JPH09144609A - 内燃機関の排気還流装置の故障診断装置 - Google Patents
内燃機関の排気還流装置の故障診断装置Info
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- JPH09144609A JPH09144609A JP7302668A JP30266895A JPH09144609A JP H09144609 A JPH09144609 A JP H09144609A JP 7302668 A JP7302668 A JP 7302668A JP 30266895 A JP30266895 A JP 30266895A JP H09144609 A JPH09144609 A JP H09144609A
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- F02D35/023—Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions by determining the cylinder pressure
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- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/02—Circuit arrangements for generating control signals
- F02D41/04—Introducing corrections for particular operating conditions
- F02D41/12—Introducing corrections for particular operating conditions for deceleration
- F02D41/123—Introducing corrections for particular operating conditions for deceleration the fuel injection being cut-off
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】運転性や排気性能を悪化させずに高精度に排気
還流装置の故障診断を行なえるようにすること。 【解決手段】減速時燃料カット中で(S2)、EGRを
OFFしているときに、筒内圧センサ11から筒内圧デー
タPIFC1を求める(S4)。その後、EGRを強制
的にONし(S5)、そのときの筒内圧データPIFC
2を求める(S7)。そして、ΔPIFC(PIFC2
−PIFC1)に基づいて、EGR装置の故障の有無を
診断する(S10)。このように、燃焼が行なわれてい
ない状態で、EGRの強制ON・OFFによりEGR装
置の故障診断を行なうようにしたので、運転性や排気性
能を悪化させずに、かつ高精度に故障診断を行なうこと
が可能となる。
還流装置の故障診断を行なえるようにすること。 【解決手段】減速時燃料カット中で(S2)、EGRを
OFFしているときに、筒内圧センサ11から筒内圧デー
タPIFC1を求める(S4)。その後、EGRを強制
的にONし(S5)、そのときの筒内圧データPIFC
2を求める(S7)。そして、ΔPIFC(PIFC2
−PIFC1)に基づいて、EGR装置の故障の有無を
診断する(S10)。このように、燃焼が行なわれてい
ない状態で、EGRの強制ON・OFFによりEGR装
置の故障診断を行なうようにしたので、運転性や排気性
能を悪化させずに、かつ高精度に故障診断を行なうこと
が可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機関排気の一部を
吸気系に還流させる内燃機関の排気還流装置の故障診断
装置に関する。
吸気系に還流させる内燃機関の排気還流装置の故障診断
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車用内燃機関において、
機関排気中のNOxを低減するための装置として、機関
排気の一部を吸気系へ還流させることにより、最高燃焼
温度を下げて、NOxの生成を減少させる排気還流(E
GR)装置が知られている。ここで、前記排気還流装置
の故障によって所望の排気還流量が得られなくなるとN
Ox排出量を増大させる惧れがある一方、所望の排気還
流量より増大し過ぎると、燃焼が悪化し過ぎて運転性が
悪化すると共にHC,CO,黒煙等の排出量が増大し過
ぎる惧れがあるため、所望の排気還流が行われているか
否かを診断し得る装置の提供が望まれる。
機関排気中のNOxを低減するための装置として、機関
排気の一部を吸気系へ還流させることにより、最高燃焼
温度を下げて、NOxの生成を減少させる排気還流(E
GR)装置が知られている。ここで、前記排気還流装置
の故障によって所望の排気還流量が得られなくなるとN
Ox排出量を増大させる惧れがある一方、所望の排気還
流量より増大し過ぎると、燃焼が悪化し過ぎて運転性が
悪化すると共にHC,CO,黒煙等の排出量が増大し過
ぎる惧れがあるため、所望の排気還流が行われているか
否かを診断し得る装置の提供が望まれる。
【0003】そこで、本出願人は、排気還流(EGR)
のON・OFFによって機関の出力トルクが変化する特
性に着目し、排気還流を強制的にON・OFF制御させ
たときの燃焼圧や圧縮圧力(コンプレッション圧)の変
化に基づいて排気還流装置における故障の有無を診断す
る診断装置を先に提案した(特願平5−78177号,
特願平7−173519号公報等参照)。
のON・OFFによって機関の出力トルクが変化する特
性に着目し、排気還流を強制的にON・OFF制御させ
たときの燃焼圧や圧縮圧力(コンプレッション圧)の変
化に基づいて排気還流装置における故障の有無を診断す
る診断装置を先に提案した(特願平5−78177号,
特願平7−173519号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、何れのものも、定常運転中にEGRをON・
OFF切り換えして故障診断を行なうようにしていたの
で、このEGRのON・OFF切り換えに伴うトルクシ
ョック等の運転性の悪化や排気性能の悪化等の悪影響が
あった。
装置では、何れのものも、定常運転中にEGRをON・
OFF切り換えして故障診断を行なうようにしていたの
で、このEGRのON・OFF切り換えに伴うトルクシ
ョック等の運転性の悪化や排気性能の悪化等の悪影響が
あった。
【0005】本発明は上記実情に鑑みなされたものであ
り、EGRをON・OFF切換して故障診断を行なって
も、運転性能を極力悪化させず、また排気性能を悪化さ
せることなく高い精度で排気還流装置の故障を診断でき
る故障診断装置を提供することを目的とする。
り、EGRをON・OFF切換して故障診断を行なって
も、運転性能を極力悪化させず、また排気性能を悪化さ
せることなく高い精度で排気還流装置の故障を診断でき
る故障診断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に記
載の発明にかかる発明では、図1に示すように、機関排
気の一部を排気還流制御弁が介装された排気還流通路を
介して機関の吸気系に還流させる内燃機関の排気還流装
置の故障診断装置であって、機関の筒内圧に相関する情
報を検出する筒内圧相関情報検出手段と、前記排気還流
制御弁を強制的に開閉制御する強制開閉手段と、機関の
減速時燃料カット中を検出する減速時燃料カット検出手
段と、減速時燃料カット中に、前記強制開閉手段を介し
て前記排気還流制御弁を開閉させ、開制御状態及び閉制
御状態のそれぞれの状態において前記筒内圧相関情報検
出手段で検出される筒内圧に相関する情報をサンプリン
グするサンプリング手段と、前記サンプリングしたそれ
ぞれの状態における筒内圧に相関する情報に基づいて前
記排気還流装置の故障の有無を判定する診断手段と、を
含んで構成した。
載の発明にかかる発明では、図1に示すように、機関排
気の一部を排気還流制御弁が介装された排気還流通路を
介して機関の吸気系に還流させる内燃機関の排気還流装
置の故障診断装置であって、機関の筒内圧に相関する情
報を検出する筒内圧相関情報検出手段と、前記排気還流
制御弁を強制的に開閉制御する強制開閉手段と、機関の
減速時燃料カット中を検出する減速時燃料カット検出手
段と、減速時燃料カット中に、前記強制開閉手段を介し
て前記排気還流制御弁を開閉させ、開制御状態及び閉制
御状態のそれぞれの状態において前記筒内圧相関情報検
出手段で検出される筒内圧に相関する情報をサンプリン
グするサンプリング手段と、前記サンプリングしたそれ
ぞれの状態における筒内圧に相関する情報に基づいて前
記排気還流装置の故障の有無を判定する診断手段と、を
含んで構成した。
【0007】即ち、減速時燃料カット中に、強制開閉手
段の指示に従い正常に排気還流制御弁が開弁されれば、
例えスロットル弁が略全閉状態であっても排気通路,排
気還流通路を介して吸気通路や筒内に空気が比較的多量
に導入されるので、例えば筒内圧は比較的大きくなる
(吸気圧は大気圧に近づく)のに対し、正常に排気還流
制御弁が閉弁されれば、スロットル弁が略全閉状態であ
