JPH06263499A - セメントペ−スト、モルタルまたはコンクリ−トの凝結調節方法およびこれに用いる急結剤用遅延剤 - Google Patents

セメントペ−スト、モルタルまたはコンクリ−トの凝結調節方法およびこれに用いる急結剤用遅延剤

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JPH06263499A
JPH06263499A JP5057993A JP5057993A JPH06263499A JP H06263499 A JPH06263499 A JP H06263499A JP 5057993 A JP5057993 A JP 5057993A JP 5057993 A JP5057993 A JP 5057993A JP H06263499 A JPH06263499 A JP H06263499A
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Shuzo Nakamura
秀三 中村
Tatsuto Onishi
達人 大西
Masaru Kaneko
勝 金子
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、施工時には十分に必要な流動性
を得るとともに、その後は急速な凝結、硬化が得られる
ようにセメントペ−スト、モルタルまたはコンクリ−ト
の凝結、硬化を調節しようとするものである。 【構成】セメントペ−スト、モルタルまたはコンクリ−
トを練り混ぜた後、急結剤と該急結剤用の遅延剤として
少なくともホスホン酸またはその誘導体を添加してその
凝結、硬化の開始時を調整することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、セメントペ−スト、
モルタル或いはコンクリ−トの凝結調節方法に関し、こ
れらを打設または流し込みした後に、極めて短時間のう
ちに脱型強度が得られるようにしたコンクリ−トなどの
凝結調節方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、トンネル掘削その他において地山
に直接コンクリ−トを吹付ける工法が広く採用されてい
るが、この工法は粉塵の発生が多く作業環境を悪化させ
るとともに、吹付けたコンクリ−トの跳ね返りによる材
料のロスが多いことで問題とされ、その改善が検討され
ている。
【0003】その対策の一つとして、トンネル内に型枠
を組みこれにコンクリ−トを流し込み、硬化したコンク
リ−トで被覆して進行して行く工法が採用されている
が、これによると粉塵の発生、コンクリ−トの跳ね返り
による材料のロスがない上に、二次被覆までを一度の施
工で行うことが出来るので経済的で高能率の施工法とさ
れている。
【0004】しかしながら、この型枠を用いる工法で
は、脱型までの時間が施工速度を決定するために、凝
結、硬化の早いコンクリ−トが望まれる一方で、型枠内
の隅々にまでコンクリ−トが充填されるまで混練したコ
ンクリ−トが流動性を保持しているいることが重要な問
題となっている。即ち、コンクリ−トの混練後、施工が
終わるまでの例えば数十秒から数十分の間は良好な流動
性を保持し、その後は急速にコンクリ−トが凝結、硬化
することが必要である。
【0005】このために、コンクリ−トに急結剤ととも
に遅延剤としてクエン酸、酒石酸、グルコン酸、グルコ
ノデルタラクトン、グルタル酸、リンゴ酸などを添加す
る方法が知られている。また、急結剤の添加量を少量に
止める方法などもある。しかしながら、これらの方法に
よっては必ずしも問題は十分に解決出来ていないのが実
情である。
【0006】即ち、従来からのクエン酸などの遅延剤の
添加では、急結剤に対する遅延効果が必ずしも十分でな
く、施工時の流動性を満足させた上で、その後の急速な
凝結、硬化をさせるには十分とは言えなかった。具体的
には、施工時の流動性を得ようとすると、どうしてもそ
の後の急速な凝結、硬化が満足して得らず、逆にその後
の急速な凝結、硬化を得ようとすると、施工時に必要な
流動性が得られない傾向にあった。また、急結剤の少量
添加では、流動性と凝結,硬化性の双方を両立させるに
は十分な効果がなく、さらにコンクリ−トの凝結、硬化
が不安定になるなどの欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、施工時に
は十分に必要な流動性を得るとともに、その後は急速な
凝結、硬化が得られるようにセメントペ−スト、モルタ
ルまたはコンクリ−トの凝結、硬化を調節しようとする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、セメントペ
−スト、モルタルまたはコンクリ−トを練り混ぜた後、
急結剤と該急結剤用の遅延剤として少なくともホスホン
酸またはその誘導体を添加してその凝結、硬化の開始時
を調整することを特徴とするセメントペ−スト、モルタ
