JPH06262165A - バイオフイルムを抑制および除去するプロテアーゼ類 - Google Patents

バイオフイルムを抑制および除去するプロテアーゼ類

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JPH06262165A
JPH06262165A JP5260425A JP26042593A JPH06262165A JP H06262165 A JPH06262165 A JP H06262165A JP 5260425 A JP5260425 A JP 5260425A JP 26042593 A JP26042593 A JP 26042593A JP H06262165 A JPH06262165 A JP H06262165A
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biofilm
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neodol
proteases
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アイリーン・イートマン・アルドリツジ
Alan Bruce Chmurny
アラン・ブルース・チマーニイ
Donald R Durham
ドナルド・リチヤード・ダーハム
Rowena Lisa Roberts
ロウエナ・リザ・ロバーツ
Lai-Duien Grace Fan
ライ−ドウイエン・グレイス・フアン
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WR Grace and Co
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WR Grace and Co Conn
WR Grace and Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バイオフィルムを抑制および除去する方法を
提供する。 【構成】 任意に他の特定の酵素類および/または界面
活性剤と組み合わせて、本質的にプロテアーゼ類から成
る酵素組成物を、バイオフィルムを抑制もしくは除去す
るに有効量でこの系に添加することからなる、水系に接
触する表面からバイオフィルムを抑制または除去する方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、水系に接触する表面からバイ
オフィルム(biofilm)を抑制および/または除去する
方法に関するものであり、より詳細には、バイオフィル
ムを抑制および/または除去する目的で水系にプロテア
ーゼ類を用いることに関する。
【0002】
【発明の背景】冷却水系、特に開放循環系は、微生物形
態(以後バイオフィルムと呼ぶ)の増殖に好適な環境を
与えている。水系の表面にバイオフィルムが堆積する
と、熱伝達表面の効率が低下し、管が詰まり、そしてこ
の系内の腐食がもたらされ得る。汚染された表面上のバ
イオフィルム堆積物が有する組成は、一般に、主として
細菌から成っている。バイオフィルムの中で見いだされ
る細菌属の中で多いものはグラム陰性種、特にシュード
モナス(Pseudomonas)、アシネトバクター(Acinetoba
cter)およびアエロバクター(Aerobacter)である。バ
イオフィルムの中に見いだされる他の属には、フラボバ
クテリウム(Flabovacterium)、デスルホビブリオ(De
sulfovibrio)、エシェリキア(Escherichia)が含ま
れ、そして少数であるがバチルス(Bacillus)およびサ
ルシナ(Sarcina)の如きグラム陽性属もいくつか含ま
れる。
【0003】グラム陰性細菌が有する細胞壁構造がバイ
オフィルム生成の原因となる重要な因子である。この細
胞壁は、アセチル−アミノ糖類とアミノ酸で出来ている
ペプチドグリカンから成っており、そして外側膜は、蛋
白質、リポ多糖類およびリポ蛋白質で構成されている。
それとは対照的に、グラム陽性細菌が有する細胞壁構造
は主にペプチドグリカンとテイコイル酸で出来ている。
【0004】微生物もまた広範なスライム層もしくはカ
プセルを生じが、これらの組成は異なっている。極めて
少ない例を除き、細菌が生じるスライムの全ては、ある
形態の多糖類、例えばデキストラン類、グルカン類また
はポリウロニド類である。単一の細菌が生じるスライム
の体積は、単一の細菌が有する体積の数倍に及ぶ可能性
がある。Costerton他は、このスライム層を「グリコカ
リックス(glycocalyx)」と名付けた、と言うのは、こ
の組成は、炭水化物が豊富な特定の動物細胞に類似して
いるからである。このグリコカリックスは、バイオフィ
ルムの中で観察されるほとんど全ての細菌から生じ、そ
してこれは、表面への付着にとって重要ないくつかの機
構を与えている。1番目として、このグリコカリックス
は、その表面と細菌の間に緩衝領域を与え、これが、静
電的反発(これが接触を防止している)を低下させ、そ
して2番目として、このグリコカリックス内のポリマー
が、表面基質への物理的および/または静電的結合を生
じ得る。実験的証拠を基にして、表面に天然のバイオフ
ィルムが発達することは、細菌属の相続を伴い、これが
そのバイオフィルムの中の異なる層を形成している。こ
のバイオフィルムのマトリックスは雑多な組成を有する
ものであり得るが、これは主に多糖類類で出来ている。
このことによって、可能なバイオフィルム除去を目的と
する研究努力が、ポリサッカリダーゼ類(カルボヒドラ
ーゼ類)およびリパーゼ類(リポ多糖類およびリポ蛋白
質成分のための)の評価に向けられた。
【0005】浄化用のプロテアーゼ含有組成物は本分野
でよく知られている。上記組成物は商業的に入手可能で
あり、多くの従来技術の中に記述されている。この文献
の代表的なものは米国特許番号 RE 30,602; 3,553,139;
3,674,643; 3,697,451; 3,748,233; 3,790,482; 3,82
7,938; 3,871,963; 3,931,034; 4,162,987; 4,169,817;
4,287,101; 4,429,044; 4,480,037; 4,511,490; 4,51
5,705および4,543,333、並びにE. H. HouwinkおよびR.
R. Van der Meer編集「バイオテクノロジーの改革」(I
nnovations in Biotechnology)、31から52頁(Elsevie
r Science Publishers、 Amsterdam、 1984)である。
【0006】浄化用組成物で最も幅広く用いられている
プロテアーゼは、種々のバチルス菌株由来のアルカリ性
プロテアーゼ類である。上記プロテアーゼ類(これら
は、Novo Nordisk Bioindustrials Inc.、 Danbury、 Con
n.からEsperaseTMおよびAlcalaseTMの如き商標で市販さ
れておりそしてGist-Brocades、 Charlotte、 N.C.からMa
xataseTMおよびMaxacalTMの如き商標で市販されてい
る)は、所望のアルカリ安定特性と蛋白分解活性を有し
ている。
【0007】米国特許番号4,865,983には、ビブリオ・
プロテオリチクス(Vibrio proteolyticus)(ATCC 535
59)産生プロテアーゼ(以後「ビブリオリシン(vibrio
lysin)」と呼ぶ)を浄化用組成物の中で用いることが
開示されている。他の数多くの種々のプロテアーゼ類お
よびそれらの個々の有効性もまた、Cowan他、Trends in
Biotechnology、第3巻、 No. 3、 68-72頁、 (1985)の中
に記述されている。
【0008】
【発明の要約】本発明の1つの目的は、水系と接触する
表面からバイオフィルムを抑制および/または除去す
る、無害で生態学的に安全な方法を提供することにあ
る。
【0009】本発明の別の目的は、水系と接触する表面
上へのバイオフィルム蓄積防止で用いるための、プロテ
アーゼ類と界面活性剤との組み合わせを含んでいる新規
な組成物を提供することにある。
【0010】本発明の別の目的は、腐食抑制剤、スケー
ル抑制剤、殺生物剤、分散剤などの如き他の通常の水処
