JPH06263349A - エレベータの音響装置 - Google Patents

エレベータの音響装置

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JPH06263349A
JPH06263349A JP4820393A JP4820393A JPH06263349A JP H06263349 A JPH06263349 A JP H06263349A JP 4820393 A JP4820393 A JP 4820393A JP 4820393 A JP4820393 A JP 4820393A JP H06263349 A JPH06263349 A JP H06263349A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音声案内の音がインターホンマイクに回り込
まないようして、インターホン通話が確実にできるよう
にする。 【構成】 この発明のエレベータの音響装置は、操作盤
表面板上にインターホンのスピーカとマイクを設置し、
インターホンの後方位置において操作盤背面板上に音声
案内用のスピーカを設置することにより、非常用のイン
ターホンの使用中に音声案内アナウンスが音声案内用ス
ピーカから出力されることがあっても、マイクに案内音
声が回り込んでインターホンの機能を阻害しないようす
る。また、音声案内用スピーカをスピーカケースに収納
して操作盤背面板上に設置することにより、音声案内ア
ナウンスの音質を良好なものとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベータの利用者
に音声案内を行ない、また非常時にインターホン設備を
通して外部の人と会話できるようにしたエレベータの音
響装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建物の縦の交通機関であるエレベ
ータの利用環境を向上させるための装置が多種多様に使
用されるようになって来ている。これは、エレベータが
単に輸送機関としての機能だけでなく、建物の中の重要
な設備としての位置付けが確立し、利用者に対するヒュ
ーマンインタフェース機能の充実が要求されて来たため
である。特に音声案内アナウンス機能は、利用者に優し
い機能として様々な放送を行なうようになって来てい
る。例えば、単に「1階です」、「2階です」のような
エレベータの到着アナウンスや、「ドアが閉まります」
のようなドア開閉アナウンスなどの従来から行なわれて
いる案内アナウンスだけでなく、利用者が操作に困った
ときに音声でアナウンスする機能の充実が行なわれるよ
うになって来ている。この後者の案内アナウンスは気配
りアナウンスと呼ばれることがあり、操作が分からなく
なった場合や異常が発生した場合に案内アナウンスによ
って利用者が対処できるようにするためのものである。
この例としては、満員時に、「満員です。最後の方は降
りてください。」呼びの再登録が必要な時に、「もう一
度、行先階ボタンを押してください。」異常時に、「し
ばらくお待ちください。」などのアナウンスがある。
【0003】そしてこのような案内アナウンスのための
音声は、一般にICチップ内に格納された音声データを
復元する音声合成によって出力する方式が採用されてい
る。そしてエレベータの音声合成装置はエレベータかご
に設置する場合が多く、他方、音声指令を出力するエレ
ベータ制御装置は建物の機械室に設置されているので、
それらの間の信号は直列伝送方式によって制御される。
【0004】一般的に音声メッセージ数は30メッセー
ジ程度であり、その他の制御指令を含めると50点程度
の信号数が必要であるが、これらの信号を並列に送受信
すると必要な電線数が50本となり、電線数が増大する
だけでなく、これらの電線を受けるためのインタフェー
ス装置が大きくなってしまう。そこで、直列伝送方式に
よって2本程度の電線で制御するようにしているのであ
るが、一般的にこの直列伝送方式はEIA規格によるR
S485が採用される場合が多く、機械室に設置される
エレベータ制御装置をマスターとするシリアルバス構造
にしている。また使用される電線はツイストペア線と呼
ばれるものが使用されることが多い。
【0005】エレベータにおける音声アナウンス用の音
声合成装置の構成は一般に、図5および図6に示すよう
なものである。図5は、音声合成装置1がエレベータか
ご2の操作盤3に設置された場合を示しているが、操作
盤3はエレベータの運転指令を発生するためのかご呼び
