JPH06263572A - 緩効性窒素肥料の製造方法 - Google Patents

緩効性窒素肥料の製造方法

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JPH06263572A
JPH06263572A JP5341493A JP5341493A JPH06263572A JP H06263572 A JPH06263572 A JP H06263572A JP 5341493 A JP5341493 A JP 5341493A JP 5341493 A JP5341493 A JP 5341493A JP H06263572 A JPH06263572 A JP H06263572A
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urea
slow
condensation reaction
temperature
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JP5341493A
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Fujio Kato
不二雄 加藤
Takayoshi Kaizuka
隆喜 貝塚
Shuichi Horiuchi
修一 堀内
Takeshi Watanabe
豪 渡辺
Kiyokata Chimasa
清方 千正
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05CNITROGENOUS FERTILISERS
    • C05C9/00Fertilisers containing urea or urea compounds
    • C05C9/02Fertilisers containing urea or urea compounds containing urea-formaldehyde condensates

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】尿素とホルムアルデヒド水溶液とをアルカリ性
物質を添加して付加反応を行なわせた後、これに酸性物
質を添加し、縮合反応させて尿素・ホルムアルデヒド縮
合物からなる緩効性窒素肥料を製造するに際し、付加反
応は、アルカリ性物質の存在下、尿素のホルムアルデヒ
ドに対するモル比を1〜1.6 の範囲で行ない、縮合反応
は、pH 3.5〜4.5 となるように鉱酸を添加して開始さ
せ、次に、該縮合反応中の反応物の温度が45〜75℃とな
ったところで急冷し、30℃以下にすることを特徴とす
る。 【効果】緩効性物質に富んだ肥料が短時間に効率良く得
られ、また、使用する目的に応じて、肥効の発現の異な
る緩効性窒素肥料を得ることも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、尿素・ホルムアルデヒ
ド縮合物からなる緩効性窒素肥料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】尿素・ホルムアルデヒド縮合物からなる
緩効性窒素肥料は、一般に、尿素とホルムアルデヒドと
の混合水溶液にアルカリ性物質を添加して付加反応を行
なった後、該付加反応生成物に酸性物質を加えて縮合反
応を行ない、次いで、得られた生成物を固化・乾燥した
後、粉砕・篩分等の工程を経て製造される。通常、上記
付加反応は、尿素のホルムアルデヒドに対するモル比
(以下、U/Fという)を1〜3として反応温度50〜80
℃、反応時間は 0.5〜1時間程度の条件で行なわれ、ま
た、縮合反応は、該付加反応を終了した溶液に酸性物質
を加えることにより反応が開始され、反応温度は、付加
反応と略同温ないしそれ以上の条件で行なわれる。
【0003】上記により、得られる尿素・ホルムアルデ
ヒド縮合物は、下記一般式(1)(化1)で表されるメ
チレン尿素と未反応の尿素とからなるものである。
【化1】 H(NHCONHCH2 n −NHCONH2 (1) 上記縮合反応は遂時競合反応であるので、得られる尿素
・ホルムアルデヒド縮合物であるメチレン尿素は、その
製法の如何にかかわらず、上記一般式(1)(化1)に
於いてnの数が種々の値をもったものの混合物となる。
そして上記に於いて、U/Fを小さくして反応させた場
合は、nの数の大きいものの割合が増加したものが得ら
れ、逆にU/Fを大きくして反応させた場合には、nの
数の大きいものは減少するが、未反応尿素やnの数の小
さいものの割合が増加したものが得られる。ここで、後
記する如く、窒素肥料としての緩効性を示すメチレン尿
素は、nの数が2ないし3であるものが好ましいことは
良く知られている。
【0004】また、尿素・ホルムアルデヒド縮合物を有
効成分とする緩効性窒素肥料中の窒素分の水に対する溶
