JP2005133408A - 土のうを用いた基礎沈下矯正方法 - Google Patents

土のうを用いた基礎沈下矯正方法 Download PDF

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【課題】建物の基礎の沈下の矯正を容易且つ迅速に行うことを可能とする土のうを用いた基礎沈下矯正方法を提供すること。
【解決手段】沈下を起こしていない基礎1の下に該基礎1を支持する土のう2を2層以上設置する工程と、前記基礎1に沈下が発生した場合に、設置した前記土のう2を地上に取り出すための穴3を形成する工程と、前記基礎1の下に設置された土のう2を、少なくともその最下層を残して除去することにより、前記基礎1の下方にジャッキ4を設置するための空間を前記基礎1の下方に形成する工程と、該工程が施された後、残された土のう2と前記基礎1の底面との間に、ジャッキ4を設置する工程と、該工程により設置されたジャッキに4よって、沈下した前記基礎1を持ち上げる工程と、からなる土のうを用いた基礎沈下矯正方法。
【選択図】図3

Description

本発明は、不同沈下した建物の基礎を矯正する基礎沈下矯正方法に関し、特に、土のうを用いて不同沈下した基礎を矯正する基礎沈下矯正方法に関する。
従来、建物の基礎が不同沈下を起こした場合に行われていた基礎沈下矯正方法について図11に基づいて説明する。まず、沈下した基礎1の側部の地盤Gが地上から基礎1の下方に亘って掘削され、基礎1の下にジャッキを設置するための空間10が形成される。形成された空間10には、ジャッキ4によって基礎1を持ち上げるのに必要な地盤反力を確保するために、砕石12が撒かれ、さらに鋼板6が敷設された上で基礎1の下にジャッキ4が設置される。そして更にジャッキ4と基礎1との間に基礎1の長手方向に沿ってH型鋼13を介挿して、作業者等によるジャッキ4の操作によって基礎1が持ち上げられ、これにより基礎1の沈下が矯正される。
ところで、基礎等の沈下を防止するための技術として、特許文献1、2に、基礎又は鉄道枕木の下方に複数の土のうを並べ若しくは積層した基礎等の沈下防止構造が開示されている。
特開2000−80637号公報 特開2001−271301号公報
図11に基づいて説明した上記従来の基礎沈下矯正方法は、地盤がある程度強固であることが前提となる。すなわち、地盤が軟弱であったり、泥濘む場合は、上記基礎沈下矯正方法では、ジャッキ4で基礎1を持ち上げるための地盤反力を確保することが困難となる。つまり、ジャッキ4で基礎1を持ち上げようとすると、ジャッキ4と共にその下に敷かれている鋼板6、砕石12が際限なく軟弱地盤にめり込んだり、ジャッキが水平状態から傾いて基礎1を持ち上げることが困難となるからである。
地盤反力を確保できるまで砕石12を追加しつつジャッキアップ作業を試みることも考えられるが、例えば一般的な住宅の基礎が不同沈下を起こした場合は、1棟につき20〜30箇所程度ジャッキアップを要することから、大量の砕石が必要となり、しかも、砕石の撒き出し作業、撒き出した砕石の均し作業、沈下矯正後の砕石回収作業等に多くの時間と労力を費やさなければならない。また、必要な砕石量は軟弱地盤の程度によって大きく変動しその予測が困難なことから、余分に大量の砕石を施工現場へ搬入する必要がある。これにより、砕石の運搬に多くの費用が掛かるという問題も生じる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、建物の基礎の沈下の矯正を容易且つ迅速に行うことを可能とする土のうを用いた基礎沈下矯正方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の土のうを用いた基礎沈下矯正方法は、沈下を起こしていない基礎の下に該基礎を支持する土のうを少なくとも2層以上設置する土のう設置工程と、前記基礎に沈下が発生した場合に、設置した前記土のうを地上に取り出すための穴を形成する土のう取り出し穴形成工程と、前記基礎の下に設置された土のうを、少なくともその最下層を残して除去することにより、前記基礎の下方にジャッキを設置するための空間を前記基礎の下方に形成するジャッキ設置空間形成工程と、該工程が施された後、残された土のうと前記基礎の底面との間に、ジャッキを設置するジャッキ設置工程と、該工程により設置されたジャッキによって、沈下した前記基礎を持ち上げる基礎持ち上げ工程と、を含んでなることを特徴としている。
