JPH06261306A - 映像信号符号化/復号化装置 - Google Patents

映像信号符号化/復号化装置

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JPH06261306A
JPH06261306A JP4801593A JP4801593A JPH06261306A JP H06261306 A JPH06261306 A JP H06261306A JP 4801593 A JP4801593 A JP 4801593A JP 4801593 A JP4801593 A JP 4801593A JP H06261306 A JPH06261306 A JP H06261306A
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JP
Japan
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video signal
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code amount
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Application number
JP4801593A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Mishima
英俊 三嶋
Yoshinori Asamura
吉範 浅村
Hideki Kaneko
秀樹 金子
Junichi Nose
純一 能勢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可変長符号化後のデータ量が所定値以下に制
御され、かつ特殊再生時にも正確な復号結果を得ること
ができる符号化/復号化装置を得る。 【構成】 画像信号の直交変換前のデータから2つ以上
の量子化レベルを想定して符号量を予測するように構成
し、この予測結果に基づいて量子化レベルを変更するこ
とにより符号量を制御するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号をブロック化
し、各ブロックに直交変換を施して圧縮符号化する映像
信号符号化/復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル信号に変換した映像データ
を、テープ等の記録媒体にそのまま記録すると、データ
量は膨大であって、一般的には記録媒体に記録できる限
界のデータ量を越えてしまう。したがって、ディジタル
の映像信号をテープ等に記録する場合には、データ量が
その限界を超えないように、映像信号を圧縮する必要が
あり、従来から高能率符号化装置を用いて映像信号の圧
縮が行われている。
【0003】このような高能率符号化の一例である、原
信号を直交変換して得られる変換係数を量子化して符号
化する直交変換符号化方式は、高い符号化効率が得られ
るので、従来から広く用いられている。例えば国際標準
化されたJPEG(Joint Photographic Experts Grou
p)の規格もおおむねそれにあてはまる。映像信号に対
してこの方式を適用する場合は、まずn×n(n:整
数)画素からなる小ブロックに映像信号を分割し、各ブ
ロックに直交変換を施してn×nの周波数領域の変換係
数に変換し、この変換係数を量子化する。ところが、す
べてのブロックに対して同じビット数で量子化した場
合、平坦領域の画像ブロックでは十分な画質は得られる
が、エッジ領域を含む画像ブロックにおいては、エッジ
領域の周辺に誤差が拡散してノイズとなる。
【0004】この問題を解決するための符号化装置とし
て、例えば特開平2−105792号公報に開示された
ものがある。図31は、前記公報に示された符号化装置
の構成を示すブロック図であり、図31を参照してこの
符号化装置について説明する。ブロック化回路91に入
力された映像信号は、N×Nの小ブロックに分割された
後、直交変換回路92で直交変換される。直交変換によ
り得られる変換係数は、複数の量子化ビット数にて量子
