JPH0626443B2 - 走行体の高精度定位置停止制御装置 - Google Patents

走行体の高精度定位置停止制御装置

Info

Publication number
JPH0626443B2
JPH0626443B2 JP20623484A JP20623484A JPH0626443B2 JP H0626443 B2 JPH0626443 B2 JP H0626443B2 JP 20623484 A JP20623484 A JP 20623484A JP 20623484 A JP20623484 A JP 20623484A JP H0626443 B2 JPH0626443 B2 JP H0626443B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
notch
stop
amount
ambiguous
accuracy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP20623484A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6185001A (ja
Inventor
鉄郎 野口
誠二 安信
捷二 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP20623484A priority Critical patent/JPH0626443B2/ja
Publication of JPS6185001A publication Critical patent/JPS6185001A/ja
Publication of JPH0626443B2 publication Critical patent/JPH0626443B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L15/00Methods, circuits, or devices for controlling the traction-motor speed of electrically-propelled vehicles
    • B60L15/40Adaptation of control equipment on vehicle for remote actuation from a stationary place

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明な、走行体の高精度定位置停止制御装置に関し、
特にノッチ等の離散的制御入力により運転される車両
を、停止目標地点に精度よく、しかも停止の際のショッ
クを小さくして停車させることができる走行体の高精度
定位置停止制御装置に関する。
〔発明の背景〕
従来の自動列車における定位置停車方法では、ブレーキ
力の変動、軌道の勾配による外力の変動により、目標速
度パターンに対する追従偏差が発生するため、停止精度
が悪化する場合があった。また、追従偏差の発生を防止
するために、ブレーキ装置の比例制御に加えて積分制御
を行うと、ノッチ変更が多くなるため、車両の乗り心地
が悪化するという問題があった。
そこで、本発明者等は、最終的な停止精度を許容範囲内
に収め、しかもノッチ変更回数を減少して乗り心地をよ
くするような定位置停車方法を提案した(特願昭57−
70931号明細書参照)。
上記先願による定位置停車方法は、車両の現在地点と停
止目標地点との距離、車両の速度および加速度を検出
し、これにもとづいてブレーキ制御用ノッチを選択して
ブレーキの制御を行う場合、現在のノッチを保持したと
きの停止位置精度と、ノッチを所定量変化させたときの
停止位置精度とをあいまい量として求め、両者を比較し
てノッチの選択を行うものである。
第4図は、上記先願による自動列車定位置停車制御装置
のブロック図であり、第5図、第6図はその動作説明図
である。
第4図において、1は速度発電機、2は速度発電機1の
過去1秒間のパルスにより、車両の速度(実即度)V
と加速度αとを演算する速度加速度演算装置、3は車
両の現在位置(x)と停止目標地点0との間の距離L
を演算する残距離演算装置、4は地上子、5は地点検
出器、6は現在の車両の速度Vと停止目標地点0まで
の距離Lおよび予め選択したノッチに対応してあらか
じめ定められた減速度βを用いて、次式により現時点
で予め選択したノッチによってブレーキをかけた場合の
停止精度Lを演算する所定ノッチ停止精度演算装置で
ある。
=L−VT 21)(7.2・β)…(1) 7は停止精度Lと現在の速度Vから現在の速度で走
行する場合のブレーク制御開始余裕時間ΔTを次式によ
り求め、その余裕時間ΔTが一定時間(例えば、1秒)
以下となった場合に、定位置停車のためのブレーキ制御
開始の信号を出力するブレーキ制御開始指令演算装置で
ある。
ΔT=3.6・L/V…(2) 8Z,8P,8Nは、それぞれ現時点で現在のノッチを
保持した場合、1ノッチ増加した場合、および1ノッチ
減少した場合の停止精度のあいまい量を演算する停止精
度あいまい量演算装置、9はノッチ変更後、1秒間だけ
ノッチ変更を抑止する信号Mを発生するノッチ変更抑止
装置、10は停止精度あいまい量演算装置8P,8Z,
8Nの出力から、あいまい推論を行い、ノッチ変更が抑
止されていない場合に、ノッチ指令N(t)を演算する
制御ノッチ演算装置、11はブレーキ制御開始指令演算
装置7の出力により制御ノッチ演算装置10の出力を断
続するブレーキ指令演算装置、12はブレーキ装置を示
している。
第5図では、第4図における定位置停止制御のためのブ
レーキ制御開始時刻を決定する動作を示している。
車両が停止目標地点0から所定距離lだけ手前に置かれ
た地点Pを通過し、xにある状況を示している。所定
ノッチ停止精度演算装置6により停止精度Lを求め、
これと現在の速度Vとから、ブレーキ制御開始指令演
算装置7によりブレーキ開始余裕時間ΔTを求めて、こ
の時間ΔTが一定時間(例えば、1秒)以下となった場
合に、ブレーキ制御開始指令を出力する。
第6図では、第4図において、定位置停止のためのブレ
ーキ・ノッチを選択する動作を示している。停止精度あ
いまい量演算装置8P,8Z,8Nでは、残距離演算装
置3で求めた停止目標地点0までの距離Lと速度加速
度演算装置2で求めた現在の速度VT1、加速度αT1
および1ノッチ当りの所定の加速度Δα(例えば、0.
