JPH06264827A - Egr制御装置 - Google Patents

Egr制御装置

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Publication number
JPH06264827A
JPH06264827A JP5049494A JP4949493A JPH06264827A JP H06264827 A JPH06264827 A JP H06264827A JP 5049494 A JP5049494 A JP 5049494A JP 4949493 A JP4949493 A JP 4949493A JP H06264827 A JPH06264827 A JP H06264827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
egr
valve
intake pipe
egr valve
throttle valve
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Application number
JP5049494A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Tsuchida
博文 土田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 領域移行時の絞り弁下流の吸気管圧力を予測
し、この予測値と実測値との圧力差にもとづくことによ
り、EGR弁の応答劣化を診断可能とする。 【構成】 制御手段45は、運転条件がEGR領域に移
行するとEGR弁44が開き、運転条件が非EGR領域
に戻るとEGR弁44が閉じるようにEGR弁44を制
御する。3つのセンサ46,47,48ではエンジン回
転数、絞り弁41上流の新気流量、絞り弁開度をそれぞ
れ検出し、これらのセンサ検出値と前記制御手段45か
らの制御信号にもとづいて予測手段が領域移行時の絞り
弁下流の吸気管圧力を予測する。応答劣化判定手段51
では絞り弁下流の吸気管圧力のセンサ検出値と吸気管圧
力の予測値との圧力差が所定の範囲に収まるかどうかに
よりEGR弁44に応答劣化があるかどうかを判定し、
この判定結果よりEGR弁44に応答劣化があるとき、
警報装置52がこれをドライバーに警報する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は排気還流(以下、EG
Rという)制御装置、くわしくはEGR装置の故障診断
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】絞り弁下流の吸気管に圧力センサを設
け、EGR弁の開時と閉時とで絞り弁下流の吸気管圧力
が変化することを利用してEGR装置の故障を診断する
ものがある(特開昭63−88260号公報参照)。
【0003】これを図11で説明すると、EGR弁5が
開かれた状態では排気の一部がEGR通路4を介して吸
気管2に流入するため、EGR弁5の開かれていないと
きより絞り弁下流の吸気管圧力が上昇する。つまりEG
R弁5が正常であれば、EGR弁5が開かれているとき
と閉じられているときとで絞り弁下流の吸気管圧力に一
定値以上の圧力差があるはずである。そこで、EGR装
置の自己診断領域を設定しておき、この領域で負圧通路
7に設けた電磁弁71のON,OFFによりEGR弁5
を強制的に開閉することによって、それぞれEGR弁5
が開状態と閉状態で安定したときの絞り弁下流の吸気管
圧力を圧力センサ16により測定し、その圧力差が所定
の範囲に入らなくなった場合に、EGR装置が故障した
と判断して警報ランプ18によりドライバーに警告する
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来装置は、EGR弁5の開状態と閉状態のそれぞれ安
定した状態において絞り弁下流の吸気管圧力を測定し、
その圧力差からEGR装置の故障診断を行う構成である
ため、EGR弁5が閉状態から開状態に切換わるときの
応答劣化を診断することまではできない。このため、排
気性能の一層の向上をめざして大容量の触媒を排気管3
に設けていても、加速などによるEGR領域への移行時
にEGR弁5がゆっくりとしか開かなくなると、EGR
流量を増やすのが遅れて十分に燃焼温度を下げることが
できず、EGR領域への移行時に図12に示したように
NOx排出量が多くなるのである。