化を行える量子化回路93により量子化されて出力され
る。
【0005】エッジ領域検出回路94では映像信号のエ
ッジ検出が行われ、平坦部検出回路95では平坦部であ
るかが検出される。ブロック判定回路96において、エ
ッジ領域検出回路94および平坦部検出回路95の出力
に基づいて、そのブロックがエッジ領域と平坦部とを混
在させたブロックであるか否かが判定される。判定結果
は量子化回路93へ出力され、この判定結果に応じて量
子化ビット数が決定される。そして、ブロック全体が平
坦であるとき、またはブロック全体が複雑な構造である
ときには、ノイズは目立たないので、少ない量子化ビッ
ト数に決定される。一方、エッジ領域と平坦部とが混在
したブロックでは、平坦部でのノイズの発生を防止する
ために、多い量子化ビット数に決定される。
【0006】このように、前記公報に示された符号化装
置は、上述の問題を解決するために、エッジ領域と平坦
部とが混在するブロックでは変換係数を細かく量子化す
ることによりノイズを低滅し、復号化後の映像の画質を
向上させている。
【0007】ところで、ブロックにおけるエッジ領域ま
たは平坦部を検出するための判断基準には、ブロック内
の分散値,ブロックの最大値,ブロックのダイナミック
レンジ等があり、これらは総称してアクティビティ指数
と呼ばれている。上述した従来の符号化装置では、アク
ティビティ指数に基づいて、量子化ビット数(量子化レ
ベル)を各ブロック毎に変えるという構成にしている。
【0008】図31における量子化回路93の出力は、
通常ハフマン符号などのエントロピー符号化を用いて可
変長符号化されて伝送される。そして可変長符号化の結
果、1ブロックが何ビットで終了するかは様々であり、
ヘリカルスキャン型ディジタルVTRのように1トラッ
クの長さが決められているような記録媒体の場合、1ト
ラックには何ブロック分のデータが記録されるかを把握
しておく方が都合が良い。したがって最低でも1トラッ
クで何ブロック分のデータを記録するかを決めておくこ
とが普通である。
【0009】また、誤り訂正符号としてブロック訂正符
号(例えばBCH符号,リードソロモン符号等)を選択
した場合、誤り訂正ブロック毎に可変長符号のデータ長
を固定化することもある。通常のディジタルVTRでは
特殊再生等も考慮して、1トラックの中でビデオデータ
に割りふられた領域内に最大何ブロックのデータが納め
られるかを固定にしておく方が都合が良い。
【0010】可変長の符号をある決められた範囲に納め
ることを符号量の制御という。この具体的な方法とし
て、例えば特開平2−305182号公報に開示された
手法がある。この方法は直交変換後の係数を用いてアク
ティビティを算出するようにし、符号化データ量を制御
するように構成している。この場合、直交変換後の係数
による算出を行なうため、例えば1フレームの符号量を
見積ろうと考えた場合、1フレーム間の積分をする必要
がある。すなわち、1フレームの符号量を制御するため
に1フレームの符号量を見積ろうとすれば直交変換係数
を1フレーム分蓄えておいて制御パラメータを設定する
必要がある。
【0011】一般に直交変換係数は、直交変換前よりビ
ット数を多く必要とする。例えば8ビットの直交変換入
力に対し、出力レンジは11ビットを要する。つまり、
符号量の制御をする場合、非常に大きな容量のメモリを
要する。しかも、この場合その後段には可変長符号化器
が存在する。このメモリは直交変換と可変長符号との間
に位置するため、1チップ化を試みるには多大な入出力
ピンを用意するか、膨大なメモリをとり込むか、あるい
は固定長制御単位を小さくし、1チップLSIの中にと
り込める程度のデータで符号量の制御をするかのいずれ
かである。
【0012】また、可変長符号化を施しているため、デ
ータの区切りが明らかでなく、符号語の先頭から始まら
ないかぎり正確な復号結果は得られない。このため、ヘ
リカルスキャンVTRにこのディジタルデータを誤り訂
正符号を付して記録したとしても特殊再生のときにヘッ
ド軌跡がトラックをまたぐようになってしまえば、たと
えこの誤り訂正符号により誤りを訂正できた場合にでも
符号語の先頭から復号される保証はなくなってしまうた
