JPH06263043A - パワー・ステアリングの油圧回路に使用される油圧ダンパ - Google Patents
パワー・ステアリングの油圧回路に使用される油圧ダンパInfo
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- JPH06263043A JPH06263043A JP5078844A JP7884493A JPH06263043A JP H06263043 A JPH06263043 A JP H06263043A JP 5078844 A JP5078844 A JP 5078844A JP 7884493 A JP7884493 A JP 7884493A JP H06263043 A JPH06263043 A JP H06263043A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パワー・ステアリングの各部機構を設計変更
せずにそのパワー・ステアリングの自励振動を防止し、
そして、そのパワー・ステアリングによる操縦安定性を
向上して乗り心地を向上する。 【構成】 内部にシリンダ・ボア15を有するダンパ・
ハウジング11と、シール下でそのシリンダ・ボア15
に摺動可能にはめ込まれてそのシリンダ・ボア15に一
対の油圧室16,17を区画する一対のピストン19,
20と、そのシリンダ・ボア15内においてその一対の
ピストン19,20間に配置されるスプリング21と、
その一対の油圧室16,17に接続される一対の絞り2
2,23とを含んで、そして、コントロール・バルブ5
4をパワー・シリンダ41の一対のシリンダ室45,4
6に連絡させる一対の連通路68,69間に配置される
ところである。
せずにそのパワー・ステアリングの自励振動を防止し、
そして、そのパワー・ステアリングによる操縦安定性を
向上して乗り心地を向上する。 【構成】 内部にシリンダ・ボア15を有するダンパ・
ハウジング11と、シール下でそのシリンダ・ボア15
に摺動可能にはめ込まれてそのシリンダ・ボア15に一
対の油圧室16,17を区画する一対のピストン19,
20と、そのシリンダ・ボア15内においてその一対の
ピストン19,20間に配置されるスプリング21と、
その一対の油圧室16,17に接続される一対の絞り2
2,23とを含んで、そして、コントロール・バルブ5
4をパワー・シリンダ41の一対のシリンダ室45,4
6に連絡させる一対の連通路68,69間に配置される
ところである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パワー・ステアリン
グの油圧回路に使用される油圧ダンパに関する。
グの油圧回路に使用される油圧ダンパに関する。
【0002】
【背景技術】自動車に使用されるパワー・ステアリング
では、操舵入力側と操舵出力側との位相ずれによってコ
ントロール・バルブが振動されて油圧脈動が大きくなる
と、自励振動が発生されるので、従来は、各部機構の形
状を変更して固有振動数を変えたり、また、メカニカル
・ダンパで路面から伝達される力を減らしている。とこ
ろが、そのような対策では、設計が複雑になって自励振
動を回避するのが非常に厄介であった。
では、操舵入力側と操舵出力側との位相ずれによってコ
ントロール・バルブが振動されて油圧脈動が大きくなる
と、自励振動が発生されるので、従来は、各部機構の形
状を変更して固有振動数を変えたり、また、メカニカル
・ダンパで路面から伝達される力を減らしている。とこ
ろが、そのような対策では、設計が複雑になって自励振
動を回避するのが非常に厄介であった。
【0003】
【発明の課題】この発明の課題は、パワー・ステアリン
グの各部機構を設計変更することなしにパワー・ステア
リングの自励振動を防止し、そして、パワー・ステアリ
ングによる操縦安定性を向上して乗り心地を向上すると
ころのパワー・ステアリングの油圧回路に使用される油
圧ダンパの提供にある。
グの各部機構を設計変更することなしにパワー・ステア
リングの自励振動を防止し、そして、パワー・ステアリ
ングによる操縦安定性を向上して乗り心地を向上すると
ころのパワー・ステアリングの油圧回路に使用される油
圧ダンパの提供にある。
【0004】
【課題に相応する手段およびそれの作用】この発明は、