理剤に適合性を示すと共にそれらとの組み合わせで用い
るに有効な組成物を用いた、冷却タワーシステムの如き
産業用水系中の表面からバイオフィルムを除去する方法
を提供することにある。
【0011】本発明に従い、バイオフィルムの堆積を抑
制または除去するに有効な用量で、本質的にプロテアー
ゼ類から成る酵素系をこの系に添加することを含む、水
系に接触する表面からバイオフィルムを抑制および/ま
たは除去する方法を提供した。
【0012】本発明に従いまた、プロテアーゼ類と界面
活性剤との組み合わせを含んでいる、水系に接触する表
面からのバイオフィルム抑制または除去で用いるための
組成物を提供する。
【0013】本発明に従いまた、1)本質的にプロテア
ーゼ類から成る酵素組成物を水系に添加し、2)この酵
素組成物を該水系に循環させることにより、該酵素組成
物とバイオフィルム堆積物とを接触させ、そして3)こ
の水系に少なくとも1種のリパーゼ、カルボヒドラーゼ
またはそれらの混合物を添加する、逐次的段階を含み、
そしてここで、該酵素組成物と該リパーゼ、カルボヒド
ラーゼまたはそれらの混合物を、該バイオフィルム堆積
物を抑制または除去するに充分な量で添加する、水系に
接触する表面からバイオフィルム堆積物を抑制または除
去するための、増強された方法を提供する。
【0014】
【詳細な記述】本発明は、水系に接触する表面からバイ
オフィルムを抑制または除去するための新規な特定方法
および組成物を意図したものである。ここで用いる言葉
「バイオフィルムの抑制または除去」は、該バイオフィ
ルムの接着を抑制することを表すものであり、この水系
の中に存在している微生物有機体を活性的に死滅させる
殺微生物活性を表すものではない。この方法は、水系に
接触する表面からバイオフィルムを抑制または除去する
に有効な量で、本質的にプロテアーゼ類から成る酵素組
成物を水系に添加することを含んでいる。これらの酵素
組成物は、任意に、追加的バイオフィルム除去を与える
種々の界面活性剤を含んでいてもよい。本発明の酵素組
成物はまた、バイオフィルムの抑制または除去を更に増
強させる有効量で、以下に定義する如き他の特定酵素と
の組み合わせで用いられてもよい。本発明の方法および
酵素組成物は、本質的に、その主要な活性を示す処理成
分としてのプロテアーゼ類から成っている。即ち、プロ
テアーゼ類単独で有効なバイオフィルム堆積抑制が得ら
れ、従ってバイオフィルム抑制は、セルラーゼまたはア
ミラーゼの如き他の酵素の存在を必要としないことを見
い出した。このような他の酵素類は、今まで、バイオフ
ィルム抑制に必要であると信じられていた。従って、本
発明に従う方法および酵素組成物は本質的にプロテアー
ゼ類から成っており、実質的に、セルラーゼ、アミラー
ゼの如き他の酵素類を含有していない。
【0015】本発明のプロテアーゼ組成物が示す、水系
中のバイオフィルムを抑制する有効性は、驚くべきこと
であると共に予想外であった、何故ならば、バイオフィ
ルムの接着は、プロテアーゼ類の影響を受けない多糖類
構成要素によるものであると信じられていたからであ
る。
【0016】本発明で用いるに適切なプロテアーゼ類
は、これに限定されるものではないが、セリンプロテア
ーゼ類、例えばエスペラーゼ(Esperaase)(Novo)、
アルカラーゼ(Alcalase)(Novo)、スブチリシン(Si
gma)、マキサターゼ(Maxatase)(Gist-Brocade)、
マキサカール(Maxacal)(Gist-Brocade)、トリプシ
ン(Sigma)など、メタロプロテアーゼ類(metalloprot
eases)、例えばビブリオリシン(vibriolysin)(W.R.
Grace)、サーモリシン(Sigma)、サーモアーゼ(The
rmoase)(Daiwa Kasei KK)、ノボTS(Novo TS)(N
ovo)、ニュートラーゼ(Neutrase)(Novo)、SP−
369(Novo)、プロテアーゼ2A(Amano)、シープ
ローゼS(Seaprose S)(Amano)、プロチーム6(Pro
zyme 6)(Amano)など、システインプロテアーゼ類、
例えばパパイン、アスパラギン酸プロテアーゼなど、並
びにそれらの混合物、例えばセリンとメタロプロテアー
ゼ類の混合物(これは、商標PronaseTMの下でSigmaから
商業的に入手可能である)などが含まれる。
【0017】プロテアーゼ類は、粉末、顆粒、スラリー
および液体を含むいくつかの形態で商業的に入手可能で
ある。本発明は主に水系の処理を意図したものであるこ
とから、スラリーもしくは液体形態のプロテアーゼが好
適であるが、しかしながら一般に、如何なるプロテアー
ゼも本発明で用いるに適切である。本発明の方法および
組成物に対する特別な利点は、他の水処理組成物、例え
ば酸化剤、殺生物剤、スケール抑制剤、腐食抑制剤、光
学光沢剤、ホスフェート類、ホスホネート類、ポリホス
フェート類、シリケート類、緩衝剤、界面活性剤、カル
ボキシレート類、スルホネート類などの存在下の水系中
でプロテアーゼ類が安定性を示すことである。
【0018】本分野の技術者によく知られているよう
に、特定のプロテアーゼ類は、特定のpHおよび温度条
件下で、増強された活性と上昇した安定性を示す。従っ
て、本発明の方法に従う最適な結果を得るための重要な
考慮は、処理すべき特別な水系が示す特別なpHおよび
温度条件下で高い活性と良好な安定性の両方を示す、適
当なプロテアーゼを選択することである。これに関し
て、米国特許番号4,865,983(これはその全体がここで
は参照にいれられる)に開示されている如きビブリオ・
プロテオリチクス(ATCC 53559)が分泌するプロテアー
ゼであるビブリオリシンは、幅広いpHおよび温度範囲
に渡って安定性を示すことから、幅広い範囲の水系の処
理で用いるに特に適切であることが見いだされた。加う
るに、ビブリオリシンは、クロリンの如き酸化剤の存在
下で優れた安定性を示す。ビブリオリシン、アルカラー
ゼおよびエスペラーゼはまた、これに限定されるもので
はないが、殺生物剤、スケール抑制剤、腐食抑制剤、光
学光沢剤、ホスフェート類、ホスホネート類、ポリホス
フェート類、シリケート類、緩衝剤、界面活性剤、カル
ボキシレート類、スルホネート類などを含む他の通常に
用いられている水処理剤の存在下で特に安定性を示す。
従って、本発明の好適な具体例は、ビブリオリシン、ア
ルカラーゼおよびエスペラーゼから成る群から選択され
るプロテアーゼのバイオフィルム抑制量をこの系に添加
することを含む、水系に接触する表面からバイオフィル
ムを抑制または除去する方法を意図したものである。
【0019】本発明のバイオフィルム抑制および除去剤
で有利に処理され得る水系には、これに限定されるもの
ではないが、冷却水系、例えば冷却タワー、脱塩装置、
パルプおよび紙製造系、ガススクラバー類、並びにバイ
オフィルム堆積が生じることが知られている他の循環水
系が含まれる。本発明は、60度Fから200度Fの温
度で運転される冷却水系、特に約80度Fから150度
Fの温度で運転される開放循環冷却水系の処理で特に有
効である。
【0020】本発明の酵素組成物は、該バイオフィルム
を抑制または除去するに有効な量で該水系に添加され
る。正確な用量は本質的に本発明にとって決定的でな
く、ある程度、処理すべき水系の性質および所望保護度
合に応じて幅広く変化し得る。しかしながら一般に、こ
の水系に添加されるプロテアーゼ濃度は、0.0001
U/mLから100U/mLであってもよく、ここで、
Uは、実施例4により詳しく記述する如き活性単位であ
る。この用量範囲内において、一般に低用量の0.00
05から1U/mLが好適である。勿論、バイオフィル
ム堆積物量が過剰な系に、より高い用量を添加すること
も可能である。しかしながら、純粋に経済的理由で、一
般的には、このような用量を推奨しない。
【0021】産業用水系における本発明の一般的実施で
は、最初に、存在しているバイオフィルム堆積物を抑制
および/または除去する目的でより高い「開始」用量を
添加するのが好適である。次に、この開始用量に続い
て、最小限の抑制レベルを維持するに充分な量であるよ
り低い「制御」用量を用いる。勿論、この開始用量は、
処理すべき水系の性質およびこの系の中に存在している
バイオフィルム堆積物の度合に応じて幅広く変化し得
る。この開始用量は、好適には0.1U/mLから10
0U/mLの範囲である。該制御用量は、好適には0.