【0005】そこでこの発明は、領域移行時の絞り弁下
流の吸気管圧力を予測し、これとセンサにより測定した
吸気管圧力の実測値との圧力差を所定の範囲と比較する
ことにより、EGR弁の応答劣化を診断可能とすること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図1に示
すように、排気の一部を吸気絞り弁41の下流の吸気管
42に戻すEGR通路43と、このEGR通路43を開
閉するEGR弁44と、運転条件がEGR領域に移行す
ると前記EGR弁44が開き、運転条件が非EGR領域
に戻ると前記EGR弁44が閉じるように前記EGR弁
44を制御する手段45と、エンジン回転数を検出する
センサ46と、前記絞り弁41上流の新気流量を検出す
るセンサ47と、前記絞り弁開度を検出するセンサ48
と、これらのセンサ検出値と前記EGR弁制御手段45
からの制御信号にもとづいて前記領域移行時(EGR領
域への移行時または非EGR領域への移行時)の前記絞
り弁下流の吸気管圧力を予測する手段49と、絞り弁下
流の吸気管圧力を実際に検出するセンサ50と、このセ
ンサ検出値と前記吸気管圧力の予測値との圧力差が所定
の範囲に収まるかどうかにより前記EGR弁44に応答
劣化があるかどうかを判定する手段51と、この判定結
果よりEGR弁44に応答劣化があるとき、これをドラ
イバーに警報する装置52とを設けた。
【0007】第2の発明は、図13に示すように、排気
の一部を吸気絞り弁41の下流の吸気管42に戻すEG
R通路43と、このEGR通路43の流路面積を制御量
に応じて調整するEGR弁61と、運転条件がEGR領
域に移行すると前記EGR弁61が途中開度まで開き、
運転条件が非EGR領域に戻ると前記EGR弁61が閉
じるように前記EGR弁61を制御する手段62と、エ
ンジン回転数を検出するセンサ46と、前記絞り弁上流
の新気流量を検出するセンサ47と、前記絞り弁開度を
検出するセンサ48と、これらのセンサ検出値と前記E
GR弁制御手段62からの制御信号にもとづいて前記絞
り弁下流の吸気管圧力を予測する手段49と、絞り弁下
流の吸気管圧力を実際に検出するセンサ50と、このセ
ンサ検出値と前記吸気管圧力の予測値との圧力差が所定
の範囲に収まるかどうかにより前記EGR弁61に応答
劣化があるかどうかを判定する手段51と、この判定結
果よりEGR弁61に応答劣化があるとき、これをドラ
イバーに警報する装置52と、前記判定結果よりさらに
開弁方向への応答劣化があるかどうかを判定する手段6
3と、この判定結果より開弁方向への応答劣化があると
き前記EGR領域への移行時に所定の期間だけEGR弁
流路面積を増量補正する手段64とを設けた。
【0008】
【作用】第1の発明で領域移行時にその移行時の吸気管
圧力の予測値と実測値の比較から、EGR弁に応答劣化
があるかどうかが判断される。
【0009】いま、EGR弁に応答劣化が生じたときを
考えると、EGR領域への移行時にはEGR弁の開くの
が遅れてEGR弁流量が少なく、最終的に絞り弁下流の
吸気管圧力の実測値が予測値よりも小さくなることか
ら、実測値から予測値を差し引いた圧力差は負の値で所
定の範囲をはずれる。この逆に非EGR領域への移行時
にEGR弁の応答劣化でEGR弁の閉じるのが遅れると
きは、EGR弁流量の増加で最終的に絞り弁下流の吸気
管圧力の実測値が予測値よりも大きくなって、実測値か
ら予測値を差し引いた圧力差が今度は正の値で所定の範
囲をはずれる。つまり、実測値(センサ検出値)と予測
値との圧力差が所定の範囲に収まらなかったときは、E
GR弁に応答劣化があると判断できるわけである。
【0010】特にEGR領域への移行時は、EGR弁の
応答劣化によってNOx排出量が増えるのであるが、こ
のことも警報によりドライバーの知りうるところとな
る。
【0011】第2の発明は、EGR弁の流路面積が制御
量に応じて調整できるとともに、EGR領域への移行時
にEGR弁を途中開度まで開かれる場合に適用したもの
で、開弁方向への応答劣化があるときにEGR領域への
移行時に所定の期間だけEGR弁流路面積が増量補正さ
れると、増量補正分だけEGR流量が増え、これによっ
てNOxを低減することが可能となる。
【0012】
【実施例】図2において、1はエンジン本体、2は吸気
管、3は排気管、4はEGR通路、5はダイヤフラム式
のEGR弁、7は絞り弁8の近傍の負圧をEGR弁5の
圧力室に導く負圧通路である。
【0013】6は負圧通路7に設けられる三方弁で、三