り且つ排気還流通路からも吸気通路や筒内に空気が導入
され難くなるので、筒内圧は比較的小さなものとなる
(吸気圧は負圧側に大きくなる)。
段の指示に従い正常に排気還流制御弁が開弁されれば、
例えスロットル弁が略全閉状態であっても排気通路,排
気還流通路を介して吸気通路や筒内に空気が比較的多量
に導入されるので、例えば筒内圧は比較的大きくなる
(吸気圧は大気圧に近づく)のに対し、正常に排気還流
制御弁が閉弁されれば、スロットル弁が略全閉状態であ
り且つ排気還流通路からも吸気通路や筒内に空気が導入
され難くなるので、筒内圧は比較的小さなものとなる
(吸気圧は負圧側に大きくなる)。
【0008】従って、減速時燃料カット中に排気還流制
御弁を強制的に開閉させたときのその前後の筒内圧に相
関する情報(筒内圧や吸気圧等)に基づけば、排気還流
装置の故障の有無を検出できることになる。例えば、減
速時燃料カット中に排気還流制御弁を強制的に開閉させ
たときの筒内圧や吸気圧の偏差が所定以上あれば正常と
判断でき、該所定以上の偏差を示さない場合には、何ら
かの異常により制御に対応して排気還流制御弁が制御さ
れていないことを、簡単な構成で高精度に検出できるこ
とになる。
御弁を強制的に開閉させたときのその前後の筒内圧に相
関する情報(筒内圧や吸気圧等)に基づけば、排気還流
装置の故障の有無を検出できることになる。例えば、減
速時燃料カット中に排気還流制御弁を強制的に開閉させ
たときの筒内圧や吸気圧の偏差が所定以上あれば正常と
判断でき、該所定以上の偏差を示さない場合には、何ら
かの異常により制御に対応して排気還流制御弁が制御さ
れていないことを、簡単な構成で高精度に検出できるこ
とになる。
【0009】なお、本発明では故障診断を燃料カット中
に行なうので筒内で燃焼が行なわれず従って排気圧力も
低いので、排気が排気還流装置を介して正常に筒内や吸
気通路内に導入されるか否かで相違する筒内圧や吸気圧
に対して、燃焼が影響を与えることもないので、この点
においても故障診断精度を高めることができる。また、
減速時燃料カット中に当該故障診断は行なわれるので、
筒内で燃焼が行なわれていないので、排気還流制御弁の
開閉(燃焼変動)に伴う運転性能(トルクショック)や
排気性能の悪化を最大限抑制することができるので、本
発明によれば、排気還流制御弁を強制的に開閉させて故
障診断しても、運転性能を極力悪化させず、また排気性
能を悪化させることなく高い精度で排気還流装置の故障
を診断することができることとなる。請求項2に記載の
発明では、前記サンプリング手段がサンプリングする筒
内圧に相関する情報が、所定クランク角度範囲での筒内
圧に相関する情報の積算値であるように構成した。
に行なうので筒内で燃焼が行なわれず従って排気圧力も
低いので、排気が排気還流装置を介して正常に筒内や吸
気通路内に導入されるか否かで相違する筒内圧や吸気圧
に対して、燃焼が影響を与えることもないので、この点
においても故障診断精度を高めることができる。また、
減速時燃料カット中に当該故障診断は行なわれるので、
筒内で燃焼が行なわれていないので、排気還流制御弁の
開閉(燃焼変動)に伴う運転性能(トルクショック)や
排気性能の悪化を最大限抑制することができるので、本
発明によれば、排気還流制御弁を強制的に開閉させて故
障診断しても、運転性能を極力悪化させず、また排気性
能を悪化させることなく高い精度で排気還流装置の故障
を診断することができることとなる。請求項2に記載の
発明では、前記サンプリング手段がサンプリングする筒
内圧に相関する情報が、所定クランク角度範囲での筒内
圧に相関する情報の積算値であるように構成した。
【0010】このように、前記サンプリング手段がサン
プリングする筒内圧に相関する情報として、所定クラン
ク角範囲内における筒内圧に相関する情報の積算値をサ
ンプリングする構成とすれば、簡単な構成により、ノイ
ズ影響等を極力抑制して筒内圧に相関する情報を高精度
にサンプリングすることができる。請求項3に記載の発
明では、前記サンプリング手段がサンプリングする筒内
圧に相関する情報が、所定クランク角度位置での筒内圧
に相関する情報であるように構成した。
プリングする筒内圧に相関する情報として、所定クラン
ク角範囲内における筒内圧に相関する情報の積算値をサ
ンプリングする構成とすれば、簡単な構成により、ノイ
ズ影響等を極力抑制して筒内圧に相関する情報を高精度
にサンプリングすることができる。請求項3に記載の発
明では、前記サンプリング手段がサンプリングする筒内
圧に相関する情報が、所定クランク角度位置での筒内圧
に相関する情報であるように構成した。
【0011】このように、前記サンプリング手段がサン
プリングする筒内圧に相関する情報として、所定クラン
ク角位置での筒内圧に相関する情報をサンプリングする
構成とすれば、構成を極めて簡略化して筒内圧に相関す
る情報をサンプリングすることができる。請求項4に記
載の発明では、前記診断手段を、前記サンプリング手段
でサンプリングされた前記排気還流制御弁の開制御状態
での筒内圧に相関する情報と、閉制御状態での筒内圧に
相関する情報と、の偏差を算出する偏差算出手段と、該
偏差算出手段で算出された偏差と所定値とを比較して、
前記排気還流装置の故障の有無を判定する偏差による診
断手段と、を含んで構成した。
プリングする筒内圧に相関する情報として、所定クラン
ク角位置での筒内圧に相関する情報をサンプリングする
構成とすれば、構成を極めて簡略化して筒内圧に相関す
る情報をサンプリングすることができる。請求項4に記
載の発明では、前記診断手段を、前記サンプリング手段
でサンプリングされた前記排気還流制御弁の開制御状態
での筒内圧に相関する情報と、閉制御状態での筒内圧に
相関する情報と、の偏差を算出する偏差算出手段と、該
偏差算出手段で算出された偏差と所定値とを比較して、
前記排気還流装置の故障の有無を判定する偏差による診
断手段と、を含んで構成した。
【0012】かかる構成によれば、簡単な構成で、上述
した請求項1に記載の発明の作用効果を奏することがで
きる。請求項5に記載の発明では、前記診断手段を、運
転条件に応じて前記偏差の予測値を設定する偏差予測手
段を備え、前記偏差による診断手段が、前記偏差算出手
段で算出された偏差と前記偏差予測手段で設定された予
測値とを比較して、前記排気還流装置の故障の有無を判
定するように構成した。
した請求項1に記載の発明の作用効果を奏することがで
きる。請求項5に記載の発明では、前記診断手段を、運
転条件に応じて前記偏差の予測値を設定する偏差予測手
段を備え、前記偏差による診断手段が、前記偏差算出手
段で算出された偏差と前記偏差予測手段で設定された予
測値とを比較して、前記排気還流装置の故障の有無を判
定するように構成した。
【0013】即ち、減速時燃料カット中において排気還
流の有無によって発生する筒内圧に相関する情報の変化
は、そのときの運転条件(機関回転速度や排気還流制御
弁の開度、機関温度や外気温度、延いてはISCの作動
状態等)によって異なるので、このように、正常である
ときに発生するであろう筒内圧に相関する情報の変化を
当該運転条件に基づいて予測するようにすれば、実際の
求められた筒内圧に相関する情報の偏差が正常値である
か否かを高精度に判別することができることになる。請
求項6に記載の発明では、前記偏差予測手段を、少なく
とも機関回転速度或いは排気還流制御弁の開度に基づい
て、前記偏差の予測値を設定するように構成した。
流の有無によって発生する筒内圧に相関する情報の変化
は、そのときの運転条件(機関回転速度や排気還流制御
弁の開度、機関温度や外気温度、延いてはISCの作動
状態等)によって異なるので、このように、正常である
ときに発生するであろう筒内圧に相関する情報の変化を
当該運転条件に基づいて予測するようにすれば、実際の
求められた筒内圧に相関する情報の偏差が正常値である
か否かを高精度に判別することができることになる。請
求項6に記載の発明では、前記偏差予測手段を、少なく
とも機関回転速度或いは排気還流制御弁の開度に基づい
て、前記偏差の予測値を設定するように構成した。
【0014】即ち、排気還流制御弁の開度(換言すれ
ば、排気還流率)が大きければ筒内圧に相関する情報の
変化がより大きくなり、また、同じ排気還流制御弁開度
(排気還流率)であっても、機関回転速度が小さいとき
ほど筒内圧に相関する情報の変化が大きくなる(機関回
転速度が大きいときほど筒内圧に相関する情報の変化が
小さくなる)ので、このような減速時燃料カット中の排
気還流制御弁の開閉切換に伴う筒内圧に相関する情報の
変化に比較的大きく影響する機関回転速度或いは排気還
流制御弁の開度のうち少なくとも何れか一方を考慮する
ようにすれば、効果的に診断精度を向上させることがで
きる。なお、両方の特性を考慮するのが診断精度をより
一層高めることができるので望ましいのは勿論である。
請求項7に記載の発明では、前記偏差による診断手段
を、前記偏差算出手段で算出された偏差を前記偏差予測
手段で設定された予測値で除算した値と所定値とを比較
して、前記排気還流装置の故障の有無を判定するように
構成した。
ば、排気還流率)が大きければ筒内圧に相関する情報の
変化がより大きくなり、また、同じ排気還流制御弁開度
(排気還流率)であっても、機関回転速度が小さいとき