5km/h/秒)から、次式により停止精度のスカラ量L
,L,Lを演算する(第6図参照)。この場合、
加速度αT1,Δαは負の値をとる。
一方、停止精度のあいまい量は、 (a)許容精度内に停止できる(μ)、 (b)停止目標位置に正確に停止できる(μ)、 の2つのあいまい台集合からなるものとする。このあい
まい台集合を表わすメンバシップ関数を、例えば次のよ
うに定義する。xを停止精度〔m〕とし、許容精度を
0.5mとすると、許容精度内に停止できるあいまい台
集合のメンバシップ関数μ(x)は、次のように定義
される。
また、停止位置に正確に停止できるあいまい台集合のメ
ンバシップ関数μ(x)は、次のように決定される。
そして、停止精度は、上記2つのメンバシップ関数μ
(x),μ(x)の値のペアからなるあいまい量で表
わされる。つまり、上記停止精度のスカラ量L
,Lから、現在のノッチを+1ノッチ増加した場
合、現在のノッチを保持した場合、および現在のノッチ
を−1ノッチ減少した場合の各あいまい量
は、次のように表わされる。
停止精度あいまい量演算装置8P,8Z,8Nからの上
記出力より、制御ノッチ演算装置10
は、例えば、次のようなあいまい推論にもとづいてノッ
チの選択を行う。
(i)現在のノッチで許容範囲内に停止できるならば、
現在のノッチを保持する。
(ii)+1ノッチで停止目標位置に正確に停止できるな
らば、1ノッチ増加する。
(iii)−1ノッチで停止目標位置に正確に停止できる
ならば、1ノッチ減少する。
上記あいまい推論による具体的なノッチの選択は、上記
(i)〜(iii)に対応するメンバシップ関数の値(そ
れぞれ、)が最大となるものを選択す
ることにより行う。なお、この制御は、ノッチ変更抑止
装置9からのノッチ変更抑止信号Mがないときに行う。
この方法は、停止精度の許容範囲内で、安全かつ乗り心
地のよい定位置停車方法を実現できる。しかし、停止直
前に高い減速度を生じるノッチが選択される場合があ
り、その場合には高い減速のためにショックが起って、
乗り心地が悪くなるという問題がある。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、このような問題を解決するため、最終
的には停止精度を許容範囲内に収め、かつ停止直前に高
い減速度を生じるノッチを選択しても、そのノッチによ
りショックをなくして、乗り心地を悪くさせない走行体
の高精度定位置停止制御装置を提供することにある。
〔発明の概要〕
上記目的を達成するため、本発明による走行体の高精度
定位置停止制御装置は、走行体の現在地点と停止目標地
点との距離、該走行体の速度と加速度を検出し、これら
にもとづいて現在のノッチを保持した場合の停止位置精
度とノッチを所定量増減した場合の停止位置精度とをあ
いまい量として求め、両者を比較する走行体の定位置停
止制御装置において、停止前の所定の速度以下では、高
い減速度を生じるノッチに対するあいまい量を小さくす
るか、または中程度の減速度を生じるブレーキ制御用ノ
ッチを用いて停止することに特徴がある。
〔発明の実施例〕
第1図は、本発明の一実施例を示す走行体の高精度定位
置停止制御装置のブロック図である。
第1図において、第4図と同じ符号は同一構成要素を示
す。該高精度定位置停止制御装置は、検出系300と、
演算系400と、操作系500とから構成される。
検出系300は、速度発電機1と、速度加速度演算装置
2と地上子4と地点検出器5と、残距離演算3とから構
成され、時々刻々の車両の速度、加速度、および現在位
置と停止目標地点との距離を検出する。
演算系400は、所定ノッチ停止精度演算装置6と、ブ
レーキ制御開始指令演算装置7と、ブレーキ指令演算装
置11と、ノッチ変更抑止装置9と制御量演算系401
とから構成され、該検出系300から出力された時々刻
々の車両の速度、加速度、および現在位置と停止目標地
点との距離から最適なブレーキ指令を算出しそれを出力
する。
ここで、制御量演算系401は、加速度演算装置8
P′、8Z′、8N′と加速度あいまい量演算装置13
P、13Z、13Nと、停止精度あいまい量演算装置1
4P、14Z、14Nと、あいまい量選択装置15P、
15Z、15Nと、制御ノッチ演算装置10とから構成
される。
操作系500は、ブレーキ装置12より構成され、該演
算系400から出力されたブレーキ指令に従いブレーキ
を操作する。また、8Z′,8P′,8N′は、それぞ
れ現時点で現在のノッチを保持した場合、1ノッチ増加
した場合および1ノッチ減少した場合の加速度を演算す