解性の難易を示す尺度として、該窒素分は水溶性窒素
(以下、WNと記す)、水不溶性窒素(以下、WINと
記す)、熱水溶解性窒素(以下、HWNと記す)、熱水
不溶性窒素(以下、HWINと記す)に区分される。上
記区分はA.O.A.C(Methods of Analysis of the
Official Agricultural Chemists )に記載されている
ものであるが、上記分析法によれば、WNは未反応の尿
素及び上記一般式(1)(化1)に於けるn=1のメチ
レン尿素中に含まれる窒素がほぼこれに該当し、WIN
はn≧2のメチレン尿素中に含まれる窒素がほぼこれに
該当し、HWNはn≦3のメチレン尿素中に含まれる窒
素がほぼこれに該当し、また、HWINはn≧4のメチ
レン尿素中に含まれる窒素がほぼこれに該当する。な
お、上記尿素・ホルムアルデヒド縮合物を有効成分とす
る緩効性窒素肥料中の全窒素をTN、尿素態窒素をUN
と以下、略記する。
【0005】而して、上記に於けるWNは、土壌中では
短時間で無機化してしまい、緩効性というよりもむしろ
速効性に近い窒素肥料であり、逆にHWINは、縮合が
進み過ぎていて無機化するのが非常に遅く、実質的には
肥料効果のないものである。これらに対し、上記一般式
(1)(化1)でnの数が、概ね2ないし3であるメチ
レン尿素(WINからHWINを除いたもの。以下、W
IN−HWINと記す)は、土壌中では徐々に無機化す
るので、長期間に亘り肥料効果を現す。すなわち、この
WIN−HWINが、緩効性窒素肥料としての有効成分
である。また、窒素肥料の緩効性の大小を表す指標とし
て、通常、下記式(式1)で表される窒素の活性係数
(以下、AIと記す)が用いられる。
【式1】 AI(%)=((WIN−HWIN)/WIN)× 100 そして、緩効性窒素肥料として好ましいのは、AIが大
きく、TNに対するWN(以下、WN/TNと記す)及
びHWINが少なく、かつ、WIN−HWINの多いも
のである。
【0006】上記に叶った緩効性窒素肥料を得る方法は
種々検討されているが、一般には、WN/TNを少なく
しようとしてU/Fを小さくすると、HWINが多くか
つAIの小さいものが得られてしまい、逆に、HWIN
を少なくしようとしてU/Fを大きくすると、未反応尿
素及びWN/TNを多く含んだものが得られてしまうと
いう相矛盾する問題があり、好ましい緩効性窒素肥料が
得られない。
【0007】そこで、これらの問題を解決するものとし
て、特開昭60−210585号公報に、U/Fを1〜2として
pH8〜10及び温度40〜80℃の条件下で付加反応させ、
得られた付加反応生成物に、酸の解離定数が 4.5〜5.5
である酸性物質を添加して緩やかな反応条件下で縮合反
応させる方法があり、また、特開昭60−264384号公報
に、U/Fを 1.0〜1.8 とし、アルカリ触媒を使用して
付加反応させ、次に、酸触媒を用いて縮合反応させる方
法がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭60−210585号公報記載の方法では、使用する酸が有
機酸等の弱酸であるために、縮合反応には1時間以上を
必要とし、かつ、反応生成物がクリーム状又はスラリー
状であるので、これを乾燥して製品化するまでが困難で
ある。すなわち、反応装置及び乾燥工程が複雑となり、
工業的製法としては問題がある。また、特開昭60−2643
84号公報記載の方法では、本発明者らの検討によると、
AIの値は必ずしも満足し得るものではなく、また、こ
の方法は、反応槽内で縮合反応を行なわせるものと推定
されるので、生成物は反応槽の中で固化するものと考え
られる。従って、上記特開昭60−210585号公報記載の方
法と同様、縮合反応終了後の工程が複雑になるという問
題がある。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、尿素・ホルムアルデヒド縮合物
からなる緩効性窒素肥料を得る際に、短時間に効率良
く、更には、AI及びWIN−HWINの値が大きく、
かつ、HWIN及びWN/TNの値の小さい緩効性窒素
肥料を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するためには、縮合反応を特定の条件下で開始
させ、更に、縮合反応中に、その反応を強制的に抑制す
る方法が特に有効であることを見出し、本発明に至っ
た。
【0011】すなわち、本発明は、尿素とホルムアルデ
ヒド水溶液とをアルカリ性物質を添加してアルカリ性下
にて付加反応を行なわせた後、これに酸性物質を添加し
て酸性下にて縮合反応させて尿素・ホルムアルデヒド縮
合物からなる緩効性窒素肥料を製造するに際し、付加
反応は、アルカリ性物質の存在下、尿素のホルムアルデ
ヒドに対するモル比を1〜1.6 の範囲として行ない、
