JPH06265102A - 温度差があるボイラ側壁溶接部の応力低減構造 - Google Patents
温度差があるボイラ側壁溶接部の応力低減構造Info
- Publication number
- JPH06265102A JPH06265102A JP5113293A JP5113293A JPH06265102A JP H06265102 A JPH06265102 A JP H06265102A JP 5113293 A JP5113293 A JP 5113293A JP 5113293 A JP5113293 A JP 5113293A JP H06265102 A JPH06265102 A JP H06265102A
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- JP
- Japan
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- temperature side
- stress
- heat transfer
- plate
- welded
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高温側が低温側を押しても、低温側の損傷が
避けられるようにした温度差があるボイラ側壁溶接部の
応力低減構造を提供することにある。 【構成】 多数の蒸発伝熱管を有する低温側と多数の過
熱伝熱管を有する高温側とが溶接によって結合されてい
るボイラ側壁において、炉外側に位置して、前記低温側
と高温側とにまたがって、上辺を水平方向にして垂辺を
鉛直方向にして斜曲辺をフイン切欠き端に倣わせて前記
各伝熱管に溶接されたブーメラン形の応力低減プレート
を備えている。
避けられるようにした温度差があるボイラ側壁溶接部の
応力低減構造を提供することにある。 【構成】 多数の蒸発伝熱管を有する低温側と多数の過
熱伝熱管を有する高温側とが溶接によって結合されてい
るボイラ側壁において、炉外側に位置して、前記低温側
と高温側とにまたがって、上辺を水平方向にして垂辺を
鉛直方向にして斜曲辺をフイン切欠き端に倣わせて前記
各伝熱管に溶接されたブーメラン形の応力低減プレート
を備えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温側の炉壁と高温側
の炉壁とが溶接結合されている部分の、すなわち、温度
差があるボイラ側壁溶接部の、応力低減構造に関するも
のである。
の炉壁とが溶接結合されている部分の、すなわち、温度
差があるボイラ側壁溶接部の、応力低減構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の温度差のあるボイラ側壁は、たと
えば、図4に示すような構成からなっている。図4にお
いて、1は蒸発伝熱管、2は過熱伝熱管、3は前記多数
の蒸発伝熱管1を有する低温側、4は前記多数の過熱伝
熱管2を有する高温側、5は該各蒸発伝熱管1どうしを
接続している低温側フイン、6は該各過熱伝熱管2どう
しを接続している高温側フイン、7は前記低温側3の横
端部フイン、8は前記高温側4の横端部フイン、9は該
両横端部フイン7,8を溶接している溶接線、10は該
高温側フイン6の切欠き端である。
えば、図4に示すような構成からなっている。図4にお
いて、1は蒸発伝熱管、2は過熱伝熱管、3は前記多数
の蒸発伝熱管1を有する低温側、4は前記多数の過熱伝
熱管2を有する高温側、5は該各蒸発伝熱管1どうしを
接続している低温側フイン、6は該各過熱伝熱管2どう
しを接続している高温側フイン、7は前記低温側3の横
端部フイン、8は前記高温側4の横端部フイン、9は該
両横端部フイン7,8を溶接している溶接線、10は該
高温側フイン6の切欠き端である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示した従来の低温側3と高温側4からなる温度差のある
ボイラ側壁においては、バイメタルの変形のように、高
温側4が低温側3を押し、高応力が生じて低温側3の横
端部フイン7などにクラックが発生して低温側3が損傷
するという問題点があった。
示した従来の低温側3と高温側4からなる温度差のある
ボイラ側壁においては、バイメタルの変形のように、高
温側4が低温側3を押し、高応力が生じて低温側3の横
端部フイン7などにクラックが発生して低温側3が損傷
するという問題点があった。
【0004】本発明は、上記のような問題点を解決しよ
うとするものである。すなわち、本発明は、高温側が低
温側を押しても、低温側の損傷が避けられるようにした
温度差があるボイラ側壁溶接部の応力低減構造を提供す
ることを目的とするものである。
うとするものである。すなわち、本発明は、高温側が低
温側を押しても、低温側の損傷が避けられるようにした
温度差があるボイラ側壁溶接部の応力低減構造を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、多数の蒸発伝熱管を有する低温側と多数
の過熱伝熱管を有する高温側とが溶接によって結合され
ているボイラ側壁において、炉外側に位置して、前記低
温側と高温側とにまたがって、上辺を水平方向にして垂
辺を鉛直方向にして斜曲辺をフイン切欠き端に倣わせて
前記各伝熱管に溶接されたブーメラン形の応力低減プレ
ートを備えているものとした。
に、本発明は、多数の蒸発伝熱管を有する低温側と多数
の過熱伝熱管を有する高温側とが溶接によって結合され