内部にシリンダ・ボアを有するダンパ・ハウジングと、
シール下でそのシリンダ・ボアに摺動可能にはめ込まれ
てそのシリンダ・ボアに一対の油圧室を区画する一対の
ピストンと、そのシリンダ・ボア内においてその一対の
ピストン間に配置されるスプリングと、その一対の油圧
室に接続される一対の絞りとを含んでコントロール・バ
ルブをパワー・シリンダの一対のシリンダ室に連絡させ
る一対の連通路間に配置され、そして、そのコントロー
ル・バルブの出力側で油圧脈動を吸収緩和して減衰する
ところである。
内部にシリンダ・ボアを有するダンパ・ハウジングと、
シール下でそのシリンダ・ボアに摺動可能にはめ込まれ
てそのシリンダ・ボアに一対の油圧室を区画する一対の
ピストンと、そのシリンダ・ボア内においてその一対の
ピストン間に配置されるスプリングと、その一対の油圧
室に接続される一対の絞りとを含んでコントロール・バ
ルブをパワー・シリンダの一対のシリンダ室に連絡させ
る一対の連通路間に配置され、そして、そのコントロー
ル・バルブの出力側で油圧脈動を吸収緩和して減衰する
ところである。
【0005】
【具体例の説明】以下、この発明のパワー・ステアリン
グの油圧回路に使用される油圧ダンパの特定された具体
例について、図面を参照して説明する。図1および図2
は、トラックに装備されたインテグラル型パワー・ステ
アリング40に適用されたところのこの発明のパワー・
ステアリングの油圧回路に使用される油圧ダンパの具体
例10を示している。この油圧ダンパ10は、そのイン
テグラル型パワー・ステアリング40が、一端に開口さ
れるシリンダ・ボア43を有するハウジング42、その
ハウジング42の開口端に組み付けられてそのシリンダ
・ボア43を閉じるトップ・カバー44、および、その
シリンダ・ボア43に往復摺動可能にはめ込まれてその
シリンダ・ボア43に一対のシリンダ室45,46を区
画するパワー・ピストン47で組み立てられるパワー・
シリンダ41と、ステアリング・ナット50−ボール5
1でそのパワー・ピストン47にねじ結合されるウォー
ム・シャフト49と、セグメント・ギア53をそのパワ
ー・ピストン47のラック48にかみ合わせるセクタ・
シャフト52と、そのパワー・ピストン47内に組み込
まれる油圧反力型コントロール・バルブ54と、そのス
テアリング・ナット50に一体的に結合されて先端をそ
のコントロール・バルブ54のバルブ・ピストン55の
穴56にはめ合わせるバルブ・ピン62と、そのステア
リング・ナット50内に組み込まれ、両端を一対のセン
ターリング・ボルト(図示せず)で保持されてそのバル
ブ・ピストン55を中心位置に維持させるセンターリン
グ・スプリング65と、ステアリング・ホイール(図示
せず)と、ステアリング・シャフト(図示せず)と、ピ
ットマン・アーム(図示せず)と、ドラッグ・リンク
(図示せず)と、アイドラ・アーム(図示せず)と、リ
レー・ロッド(図示せず)と、ナックル・アーム(図示
せず)と、一対のタイ・ロッド・アーム(図示せず)
と、タイ・ロッド(図示せず)などとを含んで構成され
るので、その油圧反力型コントロール・バルブ54に近
接してそのハウジング42に組み付けられ、そして、そ
の油圧反力型コントロール・バルブ54をそのパワー・
シリンダ41の一対のシリンダ室45,46に連絡させ
る一対の連通路68,69間に配置されている。
グの油圧回路に使用される油圧ダンパの特定された具体
例について、図面を参照して説明する。図1および図2
は、トラックに装備されたインテグラル型パワー・ステ
アリング40に適用されたところのこの発明のパワー・
ステアリングの油圧回路に使用される油圧ダンパの具体
例10を示している。この油圧ダンパ10は、そのイン
テグラル型パワー・ステアリング40が、一端に開口さ
れるシリンダ・ボア43を有するハウジング42、その
ハウジング42の開口端に組み付けられてそのシリンダ
・ボア43を閉じるトップ・カバー44、および、その
シリンダ・ボア43に往復摺動可能にはめ込まれてその
シリンダ・ボア43に一対のシリンダ室45,46を区
画するパワー・ピストン47で組み立てられるパワー・
シリンダ41と、ステアリング・ナット50−ボール5
1でそのパワー・ピストン47にねじ結合されるウォー
ム・シャフト49と、セグメント・ギア53をそのパワ