ルまたはコンクリ−トの凝結調節方法(請求項1)、急
結剤用の遅延剤として、ホスホン酸またはその誘導体
と、カルボン酸、ポリカルボン酸、ヒドロキシ基および
アミノ基の少なくとも一つを有するカルボン酸またはポ
リカルボン酸、オキシカルボン酸およびこれらの一種ま
たは二種以上との混合物を用いることを特徴とする請求
項1記載のセメントペ−スト、モルタルまたはコンクリ
−トの凝結調節方法。(請求項2)、ホスホン酸または
少なくともヒドロキシ基およびアミノ基を有するホスホ
ン酸誘導体を含むことを特徴とするセメントペ−スト、
モルタルまたはコンクリ−トの急結剤用遅延剤(請求項
3)、ホスホン酸またはその誘導体と、カルボン酸、ポ
リカルボン酸、ヒドロキシ基およびアミノ基の少なくと
も一つを有するカルボン酸またはポリカルボン酸、オキ
シカルボン酸の少なくとも一以上の混合物からなること
を特徴とする請求項3記載のセメントペ−スト、モルタ
ルまたはコンクリ−トの急結剤用遅延剤(請求項4)、
ホスホン酸誘導体が、アミノトリ(メチレンホスホン
酸)、アミノトリ(メチレンホスホン酸)5ナトリウム
塩、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン
酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸
4ナトリウム塩、エチレンジアミンテトラ(メチレンホ
スホン酸)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホ
ン酸)カルシウム/ナトリウム塩、ヘキサメチレンジア
ミンテトラ(メチレンホスホン酸)カリウム塩、ジエチ
レントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)およびジ
エチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)ナト
リウム塩の少なくとも一種である請求項1または2に記
載のセメントペ−スト、モルタルまたはコンクリ−トの
凝結調節方法(請求項5)、ホスホン酸誘導体が、アミ
ノトリ(メチレンホスホン酸)、アミノトリ(メチレン
ホスホン酸)5ナトリウム塩、1−ヒドロキシエチリデ
ン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキシエチリデン
−1,1−ジホスホン酸4ナトリウム塩、エチレンジア
ミンテトラ(メチレンホスホン酸)、エチレンジアミン
テトラ(メチレンホスホン酸)カルシウム/ナトリウム
塩、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン
酸)カリウム塩、ジエチレントリアミンペンタ(メチレ
ンホスホン酸)およびジエチレントリアミンペンタ(メ
チレンホスホン酸)ナトリウム塩の少なくとも一種であ
る請求項3または4のいずれかに記載のセメントペ−ス
ト、モルタルまたはコンクリ−トの急結剤用遅延剤(請
求項6)、急結剤が、アルミン酸アルカリ金属塩、炭酸
アルカリ金属塩、珪酸金属塩およびカルシウムアルネ−
トの一種または二種以上の混合物である請求項1、2、
5のいずれかに記載のセメントペ−スト、モルタルまた
はコンクリ−トの凝結調節方法(請求項7)、急結剤
が、アルミン酸アルカリ金属塩、炭酸アルカリ金属塩、
珪酸金属塩およびカルシウムアルネ−トの一種または二
種以上の混合物である請求項3、4、6のいずれかに記
載のセメントペ−スト、モルタルまたはコンクリ−トの
急結剤用遅延剤(請求項8)、カルボン酸が、クエン
酸、クエン酸アミノ、クエン酸塩、グルコン酸、グルコ
ン酸アミノ、グルコン酸塩である請求項2に記載のセメ
ントペ−スト、モルタルまたはコンクリ−トの凝結調節
方法(請求項9)、カルボン酸が、クエン酸、クエン酸
アミノ、クエン酸塩、グルコン酸、グルコン酸アミノ、
グルコン酸塩である請求項4に記載のセメントペ−ス
ト、モルタルまたはコンクリ−トの急結剤用遅延剤(請
求項10)、遅延剤をセメントおよび無機混和剤に対し
0.01〜3重量%添加することを特徴とする請求項
1、2、7のいずれかに記載のセメントペ−スト、モル
タルまたはコンクリ−トの凝結調節方法(請求項1
1)、急結剤をセメントおよび無機混和材に対し2〜2
5重量%添加することを特徴とする請求項1、2、5の
いずれかに記載のセメントペ−スト、モルタルまたはコ
ンクリ−トの凝結調節方法(請求項12)である。以下
に、これらの発明を説明する。
【0009】請求項1の発明は、セメントペ−スト、モ
ルタルまたはコンクリ−トの凝結調節方法の発明で、セ
メントペ−スト、モルタルまたはコンクリ−トに、急結
剤とこの急結剤用の遅延剤として少なくともホスホン酸
またはその誘導体を添加するものである。
【0010】ここで用いるセメントは、普通、早強、超
早強、中庸熱、耐硫酸塩、白色などのポルトランドセメ
ント、シリカフュ−ム、シリカ、フライアッシュ、スラ