001U/mLから1U/mLの範囲である。特別な水
系に関して必要とされる正確な用量は、通常様式で本分
野の通常の技術者によって容易に決定され得る。
【0022】別の好適な具体例において、本発明の方法
は、本質的にプロテアーゼ類から成る酵素組成物を1種
以上の界面活性剤と組み合わせて該水系に添加すること
を含んでいる。界面活性剤とプロテアーゼ類の両方がバ
イオフィルム抑制および除去特性を示すことから、この
特別な組み合わせが増強されたバイオフィルム抑制およ
び除去効果を示すことが見いだされた。従って、本発明
のこの面に従って、プロテアーゼと界面活性剤との組み
合わせを含んでいる、水系に接触する表面からのバイオ
フィルム抑制および/または除去を増強する新規な組成
物を提供した。この組成物中のこれらの成分の相対的比
率は、本発明にとって本質的に決定的であるとは見なさ
れないが、勿論、この処理される系内のその組み合わさ
れた用量が該バイオフィルム堆積物を抑制もしくは除去
するに有効であることを条件とする。一般に、この界面
活性剤は、重量/体積を基準にして0.001%から1
%の用量範囲でその系に添加される。従って、この用量
は、それぞれ0.0001:1から100:1、好適に
はそれぞれ0.005:1から10:1の(プロテアー
ゼ活性単位):(界面活性剤重量)比率を有する酵素−
界面活性剤組成物に相当している。これらの酵素および
界面活性剤は、該水系に独立して添加されるか、或は有
利に、上記比率を有する前混合された組成物として添加
されてもよい。
【0023】本発明で用いるに適切な界面活性剤には、
カチオン系、非イオン系、アニオン系、両性および双性
界面活性剤が含まれる。非発泡性界面活性剤を用いるか
或は発泡性界面活性剤を低濃度で用いるのが一般に好適
である。制限することのない説明の目的で、適切なアニ
オン系界面活性剤には、アルキルベンゼンスルホネート
類、アルキルスルフェート類、アルキルポリエトキシエ
ーテルスルフェート類、パラフィンスルホネート類、ア
ルファ−オレフィンスルホネート類、アルファ−スルホ
カルボキシレートおよびそれらのエステル類、アルキル
グリセリルエーテルスルホネート類、脂肪酸モノグリセ
ライド類のスルフェート類およびスルホネート類、アル
キルフェノールポリエトキシエーテルスルフェート類、
2−アシルオキシ−アルカン−1−スルホネート類、お
よびベータ−アルキルオキシアルカンスルホネート類な
どの水溶性塩類が含まれる。適切な非イオン系界面活性
剤には、水溶性エトキシレート材料、例えば第一および
第二エトキシレート類およびアルキルフェノールエトキ
シレート類が含まれる。
【0024】本発明の更に別の具体例において、上記プ
ロテアーゼ酵素組成物を該水系に添加した後、続いてリ
パーゼ類、カルボヒドラーゼ類またはそれらの混合物を
添加することによって、バイオフィルム除去が更に増強
され得る。本発明のこの具体例に従い、1)本質的にプ
ロテアーゼ類から成る酵素組成物を任意に界面活性剤と
の組み合わせで水系に添加し、2)この酵素組成物を循
環させることにより、該酵素組成物とバイオフィルム堆
積物とを接触させ、そして3)この水系に少なくとも1
種のリパーゼまたはカルボヒドラーゼまたはそれらの混
合物を添加する、逐次的段階を含み、そしてここで、該
酵素組成物と該リパーゼおよび/またはカルボヒドラー
ゼを、該バイオフィルム堆積物を抑制または除去するに
充分な量で添加する、水系に接触する表面からバイオフ
ィルム堆積物を抑制および/または除去する方法をここ
に提供した。このリパーゼ、カルボヒドラーゼまたはそ
れらの混合物の用量は、前に示したプロテアーゼ用量に
相当している。
【0025】適切なリパーゼ類には、リポラーゼ(Lipo
lase)(Novo)、リパーゼ(Lipase)P-30(Amano)、
リパーゼ MAP-10(Amano)、リパーゼ N(Amano)、リ
パーゼAP12(Amano)、ブタすい臓リパーゼ(Sigma)、
カンジダ(Candida)リパーゼ(Sigma)、シュードモナ
ス(Pseudomonas)リパーゼ(Amano)、リゾプス(Rhiz
opus)リパーゼ(Amano)、ムコル(Mucor)リパーゼ
(Amano)、アスペルギラス(Aspergillas)リパーゼ
(Amano)などが含まれる。
【0026】適切なカルボヒドラーゼ類には、BAN 120L
(Novo)、ビスコチーム(Viscozyme)120L(Novo)、
ターマミル(Termamyl)120L(Novo)、セレフロ(Cere
flo)200L(Novo)、グルカナーゼ(Glucanase)(Sigm
a)、β−グルクロニダーゼ(β-Glucuronidase)(Sig
ma)、マキサミル(Maxamyl)(Gist-Brocade)、セル
ラーゼ(Cellulase)(Sigma)、デキストラナーゼ(De
xtranase)(Amano)、ペクチナーゼ(Pectinase)P-II
(Amano)、セルラーゼTAP(Amano)および;シトファ
ガ・グルコナーゼ(Cytophaga Gluconase)(Sigma)な
どが含まれる。
【0027】前に示した詳述を用いることで、本分野の
通常の技術は、更に一層の努力を行うことなく本発明を
最大度合で利用することができるものと考えられる。
【0028】以下に示す実施例は、本発明の原理に従っ
て本発明を説明する目的で与えるものであり、添付請求
の範囲に示すものを除き、如何なる様式でも本発明を制
限するものと解釈されるべきではない。全ての部および
パーセントは、特に明記されていない限り重量である。
【0029】
【実施例】実施例1 バイオフィルムの調製 種々の冷却タワー環境から単離した〜200種の微生物
から選択した、16種の代表的なバイオフィルム産生微
生物の共同体を用いて、バイオフィルムを生じさせた。
この共同体は、シュードモナス、アシネトバクター、セ
ラチア(Serratia)、好熱生物、並びに腸内細菌科1員
のいくつかを含む、異なる属からの有機体を含んでい
た。これらの菌株を、−70℃の冷凍状態で純粋な培養
物として維持した。