ー・ピストン47のラック48にかみ合わせるセクタ・
シャフト52と、そのパワー・ピストン47内に組み込
まれる油圧反力型コントロール・バルブ54と、そのス
テアリング・ナット50に一体的に結合されて先端をそ
のコントロール・バルブ54のバルブ・ピストン55の
穴56にはめ合わせるバルブ・ピン62と、そのステア
リング・ナット50内に組み込まれ、両端を一対のセン
ターリング・ボルト(図示せず)で保持されてそのバル
ブ・ピストン55を中心位置に維持させるセンターリン
グ・スプリング65と、ステアリング・ホイール(図示
せず)と、ステアリング・シャフト(図示せず)と、ピ
ットマン・アーム(図示せず)と、ドラッグ・リンク
(図示せず)と、アイドラ・アーム(図示せず)と、リ
レー・ロッド(図示せず)と、ナックル・アーム(図示
せず)と、一対のタイ・ロッド・アーム(図示せず)
と、タイ・ロッド(図示せず)などとを含んで構成され
るので、その油圧反力型コントロール・バルブ54に近
接してそのハウジング42に組み付けられ、そして、そ
の油圧反力型コントロール・バルブ54をそのパワー・
シリンダ41の一対のシリンダ室45,46に連絡させ
る一対の連通路68,69間に配置されている。
【0006】さらに構造について具体的に述べるに、そ
の油圧ダンパ10は、内部にシリンダ・ボア15を有す
るダンパ・ハウジング11と、シール下でそのシリンダ
・ボア15に往復摺動可能にはめ込まれてそのシリンダ
・ボア15の両端部分に一対の油圧室16,17を区画
する一対のピストン19,20と、そのシリンダ・ボア
15内においてその一対のピストン19,20間に配置
されてそのシリンダ・ボア15の中間部分に圧縮性ガス
室18を形成するスプリング21と、その一対の油圧室
16,17に接続される一対の絞り22,23とを含ん
で組み立てられている。
の油圧ダンパ10は、内部にシリンダ・ボア15を有す
るダンパ・ハウジング11と、シール下でそのシリンダ
・ボア15に往復摺動可能にはめ込まれてそのシリンダ
・ボア15の両端部分に一対の油圧室16,17を区画
する一対のピストン19,20と、そのシリンダ・ボア
15内においてその一対のピストン19,20間に配置
されてそのシリンダ・ボア15の中間部分に圧縮性ガス
室18を形成するスプリング21と、その一対の油圧室
16,17に接続される一対の絞り22,23とを含ん
で組み立てられている。
【0007】そのダンパ・ハウジング11は、チューブ
・ハウジンング本体12、および、そのチューブ・ハウ
ジンング本体12の両端にねじ止めされる一対のエンド
・カバー13,14で組み立てられてそのパワー・シリ
ンダ41のハウジング42に組み付けられ、そして、そ
の一対のエンド・カバー13,14にはそれぞれ油出入
口24,25が穴あけされてその油出入口24,25の
それぞれにパイプ・コネクタ32,33がねじ込まれる
構造に製造されている。そのような構造が採用されると
ころのそのダンパ・ハウジング11は、また、その一対
のピストン19,20でそのシリンダ・ボア15の両端
部分に区画されるその一対の油圧室16,17がそのパ
イプ・コネクタ32,33にねじ結合される一対の油圧
配管34,35でその一対の連通路68,69に接続さ
れてその油圧ダンパ10をそのパワー・ステアリング4
0の油圧回路に活用可能にするところである。
・ハウジンング本体12、および、そのチューブ・ハウ
ジンング本体12の両端にねじ止めされる一対のエンド
・カバー13,14で組み立てられてそのパワー・シリ
ンダ41のハウジング42に組み付けられ、そして、そ
の一対のエンド・カバー13,14にはそれぞれ油出入
口24,25が穴あけされてその油出入口24,25の
それぞれにパイプ・コネクタ32,33がねじ込まれる
構造に製造されている。そのような構造が採用されると
ころのそのダンパ・ハウジング11は、また、その一対
のピストン19,20でそのシリンダ・ボア15の両端
部分に区画されるその一対の油圧室16,17がそのパ
イプ・コネクタ32,33にねじ結合される一対の油圧
配管34,35でその一対の連通路68,69に接続さ
れてその油圧ダンパ10をそのパワー・ステアリング4
0の油圧回路に活用可能にするところである。
【0008】その一対のピストン19,20は、それぞ
