JPH06264458A - 不同沈下修正システム及び不同沈下修正方法 - Google Patents

不同沈下修正システム及び不同沈下修正方法

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JPH06264458A
JPH06264458A JP5050985A JP5098593A JPH06264458A JP H06264458 A JPH06264458 A JP H06264458A JP 5050985 A JP5050985 A JP 5050985A JP 5098593 A JP5098593 A JP 5098593A JP H06264458 A JPH06264458 A JP H06264458A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数の柱部材によって支持される大規模構造
物の不同沈下を迅速かつ効率良く修正することのできる
不同沈下修正システム及び不同沈下修正方法を提供す
る。 【構成】 多数の柱部材で支持される広い平面領域を占
有する大規模構造物の不同沈下を修正するための不同沈
下修正方法であって、大規模構造物の全体に亘って選択
した多数の柱部材の沈下量を各々測定し、この測定した
各柱部材の沈下データに基づいて、各柱部材の沈下量を
個々に修正した場合に当該修正量が他の柱部材の沈下量
に及ぼす影響を鑑みつつ各柱部材の適性沈下修正量を予
め算出し、この適性沈下修正量に従って各柱部材を修正
する。また、かかる沈下修正量の管理を、構造物全体の
傾斜管理と、柱部材の通り方向についての傾斜管理とに
よって行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は不同沈下修正システム
及び不同沈下修正方法に関し、特に、多数の柱部材で支
持される広い平面領域を占有する大規模構造物の不同沈
下を修正するための不同沈下修正システム及び不同沈下
修正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、軟弱地盤や埋立て地盤上に構造
物を構築する場合、かかる構造物の重量等によって当該
構造物が沈下する場合がある。また、特に、広い平面領
域を占有し多数の柱部材によって支持される大規模構造
物にあっては、かかる各柱部材の位置する地盤の土質の
相違や埋立て時期の相違等によって、構造物に不同沈下
を生じる場合がある。
【0003】この様な構造物の沈下を修正する方法とし
て、従来より、構造物の沈下情況を把握し、これを支持
する柱等の支持部材を各々ジャッキアップする方法が採
用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシャッキアップにより沈下量を修正する方法では、
各支持部材の沈下量に相当する沈下修正量に従って各支
持部材を個々に修正する方法にすぎないため、特に広い
平面領域を占有する構造物であって多数の柱部材によっ
て支持されている大規模構造物の不等沈下を修正する場
合には、一つの柱部材の沈下量を修正すると、この修正
によって隣接する他の柱部材との間に新たな不同沈下が
生じ、この不同沈下を修正するために再度修正をし直す
かあるいは隣接の柱部材も修正する必要を生じ、かかる
手戻り作業による作業の煩雑化によって沈下量の修正作
業に多くの時間を費やすことになるという問題があっ
た。
【0005】また、上記構造物の不同沈下を許容せざる
を得ない地盤上に構築した大規模構造物の不同沈下量の
管理は、通常は、設定した管理ブロック内に設けた基準
点との間の相対沈下量によって行われている。そして、
構造物の部分傾斜すなわち個々の隣接する柱部材間にお
ける傾斜を把握してこれが適性範囲内にあるか否かを管
理することは容易であるが、全体傾斜すなわち構造物全
体を一つの平面と見ることによる構造物全体の傾斜が適
性範囲内に収まるようにするための管理方法が明確でな
く、沈下修正の適否の判断を適切に把握することが困難
であるという問題があった。
【0006】そこで、この発明は上記従来の問題点を解
決するためになされたもので、広い平面領域を占有し多
数の柱部材によって支持される大規模構造物の不同沈下
を、作業の手戻り等を生じることなく迅速かつ効率良く
修正することのできる不同沈下修正システム及び不同沈
下修正方法を提供することを目的とする。