ほど筒内圧に相関する情報の変化が大きくなる(機関回
転速度が大きいときほど筒内圧に相関する情報の変化が
小さくなる)ので、このような減速時燃料カット中の排
気還流制御弁の開閉切換に伴う筒内圧に相関する情報の
変化に比較的大きく影響する機関回転速度或いは排気還
流制御弁の開度のうち少なくとも何れか一方を考慮する
ようにすれば、効果的に診断精度を向上させることがで
きる。なお、両方の特性を考慮するのが診断精度をより
一層高めることができるので望ましいのは勿論である。
請求項7に記載の発明では、前記偏差による診断手段
を、前記偏差算出手段で算出された偏差を前記偏差予測
手段で設定された予測値で除算した値と所定値とを比較
して、前記排気還流装置の故障の有無を判定するように
構成した。
【0015】かかる構成によると、実際の筒内圧に相関
する情報の偏差を予測値で除算した値と所定値とを比較
する構成とすることで、偏差を標準化でき、運転条件
(機関回転速度や排気還流制御弁の開度等)に因らずに
一定の所定値と比較させることで、診断を行わせること
ができる。請求項8に記載の発明では、前記偏差による
診断手段を、前記偏差算出手段で算出された偏差の平均
値と所定値とを比較して、前記排気還流装置の故障の有
無を判定するように構成した。
する情報の偏差を予測値で除算した値と所定値とを比較
する構成とすることで、偏差を標準化でき、運転条件
(機関回転速度や排気還流制御弁の開度等)に因らずに
一定の所定値と比較させることで、診断を行わせること
ができる。請求項8に記載の発明では、前記偏差による
診断手段を、前記偏差算出手段で算出された偏差の平均
値と所定値とを比較して、前記排気還流装置の故障の有
無を判定するように構成した。
【0016】かかる構成によると、筒内圧に相関する情
報の偏差の平均値を求めることで、筒内圧に相関する情
報の偏差のばらつき影響を排除して、診断精度を向上さ
せることができる。請求項9に記載の発明では、前記偏
差による診断手段を、前記偏差の平均値を求めるときの
前記偏差のデータ数に応じて、診断の不感帯を変化させ
るように構成した。
報の偏差の平均値を求めることで、筒内圧に相関する情
報の偏差のばらつき影響を排除して、診断精度を向上さ
せることができる。請求項9に記載の発明では、前記偏
差による診断手段を、前記偏差の平均値を求めるときの
前記偏差のデータ数に応じて、診断の不感帯を変化させ
るように構成した。
【0017】かかる構成によると、前記偏差の平均値を
求めるときの偏差のデータ数が多いときほど、平均値の
信頼性が高まるので、データ数に応じて診断の不感帯を
変化させ、信頼性の低いときに誤判定がなされることを
回避しつつ、データ数が集まって信頼性が高まったとき
に高精度な判定が行えることとなる。請求項10に記載
の発明では、前記診断手段における診断回数が多くなる
ほど、前記強制開閉手段による強制開弁時の排気還流制
御弁の開度を大きくするようにした。
求めるときの偏差のデータ数が多いときほど、平均値の
信頼性が高まるので、データ数に応じて診断の不感帯を
変化させ、信頼性の低いときに誤判定がなされることを
回避しつつ、データ数が集まって信頼性が高まったとき
に高精度な判定が行えることとなる。請求項10に記載
の発明では、前記診断手段における診断回数が多くなる
ほど、前記強制開閉手段による強制開弁時の排気還流制
御弁の開度を大きくするようにした。
【0018】これにより、診断開始初期(診断回数が少
ないとき)は、運転性の悪化(エンジンブレーキ力が低
下する或いは変化する)を極力防止すべく、故障診断時
に強制開弁される排気還流制御弁の開度を小さめにして
おいて、運転性確保を優先するようにする一方、診断回
数が多くなるに連れて故障診断時に強制開弁される排気
還流制御弁の開度を大きくしていき、運転性を徐々に犠
牲にしながら故障診断の検出精度を徐々に高めて行くよ
うにする。即ち、最小限に運転性の悪化を抑えた状態
で、故障診断の検出精度を高めて行くことが可能とな
る。
ないとき)は、運転性の悪化(エンジンブレーキ力が低
下する或いは変化する)を極力防止すべく、故障診断時
に強制開弁される排気還流制御弁の開度を小さめにして
おいて、運転性確保を優先するようにする一方、診断回
数が多くなるに連れて故障診断時に強制開弁される排気
還流制御弁の開度を大きくしていき、運転性を徐々に犠
牲にしながら故障診断の検出精度を徐々に高めて行くよ
うにする。即ち、最小限に運転性の悪化を抑えた状態
で、故障診断の検出精度を高めて行くことが可能とな
る。
【0019】換言すれば、故障があるか否かも判らない
状態から、いきなり大きな開度で排気還流制御弁を開弁
させて故障診断したのでは、正常なのに故障診断のため
に運転性(エンジンブレーキ力等)を無用に悪化させて
しまうことになるが、このような事態を極力回避できる
こととなる。
状態から、いきなり大きな開度で排気還流制御弁を開弁
させて故障診断したのでは、正常なのに故障診断のため
に運転性(エンジンブレーキ力等)を無用に悪化させて
しまうことになるが、このような事態を極力回避できる
こととなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。一実施形態のシステム構成を示す図2におい
て、機関1の排気マニホールド2と吸気マニホールド3
とを連通させる排気還流通路4が設けられており、この
排気還流通路4は、EGRコントロールバルブ5(排気
還流制御弁)によって開閉路されるようになっている。
明する。一実施形態のシステム構成を示す図2におい
て、機関1の排気マニホールド2と吸気マニホールド3
とを連通させる排気還流通路4が設けられており、この
排気還流通路4は、EGRコントロールバルブ5(排気
還流制御弁)によって開閉路されるようになっている。
【0021】前記EGRコントロールバルブ5は、コイ
ルスプリングによる閉弁方向の付勢力に抗して機関の吸
入負圧を作用させることで開弁されるダイヤフラム式の
バルブであり、その圧力室とスロットル弁6下流側の吸
気マニホールド3とを連通させる負圧導入通路7が設け
られており、該負圧導入通路7を介して前記圧力室に機
関1の吸入負圧を導くことで開弁される。
ルスプリングによる閉弁方向の付勢力に抗して機関の吸
入負圧を作用させることで開弁されるダイヤフラム式の
バルブであり、その圧力室とスロットル弁6下流側の吸
気マニホールド3とを連通させる負圧導入通路7が設け
られており、該負圧導入通路7を介して前記圧力室に機
関1の吸入負圧を導くことで開弁される。
【0022】前記負圧導入通路7には、コントロールユ
ニット8によってオン・オフ制御されるEGRコントロ
ールソレノイド9が介装されており、該EGRコントロ
ールソレノイド9の開閉制御を介して前記EGRコント
ロールバルブ5の開閉、即ち、排気還流のオン・オフを
制御できるようになっている。尚、10は排気圧力とマ
ニホールド負圧によりダイヤフラムが作動し、前記EG
Rコントロールバルブ5を制御する負圧を決定するダイ
ヤフラム式のBPTバルブである。
ニット8によってオン・オフ制御されるEGRコントロ
ールソレノイド9が介装されており、該EGRコントロ
ールソレノイド9の開閉制御を介して前記EGRコント
ロールバルブ5の開閉、即ち、排気還流のオン・オフを
制御できるようになっている。尚、10は排気圧力とマ
ニホールド負圧によりダイヤフラムが作動し、前記EG
Rコントロールバルブ5を制御する負圧を決定するダイ
ヤフラム式のBPTバルブである。
【0023】前記コントロールユニット8には、冷却水
温度,機関回転数,吸入空気量などの検出信号が各セン
サから入力されると共に、イグニッションスイッチのオ
ン・オフ信号が入力され、これらから判別される機関運
転条件に基づいて前記EGRコントロールソレノイド9
をオン・オフ制御する。また、前記コントロールユニッ
ト8には、筒内圧相関情報検出手段としての筒内圧セン
サ11から筒内圧(筒内圧に相関する情報の1つであ
る)検出信号が入力されるようになっている。前記筒内
圧センサ11は、実開昭63−17432号公報に開示
されるように、圧電素子を含んで構成されるリング状の
センサであって、点火栓12の座金として装着されるも
のであり、点火栓12が筒内圧を受けてリフトしてその
セット荷重が変化することで、筒内圧に対応する信号を
出力するものである。
温度,機関回転数,吸入空気量などの検出信号が各セン
サから入力されると共に、イグニッションスイッチのオ
ン・オフ信号が入力され、これらから判別される機関運
転条件に基づいて前記EGRコントロールソレノイド9
をオン・オフ制御する。また、前記コントロールユニッ
ト8には、筒内圧相関情報検出手段としての筒内圧セン
サ11から筒内圧(筒内圧に相関する情報の1つであ
る)検出信号が入力されるようになっている。前記筒内
圧センサ11は、実開昭63−17432号公報に開示
されるように、圧電素子を含んで構成されるリング状の
センサであって、点火栓12の座金として装着されるも
のであり、点火栓12が筒内圧を受けてリフトしてその
セット荷重が変化することで、筒内圧に対応する信号を
出力するものである。
【0024】但し、上記のように点火栓12の座金とし
て装着されるタイプの他、センサ部を直接燃焼室内に臨
ませて筒内圧を検出するタイプのものであっても良い。