れ外周面にリング溝26,27を形成してそのリング溝
26,27のそれぞれにO−リング30,31をはめ込
む構造に製造され、そして、シール下でそのダンパ・ハ
ウジング11のシリンダ・ボア15に往復摺動可能には
め込まれている。また、その一対のピストン19,20
は、互いに向かい合う端面にスプリング・シート28,
29を形成してそのスプリング21の両端を外れ止め状
態に着座させている。
れ外周面にリング溝26,27を形成してそのリング溝
26,27のそれぞれにO−リング30,31をはめ込
む構造に製造され、そして、シール下でそのダンパ・ハ
ウジング11のシリンダ・ボア15に往復摺動可能には
め込まれている。また、その一対のピストン19,20
は、互いに向かい合う端面にスプリング・シート28,
29を形成してそのスプリング21の両端を外れ止め状
態に着座させている。
【0009】その一対の絞り22,23は、ディスクに
穴明けされたオリフィスが使用され、そして、そのパイ
プ・コネクタ32,33に組み込まれてその油圧室1
6,17に流入され、また、その油圧室16,17から
流出される油に抵抗を与えている。この場合、その絞り
22,23は、そのパイプ・コネクタ32,33に組み
込まれる構造が採用されるので、そのダンパ・ハウジン
グ11に簡単に組み付可能になるが、他の種の絞りが活
用可能であり、また、可変絞りが用いられてもよい。
穴明けされたオリフィスが使用され、そして、そのパイ
プ・コネクタ32,33に組み込まれてその油圧室1
6,17に流入され、また、その油圧室16,17から
流出される油に抵抗を与えている。この場合、その絞り
22,23は、そのパイプ・コネクタ32,33に組み
込まれる構造が採用されるので、そのダンパ・ハウジン
グ11に簡単に組み付可能になるが、他の種の絞りが活
用可能であり、また、可変絞りが用いられてもよい。
【0010】次に、その上述の油圧ダンパ10の動作を
そのインテグラル型パワー・ステアリング40による操
舵に関連して説明する。今、そのステアリング・ホイー
ルが中立状態に置かれていると、オイル・ポンプ(図示
せず)から供給される圧油は、そのコントロール・バル
ブ54のバルブ・ピストン55の両端に送り込まれ、そ
して、左右のインレット・ポート57,58を通ってそ
のパワー・シリンダ41のシリンダ室45,46に連通
されると同時に、左右のリターン・グルーブ59,60
を通ってそのパワー・シリンダ41のパワー・ピストン
47の上方中央に形成されているリターン長溝61を経
由してオイル・リザーバ(図示せず)に戻される。そし
て、この際には、その油圧ダンパ10は動作されない。
そのインテグラル型パワー・ステアリング40による操
舵に関連して説明する。今、そのステアリング・ホイー
ルが中立状態に置かれていると、オイル・ポンプ(図示
せず)から供給される圧油は、そのコントロール・バル
ブ54のバルブ・ピストン55の両端に送り込まれ、そ
して、左右のインレット・ポート57,58を通ってそ
のパワー・シリンダ41のシリンダ室45,46に連通
されると同時に、左右のリターン・グルーブ59,60
を通ってそのパワー・シリンダ41のパワー・ピストン
47の上方中央に形成されているリターン長溝61を経
由してオイル・リザーバ(図示せず)に戻される。そし
て、この際には、その油圧ダンパ10は動作されない。
【0011】そのような状態で、そのステアリング・ホ
イールが左に回転されると、そのパワー・シリンダ41
において、そのパワー・ピストン47は、そのセクタ・
シャフト52を介して伝達される路面抵抗で軸方向の動
きが制約される。同時に、そのステアリング・ナット5
0もそのパワー・ピストン47内において軸方向の動き
が制約されるので、そのウォーム・シャフト49および
ステアリング・ナット50は一体的になり、そのセンタ
ーリング・スプリング65に抗して右に回転を始め、そ
して、そのステアリング・ナット50上のそのバルブ・
ピン62からそのバルブ・ピストン55に伝えられてそ
のバルブ・ピストン55を右方向に移動させる。
イールが左に回転されると、そのパワー・シリンダ41
において、そのパワー・ピストン47は、そのセクタ・
シャフト52を介して伝達される路面抵抗で軸方向の動
きが制約される。同時に、そのステアリング・ナット5
0もそのパワー・ピストン47内において軸方向の動き