【0007】また、この発明は、構造物の全体傾斜を鑑
みつつ適切な沈下修正量を容易に把握することのできる
不同沈下修正方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するためになされたもので、その要旨は、多数の柱
部材で支持される広い平面領域を占有する大規模構造物
の不同沈下を修正するためのシステムであって、該シス
テムが、前記平面領域全体に亘って前記多数の柱部材か
ら選択した複数の柱部材の沈下量を各々測定する沈下量
測定手段と、該複数の柱部材の沈下量を各々修正する沈
下量修正手段と、前記沈下量測定手段からの各々の沈下
データを入力して前記各柱部材の沈下修正量を算出する
演算手段とからなり、前記各柱部材の沈下修正量が他の
柱部材との間に生じる新たな不同沈下量に及ぼす影響を
鑑みて、前記演算手段により各柱部材の適性沈下修正量
を算出した後に、該適性沈下修正量に従って前記各柱部
材の沈下量を修正することを特徴とする不同沈下修正シ
ステムにある。
【0009】また、この発明の他の要旨は、多数の柱部
材で支持される広い平面領域を占有する大規模構造物の
不同沈下を修正するための不同沈下修正方法であって、
前記平面領域全体に亘って前記多数の柱部材から選択し
た複数の柱部材の沈下量を各々測定し、該測定した各柱
部材の沈下データに基づいて、前記各柱部材の沈下量を
修正した場合に当該修正量が他の柱部材との間に生じる
新たな不同沈下量に及ぼす影響を鑑みつつ各柱部材の適
性沈下修正量を予め算出し、しかる後にこの適性沈下修
正量に従って前記各柱部材の沈下量を修正することを特
徴とする不同沈下修正方法にある。
【0010】ここで、この発明の不同沈下修正方法で
は、前記適性沈下修正量の管理を、隣接する柱部材間の
傾斜の管理と、前記平面領域内に設定した管理ブロック
の端部間における略最大離間長さについての全体傾斜の
管理と、柱部材の通り方向についての通り傾斜の管理と
によって行うことが好ましい。
【0011】
【作用】以上の構成を有するこの発明の不同沈下修正シ
ステム及び不同沈下修正方法によれば、多数の柱部材か
ら選択した複数の柱部材の沈下量を各々測定し、各柱部
材相互間の影響を考慮しつつ測定した沈下データに基づ
いて各柱部材の適性沈下修正量予め算出し、かかる修正
量に従って各柱部材の沈下量を修正することにより、作
業の手戻り等を解消して多数の柱部材によって支持され
た大規模構造物の不同沈下の修正を効率良く行うことを
可能にする。
【0012】また、適性沈下修正量の管理を、管理ブロ
ックの端部間における略最大離間長さについての全体傾
斜、あるいは柱部材の通り方向についての通り傾斜を考
慮しつつ行えば、構造物全体の傾斜を容易に把握でき、
より効率的かつ適切な不同沈下の修正が可能になる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を用いて詳細
に説明する。本実施例は、一例として、この発明の不同
沈下修正システム及び不同沈下修正方法を、例えば埋立
て地盤上に、大規模構造物としての空港のターミナルビ
ルを構築する際に採用したものである。
【0014】すなわち、本実施例にかかるターミナルビ
ル10は、図1に平面図により骨格となる構造を示すよ
うに、図における各通り線11の各交点部分12に配設
された多数の柱部材によって支持される、広大な平面領
域を専有する大規模構造物である。そしてこのターミナ
ルビル10を支持する多数の柱部材は、これが配置され
る地盤の土質の相違や埋立て時期の相違等によって各々
沈下量が異なるので、ターミナルビル10には不同沈下
が発生することになる。すなわち、この発明の不同沈下
修正システム及び不同沈下修正方法は、かかるターミナ
ルビル10の不同沈下を修正すべく採用されるものであ
る。
【0015】そして、不同沈下の沈下量を管理するにあ
たって、図2に示すように、広大な平面領域を専有する
ターミナルビル10をその平面形状等を鑑みて管理に適
した複数の管理ブロック、すなわちターミナル部13,
ジョイント部14,第1ウィング部15,第2ウィング
部16,第3ウィング部17,エアライン18,及びキ
アック19に分割するとともに、各ブロックの基準の高
さを設定するための、ターミナル部基準点20,ウィン
グ部基準点21,エアライン基準点22,キアック基準
点23等を設置する(図1参照)。