なお、本実施形態では、スロットル弁6の少なくとも略
全閉状態を検出することができるアイドルスイッチ(I
DLE/SW)13が設けられており、当該アイドルス
イッチ13からの信号がコントロールユニット8へ入力
されている。
て装着されるタイプの他、センサ部を直接燃焼室内に臨
ませて筒内圧を検出するタイプのものであっても良い。
なお、本実施形態では、スロットル弁6の少なくとも略
全閉状態を検出することができるアイドルスイッチ(I
DLE/SW)13が設けられており、当該アイドルス
イッチ13からの信号がコントロールユニット8へ入力
されている。
【0025】そして、本実施形態におけるコントロール
ユニット8は、前記筒内圧センサ11で検出される筒内
圧に基づき図3〜図5のフローチャートに示すようにし
て、上記構成の排気還流装置の故障診断を行う機能を有
している。尚、本実施形態において、診断手段,強制開
閉手段,減速時燃料カット検出手段,サンプリング手
段,偏差算出手段,偏差による診断手段としての機能
は、前記図3〜図5のフローチャートに示すように、コ
ントロールユニット8がソフトウェア的に備えている。
ユニット8は、前記筒内圧センサ11で検出される筒内
圧に基づき図3〜図5のフローチャートに示すようにし
て、上記構成の排気還流装置の故障診断を行う機能を有
している。尚、本実施形態において、診断手段,強制開
閉手段,減速時燃料カット検出手段,サンプリング手
段,偏差算出手段,偏差による診断手段としての機能
は、前記図3〜図5のフローチャートに示すように、コ
ントロールユニット8がソフトウェア的に備えている。
【0026】図3のフローチャートは、本実施形態の診
断制御のメインルーチンを示すものであり、まず、ステ
ップ1(図中ではS1としてある。以下同様)では、機
関回転速度Ne,基本燃料噴射量Tp,冷却水温度T
W,スロットル弁開度TVO,車速VSP等の情報を読
み込む。
断制御のメインルーチンを示すものであり、まず、ステ
ップ1(図中ではS1としてある。以下同様)では、機
関回転速度Ne,基本燃料噴射量Tp,冷却水温度T
W,スロットル弁開度TVO,車速VSP等の情報を読
み込む。
【0027】尚、前記基本燃料噴射量Tpは、コントロ
ールユニット8によってシリンダ吸入空気量に比例する
値として算出される燃料量であり、機関負荷を代表する
値である。ステップ2では、所定の診断許可条件が成立
しているか否かを判別する。ここでは、減速運転時の燃
料カット中であることが前記所定の診断条件の成立条件
となる。例えば、燃料カット中で、且つ、IDLE/S
W(アイドルスイッチ)がON(スロットル弁略全閉)
であること等に基づいて判断することができる。これ
は、所謂オーバーレブや車速を制限するための燃料カッ
ト(リミッタ)と区別するためであり、このようなリミ
ッタによる燃料カット中にEGRをON・OFFするこ
とは運転性を悪化させるものであるし、運転状態が不安
定な領域であるので故障診断が困難となるので、かかる
領域は診断を行なわないようにするのが望ましいからで
ある。
ールユニット8によってシリンダ吸入空気量に比例する
値として算出される燃料量であり、機関負荷を代表する
値である。ステップ2では、所定の診断許可条件が成立
しているか否かを判別する。ここでは、減速運転時の燃
料カット中であることが前記所定の診断条件の成立条件
となる。例えば、燃料カット中で、且つ、IDLE/S
W(アイドルスイッチ)がON(スロットル弁略全閉)
であること等に基づいて判断することができる。これ
は、所謂オーバーレブや車速を制限するための燃料カッ
ト(リミッタ)と区別するためであり、このようなリミ
ッタによる燃料カット中にEGRをON・OFFするこ
とは運転性を悪化させるものであるし、運転状態が不安
定な領域であるので故障診断が困難となるので、かかる
領域は診断を行なわないようにするのが望ましいからで
ある。
【0028】なお、減速時には、排気還流カット状態と
されるようになっている(EGRコントロールバルブ5
は閉弁されるようになっている。図8参照)。YESで
あればステップ3へ進み、NOであればリターンする。
ステップ3では、排気還流カット状態で、後述する図4
のフローチャートに示すサブルーチンAを実行すること
で、データサンプルを行う。
されるようになっている(EGRコントロールバルブ5
は閉弁されるようになっている。図8参照)。YESで
あればステップ3へ進み、NOであればリターンする。
ステップ3では、排気還流カット状態で、後述する図4
のフローチャートに示すサブルーチンAを実行すること
で、データサンプルを行う。
【0029】ステップ4では、前記ステップ4で求めた
筒内圧データPIFCを、排気還流のOFF制御状態で
のデータとしてPIFC1にセットする。ステップ5で
は、該EGRコントロールソレノイド9の制御を介して
前記EGRコントロールバルブ5を強制的に所定開度開
弁させて排気還流を行なわせる。なお、前記所定開度
は、図6に示すように、診断回数に応じて徐々に大きく
するのが好ましい。即ち、診断開始初期(診断回数が少
ないとき)は、運転性の悪化(例えば、EGRコントロ
ールバルブ5を開弁することで吸気抵抗が小さくなって
ポンピングロスが減り、エンジンブレーキ力が低下する
或いは変化する)を極力防止すべく、故障診断時に強制
開弁されるEGRコントロールバルブ5の開度を小さめ
にしておいて、運転性確保を優先して比較的検出精度の
低い状態で故障を検出するようにする一方、故障が検出
できず診断回数が多くなるに連れて故障診断時に強制開
弁されるEGRコントロールバルブ5の開度を大きくし
ていき、運転性を徐々に犠牲にしながら故障診断の検出
精度を徐々に高めて行くようにする。これにより、最小
限に運転性の悪化を抑えた状態で、故障診断の検出精度
を高めて行くことが可能となる。
筒内圧データPIFCを、排気還流のOFF制御状態で
のデータとしてPIFC1にセットする。ステップ5で
は、該EGRコントロールソレノイド9の制御を介して
前記EGRコントロールバルブ5を強制的に所定開度開
弁させて排気還流を行なわせる。なお、前記所定開度
は、図6に示すように、診断回数に応じて徐々に大きく
するのが好ましい。即ち、診断開始初期(診断回数が少
ないとき)は、運転性の悪化(例えば、EGRコントロ
ールバルブ5を開弁することで吸気抵抗が小さくなって
ポンピングロスが減り、エンジンブレーキ力が低下する
或いは変化する)を極力防止すべく、故障診断時に強制
開弁されるEGRコントロールバルブ5の開度を小さめ
にしておいて、運転性確保を優先して比較的検出精度の
低い状態で故障を検出するようにする一方、故障が検出
できず診断回数が多くなるに連れて故障診断時に強制開
弁されるEGRコントロールバルブ5の開度を大きくし
ていき、運転性を徐々に犠牲にしながら故障診断の検出
精度を徐々に高めて行くようにする。これにより、最小
限に運転性の悪化を抑えた状態で、故障診断の検出精度
を高めて行くことが可能となる。
【0030】つまり、故障もしていないのに、いきなり
大きな開度でEGRコントロールバルブ5を開弁させて
故障診断したのでは、正常なのに故障診断のために運転
性(エンジンブレーキ力等)が無用に悪化することにな
るが、上述のように、診断回数の増大に従って徐々に開
度を大きくしていくことで、このような不具合を最大限
抑制できることとなる。
大きな開度でEGRコントロールバルブ5を開弁させて
故障診断したのでは、正常なのに故障診断のために運転
性(エンジンブレーキ力等)が無用に悪化することにな
るが、上述のように、診断回数の増大に従って徐々に開
度を大きくしていくことで、このような不具合を最大限
抑制できることとなる。
【0031】なお、フットブレーキ(或いはエキブレ)
が作動されたとき、或いはシフトダウンされたときに
は、運転者の要求に見合った減速度合いが得られるよう
に、即ち運転者に違和感を与えないように、或いは安全
性を確保するために、当該故障診断制御をキャンセルし
て、EGRコントロールバルブ5を開閉することによる
エンジンブレーキ力が低下したり増加したりさせないよ
うにするのが望ましい。
が作動されたとき、或いはシフトダウンされたときに
は、運転者の要求に見合った減速度合いが得られるよう
に、即ち運転者に違和感を与えないように、或いは安全
性を確保するために、当該故障診断制御をキャンセルし
て、EGRコントロールバルブ5を開閉することによる
エンジンブレーキ力が低下したり増加したりさせないよ
うにするのが望ましい。
【0032】そして、次のステップ6では、前記排気還
流ONから所定時間以上経過したか否かを判別し、排気
還流ON状態を安定させてからステップ7へ進ませる。
ステップ7では、排気還流ON状態での筒内圧のサンプ
リングを、図4のフローチャートに示すサブルーチンA
を実行することで行う。そして、ステップ8では、前記
ステップ7で求めた筒内圧データPIFCを、排気還流
のON制御状態でのデータとしてPIFC2にセットす
る。
流ONから所定時間以上経過したか否かを判別し、排気
還流ON状態を安定させてからステップ7へ進ませる。
ステップ7では、排気還流ON状態での筒内圧のサンプ
リングを、図4のフローチャートに示すサブルーチンA
を実行することで行う。そして、ステップ8では、前記