ボタン4、戸開ボタン5および戸閉ボタン6と、エレベ
ータ位置表示器7と、インターホン8などで構成されて
いる。
【0006】ここでインターホン8はエレベータが故障
した場合などに救出を求めるための唯一の連絡手段であ
り、非常時にエレベータの乗客がインターホンボタン1
1を押すことによってインターホンマイク12を介して
建物の管理者と通話することができる装置である。
【0007】音声合成装置1の音声案内スピーカ9は、
構造上その前方の取り付けパネルに音の放出用の穴を設
けなければならず、また意匠面からインターホン8のイ
ンターホンスピーカ10と並設されることが多く、エレ
ベータ乗客からは大きなインターホンスピーカ10が操
作盤3上に設置されているように見える形がとられるこ
とになる。
【0008】音声合成装置1の電気的な一般的な構成は
図6に示すようなものであり、エレベータ機械室13内
の制御装置14からの一般信号をツイストペア線などの
直列伝送路15を介してエレベータかご側の直列伝送制
御部16へ伝送し、また重要信号は一般電線17を介し
て並列伝送制御部18で受信するようにしている。そし
て受信した指令にしたがって、制御用CPU19が記憶
部20に格納された手順によってデータを解析して音声
案内メッセージ指令を音声合成処理部21に命令し、音
声合成処理部21が音声データ格納部22に記憶された
音声データを音声合成方法にしたがってサンプリング時
間間隔で読みだしてD/A変換した後に音声案内スピー
カ9から出力するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのように従
来のエレベータの音響装置では、非常時の連絡用インタ
ーホンに一般用の音声案内スピーカが音響的に悪影響を
与えることがあるという問題点があった。
【0010】その一つは、音声案内では上述のようなア
ナウンスを行なうのであるが、そのモードとは関係なく
異常発生時にはインターホンを使用しなければならない
状況が発生する。このような場合、インターホン8のマ
イク12に音声案内スピーカ9から出力された音声が回
り込んで入力されてしまい、インターホン8によって通
話できなくなることがあるという点である。
【0011】図7にインターホン8の電気的な構成を示
してあり、インターホン8は通常、インターホンスピー
カ10と、インターホンマイク12と、音声増幅器23
と、ボイススイッチ24によって構成されている。そし
てエレベータかご2で使用するインターホン8は電話機
のようにハンドセットを有さず、インターホンスピーカ
10とインターホンマイク12が近接した位置に取り付
けられており、しかも乗客は50cm程度離れた位置か
らインターホンマイク12に向かって発声する。このよ
うな構造のインターホン8では、その使用の際に、イン
ターホンスピーカ10から出力された音声をマイク12
が拾うことによってハウリング現象が発生し、インター
ホンスピーカ10から出力される音がキーンといった音
になってしまうので、ボイススイッチ24を設けること
によって通話する両方向の音量、つまりスピーカ10か
ら出る音とマイク12から入る音の大きさを測定し、音
の大きな方を優先するようにして、スピーカ10から出
た音をマイク12が拾ってもボイススイッチ24が通さ
ないようにしてハウリング現象の発生を防止するのであ
る。
【0012】しかしながら、このようなボイススイッチ
24を設ける場合、インターホン8の使用中に音声合成
装置1から案内アナウンスが発せられると、その音をマ
イク12が拾い、ボイススイッチ24がそれを音声入力
としてエレベータ管理者側に出力するようになるため
に、エレベータ管理者側からの音声がボイススイッチ2
4において阻止されてしまってスピーカ10から出力さ
れなくなることがあるのである。
【0013】このような音声案内の出力のためにインタ
ーホン8を通しての会話ができなくなる事態が発生する
のはたかだか数秒程度であるが、非常時であれば他にも
どんなことが発生するか知り得ず、場合によっては異常
事態ゆえに案内音声が連続的にアナウンスされるような
ことがあれば、インターホン8を通しての会話ができな
くなることもあり得るので重大である。
【0014】他の問題点としては、音声案内スピーカ9
とインターホンマイク12とインターホンスピーカ10
は操作盤3の表面板に並べて設置される構成となってい
る。また音声案内スピーカ9は音声合成装置1内の音声
合成処理部21の音声増幅機能によって常時、音声出力