【0016】また、ターミナルビル10を支持する多数
の柱部材には、各々沈下量測定装置を取付ける。なお、
この沈下量測定装置は必ずしも全ての柱部材に取り付け
る必要はなく、管理精度等を鑑みて選択した任意の柱部
材に取付けて管理することもできるが、本実施例では、
原則として全ての柱部材に取付ける。そして、沈下量測
定装置24としては、例えば図4に示される、水位検出
計測器27,レベル計測器A,B,コントローラ25,
連通管26等からなるものを使用する。この沈下量測定
装置は、各柱部材に取り付けた水位検出計測器27ある
いはレベル計測器A,B内における水位の相対的な上
昇、下降を計測するとにより((イ)は不同沈下前の状
況を、(ロ)は不同沈下により柱部材間に傾斜が生じた
状況を各々示すものである。)、コントローラ25を介
して各柱部材の沈下量を算出するもので、シンプルかつ
経済的な構成にもかかわらず、多数の柱部材について信
頼性のある測定結果を一括して得ることができる。な
お、水位検出計測器27は、各計測器内を連続上昇する
水位を読取り水位レベルを常時コントローラ25に出力
するもの、レベル計測器A,Bは、上昇してくる水位を
検知してON信号を発しコントローラ25に沈下情報を
提供するもの、コントローラ25は、各計測器への給排
水の自動コントロール、各計測器から出力されたデータ
の取込み/演算処理、演算結果(計測データ)の出力等
を行うものである。
【0017】そして、上記沈下量測定装置24によって
得られた沈下量の計測データは、コントローラ25を介
して演算手段としてのコンピュータに入力され、図5に
示すフローチャートに従って、前記各管理ブロックにつ
いての各柱部材の適性沈下修正量が算定される。なお、
前記ジョイント部14は、ターミナル部13と第1ウィ
ング部15との間の不等沈下調整区間とし、この発明に
よるものとは異なる独自の不同沈下の管理手法が採用さ
れる。
【0018】また、前記適性沈下修正量を算定するにあ
たり、不同沈下の沈下状況は、全傾斜と部分傾斜に基づ
いて管理される。全傾斜とは各管理ブロック全体を一つ
の平面と見ることにより、当該管理ブロック全体の傾斜
として計測される傾斜で、この全傾斜は、さらに、管理
ブロックの端部間における略最大離間長さについての全
体傾斜と、柱部材の通り方向についての通り傾斜とに分
類される。一方部分傾斜は、隣接する柱部材間の傾斜を
示すものである。なお、図3には、各管理ブロックにお
いて全体傾斜及び通り傾斜を計測するための基準方向及
び基準長さを示す。
【0019】次に、全傾斜管理と部分傾斜管理の詳細に
ついて説明する。
【0020】全傾斜管理 全傾斜管理は、基本的に、各管理ブロックに関し、図3
における直交するX方向とY方向の2方向に対して柱部
材の通り方向についての通り傾斜管理を行う。また、X
方向とY方向のいずれもが許容傾斜量の範囲にある場合
でも、各管理ブロックの対角方向において許容傾斜量を
満足していない場合があるため、かかる対角方向すなわ
ち各管理ブロックの端部間における最大離間長さについ
ての傾斜を全体傾斜としてこれの傾斜管理を行う。いず
れの傾斜も、許容傾斜量は例えば1/1000とする。
そして、実際の管理はこの許容値を満足する変位値(許
容変位量)を管理値として行う。
【0021】部分傾斜管理 部分傾斜は、隣接する柱部材間の許容傾斜量を例えば1
/750と定めて行う。また、実際の管理は、柱部材間
の許容傾斜量に対応する相対沈下量で行うものとし、以
下の式で柱部材間毎に定める。 S=1/750×L S:管理値(相対沈下量) L:柱部材間の距離 なお、部分傾斜に関する管理値は、システム上で設定、
変更することができる。
【0022】そして、かかる全傾斜の管理値と部分傾斜
の管理値を鑑みて、前記コンピュータに入力された各柱
部材の沈下量の計測データから、図5のフローチャート
により適性沈下修正量が算定される。各工程の詳細を以
下に説明する。
【0023】沈下データの入力(S1) 沈下データの入力は、例えば、キーボードからの入力、
前記沈下量測定装置のコントローラ25からの入力、フ
ロッピーディスクを介して入力等によって行う。
【0024】全傾斜管理による修正ジャッキの選択と修
正量の算出(S2,S3,S6) 全傾斜管理による修正ジャッキの選択と修正量の算出方
法を以下に示す。
【0025】(1)修正ジャッキの選択 図6に示すように、全体傾斜の基準方向に設けた全体基