グなどの無機混和材を混合した混合セメントのいずれで
もよい。また、ここでのセメントペ−ストなどは、これ
に減水剤、AE剤などの混和材および材料分離抵抗性を
高めるための増粘剤を添加しておくことは一向に差支え
ない。
【0011】また、この発明で用いる急結剤は現在一般
に用いられているもで、アルミン酸アルカリ金属塩、炭
酸アルカリ金属塩、珪酸金属塩、カルシウムアルミネ−
トの一種または数種の混合物などである。例えば、アル
ミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、C
aO・Al2 3 、3CaO・Al2 3 、CaO・2
Al2 3 、12CaO・7Al2 3 、3CaO・3
Al2 3 ・Ca・F2 、11CaO・7Al2 3
aF2 などの無定形カルシウムアルミネ−トなどであ
る。
【0012】急結剤の添加量は必要な凝結、硬化の程度
により決められるが、セメントおよび無機混和材の合量
に対し2〜25重量%である。これが2重量%未満であ
ると、実質上急結剤を添加した効果が現れない。また、
これが25重量%を超えると長期の強度発現を阻害し好
ましくない。
【0013】他方の遅延剤は、上記の急結剤用の遅延剤
である。即ち、この遅延剤は、遅延剤と同時に或いは遅
延剤とは別に添加される急結剤とセメントとの反応を抑
制し、その凝結、硬化を遅延する作用をする。
【0014】この急結剤用の遅延剤は、カルシウムとキ
レ−トを形成し得る化合物を用いることが出来るが、好
ましくはホスホン酸またはその誘導体である。ホスホン
酸誘導体は、ヒドロキシ基或いはアミノ基の少なくとも
一つを有するもので、例えばアミノトリ(メチレンホス
ホン酸)、アミノトリ(メチレンホスホン酸)5ナトリ
ウム塩、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホ
ン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン
酸4ナトリウム塩、エチレンジアミンテトラ(メチレン
ホスホン酸)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホス
ホン酸)カルシウム/ナトリウム塩、ヘキサメチレンジ
アミンテトラ(メチレンホスホン酸)カリウム塩、ジエ
チレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)および
ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)ナ
トリウム塩である。
【0015】また、急結剤用の遅延剤は、上記のホスホ
ン酸またはその誘導体単独で用いる外に、カルボン酸、
ポリカルボン酸、ヒドロキシ基およびアミノ基の少なく
とも一つを有するカルボン酸またはポリカルボン酸、オ
キシカルボン酸おこびこれらの塩の一種または二種以上
を併用して用いると更によい効果を期待することが出来
る場合がある。
【0016】これらのものを例示すると、(1)ヒドロ
キシカルボン酸およびそれらの塩類として、例えばサリ
チル酸、クエン酸、乳酸、グルコン酸、酒石酸、ムコン
酸、グルコン酸、(2)ポリカルボン酸およびそれらの
塩類として、例えばマレイン酸、フタル酸、イコタン
酸、コハク酸、マロン酸、フタル酸、リアクリ酸、ポリ
メタクリル酸、ポリフマル酸、(3)酸化防止剤、例え
ばアスコルビン酸およびそのナトリウムまたはカルシウ
ム塩、(4)スルホン酸およびそれらの塩類、例えばナ
フタレンスルホン酸、そのナトリウムまたはカルシウム
塩、リグニンスルホン酸、そのナトリウムまたはカルシ
ウム塩、(5)アルド−スおよびケト−ス、例えば糖類
およびコ−ンシロップ、(6)有機錯化剤、例えばED
AおよびNTA、(7)無機錯化剤、例えばホスホネ−
トおよびボレ−ト、(8)ゼオライトなどでありる。
【0017】遅延剤の添加量は、添加される急結剤の添
加量とも関連する外、セメントペ−ストなどの流動性保
持時間などを勘案して調節されるが、好ましくはセメン
トおよび無機混和材の合量に対して0.01〜3重量%
である。これが0.01重量%未満では急結剤に対する
遅延効果が実質上なく、またこれが3重量%を超えると
凝結が著しく遅延し、実用上好ましくない。急結剤と遅
延剤の添加は、始めに遅延剤、次に急結剤の順序として
両者を別々に添加することも出来るが、より効果のある
方法は、遅延剤と急結剤を予め均一に混合しておいて、
これを流動性コンクリ−トなどに添加する方法である。
【0018】
【作用】この発明は、セメントペ−スト、モルタル、コ
ンクリ−トの練混物に、急結剤とこの急結剤の化学作用
を効果的に遅延させるホスホン剤を併用して添加したの
で、これらが相乗的に作用してコンクリ−トなどの施工
中は必要な流動性を保持することができるとともに、所
定時間の経過後は急速に凝結、硬化して短時間のうちに
脱型強度に耐えることが出来るコンクリ−ト硬化体を得