ているボイラ側壁において、炉外側に位置して、前記低
温側と高温側とにまたがって、上辺を水平方向にして垂
辺を鉛直方向にして斜曲辺をフイン切欠き端に倣わせて
前記各伝熱管に溶接されたブーメラン形の応力低減プレ
ートを備えているものとした。
【0006】
【作用】本発明によれば、多数の蒸発伝熱管を有する低
温側と多数の過熱伝熱管を有する高温側とが溶接によっ
て結合されているボイラ側壁において、炉外側に位置し
て、前記低温側と高温側とにまたがって、上辺を水平方
向にして垂辺を鉛直方向にして斜曲辺をフイン切可欠き
端に倣わせて前記各伝熱管に溶接されたブーメラン形の
応力低減プレートを備えているので、ブーメラン形の応
力低減プレートは、高温側の過熱伝熱管と高温側フイン
とからなる高温側パネルからの荷重を低温側の蒸発伝熱
管と低温側フインとからなる低温側パネルに分散すると
ともに、高応力発生範囲のひずみを拘束し、フイン切欠
き端の応力を低減する。
温側と多数の過熱伝熱管を有する高温側とが溶接によっ
て結合されているボイラ側壁において、炉外側に位置し
て、前記低温側と高温側とにまたがって、上辺を水平方
向にして垂辺を鉛直方向にして斜曲辺をフイン切可欠き
端に倣わせて前記各伝熱管に溶接されたブーメラン形の
応力低減プレートを備えているので、ブーメラン形の応
力低減プレートは、高温側の過熱伝熱管と高温側フイン
とからなる高温側パネルからの荷重を低温側の蒸発伝熱
管と低温側フインとからなる低温側パネルに分散すると
ともに、高応力発生範囲のひずみを拘束し、フイン切欠
き端の応力を低減する。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示した一部切欠正
面図であり、図2は図1の切断線A−Aに沿う平面断面
図、図3は図1の応力低減プレートの正面図である。図
1において、符号1から10までは、図4に示したもの
と同様である。そして、図1ないし図3において、12
は応力低減プレートで、図1および図3にみられるよう
に、ブーメラン形をしており、炉外側に位置して、低温
側3と高温側4とにまたがって、上辺13を水平方向に
して垂辺14を鉛直方向にして斜曲辺15をフイン切欠
き端10に倣わせて各伝熱管1,2に溶接されている。
また16は該プレート12に設けられた多数の穴で、該
穴16の内周の所でも該プレート16と前記各伝熱管
1,2とが溶接されている。11は該プレート12の周
囲を連続溶接するためのテーパードベンドプレートであ
る。
面図であり、図2は図1の切断線A−Aに沿う平面断面
図、図3は図1の応力低減プレートの正面図である。図
1において、符号1から10までは、図4に示したもの
と同様である。そして、図1ないし図3において、12
は応力低減プレートで、図1および図3にみられるよう
に、ブーメラン形をしており、炉外側に位置して、低温
側3と高温側4とにまたがって、上辺13を水平方向に
して垂辺14を鉛直方向にして斜曲辺15をフイン切欠
き端10に倣わせて各伝熱管1,2に溶接されている。
また16は該プレート12に設けられた多数の穴で、該
穴16の内周の所でも該プレート16と前記各伝熱管
1,2とが溶接されている。11は該プレート12の周
囲を連続溶接するためのテーパードベンドプレートであ
る。
【0008】図1に示すように構成された温度差がある
ボイラ側壁溶接部の応力低減構造においては、低温側3
と高温側4とにまたがって各伝熱管1,2に溶接された
応力低減プレート12を備えているので、該プレート1
2は、高温側4の過熱伝熱管2と高温側フイン6とから
なる高温側パネルからの荷重を低温側3の蒸発伝熱管1
と低温側フイン5とからなる低温側パネルに分散して伝
達する。しかも、前記応力低減プレート12は、上辺1
3を水平方向にして垂辺14を鉛直方向にして斜曲辺1
5をフイン切欠き端10に倣わせたブーメラン形からな
るので、高応力発生の広い範囲のひずみを拘束すること
ができ、フイン切欠き端10の応力を低減する。また該
応力低減プレート12には穴16,16,・・・を有し
てその内周の所でも該伝熱管1,2に溶接されているの
で、該プレート12は各パネルと密着し、パネルの荷重
を該プレート12に伝える効果があり、かつ、溶接ビー
ドからパネルの熱を該プレート12に伝導してパネルと
該プレート12の温度差を小さくする。また該プレート
12は炉外側に位置しているため、炉の高熱を受けるこ
とがなく、焼損することがない。
ボイラ側壁溶接部の応力低減構造においては、低温側3
と高温側4とにまたがって各伝熱管1,2に溶接された
応力低減プレート12を備えているので、該プレート1
2は、高温側4の過熱伝熱管2と高温側フイン6とから
なる高温側パネルからの荷重を低温側3の蒸発伝熱管1
と低温側フイン5とからなる低温側パネルに分散して伝
達する。しかも、前記応力低減プレート12は、上辺1
3を水平方向にして垂辺14を鉛直方向にして斜曲辺1
5をフイン切欠き端10に倣わせたブーメラン形からな
るので、高応力発生の広い範囲のひずみを拘束すること
ができ、フイン切欠き端10の応力を低減する。また該
応力低減プレート12には穴16,16,・・・を有し
てその内周の所でも該伝熱管1,2に溶接されているの
で、該プレート12は各パネルと密着し、パネルの荷重
を該プレート12に伝える効果があり、かつ、溶接ビー
ドからパネルの熱を該プレート12に伝導してパネルと
該プレート12の温度差を小さくする。また該プレート
12は炉外側に位置しているため、炉の高熱を受けるこ
