が一体となって回動し、操作リン
グの回動は即ナットリングの回動となって速く緩めるこ
とができる。
【0010】
【発明の効果】上述の結果、この発明によれば、パワー
ナットはトルクアップが発生するので、小さい回動入力
で大きな締付け力または緩め力が得られ、確実な被取付
け物の取付け得られる。また、この強力なトルクアップ
の発生により、倍力工具を用いることなく直接手動で締
付けたり緩めたりすることもでき、ナットの脱着操作性
が向上する。
【0011】上述のトルクアップはパワーナットのフラ
ンジリングが被取付け物に当接して回動が固定されるま
では減速ネジピッチ送りがないので、操作リングの回動
が即ナットリングの回動となって、パワーナットの脱着
が速くでき、上述の減速ネジピッチ送りで脱着に時間が
かかることがない。
【0012】さらに、被取付けボルトに対するナットリ
ングの雌ネジの範囲は公転リングとナットリングとを内
外に重合配置して構成することから充分な範囲が得ら
れ、その結果、パワーナットの厚みが厚くならず、小型
コンパクトに構成できる。
【0013】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。
【0014】図面はパワーナットを示し、図1、図2に
おいて、該パワーナット10は、操作リング11、公転
リング12、ナットリング13、フランジリング14、
保持リング15によって形成しており、このパワーナッ
ト10は駆動軸16の取付けボルト17に螺着して、該
駆動軸16に形成したフランジ18との間で、被取付け
物である回転工具19、例えばハンドグラインダの砥石
を締付け固定する。
【0015】前述の操作リング11は断面コ字状で中心
部を開口し、外周部にはローレット20を刻設して手動
による回転入力を受け、内周部にはベアリング21を介
して公転リング12を回動可能に保持しているが、この
公転リング12の回動中心P1は操作リング11の回動
中心P2に対して偏心量eで偏心して保持している。
【0016】上述の公転リング12の軸芯部には筒部2
2を形成し、この筒部22外周には外歯車23を形成
し、この外歯車23の歯数を38枚に設定している。
【0017】前述のナットリング13にはその外周部に
筒部24を形成し、この筒部24の内周部に、上述の公
転リング12の外歯車23に対して2枚の歯数差を持つ
40枚の歯数に設定した内歯車25を形成、この内歯車
25を上述の外歯車23に部分噛合させて、公転リング
12とナットリング13とは内外に重合配置している。
また、上述のナットリング13の軸芯部には前述の取付
ボルト17の雄ネジ26に螺合する雌ネジ27を刻設し
ている。
【0018】前述のフランジリング14の中央部は取付
ボルト17の挿通孔33を貫設し、このフランジリング
14と前述の公転リング12との対向面部の相互には
(図3参照)、公転リング12の自転を規制し公転を許
容して係合する係合凹部28,29とボール30を係合
させ、フランジリング14はその外周部をOリング31
を介して操作リング11に相対回動可能に保持してい
る。
【0019】そして、フランジリング14とナットリン
グ13との対向面部にはスラストワッシャ32を介装
し、そのフランジリング14の該側面は操作リング11
の端面より若干外側に出っ張って嵌着している。
【0020】前述の保持リング15はナットリング13
の端部外周部に圧入して、操作リング11を軸受すると
共に、該操作リング11および公転リング12の抜け止
めを行なっている。
【0021】このように構成したパワーナット10で前
述の回転工具19を駆動軸16の取付けボルト17に取
付けるには、パワーナット10のフランジリング14側
を回転工具19側に対向させて、取付けボルト17の雄
ネジ26に、パワーナット10のナットリング13の雌
ネジ27を螺合し、その操作リング11のローレット2
0の部分を手動で直接回動操作して、これら雄ネジ26
と雌ネジ27とを螺着する。
【0022】この螺着時にフランジリング14が回転工
具19に接触していないときは、操作リング11、公転
リング12、ナットリング13、フランジリング14が
組み付け負荷で一体となって回動して、操作リング11
の回動が直接ナットリング13の回動となって、パワー
ナット10はネジピッチ送りされる。
【0023】ついでフランジリング14が回転工具19
に当接してその回動に負荷がかかり、該負荷でフランジ
リング14の回動が止められると、公転リング12はフ
ランジリング14との間の係合凹部28,29とボール
30の係合により自転が阻止されて公転のみが許容さ
れ、したがって、操作リング11の回動は公転リング1
2を公転させ、この公転で公転リング12の外歯車23
とナットリング13の内歯車25との歯数差により、ナ
ットリング13が歯数差分回動することになり(なお、
この回動方向は操作リング11の回動方向と同一)、こ
の回動が前述の操作リング11の回動を減速した回動、
すなわち、減速ネジピッチ送りとなるので、この大きな
減速が大きなトルクアップとなって、このトルクアップ
した減速ネジピッチ送りでナットリング13は被取付け
ボルト17に螺着し、被取付け物である回転工具19を
トルクアップした大きな締付け力で被取付けボルト17
のフランジ18に締付け固定することができる。
【0024】なお、操作リング11に対するナットリン
グ13の減速回転は、 (内歯車25の歯数−外歯車23の歯数)/外歯車23
の歯数 であって、この実施例では (40枚−38枚)/38枚=2/38=1/19 の大きな減速が得られる。
【0025】また、パワーナット10を緩めるときは、