ることが出来る。
【0019】
【実施例】普通ポルトランドセメント100重量部、陸
砂200重量部、水40重量部、ナフタスルホン酸系減
水剤(マイティ150、花王社商品名)2重量部、アク
リル系増粘剤(シ−ベタ−,商品名)0.4重量部を練
り混ぜてモルタルとした。このモルタルを練り混ぜ後3
0分経てから、下記の急結剤と遅延剤を混合したものを
これに添加、混合し、その後の流動性の保持時間と凝結
硬化特性を測定した。
【0020】流動性は、高さ75mmのスランプコ−ンを
用いるスランプ試験でのスランプフロ−値(mm)から5
0を差し引いた値で示した。また、凝結硬化特性は、プ
ロクタ−貫入抵抗試験での貫入抵抗値(Psi)で評価し
た。なお、比較例1,2および実施例1〜3は20℃の
環境下で、比較例3および実施例4は5℃の環境下で試
験を行った。 (急結剤と遅延剤の組合わせ) 比較例1 アルミン酸塩を主成分とする液体急結剤(QP−88、
ポゾリス物産社商品名)10重量部 比較例2
【0021】アルミン酸塩を主成分とする液体急結剤
(QP−88)10重量部とクエン酸を主成分とする遅
延剤(ジェットセッタ−、小野田ケミコ社商品名)0.
4重量部の混合物 比較例3 アルミン酸塩を主成分とする液体急結剤(QP−88)
10重量部とクエン酸を主成分とする遅延剤(ジェット
セッタ−)0.8重量部の混合物 実施例1
【0022】アルミン酸塩を主成分とする液体急結剤
(QP−88)10重量部とホスホン酸誘導体を主成分
とする遅延剤(デルボクリ−ト、ポゾリス物産社商品
名) 0.5重量部の混合物 実施例2
【0023】アルミン酸塩を主成分とする液体急結剤
(QP−88)10重量部とホスホン酸誘導体を主成分
とする遅延剤(デルボクリ−ト)0.5重量部とクエン
酸を主成分とする遅延剤(ジェットセッタ−)0.1重
量部の混合物 実施例3
【0024】アルミン酸塩を主成分とする液体急結剤
(QP−88)10重量部とホスホン酸誘導体を主成分
とする遅延剤(デルボクリ−ト)1.0重量部とクエン
酸を主成分とする遅延剤(ジェットセッタ−)0.1重
量部の混合物 実施例4
【0025】アルミン酸塩を主成分とする液体急結剤
(QP−88)10重量部とホスホン酸誘導体を主成分
とする遅延剤(デルボクリ−ト)0.5重量部とクエン
酸を主成分とする遅延剤(ジェットセッタ−)0.1重
量部の混合物 結果を表1に示した。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】この発明は、遅延剤の添加量によりコン
クリ−トなどの流動性保持時間を自由に調節することが
でき、かつその後は急速に凝結、硬化するので一層施工
が確実かつ迅速に出来るようになった。また、本発明に
よると、凝結、効果の調節が温度の変化に対し安定性が
良好という効果も期待出来るようになった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07F 9/38 9155−4H

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントペ−スト、モルタルまたはコン
    クリ−トを練り混ぜた後、急結剤と該急結剤用の遅延剤
    として少なくともホスホン酸またはその誘導体を添加し
    てその凝結、硬化の開始時を調整することを特徴とする
    セメントペ−スト、モルタルまたはコンクリ−トの凝結
    調節方法。
  2. 【請求項2】 急結剤用の遅延剤として、ホスホン酸ま
    たはその誘導体と、カルボン酸、ポリカルボン酸、ヒド
    ロキシ基およびアミノ基の少なくとも一つを有するカル
    ボン酸またはポリカルボン酸、オキシカルボン酸および
    これらの一種または二種以上との混合物を用いることを
    特徴とする請求項1記載のセメントペ−スト、モルタル
    またはコンクリ−トの凝結調節方法。
  3. 【請求項3】 ホスホン酸または少なくともヒドロキシ
    基およびアミノ基を有するホスホン酸誘導体を含むこと
    を特徴とするセメントペ−スト、モルタルまたはコンク
    リ−トの急結剤用遅延剤。
  4. 【請求項4】 ホスホン酸またはその誘導体と、カルボ
    ン酸、ポリカルボン酸、ヒドロキシ基およびアミノ基の
    少なくとも一つを有するカルボン酸またはポリカルボン
    酸、オキシカルボン酸の少なくとも一以上の混合物から
    なることを特徴とする請求項3記載のセメントペ−ス
    ト、モルタルまたはコンクリ−トの急結剤用遅延剤。
  5. 【請求項5】 ホスホン酸誘導体が、アミノトリ(メチ
    レンホスホン酸)、アミノトリ(メチレンホスホン酸)
    5ナトリウム塩、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−
    ジホスホン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジ
    ホスホン酸4ナトリウム塩、エチレンジアミンテトラ
    (メチレンホスホン酸)、エチレンジアミンテトラ(メ
    チレンホスホン酸)カルシウム/ナトリウム塩、ヘキサ
    メチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)カリウ
    ム塩、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン
    酸)およびジエチレントリアミンペンタ(メチレンホス
    ホン酸)ナトリウム塩の少なくとも一種である請求項1
    または2に記載のセメントペ−スト、モルタルまたはコ
    ンクリ−トの凝結調節方法。
  6. 【請求項6】 ホスホン酸誘導体が、アミノトリ(メチ
    レンホスホン酸)、アミノトリ(メチレンホスホン酸)
    5ナトリウム塩、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−
    ジホスホン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジ
    ホスホン酸4ナトリウム塩、エチレンジアミンテトラ
    (メチレンホスホン酸)、エチレンジアミンテトラ(メ
    チレンホスホン酸)カルシウム/ナトリウム塩、ヘキサ
    メチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)カリウ
    ム塩、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン
    酸)およびジエチレントリアミンペンタ(メチレンホス
    ホン酸)ナトリウム塩の少なくとも一種である請求項3
    または4のいずれかに記載のセメントペ−スト、モルタ
    ルまたはコンクリ−トの急結剤用遅延剤。
  7. 【請求項7】 急結剤が、アルミン酸アルカリ金属塩、
    炭酸アルカリ金属塩、珪酸金属塩およびカルシウムアル
    ネ−トの一種または二種以上の混合物である請求項1、
    2、5のいずれかに記載のセメントペ−スト、モルタル
    またはコンクリ−トの凝結調節方法。
  8. 【請求項8】 急結剤が、アルミン酸アルカリ金属塩、
    炭酸アルカリ金属塩、珪酸金属塩およびカルシウムアル
    ネ−トの一種または二種以上の混合物である請求項3、
    4、6のいずれかに記載のセメントペ−スト、モルタル
    またはコンクリ−トの急結剤用遅延剤。
  9. 【請求項9】 カルボン酸が、クエン酸、クエン酸アミ
    ノ、クエン酸塩、グルコン酸、グルコン酸アミノ、グル
    コン酸塩である請求項2に記載のセメントペ−スト、モ
    ルタルまたはコンクリ−トの凝結調節方法。
  10. 【請求項10】 カルボン酸が、クエン酸、クエン酸ア
    ミノ、クエン酸塩、グルコン酸、グルコン酸アミノ、グ
    ルコン酸塩である請求項4に記載のセメントペ−スト、
    モルタルまたはコンクリ−トの急結剤用遅延剤。
  11. 【請求項11】 遅延剤をセメントおよび無機混和材に
    対し0.01〜3重量%添加することを特徴とする請求
    項1、2、5のいずれかに記載のセメントペ−スト、モ
    ルタルまたはコンクリ−トの凝結調節方法。
  12. 【請求項12】 急結剤をセメントおよび無機混和材に
    対し2〜25重量%添加することを特徴とする請求項
    1、2、7のいずれかに記載のセメントペ−スト、モル
    タルまたはコンクリ−トの凝結調節方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0968978A1 (en) * 1998-05-26 2000-01-05 Fuji Chemical Co., Ltd. Concrete structure constructing method and concrete used therein
JP2012140293A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Taiheiyo Materials Corp 低温用急硬性セメント混和材及び低温用急硬性セメント組成物
JP2016538225A (ja) * 2013-11-27 2016-12-08 ノルメット・インターナショナル・リミテッド 二次硬化促進剤を含む流動性コンクリート
CN110981263A (zh) * 2019-12-11 2020-04-10 武汉帅麟科技有限公司 一种磷石膏粉专用缓凝剂
CN116425565A (zh) * 2022-12-13 2023-07-14 广东红墙新材料股份有限公司 一种表面缓凝剂及其制备方法

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