JPH06264009A - 導電塗料組成物及び導電塗膜の製造法 - Google Patents

導電塗料組成物及び導電塗膜の製造法

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JPH06264009A
JPH06264009A JP5366693A JP5366693A JPH06264009A JP H06264009 A JPH06264009 A JP H06264009A JP 5366693 A JP5366693 A JP 5366693A JP 5366693 A JP5366693 A JP 5366693A JP H06264009 A JPH06264009 A JP H06264009A
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parts
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coupling agent
fine particles
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Jun Matsuzawa
純 松沢
Han Sasaki
範 佐々木
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Hitachi Chemical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C3/00Treatment in general of inorganic materials, other than fibrous fillers, to enhance their pigmenting or filling properties
    • C09C3/12Treatment with organosilicon compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】導電性、透明性および耐擦傷性に優れた導電塗
膜をエネルギー効率よく生産することができる導電塗料
組成物ならびに導電塗膜の製造法を提供する。 【構成】(A)アンチモンがドープされた酸化スズ微粒
子を紫外線官能基を有するシランカップリング剤により
その粒子径が0.2μm以下に解膠した分散液、(B)
テトラアルコキシシランまたはこの部分加水分解物と上
記のシランカップリング剤とを加水分解して得られるシ
ロキサン系ポリマー、(C)光増感剤および(D)有機
溶剤を含有してなる導電塗料組成物ならびにこの導電塗
料組成物を基材面上に塗装し、紫外線を照射して硬化さ
せることを特徴とする導電塗膜の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導電塗料組成物、さらに
詳しくはガラス、セラミックスなどの基材面上に透明性
に優れた導電膜を形成するのに好適な紫外線(以下、U
Vとする)硬化型導電塗料組成物およびこれを用いた導
電塗膜の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、帯電防止を目的として、テレビの
ブラウン管や各種のOA機器のディスプレイのガラス面
上に導電性の塗膜が形成されている。塗膜形成方法とし
ては、水酸基含有ポリマー、高級アルコール、界面活性
剤などの有機物を塗布する方法が知られているが、この
方法では吸着した水分により塗膜の導電性を得ているた
め、帯電防止効果が周囲の環境によって異なり、またそ
の寿命も短く実用的でない。
【0003】これに対して無機質の導電性微粒子を用い
て帯電防止膜を形成する方法が試みられている。例え
ば、特開昭62−187188号公報には、スズ化合物
やアンチモンをドープしたスズ化合物を加水分解して得
られた微粒子を有機溶剤中に分散させ、これを基材面上
に塗布後焼成する方法が開示されている。しかし、この
方法では塗膜を基材面に焼付けるために400℃以上の
高温が必要とされるという欠点がある。また特開昭62
−252381号公報には、導電性微粒子、バインダ樹
脂および溶剤からなる組成物が開示されているが、バイ
ンダ樹脂が有機系のため耐擦傷性に限界がある。さらに
特開平1−299887号公報には、酸化スズ微粒子、
シロキサン系ポリマーおよび有機溶剤からなる帯電防止
処理液が開示されているが、バインダが加熱硬化タイプ
のため、目的とする耐擦傷性を得るためには150℃以
上の加熱処理が必要とされ、ブラウン管表面の薄い帯電
防止膜を得るためにブラウン管全体を加熱しなければな
らず、エネルギー効率上望ましくなく、またブラウン管
の破損を防ぐためには加熱と冷却に多大な時間が必要と
されるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の従来
技術の問題点を解決し、導電性、透明性および耐擦傷性
に優れた導電塗膜をエネルギー効率よく生産することが
できるUV硬化型の導電塗料組成物ならびにこの組成物
を用いた導電塗膜の製造法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)アンチ