ステップ7で求めた筒内圧データPIFCを、排気還流
のON制御状態でのデータとしてPIFC2にセットす
る。
【0033】ステップ9では、診断のためにONしてい
た排気還流を、排気還流OFF状態に戻す制御を行う。
ステップ10では、前記筒内圧データPIFC1,PI
FC2に基づいて排気還流装置における異常の有無を診
断する。具体的には、図5のフローチャートに詳細に示
してあるが、基本的には、排気還流の有無によって、燃
料カット中の筒内圧(筒内作動ガスの圧縮圧力;コンプ
レッション圧)が変化することに基づいて診断を行うも
のである。
た排気還流を、排気還流OFF状態に戻す制御を行う。
ステップ10では、前記筒内圧データPIFC1,PI
FC2に基づいて排気還流装置における異常の有無を診
断する。具体的には、図5のフローチャートに詳細に示
してあるが、基本的には、排気還流の有無によって、燃
料カット中の筒内圧(筒内作動ガスの圧縮圧力;コンプ
レッション圧)が変化することに基づいて診断を行うも
のである。
【0034】即ち、排気還流が制御に対応して実際にO
N・OFFされ、正常にEGRコントロールバルブ5が
開弁されれば、例えスロットル弁6が略全閉状態であっ
ても排気通路3,排気還流通路4を介して筒内に空気が
比較的多量に導入されるので、筒内の圧縮圧力(コンプ
レッション圧。換言すればPIFC2)は比較的大きく
なるのに対し、正常にEGR制御弁5が閉弁されれば、
スロットル弁6が略全閉状態であり且つ排気還流通路4
からも筒内に空気が導入され難くなるので、筒内の圧縮
圧力(コンプレッション圧。換言すればPIFC1)は
比較的小さなものとなる。
N・OFFされ、正常にEGRコントロールバルブ5が
開弁されれば、例えスロットル弁6が略全閉状態であっ
ても排気通路3,排気還流通路4を介して筒内に空気が
比較的多量に導入されるので、筒内の圧縮圧力(コンプ
レッション圧。換言すればPIFC2)は比較的大きく
なるのに対し、正常にEGR制御弁5が閉弁されれば、
スロットル弁6が略全閉状態であり且つ排気還流通路4
からも筒内に空気が導入され難くなるので、筒内の圧縮
圧力(コンプレッション圧。換言すればPIFC1)は
比較的小さなものとなる。
【0035】従って、前記筒内圧データPIFC1,P
IFC2はEGRコントロールバルブ5が正常に作動し
ていれば所定以上の偏差を有するはずであり、該所定以
上の偏差を示さない場合には、何らかの異常により制御
に対応して実際に排気還流量が制御されていないことを
顕著に示すことになる。また、燃料カット中であるので
筒内で燃焼が行なわれず排気圧力も低いので、検出され
る筒内圧に燃焼が影響を与えることもないので、前記筒
内圧データPIFC1とPIFC2との偏差に基づく故
障診断は、精度の高いものとなる。ステップ11では、
診断結果としてOK又はNGの判定が下されたか否かを
判別し、いずれかの判定結果が下されるまで、本ルーチ
ンを繰り返す。ここで、前述したステップ4やステップ
8において実行されるデータサンプルのためのサブルー
チンAについて、図4のフローチャートに従って説明す
ることにする。
IFC2はEGRコントロールバルブ5が正常に作動し
ていれば所定以上の偏差を有するはずであり、該所定以
上の偏差を示さない場合には、何らかの異常により制御
に対応して実際に排気還流量が制御されていないことを
顕著に示すことになる。また、燃料カット中であるので
筒内で燃焼が行なわれず排気圧力も低いので、検出され
る筒内圧に燃焼が影響を与えることもないので、前記筒
内圧データPIFC1とPIFC2との偏差に基づく故
障診断は、精度の高いものとなる。ステップ11では、
診断結果としてOK又はNGの判定が下されたか否かを
判別し、いずれかの判定結果が下されるまで、本ルーチ
ンを繰り返す。ここで、前述したステップ4やステップ
8において実行されるデータサンプルのためのサブルー
チンAについて、図4のフローチャートに従って説明す
ることにする。
【0036】ステップ21では、クランク角センサの出
力や筒内圧センサ11の出力などを読み込む。ステップ
22では、クランク角度が所定角度a°CA(クランク角
度)以降であるか否かを判別し、YESの場合には、ス
テップ23へ進む。NOの場合には、クランク角度が所
定角度a°CA以降となるまで繰り返す。
力や筒内圧センサ11の出力などを読み込む。ステップ
22では、クランク角度が所定角度a°CA(クランク角
度)以降であるか否かを判別し、YESの場合には、ス
テップ23へ進む。NOの場合には、クランク角度が所
定角度a°CA以降となるまで繰り返す。
【0037】ステップ23では、筒内圧センサ11で検
出された筒内圧Piをサンプリングする。ステップ24
では、前記ステップ24でサンプリングした筒内圧Pi
を順次積算して、積算値PIEを更新する(PIE=P
IE+Pi)。ステップ25では、クランク角度が所定
角度b°CA以降であるか否かを判別し、YESの場合に
は、筒内圧Piのサンプリングを終了しステップ26へ
進む。NOの場合には、クランク角度が所定角度b°CA
以降となるまで繰り返す。
出された筒内圧Piをサンプリングする。ステップ24
では、前記ステップ24でサンプリングした筒内圧Pi
を順次積算して、積算値PIEを更新する(PIE=P
IE+Pi)。ステップ25では、クランク角度が所定
角度b°CA以降であるか否かを判別し、YESの場合に
は、筒内圧Piのサンプリングを終了しステップ26へ
進む。NOの場合には、クランク角度が所定角度b°CA
以降となるまで繰り返す。
【0038】ステップ26では、前記積算値PIEを、
筒内圧データPIFCにセットして、本フローを終了す
る。なお、前記所定角度a°CAを上死点前に設定し、前
記所定角度b°CAを上死点後に設定して、筒内圧(圧縮
圧力)のピーク値を積算領域に含ませるようにするのが
診断精度等の面で好ましいが、例えば、上死点近傍位置
(最大コンプレッション圧位置)を含めると筒内圧が筒
内圧センサ11の検出最大圧力を越えてしまって診断精
度が低下するような場合には、上死点近傍位置を筒内圧
のサンプリングを行わせる所定クランク角範囲に含ませ
なくても良く、排気還流の有無による本発明の故障診断
を行なえるクランク角範囲を適宜設定すれば良いことは
勿論である。また、記憶容量や演算速度等が問題となら
なければ、サンプリングを行わせる所定クランク角範囲
を、1サイクル中の全クランク角度範囲としても構わな
い。次に、前述したステップ12において実行される故
障診断のためのサブルーチンBについて、図5のフロー
チャートに従って説明することにする。
筒内圧データPIFCにセットして、本フローを終了す
る。なお、前記所定角度a°CAを上死点前に設定し、前
記所定角度b°CAを上死点後に設定して、筒内圧(圧縮
圧力)のピーク値を積算領域に含ませるようにするのが
診断精度等の面で好ましいが、例えば、上死点近傍位置
(最大コンプレッション圧位置)を含めると筒内圧が筒
内圧センサ11の検出最大圧力を越えてしまって診断精
度が低下するような場合には、上死点近傍位置を筒内圧
のサンプリングを行わせる所定クランク角範囲に含ませ
なくても良く、排気還流の有無による本発明の故障診断
を行なえるクランク角範囲を適宜設定すれば良いことは
勿論である。また、記憶容量や演算速度等が問題となら
なければ、サンプリングを行わせる所定クランク角範囲
を、1サイクル中の全クランク角度範囲としても構わな
い。次に、前述したステップ12において実行される故
障診断のためのサブルーチンBについて、図5のフロー
チャートに従って説明することにする。
【0039】ステップ31では、排気還流のON制御状
態で求めた筒内圧データPIFC2(所定クランク角範
囲内での積算値)と、排気還流のOFF制御状態で求め
た筒内圧データPIFC2(所定クランク角範囲内での
積算値)と、の偏差ΔPIFC(ΔPIFC=PIFC
2−PIFC1)を求める。ステップ32では、目標偏
差を演算する。前記目標偏差は、排気還流制御装置が正
常であるときに得られる偏差ΔPIFCの予測値であ
り、排気還流OFF時に求めた筒内圧データPIFCP
1と、ONしたときの排気還流率(EGRコントロール
バルブ5の開度)と、に基づいて求める。
態で求めた筒内圧データPIFC2(所定クランク角範
囲内での積算値)と、排気還流のOFF制御状態で求め
た筒内圧データPIFC2(所定クランク角範囲内での
積算値)と、の偏差ΔPIFC(ΔPIFC=PIFC
2−PIFC1)を求める。ステップ32では、目標偏
差を演算する。前記目標偏差は、排気還流制御装置が正
常であるときに得られる偏差ΔPIFCの予測値であ
り、排気還流OFF時に求めた筒内圧データPIFCP
1と、ONしたときの排気還流率(EGRコントロール
バルブ5の開度)と、に基づいて求める。
【0040】これは、排気還流率(EGRコントロール
バルブ5の開度)が大きくなるほど、EGRコントロー
ルバルブ5を強制的に開閉することによる筒内圧変化が
大きくなり、また、同じ排気還流率であってもそのとき
の前記筒内圧(圧縮圧力は機関回転速度に略比例して増
大する)が大きいと排気還流の有無による筒内圧変化が
小さくなるので(図7参照)、かかる特性に対応して、
排気還流率と前記筒内圧データPIFC1とに基づいて