準線、または通りの基準方向に設けた通り基準線を中心
にそれぞれの管理値を上回っているジャッキを修正の対
象とする。
【0026】(2)修正量の決定 (1)によって修正の対象となったジャッキについて
は、全体ならびに通り傾斜ともに、図7に示すように、
各々の基準線との差分の50%を修正量とする。この修
正を行った結果、管理値内に収まればこの値を修正量と
決定し、収まっていなければ、修正後の値と基準線との
差分の50%を再修正量とする。
【0027】このようにして管理値内に収まるまで繰り
返し計算を行う。
【0028】実際の処理手順としては、まず全体傾斜に
よる修正ジャッキとその修正量(V0)を求め、修正後
の沈下量で通り傾斜による修正ジャッキとその修正量
(V1)を算出する。そして、両者の合計修正量を全傾
斜によるジャッキ修正量とする。
【0029】部分傾斜管理による修正ジャッキの選択と
修正量の算出(S4,S6) 部分傾斜管理による修正ジャッキの選択及び修正量の算
出手順を以下に示す。
【0030】(1)修正対象ジャッキの選択 部分傾斜による管理は a)隣接する柱部材間に架設した梁の両端のうちどちらか
一方が基準線よりも沈下している場合 b)前記梁の両端ともに基準線よりも隆起している場合 c)前記梁の両端ともに基準線よりも沈下している場合 の3ケースが考えられる。各々のケースとも原則として
いずれか一方のジャッキを修正対象とするものとし、図
8に各ケース別に修正対象とするジャッキを示す。
【0031】(2)修正量の決定 修正量は、全体傾斜管理と同様、図9に示すように、全
体基準線との差分50%をジャッキの修正量とし、修正
後の傾斜が管理値内に収まっていなければ同様の手順を
繰り返して、修正量の合計を算出する。
【0032】修正ジャッキ及び修正量の検討(S5,S
6,S7,S8,S9) 前述した全傾斜及び部分傾斜管理によるジャッキ修正量
の算出は、繰り返し計算により最終的に収束するまで連
続して行わず、1回の修正計算毎に修正後の不同沈下状
況を表示、確認できるシステムとする。
【0033】これは沈下の状況によっては本システムの
修正量決定アルゴリズムで収束せず発散するケースも考
えられるためである。
【0034】繰り返し計算1回毎に沈下の状況変化を逐
次確認しながら、収束演算を途中で中断し、修正量を強
制的に入力することも可能である。
【0035】最終的なジャッキ修正量は、施工の面で本
システムの計算で得られた結果での修正が困難なケース
があるため実際に修正可能な値に変更することができ
る。
【0036】ただし、変更があった場合には再度自動的
に全体傾斜及び部分傾斜管理の処理が実行され、変更に
よって管理値を上回るジャッキが存在しないことが確認
できる。
【0037】沈下及びジャッキ修正情報の記録・出力
(S10,S11) 本システムにおいては、画面上に表示される沈下分布、
経時変化図等について全てプリンターに出力可能であ
る。
【0038】また、ジャッキ修正を行った場合、その都
度 1)修正した年月日 2)修正したジャッキ 3)最終的な修正量 等に関する情報をデータとして保存し、再表示・出力す
ることができる。
【0039】そして、上述の手順により修正すべき柱部
材の選択及び適性修正量が算出されたら、かかる結果に
基ずき、修正ジャッキを用いて対象となる柱部材の沈下
量を修正する。修正ジャッキは移動可能とし、修正を必
要とする柱部材に各々取り付けて使用するが、予め全て
の柱部材に取り付けておき、必要な修正ジャッキのみ稼
動制御することのできる構成としても良い。かかる構成
によれば、コンピューターとの連動により、不同沈下の
修正を、全自動システムにより行うことも可能となる。
【0040】なお、この実施例では、沈下量測定手段と
して、前記水位検出計測器27等からなる沈下量測定装
置24を用いる場合について記載したが、この発明に使
用する沈下量測定手段はかかるものに限定されず、例え
ば、各種の測量機器を用いて人力により各柱部材の高さ
を測定し、かかる測定データをコンピューターに入力す
る場合も含まれる。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
不同沈下修正システム及び不同沈下修正方法によれば、
多数の柱部材から選択した複数の柱部材の沈下量を各々
測定し、各柱部材相互間の影響を考慮しつつ測定した沈
下データに基づいて各柱部材の適性沈下修正量予め算出