縮合反応は、酸性物質として鉱酸を使用し、かつ、pH
3.5〜4.5 の範囲となるように添加して反応を開始さ
せ、該縮合反応中の反応物を、温度45〜75℃となった
ところで急冷し、30℃以下とすることを特徴とする緩効
性窒素肥料の製造方法である。
【0012】以下本発明を詳細に説明する。本発明に使
用される尿素は、粒状及び/又は粉状のものであるが、
高濃度の水溶液又はスラリーでも可能である。また、ホ
ルムアルデヒドは、例えば、市販のホルマリン等が使用
でき、その濃度は特に限定するものではないが、後工程
の乾燥処理を考慮すれば、35重量%以上のものが好まし
い。
【0013】本発明に於けるホルムアルデヒドと尿素と
の付加反応は、通常、攪拌機及び加熱設備を設けた反応
槽を使用して、U/Fが1〜1.6 、好ましくは1.3 〜1.
5 となるように尿素とホルムアルデヒド水溶液とを調整
し、アルカリ性物質を添加して初期pH7〜8.5 とし、
温度50〜70℃で10〜60分間反応させることにより可能で
ある。上記付加反応に使用されるアルカリ性物質は、一
般的なアルカリであれば特に限定はなく、例えば、アル
カリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物又はアミ
ン類が使用可能である。本発明では、上記U/Fが1未
満では、得られる尿素・ホルムアルデヒド縮合物はHW
INの多いものとなり、また、 1.6を越えては、WN/
TNが増加して緩効性の成分が少なくなり、好ましい緩
効性窒素肥料が得られなくなる。
【0014】次に、本発明に於ける縮合反応は、上記付
加反応の終了した液を、30〜40℃程度の範囲内となるま
で自然に放冷又は強制的に冷却した後、これに鉱酸を添
加してpH 3.5〜4.5 、好ましくは 3.8〜4.3 とし、縮
合反応を開始させる。本発明では、縮合反応を開始させ
る酸性物質は鉱酸であることが好ましく、これを例え
ば、有機酸等の弱酸を使用した場合には、縮合反応後の
生成物が、クリーム状ないしスラリー状となるので、固
化させるまでには長時間を要することとなり、本発明の
目的を達し得なくなる。鉱酸の種類としては、硫酸、塩
酸、硝酸、リン酸が挙げられ、これらは1種又は2種以
上の混合物であっても良い。更に、鉱酸は、液中に均一
かつ速やかに混合されやすくするために、10〜20重量%
程度の水溶液として添加することが好ましい。
【0015】本発明に於ける縮合反応開始時のpHは、
上記した 3.5〜4.5 の範囲内であることが好ましく、こ
れが 3.5未満では、縮合反応が急速に進み、得られる製
品はHWINが多くかつAIの小さいものとなる。ま
た、4.5 を越えては、縮合反応が緩慢となって、得られ
る製品はWN/TNの多いものとなり、共に好ましい緩
効性窒素肥料が得られなくなる。
【0016】上記鉱酸を添加することにより、液は白濁
化し、発熱を伴った縮合反応が開始されるが、本発明で
は、この反応中の反応物を急冷することにより、強制的
にその縮合反応を抑制する方法である。急冷する方法と
しては、反応物を急速に冷却できるものであれば特に限
定するものではないが、例えば、耐腐食性の金属製容器
等を使用し、外部を冷水等で冷却しつつ、これに反応物
を薄膜状に供給することでも可能である。また、連続で
冷却操作を行なうには、金属製の無端回転ベルト上に反
応物を供給し、該ベルトの裏面を冷水又はブライン等で
冷却することにより可能となる。
【0017】また、本発明に於ける急冷開始時の反応物
の温度は、目的とする尿素・ホルムアルデヒド縮合物に
より異なるが、通常は、45〜75℃の範囲が好ましい。こ
れを例えば、45℃となる前より冷却を開始した場合に
は、反応物を固化させるまでに長時間を要するととも
に、縮合反応が未だ不充分である場合が多く、得られる
製品はWN/TNの多いものとなる。更に、75℃を越え
てから冷却を開始した場合には、急速に降温させること
が次第に困難となり、また、得られる製品は、AIが小
さくかつHWINの多いものとなりやすい。
【0018】上記した冷却により反応物は降温しつつ固
化するが、本発明では、冷却に要する時間及び冷却後の
反応物の温度は、好ましくは1分以内に30℃以下、より
好ましくは30秒以内に10〜30℃とすることである。冷却
後に於ける反応物の温度が、30℃を越えていては縮合反
応を充分に抑制することが困難であり、目的とする製品
を得ることが難しくなる。
【0019】本発明の上記の方法により固化された反応
物は、通常、直ちに粗砕後、水分3重量%以下となるま
で乾燥し、更に、分級工程を経ることによって、粒状及
び/又は粉状とした緩効性窒素肥料の製品を得ることが
可能である。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。以下に於いて「%」は重量基準であり、また、縮
合物中の窒素種類の各々の含有率は、前記したA.O.
