JPH06263304A

JPH06263304A - 自動給紙装置

Info

Publication number: JPH06263304A
Application number: JP4919493A
Authority: JP
Inventors: Naomi Kobayashi; 直美小林; Toshio Watabe; 敏夫渡部; Toshiro Ikemura; 敏郎池村; Makoto Tachibana; 橘　　誠; Hiroshi Kaneko; 浩金子
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1993-03-10
Filing date: 1993-03-10
Publication date: 1994-09-20

Abstract

(57)【要約】【目的】カット紙収納場所からカット紙１枚を分離し
て搬送路への供給が可能で且カット紙の逆方向搬送時カ
ット紙通路間隙を拡げて逆方向搬送路を確保する自動給
紙装置の提供が目的である。【構成】上下位置可変で給紙用カット紙を収納可能な
用紙収納台と、そこからカット紙１枚を分離して搬送路
へ供給可能且間隙寸法可変のカット紙通路を内包する給
紙手段と、搬送路内カット紙位置検出手段とを備える。
用紙収納台上下位置変更と給紙手段内カット紙通路間隙
寸法変更とは連動させる。搬送カット紙が給紙手段内に
在る時のみ逆搬送時にカット紙通路間隙を拡大する。カ
ット紙通路はピックアップローラと回動可能分離摩擦板
と固定された逆方向搬送用紙ガイドとで構成する。【効果】目的の達成が可能になり搬送路を短縮してプ
リンタ装置の小形化が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ等におけるカ
ット紙自動給紙装置に係り、特に逆方向搬送を伴うカッ
ト紙自動給紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の逆方向搬送を伴うカット紙の給紙
機構は特開昭６３−９２５３６号公報に見られるよう
に、用紙カセットと用紙を取り出すピックアップローラ
と、このピックアップローラに連結された揺動可能な第
１の歯車機構とプラテンの回転力を伝達する第２の歯車
機構と、第１の歯車機構を揺動させて第１の歯車機構と
第２の歯車機構とを連結又は切り離す連結機構とを具備
し、用紙カセットから用紙を取り出す時にのみ第１の歯
車機構と第２の歯車機構とを連結させてプラテンの回転
力をピックアップローラに伝達させるもので用紙を取り
出す時以外はプラテンの回転方向を自由に選べるように
することによって用紙の逆改行が可能となっていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このようにしてカット
紙を送り出した後でプラテンの逆方向回転によりカット
紙を逆方向に搬送する動作は可能になったが、給紙機構
部分のカット紙逆方向搬送に対する考慮が払われていな
いため、ピックアップローラは常に次に搬送路に送り出
すべきカット紙と接触を保つ状態に置かれている。この
ため大幅な逆改行が必要になった場合等搬送カット紙が
給紙機構部分に迄逆方向搬送されて来る時には逆方向搬
送カット紙の移動経路が確保されておらず、カット紙下
端折れや用紙ジャム発生等の危険性が非常に大きかっ
た。あるいはこの危険性を完全に回避しようとすれば給
紙機構部と印字等の作業機構部との間の搬送径路をカッ
ト紙の長さに比べて充分距離の長いものにする必要があ
った。

【０００４】本発明の目的は、カット紙収納場所からカ
ット紙１枚を分離して搬送路へ供給することが可能で且
つカット紙が逆方向搬送される時にはカット紙通路間隙
を拡げて逆方向搬送路を確保する自動給紙装置を提供す
ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、自動給紙装置は上下位置可変で給紙用カット紙の収
納が可能な用紙収納台と、該用紙収納台からカット紙１
枚を分離して搬送路へ供給が可能でかつ間隙寸法を可変
にしたカット紙通路を内包する給紙手段と、搬送路内カ
ット紙位置検出手段とを備える。この用紙収納台の上下
位置変更と給紙手段内のカット紙通路間隙寸法の変更と
は連動させる。カット紙の逆方向搬送中、搬送カット紙
の一部が給紙手段内に少なくとも１瞬間存在する場合に
のみ用紙収納台の位置を下げ、給紙手段内のカット紙通
路間隙を拡大する。給紙手段内の間隙寸法可変のカット
紙通路の上側はピックアップローラにより、下側は回動
可能な分離摩擦板と固定された逆方向搬送用ガイドとに
より構成される。