請求項2記載の土のうを用いた基礎沈下矯正方法は、基礎の下方にジャッキを搬入して設置するための空間を形成するジャッキ搬入設置空間形成工程と、前記空間の底面に土のうを敷設する土のう敷設工程と、敷設された前記土のうと前記基礎の底面との間に、ジャッキを設置するジャッキ設置工程と、該工程により設置されたジャッキによって、沈下した前記基礎を持ち上げる基礎持ち上げ工程と、を含んでなることを特徴としている。
請求項3記載の土のうを用いた基礎沈下矯正方法は、請求項1又は2記載の土のうを用いた基礎沈下矯正方法において、前記ジャッキ設置工程における前記土のうと前記ジャッキとの間には、前記ジャッキが前記土のうの上面に与える面圧を低減する面圧低減材が設けられていることを特徴としている。
請求項1記載の土のうを用いた基礎沈下矯正方法によれば、基礎が沈下した場合には、地面を少しだけ掘り返して、基礎の下に設置された土のうを除去するだけで、ジャッキ設置空間を形成することができるので作業を始めてからジャッキを設置するまでの時間が大幅に短縮される。そして、ジャッキ設置空間には、従来の砕石のように軟弱地盤にめり込むことがない土のうが敷設されているので、ジャッキアップするのに十分な地盤反力を確保することができる。したがって、沈下した基礎の矯正を容易且つ迅速に行うことができる。
請求項2記載の土のうを用いた基礎沈下矯正方法によれば、既に建てられた建物の基礎に対しても適用することができ、従来の砕石のように軟弱地盤にめり込むことが殆どない土のうがジャッキの下に敷設されるので、ジャッキアップするのに十分な地盤反力を確保することができる。したがって、沈下した基礎の矯正を容易且つ迅速に行うことができる。
請求項3記載の土のうを用いた基礎沈下矯正方法によれば、土のうとジャッキとの間に面圧低減材が設けられているので、ジャッキの底部が土のうにめり込むことが防止されるとともに、ジャッキの倒れが防止される。
以下、本発明の第1の実施の形態に係る土のうを用いた基礎沈下矯正方法について図面に基づいて説明する。図1乃至図5に示すように、第1の実施の形態に係る土のうを用いた基礎沈下矯正方法は、建物の基礎1を設ける前に予め土のう2を埋設するなどして、まだ沈下を起こしていない基礎1の下に該基礎1を支持する土のう2を少なくとも2層以上設置する土のう設置工程と、その後、基礎1に不同沈下等の沈下が発生した場合に、設置した土のう2を地上に取り出すための穴3を形成する土のう取り出し穴形成工程と、基礎1の下に設置された土のう2を、少なくともその最下層を残して除去することにより、基礎1の下方にジャッキ4を設置するための空間5を基礎1の下方に形成するジャッキ設置空間形成工程と、該工程が施された後、残された少なくとも1層の土のう2と基礎1の底面との間に、ジャッキ4を設置するジャッキ設置工程と、設置したジャッキ4によって、沈下した基礎1を持ち上げる基礎持ち上げ工程と、を含んで構成される。ここで、前記土のう設置工程において設置される土のう2は、例えば図6の基礎の平面図に示されるように、基礎1の隅部1a、基礎1同士の交差部1bなど、基礎1に不同沈下が発生した際にジャッキアップを要すると想定される箇所に設置されていればよいが、土のう2は、予め基礎1が構築される前に、基礎の下部全体に亘って設けられていてもよい。以下、各工程について更に詳細に説明する。
図1(a)に示すように、前記土のう設置工程においては、建物の基礎1を設ける前に予め土のう2を埋設するなどして、基礎1の下に該基礎1を支持する少なくとも2層以上の土のう2を予め設置する。設置される土のう2の配列や個数は基礎の大きさ荷重等に基づいて適宜変更される。したがって、設置する土のう2の大きさ、配列、個数は限定されないが、例えば一般の住宅の基礎の場合は、縦60cm、横50cm、厚さ15cm位の土のう2を図1及び図6に示すように平面方向に3行3列、深さ方向に5層にて設置することができる。土のう2を設置する場合は、1層ごとに設置し、土のう2同士が形成する隙間には土のうの充填材と同様のもの若しくは地盤と同様の土砂等が充填され前記隙間が閉塞されるとともに各土のう2の横ずれが防止される。