方弁6がOFFの状態では大気圧がEGR弁5の圧力室
に導入されてEGR弁5が閉じているが、三方弁6がO
Nにされると、大気圧に代えて絞り弁8の近傍の負圧が
導かれ、EGR弁5が開かれる。
【0014】三方弁6をエンジンの運転条件に応じて開
閉するのは、マイコンからなるコントロールユニット1
1で、運転条件がEGR領域にあるかどうかをみて、E
GR領域になると三方弁6にON信号を出力し、非EG
R領域に戻るとOFF信号を三方弁6に出力する。
【0015】EGR領域と非EGR領域とは、図3のよ
うにエンジン回転数Neと基本噴射パルス幅(エンジン
負荷相当量)Tpとをパラメータとして割り付けてい
る。ただし、図3はエンジンの冷却水温が所定値(たと
えば35℃)を越えているときの特性で、冷却水温が所
定値以下のときは、運転条件に関係なくEGRがカット
される。
【0016】上記の基本噴射パルス幅Tpは、 Tp=(QAFM/Ne)×KCONST# …(1) ただし、QAFM;エアフローメータで測定される吸入空
気流量 Ne;エンジン回転数 KCONST#;噴射弁特性にもとづく定数 により計算される公知の値である。これを基本として、 Ti=Tp×Coef×α+Ts …(2) ただし、Coef;1と各種補正係数の和 α;空燃比フィードバック補正係数 Ts;無効パルス幅 により計算した燃料噴射パルス幅Tiを吸気ポートに設
けた燃料噴射弁(図示せず)に出力することで、燃料制
御を行っている。空燃比のフィードバック補正域では、
空燃比を理論空燃比の近くに制御することによって、排
気管3に設けた三元触媒9での転化効率を最大限にし
て、HC,COとともにNOxを浄化するわけである。
ここでは、NOxの一層の低減のため、三元触媒9に大
容量のものを設けている。
【0017】燃料制御やEGR領域であるかどうかを判
断するのに必要となるのは、エアフローメータ12から
の空気流量信号、クランク角度センサ13からの基準位
置信号と単位クランク角度信号、水温センサ14からの
水温信号などで、これらの信号がコントロールユニット
11に入力されている。
【0018】さて、小さなアクセルペダル開度の状態か
らの加速などによって運転条件が非EGR領域からEG
R領域に移るときにEGR弁5の開くのが遅れ、EGR
流量が速やかに増えてくれないと、EGR領域への移行
初期に燃焼温度が十分に下がらずNOx排出量が増え
る。
【0019】これに対処するため、コントロールユニッ
ト11では、EGR領域への移行時の絞り弁下流の吸気
管圧力を予測し、この予測値と絞り弁下流の吸気管圧力
の実測値との圧力差が所定の範囲をはずれた場合にEG
R弁5に応答劣化が生じている判断してドライバーに警
告する。
【0020】このため、このフェイルセーフに必要とな
る信号として、エンジン回転数Ne、エアフローメータ
12で検出される吸入空気流量QAFMのほか、スロット
ルセンサ15からの絞り弁開度信号と圧力センサ16か
らの絞り弁下流の吸気管圧力とがコントロールユニット
11に入力される。
【0021】図4はEGR装置の故障判断を行うための
流れ図で、たとえば三方弁の切換時を判定したとき一定
周期でまたはエンジ回転に同期して実行する。
【0022】処理の始めに処理に必要となる信号をまず
読み込み(ステップ1)、吸入空気流量QAFMからはシ
リンダに吸入される過渡時の新気流量QAIRを QAIR=QAFM×K1+QAIRn-1×(1−K1) …(3) ただし、K1;加重平均係数 QAIRn-1;前回のQAIR により1次遅れで計算する(ステップ2)。このように
1次遅れで過渡時の新気流量QAIRを求めているのは、
たとえば加速時に絞り弁を一気に開くことでエアフロー
メータ部の空気流量が急激に増えても、エアフローメー
タからシリンダまでのあいだに吸気管容積があるために
シリンダに流入する空気は1次遅れでしか増えていかな
いためである。
【0023】(3)式の加重平均係数K1は K1=1/(A/(η×Ne)+1) …(4) ただし、A;吸気管容積などによって定まる定数 η;体積効率 Ne;エンジン回転数 により求めている。(4)式の体積効率ηは絞り弁開度
TVOから図5を内容とするテーブルを参照すればよ
い。
【0024】三方弁6のON,OFF信号を入力するこ
とでOFFからONへの切換わりのタイミングでタイマ
を起動し切換わりからの経過時間TIMEを計測する。
この経過時間TIMEから図6を内容とするテーブルを
参照して、EGR弁流路面積SEGRを求める(ステップ