る加速度演算装置、13Z,13P,13Nは、それぞ
れ現地点で現在のノッチを保持した場合、1ノッチ増加
した場合、および1ノッチ減少した場合の加速度のあい
まい量を演算する加速度あいまい量演算装置、14Z,
14P,14Nは、それぞれ現時点で現在のノッチを保
持した場合、1ノッチ増加した場合および1ノッチ減少
した場合の停止精度のあいまい量を演算する停止精度あ
いまい量演算装置、15Z,15P,15Nは、それぞ
れ現時点で現在のノッチを保持した場合、1ノッチ増加
した場合、および1ノッチ減少した場合の加速度と停止
精度のあいまい量の最小値をとるあいまい量選択装置で
ある。
第1図の定位置停止制御装置による停止制御方法におい
ては、停止直前において高い減速度を生じるノッチに対
するメンバシップ関数の値を、他のブレーキ制御用ノッ
チに対するメンバシップ関数に比べて小さくし(例え
ば、0.5以下)、停止精度の許容範囲内において高い
減速度を生じるノッチが選択されないようにすることに
より、停止直前の乗り心地を悪くさせないようにする。
第2図は、第1図における定位置停止のためのブレーキ
・ノッチを選択する動作を示す図である。
加速度演算装置8P′,8Z′,8N′では、速度、加
速度演算装置2で求めた加速度αT1および1ノッチ当り
の所定の加速度Δα(例えば、0.5km/h/秒)か
ら、次式により加速度α,α,αを算出する。
一方、加速度あいまい量は、加速度あいまい量演算装置
13P,13Z,13Nで演算され、例えば、次に定義
するようなメンバシップ関数によるあいまい台集合から
なるものとする。
|α|<αのとき、μ(|α|)=1.0 α≦|α|αmaxのとき、 ここで、αは負の加速度とし、αは、例えば、5ノッ
チ相当の加速度の絶対値、αmaxは最大加速度(例え
ば、7ノッチ相当)の絶対値である。また、加速度は、
上記メンバシップ関数μ(α)の値からなるあいまい
量で表わされる。すなわち、8P′,8Z′,8N′の
それぞれの加速度演算装置の結果α,α,α
ら、現在のノッチを+1ノッチ増加した場合、現在のノ
ッチを保持した場合、および現在のノッチを1ノッチ減
少した場合の加速度のあいまい量は、
次のように表わされる(第2図(a)参照)。
一方、停止精度あいまい量演算装置14P,14Z,1
4Nでは、残距離演算装置3で求めた停止目標地点0ま
での距離Lと、速度加速度演算装置2で求めた現在の
速度VT1と、加速度演算装置8P′,8Z′,8N′で
求めたα,α,αとから、式(3)と等価な次式
により停止精度のスカラ量L,L,Lを算出する
(第2図(d)参照)。この場合、加速度α,α
αは、負の値をとる。
一方、停止精度のあいまい量は、次の2つのあいまい台
集合からなるものとする。
(a)許容精度内に停止できる(μ…第2図(b))。
(b)停止目標位置に正確に停止できる(μ…第2図
(c))。
このあいまい台集合を表わすメンバシップ関数は、例え
ば次のように定義される。すなわち、xを停止精度
(m)とし、許容精度Δaを0.5mとすると、上記許
容精度内に停止できるあいまい台集合のメンバシップ関
数μ(x)は、次のように定義される。
また、停止目標位置に正確に停止できるあいまい台集合
のメンバシップ関数μ(x)は、次のように定義され
る。
そして、停止精度は、上記2つのメンバシップ関数μ
(x),μ(x)の値のペアからなるあいまい量で表
わされる。すなわち、停止精度のスカラ量L,L
から、現在のノッチを1ノッチ増加した場合、現在
のノッチを保持した場合、および現在のノッチを1ノッ
チ減少した場合の停止精度のあいまい量C,C,C
は、次のように表わされる。なお、本式は式(6)と
同じである。
あいまい量選択装置15P,15Z,15Nは、車両の
速度V≦V(例えば、5km/h)のとき、加速度あ
いまい量演算装置からの出力と、停止
精度あいまい量演算装置からの出力
の各々に対応するものの最小値を選択する。
すなわち、装置15は、値min()を出力
する。ここでmin(a,b)は2つの量a,bのうちの最小値
を意味する。同様に、装置15Zは値min(
)を、また装置15Nは値min()を出
力する。なお、車両の速度がV>Vのときには、装
置15P、15Z、15Nはそれぞれ、
を選択する。
あいまい量選択装置15P,15Z,15Nからの出力
より、制御ノッチ演算装置10は、例えば次のようなあ
いまい推論にもとづいてノッチの選択を行う。
(i)現在のノッチで許容範囲に停止できるならば、現
在のノッチを保持する。
(ii)1ノッチの増加で停止目標位置に正確に停止でき