【０００６】

【作用】給紙用カット紙を収納可能な用紙収納台の上下
位置を可変にすることは、用紙収納台からカット紙を搬
送路へ供給する場合と逆方向搬送カット紙を受け入れる
場合とで用紙収納台のレベルを変えられることを意味す
る。用紙収納台からカット紙１枚を分離して搬送路への
供給が可能なことは給紙手段の必須条件であり、給紙手
段内のカット紙通路の間隙寸法が可変であることは、給
紙の場合と逆方向搬送の場合とで給紙手段内のカット紙
通路間隙寸法の変更が可能なことを意味する。搬送路内
カット紙位置検出手段は、逆方向搬送カット紙が給紙手
段内に存在しているのかあるいは給紙手段に迄達するの
か否かの判定に必要な情報を提供するものであり、この
情報に基づいて逆方向搬送カット紙の一部が給紙手段内
に少なくとも１瞬間存在することになるのか否かの判断
が行われる。用紙収納台の上下位置変更と給紙手段内の
カット紙通路間隙寸法の変更とを連動させることは、給
紙を行う正方向搬送と用紙を受け入れる逆方向搬送との
搬送路の構成切替上で重要である。前記２項目変更の連
動動作は、用紙収納台部分と給紙手段内とに逆方向搬送
路を確保する場合に用紙収納台の位置を下げ、給紙手段
内カット紙通路間隙を拡大するために実行する。給紙を
行う正方向搬送の場合は用紙収納台と給紙手段内カット
紙通路間隙との状態を逆にする。給紙手段内カット紙通
路の上側をピックアップローラにより、下側を回動可能
な分離摩擦板によって構成することが、給紙時はピック
アップローラに分離摩擦板が当接して用紙収納台からカ
ット紙１枚を分離して搬送路へ供給することを可能に
し、カット紙を逆方向搬送する時には分離摩擦板を回動
してピックアップローラから切離し、更に固定された逆
方向搬送用紙ガイドの下に沈み込ませることを可能にす
る。逆方向搬送用紙ガイドは逆方向搬送カット紙がスム
ースに給紙手段内カット紙通路を通って用紙収納台へと
移動できることを保証する。

【０００７】

【実施例】本発明による実施例を図１乃至図５により説
明する。図１は本発明による自動給紙装置を適用したプ
リンタ全体の断面を示す側面図である。プリンタは枠体
１、用紙収納台２、給紙手段３、搬送手段４、印字装置
５、搬出手段６、搬送路内カット紙位置検出手段７およ
びカット紙８から構成される。図２は本発明による自動
給紙装置の主要部を示す斜視図である。用紙収納台２、
給紙手段３および搬送路内カット紙位置検出手段７の一
部が図示されている。用紙収納台２は、用紙端台９、用
紙中間台１０、用紙台シャフト１１、用紙端台スプリン
グ１２、用紙幅ガイド１３、用紙幅ガイド移動軸１４お
よび分割スプリング１５で構成される。給紙手段３は、
ピックアップローラ装置１６と分離ブラケット装置１７
と給紙固定ガイド１８と搬送部１９とから構成される。
ピックアップローラ装置１６はピックアップローラ２
０、ピックアップローラ軸２１、電磁クラッチ２２、ギ
ア２３および給紙モータ２４から成る。分離ブラケット
装置１７は、分離摩擦板２５、ブラケットアーム２６、
ブラケットガイド２７、用紙端台突起２８、（用紙台シ
ャフト１１）、分離摩擦板開放アーム２９、昇降動力伝
達軸３０、平歯車３１、（以下図３を参照して）ピニヨ
ン３２、昇降モータ３３、サイドフレーム３４、分離摩
擦板開放検知センサ３５およびセンサプレート３６から
成る。図３は分離ブラケット装置１７の動力伝達機構を
説明する詳細図である。図４を参照して、給紙固定ガイ
ド１８は逆方向搬送用紙ガイド３７とブラケットストッ
パ３８およびピン３９から成る。図４は分離ブラケット
装置１７の回動部と給紙固定ガイド１８との結合状態を
示す構造図である。搬送部１９は、搬送路４０、搬送ロ
ーラ４１、搬送ローラ軸４２、搬送路４３から成り、搬
送路内カット紙位置検出手段７の構成要素の用紙検知セ
ンサ４４と回転計（図示省略）が搬送路４３と搬送ロー
ラ軸４２にそれぞれ取付けられる。搬送手段４は搬送路
４５と印字用紙押込ローラ４６から成り、印字装置５は
プラテン４７、印字ヘッド４８、印字ヘッドキャリア
（図示省略）、キャリアサポートレール（図示省略）お
よび制御装置（図示省略）から成る。搬出手段６は用紙
排出ローラ４９および搬送路の先に排出カット紙の保管
スペースを有する排出用紙保管台５０から成る。搬送路
内カット紙位置検出手段７は、用紙検知センサ４４、搬
送ローラ回転計、プラテン回転計および制御手段で構成
される。