既にフランジリング14が回転工具19に当接して回動
が阻止されているため、公転リング12は公転可能状態
にあり、そのため、操作リング11の緩め方向の回動操
作が公転リング12を公転させることで、前述と同様に
トルクアップした大きな力でナットリング13を減速ネ
ジピッチ送りして締付けを緩めることができる。
【0026】ついでナットリング13が緩められてフラ
ンジリング14が回転工具19と離間し、その回動が許
容されると、パワーナット10全体が一体となって回動
し、操作リング11の回動は即ナットリング13の回動
となって速く緩めることができる。
【0027】このように上述の実施例によれば、パワー
ナット10はトルクアップが発生するので、小さい回動
入力で大きな締付け力または緩め力が得られ、確実な回
転工具19の取付けが得られる。また、この強力なトル
クアップの発生により、倍力工具を用いることなく直接
手動で締付けることもでき、ナット締付けの操作性が向
上する。
【0028】上述のトルクアップはパワーナット10の
フランジリング14が回転工具19に接するまでは減速
ネジピッチ送りがないので、操作リング11の回動が即
ナットリング13の回動となって、パワーナット10の
螺着が速くでき、上述の減速ネジピッチ送りで螺着に時
間がかかることがない。
【0029】さらに、被取付けボルト17に対するナッ
トリング13の雌ネジ27の範囲は公転リング12とナ
ットリング13とを内外に重合配置して構成することか
ら充分な範囲が得られ、その結果、パワーナット10の
厚みが厚くならず、小型コンパクトに構成できる。
【0030】なお、上述の実施例ではパワーナット10
を手動で回動操作しているが、レンチなどの倍力工具を
使用するもよい。この場合は一段と軽く締付けおよび緩
めの操作ができる。また、この発明のパワーナットは全
般的なナットとして利用することができ、その他の構成
を含めて、この発明は実施例の構成のみに限定されるも
のではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】パワーナットの断面図。
【図2】パワーナットの分解断面図。
【図3】公転リングの平面図。
【符号の説明】
10…パワーナット 11…操作リング 12…公転リング 13…ナットリング 14…フランジリング 17…取付けボルト 22,24…筒部 23…外歯車 25…内歯車 26…雄ネジ 27…雌ネジ 28,29…係合凹部 30…ボール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回動操作を行なう操作リングの内周部に、
    公転リングを公転可能に偏心して遊嵌保持し、上記公転
    リングの軸芯部に筒部を形成して、この筒部外周に外歯
    車を形成し、上記公転リングにナットリングを内外に重
    合配置し、上記ナットリングの軸芯部に被取付けボルト
    の雄ネジに螺合する雌ネジを形成すると共に、その外周
    部に筒部を形成して、この筒部内周に前記公転リングの
    外歯車と歯数差をもって部分噛合する内歯車を形成し、
    軸芯部に前記被取付けボルトの挿通孔を貫設したフラン
    ジリングを前記公転リングと対向配置すると共に、相互
    の対向面部に、上記公転リングの自転を規制し公転を許
    容して係合する係合部をそれぞれ形成し、上記フランジ
    リングを前記操作リングに遊嵌保持したパワーナット。
JP20594892A 1992-07-08 1992-07-08 パワーナット Pending JPH0626511A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20594892A JPH0626511A (ja) 1992-07-08 1992-07-08 パワーナット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20594892A JPH0626511A (ja) 1992-07-08 1992-07-08 パワーナット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0626511A true JPH0626511A (ja) 1994-02-01

Family

ID=16515367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20594892A Pending JPH0626511A (ja) 1992-07-08 1992-07-08 パワーナット

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JP (1) JPH0626511A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6700231B2 (en) 2000-01-12 2004-03-02 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Thrust converter, method of controlling the same, and controller for controlling the same
CN114001082A (zh) * 2021-11-11 2022-02-01 嘉兴紫云精密科技股份有限公司 一种六角法兰大规格套件锁紧螺母

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