るならば、1ノッチ増加する。
(iii)1ノッチの減少で停止目標位置に正確に停止で
きるならば、1ノッチ減少する。
上記あいまい推論により、具体的にノッチを選択するた
めには、上記(i)〜(iii)に対応するメンバシップ
関数の値すなわち、装置15Z、15P、15Nの出力
値が最大となるものを選択すればよい。なお、この制御
は、ノッチ変更抑止装置9からのノッチ変更抑止信号M
がないときに行われる。
第1図においては、各種演算装置6〜11,13〜15
を設けて、高精度停止制御装置をハードウエアで構成し
ているが、演算にはマイクロ・コンピュータを用いて、
プログラムにより処理することもできる。
第3図は、本発明の高精度定位置停止制御をプログラム
により実現した場合のフローチャートである。
このプログラムは、車両の速度V、加速度α、停止
目標地点までの距離Lにもとづいて、ノッチ指令N
(t)を求める機能を有している。すなわち、先ず、加
速度α,α,αを算出し(式(7)参照、ステッ
プ101)、これらの値から停止精度のスカラ量L
,Lを算出し(式(10)参照、ステップ102)、
次に加速度α,α,αより、加速度のあいまい量
μ(α),μ(α),μ(α)を求める
(式(9)参照、ステップ103)。次に許容精度内に
停止できるあいまい台集合のメンバシップ関数μ(L
),μ(L,μ(L)を求めた後(ステップ
104)、停止目標位置に正確に停止できるあいまい台
集合のメンバシップ関数μ(L),μ(L),
μ(L)を求める(ステップ105)。
次に、車両の速度がV>T(例えば、5km/h)で
あるか判断して、V≦Vの場合には、μ(α
とμ(L)の最小値、μ(α)とμ(L
の最小値、μ(α)とμ(L)の最小値のうち
の量も大きいものを選択する(ステップ106,10
8,109)。また、V>Vの場合には、μ(L
),μ(L),μ(L)のうちの最大値μma
xを調べる(ステップ107,109)。そして、μ
maxを与える制御スカラ量L,L,Lを選択し
て、現在のノッチN(t)に修正を加える(ステップ1
09)。
なお、実施例1においては、あいまい推論で、ノッチの
増減を±1ノッチとしたが、より多くのノッチ変化を選
択範囲に加えてもよいのは勿論である。また、本実施例
においては、停止精度および加速度のあいまい量を定義
するあいまい台集合のメンバシップ関数を式(8),式
(11),式(12)のように定義しているが、本発明
はこのような式のみに限定されない。このように、本実
施例では、停止前のある速度以下になると高い減速度を
生じるノッチに対してあいまい量を小さくしたので、上
記速度以下において、中程度の減速度を生じるノッチを
選択した場合の停止精度がその許容範囲内にあるときに
は、よりより停止精度を与えるとともに、高い減速度を
生じるノッチが選択されないようにするので、きわめて
停止精度がよく、かつ、停止時のショックは小さい。
第7図は、本発明の他の実施例を示す高精度定位置停止
制御装置のブロック図である。
該高精度定位置停止制御装置は、検出系300と、演算
系400と、操作系500とから構成される。
検出系300は、速度発電機1と、速度加速度演算装置
2と地上子4と、地点検出器5と、残距離演算3とから
構成され、時々刻々の車両の速度、加速度、および現在
位置と停止目標地点との距離を検出する。
演算系400は、所定ノッチ停止精度演算装置6と、ブ
レーキ制御開始指令演算装置7と、ブレーキ指令演算装
置11と、ノッチ変更抑止装置9と、制御量演算系40
1とから構成され、上記検出系300から出力された時
々刻々の車両の速度、加速度、および現在位置と停止目
標地点との距離から最適なブレーキ指令を算出しそれを
出力する。
ここで、制御量演算系401は停止精度あいまい量演算
装置8P,8Z,8Nと、制御ノッチ演算装置10とか
ら構成される。
操作系500は、ブレーキ装置12より構成され、該演
算系400から出力されたブレーキ指令に従いブレーキ
を操作する。
第7図においては、第4図に示す先願の定位置停車方法
を与える制御装置とほぼ同一ハードウエアでよく、ただ
停止精度演算装置6が使用する減速度をβP1とβP2の2
つに増加する。すなわち、所定ノッチ停止精度演算装置
6は、現在の車両の速度Vと停止目標地点0までの距
離L、およびあらかじめ選択したノッチに対応してあ
らかじめ定められた減速度βP1、および停止前の一定速
度V以下において、あらかじめ定められたノッチに対
応した減速度βP2を用いて、次式により現地点であらか
じめ選択した上記ノッチによりブレーキをかけた場合の
停止精度Lを演算する。