可能状態にある。このため、音声案内スピーカ9には常
に微小な駆動出力が加わっており、微小な振動が表面板
を通してインターホンマイク12に入力されてしまい、
ノイズとなる問題点もあった。
【0015】これらの問題点は、特にエレベータの音響
装置の場合、マイクと出力する対象がまったく異なる2
つのスピーカを備え、かつ密閉された室内という条件で
ボイスコントロールを行なわなければならず、さらにエ
レベータかごは金属製であるために音響結合度が高いた
めに、特に解決しなければならない重要な課題となって
いた。
【0016】この発明はこのような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、非常時にインターホン設備を確実に
動作させることができ、また音響性能も向上させること
ができるエレベータの音響装置を提供することを目的と
する。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、エレ
ベータかごの操作盤内にエレベータ利用者に音声で案内
アナウンスを行なうスピーカとインターホン設備を設置
したエレベータの音響装置において、操作盤表面板上に
インターホンのスピーカとマイクを設置し、操作盤にマ
イクの指向性範囲に影響を与えない位置に音声案内用ス
ピーカを設置したものである。
【0018】請求項2の発明は、請求項1のエレベータ
の音響装置において、音声案内用スピーカをスピーカケ
ースに収納して操作盤表面板上に設置したものである。
【0019】請求項3の発明は、請求項2のエレベータ
の音響装置において、音声案内用スピーカをこれに出力
させる案内音声を合成する音声合成部と共にスピーカケ
ースに収納したものである。
【0020】請求項4の発明は、エレベータかごの操作
盤内にエレベータ利用者に音声で案内アナウンスを行な
うスピーカとインターホン設備を設置したエレベータの
音響装置において、操作盤表面板上にインターホンのス
ピーカとマイクを設置し、インターホンの後方位置にお
いて操作盤背面板上に音声案内用のスピーカを設置した
ものである。
【0021】請求項5の発明は、請求項4のエレベータ
の音響装置において、音声案内用スピーカをスピーカケ
ースに収納して操作盤背面板上に設置したものである。
【0022】請求項6の発明は、請求項5のエレベータ
の音響装置において、案内用スピーカをこれに出力させ
る案内音声を合成する音声合成部と共にスピーカケース
に収納したものである。
【0023】請求項7の発明は、請求項4〜6のいずれ
かに記載のエレベータの音響装置において、インターホ
ンのスピーカを操作盤表面板上に一定の空隙を介して取
り付けたものである。
【0024】
【作用】請求項1の発明のエレベータの音響装置では、
操作盤表面板上にインターホンのスピーカとマイクを設
置し、操作盤にマイクの指向性範囲に影響を与えない位
置に音声案内用スピーカを設置することによって、イン
ターホンの使用中に案内アナウンスがあってもマイクに
案内アナウンスの音声がハイレベルで入力されることが
なく、インターホンの機能に悪影響を与えることがなく
て非常時のインターホン機能を阻害することがない。
【0025】請求項2の発明のエレベータの音響装置で
は、音声案内用スピーカをスピーカケースに収納して操
作盤表面板上に設置することにより、案内アナウンスの
音声出力を良好なものにする。
【0026】請求項3の発明のエレベータの音響装置で
は、音声案内用スピーカをこれに出力させる案内音声を
合成する音声合成部と共にスピーカケースに収納するこ
とにより、音声案内用スピーカに出力する合成音声を同
じスピーカケース内の音声合成部から与えることができ
るようになって、機械室に設置されるエレベータ制御装
置との間の信号線の本数を少なくすることができる。
【0027】請求項4の発明のエレベータの音響装置で
は、操作盤表面板上にインターホンのスピーカとマイク
を設置し、インターホンの後方位置において操作盤背面
板上に音声案内用のスピーカを設置することにより、非
常用のインターホンの使用中に音声案内アナウンスが音
声案内用スピーカから出力されることがあっても、マイ
クに案内音声が回り込んでインターホンの機能を阻害す
ることがなくなる。
【0028】請求項5の発明のエレベータの音響装置で
は、音声案内用スピーカをスピーカケースに収納して操
作盤背面板上に設置することにより、音声案内アナウン
スの音質を良好なものとすることができる。
【0029】請求項6の発明のエレベータの音響装置で