モンがドープされた酸化スズ微粒子をUV官能基を有す
るシランカップリング剤によりその粒子径が0.2μm
以下に解膠した分散液、(B)テトラアルコキシシラン
またはこの部分加水分解物と上記のシランカップリング
剤とを加水分解して得られるシロキサン系ポリマー、
(C)光増感剤および(D)有機溶剤を含有してなる導
電塗料組成物ならびにこの導電塗料組成物を基材面上に
塗装し、紫外線を照射して硬化させることを特徴とする
導電塗膜の製造法に関する。
【0006】本発明に用いられる(A)成分の分散液
は、アンチモンがドープされた酸化スズ微粒子の粒子径
を、UV官能基を有するシランカップリング剤により
0.2μm以下に解膠して得られる。アンチモンがドー
プされた酸化スズ微粒子は、例えば、塩酸水溶液、アル
コール溶液またはこれらの混合溶液に塩化スズと塩化ア
ンチモンを溶解させ、この溶液を加熱水中に加えて沈澱
物を析出させ、該沈澱物を濾別洗浄したあと、焼成、粉
砕することによって製造することができる。このアンチ
モンがドープされた酸化スズ微粒子の好適な例として
は、三菱マテリアル社製商品名T−1などが挙げられ
る。
【0007】UV官能基を有するシランカップリング剤
としては、下記一般式 (I)
【数1】 (ただし、Rはメタクリル基またはアクリル基、グリシ
ジル基などのUV官能基、R′は炭素数1〜5のアルキ
ル基、nは1または2を示す)で表されるものが好まし
く、その例としてはγ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シランなどが挙げられる。アンチモンがドープされた酸
化スズ微粒子の粒子径は、薄膜形成性、透明性および分
散性からシランカップリング剤により0.2μm以下に
解膠される。この粒子径をUV官能基を有するシランカ
ップリング剤により0.2μm以下に解膠する方法とし
ては、ヘンシルミキサー、スーパーミキサーなどでよく
攪拌されている酸化スズ微粒子中にシランカップリング
剤を噴霧または点滴により添加する乾式法、酸化スズ微
粒子を溶剤の存在下にシランカップリング剤とともに高
速攪拌する湿式法、高温状態の酸化スズ微粒子にシラン
カップリング剤をスプレーにより噴霧添加するスプレー
法などが挙げられるが、微粒子全体を均一に処理するこ
とができる湿式法が好ましい。湿式法による分散装置と
しては、ボールミル、サンドミル、3本ロールなどが用
いられるが、より高い粉砕力が得られる遊星型ボールミ
ル、アニュラー型ミルなどが好ましい。
【0008】アンチモンがドープされた酸化スズ微粒子
と、UV官能基を有するシランカップリング剤との配合
量は、酸化スズ微粒子の分散性の点から、酸化スズ微粒
子100重量部に対し、シランカップリング剤10〜1
00重量部の範囲とするのが好ましい。シランカップリ
ング剤の配合量が10重量部未満では分散液中での酸化
スズ微粒子の分散性が悪く、100重量部を超えると塗
膜の耐擦傷性が低下する傾向がある。解膠された酸化ス
ズ微粒子の組成物中の配合割合は、後述するシロキサン
系ポリマー(B)100重量部に対して10〜400重
量部の範囲とするのが好ましい。酸化スズ微粒子の配合
量が10重量部未満では低抵抗化が不充分であり、40
0重量部を超えると耐擦傷性が低下する傾向にある。
【0009】本発明に用いられる(B)成分のシロキサ
ン系ポリマーは、テトラアルコキシシランまたはこの部
分加水分解物と、上記したUV官能基を有するシランカ
ップリング剤とを加水分解して得られる。さらに詳しく
はテトラアルコキシシランまたはその部分加水分解物を
溶剤に溶解し、これに上記のシランカップリング剤を加
え、さらに必要に応じて水または結合剤を添加すること
によって得られる。テトラアルコキシシランの部分加水
分解物は、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ンなどのテトラアルコキシシランをエチルアルコール、
メチルエチルケトンなどの一般的なシロキサン系ポリマ
ーの合成時に使用される溶剤に溶解後、テトラアルコキ
シシラン1モルに対して1.0〜20.0モルに相当す
る量の水を添加することによって得られる。また、必要
に応じて塩酸、マレイン酸などの触媒を用いることもで
きる。この反応は室温〜100℃で溶剤の沸点を超えな
い範囲が好ましく、反応時間は成膜性、塗膜強度の点か
ら10分〜15時間程度の範囲が好ましい。シランカッ
プリング剤との加水分解時の溶剤としては、メチルアル
コール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、
ブチルアルコールなどのアルコール類、アセトン、メチ
ルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチ
ルなどのエステル類などの一般的なシロキサン系ポリマ
ーの合成時に使用される溶剤が挙げられる。加水分解に
必要な水の量は、通常、テトラアルコキシシラン1モル
に対して1.0〜20.0モルの範囲である。水の量が
1.0モル未満では成膜性が悪いために均一な塗膜とな