【０００８】図１を主体にプリンタの動作を説明する。
プリンタの上位コントローラからの印字命令があると、
給紙モータ２４の動力を中継する図２に示す電磁クラッ
チ２２が付勢されてピックアップローラ軸２１が駆動さ
れ、図１に示すピックアップローラ２０が図示の矢印の
方向へ回転する。用紙収納台２は図１に示されるように
用紙端台９の頭（背面側）を持ち上げて上位位置に置か
れた状態にあるので、用紙収納台２に収納されているカ
ット紙８は、用紙端台スプリング１２の作用でその最上
部に置かれた搬送カット紙５１がピックアップローラ２
０に当接して搬送正方向、即ち用紙収納台２から排出用
紙保管台５０への方向へと送られる。この場合、ピック
アップローラ２０と搬送カット紙５１との間の摩擦およ
びピックアップローラ２０へ当接するように押し上げら
れている分離摩擦板２５とカット紙との間の摩擦がカッ
ト紙間摩擦より大きいため搬送カット紙５１の１枚だけ
が他のカット紙から分離されて給紙手段３の搬送部１９
へと送り出される。搬送ローラ４１も搬送カット紙５１
を搬送正方向へ送るように回転し、搬送カット紙５１の
先端が搬送路４３に配される用紙検知センサ４４の下を
通過すると用紙検知センサ４４は用紙の到来を検知して
制御手段の制御用メモリに信号を送る。これにより制御
手段は搬送ローラ回転計のカウントを開始し、搬送カッ
ト紙５１の先端が搬送手段４を通って印字装置５に達す
る時点を検知し、プラテン回転計のカウントを開始す
る。この段階から印字のための改行制御をプラテン４７
が主導する。印字装置５は印字用紙押込ローラ４６と用
紙排出ローラ４９との中間にあり、搬送カット紙５１は
搬送方向の印字位置に達するとプラテン４７の働きで静
止する。プラテン４７の軸と平行に配置されたサポート
レール（図示省略）上を自在に摺動するキャリア（図示
省略）に係合する印字ヘッド４８は、プラテン４７上を
往復しながら搬送カット紙５１の搬送方向と直角方向の
印字位置でプラテン４７の側にある印字面をプラテン４
７に押し付けてプラテン４７と印字ヘッド４８との間の
隙間に介在する搬送カット紙５１上に印字する。特別な
要求が無い場合には搬送正方向の改行動作と印字動作と
を繰り返して印字作業を完了させ、それによって用紙排
出ローラ４９が搬送カット紙５１を排出用紙保管台５０
へと落し込むように送り出す。