は、案内用スピーカをこれに出力させる案内音声を合成
する音声合成部と共にスピーカケースに収納することに
より、音声案内用スピーカに出力する合成音声を同じス
ピーカケース内の音声合成部から与えることができるよ
うになって、機械室に設置されるエレベータ制御装置と
の間の信号線の本数を少なくすることができる。
【0030】請求項7の発明のエレベータの音響装置で
は、インターホンのスピーカを操作盤表面板上に一定の
空隙を介して取り付けることにより、音声案内用スピー
カの出力をインターホンスピーカと表面板との空隙から
表面板を通して外部に出力することができるようにな
り、案内アナウンスの音声を聞きやすくすることができ
る。
【0031】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。図1は請求項1〜請求項2の発明の共通する実施
例を示しており、図5に示したエレベータかご2内の操
作盤3の表面板3aの背面の取付構造が示してある。操
作盤3の表面板3aの背面の適切な位置、つまり図5に
示したような位置表示器7と操作ボタン4,5,6の取
付位置との間の部分にインターホン8が設置され、この
下方位置の操作盤表面板3aの下向きの傾斜部3bの背
面にスピーカケース25に密閉された音声案内用スピー
カ9が取り付けられている。
【0032】インターホン8にはインターホンスピーカ
10とマイク12が収納され、さらに図7に示したよう
な音声増幅器23およびボイススイッチ24の回路部分
も収容されているものとする。
【0033】音声案内用スピーカ9を取り付ける傾斜部
3bの傾斜角度は特に限定されないが、音声案内アナウ
ンスの音声がインターホンマイク12の指向特性に影響
を与えない向きに出力されるものでなければならない。
【0034】こうして、この実施例のエレベータの音響
装置では、非常時でインターホン8を使用中に音声案内
アナウンスが音声案内用スピーカ9から出力されること
があっても、その案内音声はインターホンマイク12の
指向特性の範囲に大きな音圧で入力されることがなく、
この結果、ボイススイッチ24を作動させてインターホ
ンスピーカ10からの出力を阻害する悪影響を与えない
ようになる。
【0035】なお請求項1の発明では、音声案内用スピ
ーカ9をスピーカケースに特に収納しないで操作盤3の
表面板3aの傾斜部3bの背面に取り付けることもでき
る。また、請求項1および2の発明では、音声案内用ス
ピーカの取付位置は特に上記のような下向きの傾斜部に
限定されず、操作盤の表面板においてインターホンマイ
クの側方の位置に横向きの傾斜部を形成して、そこに音
声案内用スピーカを取り付けたり、上向きの傾斜部を形
成してそこに取り付けるようにすることもでき、インタ
ーホンマイクの指向特性の範囲に高音圧で案内アナウン
スの音声が入力されない態様であればその取付方法や取
付位置は限定されることがない。
【0036】次に、図2〜図4に基づいて、請求項4〜
請求項7の発明の共通する実施例について説明する。図
2は、図5に示したエレベータかご2内の操作盤3の表
面板背面の取付構造を示しているが、操作盤3の表面板
3aの背面の適切な位置、つまり図5に示したような位
置表示器7と操作ボタン5,6の取付位置との間の部分
にインターホン8が設置され、インターホン8の後方位
置において操作盤3の背面板3c上に、スピーカケース
25に密閉された構造の音声案内用スピーカ9が設置さ
れている。この音声案内用スピーカ9の収納状態を図3
及び図4に基づいて説明すると、スピーカケース25の
内部前面にスピーカ9が取り付けられており、その背部
に図7に示した音声合成装置1を構成する回路部品が配
置されている。音声合成装置1は通常、100mm×1
00mm×20mm程度であるので、スピーカケース2
5はこの音声合成装置1とスピーカ9が共に収納できる
容積のものとする必要がある。
【0037】しかしながら、スピーカケース25を余分
に大きくしすぎることは、エレベータの構造上無理であ
るので、図3に示すようにスピーカケース25の底蓋に
音声合成装置1の基板28を取り付けることによってコ
ンパクト化を図る。この場合、スピーカ25のマグネッ
トは15mm程度の厚みがあるので、マグネットが位置
する基板位置には背の低い部品27をレイアウトし、そ
れ以外の場所に通常のIC26を配置するようにする。
また音声合成装置1の基板28自身を操作盤3の背面板
3c上に直接取り付けることはむずかしいので、基板2
8の背面にベークライトのような絶縁板29を配して取
