JP2009102951A - 基礎構造 - Google Patents

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Yasuhiko Yamashita
靖彦 山下
Takeshi Katayama
丈士 片山
So Yoneda
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Abstract

【課題】基礎平面内に、残存圧密沈下量の異なる基礎地盤が混在していても、不同沈下を発生し難くでき、且つ、経済的に形成できるようにする。
【解決手段】残存圧密沈下量の異なる対象地盤G上に跨って建設される建物Bの基礎構造において、基礎平面の内、残存圧密沈下量が大きい第1対象地盤Ga上に建設されている第1基礎範囲10は、支持杭11による杭基礎が採用され、第1対象地盤Gaより残存圧密沈下量が小さい第2対象地盤Gb上に建設されている第2基礎範囲12は、直接基礎、フローティング基礎、摩擦杭による杭基礎の何れか一種、又は、複数種の組み合わせが採用されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、ある範囲を埋立した後、相当の期間を経てから、その埋立範囲に隣接した別の範囲を埋立る場合のように埋立履歴が異なることや、又は、他の要因によって残存圧密沈下量の異なる範囲を含む対象地盤上に跨って建設される建物の基礎構造に関する。
埋立を行った地盤は、時間経過と共に土層内の圧密層(例えば、沖積粘土層)が圧密化することで長期間にわたって地盤沈下することが知られている。また、その圧密沈下の進行は、埋立後の経過時間によって変化する傾向がある。
そして、同時期に埋め立てた範囲内においてでも、埋め戻された土の不均一さや、締め固め具合の差によって、異なる圧密沈下傾向を示すことがあり、建物に不同沈下を生じることも少なくない。
従って、埋立履歴の異なる対象地盤相互においては、尚更のこと、沈下傾向や、圧密沈下量に差が生じ易い。
従来、この種の基礎構造としては、基礎平面の全域にわたって、支持杭による杭基礎としたり、或いは、基礎全域にわたって、一体の直接基礎(例えば、特許文献1参照)、又は、一体のフローティング基礎(例えば、特許文献2参照)、又は、摩擦杭による杭基礎の何れかを採用している。
特開2003−301471号公報(図1) 特開平3−279518号公報(第2頁)
上述した従来の基礎構造の内、基礎全域にわたって杭基礎(支持杭)を採用する場合、地表面が不同沈下しても基礎は各支持杭によって支持されているから不同沈下し難い特徴があるものの、支持杭そのものは、建物を支持できる地耐力を期待できる土層まで打ち込む必要があり、これら地耐力を期待できる土層(例えば、洪積層)は、一般的に深い部分に位置することが多いから、支持杭の設置費用が高額につき易い問題点がある。
また、基礎全域にわたって、一体の直接基礎やフローティング基礎や杭基礎(摩擦杭)による場合は、前述のとおり埋立履歴が異なる等の要因で対象地盤相互において残存圧密沈下量が異なると、地表面の不同沈下に追従して建物全体も不同沈下をし易い問題点がある。
建物全体が不同沈下を起こすと、その都度、建物全体をジャッキアップして高さ調整材を挿入する等のメンテナンス作業を実施する必要があり、手間が掛かる問題点がある。
また、直接基礎やフローティング基礎や杭基礎(摩擦杭)による場合でも、残存圧密沈下量の異なる対象地盤相互に、基礎ごと建物自体を分割する方法が考えられるが、この場合は、分割した建物間にエキスパンションジョイントを設ける必要があり、建物コストの増加につながる問題点がある。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、基礎平面内に、残存圧密沈下量の異なる基礎地盤が混在していても、不同沈下を発生し難くでき、且つ、経済的に形成できる基礎構造を提供するところにある。
本発明の第1の特徴構成は、残存圧密沈下量の異なる対象地盤上に跨って建設される建物の基礎構造において、基礎平面の内、残存圧密沈下量が大きい第1対象地盤上に建設されている第1基礎範囲は、支持杭による杭基礎が採用され、前記第1対象地盤より残存圧密沈下量が小さい第2対象地盤上に建設されている第2基礎範囲は、直接基礎、フローティング基礎、摩擦杭による杭基礎の何れか一種、又は、複数種の組み合わせが採用されているところにある。
本発明の第1の特徴構成によれば、基礎平面の内、残存圧密沈下量が大きい第1対象地盤上に建設されている第1基礎範囲は、支持杭による杭基礎を採用するから、地盤沈下が大きく表れても支持杭によって基礎を支持することができ、基礎の沈下を防止することが可能となる。一方、前記第1対象地盤より残存圧密沈下量が小さい第2対象地盤上に建設されている第2基礎範囲は、直接基礎、又は、フローティング基礎、又は、摩擦杭による杭基礎の何れかを採用するから、支持杭による杭基礎に比べて経済的に施工を行うことが可能となる。そして、前記第2対象地盤は、残存圧密沈下量が小さいから、第2基礎範囲の沈下も小さく抑えることができ、その結果、第1・2基礎範囲の全体の不同沈下も生じ難くできると共に、経済的に基礎を構築することができる。
本発明の第2の特徴構成は、前記第2基礎範囲には、地盤の圧密沈下に伴う建物沈下を補正するジャッキアップ機構が備えられているところにある。