【０００９】印字動作の最中に逆改行、即ち搬送正方向
とは逆の方向への改行が必要になった場合、プリンタ上
位のコントローラからの逆改行命令を受けてプラテン４
７の制御部は搬送カット紙５１の位置を確認して給紙手
段４の逆改行動作の要否を判定する。即ちプラテン４７
の逆改行動作によって逆方向搬送される搬送カット紙５
１の一部がピックアップローラ２０の下あるいは逆方向
搬送用紙ガイド３７の上に少なくとも１瞬間存在するこ
とになる場合には給紙手段４の逆改行動作が必要にな
る。この場合には、電磁クラッチ２２によってピックア
ップローラ２０の回転を止め、図３を参照して解かるよ
うに昇降モータ３３が回転し、ピニヨン３２と平歯車３
１を介して昇降動力伝達軸３０を駆動する。これによっ
て分離摩擦板開放アーム２９の先端が下方に押し下げら
れ、平歯車３１と分離摩擦板開放アーム２９の中間部と
で支持された用紙台シャフト１１は、サイドフレーム３
４に設けられた溝５２に沿って昇降動力伝達軸３０と平
行を保つようにして降下する。そして用紙台シャフト１
１に係合する用紙端台４の頭と用紙中間台１０とが押し
下げられる。尚、用紙幅ガイド移動軸１４、ピックアッ
プローラ軸２１、昇降動力伝達軸３０、搬送ローラ軸４
２はいずれもサイドフレーム３４で両端部を支持されて
平行に配置されている。図１で解かるように、これによ
って用紙端台９の頭の端（背面端）から突き出して用紙
端台９に取付けられている用紙端台突起２８は降下し、
図４に示す如く傾斜しているブラケットガイド２７の背
面側を手前（正面側）に押すようになる。このため分離
ブラケット装置１７の回動部、即ち分離摩擦板２５とブ
ラケットアーム２６とブラケットガイド２７とがピン３
９の廻りにブラケットガイド２７が手前に引かれる方向
に回動し、分離摩擦板２５が分離摩擦板２５を取囲む形
状の逆方向搬送用ガイド３７の下に沈められ、ブラケッ
トガイド２７の正面側（逃がし溝が抉り取られている）
がブラケットストッパ３８の背面側に当接するようにな
って停止する。この回動降下停止制御は図３に示す平歯
車３１のセンサプレート３６が分離摩擦板開放検知セン
サ３５を遮ることによって行われる。図１と同じ断面を
回動降下停止状態で図５に示す。図１と図５を比較して
解かるように用紙端台９の頭と分離摩擦板２５とが下っ
てピックアップローラ５と逆方向搬送用紙ガイド３７と
の間に隙間が大きく開き、用紙端台９の頭（と図示され
ていないが用紙中間台１０と）が逆方向搬送用紙ガイド
３７の正面側端面より下に来て搬送カット紙５１が逆方
向搬送されると容易に収納状態のカット紙８の上に滑り
込めるようになる。勿論用紙幅ガイド１３の背面側先端
（逆方向搬送の用紙入口端）は拡げられて用紙浸入を容
易にしてある。この状態が達成されるとプラテン４７は
逆改行動作に入る。プラテン４７が逆改行動作を行って
も搬送カット紙５１の下端が逆方向搬送用紙ガイド３７
の上に達することがない場合には、給紙手段４の逆改行
動作を行うことなくプラテン４７の逆改行動作は実行さ
れる。印字のための逆改行動作が終了し、搬送正方向に
用紙を送って改行する正改行を行う場合あるいは正方向
搬送を行う場合には、昇降モータ３３により用紙台シャ
フト１１を上昇させて用紙端台９の頭と用紙中間台１０
とを持ち上げ、バネ力等を利用して自動的に分離ブラケ
ット装置１７の回動部を分離摩擦板２５の持ち上げ方向
に回動させる。これによって搬送カット紙５１を挟んで
分離摩擦板２５がピックアップローラ２０に当接するよ
うになり、電磁クラッチ２２を付勢して給紙モータ２４
の動力をピックアップローラ２０に伝えて回転させる。
搬送カット紙５１の下端が用紙収納台２を離れるときに
は、電磁クラッチ２２を用いてピックアップローラ２０
の回転を停止させる。

【００１０】つぎにカット紙８の設置動作について説明
する。図２に示すように平行に配置されたサイドフレー
ム３４の内側には、用紙端台９の外側に接するように置
かれた用紙幅ガイド１３があり、用紙幅ガイド移動軸１
４によりカット紙８の幅に合わせてその間隔を調整でき
るようになっている。複数枚のカット紙８は用紙幅ガイ
ド１３、用紙端台９、用紙中間台１０に直接接するよう
な収納方式を考えている。カット紙８を収納する前に用
紙幅ガイド１３の幅調整を行うため用紙幅ガイド３８を
片側ずつ移動させる。この時、移動させる用紙幅ガイド
３８と同一側の用紙端台９、用紙端台スプリング１２、
ピックアップローラ２０が同時に移動するよう互いに係
合している。本実施例において給紙固定ガイド１８は用
紙幅ガイド１３に結合し、ピン３９を介して分離ブラケ
ット装置１７の回動部にも結合している。尚、図示は省
略したが、ピックアップローラ２０には、それぞれ静電
気を除去するための除電ブラシが取付けてあり、ピック
アップローラ２０のピックアップローラ軸２１上の移動
に随伴してこれが移動するように配慮してある。図３を
参照して解かるように、用紙端台９と用紙中間台１０と
は用紙台シャフト１１に対してその軸方向に摺動自在に
係合し、用紙端台９と用紙中間台１０の各構成要素との
間には分割スプリング１５が配置されていて常に用紙端
台９を用紙幅ガイド１３（図３では図示省略）に押し付
ける構成にしてある。これによって用紙端台９と用紙中
間台１０の各構成要素の間隔は用紙幅ガイド１３の間で
適切に調整される。

【００１１】このように搬送カット紙５１が逆方向搬送
用紙ガイド３７の上にあるような形で逆方向搬送が行わ
れる場合には、分離摩擦板２５を降下させてピックアッ
プローラ２０と逆方向搬送用紙ガイド３７との間に広い
間隙を設け、用紙収納台２の位置を用紙端台９の頭およ
び用紙中間台１０の下降によって下げる。これによって
カット紙８の上面が逆方向搬送用紙ガイド３７の面より
低い位置に置かれ、逆方向搬送のカット紙の下端折れや
用紙ジャムの発生が防止され得る。そのため給紙手段３
と印字装置５との間に用紙ジャム緩衝用の余分の搬送路
を設ける必要がなくなりプリンタ全体の小型化が計れる
ので経済性が向上する。また、給紙手段３の逆改行動作
を搬送カット紙５１の一部が逆方向搬送用紙ガイド３７
の上にあるような場合にのみ限定することによって開放
のための機構部処理時間の抑制・最小化を計ることが可
能になる。