りにくく、20.0モルを超えると塗膜の耐擦傷性が低
下する傾向がある。
【0010】また加水分解の際には必要に応じて触媒と
して塩酸、硝酸などの無機酸、マレイン酸、酢酸などの
有機酸が使用できる。また反応温度は室温〜100℃で
溶剤の沸点を超えない範囲が好ましく、反応時間は成膜
性、塗膜強度の点から10分から15時間程度の範囲が
好ましい。UV官能基を有するシランカップリング剤の
配合量は、塗膜の成膜性からテトラアルコキシシランま
たはこの部分加水分解物100重量部に対して10〜3
00重量部が好ましい。シランカップリング剤が10重
量部未満ではUV硬化性が不充分なために塗膜強度が弱
く、300重量部を超えると耐擦傷性が低下する傾向に
ある。
【0011】結合剤としては、テトラアルコキシシラ
ン、この部分加水分解物およびシランカップリング剤よ
りも加水分解性に優れる、テトラブトキシチタネート、
テトラブトキシジルコネート等のテトラアルコキシ金属
類、アセチルアセトナトリブトキシチタネート、ジアセ
チルアセトナジブトキシジルコネート等のテトラアルコ
キシ金属類の誘導体などが挙げられる。結合剤の配合量
は、塗膜の成膜性からテトラアルコキシシランまたはこ
の部分加水分解物100重量部に対して10〜200重
量部が好ましく、結合剤が10重量部未満ではテトラア
ルコキシシランまたはこの部分加水分解物とシランカッ
プリング剤との連結が不充分なために塗膜強度が弱く、
200重量部を超えると結合剤同士による反応によりゲ
ル化が生じ有機溶剤に溶解しなくなる傾向にある。
【0012】本発明に用いられる(C)成分の光増感剤
としては、ベンジルジメチルケタール、ベンゾフェノ
ン、アセトフェノン、ベンゾイン、これらの誘導体など
常用のものが挙げられる。光増感剤の使用量は(A)成
分および(B)成分のシランカップリング剤の総量10
0重量部に対して0.1〜10重量部の範囲で使用する
ことが好ましい。光増感剤の量が0.1重量部未満では
UV硬化性が低下し、10重量部を超えると耐擦傷性が
悪くなる傾向がある。本発明に用いられる(D)成分の
有機溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトンなど
のケトン類、メチルアルコール、エチルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、ジアセトンアルコールなどのア
ルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル
類、塩化メチレン、1,1,1−トリクロロエタンなど
の塩素系などが挙げられるが、酸化スズ微粒子の分散性
および成膜性などからエチルアルコールまたはメチルエ
チルケトンを主成分とすることが好ましい。有機溶剤の
使用量は、透明導電塗料組成物の固形分が0.1〜10
重量%になるように配合することが好ましい。固形分が
0.1重量%未満では塗膜の低抵抗化が不充分で、10
重量%を超えると耐擦傷性が低下する傾向がある。
【0013】本発明の導電塗料組成物は、上記した酸化
スズ微粒子の分散液(A)、シロキサン系ポリマー
(B)、光増感剤(C)および有機溶剤(D)をビーズ
ミル、超音波分散などの通常の分散法で混合して製造さ
れる。このUV硬化型透明導電塗料組成物は、例えば、
スピンコート、スプレコート、ロールコート、ディップ
コートなどの一般的な塗装方法で、ガラス、セラミック
ス、プラスチックなどの基材面上に塗装し、高圧水銀
灯、超高圧水銀灯、低圧水銀灯、メタルハライドランプ
などの一般的なUV照射装置で好ましくは20〜200
mW/cm2 の露光照度のUVを紫外線を照射し、硬化し
て透明導電塗膜とされる。UVの露光照度が20mW/
cm2 未満では低抵抗化が不充分となり、200mW/cm
2 を超えると急激に温度がかかるための基材の損傷とエ
ネルギー効率の低下の傾向がある。UV照射時間は通常
5秒以上とされ、UV硬化による低抵抗化の面から20
秒以上照射するのが好ましい。また膜厚は耐クラック性
の点から、40μm以下が好ましい。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、例
中の部および%とあるのはそれぞれ重量部および重量%
を意味する。 (1)酸化スズ微粒子の分散液(A) の調整 アンチモン10%ドープ酸化スズ微粒子、T−1(三菱
マテリアル社製商品名)8部、γ−メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン2.5部、メチルエチルケトン
17部および分散用のジルコニアビーズ(粒子径:約
0.3mm)75部を内容積25mlのジルコニア製容器に
はかり取り、遊星型ボールミル(P−7型、フリッチェ
社製)にセットして回転数2800rpmで5時間分散
処理を施し、酸化スズ微粒子の分散液(A) を調整した。
この分散液(A) は、固形分37.8%、粒子径約140
nmで、1カ月以上放置しても粒子の凝集などは見られ
ず、良好な分散性を示した。
【0015】(2)テトラアルコキシシランの部分加水
分解物(b) の合成 300mlのフラスコに、テトラメトキシシシラン45.