設定する。なお、機関温度や外気温度や排気通路内ガス
温度によっても筒内ガス温度が変化し筒内圧が変化する
ので、これらを考慮するようにしてもよい。
バルブ5の開度)が大きくなるほど、EGRコントロー
ルバルブ5を強制的に開閉することによる筒内圧変化が
大きくなり、また、同じ排気還流率であってもそのとき
の前記筒内圧(圧縮圧力は機関回転速度に略比例して増
大する)が大きいと排気還流の有無による筒内圧変化が
小さくなるので(図7参照)、かかる特性に対応して、
排気還流率と前記筒内圧データPIFC1とに基づいて
設定する。なお、機関温度や外気温度や排気通路内ガス
温度によっても筒内ガス温度が変化し筒内圧が変化する
ので、これらを考慮するようにしてもよい。
【0041】また、例えば、スロットル弁6をバイパス
して新気を筒内に導入させる所謂ISCバルブ等が備わ
っている場合には、EGRコントロールバルブ5の開度
を一定としても、ISCバルブの開度(バイパス抵抗)
が変化するとこれに連れて排気還流量が変化し、延いて
は圧縮圧力が変化して診断精度を低下させることになる
ので、ISCバルブの開度等を考慮して、目標偏差を設
定するのが好ましい。或いは、ISCバルブ開弁中は、
故障診断を禁止するようにしてもよい。ステップ33で
は、前記偏差ΔPIFCを目標偏差で除算した値の平均
値を、EGR流量低下割合DLTPNとして算出する。
して新気を筒内に導入させる所謂ISCバルブ等が備わ
っている場合には、EGRコントロールバルブ5の開度
を一定としても、ISCバルブの開度(バイパス抵抗)
が変化するとこれに連れて排気還流量が変化し、延いて
は圧縮圧力が変化して診断精度を低下させることになる
ので、ISCバルブの開度等を考慮して、目標偏差を設
定するのが好ましい。或いは、ISCバルブ開弁中は、
故障診断を禁止するようにしてもよい。ステップ33で
は、前記偏差ΔPIFCを目標偏差で除算した値の平均
値を、EGR流量低下割合DLTPNとして算出する。
【0042】 DLTPN=1/n・Σ(ΔPIFCP/目標偏差) 即ち、偏差ΔPIFCが求められる毎に、そのときの目
標偏差で除算して標準化、換言すれば、偏差ΔPIFC
を求めたときの機関回転数や排気還流率の違いによる影
響を排除し、かかる標準化された値の平均値を求めるも
のである。ステップ34では、前記EGR流量低下割合
DLTPNを求めたときの偏差ΔPIFCのサンプル数
nに応じて、前記EGR流量低下割合DLTPNの判定
値(NG判定値及びOK判定値)を設定する。かかる判
定値設定の特性については後述する。
標偏差で除算して標準化、換言すれば、偏差ΔPIFC
を求めたときの機関回転数や排気還流率の違いによる影
響を排除し、かかる標準化された値の平均値を求めるも
のである。ステップ34では、前記EGR流量低下割合
DLTPNを求めたときの偏差ΔPIFCのサンプル数
nに応じて、前記EGR流量低下割合DLTPNの判定
値(NG判定値及びOK判定値)を設定する。かかる判
定値設定の特性については後述する。
【0043】ステップ35では、前記EGR流量低下割
合DLTPNがNG判定値以下であるか否かを判別し、
DLTPNがNG判定値以下であるときには、ステップ
36へ進んで、排気還流制御装置の異常発生を判定す
る。即ち、排気還流のON・OFFによる圧縮圧力によ
る筒内圧変化が、正常時に比して小さい場合には、制御
に対応して排気還流量が変化していないものと判断し
て、異常発生を判定するものである。
合DLTPNがNG判定値以下であるか否かを判別し、
DLTPNがNG判定値以下であるときには、ステップ
36へ進んで、排気還流制御装置の異常発生を判定す
る。即ち、排気還流のON・OFFによる圧縮圧力によ
る筒内圧変化が、正常時に比して小さい場合には、制御
に対応して排気還流量が変化していないものと判断し
て、異常発生を判定するものである。
【0044】尚、異常発生が判定されたときには、かか
る判定結果を、ランプ表示等によって警告すると共に、
その後の排気還流制御を停止させると良い。一方、ステ
ップ35でDLTPNがNG判定値を越えていると判別
されたときには、ステップ37へ進んで、前記DLTP
NがOK判定値以上であるか否かを判別する。
る判定結果を、ランプ表示等によって警告すると共に、
その後の排気還流制御を停止させると良い。一方、ステ
ップ35でDLTPNがNG判定値を越えていると判別
されたときには、ステップ37へ進んで、前記DLTP
NがOK判定値以上であるか否かを判別する。
【0045】ここで、前記DLTPNがOK判定値以上
であれば、ステップ38へ進んで、排気還流制御装置が
正常であると判定する。また、前記DLTPNがOK判
定値未満である場合、即ち、異常と認められるほど前記
DLTPNが小さくはないが、正常と認定できるほど大
きくない場合には、ステップ39へ進んで、診断を保留
する。
であれば、ステップ38へ進んで、排気還流制御装置が
正常であると判定する。また、前記DLTPNがOK判
定値未満である場合、即ち、異常と認められるほど前記
DLTPNが小さくはないが、正常と認定できるほど大
きくない場合には、ステップ39へ進んで、診断を保留
する。
【0046】従って、前記NG判定値を越えていてOK
判定値未満である範囲は、診断の不感帯になり、前記ス
テップ34では、前記DLTPNを求めたときの偏差Δ
PIFCのサンプル数nが少ないときほど前記不感帯を
広げるように、OK判定値をより大きく、また、NG判
定値をより小さくする。これは、偏差ΔPIFCのサン
プル数nが少ないときには、前記DLTPNの信頼性が
低く、最終的な判断を下すのは早計であるから、明らか
に異常又は正常と認められる場合の他は診断を保留し、
サンプル数nが多くなって前記DLTPNの信頼性が高
くなったときには、OK判定値とNGとで挟まれる不感
帯を狭めて、いずれかの判定結果が下されるようにする
ものである。
判定値未満である範囲は、診断の不感帯になり、前記ス
テップ34では、前記DLTPNを求めたときの偏差Δ
PIFCのサンプル数nが少ないときほど前記不感帯を
広げるように、OK判定値をより大きく、また、NG判
定値をより小さくする。これは、偏差ΔPIFCのサン
プル数nが少ないときには、前記DLTPNの信頼性が
低く、最終的な判断を下すのは早計であるから、明らか
に異常又は正常と認められる場合の他は診断を保留し、
サンプル数nが多くなって前記DLTPNの信頼性が高
くなったときには、OK判定値とNGとで挟まれる不感
帯を狭めて、いずれかの判定結果が下されるようにする
ものである。
【0047】なお、図8に、上述した本実施形態におけ
るEGRの故障診断の様子を、タイムチャートで表して
おく。ところで、本実施形態では、筒内圧Piを順次積
算して、積算値PIEを利用して故障診断するようにし
て説明したが、所定クランク角度(例えば、上死点等)
における筒内圧Piを利用して故障診断させるようにす
ることもできる。また、筒内圧Piの代わりに所定クラ
ンク角度範囲での図示平均有効圧を用いて、故障診断を
行なうようにしてもよいことは勿論である。
るEGRの故障診断の様子を、タイムチャートで表して
おく。ところで、本実施形態では、筒内圧Piを順次積
算して、積算値PIEを利用して故障診断するようにし
て説明したが、所定クランク角度(例えば、上死点等)
における筒内圧Piを利用して故障診断させるようにす
ることもできる。また、筒内圧Piの代わりに所定クラ
ンク角度範囲での図示平均有効圧を用いて、故障診断を
行なうようにしてもよいことは勿論である。
【0048】なお、本実施形態では、排気還流通路4に
介装されたダイヤフラム式のEGRコントロールバルブ
5と、該バルブ5に対する機関吸入負圧の導入をコント
ロールするEGRコントロールソレノイド9とからなる
構成としたが、排気還流通路4の途中にソレノイドバル
ブを直接的に介装する構成の排気還流装置であっても良
いことは明らかである。
介装されたダイヤフラム式のEGRコントロールバルブ
5と、該バルブ5に対する機関吸入負圧の導入をコント
ロールするEGRコントロールソレノイド9とからなる
構成としたが、排気還流通路4の途中にソレノイドバル
ブを直接的に介装する構成の排気還流装置であっても良
いことは明らかである。
【0049】また、診断のために排気還流を強制的にO
N・OFFさせるに当たって、排気還流のON・OFF
に伴う急激なトルク変化の発生を回避すべく、徐々に所
定開度まで排気還流量を変化させるようにしても良い。
ところで、本発明では筒内圧を検出して故障診断を行な
うこととして説明してきたが、例えば、排気還流通路4
と吸気マニホールド3との連結部下流側の吸気マニホー
ルド3内の吸気圧力(筒内圧に相関する情報)を検出す
る吸気圧センサを設け、減速時燃料カット中のEGR制
御弁の開閉前後における吸気圧差に基づいて、排気還流
装置の故障診断を行なうことも可能である。即ち、EG
R制御弁を開弁したときには正常であれば排気還流が吸
気マニホールド3内に導入されて吸気負圧が大気圧側に
変化するが、EGR弁が故障などして閉弁されたままで
ある場合には、排気還流が吸気マニホールド3内に導入
されないので吸気負圧が低いままになるという特性があ
るので、この特性を利用すれば、上述してきた筒内圧に
基づく場合と同様に、減速時燃料カット中のEGR制御