【００１２】以上の実施例の説明を用紙収納台２にカッ
ト紙を直接収納する方式によって行ったが、一般に広く
行われているようなトレイにカット紙を収納して用紙台
に設置する方式の採用は可能である。また給紙手段３の
中に搬送部１９を設ける構造を説明したが、これを分離
した構造の採用も可能である。更に、搬送路内カット紙
位置検出手段７を用紙検知センサ４４と搬送ローラ回転
計とプラテン回転計とによって構成する説明を行った
が、回転計の取付軸を別のローラ軸に変えたり、あるい
はもっと別の原理を使用した例えば光学的な用紙位置検
出装置を採用したりすることは可能である。また用紙収
納台２の上下位置変更と給紙手段３内のカット紙通路間
隙寸法の変更を連動させる手段として機械的な連動手段
を説明したがそれぞれをモータで駆動して電気的に連動
させることも可能である。

【００１３】

【発明の効果】本発明によれば回転と停止が可能なピッ
クアップローラとそのピックアップローラに当接し得る
回動可能な分離摩擦板と固定された逆方向搬送用紙ガイ
ドと用紙収納台上下位置移動手段との採用によりカット
紙収納場所からカット紙１枚を分離して搬送路へ供給す
ることが可能で且つカット紙が逆方向搬送される時には
カット紙通路間隙を拡げて逆方向搬送路を確保する自動
給紙装置を提供することが可能になった。これにより搬
送路の短縮が可能になりプリンタ装置等の小形化が可能
になった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による自動給紙装置を適用したプリンタ
全体の断面を示す側面図である。

【図２】本発明による自動給紙装置の主要部を示す斜視
図である。

【図３】分離ブラケット装置の動力伝達機構を説明する
詳細図である。

【図４】分離ブラケット装置の回動部と給紙固定ガイド
の結合状態を示す構造図である。

【図５】逆改行動作時の自動給紙装置の部分断面図であ
る。

【符号の説明】

２用紙収納台３給紙手段４搬送手段７搬送路内カット紙位置検出手段８カット紙９用紙端台１０用紙中間台１１用紙台シャフト１２用紙端台スプリング１３用紙幅ガイド１６ピックアップローラ装置１７分離ブラケット装置１８給紙固定ガイド２０ピックアップローラ２２電磁クラッチ２５分離摩擦板２６ブラケットアーム２７ブラケットガイド２８用紙端台突起２９分離摩擦板開放アーム３０昇降動力伝達軸３１平歯車３７逆方向搬送用紙ガイド３８ブラケットストッパ３９ピン４１搬送ローラ４４用紙検知センサ４７プラテン４８印字ヘッド５１搬送カット紙

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｂ６５Ｈ 29/58 Ｂ 9147−3Ｆ (72)発明者橘誠茨城県勝田市市毛1070番地株式会社日立製作所水戸工場内 (72)発明者金子浩茨城県勝田市市毛1070番地株式会社日立製作所水戸工場内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上下位置可変で給紙用カット紙の収納が
可能な用紙収納台と、該用紙収納台からカット紙１枚を
分離して搬送路へ供給が可能でかつ間隙寸法を可変にし
たカット紙通路を内包する給紙手段と、搬送路内カット
紙位置検出手段とを備えることを特徴とする自動給紙装
置。
【請求項２】請求項１において、前記用紙収納台の上
下位置変更と前記給紙手段内のカット紙通路間隙寸法の
変更とを連動させることを特徴とする自動給紙装置。
【請求項３】請求項１および２のいずれかにおいて、
カット紙の逆方向搬送中、搬送カット紙の一部が前記給
紙手段内に少なくとも１瞬間存在する場合にのみ前記用
紙収納台の位置を下げ、前記給紙手段内のカット紙通路
間隙を拡大することを特徴とする自動給紙装置。
【請求項４】請求項１乃至３のいずれかにおいて、前
記給紙手段内の間隙寸法可変のカット紙通路の上側をピ
ックアップローラにより、下側を回動可能な分離摩擦板
と固定された逆方向搬送用紙ガイドとにより構成するこ
とを特徴とする自動給紙装置。