その他の構成要素は、第4図と全く同一である。
第7図の実施例では、中程度の減速度を生じるブレーキ
制御用ノッチを用いて停止することをあらかじめ考慮に
入れて、現在のノッチを増減した場合の停止位置精度
と、ノッチを所定量変化させた場合の停止位置精度とを
あいまい量として求め、両者を比較して、上記ノッチの
選択を行う。
第8図,第9図は、第7図の装置の動作説明図である。
第8図では、定位置停止制御のためのブレーキ制御開始
時刻を決定する動作を示している。車両が停止目標地点
0から所定距離lだけ手前の地点Pを通過し、xにあ
る状況を示している。停止精度演算装置6が減速度βP1
と、一定速度V以下においてあらかじめ定められたノ
ッチに対応する減速度βP2とを用いて停止精度Lを求
める。次に、ブレーキ制御開始指令演算装置7が、上記
と現在の速度Vとから、ブレーキ開始余裕時間Δ
Tを求めて、この時間ΔTが一定時間(例えば、1秒)
以下となった場合に、ブレーキ制御開始指令を出力す
る。
第9図では、車両の速度Vが一定速度V(例えば2
0km/h)より大きい場合に、定位置停止のためブレー
キ・ノッチを選択する動作を示している。
停止精度あいまい量演算装置8P,8Z,8Nでは、残
距離演算装置3で求めた現在の速度VT1、加速度αT1
1ノッチ当りの所定の加速度Δα(例えば、0.5km/
h/秒)および停止前の一定速度V以下においてあら
かじめ定められたノッチに対応した加速度αT1′から、
次式により停止精度のスカラ量L,L,Lを算出
する(第9図(c)参照)。
この場合、加速度αT1およびαT1′は負の値をとる。
第9図(a)(b)は、許容精度内および目標位置に停
止できるあいまい台集合のメンバシップ関数μ,μ
の曲線上における停止精度のあいまい量
を示している。
第10図は、第7図の装置において、車両の速度V
一定速度Vより小さい場合に、定位置停止のためのブ
レーキ・ノッチを選択する動作を示している。
停止精度あいまい量演算装置8P,8Z,8Nでは、残
距離演算装置3で求めた現在の速度VT2、加速度αT2
1ノッチ当りの所定の加速度Δα(例えば、0.5km/
h/秒)から、次式により停止精度のスカラ量L′,
′,L′を算出する。この場合、加速度αT2およ
びΔαは負の値をとる。
一方、停止精度のあいまい量を、次の2つのあいまい台
集合からなるものとする。
(a)許容精度内に停止できる(μ)。
(b)停止目標位置に正確に停止できる(μ)。
このあいまい台集合を表わすメンバシップ関数は、例え
ば、次のように定義される。すなわち、xを停止精度
(m)とし、許容精度を0.5mとすると、許容精度内
に停止できるあいまい台集合のメンバシップ関数μ
(x)は、次のように定義される。なお、本式は式
(4)と同じである。
また、停止目標位置に正確に停止できるあいまい台集合
のメンバシップ関数μ(x)は、次のように定義され
る。なお、本式は式(5)と同じである。
停止精度は、上記2つのメンバシップ関数μ(x),
μ(x)の値のペアからなるあいまい量で表わされ
る。すなわち、停止精度のスカラ量L,L,L
るいはL′,L′,L′から、現在のノッチを保
持した場合、およびノッチを±1ノッチ増減した場合の
各停止精度のあいまい量は、次のよう
に表わされる(第10図(a)(b)参照)。
停止精度あいまい量演算装置8P,8Z,8Nからの出
より、制御ノッチ演算装置10は、
例えば、次のようなあいまい推論に基づきノッチの選択
を行う。
(i)現在のノッチで許容範囲内に停止できるならば、
現在のノッチを保持する。
(ii)+1ノッチで停止目標位置を正確に停止できるな
らば、1ノッチ増加する。
(iii)−1ノッチで停止目標位置に正確に停止できる
ならば、1ノッチ減少させる。
このあいまい推論を用いて具体的にノッチを選択する場
合には、上記(i)〜(iii)に対応するメンバシップ
関数の値(P2ZN2)が最大となるものを選択
すればよい。勿論、この制御は、ノッチ変更抑止装置9
からのノッチ変更抑止信号Mがないときに行われる。
なお、第10図(a)(b)は、各停止精度のあいまい
量を示す図である。
本実施例においては、停止直前の一定速度V以下で
は、中程度の減速度で停止することにし、また一定速度
以上では、あらかじめそのことを考慮して停止精度
を求め、ノッチの選択を行うので、停止精度がよく、か
つ大きな減速度による停止時のショックは小さい。
なお、上記実施例では、第7図に示すように、各種演算
装置6〜11を設け、高精度定位置停止制御装置をすべ
てハードウェアにより構成しているが、演算にはマイク