弁の開閉前後における吸気圧差に基づいて、排気還流装
置の故障診断を行なうことが可能となるのである。
N・OFFさせるに当たって、排気還流のON・OFF
に伴う急激なトルク変化の発生を回避すべく、徐々に所
定開度まで排気還流量を変化させるようにしても良い。
ところで、本発明では筒内圧を検出して故障診断を行な
うこととして説明してきたが、例えば、排気還流通路4
と吸気マニホールド3との連結部下流側の吸気マニホー
ルド3内の吸気圧力(筒内圧に相関する情報)を検出す
る吸気圧センサを設け、減速時燃料カット中のEGR制
御弁の開閉前後における吸気圧差に基づいて、排気還流
装置の故障診断を行なうことも可能である。即ち、EG
R制御弁を開弁したときには正常であれば排気還流が吸
気マニホールド3内に導入されて吸気負圧が大気圧側に
変化するが、EGR弁が故障などして閉弁されたままで
ある場合には、排気還流が吸気マニホールド3内に導入
されないので吸気負圧が低いままになるという特性があ
るので、この特性を利用すれば、上述してきた筒内圧に
基づく場合と同様に、減速時燃料カット中のEGR制御
弁の開閉前後における吸気圧差に基づいて、排気還流装
置の故障診断を行なうことが可能となるのである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、減速時燃料カット中に排気還流制御弁を
強制的に開閉させたときの筒内圧に相関する情報に基づ
いて排気還流装置の故障診断を行なうようにしたので、
従来のような定常運転中に排気還流制御弁を強制的に開
閉させて排気還流装置の故障を診断するものに比べ、燃
焼変動に起因するトルクショック等を抑制でき運転性能
を極力悪化させないようにすることができると共に排気
性能を悪化させることもなく、なおかつ、高い精度で排
気還流装置の故障を診断することができる。
発明によれば、減速時燃料カット中に排気還流制御弁を
強制的に開閉させたときの筒内圧に相関する情報に基づ
いて排気還流装置の故障診断を行なうようにしたので、
従来のような定常運転中に排気還流制御弁を強制的に開
閉させて排気還流装置の故障を診断するものに比べ、燃
焼変動に起因するトルクショック等を抑制でき運転性能
を極力悪化させないようにすることができると共に排気
性能を悪化させることもなく、なおかつ、高い精度で排
気還流装置の故障を診断することができる。
【0051】請求項2に記載の発明によれば、簡単な構
成により、ノイズ影響等を極力抑制して筒内圧に相関す
る情報を高精度にサンプリングすることができる。請求
項3に記載の発明によれば、極めて簡単な構成で、筒内
圧に相関する情報をサンプリングすることができる。請
求項4に記載の発明によれば、簡単な構成で、上述した
請求項1に記載の発明の作用効果を奏することができ
る。
成により、ノイズ影響等を極力抑制して筒内圧に相関す
る情報を高精度にサンプリングすることができる。請求
項3に記載の発明によれば、極めて簡単な構成で、筒内
圧に相関する情報をサンプリングすることができる。請
求項4に記載の発明によれば、簡単な構成で、上述した
請求項1に記載の発明の作用効果を奏することができ
る。
【0052】請求項5に記載の発明のように、減速時燃
料カット中において排気還流の有無によって正常である
ときに発生するであろう筒内圧に相関する情報の変化を
運転条件に基づいて予測するようにすれば、実際の求め
られた筒内圧に相関する情報の偏差が正常値であるか否
かを高精度に判別することができることなる。請求項6
に記載の発明のように、減速時燃料カット中の排気還流
制御弁の開閉切換に伴う筒内圧に相関する情報の変化に
比較的大きく影響する機関回転速度或いは排気還流制御
弁の開度のうち少なくとも何れか一方を考慮するように
すれば、効果的に診断精度を向上させることができる。
料カット中において排気還流の有無によって正常である
ときに発生するであろう筒内圧に相関する情報の変化を
運転条件に基づいて予測するようにすれば、実際の求め
られた筒内圧に相関する情報の偏差が正常値であるか否
かを高精度に判別することができることなる。請求項6
に記載の発明のように、減速時燃料カット中の排気還流
制御弁の開閉切換に伴う筒内圧に相関する情報の変化に
比較的大きく影響する機関回転速度或いは排気還流制御
弁の開度のうち少なくとも何れか一方を考慮するように
すれば、効果的に診断精度を向上させることができる。
【0053】請求項7に記載の発明によれば、実際の筒
内圧に相関する情報の偏差を予測値で除算した値と所定
値とを比較する構成とすることで、偏差を標準化でき、
運転条件(機関回転速度や排気還流制御弁の開度等)に
因らずに一定の所定値と比較させることで、診断を行わ
せることができる。請求項8に記載の発明によれば、筒
内圧に相関する情報の偏差の平均値を求めることで、筒
内圧に相関する情報の偏差のばらつき影響を排除して、
診断精度を向上させることができる。
内圧に相関する情報の偏差を予測値で除算した値と所定
値とを比較する構成とすることで、偏差を標準化でき、
運転条件(機関回転速度や排気還流制御弁の開度等)に
因らずに一定の所定値と比較させることで、診断を行わ
せることができる。請求項8に記載の発明によれば、筒
内圧に相関する情報の偏差の平均値を求めることで、筒
内圧に相関する情報の偏差のばらつき影響を排除して、
診断精度を向上させることができる。
【0054】請求項9に記載の発明によれば、前記偏差
の平均値を求めるときの偏差のデータ数が多いときほ
ど、平均値の信頼性が高まるので、データ数に応じて診
断の不感帯を変化させ、信頼性の低いときに誤判定がな
されることを回避しつつ、データ数が集まって信頼性が
高まったときに高精度な判定が行えることとなる。請求
項10に記載の発明によれば、診断開始初期は、運転性
確保を優先して故障検出を行なうようにする一方、診断
回数が多くなるに連れて運転性を徐々に犠牲にしながら
故障診断の検出精度を徐々に高めるようにしたので、最
小限に運転性の悪化を抑えた状態で、故障診断の検出精
度を高めて行くことが可能となる。
の平均値を求めるときの偏差のデータ数が多いときほ
ど、平均値の信頼性が高まるので、データ数に応じて診
断の不感帯を変化させ、信頼性の低いときに誤判定がな
されることを回避しつつ、データ数が集まって信頼性が
高まったときに高精度な判定が行えることとなる。請求
項10に記載の発明によれば、診断開始初期は、運転性
確保を優先して故障検出を行なうようにする一方、診断
回数が多くなるに連れて運転性を徐々に犠牲にしながら
故障診断の検出精度を徐々に高めるようにしたので、最
小限に運転性の悪化を抑えた状態で、故障診断の検出精
度を高めて行くことが可能となる。
【図1】請求項1に記載の発明の基本構成を示すブロッ
ク図。
ク図。
【図2】本発明の一実施形態を示すシステム概略図。
【図3】実施形態における診断制御のメインルーチンを
示すフローチャート。
示すフローチャート。
【図4】実施形態における筒内圧サンプリングの様子を
示すフローチャート(サブルーチンA)。
示すフローチャート(サブルーチンA)。
【図5】実施形態における筒内圧データを用いた診断の
様子を示すフローチャート(サブルーチンB)。
様子を示すフローチャート(サブルーチンB)。
【図6】診断回数とEGRコントロールバルブの強制開
弁時開度との関係を説明する図。
弁時開度との関係を説明する図。
【図7】機関回転速度とΔPIFCとの関係を説明する
図。
図。
【図8】本発明の故障診断の様子を示すタイムチャー
ト。
ト。
1 内燃機関 2 排気マニホールド 3 吸気マニホールド 4 排気還流通路 5 EGRコントロールバルブ 6 スロットル弁 7 負圧導入通路 8 コントロールユニット 9 EGRコントロールソレノイド 10 BPTバルブ 11 筒内圧センサ 12 点火栓 13 アイドルスイッチ
Claims (10)
- 【請求項1】機関排気の一部を排気還流制御弁が介装さ
れた排気還流通路を介して機関の吸気系に還流させる内
燃機関の排気還流装置の故障診断装置であって、 機関の筒内圧に相関する情報を検出する筒内圧相関情報
検出手段と、 前記排気還流制御弁を強制的に開閉制御する強制開閉手
段と、 機関の減速時燃料カット中を検出する減速時燃料カット
検出手段と、 減速時燃料カット中に、前記強制開閉手段を介して前記
排気還流制御弁を開閉させ、開制御状態及び閉制御状態
のそれぞれの状態において前記筒内圧相関情報検出手段
で検出される筒内圧に相関する情報をサンプリングする
サンプリング手段と、 前記サンプリングしたそれぞれの状態における筒内圧に
相関する情報に基づいて前記排気還流装置の故障の有無
を判定する診断手段と、 を含んで構成された内燃機関の排気還流装置の故障診断
装置。 - 【請求項2】前記サンプリング手段がサンプリングする
筒内圧に相関する情報が、所定クランク角度範囲での筒
内圧に相関する情報の積算値であることを特徴とする請
求項1に記載の内燃機関の排気還流装置の故障診断装
置。 - 【請求項3】前記サンプリング手段がサンプリングする
筒内圧に相関する情報が、所定クランク角度位置での筒
内圧に相関する情報であることを特徴とする請求項1に
記載の内燃機関の排気還流装置の故障診断装置。 - 【請求項4】前記診断手段が、 前記サンプリング手段でサンプリングされた前記排気還