とがなく、焼損することがない。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多数の蒸発伝熱管を有する低温側と多数の過熱伝熱管を
有する高温側とが溶接によって結合されているボイラ側
壁において、前記低温側と高温側にまたがって前記各伝
熱管に溶接された応力低減プレートを備えているので、
高温側パネルからの荷重を低温側パネルに分散して伝達
し、低温側が保護される。しかも、前記応力低減プレー
トは、上辺を水平方向にして垂辺を鉛直方向にして斜曲
辺をフイン切欠き端に倣わせたブーメラン形になってい
るので、高応力発生の広い範囲のひずみを拘束すること
ができ、フイン切欠き端の応力を低減する。また前記応
力低減プレートは炉外側に位置しているので、炉の高熱
を受けることがなく、焼損することがない。
多数の蒸発伝熱管を有する低温側と多数の過熱伝熱管を
有する高温側とが溶接によって結合されているボイラ側
壁において、前記低温側と高温側にまたがって前記各伝
熱管に溶接された応力低減プレートを備えているので、
高温側パネルからの荷重を低温側パネルに分散して伝達
し、低温側が保護される。しかも、前記応力低減プレー
トは、上辺を水平方向にして垂辺を鉛直方向にして斜曲
辺をフイン切欠き端に倣わせたブーメラン形になってい
るので、高応力発生の広い範囲のひずみを拘束すること
ができ、フイン切欠き端の応力を低減する。また前記応
力低減プレートは炉外側に位置しているので、炉の高熱
を受けることがなく、焼損することがない。
【図1】本発明の一実施例を示した一部切欠正面図であ
る。
る。
【図2】図1の切断線A−Aに沿う平面断面図である。
【図3】図1の応力低減プレートの正面図である。
【図4】従来の技術の一例を示した一部切欠正面図であ
る。
る。
1 蒸発伝熱管 2 過熱伝熱管 3 低温側 4 高温側 5 低温側フイン 6 高温側フイン 7 低温側の横端部フイン 8 高温側の横端部フイン 9 溶接線 10 高温側フインの切欠き端 12 応力低減プレート 13 上辺 14 垂辺 15 斜曲辺 16 穴
Claims (2)
- 【請求項1】 多数の蒸発伝熱管を有する低温側と多数
の過熱伝熱管を有する高温側とが溶接によって結合され
ているボイラ側壁において、炉外側に位置して、前記低
温側と高温側とにまたがって、上辺を水平方向にして垂
辺を鉛直方向にして斜曲辺をフイン切欠き端に倣わせて
前記各伝熱管に溶接されたブーメラン形の応力低減プレ
ートを備えていることを特徴とする、温度差があるボイ
ラ側壁溶接部の応力低減構造。 - 【請求項2】 応力低減プレートに穴を有し、該穴の内
周の所でも前記応力低減プレートと伝熱管とが溶接され
ている請求項1記載の温度差があるボイラ側壁溶接部の
応力低減構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5113293A JPH06265102A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 温度差があるボイラ側壁溶接部の応力低減構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5113293A JPH06265102A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 温度差があるボイラ側壁溶接部の応力低減構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06265102A true JPH06265102A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=12878296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5113293A Pending JPH06265102A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 温度差があるボイラ側壁溶接部の応力低減構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06265102A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103982890A (zh) * | 2014-05-16 | 2014-08-13 | 南通天蓝环保能源成套设备有限公司 | 锅炉膜式壁预留孔装置 |
CN104121588A (zh) * | 2014-08-06 | 2014-10-29 | 无锡华光锅炉股份有限公司 | 一种卧式垃圾余热锅炉水冷屏导向止晃结构 |
-
1993
- 1993-03-12 JP JP5113293A patent/JPH06265102A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103982890A (zh) * | 2014-05-16 | 2014-08-13 | 南通天蓝环保能源成套设备有限公司 | 锅炉膜式壁预留孔装置 |
CN104121588A (zh) * | 2014-08-06 | 2014-10-29 | 无锡华光锅炉股份有限公司 | 一种卧式垃圾余热锅炉水冷屏导向止晃结构 |
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