り付けるようにする。さらにスピーカケース25自体の
材質としては、金属ではなく、ABS樹脂のような比較
的密度の低いものを選ぶのがふさわしい。スピースケー
ス25の前面には、図4に示すようにスピーカ9からの
音が出やすいように出力穴30を形成しておく。この出
力穴30は、一般にスピーカ面積の10%程度である。
【0038】インターホン8側では、その後方に位置す
る音声案内用スピーカ9からの音出力が表面板3aを通
してエレベータかご内に出やすくするために、インター
ホンスピーカ10の前面と操作盤3の表面板3aの取付
面との間に2〜3mm程度の空隙31を設けて取り付け
てある。この空隙31の形成のためにはスピーカ10の
周囲にゴムリングのようなスペーサを介在させることに
よって実現することができる。
【0039】こうして、この実施例のエレベータの音響
装置では、操作盤3の表面板3aから離れた位置に案内
用スピーカ9が設置されているが、スピーカケース25
に密閉されているために音質の劣化がなく、音声案内用
スピーカ9から出力される音声案内アナウンスを良い音
質で聞き取ることができるようになる。またスピーカケ
ース25内に音声案内用スピーカ9と共に音声合成装置
1も収容しているので、エレベータ機械室に設置される
エレベータ制御装置との間は直列伝送用のツイストペア
線と一般電線である電源線だけで接続することができ、
伝送系統の配線が簡素になる。
【0040】そしてこの実施例の場合、非常時でインタ
ーホン8が使用中である時に、音声案内アナウンスが音
声案内用スピーカ9から出力されても、このスピーカ9
がインターホン8の後方位置に配置されているためにイ
ンターホンマイク12に回り込んでボイススイッチ24
に悪影響を及ぼすおそれがなく、インターホン通話を阻
害することがない。
【0041】なお、請求項4の発明は上記の実施例に限
定されず、音声案内用スピーカをスピーカケースに収納
しないで、そのままインターホンの後方位置に配置する
場合も含まれる。また請求項5の発明も上記の実施例に
限定されず、音声合成装置をスピーカケース内に収容し
ないでエレベータ制御装置側に設ける場合も含まれる。
【0042】さらに請求項3の発明では、図3に示した
ような構造にして音声合成装置を音声案内用スピーカの
スピーカケース内に収容し、これを操作盤の表面板の傾
斜部に取り付ける構成とすることもできる。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、操作盤表面板
上にインターホンのスピーカとマイクを設置し、操作盤
にマイクの指向性範囲に影響を与えない位置に音声案内
用スピーカを設置しているので、インターホンの使用中
に案内アナウンスがあってもマイクに案内アナウンスの
音声がハイレベルで入力されることがなく、インターホ
ンの機能に悪影響を与えることがなくて非常時のインタ
ーホン機能を阻害することがない。
【0044】請求項2の発明によれば、音声案内用スピ
ーカをスピーカケースに収納して操作盤表面板上に設置
しているので、案内アナウンスの音声出力を良好なもの
にすることができる。
【0045】請求項3の発明によれば、音声案内用スピ
ーカをこれに出力させる案内音声を合成する音声合成部
と共にスピーカケースに収納しているので、音声案内用
スピーカに出力する合成音声を同じスピーカケース内の
音声合成部から与えることができるようになって、機械
室に設置されるエレベータ制御装置との間の信号線の本
数を少なくすることができる。
【0046】請求項4の発明によれば、操作盤表面板上
にインターホンのスピーカとマイクを設置し、インター
ホンの後方位置において操作盤背面板上に音声案内用の
スピーカを設置しているので、非常用のインターホンの
使用中に音声案内アナウンスが音声案内用スピーカから
出力されることがあっても、マイクに案内音声が回り込
んでインターホンの機能を阻害することがなくなる。
【0047】請求項5の発明によれば、音声案内用スピ
ーカをスピーカケースに収納して操作盤背面板上に設置
しているので、音声案内アナウンスの音質を良好なもの
とすることができる。
【0048】請求項6の発明によれば、案内用スピーカ
をこれに出力させる案内音声を合成する音声合成部と共
にスピーカケースに収納しているので、音声案内用スピ
ーカに出力する合成音声を同じスピーカケース内の音声
合成部から与えることができるようになって、機械室に
設置されるエレベータ制御装置との間の信号線の本数を
少なくすることができる。