め、正確な復号ができなくなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】可変長符号化処理の結
果、画像の種類によっては可変長符号のデータ長が一定
とならず、固定化しなければならないデータ長に対して
オーバーフローを起こしてしまうという問題がある。
【0014】また、特殊再生時に正確な復号結果が得ら
れないという問題がある。さらには、その際の再生画像
の見え方がよくないという問題もある。
【0015】本発明はこのような問題を解消するために
なされたものであり、復号化側において画質の劣化を招
くことなく、可変長符号のデータ長を所定の長さに固定
化できる映像信号符号化装置を得ることを目的とする。
【0016】また、特殊再生時にも、正確な復号結果を
得ることができ、良好な画像を得ることができるような
映像信号符号化/復号化装置を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
映像信号符号化装置は、画像を小さな領域に区切り直交
変換を施し、可変長符号化するようにする一方例えば輝
度信号(以下「Y信号」という)のみ直交変換前のデー
タから2つ以上の量子化レベルを想定して符号量を予測
し、符号量を制御するようにしたものである。
【0018】請求項2の発明にかかる映像信号符号化装
置は、映像信号中に付された帰線期間内にメモリで蓄え
た画面内の一部分のデータを符号化することによって画
面全体の符号量を2つ以上の量子化レベルを想定して予
測し、符号量を制御するようにしたものである。
【0019】請求項3の発明にかかる映像信号符号化装
置は、請求項1の発明または/かつ請求項2の発明によ
って予測された符号量から量子化スケールを決定し、さ
らにデータの実符号量を見ながら逐次量子化レベルを変
更して符号量を制御するようにしたものである。
【0020】請求項4の発明にかかる映像信号符号化装
置は、予測された符号量などに基づき、量子化レベルを
変更させるべき値を量子化テーブルに乗じて符号量を制
御し、なおかつ乗じた結果が所定範囲外に出る場合は、
強制的に所定範囲内のデータに直すようにしたものであ
る。
【0021】請求項5の発明にかかる映像信号符号化装
置はフレーム間あるいはフィールド間で実符号量を監視
しながら符号量を制御するようにし、さらに、1フレー
ムあるいは1フィールドで予測される符号量とその前の
フレームあるいはフィールドのそれとの差があるレベル
を越えたときにのみ、その予測符号量で符号量が制御さ
れるようにしたものである。
【0022】請求項6の発明にかかる映像信号符号化装
置は、DCTブロックを所定の個数符号化が終わるとバ
イト区切りになるまでダミーのデータを入れ特殊コード
を挿入し、リードソロモンの誤り訂正符号を符し、ディ
ジタル変調を施して記録するようにしたものである。
【0023】請求項7の発明にかかる映像信号符号化装
置は、DCTブロックを所定の個数符号化が終わるとバ
イト区切りになるまで、ダミーのデータを入れ特殊コー
ドを挿入し、その特殊コードと特定の関係の位置にDC
Tブロックがあった画面上のアドレスを表す情報または
/かつ量子化スケール値の情報を付加するようにしたも
のである。
【0024】請求項8の発明にかかる映像信号符号化装
置は、ECCブロック中に所定の特殊コード数が符号化
されたら、次の特殊コードまでのデータは次のECCブ
ロックに入れ、所定の特殊コード数が符号化されるまで
にECCブロックが一杯になった場合は、符号を切り捨
てるようにしたものである。その所定の特殊コード数は
ほぼECCブロックのライン数に設定している。
【0025】請求項9の発明にかかる映像信号復号化装
置は、二重積の誤り訂正符号のうち片方の符号分の誤り
訂正のみを行ない、誤りが検出されなかった(あるいは
訂正できた)データのうち、特殊コード間に誤りのフラ
グが立っていないデータのみ可変長復号し、逆直交変換
を施し、所定の画像中の位置に復号画像データとして出
力するようにしたものである。
【0026】請求項10の発明にかかる映像信号復号化
装置は、特殊コード間で二重積の誤り訂正符号のうち両
方の符号の誤り訂正を行ない、いずれの符号でも誤りを
訂正しきれなかった箇所を含むようなデータ以外の特殊
コード間のデータのみを可変長復号し、逆直交変換を施