が制約されるので、そのウォーム・シャフト49および
ステアリング・ナット50は一体的になり、そのセンタ
ーリング・スプリング65に抗して右に回転を始め、そ
して、そのステアリング・ナット50上のそのバルブ・
ピン62からそのバルブ・ピストン55に伝えられてそ
のバルブ・ピストン55を右方向に移動させる。
【0012】そのバルブ・ピストン55が右方向に移動
されると、その右のインレット・ポート57はさらに開
かれ、同時に、その左のインレット・ポート58は閉じ
られてその右のリターン・グルーブ59は、そのオイル
・ポンプからの高圧油が遮断され、一方、その左のリタ
ーン・グルーブ60は、その左のシリンダ室46に連通
される。そのように、その右のインレット・ポート57
が開かれてその左のリターン・グルーブ60とその左の
シリンダ室46とが互いに連通されるので、そのオイル
・ポンプからの高圧油は、その右のインレット・ポート
57からその右のシリンダ室45に流れ込み、そのウォ
ーム・シャフト49の右方向回転によりそのパワー・ピ
ストン47が左方向に移動されてそのセクタ・シャフト
52を左に回転させる。
されると、その右のインレット・ポート57はさらに開
かれ、同時に、その左のインレット・ポート58は閉じ
られてその右のリターン・グルーブ59は、そのオイル
・ポンプからの高圧油が遮断され、一方、その左のリタ
ーン・グルーブ60は、その左のシリンダ室46に連通
される。そのように、その右のインレット・ポート57
が開かれてその左のリターン・グルーブ60とその左の
シリンダ室46とが互いに連通されるので、そのオイル
・ポンプからの高圧油は、その右のインレット・ポート
57からその右のシリンダ室45に流れ込み、そのウォ
ーム・シャフト49の右方向回転によりそのパワー・ピ
ストン47が左方向に移動されてそのセクタ・シャフト
52を左に回転させる。
【0013】一方、そのパワー・ピストン47が左方向
に移動されるに伴って、その左のシリンダ室46から押
し出される油は、そのリターン長溝61を経てその左の
リターン・グルーブ60からそのオイル・リザーバに戻
される。
に移動されるに伴って、その左のシリンダ室46から押
し出される油は、そのリターン長溝61を経てその左の
リターン・グルーブ60からそのオイル・リザーバに戻
される。
【0014】そのように、そのパワー・シリンダ41に
おいて、そのパワー・ピストン47が左方向に移動され
る際、その油圧反力型コントロール・バルブ54におい
ては、右の反力室63がオリフィス66を通じて高圧油
側に連通し、同時に、左の反力室64がオリフィス67
を通じて低圧油側に連通されてその左右の反力室63,
64のバランスがくずれるので、そのバルブ・ピストン
55は右方向の動きに抵抗を受け、また、そのセンター
リング・スプリング65の力によってもそのバルブ・ピ
ストン55には中立位置に戻そうとする力が作用する。
この力が反力であり、ドライバは、路面からの操舵抵抗
に比例したところの道路感覚および操向状態を適確に感
知できる。また、その左右の反力室63,64は、その
バルブ・ピストン55が変位する際に、そのオリフィス
66,67を通じて油の出入が行なわれるので、そのバ
ルブ・ピストン55の動きを減衰させるところで働く。
おいて、そのパワー・ピストン47が左方向に移動され
る際、その油圧反力型コントロール・バルブ54におい
ては、右の反力室63がオリフィス66を通じて高圧油
側に連通し、同時に、左の反力室64がオリフィス67
を通じて低圧油側に連通されてその左右の反力室63,
64のバランスがくずれるので、そのバルブ・ピストン
55は右方向の動きに抵抗を受け、また、そのセンター
リング・スプリング65の力によってもそのバルブ・ピ
ストン55には中立位置に戻そうとする力が作用する。
この力が反力であり、ドライバは、路面からの操舵抵抗
に比例したところの道路感覚および操向状態を適確に感
知できる。また、その左右の反力室63,64は、その
バルブ・ピストン55が変位する際に、そのオリフィス
66,67を通じて油の出入が行なわれるので、そのバ
ルブ・ピストン55の動きを減衰させるところで働く。
【0015】このようにして、そのステアリング・ホイ
ールが右に回転されている際そのパワー・ピストン47