6部およびエチルアルコール30.3部をはかり取り、
30ml/minで乾燥窒素を導入し、スリーワンモータ
で攪拌しながら、無水マレイン酸0.7部を蒸留水1
1.9部に溶解させた溶液を滴下し、その後70℃まで
昇温して冷却し、部分加水分解物(b) を合成した。この
部分加水分解物(b) は、不揮発分13.9%で、平均分
子量は約600を示した。 (3)導電塗膜の評価 東京電子社製高抵抗計スタックTR−3を用いて表面抵
抗を測定し、JISC 3003に準じて鉛筆硬度を測
定し、さらに導電塗膜の外観を目視で観察して評価し
た。
【0016】実施例1 200mlのフラスコに、テトラメトキシシシラン6.9
部およびエチルアルコール33.9部をはかり取り、マ
グネチックスターラで攪拌しながら、無水マレイン酸
0.1部を蒸留水1.8部に溶解させた溶液を滴下後、
約4時間攪拌を続けた。これに、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン21.4部を添加してよく攪拌
した後、テトラブトキシチタネート3.9部をエチルア
ルコール33.9部に溶解させた溶液を少量ずつ滴下
し、全量滴下後24時間攪拌を続けて、シロキサン系ポ
リマー液(B-1)を得た。このシロキサン系ポリマー液(B
-1) は、不揮発分32.2%で、平均分子量は約260
0を示した。次いで酸化スズ微粒子の分散液(A) 0.5
部、シロキサン系ポリマー液(B−1)2.0部、メチ
ルエチルケトン7.5部およびベンジルジメチルケター
ルの10%メチルエチルケトン溶液0.2部を20ml
のサンプル瓶にはかり取って超音波分散機で5分間分散
し、導電塗料組成物 (I) を得た。この組成物 (I) を
ガラス基板上に150rpmで1分間スピンコートし、
超高圧水銀灯(30mW/cm2 )で5分間照射して導
電塗膜を得た。この塗膜は、無色透明で平滑な表面状態
を示し、かつ、表面抵抗が4×108 Ω/cm2 、鉛筆硬
度が4Hと良好な値を示した。
【0017】実施例2 200mlフラスコに、テトラメトキシシシランの部分加
水分解物(b) 24.8部、エチルアルコール16.0部
およびγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン2
1.4部をはかり取ってよく攪拌した後、これにテトラ
ブトキシチタネート3.9部をエチルアルコール34.