【0030】バイオフィルム生成を樹立する目的で用い
た試験表面は、ステンレス鋼製の発生容器の中に入って
いる40メッシュの316ステンレス鋼製ワイヤーメッ
シュスクリーンのクーポン(coupons)のラックであっ
た。
【0031】このバイオフィルム発生装置の中で用いた
増殖用培地は、4.7mMのMgSO4、23.4mM
のNaCl、11.5mMのNa2SO4、4.4mMの
NaHCO3、2.5mMのCaCl2、2.6mMのC
aSO4・H2Oおよび0.3mMのNa2SiO3・9H
2Oが入っている合成冷却タワー水(SCTW)から成
っていた。SCTWに、グリセロールを2.25g/L
そしてTrypticase SoyBroth(TSB)固体を0.45
g/L補った。バイオフィルム発生装置を撹拌し、空気
でスパージした後、バイオフィルムが増殖している間、
30℃に維持すると共に、酸または塩基を添加すること
によりpHを7.2−7.8に維持した。このステンレ
ス鋼製クーポンの上にバイオフィルムが生じるには7日
から10日間が必要であった。
【0032】実施例2 クーポンの酵素処理 汚染されたクーポンを、その発生装置のラックから取り
出した後、奇麗なSCTWの中で短期間濯ぐことによ
り、プランクトン性細菌を除去した。各々の処理群に関
するクーポンを、薄いプラスチック片で、皿の底の上に
支持されている2つの空の四角いペトリ皿の中に入れ
た。各々の皿にプロテアーゼか或はプロテアーゼと界面
活性剤の溶液を加えることで、そのクーポンを若干覆っ
た。これらの皿をジャイロータリー(gyrotary)振とう
機の上に置き、穏やかな撹拌(65rpm)で24時間
40℃に保温した。該試験溶液と一緒に保温した後、各
々のクーポンを奇麗なSCTWで濯ぐことにより、接着
していないバイオフィルムを除去した。
【0033】バイオフィルム予防実験では、該細菌共同
体を接種した後のバイオフィルム発生装置に直接、プロ
テアーゼか或はプロテアーゼと界面活性剤を添加した。
プロテアーゼを添加しなかった対照のバイオフィルム発
生装置を、その処理した発生装置と同じ時間に開始させ
た。実施例4に記述する2つのアッセイの1つを用い
て、この液体のプロテアーゼ活性を定期的に監視した。
最初のプロテアーゼ活性レベルを維持する目的で、必要
に応じて追加的に酵素を添加した。7日から10日後、
発生装置からクーポンを取り出し、そして接着したバイ
オマスを測定するに先立って、奇麗なSCTWで濯い
だ。
【0034】実施例3 接着したバイオマスの測定 実験が終了した時点で、該ステンレス鋼製クーポンとそ
れらに接着しているバイオマスを奇麗なSCTWの中で
濯いだ後、空気乾燥した。熱水可溶化段階を用いて、そ
の乾燥したバイオマスを取り出した。次に、Pierceから
商業的に入手可能なBCA蛋白質アッセイ試験キットを
用いて、各々のクーポンから得られる溶液を、クーポン
当たりの全蛋白質レベルに関して分析した。クーポンの
蛋白質レベルと、クーポン上の全バイオマスに関する実
際の乾燥重量測定との間の比較を基にして、上記アッセ
イはバイオフィルムレベルに関する満足される尺度であ
ることが確認された(表1参照)。
【0035】
【表1】 表1 全蛋白質を用いて測定したバイオフィルム除去と、酵素処理後に測定したバイオ フィルムの直接的乾燥重量測定との比較 処理 除去された蛋白質% 除去された乾燥重量% 0.05%のネオドール25−7 16(1) 11(1) 1.0U/mLのエスペラーゼ+ 0.05%のネオドール25−7 69 64 0.1U/mLのエスペラーゼ+ 0.05%のネオドール25−7 30 26 0.01U/mLのエスペラーゼ+ 0.05%のネオドール25−7 25 14 0.001U/mLのエスペラーゼ+ 0.05%のネオドール25−7 30 17 0.0001U/mLのエスペラーゼ+ 0.5%のネオドール25−7 13 14(1) バイオフィルム除去が統計学的に有意であるため
には、蛋白質/乾燥重量除去は>12%(0.4g)で
ある必要があった。
【0036】実施例4 酵素活性の測定 バイオフィルムの除去もしくは防止実験で用いる酵素の
効率を評価しそして処理培養期間中の酵素が示す活性の
測定を行う、各々の実験に関する酵素活性を標準化する
目的で、下記の2つのアッセイを用いてプロテアーゼ活
性を監視した。 A.アゾカゼイン(Azocasein)加水分解 アゾカゼイン(スルファニルアミド−アゾカゼイン、Si
gma Corp.、 St. Louis、 MO)が1.0mg/mL入って
いる50Mmのトリス−HCl緩衝液(pH7.4)
中、37℃で10分間、プロテアーゼのサンプルを最終
体積が0.5mLになるように培養する。この培養期間
の最後に、10%w/vのトリクロロ酢酸を0.5mL
加えた後直ちに混合し、そしてその後、この得られる混
合物を氷上に10分間保存した。次に、この混合物を遠
心分離し、そして得られる上澄み液の光学密度を、42
0nmで、緩衝させたアゾカゼイン溶液の中に全く酵素
が入っていないか或は不活性化した酵素が入っているブ
ランクに対して測定した。420nmで2.5の吸収変
化を生じさせるに必要な酵素量として1活性単位を定義
する。
【0037】B.セリンプロテアーゼ類に関するペプチ
ダーゼアッセイ このアッセイは、DelMar, E.G.他、 Anal. Biochem.、 9
9:316 (1979)の中に記述されている如き、スクシニル
−L−アラニル−L−アラニル−L−プロリル−L−フ
ェニルアラニル−p−ニトロアニリド(sAAPFp
N)からp−ニトロアニリンが放出されることによる、
410nmにおける吸収の増大を測定するものである。
これらの反応混合物は、50mMのトリス緩衝液(pH
8.5)中1mMのsAAPFpNを含んでおり、そし
て最終体積である1.0mLの中に適切な量のプロテア
ーゼを含んでいた。
【0038】実施例5 ビブリオリシンの調製 下記の組成(1リットル当たりのgまたはmL):NZ
−アミンB、40;Na2SO4、25;デキストロー
ス、10;K2HPO4、4;MgSO4・7H2O、0.