3)。図6においてEGR弁流路面積の立上がりの傾き
はEGR弁5に応答劣化が生じていない正常時のもの
で、マッチングによりあらかじめ求めている。
【0025】このEGR弁流路面積SEGRと基本噴射パ
ルス幅Tpから図7を内容とするマップを参照してEG
R弁流量QEGRを求める(ステップ4)。図7のよう
に、負荷相当量としてのTpをもパラメータとするの
は、同じEGR弁流路面積であっても、負荷の相違でE
GR弁5の前後差圧が変化し、EGR弁流量が違ってく
るためである。
【0026】このEGR弁流量QEGRと新気流量QAIR
の合計が全吸入空気流量Q(=QAIR+QEGR)であり
(ステップ5)、こうして求めた空気流量Qは絞り弁下
流の吸気管圧力とほぼ比例する関係にあるため、吸気管
圧力の予測値Pcalを Pcal=Q×K2 …(5) ただし、K2;比例定数 の式で計算し(ステップ6)、絞り弁下流の吸気管圧力
の実測値Pとの差ΔP(=P−Pcal)を求める(ス
テップ7,8)。
【0027】この圧力差ΔPが所定の範囲(たとえば±
30mmHg)にあるかどうかみて、所定の範囲に入っ
てなければ、EGR弁5に応答劣化が生じていると判断
し、警報ランプ(図2参照)18を点灯してドライバー
に警告する(ステップ9,10)。−30mmHg<Δ
P<30mmHgであれば、EGR弁5の応答は正常で
あると判断し、警報ランプはつけない。
【0028】ここで、この例の作用を説明すると、この
例ではEGR領域への移行時にその移行時の吸気管圧力
を予測した値と実測値との比較から、EGR弁に応答劣
化が生じたかどうかが判断される。EGR弁の応答劣化
を判断するには、正常時の応答と劣化時の応答とが必要
となるところ、正常時の応答をテーブルやマップ参照に
よる予測値で、また劣化時の応答を実測値で与えている
わけである。
【0029】いま、EGR弁に応答劣化が生じたときを
考えると、EGR領域への移行時にはEGR弁の開くの
が遅れてEGR弁流量が要求より少なく、最終的に絞り
弁下流の吸気管圧力の実測値Pが予測値Pcalよりも
小さくなるため、P−Pcal(=ΔP)<0となる。
ただし、−30mmHg<ΔP<0であれば許容範囲内
として応答劣化とは判断されず、ΔP≦−30mmHg
で初めてEGR弁5に開弁方向への応答不良が生じたと
みなされる。
【0030】この逆に非EGR領域への移行時にEGR
弁の閉じるのが遅れるときは、EGR弁流量の増加で最
終的に絞り弁下流の吸気管圧力の実測値Pが予測値Pc
alよりも大きくなってP−Pcal>0となり、さら
にΔP>+30mmHgでEGR弁に閉弁方向への応答
不良が生じたとみなされる。
【0031】このように領域移行時の絞り弁下流の吸気
管圧力を予測することで、従来と相違してEGR弁の応
答劣化がわかり、これをドライバーに警告できるのであ
る。特に加速などによるEGR領域への移行時は、EG
R弁の応答劣化によってNOx排出量が増えるのである
が、このことも警報ランプでドライバーの知りうるとこ
ろとなる。
【0032】図8は第2実施例で、この例のEGR弁5
は全閉と全開の2位置弁でなく、任意の開度(つまり流
路面積)を取りうるものである。
【0033】EGR弁5への制御負圧を調整するための
負圧制御弁31は、スロットル弁8の下流の吸気管負圧
を通路31cを介し導いて一定圧の負圧を作り出す定圧
弁31aと、この一定圧の負圧に大気を導入することに
よって、EGR弁5への制御負圧を作り出すソレノイド
弁31bとからなる。
【0034】EGR弁流量は、ソレノイド弁31bへの
OFFデューティ(一定周期の閉弁時間割合)にほぼ比
例して定まり、OFFデューティを大きくするほどEG
R弁流量が多くなる。ソレノイド弁31bでは、ONデ
ューティ(一定周期の開弁時間割合)が大きくなるほど
大気による希釈割合が大きくなってEGR弁5への制御
負圧が小さくなる(制御負圧の減少によりEGR弁開度
が小さくなりEGR流量が少なくなる)ため、ソレノイ
ド弁31bへの制御値としてはEGR弁流量に応じて大
きくなる値であるOFFデューティのほうを採用する。
【0035】コントロールユニット11では、運転条件
がEGR領域に移行するとEGR弁が途中開度(たとえ
ば半開位置)まで開き、運転条件が非EGR領域に戻る
とEGR弁が閉じるようにソレノイド弁31bにOFF
デューティを出力する。
【0036】なお、EGR弁5の流路面積を任意に調整
できるものは、これに限られるものでなく、ステップモ