は左方向へ動き、そして、そのステアリング・ホイール
が止められると同時に、そのステアリング・ナット50
は、油圧反力とスプリング圧力とによって僅かに左へ回
転されてそのバルブ・ピストン55を中立位置に戻し、
そしてその結果、そのパワー・ピストン47は、そのウ
ォーム・シャフト49の回転量に応じた位置に停止され
ます。
ールが右に回転されている際そのパワー・ピストン47
は左方向へ動き、そして、そのステアリング・ホイール
が止められると同時に、そのステアリング・ナット50
は、油圧反力とスプリング圧力とによって僅かに左へ回
転されてそのバルブ・ピストン55を中立位置に戻し、
そしてその結果、そのパワー・ピストン47は、そのウ
ォーム・シャフト49の回転量に応じた位置に停止され
ます。
【0016】また、そのステアリング・ホイールが左に
回転されると、そのインテグラル型パワー・ステアリン
グ40は、上述の動作に逆に動作される。そして、その
ステアリング・ホイールが左右に回転されるに伴って、
操舵入力側と操舵出力側との間に位相ずれが生じ、そし
て、その油圧反力型コントロール・バルブ54が振動さ
れて油圧脈動が大きくなると、その油圧ダンパ10が動
作され、その油圧脈動が吸収緩和されて減衰され、その
インテグラル型パワー・ステアリング40に自励振動が
発生するのが回避される。その結果、そのインテグラル
型パワー・ステアリング40による操縦安定性が向上さ
れて乗り心地も向上される。
回転されると、そのインテグラル型パワー・ステアリン
グ40は、上述の動作に逆に動作される。そして、その
ステアリング・ホイールが左右に回転されるに伴って、
操舵入力側と操舵出力側との間に位相ずれが生じ、そし
て、その油圧反力型コントロール・バルブ54が振動さ
れて油圧脈動が大きくなると、その油圧ダンパ10が動
作され、その油圧脈動が吸収緩和されて減衰され、その
インテグラル型パワー・ステアリング40に自励振動が
発生するのが回避される。その結果、そのインテグラル
型パワー・ステアリング40による操縦安定性が向上さ
れて乗り心地も向上される。
【0017】先に図面を参照して説明されたところのこ
の発明の特定された具体例から明らかであるように、こ
の発明の属する技術の分野における通常の知識を有する
者にとって、この発明の内容は、その発明の性質(na
ture)および本質(substance)に由来
し、そして、それらを内在させると客観的に認められる
その他の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の
内容は、その発明の課題に相応してその発明の成立に必
須である。
の発明の特定された具体例から明らかであるように、こ
の発明の属する技術の分野における通常の知識を有する
者にとって、この発明の内容は、その発明の性質(na
ture)および本質(substance)に由来
し、そして、それらを内在させると客観的に認められる
その他の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の
内容は、その発明の課題に相応してその発明の成立に必
須である。
【0018】
【発明の便益】上述から理解されるように、この発明の
パワー・ステアリングの油圧回路に使用される油圧ダン
パは、内部にシリンダ・ボアを有するダンパ・ハウジン
グと、シール下でそのシリンダ・ボアに摺動可能にはめ
込まれてそのシリンダ・ボアに一対の油圧室を区画する
一対のピストンと、そのシリンダ・ボア内においてその
一対のピストン間に配置されるスプリングと、その一対
の油圧室に接続される一対の絞りとを含んでコントロー
ル・バルブをパワー・シリンダの一対のシリンダ室に連
絡させる一対の連通路間に配置されるので、操舵入力側
と操舵出力側との間に位相ずれが生じ、そして、そのコ
ントロール・バルブが振動されてそのコントロール・バ
ルブの出力側で油圧脈動が発生する際に、その油圧脈動
が吸収緩和されて減衰され、パワー・ステアリングに自
励振動が発生するのが回避され、そして、そのパワー・
ステアリングによる操縦安定性が向上されて乗り心地が
向上され、その結果、自動車のパワー・ステアリングを
有用で実用的にする。
パワー・ステアリングの油圧回路に使用される油圧ダン
パは、内部にシリンダ・ボアを有するダンパ・ハウジン