4;消泡剤、1.0mL;および微量元素溶液6.1m
L;を有する培地の中で、ビブリオ・プロテオリチクス
(ATCC 53559)を培養した。この微量元素ストック溶液
は下記を含んでいる(1リットル当たりのグラム);Z
nSO4・7H2O、18.29;MnCl2・4H2O、
18.86;CaSO4・2H2O、0.91;HB
3、0.07;およびNa2MoO4・2H2O、0.0
4。殺菌に先立って、pHを7.0に調整した。
【0039】1.5リットルか或は10リットルの発酵
装置の中でV. プロテオリチクスを培養した。上述した
培地が入っている発酵装置に、同じ組成を有する培地が
入っている振とうフラスコの中でV. プロテオリチクス
を20時間増殖させることによって得られた培養物を1
%(v/v)接種した。この発酵を、28℃、1,00
0−1,250rpm、および1分当たりの培地1体積
当たり1.0体積の空気から成る通気で行った。酸また
は塩基滴定標準液を自動添加することにより、この発酵
物のpHをpH7.8に維持した。
【0040】640nmの光学密度を測定することで
V.プロテオリチクスの増殖を監視し、そして前に記述
したアゾカゼインアッセイでプロテアーゼ活性を監視し
た。この発酵初期の安定増殖期の間に、この産生物であ
るプロテアーゼは、約85,200から127,800
アゾカゼイン単位/リットルの滴定値に到達する。遠心
分離して細胞部分を分離することにより、ブロスを収穫
した。
【0041】蛋白分解活性を有する上澄み液を、螺旋に
巻かれているフィルターAmicon S10Y10(Amicon Corp.、
Lexington、 MA)を用いて濃縮した。この濃縮物を、こ
のレンテンテート(rententate)が示す伝導度が約1m
SになりそしてpHが中性になるまで、1mMのCaC
2が入っている10mMのトリス緩衝液を用いたダイ
ヤフィルトレーションにかけた。この材料を凍結乾燥し
た後、使用するまで−20℃で保存した。
【0042】実施例6 エスペラーゼ8.0Lによるバイオフィルム除去 実施例1で調製したのと同じ汚染されたクーポンを、S
CTW(pH8.5)中のエスペラーゼ8.0L溶液を
用い、40℃で24時間処理した。これらのクーポンが
入っている皿を65rpmで渦巻き回転させることによ
り、その汚染された表面の上で酵素溶液を穏やかに動か
し続けた。ネオドール25-7(非イオン系、Shell Chemic
al)の如き界面活性剤を添加することにより、酵素単独
が示す効果よりもバイオフィルム除去が改良された。酵
素活性をアゾカゼイン単位数/mLで表す。これらの結
果を表2に示す。
【0043】
【表2】 表2 バイオフィルム除去に対して異なる濃度のエスペラーゼ8.0Lが示す効果 処理 除去された蛋白質mg(1)除去された蛋白質% 0.05%のネオドール25−7 1.6 16 0.8U/mLのエスペラーゼ (熱で不活性化) 0 0 0.8U/mLのエスペラーゼ(2) 3.1 31 0.8U/mLのエスペラーゼ+ 0.05%のネオドール25−7 5.0 50 1.0U/mLのエスペラーゼ+ 0.05%のネオドール25−7 5.2 52 5.0U/mLのエスペラーゼ+ 0.05%のネオドール25−7 4.4 44 脚注(1) バイオフィルム除去が統計学的に有意であるため
には、蛋白質除去は≧1.3mgの蛋白質(13%の除
去)である必要があった。
【0044】(2) 1U/mLのエスペラーゼは、約7
0μgの酵素/mLに相当している。
【0045】実施例7 アルカラーゼ2.4Lによるバイオフィルム除去 実施例1で調製したのと同じ汚染されたクーポンを、S
CTW(pH8.5)中のアルカラーゼ2.4L溶液
(Novo Nordisk Bioindustrials, Inc.)を用い、40
℃で24時間処理した。実施例6に記述した操作を繰り
返し、そしてその結果を表3に示す。
【0046】
【表3】 表3 処理 除去された蛋白質mg(1)除去された蛋白質% 0.05%のネオドール 2.23 25.6 1.0U/mLのアルカラーゼ 5.97 68.5 1.0U/mLのアルカラーゼ+ 0.05%のネオドール 6.18 71.0(1) バイオフィルム除去が統計学的に有意であるため
には、蛋白質除去は≧1.56mgの蛋白質または≧1
7.9%である必要があった。
【0047】実施例8 ビブリオリシンよるバイオフィルム除去 実施例1に従って、汚染されたクーポンを調製した後、
SCTW(pH8.5)中のビブリオリシン溶液を用
い、40℃で24時間処理した。実施例6に記述した操
作を繰り返し、そしてその結果を表4に示す。
【0048】
【表4】 表4 バイオフィルム除去に対して異なる濃度のビブリオリシンが示す効果 処理 除去された蛋白質mg(1)除去された蛋白質% 0.05%のネオドール25−7 1.6 16 0.8U/mLのビブリオリシン+ 0.05%のネオドール25−7 3.2 32 1.0U/mLのビブリオリシン+ 0.05%のネオドール25−7 3.2 32 5.0U/mLのビブリオリシン+ 0.05%のネオドール25−7 4.0 40 脚注(1) バイオフィルム除去が統計学的に有意であるため
には、蛋白質除去は≧1.3mgの蛋白質(13%の除
去)である必要があった。
【0049】実施例9 バイオフィルム生成防止に対するエスペラーゼ+ネオド
ール処理の効果 バイオフィルム生成防止に対する酵素/界面活性剤処理
を評価する目的で実験を行った。2つの発生装置を組み
立て、そして実施例1と同じ細菌共同体を接種した。1
つの発生装置を1U/mLのエスペラーゼと0.01%
のネオドール25−7で処理する一方、対照の発生装置
には全く補充しなかった。その処理した発生装置のプロ
テアーゼ濃度を一定に保つ目的で、定期的にエスペラー
ゼを添加した。バイオフィルムの生成を刺激する目的
で、各々の発生装置に栄養素を定期的に添加した。10
日経った後、各々の発生装置の中のクーポン上に残存し
ているバイオフィルムの量を乾燥重量と全蛋白質(BC
A方法)で測定した。2日、4日および8日目に、プラ
ンクトン性微生物集団の生菌数を数えた。表5および6
に示すように、これらの結果は、この微生物集団は10
8個の生菌/mLの一定レベルに維持されたことを示し
ている。従って、この処理は、明らかに、殺生物作用よ
りはむしろ、細胞がクーポンに接着するのを防止してい
ることによるものである。
【0050】
【表5】 表5 バイオフィルム生成防止に対する酵素/界面活性剤処理の効果 実験 処理 乾燥重量 バイオフィルム 蛋白質 蛋白質 (クーポン当たり 減少% (mg/mL) 減少% の平均mg) 1 なし 3.6 5.4 エスペラーゼ+ ネオドール 1.7 52.7 2.3 57.4 2 なし 3.3 4.6 エスペラーゼ+ ネオドール 1.4 57.6 3.0 34.8
【0051】
【表6】 表6 処理(エスペラーゼ/ネオドール)および未処理バイオフィルム発生装置で得ら れるプランクトン性微生物集団の評価 コロニーを生じる単位数(x108)/mL (日数) 実験 処理 (2) (4) (8) 1 なし 6.5 6.1 8.3 エスペラーゼ+ネオドール 6.9 7.0 2.7 2 なし 2.3 1.5 2.6 エスペラーゼ+ネオドール 2.3 1.0 3.3実施例10 バイオフィルム生成防止に対するアルカラーゼ+ネオド
ール処理の効果 2つの発生装置を組み立て、そして実施例1と同じ細菌
共同体を接種した。1つの発生装置を1U/mLのアル
カラーゼ2.4Lと0.01%のネオドール25−7で
処理する一方、対照の発生装置には全く補充しなかっ
た。その処理した発生装置のプロテアーゼ濃度を一定に
保つ目的で、定期的にアルカラーゼを添加した。実施例
9と同様に栄養素を定期的に添加した。8日経った後、
クーポン上に残存しているバイオフィルムを実施例9と
同様に測定した。
【0052】
【表7】 表7 8日間に渡るワイヤーメッシュクーポン上へのバイオフィルム堆積防止に対する アルカラーゼ+ネオドールの効果 処理 微生物数1 全蛋白質 蛋白質減少 乾燥重量 バイオフィ (CFU/mL x 108)(mg/クーポン)(%) (mg) ルム減少% なし 5.0 6.72 8.52 アルカラーゼ +ネオドール 5.7 2.7 59.7 2.0 76.51 発生装置のブロス1mL当たりに生存している微生