A.Cに記載されている方法で測定を行ない、その値と
した。
【0021】実施例1 攪拌機及び加熱設備を備えた内容量5Lit の反応槽に、
37%ホルムアルデヒド水溶液 795gを仕込み、これに80
%トリエタノールアミン水溶液を添加してpHを 7.5と
した。次に、粒状尿素 883gを加え、加熱して60℃と
し、10分間付加反応を行なった。この反応物を、液温40
℃となるまで自然放置した後、20%硫酸水溶液を添加し
てpH 4.0とした。まもなく液が白濁し、かつ、発熱を
伴った縮合反応が開始された。この縮合反応中の液の温
度が50℃となったところで、予め外部を氷水に漬けてお
いたステンレススチール製容器(43cm×50cm×高さ6cm
・厚さ1mm)に反応物の全量を流し込み、更に、容器の
外部を氷水に漬けながら、反応物の温度が、30秒で20℃
となるように冷却した。この後、温度10〜20℃の範囲内
を保つようにして反応物を固化させた。固化に要した時
間は15分であった。この後、直ちに粗砕を行ない、更
に、水分3%以下となるまで乾燥を行ない、製品を得
た。本実施例での反応条件を表1に、得られた製品の分
析結果を表2に示す。
【0022】実施例2 実施例1に於いて、縮合反応中の液の温度が70℃となっ
たところで冷却させた他は、全て実施例1と同様の条件
で操作した。本実施例での反応条件を表1に、得られた
製品の分析結果を表2に示す。
【0023】実施例3 実施例1に於いて、ホルムアルデヒド水溶液を 884g、
尿素を 870gとした他は、全て実施例1と同様の条件で
操作した。本実施例での反応条件を表1に、得られた製
品の分析結果を表2に示す。
【0024】実施例4 実施例3に於いて、縮合反応中の液の温度が70℃となっ
たところで同様に冷却させた。本実施例での反応条件を
表1に、得られた製品の分析結果を表2に示す。
【0025】実施例5 実施例1に於いて、トリエタノールアミン水溶液に代え
て25%水酸化ナトリウム水溶液を使用し、また、硫酸水
溶液に代えて20%塩酸水溶液を使用した他は、全て実施
例1と同様の条件で操作した。本実施例での反応条件を
表1に、得られた製品の分析結果を表2に示す。
【0026】実施例6 実施例3に於いて、硫酸水溶液に代えて20%塩酸を使用
し、縮合反応中の液の温度が50℃となったところで、30
秒で25℃となるように冷却した。この後、反応物の温度
が15〜25℃の範囲内を保つようにして固化させた。本実
施例での反応条件を表1に、得られた製品の分析結果を
表2に示す。
【0027】比較例1 実施例3に於いて、強制的に冷却をすることなく、その
まま放置して固化させた。この場合に於ける最高温度は
98℃であった。反応物が固化した後、実施例1と同様に
粗砕・乾燥を行ない、製品を得た。本比較例での反応条
件を表1に、得られた製品の分析結果を表2に示す。
【0028】比較例2 実施例1に於いて、ホルムアルデヒド水溶液を 613g、
尿素を 910gとした他は、全て実施例1と同様の条件で
操作した。本比較例での反応条件を表1に、得られた製
品の分析結果を表2に示す。
【0029】比較例3 実施例1に於いて、縮合反応中の液の温度が80℃となっ
たところで同様に冷却させた。本比較例での反応条件を
表1に、得られた製品の分析結果を表2に示す。
【0030】比較例4 実施例1に於いて、縮合反応中の液の温度が40℃になっ
たところで同様に冷却させた。本比較例での反応条件を
表1に、得られた製品の分析結果を表2に示す。
【0031】比較例5 実施例2に於いて、反応物が30秒で40℃となるように冷
却させた。この後、反応物の温度が30〜40℃を保つよう
にして固化させた。本比較例での反応条件を表1に、得