土のう2は、布、プラスチック繊維、不織布等からなる嚢体に、クラッシャラン、砕石、まさ土等が充填されてなるものであり、基礎 の荷重を十分に支持し得るように、転圧により十分に締め固められたものが用いられる。嚢体の大きさ、形状等は特に限定されないが、土のう2が転圧されたとき、つまり、上方から土のう2に押圧力が作用したときに発生する張力によって破損しない程度の強度を要する。また、嚢体に充填される充填材の大きさ形状等も特に限定されないが、転圧による締め固めに適した材料であるクラッシャラン、特に、JIS(日本工業規格) A5001「道路用砕石」に規定される材料又は同等品のC−30若しくはC−40、を用いることが好ましい。
基礎1及びその上の建物を構築後に、図1(b)に示すように、基礎1が沈下量Hだけ沈下した場合、土のう取出し穴形成工程として、図2(c)に示すように、基礎1の下に設置された土のう2を地上に取り出すための穴3を形成する。該穴3は、基礎1の下に設置されている土のう2を取り出して、後述するジャッキ4等を基礎1の下方に搬入して、該基礎1をジャッキアップできるように設置できる程度の大きさで形成されていればよい。なお、基礎1の下全体に亘って土のう2が設けられている場合は、基礎の隅部1a、交差部1bなどジャッキアップが必要な箇所に穴3を形成する。
つぎに、ジャッキ設置空間形成工程として、図2(d)に示すように、基礎1の下に設置された土のう2を、少なくともその最下層を残して除去することにより、基礎1の下方にジャッキ4を設置するための空間5を形成する。但し、基礎1の下方に、後述のジャッキが設置できる程度の空間が確保できる場合は、最下層から2層以上の土のう2を残してもよい。なお、基礎1の下全体に亘って土のう2が設けられている場合は、基礎の隅部1a、交差部1bなどジャッキアップが必要な箇所のみ土のう2を除去する。
つぎに、ジャッキ設置工程として、図3(e)に示すように、残された少なくとも1層の土のう2の上に鋼板6を敷設し、該鋼板6の上面と基礎1の底面の間に、ジャッキ4を設置する。鋼板6はジャッキ4が土のう2の上面に与える面圧を低減するための面圧低減材7としての役割を果たすものであり、当然に当該面圧及び全体の荷重に耐え得るだけの強度を有する。なお、面圧低減材7は、鋼板6のような板状のものに限定されずその他の形状、例えば錘状、立法体形状等、であっても土のう2に掛かる面圧を低減できるものであればよい。また、面圧低減材7はジャッキ4の下部に一体的に設けられたものであってもよい。ジャッキ4は、後に詳述するように、残された土のう2の上面を土台にして、基礎1の底面を持ち上げる作用を起こすものであればよく、いわゆるジャッキ装置に限定されない。なお、ジャッキ4の底面が広いなど、鋼板6を設けて面圧を低減する必要がない場合は鋼板6の設置を省略してもよい。
つぎに、基礎持ち上げ工程として、設置したジャッキ4を伸長することによって、沈下した基礎1を沈下量Hだけ持ち上げる。このとき、土のう2は、その下が軟弱地盤等であっても、軟弱地盤等に対する受圧面積が砕石単体と比べて格段に大きいので、軟弱地盤へめり込んだり沈下することは殆どない。万が一土のう2が軟弱地盤にめり込んだ場合は、さらに一層土のう2をめり込んだ土のうの上面に敷設することにより容易に対処することができる。なお、基礎1を持ち上げるに当たっては、従来技術の欄で説明したように、基礎1に対してジャッキ4の押上げ力が確実に伝達されるように基礎1の底面とジャッキ4の上端部との間にH型鋼等を介挿してもよい。
つぎに、ジャッキ4を撤去した時に、ジャッキ4の支えが無くなることにより持ち上げられた基礎1が降下しないよう、図3(f)及び該図の平面図である図4(g)に示すように、ジャッキ4及び鋼板6を避けて土のう2と基礎1の間にハッチング図示した基礎高さ保持材8を介挿する。該基礎高さ保持材8としては、介挿することが容易であり、後にジャッキ4を撤去するための地上への道筋の確保が容易な土のう2が用いられるが、これが可能であれば他の物を代用してもよい。
つぎに、図4(h)に示すように、基礎1を支持しているジャッキ4を地上へ撤去するとともに、ジャッキ4が設置されていた空間にも土のう2等を介挿して、これに基礎1を支持させる。そして最後に、図5(i)に示すように、掘り出した地盤Gの土砂を埋め戻して作業を完了する。