物のコロニー生成単位2 ランダムに選択した10個のクーポンに関する平均
実施例11 バイオフィルム生成防止に対するビブリオリシン+ネオ
ドール処理の効果 2つの発生装置を組み立て、そして実施例1と同じ細菌
共同体を接種した。1つの発生装置を1U/mLのビブ
リオリシンと0.01%のネオドール25−7で処理す
る一方、対照の発生装置には全く補充しなかった。その
処理した発生装置のプロテアーゼ濃度を一定に保つ目的
で、定期的にビブリオリシンを添加した。実施例9と同
様に栄養素を両方の発生装置に定期的に添加した。8日
経った後、12個のクーポン上に残存しているバイオフ
ィルムを実施例9と同様に測定した。
【0053】
【表8】 表8 バイオフィルム生成防止に対するビブリオリシン+ネオドールの効果 処理 クーポン当たりの全蛋白質(mg) 蛋白質減少(%) なし 8.27 ビブリオリシン+ ネオドール 2.99 63.81 12個のクーポンから得られた値の平均 この実施例で得られる残りの汚染されたクーポンが入っ
ている2つのタワーを、新鮮なSCTWが入っている2
つの発生装置に移した。次に、両方の発生装置にビブリ
オリシン(1U/mL)とネオドール25−7(0.0
1%)を加えた。1mL当たり1アゾカゼイン単位で、
プロテアーゼ濃度を一定に維持する目的で、ビブリオリ
シンを定期的に添加した。実施例1と同様にして撹拌、
通気、pHおよび温度を調節したが、追加的栄養素また
は細菌接種材料は全く添加しなかった。2日経った後、
ランダムに選択した12個のクーポン上に残存している
バイオフィルムを実施例9と同様に測定した。
【0054】
【表9】 表9 ビブリオリシン+ネオドールを用いたバイオフィルムのインサイチュー除去 初期蛋白質濃度 最終蛋白質濃度 除去% (mg/クーポン)1 (mg/クーポン)1 実験1 2.99 1.61 46% 実験2 8.27 3.58 57%1 12個のクーポンから得られた値の平均実施例12 プロテアーゼおよびリパーゼの逐次的処理によるバイオ
フィルム除去 この実施例は、ひどく汚染されたクーポンに対する、プ
ロテアーゼとリパーゼ酵素を逐次添加処理することの効
果を示すものである。合成冷却タワー水(SCTW)中
の未処理対照クーポン(〜15mgの蛋白質/クーポ
ン)および処理クーポンに対するバイオフィルム(蛋白
質)除去の間の差を用いて、処理効果を測定した。単一
処理(a)当たりの全培養時間は24時間であり、一方
逐次処理(b)培養は全体で48時間であった。これら
の結果を表10に示す。
【0055】
【表10】 表10 処理 除去された蛋白質mg 除去された蛋白質% (a)SCTW (b)エスペラーゼ(1U/mL)+0.05%のネオドール25−7 5.6 37 (a)SCTW (b)リポラーゼ (0.003U/mL) 1.6 11 (a)エスペラーゼ(1U/mL) +0.05%のネオドール25−7 (b)リポラーゼ (0.003U/mL) +0.05%のネオドール25−7 9.8 66 (a)リポラーゼ (0.003U/mL) +0.05%のネオドール25−7 (b)エスペラーゼ(1U/mL)+0.05%のネオドール25−7 5.2 35 エスペラーゼ/ネオドールを用いてクーポンを逐次的に
処理した後リポラーゼ/ネオドールで処理することで得
られる、汚染されたクーポンからの蛋白質除去は、各々
の酵素単独が示す添加効果よりも良好であった。予想外
に、その逆(例えば最初にリポラーゼで処理した後プロ
テアーゼで処理する)は有効でなかった。
【0056】実施例13 逐次的酵素処理を用いたバイオフィルム除去 この実施例は、プロテアーゼと、カルボヒドラーゼまた
はリパーゼ/カルボヒドラーゼ混合物とを用いた、汚染
されたクーポンに対する逐次的酵素処理の効果を示すも
のである。以下に示すデータは、独立した3つの実験の
平均を表している。合成冷却タワー水中の未処理対照ク
ーポン(SCTW、〜2.5mgの蛋白質/クーポン)
および処理クーポンに対するバイオフィルム(蛋白質)
除去の間の差を用いて、処理効果を測定した。処理
(a)当たりの全培養時間は24時間であり、一方逐次
的処理培養(b)は全体で24時間であった。これらの
結果を以下の表11と12に示す。
【0057】
【表11】 表11 エスペラーゼおよびカルボヒドラーゼを用いた逐次的酵素処理の効果 処理1 除去された全蛋白質% (a)SCTW(b)エスペラーゼ(0.7U/mL) 36 (a)SCTW(b)カルボヒドラーゼ(0.0006U/mL) 8 (a)カルボヒドラーゼ(0.0006U/mL)(b)エスペラーゼ(0.7U/mL) 40 (a)エスペラーゼ(0.7U/mL)(b)カルボヒドラーゼ(0.0006U/mL) 63 1 バイオフィルム除去が統計学的に有意であるために
は、バイオフィルム除去は>12%(0.3mg)の蛋
白質除去である必要があった。クーポンを、3mg/ク
ーポンの蛋白質負荷率で、単一の酵素/SCTW処理当
たり24時間か或は全体で48時間培養し、そしてaお
よびbは、逐次的処理を表している。
【0058】
【表12】 表12 処理 除去された蛋白質mg 除去された蛋白質% (2) (2) (a)SCTW(b)エスペラーゼ(1U/mL) 0.8 31 (a)SCTW (b)BAN 120L(0.006U/mL) +リポラーゼ (0.003U/mL) 0.2 7 (a)エスペラーゼ(1U/mL) (b)BAN 120L(0.006U/mL) +リポラーゼ (0.003U/mL) 1.4 56 (a)BAN 120L(0.006U/mL) +リポラーゼ (0.003U/mL) (b)エスペラーゼ(1U/mL) 0.5 21 これらの結果は、実施例12に示すそれと一致してい
る。即ち、付加効果よりも高い効果を得るためには、汚
染された表面を最初にプロテアーゼで処理した後、酵素
(類)から成る第二群で処理する必要がある。再び、そ
の逆は予想外の結果をもたらした。
【0059】実施例14 水処理化学品とエスペラーゼとの適合性 この実施例は、次亜塩素酸塩およびスケール用および腐
食用化学品を含む水処理化学品の存在下におけるエスペ
ラーゼ活性の安定性を示し、そして更に、殺生物剤の存
在下でエスペラーゼが有効にバイオフィルムを除去する
ことを同様に示すものである。これらの結果を表13か
ら16に示す。他の種類の処理化学品存在下におけるエ
スペラーゼの効力は、この酵素が有する健全な性質に如
何なる悪影響も示さないと期待される。
【0060】
【表13】 表13 エスペラーゼの安定性に対するDearborn水処理化学品の影響 残存活性(%) 処理(1) 24時間後 48時間後 エスペラーゼ(1U/mL) 107 121 +50ppmの分散剤 99 121 +250ppmのDearborn A 82 97 +75ppmのDearborn B 84 89 +150ppmのDearborn C 99 88 +0.05%のネオドール25-7 103 100 +0.05%のネオドール25-7+ 50ppmの分散剤 100 92 +0.05%のネオドール25-7+ 50ppmのDearborn A 96 105 +0.5%のネオドール25-7+ 75ppmのDearborn B 96 91 +0.5%のネオドール25-7+ 150ppmのDearborn C 114 113 +5ppmのNaClO+ 0.05%のネオドール25-7 5 5 +5ppmのNaClO+ 0.05%のネオドール25-7+ 50ppmの分散剤 13 13 +5ppmのNaClO+ 0.05%のネオドール25-7+ 250ppmのDearborn A 3 5 +5ppmのNaClO+ 0.05%のネオドール25-7+ 75ppmのDearborn B 3 3 +5ppmのNaClO+ 0.05%のネオドール25-7+ 150ppmのDearborn C 63 52 (1) 上記分散剤はアミド型の分散剤であり、そして
Dearborn A、Dearborn BおよびDearborn Cは、有機の金