【0049】請求項7の発明によれば、インターホンの
スピーカを操作盤表面板上に一定の空隙を介して取り付
けているので、音声案内用スピーカの出力をインターホ
ンスピーカと表面板との空隙から表面板を通して外部に
出力することができるようになり、案内アナウンスの音
声を聞きやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および2の発明の共通する実施例の断
面図。
【図2】請求項4〜7の発明の共通する実施例の断面
図。
【図3】上記実施例に用いられる音声案内用スピーカを
収容するスピーカケースの断面図。
【図4】上記実施例に用いられる音声案内用スピーカを
収容するスピーカケースの正面図。
【図5】一般的なエレベータかご内の操作盤の取付状態
を示す正面図。
【図6】一般的な音声合成装置の回路ブロック図。
【図7】従来例の動作説明図。
【符号の説明】
3 操作盤 3a 表面板 3b 傾斜部 3c 背面板 8 インターホン 9 音声案内用スピーカ 10 インターホンスピーカ 12 インターホンマイク 25 スピーカケース 26 IC 27 回路部品 28 基板 29 絶縁板 30 音出力穴 31 空隙

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータかごの操作盤内にエレベータ
    利用者に音声で案内アナウンスを行なうスピーカとイン
    ターホン設備を設置したエレベータの音響装置におい
    て、 前記操作盤表面板上に前記インターホンのスピーカとマ
    イクを設置し、 前記操作盤の前記マイクの指向性範囲に影響を与えない
    位置に前記音声案内用スピーカを設置して成るエレベー
    タの音響装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のエレベータの音響装置
    において、前記音声案内用スピーカをスピーカケースに
    収納して前記操作盤表面板上に設置したことを特徴とす
    るエレベータの音響装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のエレベータの音響装置
    において、前記音声案内用スピーカをこれに出力させる
    案内音声を合成する音声合成部と共に前記スピーカケー
    スに収納したことを特徴とするエレベータの音響装置。
  4. 【請求項4】 エレベータかごの操作盤内にエレベータ
    利用者に音声で案内アナウンスを行なうスピーカとイン
    ターホン設備を設置したエレベータの音響装置におい
    て、 前記操作盤表面板上に前記インターホンのスピーカとマ
    イクを設置し、 前記インターホンの後方位置において前記操作盤背面板
    上に音声案内用のスピーカを設置して成るエレベータの
    音響装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のエレベータの音響装置
    において、前記音声案内用スピーカをスピーカケースに
    収納して前記操作盤背面板上に設置したことを特徴とす
    るエレベータの音響装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のエレベータの音響装置
    において、前記案内用スピーカをこれに出力させる案内
    音声を合成する音声合成部と共に前記スピーカケースに
    収納したことを特徴とするエレベータの音響装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれかに記載のエレベ
    ータの音響装置において、インターホンのスピーカを操
    作盤表面板上に一定の空隙を介して取り付けたことを特
    徴とするエレベータの音響装置。
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KR20150080793A (ko) * 2014-01-02 2015-07-10 송종태 승강기 카 내 비상통화기
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KR102007201B1 (ko) * 2019-02-07 2019-10-01 (주)한기술 엘리베이터용 비상통화장치의 스피커 모듈

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