以上の説明から明らかなように、第1の実施の形態に係る土のうを用いた基礎沈下矯正方法によれば、基礎1が沈下した場合には、基礎1の近傍の地面Gを少し掘り下げて、沈下した基礎1の下に設置された土のう2を除去するだけで、ジャッキ4を設置するための空間5を形成することができるので、作業を始めてからジャッキ4を設置するまでの時間が従来より大幅に短縮される。そのために、土のう設置工程において、予め土のう2を設置するための地盤掘削作業が必要となるが、これは基礎1や建物が構築されていない状態で、大型シャベル等により効率よく行うことができるので、全体工数を考慮しても基礎や建物が構築された後に基礎下を掘削する従来の工法より格段に能率よく行うことができる。また、ジャッキ4を載置する土のう2は、その下が軟弱地盤等であっても、軟弱地盤等に対する受圧面積が砕石単体と比べて格段に大きいので、軟弱地盤へめり込んだり沈下することが殆どない。万が一土のう2が軟弱地盤にめり込んだ場合は、さらに一層土のう2をめり込んだ土のうの上に敷設するだけで簡単に対処することができる。また、軟弱の状態からめり込むことが予想される場合には、ジャッキ設置空間形成工程において(図2(d)参照)、土のう2を2層以上残してもよい。
つぎに、第2の実施の形態に係る土のうを用いた基礎沈下矯正方法について説明する。なお、第1の実施の形態で説明した物と同様のものについては、同符号を付してその説明を省略する。図7乃至図10に示すように、第2の実施の形態に係る土のうを用いた基礎沈下矯正方法は、基礎1の下方にジャッキ4を搬入して設置するための空間11を地上から前記基礎1の下方に亘って形成するジャッキ搬入設置空間形成工程と、前記空間11の底面に土のう2を敷設する土のう敷設工程と、該工程により敷設された土のう2と基礎1の底面との間に、ジャッキ4を設置するジャッキ設置工程と、該工程により設置されたジャッキ4によって、沈下した基礎1を持ち上げる基礎持ち上げ工程と、を含んで構成される。ここで、前記土のう敷設工程において敷設される土のう2は、例えば図6の基礎の平面図に示されるように、基礎1の隅部1a、基礎1同士の交差部1bなど、基礎1に不同沈下が発生した際にジャッキアップを要すると想定される箇所に設置される。以下、各工程について更に詳細に説明する。
図7(a)に示すように、基礎1に沈下が発生して基礎1が沈下量Hだけ沈下した場合、ジャッキ搬入設置空間形成工程として、図7(b)に示すように、地上から基礎1の下方にジャッキ4を搬入して設置するための空間11を地上から基礎1の下方に亘って地盤の土砂を掘り出すことによって形成する。
次いで、図8(c)に示すように、土のう敷設工程として、形成した前記空間11の底面に土のう2を1層以上で敷設する。敷設される土のう2の配列、個数、層数は、地盤の軟弱度に応じて適宜変更される。つまり、土のう2は、その下が軟弱地盤等であっても、軟弱地盤等に対する受圧面積が砕石単体と比べて格段に大きいので、軟弱地盤へめり込んだり沈下することは殆どないが万が一土のう2が軟弱地盤にめり込む場合は、地盤の軟弱度に応じて敷設する土のう2の個数及び総数を増やして、後述するジャッキアップ時における土のう2の軟弱地盤への沈み込みの影響を相殺する。土のう2を敷設する場合は、1層ごとに敷設し、土のう2同士が形成する隙間には土のう2の充填材と同様のもの若しくは地盤と同様の土砂等が充填され前記隙間が閉塞されるとともに各土のう2の横ずれを防止する。なお敷設される土のうは予め十分に転圧されたものであり、後述のジャッキ4が基礎1から受ける荷重により圧縮変形しないように強固に形成されている。
次いで、図8(d)に示すように、ジャッキ設置工程として、前記土のう敷設工程により敷設された土のう2の上面に鋼板6を敷設し、該鋼板6の上面と基礎1の底面との間に、ジャッキ4を設置する。そして、基礎持ち上げ工程として、設置したジャッキ4を伸長することによって、沈下した基礎1を沈下量Hだけ持ち上げて矯正する。なお、従来技術の欄で説明したように、基礎1に対してジャッキ4の押上げ力が確実に伝達されるように基礎1の底面とジャッキ4の上端部との間にH型鋼等を介挿させてもよい。