流制御弁の開制御状態での筒内圧に相関する情報と、閉
制御状態での筒内圧に相関する情報と、の偏差を算出す
る偏差算出手段と、 該偏差算出手段で算出された偏差と所定値とを比較し
て、前記排気還流装置の故障の有無を判定する偏差によ
る診断手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項
3の何れか1つに記載の内燃機関の排気還流装置の故障
診断装置。 - 【請求項5】前記診断手段が、 運転条件に応じて前記偏差の予測値を設定する偏差予測
手段を備え、前記偏差による診断手段が、前記偏差算出
手段で算出された偏差と前記偏差予測手段で設定された
予測値とを比較して、前記排気還流装置の故障の有無を
判定することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の
排気還流装置の故障診断装置。 - 【請求項6】前記偏差予測手段が、少なくとも機関回転
速度或いは排気還流制御弁の開度に基づいて、前記偏差
の予測値を設定することを特徴とする請求項5に記載の
内燃機関の排気還流装置の故障診断装置。 - 【請求項7】前記偏差による診断手段が、前記偏差算出
手段で算出された偏差を前記偏差予測手段で設定された
予測値で除算した値と所定値とを比較して、前記排気還
流装置の故障の有無を判定することを特徴とする請求項
5又は請求項6に記載の内燃機関の排気還流装置の故障
診断装置。 - 【請求項8】前記偏差による診断手段が、前記偏差算出
手段で算出された偏差の平均値と所定値とを比較して、
前記排気還流装置の故障の有無を判定することを特徴と
する請求項5又は請求項6に記載の内燃機関の排気還流
装置の故障診断装置。 - 【請求項9】前記偏差による診断手段が、前記偏差の平
均値を求めるときの前記偏差のデータ数に応じて、診断
の不感帯を変化させることを特徴とする請求項8に記載
の内燃機関の排気還流装置の故障診断装置。 - 【請求項10】前記診断手段における診断回数が多くな
るほど、前記強制開閉手段による強制開弁時の排気還流
制御弁の開度を大きくすることを特徴とする請求項1〜
請求項9の何れか1つに記載の内燃機関の排気還流装置
の故障診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30266895A JP3158340B2 (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | 内燃機関の排気還流装置の故障診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30266895A JP3158340B2 (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | 内燃機関の排気還流装置の故障診断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09144609A true JPH09144609A (ja) | 1997-06-03 |
JP3158340B2 JP3158340B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=17911757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30266895A Expired - Fee Related JP3158340B2 (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | 内燃機関の排気還流装置の故障診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3158340B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008139785A1 (ja) * | 2007-05-08 | 2008-11-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 車両およびその制御方法 |
JP2010084543A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Honda Motor Co Ltd | 排気圧力センサの故障診断装置 |
JP2010180723A (ja) * | 2009-02-03 | 2010-08-19 | Toyota Motor Corp | 内燃機関装置及び自動車並びに排気再循環装置の故障診断方法 |
JP2012098280A (ja) * | 2010-10-30 | 2012-05-24 | Volkswagen Ag <Vw> | 排気装置の出口部における圧力を決定するための方法 |
US8397700B2 (en) | 2007-12-14 | 2013-03-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Abnormality diagnosis device for exhaust gas recirculation device |
EP2578865A2 (en) | 2011-10-04 | 2013-04-10 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Electric vehicle and fault detection method for exhaust gas recirculation system of internal combustion engine |
JP2021032104A (ja) * | 2019-08-22 | 2021-03-01 | スズキ株式会社 | 内燃機関のオイルジェット用制御弁の異常診断装置 |
-
1995
- 1995-11-21 JP JP30266895A patent/JP3158340B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008139785A1 (ja) * | 2007-05-08 | 2008-11-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 車両およびその制御方法 |
US8234030B2 (en) | 2007-05-08 | 2012-07-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle and control method of vehicle |
US8397700B2 (en) | 2007-12-14 | 2013-03-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Abnormality diagnosis device for exhaust gas recirculation device |
JP2010084543A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Honda Motor Co Ltd | 排気圧力センサの故障診断装置 |
JP4668312B2 (ja) * | 2008-09-30 | 2011-04-13 | 本田技研工業株式会社 | 排気圧力センサの故障診断装置 |
JP2010180723A (ja) * | 2009-02-03 | 2010-08-19 | Toyota Motor Corp | 内燃機関装置及び自動車並びに排気再循環装置の故障診断方法 |
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EP2578865A2 (en) | 2011-10-04 | 2013-04-10 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Electric vehicle and fault detection method for exhaust gas recirculation system of internal combustion engine |
US9046059B2 (en) | 2011-10-04 | 2015-06-02 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Electric vehicle and fault detection method for exhaust gas recirculation system of internal combustion engine |
JP2021032104A (ja) * | 2019-08-22 | 2021-03-01 | スズキ株式会社 | 内燃機関のオイルジェット用制御弁の異常診断装置 |
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---|---|
JP3158340B2 (ja) | 2001-04-23 |
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