0部に溶解させた溶液を少量ずつ滴下して全量滴下後2
4時間攪拌を続けてシロキサン系ポリマー液(B-2) を得
た。このシロキサン系ポリマー液(B-2) は、不揮発分3
2.0%で、平均分子量は約2700を示した。次いで
酸化スズ微粒子の分散液(A) 0.5部、シロキサン系ポ
リマー液(B-2)2.0部、メチルエチルケトン7.5部
およびベンジルジメチルケタールの10%メチルエチル
ケトン溶液0.2部を20mlのサンプル瓶にはかり取っ
て超音波分散機で5分間分散し、導電塗料組成物(II)を
得た。この組成物(II)をガラス基板上に150rpmで
1分間スピンコートし、超高圧水銀灯(30mW/cm
2 )で5分間照射して導電塗膜を得た。この塗膜は、無
色透明で平滑な表面状態を示し、かつ、表面抵抗が5×
108 Ω/cm2 、鉛筆硬度が5Hと良好な値を示した。
【0018】実施例3 200mlフラスコに、テトラメトキシシシランの部分加
水分解物(b) 24.5部、エチルアルコール13.6部
およびγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン2
1.2部を添加してよく攪拌した後、テトラブトキシチ
タネート3.9部をエチルアルコール33.9部に溶解
させた溶液を少量ずつ滴下し、全量滴下後24時間攪拌
を続けてシロキサン系ポリマー液(B-3) を得た。このシ
ロキサン系ポリマー液(B-3) は、不揮発分32.6%で
平均分子量は約1500を示した。次いで酸化スズ微粒
子の分散液(A) 0.5部、シロキサン系ポリマー液(B-
3)2.0部、メチルエチルケトン7.5部およびベンジ
ルジメチルケタールの10%メチルエチルケトン溶液
0.2部を20mlのサンプル瓶にはかり取って超音波分
散機で5分間分散し、導電塗料組成物(III) を得た。こ
の組成物(III) をガラス基板上に150rpmで1分間
スピンコートし、超高圧水銀灯(30mW/cm2 )で
5分間照射して導電塗膜を得た。この塗膜は、無色透明
で平滑な表面状態を示し、かつ、表面抵抗が4×108
Ω/cm2 、鉛筆硬度が4〜5Hと良好な値を示した。
【0019】比較例1 酸化スズ微粒子の分散液(A) 0.5部、テトラメトキシ
シシランの部分加水分解物(b) 2.3部、メチルエチル
ケトン7.5部およびベンジルジメチルケタールの10
%メチルエチルケトン溶液0.2部を20mlのサンプル
瓶にはかり取って超音波分散機で5分間分散し、導電塗
料組成物(IV)を得た。この組成物(IV)をガラス基板上に
150rpmで1分間スピンコートし、超高圧水銀灯
(30mW/cm2 )で5分間照射して導電塗膜を得
た。この塗膜は、無色透明で平滑な表面状態を示し、表
面抵抗も6×108 Ω/cm2 と良好な値を示したが、鉛
筆硬度がH以下と耐擦傷性に劣っていた。この塗膜を1
60℃で30分間加熱硬化させると、鉛筆硬度は4〜5
Hを示した。
【0020】比較例2 酸化スズ微粒子(T−1)0.2部、テトラメトキシシ
シランの部分加水分解物(b) 2.3部、メチルエチルケ
トン7.5部およびベンジルジメチルケタールの10%
メチルエチルケトン溶液0.2部を20mlのサンプル瓶
にはかり取って超音波分散機で5分間分散し、導電塗料
組成物 (V) を得た。この組成物 (V) をガラス基板上
に150rpmで1分間スピンコートし、超高圧水銀灯
(30mW/cm2 )で5分間照射して導電塗膜を得
た。この塗膜は、乳白色の不透明で凹凸を有する表面状
態を示し、鉛筆硬度もH以下と耐擦傷性に劣っていた。
この塗膜を160℃で30分間加熱硬化させると、鉛筆
硬度は3〜4Hと向上したが、膜外観は濁ったまま変化
がなかった。
【0021】
【発明の効果】本発明のUV硬化型透明導電塗料組成物
によれば、紫外線硬化により導電性、透明性および耐擦
傷性に優れた導電塗膜をエネルギー効率よく短時間で製
造することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)アンチモンがドープされた酸化ス
    ズ微粒子を紫外線官能基を有するシランカップリング剤
    によりその粒子径が0.2μm以下に解膠した分散液、
    (B)テトラアルコキシシランまたはこの部分加水分解
    物と上記のシランカップリング剤とを加水分解して得ら
    れるシロキサン系ポリマー、(C)光増感剤および
    (D)有機溶剤を含有してなる導電塗料組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の導電塗料組成物を基材面
    上に塗装し、紫外線を照射して硬化させることを特徴と
    する導電塗膜の製造法。
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