グと、シール下でそのシリンダ・ボアに摺動可能にはめ
込まれてそのシリンダ・ボアに一対の油圧室を区画する
一対のピストンと、そのシリンダ・ボア内においてその
一対のピストン間に配置されるスプリングと、その一対
の油圧室に接続される一対の絞りとを含んでコントロー
ル・バルブをパワー・シリンダの一対のシリンダ室に連
絡させる一対の連通路間に配置されるので、操舵入力側
と操舵出力側との間に位相ずれが生じ、そして、そのコ
ントロール・バルブが振動されてそのコントロール・バ
ルブの出力側で油圧脈動が発生する際に、その油圧脈動
が吸収緩和されて減衰され、パワー・ステアリングに自
励振動が発生するのが回避され、そして、そのパワー・
ステアリングによる操縦安定性が向上されて乗り心地が
向上され、その結果、自動車のパワー・ステアリングを
有用で実用的にする。
【図1】この発明のパワー・ステアリングの油圧回路に
使用される油圧ダンパの具体例が適用されたインテグラ
ル型パワー・ステアリングの説明図である。
使用される油圧ダンパの具体例が適用されたインテグラ
ル型パワー・ステアリングの説明図である。
【図2】図1に示されたその油圧ダンパの拡大説明図で
ある。
ある。
11 ダンパ・ハウジング 15 シリンダ・ボア 16 油圧室 17 油圧室 18 圧縮性ガス室 19 ピストン 20 ピストン 21 スプリング 22 絞り 23 絞り
Claims (1)
- 【請求項1】 内部にシリンダ・ボアを有するダンパ・
ハウジングと、シール下でそのシリンダ・ボアに摺動可
能にはめ込まれてそのシリンダ・ボアに一対の油圧室を
区画する一対のピストンと、そのシリンダ・ボア内にお
いてその一対のピストン間に配置されるスプリングと、
その一対の油圧室に接続される一対の絞りとを含んで、
そして、コントロール・バルブをパワー・シリンダの一
対のシリンダ室に連絡させる一対の連通路間に配置され
るところのパワー・ステアリングの油圧回路に使用され
る油圧ダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5078844A JPH06263043A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | パワー・ステアリングの油圧回路に使用される油圧ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5078844A JPH06263043A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | パワー・ステアリングの油圧回路に使用される油圧ダンパ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06263043A true JPH06263043A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=13673142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5078844A Pending JPH06263043A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | パワー・ステアリングの油圧回路に使用される油圧ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06263043A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100452298B1 (ko) * | 2000-12-27 | 2004-10-12 | 주식회사 만도 | 스티어링장치의 댐핑밸브 |
-
1993
- 1993-03-12 JP JP5078844A patent/JPH06263043A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100452298B1 (ko) * | 2000-12-27 | 2004-10-12 | 주식회사 만도 | 스티어링장치의 댐핑밸브 |
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