ロ・コンピュータによるプログラム処理を行うこともで
きる。
第11図は、第7図の制御をプログラムで行った場合の
処理フローチャートである。
このプログラムは、車両の速度V、加速度α、停止
目標地点までの距離Lにもとづいてノッチ指令N
(t)を求める機能を有している。
第3図の実施例と比較すれば明らかなように、第11図
の実施例では、加速度α,α,αの算出、およ
び、それから加速度あいまい量μ(α),μ(α
),μ(α)を算出するステップは不要である
が、車両の速度が一定速度Vより小さい場合の停止精
度のスカラ量L′,L′,L′を別個に算出する
必要がある。
先ず、ホールド時間からの起動周期を引き(ステップ2
01)、ホールド時間が0または負の値であるときには
(ステップ202)、停止精度Lを演算する(前式(1
4)参照、ステップ203)。次に、ブレーキ制御開始余
裕時間ΔTを求め(前式(2)参照、ステップ20
4)。余裕時間ΔTが1秒未満のとき、V>Vか否
かを判断する(ステップ205,206)。V>V
の場合には、先ず、停止精度のスカラ量L,L,L
を求めた後(前式(15)参照、ステップ207)、あい
まい台集合のメンバシップ関数(許容精度内に停止可
能)μ(L),μ(L),μ(L)および
メンバシップ関数(停止目標位置に正確に停止可能)μ
(L),μ(L),μ(L)を求める(ス
テップ208,209)。そして、μ(L), μ(L),μ(L)のうちの最大の値のものを
選択して、ノッチに修正を加える(ステップ210,2
11)。
一方、V<Vの場合には、停止精度のスカラ量
′,L′,L′を求めた後(前式(16)参照、ス
テップ212)、あいまい台集合のメンバシップ関数を
求め、{μ(L,μ(L,μ(L}の中で
最大のものを選択し、ノッチに修正を加える(ステップ
213〜216)。そして、ノッチが変化したとき、ホ
ールド時間を1.0とする(ステップ217)。
なお、実施例においては、停止精度のあいまい量を定義
するためのあいまい台集合のメンバシップ関数を式(1
7)、式(18)で定義したが、この式だけに限定されないの
は勿論である。また、あいまい推論において、ノッチの
増減を±1ノッチとしたが、より多くのノッチ変化を選
択範囲としてもよい。
なお、実施例では、列車の停車方法を説明しているが、
同じような走行体、例えば自動車、船舶、航空機等のす
べてに適用できるのは勿論である。
本発明の第1の実施例では、停止直前における高い減速
度を生じるノッチに対するメンバシップ関数の値を、他
のブレーキ制御用ノッチに対するそれと比較して小さく
することにより、また第2の実施例では、停止前のある
速度以下では、中程度の減速度を生じるブレーキ制御用
ノッチを用いて停止することを考慮に入れて、あいまい
量を比較することにより、停止直前のショックを小さく
し、乗り心地を良くする。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、停止走行体の現
在地点と停止目標地点との距離、走行体の速度、加速度
を検出し、これらにもとづいて、ブレーキ制御用ノッチ
を選択してブレーキ制御を行う走行体の定位置停止制御
装置において、現在のノッチを保持した場合の停止位置
精度と、ノッチを所定量変化させた場合の停止位置精度
とをあいまい量として求め、両者を比較して、ノッチの
選択を行う場合に、停止前のある速度以下では中程度の
減速度を生じるブレーキ制御用ノッチを用いることを考
慮しておくか、また停止前のある速度以下では高い減速
度を生じるノッチに対するあいまい量を小さくしたの
で、停止精度がきわめてよく、かつ、停止時のショック
が小さく、乗り心地がよいという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す高精度定位置停止制
御装置のブロック図、第2図は第1図の動作を説明する
図、第3図は第1図の動作をブログラムで制御する場合
のフローチャート、第4図は先願による定位置停車制御
装置のブロック図、第5図,第6図は第4図の動作を説
明する図、第7図は本発明の第2実施例を示す高精度定
位置停止制御装置のブロック図、第8図,第9図,第1
0図は第7図の動作を説明する図、第11図は第7図の
動作をプログラムで制御するためのフローチャートであ
る。 1……速度発電機、2……速度加速度演算装置、3……
残距離演算装置、4……地上子、5……地点検出器、6
……停止精度演算装置、7……ブレーキ開始指令装置、
8Z,8P,8N……停止精度あいまい量演算装置、8