し、所定の画像中の位置に復号画像データとして出力す
るようにしたものである。
【0027】請求項11の発明にかかる映像信号復号化
装置は、誤り訂正をしたデータを可変長復号し、逆直交
変換を施し、画像データをメモリに蓄えて出力する装置
であって、直交変換のブロックがフレーム内で行われる
場合、少なくとも1フレームより多い領域を有するメモ
リを持ち、フレームの出力領域をフレーム毎に切り替え
るように動作するモードと、常に書き替わった最新のブ
ロックを表示するように動作するモードとを切り替えら
れるようにしたものである。
【0028】請求項12の発明にかかる映像信号復号化
装置は、フレーム内でブロッキングされた直交変換ブロ
ックの復号データを一度メモリに蓄え、記録時のフレー
ムレートより低いフレームレートで復号データを出力す
る場合、出力フレームレートによって決定される奇偶フ
ィールド情報によって、記録された奇数フィールドどう
し、あるいは偶数フィールドどうし、あるいは奇数フィ
ールドと偶数フィールドによってフレームを構成し、出
力するようにした。
【0029】請求項13の発明にかかる映像信号符号化
装置は、ECCブロックの所定位置に少なくとも特殊コ
ードが含まれるあるいは含まれていたECCブロック内
のアドレスを示す情報を挿入するよう構成した。
【0030】
【作用】請求項1の発明における符号量予測方式は、直
交変換前のデータを直交変換を経ずに符号量を予測する
のでデータ範囲が広がった直交変換後のデータを蓄えな
くても量子化レベルの設定が行える。
【0031】請求項2の発明における符号量予測方式
は、有効データのない帰線区間に有効画面内のデータを
実際に符号化し符号量を予測するので、一画面全体を符
号化しなくても量子化レベルの設定が行なえる。
【0032】請求項3の発明にかかる映像信号符号化装
置は、実際に符号化を始める前に符号量を予測し、量子
化レベルを決定し、その後データの実符号量を見ながら
逐次量子化レベルを変更する。これは符号量予測に基づ
いた量子化レベルが、実符号量によって変更されるた
め、符号量予測の精度が少々悪くても、逐次変更する量
子化レベルによって符号量制御としては破たんをきたさ
ないように量子化レベルの設定ができるようになり、符
号量予測のための回路のダイナミックレンジが少なくて
済む。
【0033】請求項4の発明にかかる映像信号符号化装
置は、符号量予測などに基づいた量子化レベルを変更さ
せるべき値を量子化テーブルに乗じて符号量を制御する
ため、もともと量子化テーブルが大きな値に設定されて
いる高周波成分は、0に量子化される可能性が低周波成
分より大きく、符号量の制御による歪みが復号後の画像
で目に見えにくく、なおかつ、符号量の抑圧が十分に行
なえる。また、乗算結果によって所定範囲に出る場合は
強制的に所定範囲内のデータに直すため、量子化のダイ
ナミックレンジが設定された範囲内にとどめることがで
きる。このため、乗算結果が0になったような場合でも
量子化後の値は不定となるのを回避できるようになる。
【0034】請求項5の発明にかかる映像信号符号化装
置は、実符号量によって量子化レベルが決定されていく
ような符号化装置であるが、画像データ中でシーンチェ
ンジがあるような場合だと、実符号の変動が激しく、量
子化レベルを決定してもその変更量がある一定範囲内以
下に抑えられるため十分な符号量の制御は困難である。
しかし、符号量の予測値あるいはそれに基づいた何らか
の値が、前フレームのそれとある一定の値以上離れた時
は、その予測符号量に基づいて符号量が制御されるよう
に動作すると、量子化レベルの変更が大きな範囲で変更
できるようになり、その後実符号量によって量子化レベ
ルを決定していくようにすれば、シーンチェンジ直後か
ら良好な符号量制御結果が得られる。
【0035】請求項6の発明にかかる映像信号符号化装
置は、所定のDCTブロック数の符号化後、少なくとも
バイト区切りになるまで、ダミーのデータを入れ、区切
りを示す1バイトの整数倍の特殊コードを挿入し、リー
ドソロモンの誤り訂正を付すようにしたため、復号時リ
ードソロモンの誤り訂正によって例えば1バイトの誤り
があった場合に、その誤りが前後のブロックに波及する
ことなく、1つの区間のデータのみがつぶれるように誤