られた製品の分析結果を表2に示す。
【0032】比較例6 実施例1に於いて、トリエタノールアミン水溶液に代え
て25%水酸化ナトリウム水溶液を使用し、また、硫酸水
溶液に代えて50%クエン酸水溶液を使用した他は、全て
実施例1と同様の条件で操作した。本比較例での反応条
件を表1に、得られた製品の分析結果を表2に示す。
【0033】
【表1】 (注)・TEA はトリエタノールアミン、NaOHは水酸化ナ
トリウムを示す。 ・比較例1に於ける冷却開始温度は、強制的に冷却させ
たものではなく、縮合反応時での最高温度を示す。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明の製造方法により得られる緩効性
窒素肥料は、U/Fが 1.6以下であるにも関わらず、A
Iが充分大きく、かつ、WN及びHWINが少ない。更
に、緩効性窒素肥料中の有効成分であるWIN−HWI
Nも多いものが得られる。また、縮合反応後の反応物の
固化するに要する時間も比較的短い。すなわち、本発明
の範囲内である実施例1〜6では、その全てが、WN/
TNは50%未満、AIは61%以上、WIN−HWINは
13%以上であり、固化に要した時間も15分以下である。
【0036】また、実施例1と2、及び、実施例3と4
から明らかなように、U/Fが同一の仕込みであって
も、縮合反応中の液の冷却開始温度を本発明の範囲内で
変えることにより、任意の重合度をもつものを得ること
も可能である。これに対して、従来技術として行なった
比較例1及び6、更に、本発明の範囲外として行なった
比較例2〜5は、WN/TN・WIN・HWIN・AI
及びWIN−HWINを見れば明らかな通り、本発明の
方法により得たものと比較して、その全部が必ずしも満
足し得る数値とはならない。
【0037】従って、本発明の方法により得られる緩効
性窒素肥料は、農業的にも極めて好ましいものであり、
更に、短時間で効率良く製造できるので、工業的製法と
しても有利な方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 豪 千葉県茂原市東郷1900番地 三井東圧肥料 株式会社千葉工場内 (72)発明者 千正 清方 福岡県大牟田市新開町2番地 三井東圧肥 料株式会社大牟田工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 尿素とホルムアルデヒド水溶液とをアル
    カリ性物質を添加してアルカリ性下にて付加反応を行な
    わせた後、これに酸性物質を添加して酸性下にて縮合反
    応させて尿素・ホルムアルデヒド縮合物からなる緩効性
    窒素肥料を製造するに際し、 付加反応は、アルカリ性物質の存在下、尿素のホルム
    アルデヒドに対するモル比を1〜1.6 の範囲として行な
    い、 縮合反応は、酸性物質として鉱酸を使用し、かつ、p
    H 3.5〜4.5 の範囲となるように添加して反応を開始さ
    せ、 該縮合反応中の反応物を、温度45〜75℃となったとこ
    ろで急冷し、30℃以下とすることを特徴とする緩効性窒
    素肥料の製造方法。
JP5341493A 1993-03-15 1993-03-15 緩効性窒素肥料の製造方法 Pending JPH06263572A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010086703A (ko) * 2000-03-02 2001-09-15 임준영 완효성 비료의 제조방법 및 그 제조물

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