Z′,8P′,8N′……加速度演算装置、9……ノッ
チ変更抑止装置、10……制御ノッチ演算装置、11…
…ブレーキ指令演算装置、12……ブレーキ装置、13
Z,13P,13N……加速度あいまい量演算装置、1
4Z,14P,14N……停止精度あいまい量演算装
置、15Z,15P,15N……あいまい量選択装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出系(300)と、演算系(400)と
    を有する走行体の高精度定位置停止制御装置であって、 検出系(300)は、走行体の時々刻々の、速度と、加
    速度と、現在位置と停止目標位置との間の距離とを検出
    して出力し、 演算系(400)は、 検出系(300)の出力と現在のノッチ信号とを入力
    し、ノッチの現在位置を保持した場合と、ノッチを修正
    して所定量だけ増・減した場合とのそれぞれについて、 加速度を求める処理(8P′,8Z′,8N′;10
    1)と、加速度のあいまい量を求める処理(13P,1
    3Z,13N;103)と、停止精度のあいまい量を求
    める処理(14P,14Z,14N;104,105)
    とを行ない、該停止精度のあいまい量は、(a)許容精
    度内で目標位置に停止できる、(b)正確に目標位置に
    停止できる、のペアのうちいずれか一方からなる量であ
    り、 速度と、加速度のあいまい量と、停止精度のあいまい量
    とからあいまい量選択処理(15P、15Z、15N;
    106,107,108)を行ない、該あいまい量選択
    処理は、速度が(a)停止前の一定速度以上では、停止
    精度のあいまい量を選択し、(b)該一定速度以下で
    は、加速度のあいまい量と、停止精度のあいまい量との
    小なるものを選択するものであり、 選択されたあいまい量から最大値を持つものを求め、か
    つ(a)該求められたあいまい量が現ノッチを保持した
    時のものである場合は、現ノッチを保持し、(b)該あ
    いまい量が現ノッチを所定量増加した時のものである場
    合は、現ノッチを該所定量増加し、(c)該あいまい量
    が現ノッチを所定量減少した時のものである場合は、現
    ノッチを該所定量減少するものである制御ノッチの選択
    処理(10;109)を行ない、対応する修正した制御
    ノッチ信号を出力するものである 走行体の高精度定位置停止制御装置。
  2. 【請求項2】検出系(300)と、演算系(400)と
    を有する走行体の高精度定位置停止制御装置であって、 検出系(300)は、走行体の時々刻々の、速度と、加
    速度と、現在位置と停止目標位置との間の距離とを検出
    して出力し、 演算系(400)は、 検出系(300)の出力と現在のノッチ信号とを入力
    し、ノッチの現在位置を保持した場合と、ノッチを修正
    して所定量だけ増・減した場合とのそれぞれについて、 停止精度のあいまい量を求める処理(8P,8Z,8
    N;210,215)を行ない、該停止精度のあいまい
    量は、(a)許容精度内で目標位置に停止できる、
    (b)正確に目標位置に停止できる、のペアのうちのい
    ずれか一方からなる量であり、速度が(a)停止前の一
    定速度以上では、別途定めた所定の速度を境として該所
    定の速度より高速走行時と低速走行時とで相異なる加速
    度を想定して求めた停止精度のあいまい量を選択し、
    (b)該一定速度以下では、全速度域にわたり一定の加
    速度を想定して求めた停止精度のあいまい量を選択する
    ものであり、選択されたあいまい量から最大値を持つも
    のを求め、かつ(a)該求められたあいまい量が現ノッ
    チを保持した時のものである場合は現ノッチを保持し、
    (b)該あいまい量が現ノッチを所定量増加した時のも
    のである場合は、現ノッチを該所定量増加し、(c)該
    あいまい量が現ノッチを所定量減少した時のものである
    場合は、現ノッチを該所定量減少すものである制御ノッ
    チの選択処理(10;211、216)を行ない、 対応する修正した制御ノッチ信号を出力するものである 走行体の高精度定位置停止制御装置。