りが制限されるよう制御される。
【0036】請求項7の発明にかかる映像信号符号化装
置は、DCTブロックの所定個数に相当する符号化毎に
バイト区切り化し、特殊コードを挿入し、少なくともそ
のDCTブロックが画面内に占めるアドレスの情報を特
殊コードに対してある特定の位置に挿入するようにした
ため、復号側で一画面全体の情報がそろっていなくて
も、特殊コード単位で任意の位置から任意の位置まで復
号化でき、画面上にあらわすことができるように符号化
される。
【0037】請求項8の発明にかかる映像信号符号化装
置は、1ECCブロック中に含まれる最大特殊コード数
がある一定値に制限される。しかもその値はほぼECC
のライン数であるため、二重積の誤り訂正符号のうち片
方分の符号しか誤り訂正しない状態でも平均的にECC
ブロックの1ライン分の誤り訂正ができれば画面上に復
号データとして出力することができるようになる。
【0038】請求項9の発明にかかる映像信号復号化装
置は、二重積の誤り訂正符号のうち片方分の符合しか誤
り訂正をせず、特殊コード間に誤りのフラグが立ってい
ないデータのみを復号するようにすることになり、誤り
の影響が可変長復号に影響することなく片方分の絞り訂
正しかししないにもかかわらず正常な復号結果が得られ
る。
【0039】請求項10の発明にかかる映像信号復号化
装置は、二重の誤り訂正でどうしても誤りを訂正できな
かった箇所のデータは特殊コード単位で排除するように
なる。
【0040】請求項11の発明にかかる映像信号復号化
装置は、通常再生あるいは通常再生に近い動作の復号装
置と、特殊再生時の動作をする復号とをメモリのコント
ロールを切り替えて出力するようにし、容易に再生モー
ドの切り替えが行えるようになる。
【0041】請求項12の発明にかかる映像信号復号化
装置は、フレーム内でブロッキングされて符号化された
データを復号してフィールドに分割して、さらに再生フ
レームレートによって再合成されて出力される。
【0042】請求項13の発明にかかる映像信号符号化
装置は、再生時にデータをいちいち監視して特殊コード
を検索するのではなく、ECCブロック中の特定の位置
のみから特殊コード位置を検索可能なように符号化され
る。
【0043】
【実施例】実施例1.以下、本発明の実施例1を図面に
基づいて具体的に説明する。図1は、実施例1に係る映
像信号符号化装置の構成図であり、図において、1はア
ナログーディジタル変換器(以下、「AD変換器」とい
う)、2は同期信号分離回路、3は水平同期(HD)お
よび垂直同期(VD)の検出回路、4はアドレス発生
器、5は輝度・色信号分離回路、6は色復調回路、7は
メモリ、8は離散コサイン変換器(以下、「DCT」と
いう)、9は量子化テーブル演算器(以下、量子化のこ
とを「Q」と称することもある)、10はランレングス
符号化器、11はハフマン符号化器、12は誤り訂正符
号化器、13はディジタル変調器、14は記録用イコラ
イザおよびアンプであり、15は水平差分演算器、16
は垂直差分演算器、17,18は絶対値演算器、19,
20は累積加算器、21は加算器、22,23はルック
アップテーブル用演算器、24,25は累積加算器、2
6はQスケール演算の演算器、27はクロック発生用フ
ェーズロックドループ(以下、「PLL」という)であ
る。
【0044】次に動作について説明する。入力された複
合カラー映像信号は、同期信号分離回路2によって同期
信号が抽出されるとともに、AD変換器1によってアナ
ログ信号からディジタル信号にAD変換される。その際
の離散化のクロックはPLL27から供給される。PL
L27のレファレンスとしては同期信号が使用される。
本実施例では、同期信号分離回路2から供給されている
が、水平同期・垂直同期の検出回路3から水平同期信号
のみの供給をうけて作成してもよい。アドレス発生器4
は、水平同期・垂直同期の検出回路3からディジタル化
された信号が画面内のどの位置にあるかを演算し、メモ
リ7上のアドレスを決定する。
【0045】一方、ディジタル化された複合映像信号
は、色副搬送波によって変調された色信号を多重化した
信号であるため、これを分離する輝度・色信号分離回路
5に供給される。ここで分離された色信号は、さらに色