ータによりEGR弁を直接に駆動するものでもかまわな
い。図9は流れ図で、開弁方向への応答劣化の場合にE
GR弁流路面積を所定の期間(たとえば図9が時間同期
であれば時間、回転同期であれば回転数)だけ増量補正
する点(ステップ21,22)が先の実施例と大きく異
なる。
【0037】この例では図10に示したように、EGR
弁5に開弁方向への応答劣化が生じている場合でかつE
GR領域への移行時にEGR弁5を途中開度まで開く場
合に所定の時間だけEGR弁流路面積を増量補正するこ
とで、先の実施例よりEGR領域への移行後半のNOx
排出量を低減することが可能となり、トータルのNOx
排出量の悪化を極力小さくすることができる。
【0038】
【発明の効果】第1の発明では、運転条件がEGR領域
に移行するとEGR弁が開き、運転条件が非EGR領域
に戻るとEGR弁が閉じるようにEGR弁を制御する手
段を設ける一方で、エンジン回転数、絞り弁上流の新気
流量、絞り弁開度の各センサ検出値と前記EGR弁制御
手段からの制御信号にもとづいて領域移行時の絞り弁下
流の吸気管圧力を予測するとともに、絞り弁下流の吸気
管圧力を実際に検出し、このセンサ検出値と前記吸気管
圧力の予測値との圧力差が所定の範囲に収まるかどうか
により前記EGR弁に応答劣化があるかどうかを判定
し、この判定結果よりEGR弁に応答劣化があるとき、
これをドライバーに警報するように構成したため、EG
R弁の応答劣化やこの応答劣化に伴うNOx排出量の増
加をドライバーに知らせることができる。
【0039】第2の発明は、運転条件がEGR領域に移
行するとEGR弁が途中開度まで開き、運転条件が非E
GR領域に戻るとEGR弁が閉じるようにEGR弁を制
御する手段を設ける一方で、エンジン回転数、絞り弁上
流の新気流量、絞り弁開度の各センサ検出値と前記EG
R弁制御手段からの制御信号にもとづいて領域移行時の
絞り弁下流の吸気管圧力を予測するとともに、絞り弁下
流の吸気管圧力を実際に検出し、このセンサ検出値と前
記吸気管圧力の予測値との圧力差が所定の範囲に収まる
かどうかにより前記EGR弁に応答劣化があるかどうか
を判定し、この判定結果よりEGR弁に応答劣化がある
とき、これをドライバーに警報し、かつ判定結果よりさ
らに開弁方向への応答劣化があるかどうかを判定し、こ
の判定結果より開弁方向への応答劣化があるときEGR
領域への移行時に所定の期間だけEGR弁流路面積を増
量補正するように構成したため、EGR領域への移行後
半のNOx排出量を低減することが可能となり、トータ
ルのNOx排出量の悪化を極力小さくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明のクレーム対応図である。
【図2】一実施例のEGR装置の故障診断装置のシステ
ム図である。
【図3】EGR領域図である。
【図4】EGR装置の故障判断を説明するための流れ図
である。
【図5】体積効率ηの特性図である。
【図6】EGR弁流路面積の特性図である。
【図7】EGR弁流量の特性図である。
【図8】第2実施例のEGR装置のシステム図である。
【図9】第2実施例のEGR装置の故障判断を説明する
ための流れ図である。
【図10】第2実施例の作用を説明するための波形図で
ある。
【図11】従来装置のシステム図である。
【図12】従来装置の作用を説明するための波形図であ
る。
【図13】第2の発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】
2 吸気管 3 排気管 4 EGR通路 5 EGR弁 6 三方弁 8 吸気絞り弁 11 コントロールユニット 12 エアフローメータ(新気流量センサ) 13 クランク角度センサ(回転数センサ) 14 水温センサ 15 スロットルセンサ(絞り弁開度センサ) 16 圧力センサ 21 三元触媒 31 負圧制御弁 31b ソレノイド弁 41 吸気絞り弁 42 吸気管 43 EGR通路 44 EGR弁 45 EGR弁制御手段 46 回転数センサ 47 新気流量センサ 48 絞り弁開度センサ 49 吸気管圧力予測手段 50 圧力センサ 51 応答劣化判定手段 52 警報装置 61 EGR弁 62 EGR弁制御手段 63 開弁方向劣化判定手段 64 流路面積増量補正手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気の一部を吸気絞り弁の下流の吸気管
    に戻すEGR通路と、このEGR通路を開閉するEGR