属イオン封鎖剤と分散剤と腐食抑制剤のブレンドを含ん
でいる。この培養温度は40℃であった。
【0061】
【表14】 表14 バイオフィルム除去に対する異なる水処理化学品の効果(1) 処理 除去された蛋白質mg(2) 除去された蛋白質% 0.05%のネオドール25-7 0.2 6 150ppmのDearborn C 0 0 75ppmのDearborn B 0 0 250ppmのDearborn A 0.2 6 50ppmの分散剤 0 0 エスペラーゼ(1U/mL) +0.05%のネオドール 0.8 23 エスペラーゼ(1U/mL) +0.05%のネオドール +150ppmのDearborn C 1.0 30 エスペラーゼ(1U/mL) +0.05%のネオドール +75ppmのDearborn B 0.9 29 エスペラーゼ(1U/mL) +0.05%のネオドール +250ppmのDearborn A 1.7 52 エスペラーゼ(1U/mL) +0.05%のネオドール +50ppmの分散剤 0.6 17 (1) 分散剤、Dearborn A、Dearborn BおよびDearbo
rn Cは表13で定義したのと同じである。培養温度は4
0℃であった。
【0062】(2) バイオフィルム除去が統計学的に
有意であるためには、蛋白質除去は≧0.4mgの蛋白
質(12%)である必要があった。
【0063】
【表15】 表15 選択したDearborn殺生物剤とエスペラーゼとの適合性 残存活性(%) 処理(1) 24時間 48時間 1U/mLのエスペラーゼ+ 0.05%のネオドール25-7 102 106 +250ppmの殺生物剤A 96 93 +100ppmの殺生物剤B 101 102 +100ppmの殺生物剤C 150 116 +120ppmの殺生物剤D 73 64 +150ppmの殺生物剤E 99 94 +200ppmの殺生物剤F 89 150 + 12ppmの殺生物剤G 94 91 +125ppmの殺生物剤H 91 109(1) 培養温度は40℃であった。
【0064】
【表16】 表16 Dearborn殺生物剤との組み合わせにおける汚染されたクーポンに対する酵素処理 の効果 処理(1) 除去された蛋白質mg(2)除去された蛋白質%(2) 1U/mLのエスペラーゼ 2.3 33 250ppmの殺生物剤A 0.4 5 120ppmの殺生物剤D 0.8 11 150ppmの殺生物剤E 0.6 9 1U/mLのエスペラーゼ +250ppmの殺生物剤A 3.0 43 1U/mLのエスペラーゼ +120ppmの殺生物剤D 2.7 38 1U/mLのエスペラーゼ +150ppmの殺生物剤E 2.5 36(1) 表15および16に挙げる各々の殺生物剤が有す
る活性成分を以下に示す。全ての酵素処理は、SCTW
を用いた処理を除いて、ネオドール25−7を0.05
%添加することを含んでいた。
【0065】(2) バイオフィルム除去が統計学的に有
意であるためには、蛋白質除去は≧0.8mgの蛋白質
(12%の除去)である必要があった。
【0066】殺生物剤A− 5−クロロ−2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソ
チアジン−3−オン 殺生物剤B− N−アルキル−1,3−プロパンジアミ
ン 殺生物剤C− メチレンビス−(チオシアネート) 殺生物剤D− ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウ
ム、エチレンビス(ジチオカルバミン酸)二ナトリウム 殺生物剤E− アルキルジメチルベンジルアンモニウム
クロライド、ビス(トリ−n−ブチル錫)オキサイド 殺生物剤F− ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミ
ノ)エチレン(ジメチルイミノ)エチレンジクロライ
ド] 殺生物剤G− 2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピ
オナミド 殺生物剤H− N−アルキルジメチルベンジルアンモニ
ウムクロライド、ビス(トリ−w−ブチル錫)オキサイ
ド、N−アルキル1,3−プロパンジアミン実施例15 水処理化学品とビブリオリシンおよびアルカラーゼとの
適合性 この実施例は、次亜塩素酸塩およびスケール用および腐
食用化学品を含む水処理化学品の存在下におけるビブリ
オリシン活性の安定性を示し、そして更に、殺生物剤の
存在下でビブリオリシンが有効にバイオフィルムを除去
することを同様に示すものである。これらの結果を表1
7−19に示す。他の種類の処理化学品存在下における
ビブリオリシンの効力は、この酵素が有する健全な性質
に如何なる悪影響も示さないと期待される。
【0067】種々の殺生物剤存在下におけるアルカラー
ゼに関する安定性のデータを表20に示す。これらの化
合物の存在下におけるバイオフィルム除去に対する試験
は行わなかったが、エスペラーゼとアルカラーゼとは類
似していることから、匹敵する性能が期待される。
【0068】
【表17】 表17 ビブリオリシンの安定性に対するDearborn水処理化学品の影響(a) 残存活性(%) 処理(b) 24時間後 48時間後 なし 68 64 分散液 69 64 Dearborn A 69 66 Dearborn B 66 70 Dearborn C 76 67 ネオドール25-7 67 63 ネオドール25-7+分散剤 77 71 ネオドール25-7+Dearborn A 87 78 ネオドール25-7+Dearborn B 82 68 ネオドール25-7+Dearborn C 76 63 ネオドール25-7+NaClO 84 84 分散剤+ネオドール25-7+NaClO 82 75 Dearborn A+ネオドール25-7 +NaClO 80 77 ネオドール25-7+Dearborn B +NaClO 78 83 ネオドール25-7+Dearborn C +NaClO 73 74 (a) 種々の水処理化学品が入っているSCTW中4
0℃でビブリオリシン(20U/mL)を培養し、サン
プルを取り出した後、アゾカゼインアッセイを用いて残
存活性を分析した。
【0069】(b) 水処理化学品の濃度は下記の通り
であった。分散剤(50ppm)、Dearborn A(250
ppm)、Dearborn B(75ppm)、Dearborn C(1
50ppm)、ネオドール25−7(0.05%)およ
びNaClO(5ppm)。
【0070】
【表18】 表18 選択したDearborn殺生物剤とビブリオリシンとの適合性 残存活性(%) 処理(c) 24時間 48時間 実験1(a) なし 73 62 殺生物剤A 75 71 殺生物剤B 72 68 殺生物剤C 86 83 殺生物剤D 92 81 殺生物剤E 73 75 殺生物剤F 72 71 殺生物剤G 75 64 殺生物剤H 78 74 実験2(b) なし 77 69 殺生物剤A 70 64 殺生物剤B 69 66 殺生物剤C 81 78 殺生物剤D 79 70 殺生物剤E 80 80 殺生物剤F 81 70 殺生物剤G 77 71 殺生物剤H 79 73(a) 殺生物剤の有り無しで、0.05%のネオドール
25−7が入っているSCTW中40℃でビブリオリシ
ン(1U/mL)を培養した。
【0071】(b) 殺生物剤の有り無しで、0.05%
のネオドール25−7と5ppmのNaClOが入って
いるSCTW中でビブリオリシン(20U/mL)を培
養した。
【0072】(c) 殺生物剤の濃度は下記の通りであっ
た。A(250ppm)、B(100ppm)、C(1
00ppm)、D(120ppm)、E(150pp
m)、F(200ppm)、G(12ppm)およびH
(125ppm)。
【0073】