JP20623484A 1984-10-03 1984-10-03 走行体の高精度定位置停止制御装置 Expired - Lifetime JPH0626443B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20623484A JPH0626443B2 (ja) 1984-10-03 1984-10-03 走行体の高精度定位置停止制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20623484A JPH0626443B2 (ja) 1984-10-03 1984-10-03 走行体の高精度定位置停止制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6185001A JPS6185001A (ja) 1986-04-30
JPH0626443B2 true JPH0626443B2 (ja) 1994-04-06

Family

ID=16519973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20623484A Expired - Lifetime JPH0626443B2 (ja) 1984-10-03 1984-10-03 走行体の高精度定位置停止制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0626443B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101163306B1 (ko) * 2007-12-06 2012-07-05 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 열차 정보 관리 장치
JP4929211B2 (ja) * 2008-03-17 2012-05-09 株式会社東芝 列車制御装置
JP5914374B2 (ja) * 2013-01-30 2016-05-11 株式会社日立製作所 自動列車運転装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6185001A (ja) 1986-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR910008882B1 (ko) 정위치 정차방법 및 장치
US5051735A (en) Heads-up display system for a road vehicle
JP2799375B2 (ja) 衝突防止装置
KR960033976A (ko) 차량의 선회에 따라서 변화하는 운동 상태량의 추정방법
US9914453B2 (en) Method for predicting the travel path of a motor vehicle and prediction apparatus
JPS59196467A (ja) 車輪速及びまたは車輪加減速度検出方法
JPH0626443B2 (ja) 走行体の高精度定位置停止制御装置
CN116691626B (zh) 基于人工智能的车辆制动系统及方法
JP3167992B2 (ja) カーブ進入制御装置
JPH0564001B2 (ja)
US20220203984A1 (en) Consideration of acceleration lag in lead vehicle to enhance host vehicle operation
EP4056441A1 (en) Back propagation planning for adas/ad motion planning and control
US5960377A (en) Speed calculation derived from distance pulses utilizing acceleration
JPH06297982A (ja) 車両用走行制御装置
JPH0785607B2 (ja) 車両定位置停止制御方法
JPS58192407A (ja) 車輌自動運転方法
JP3433057B2 (ja) 車両用追従制御装置
JPH03117306A (ja) 車両自動制御方法
JPH05114100A (ja) 自動車の測距データ処理方法
JP3088807B2 (ja) 追突防止システムの減速制御方法
WO2022188716A1 (zh) 车辆控制方法、装置、设备及计算机存储介质
JPS63180864A (ja) 車体速度の推定演算方法
JP3191465B2 (ja) 車両旋回限界判定装置
JP2512737B2 (ja) 自動列車運転装置
JP2804338B2 (ja) 自動車の速度制御装置