    弁と、運転条件がEGR領域に移行すると前記EGR弁
    が開き、運転条件が非EGR領域に戻ると前記EGR弁
    が閉じるように前記EGR弁を制御する手段と、エンジ
    ン回転数を検出するセンサと、前記絞り弁上流の新気流
    量を検出するセンサと、前記絞り弁開度を検出するセン
    サと、これらのセンサ検出値と前記EGR弁制御手段か
    らの制御信号にもとづいて前記領域移行時の前記絞り弁
    下流の吸気管圧力を予測する手段と、絞り弁下流の吸気
    管圧力を実際に検出するセンサと、このセンサ検出値と
    前記吸気管圧力の予測値との圧力差が所定の範囲に収ま
    るかどうかにより前記EGR弁に応答劣化があるかどう
    かを判定する手段と、この判定結果よりEGR弁に応答
    劣化があるとき、これをドライバーに警報する装置とを
    設けたことを特徴とするEGR制御装置。
  2. 【請求項2】 排気の一部を吸気絞り弁の下流の吸気管
    に戻すEGR通路と、このEGR通路の流路面積を制御
    量に応じて調整するEGR弁と、運転条件がEGR領域
    に移行すると前記EGR弁が途中開度まで開き、運転条
    件が非EGR領域に戻ると前記EGR弁が閉じるように
    前記EGR弁を制御する手段と、エンジン回転数を検出
    するセンサと、前記絞り弁上流の新気流量を検出するセ
    ンサと、前記絞り弁開度を検出するセンサと、これらの
    センサ検出値と前記EGR弁制御手段からの制御信号に
    もとづいて前記絞り弁下流の吸気管圧力を予測する手段
    と、絞り弁下流の吸気管圧力を実際に検出するセンサ
    と、このセンサ検出値と前記吸気管圧力の予測値との圧
    力差が所定の範囲に収まるかどうかにより前記EGR弁
    に応答劣化があるかどうかを判定する手段と、この判定
    結果よりEGR弁に応答劣化があるとき、これをドライ
    バーに警報する装置と、前記判定結果よりさらに開弁方
    向への応答劣化があるかどうかを判定する手段と、この
    判定結果より開弁方向への応答劣化があるとき前記EG
    R領域への移行時に所定の期間だけEGR弁流路面積を
    増量補正する手段とを設けたことを特徴とするEGR制
    御装置。
JP5049494A 1993-03-10 1993-03-10 Egr制御装置 Pending JPH06264827A (ja)

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JP5049494A JPH06264827A (ja) 1993-03-10 1993-03-10 Egr制御装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6044826A (en) * 1996-08-29 2000-04-04 Siemens Aktiengesellschaft Diagnostic device for monitoring an exhaust gas recirculation system of an internal combustion engine
WO2019242876A1 (de) * 2018-06-18 2019-12-26 Deutz Aktiengesellschaft Verfahren zur verschleisserkennung und prädiktiven verschleissprognose von elektromechanischen aktuatoren zur betriebszeit einer maschine mit verbrennungsmotor

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WO2019242876A1 (de) * 2018-06-18 2019-12-26 Deutz Aktiengesellschaft Verfahren zur verschleisserkennung und prädiktiven verschleissprognose von elektromechanischen aktuatoren zur betriebszeit einer maschine mit verbrennungsmotor

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