【表19】 表19 ビブリオリシンの効力に対するDearborn水処理化学品の影響(a) 実験 処理 乾燥重量 除去された蛋白質% (クーポン当たりの 平均mg) 1(b) 酵素なし 7.83 − 殺生物剤A 5.67 27.6 殺生物剤D 5.18 33.8 殺生物剤E 5.52 29.5 ネオドール 5.30 32.5 ネオドール+殺生物剤A 5.14 34.4 ネオドール+殺生物剤D 4.46 43.0 ネオドール+殺生物剤E 4.96 36.7 2(c) 酵素なし 6.65 − 殺生物剤A 4.54 30.7 殺生物剤D 4.20 35.9 殺生物剤E 4.79 26.9 ネオドール 3.76 42.6 ネオドール+殺生物剤A 3.78 42.3 ネオドール+殺生物剤D 3.54 46.0 ネオドール+殺生物剤E 3.87 40.9(a) SCTW中の汚染されたクーポンにビブリオリシ
ン(1U/mL)を添加し、そして水処理化学品有り無
しにおけるバイオフィルム除去の評価を行った。殺生物
剤とネオドールの濃度は表18に記述した濃度であっ
た。
【0074】(b) バイオフィルム除去が統計学的に有
意であるためには、蛋白質除去は≧0.9mgまたは1
1.5%の除去である必要があった。
【0075】(c) バイオフィルム除去が統計学的に有
意であるためには、蛋白質除去は≧0.48mgまたは
7.3%の除去である必要があった。
【0076】
【表20】 表20 アルカラーゼの安定性に対する水処理化学品の影響(a) 残存活性(%) 処理(b) 30時間 48時間 なし 74 51 殺生物剤A 77 57 殺生物剤D 75 56 殺生物剤E 77 62 殺生物剤G 69 56 (a) 殺生物剤の有り無しで0.05%のネオドール
25−7が入っているSCTW中40℃でアルカラーゼ
(20U/mL)を培養し、サンプルを取り出した後、
標準的アゾカゼインアッセイを用いて残存活性を分析し
た。
【0077】(b) 殺生物剤の濃度は表18に記述し
たのと同じであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:20) (C12N 9/52 C12R 1:185) (C12N 9/52 C12R 1:07) (72)発明者 ドナルド・リチヤード・ダーハム アメリカ合衆国メリーランド州20760ゲイ ザーバーグ・ビーバーリツジロード20617 (72)発明者 ロウエナ・リザ・ロバーツ アメリカ合衆国メリーランド州20855ダー ウツド・デユウウツドドライブ7624 (72)発明者 ライ−ドウイエン・グレイス・フアン アメリカ合衆国イリノイ州60047レイクチ ユーリヒ・バークレイロード1165

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイオフィルム堆積物を抑制または除去
    するに有効な用量で、本質的にプロテアーゼから成る酵
    素組成物をこの系に添加することを特徴とする、水系と
    接触する表面上のバイオフィルム堆積物を抑制または除
    去する方法。
  2. 【請求項2】 該プロテアーゼが、セリンプロテアーゼ
    類、メタロプロテアーゼ類、システインプロテアーゼ
    類、アスパラギン酸プロテアーゼ類、およびそれらの混
    合物から成る群より選択される請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 該プロテアーゼが、エスペラーゼ、アル
    カラーゼ、スブチリシン、マキサターゼ、マキサカール
    およびトリプシンから成る群より選択されるセリンプロ
    テアーゼである請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 該プロテアーゼがエスペラーゼである請
    求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 該プロテアーゼがアルカラーゼである請
    求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 該プロテアーゼが、ビブリオリシン、サ
    ーモリシン、サーモアーゼ、ノボTS、ニュートラー
    ゼ、SP−369、プロテアーゼ2A、シープローゼ
    5、プロチーム6、およびそれらの混合物から成る群よ
    り選択される請求項2記載の方法。
  7. 【請求項7】 該プロテアーゼがビブリオリシンである
    請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 該プロテアーゼ用量が0.0001u/
    mLないし100u/mLの範囲である請求項1記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 該プロテアーゼ用量が0.0005u/
    mLないし1u/mLの範囲である請求項1記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 殺生物剤、界面活性剤、腐食抑制剤、
    スケール抑制剤、分散剤、キレート剤、ポリマー剤、ホ
    スフェート類、ポリホスフェート類、シリケート類、緩
    衝剤、カルボキシレート類、スルホネート類および光学
    光沢剤から成る群より選択される1種以上の水処理剤と
    組み合わせて該酵素組成物を該水系に添加する請求項1
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 該酵素組成物が更に界面活性剤を含ん
    でいる請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 該プロテアーゼ:界面活性剤の比率
    が、それぞれプロテアーゼ活性単位:界面活性剤重量を
    基準として0.0001:1ないし100:1の範囲で
    ある請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 該プロテアーゼ:界面活性剤の比率
    が、それぞれプロテアーゼ活性単位:界面活性剤重量を
    基準として0.005:1ないし10:1の範囲である
    請求項11記載の方法。
  14. 【請求項14】 それぞれプロテアーゼ活性単位:界面
    活性剤重量の比率が0.001:1から100:1の範
    囲でプロテアーゼと界面活性剤を含んでいる、水系に接
    触する表面上のバイオフィルム堆積物を抑制または除去
    するための組成物。
  15. 【請求項15】 1)本質的にプロテアーゼ類から成る
    酵素組成物を水系に添加し、2)この酵素組成物を該水
    系に循環させることにより、該酵素組成物とバイオフィ
    ルム堆積物とを接触させ、そして3)この水系に少なく
    とも1種のリパーゼ、カルボヒドラーゼまたはそれらの
    混合物を添加する、逐次的段階を含み、そしてここで、
    該酵素組成物と該リパーゼ、カルボヒドラーゼまたはそ
    れらの混合物を、該バイオフィルム堆積物を抑制または
    除去するに充分な量で添加する、水系に接触する表面か
    らバイオフィルム堆積物を抑制または除去する方法。
  16. 【請求項16】 殺生物剤、界面活性剤、腐食抑制剤、
    スケール抑制剤、分散剤、キレート剤、ポリマー剤、ホ
    スフェート類、ポリホスフェート類、シリケート類、緩
    衝剤、カルボキシレート類、スルホネート類および光学
    光沢剤から成る群より選択される1種以上の水処理剤と
    組み合わせて該酵素組成物を該水系に添加する請求項1
    5記載の方法。
  17. 【請求項17】 該プロテアーゼ用量が0.0001u
    /mLないし100u/mLの範囲である請求項15記
    載の方法。
  18. 【請求項18】 該プロテアーゼ用量が0.0005u
    /mLないし1u/mLの範囲である請求項15記載の
    方法。
  19. 【請求項19】 該リパーゼ、カルボヒドラーゼまたは
    それらの混合物の用量が0.0001u/mLないし1
    00u/mLの範囲である請求項15記載の方法。
  20. 【請求項20】 該リパーゼ、カルボヒドラーゼまたは
    それらの混合物の用量が0.0005u/mLないし1
    u/mLの範囲である請求項15記載の方法。
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