本発明の第2の特徴構成によれば、本発明の第1の特徴構成による上述の作用効果を叶えることができるのに加えて、仮に、前記第2基礎範囲に地盤沈下が発生しても、前記ジャッキアップ機構によって補正し、基礎範囲全域のレベル状態を維持することが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の基礎構造を採用した建物Bの一実施形態を示すもので、前記建物Bは、基礎部B1上に建物本体B2を一体的に形成して構成されている。
また、前記建物Bを支持する対象地盤Gには、過去に異なる埋立履歴を有する二つの地盤が隣接状態に存在している。
本実施形態においては、便宜上、埋立履歴の異なるこれらの対象地盤を、第1対象地盤Gaと、第2対象地盤Gbと言う。
また、これらの地盤Gは、下方から上方にかけて、洪積層G1、沖積層G2、埋土層G3という順の成層状態を示している。
尚、前記洪積層G1は、支持杭を支持する地耐力を備えている。また、前記沖積層G2は、地盤沈下の主原因となる圧密層で構成されており、上載荷重の作用によって圧密する。埋土層G3は、埋め戻された土層であり、例えば、直接基礎やフローティング基礎や摩擦杭と直接的に係わる土層で、それらの基礎の支持力を確保することができるものである。
前記第1対象地盤Gaは、埋め立てた時期が新しい埋立履歴を有し、地盤の圧密化がほとんど進行していないことから、残存圧密沈下量が大きい。
前記第2対象地盤Gbは、埋め立てた時期が古い埋立履歴を有し、地盤の圧密化がある程度進行していることから、残存圧密沈下量は小さい。
前記基礎部B1は、基礎平面の内、残存圧密沈下量が大きい前記第1対象地盤Ga上に建設されている第1基礎範囲10は、支持杭11による杭基礎として構成されている。
即ち、複数の支持杭11を前記洪積層G1まで打設して、それらの支持杭11によって第1基礎範囲10は支持されている。
前記基礎平面の内、前記第1対象地盤Gaより残存圧密沈下量が小さい前記第2対象地盤Gb上に建設されている第2基礎範囲12は、フローティング基礎13として構成されている。
尚、この第2基礎範囲12には、地盤の圧密沈下に伴う建物沈下を補正するジャッキアップ機構14が備えられている。
具体的には、建物本体B2の柱位置近傍に、ジャッキを設置できる部分を設けてあり、その部分にジャッキを設置して建物本体B2をジャッキアップし、そのジャッキアップにより形成された隙間に、フィラープレート等の高さ調整部材を挿入して固定することで、沈下量に見合った嵩上げを行うことができる。
本実施形態による基礎構造によれば、第1基礎範囲10は、支持杭11による杭基礎を採用してあるから、第1対象地盤Gaの地盤沈下が大きく表れても、支持杭11によって基礎を支持することができ、基礎の沈下を防止することが可能となる。一方、前記第2基礎範囲12は、フローティング基礎を採用してあるから、地盤沈下の発生を極力拡大させずに、経済的に基礎を構築することが可能となる。
従って、第1・2基礎範囲10,12の全体の不同沈下も生じ難くできると共に、経済的に建物Bを構築することができる。
また、仮に、前記第2基礎範囲12に地盤沈下が発生しても、前記ジャッキアップ機構14によって補正し、基礎範囲全域のレベル状態を維持することが可能となる。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 前記第2基礎範囲12は、先の実施形態で説明したフローティング基礎13として構成されるものに限るものではなく、例えば、図2に示すように、直接基礎16として構成されるものや、図3に示すように、摩擦杭15による杭基礎として構成されるものであってもよい。この場合、摩擦杭15は、それぞれ、埋土層G3を対象として設けられている。更には、フローティング基礎、直接基礎、摩擦杭による杭基礎の単独以外にも、複数の組み合わせとして構成されるものであってもよい。
〈2〉 前記対象地盤Gは、先の実施形態で説明した構成に限るものではなく、例えば、岩盤等の支持地盤を備えた成層構成であってもよい。
〈3〉 先に説明した建物の基礎部や建物本体は、例えば、鉄筋コンクリート造や、鉄骨造や、鉄骨鉄筋コンクリート造や、他の公知の構造を採用することができる。
また、支持杭や摩擦杭に関しても、その材質等は、適宜選択することが可能である。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
当該実施形態の建物の基礎構造を示す概念図 別実施形態の建物の基礎構造を示す概念図 別実施形態の建物の基礎構造を示す概念図
符号の説明
10 第1基礎範囲
11 支持杭
12 第2基礎範囲
14 ジャッキアップ機構
15 摩擦杭
B 建物
G 対象地盤
Ga 第1対象地盤
Gb 第2対象地盤

Claims (2)

  1. 残存圧密沈下量の異なる対象地盤上に跨って建設される建物の基礎構造であって、
    基礎平面の内、残存圧密沈下量が大きい第1対象地盤上に建設されている第1基礎範囲は、支持杭による杭基礎が採用され、前記第1対象地盤より残存圧密沈下量が小さい第2対象地盤上に建設されている第2基礎範囲は、直接基礎、フローティング基礎、摩擦杭による杭基礎の何れか一種、又は、複数種の組み合わせが採用されている基礎構造。
  2. 前記第2基礎範囲には、地盤の圧密沈下に伴う建物沈下を補正するジャッキアップ機構が備えられている請求項1に記載の基礎構造。
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