し、かかる修正量に従って各柱部材の沈下量を修正する
ので、作業の手戻り等を解消して多数の柱部材によって
支持された大規模構造物の不同沈下の修正を効率良く行
うことができる。
【0042】また、適性沈下修正量の管理を、管理ブロ
ックの端部間における略最大離間長さについての全体傾
斜、あるいは柱部材の通り方向についての通り傾斜を考
慮しつつ行えば、構造物全体の傾斜を容易に把握でき、
したがってより効率的かつ適切に不同沈下の修正を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の不同沈下修正システム及び不同沈下
修正方法を採用した大規模構造物の骨格を示す平面図で
ある。
【図2】図1の大規模構造物を管理に適した複数の管理
ブロックに分割した状況を示す説明図である。
【図3】各管理ブロックにおける、通り傾斜の基準方向
及び全体傾斜の基準方向を示す説明図である。
【図4】(イ)及び(ロ)は沈下量測定手段の一例とし
ての沈下量測定装置の概略の構成を示す説明図である。
【図5】入力された沈下データから沈下量を修正すべき
柱部材の選択及びその適性修正量を求めるまでの手順を
示すフローチャートである。
【図6】(イ),(ロ),(ハ)は、全傾斜管理による
修正ジャッキの選択と修正量の算出方法を示す説明図で
ある。
【図7】全傾斜管理による修正ジャッキの選択と修正量
の算出方法を示す説明図である。
【図8】(イ),(ロ),(ハ)は、部分傾斜管理によ
る修正ジャッキの選択と修正量の算出方法を示す説明図
である。
【図9】部分傾斜管理による修正ジャッキの選択と修正
量の算出方法を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ターミナルビル(大規模構造物) 13〜19 管理ブロック 20〜23 基準点 24 沈下量測定装置 25 コントローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の柱部材で支持される広い平面領域
    を占有する大規模構造物の不同沈下を修正するためのシ
    ステムであって、該システムが、前記平面領域全体に亘
    って前記多数の柱部材から選択した複数の柱部材の沈下
    量を各々測定する沈下量測定手段と、該複数の柱部材の
    沈下量を各々修正する沈下量修正手段と、前記沈下量測
    定手段からの各々の沈下データを入力して前記各柱部材
    の沈下修正量を算出する演算手段とからなり、前記各柱
    部材の沈下修正量が他の柱部材の沈下量に及ぼす影響を
    鑑みて、前記演算手段により各柱部材の適性沈下修正量
    を算出した後に、該適性沈下修正量に従って前記各柱部
    材の沈下量を修正することを特徴とする不同沈下修正シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 多数の柱部材で支持される広い平面領域
    を占有する大規模構造物の不同沈下を修正するための不
    同沈下修正方法であって、前記平面領域全体に亘って前
    記多数の柱部材から選択した複数の柱部材の沈下量を各
    々測定し、該測定した各柱部材の沈下データに基づい
    て、前記各柱部材の沈下量を修正した場合に当該修正量
    が他の柱部材の沈下量に及ぼす影響を鑑みつつ各柱部材
    の適性沈下修正量を予め算出し、しかる後にこの適性沈
    下修正量に従って前記各柱部材の沈下量を修正すること
    を特徴とする不同沈下修正方法。
  3. 【請求項3】 前記適性沈下修正量の管理を、隣接する
    柱部材間の傾斜の管理と、前記平面領域内に設定した管
    理ブロックの端部間における略最大離間長さについての
    全体傾斜の管理と、柱部材の通り方向についての通り傾
    斜の管理とによって行うことを特徴とする請求項2に記
    載の不同沈下修正方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2018184753A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 鹿島建設株式会社 既設構造物の支持システム及び既設構造物の支持方法

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