つぎに、ジャッキ4を撤去した時に、ジャッキ4の支えが無くなることにより持ち上げられた基礎1が降下しないよう、図9(e)(該図の平面図は第1の実施の形態で示した図4(g)と同様である。)に示すように、ジャッキ4及び鋼板6を避けて土のう2と基礎1の間にハッチング図示した基礎高さ保持材8を介挿する。該基礎高さ保持材8としては、介挿することが容易であり、後にジャッキ4を撤去するための地上への道筋の確保が容易な土のう2が用いられるが、これが可能であれば他の物を代用してもよい。
つぎに、図9(f)に示すように、基礎1を支持しているジャッキ4を地上へ撤去するとともに、ジャッキ4が設置されていた空間にも土のう2等を介挿して、これに基礎1を支持させる。そして最後に、図10(g)に示すように、掘り出した地盤Gの土砂を埋め戻して作業を完了する。
以上の説明から明らかなように、第2の実施の形態に係る土のうを用いた基礎沈下矯正方法によれば、既に建てられた建物の基礎1に対しても適用することができ、従来の砕石12のように軟弱地盤にめり込むことが殆どない土のう2がジャッキ4の下に敷設されるので、ジャッキアップするのに十分な地盤反力を確保することができる。したがって、沈下した基礎1の矯正を容易且つ迅速に行うことができる。
本発明は、例えば、建物の基礎が不同沈下を起こした場合に、沈下した基礎を持ち上げて矯正する場合に適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る土のうを用いた基礎沈下矯正方法の手順を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る土のうを用いた基礎沈下矯正方法の手順を示した図である。 本発明の第1の実施の形態に係る土のうを用いた基礎沈下矯正方法の手順を示した図である。 本発明の第1の実施の形態に係る土のうを用いた基礎沈下矯正方法の手順を示した図である。 本発明の第1の実施の形態に係る土のうを用いた基礎沈下矯正方法の手順を示した図である。 土のうを設置する場所を例示した建物の基礎の概略平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る土のうを用いた基礎沈下矯正方法の手順を示した図である。 本発明の第2の実施の形態に係る土のうを用いた基礎沈下矯正方法の手順を示した図である。 本発明の第2の実施の形態に係る土のうを用いた基礎沈下矯正方法の手順を示した図である。 本発明の第2の実施の形態に係る土のうを用いた基礎沈下矯正方法の手順を示した図である。 従来例に係る基礎沈下矯正方法の説明図である。
符号の説明
1 基礎
2 土のう
3 穴
4 ジャッキ
5、11 空間
6、7 鋼板(面圧低減材)

Claims (3)

  1. 沈下を起こしていない基礎の下に該基礎を支持する土のうを少なくとも2層以上設置する土のう設置工程と、
    前記基礎に沈下が発生した場合に、設置した前記土のうを地上に取り出すための穴を形成する土のう取り出し穴形成工程と、
    前記基礎の下に設置された土のうを、少なくともその最下層を残して除去することにより、前記基礎の下方にジャッキを設置するための空間を前記基礎の下方に形成するジャッキ設置空間形成工程と、
    該工程が施された後、残された土のうと前記基礎の底面との間に、ジャッキを設置するジャッキ設置工程と、
    該工程により設置されたジャッキによって、沈下した前記基礎を持ち上げる基礎持ち上げ工程と、を含んでなることを特徴とする土のうを用いた基礎沈下矯正方法。
  2. 基礎の下方にジャッキを搬入して設置するための空間を形成するジャッキ搬入設置空間形成工程と、
    前記空間の底面に土のうを敷設する土のう敷設工程と、
    敷設された前記土のうと前記基礎の底面との間に、ジャッキを設置するジャッキ設置工程と、
    該工程により設置されたジャッキによって、沈下した前記基礎を持ち上げる基礎持ち上げ工程と、を含んでなることを特徴とする土のうを用いた基礎沈下矯正方法。
  3. 前記ジャッキ設置工程における前記土のうと前記ジャッキとの間には、前記ジャッキが前記土のうの上面に与える面圧を低減する面圧低減材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の土のうを用いた基礎沈下矯正方法。
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