の2つの復調軸に沿ってU成分とV成分に復調され、例
えば時間軸多重して輝度信号とともにメモリ7上に書き
込まれる。このメモリ7から画面上で8画素×8画素ず
つの小領域に分割されて読み出され、符号量の予測がな
されるとともにDCT8により離散コサイン変換され
る。離散コサイン変換をQテーブル上の所定値を乗じる
または除じる等して量子化するQテーブル演算器9によ
り量子化され、0と非0の値とを求めるランレングス符
号化器10に供給される。JPEG等のランレングス符
号化器10は、0が所定値以上になる場合、0ランレン
グスの途中で区切って符号化する場合もある。この符号
化値をハフマン符号化器11によってハフマン符号化す
る。
【0046】このデータを誤り訂正符号化器12によっ
てリードソロモン符号等で代表される誤り訂正符号を付
して、ディジタル変調器13によって例えば8−10変
調やNRZI等のディジタル変調を施し、記録用の等化
および電流増幅を記録イコライザおよびアンプ14によ
って施し、磁気ヘッドを通して磁気テープに記録する。
【0047】一方、ブロック状に読み出されたYのみの
データによってQスケールを決定するために以下の動作
の処理を行う。
【0048】ブロック中の水平方向の画素間の差分値を
水平差分演算器15によって求め、ブロック中の垂直方
向の画素間の差分値を垂直差分演算器16によって求め
る。この場合、ブロックの両端の画素は、それぞれブロ
ックの内側にしか隣接画素は存在しないことに注意する
必要がある。例えば、DCTがブロック単位であるの
で、これをまたぐような演算は施す必要がない。それぞ
れの方向の差分値は、それぞれ絶対値演算器17,18
によって絶対値をとり、それぞれ累積加算器19,20
によって1ブロック内の隣接画素間の差分絶対値の累積
値が求められる。求められた2つの累積値を加算器21
によって加算し、その値をコンパレータとROM等で構
成されたルックアップテーブル用演算器22,23に供
給して、そのブロックを2種の量子化器で設定した場合
の符号量予測値、あるいはそれに準じた値を出力する。
このルックアップテーブルの一例を図2に示す。
【0049】このそれぞれの値を累積加算器24,25
にて1画面またはそれに準ずる期間の累積加算を行う。
これによって1フレームの符号量について2種の量子化
レベルについてのおおよその符号量が算出できる。
【0050】例えば、2種の量子化スケールをそれぞれ
Q1,Q2にしたときの上述の累積加算結果をそれぞれ
P1,P2であったとする。この2点により、量子化ス
ケールと符号量が1次関数で近似できる範囲であるとし
て、目標の符号量がP3、そのための量子化スケールを
Q3とすると、 Q3=(P1Q2−P2Q1)/(P1−P2) +P3(Q1−Q2)/(P1−P2) ……(1) で表される。例えばQ1=8,Q2=16,P1=1500
0 ,P2=10000 ,P3=12000 とすると Q3=(240000−80000 )/5000+12000 (−8 /5000) =32−19.2≒13 であり、Q3は容易に一意に決定される。
【0051】シミュレーションにより、このような1次
関数の近似で十分な精度で量子化スケールを決定できる
ことが明らかになった。なお、これは画像によりLUT
の細部に差異が生じてくるが、これは演算器26の入力
値を線形補正すれば共通のLUTで実現できることも明
らかになった。
【0052】なお、シミュレーション値はP1,P2と
実符号量は相関係数0.95という高い値が得られた。
また線形補正する場合には P1’=a1 P1+b1 P2’=a2 P2+b2 という演算とすればよい。上述の演算をするのが演算器
26の動作である。
【0053】このQ3という値をQテーブル値全体に乗
じることで最終的なQテーブルを決定するように動作す
る。この際通常の画像では、U,Vの符号量はY(輝
度)より少なく、Yで求まった符号量見積もりのほぼ一
定倍の符号と見積もることで十分な精度のカラー画像の
見積もりが可能である。すなわち上述のa1 ,b1 ,a
2 ,b2 にU,Vの符号量の見積もり量の変化を盛り込
めばよい。このような符号量予測と実符号量の関係を図
3に示す。また、このような制御で97%の画像の符号
量が良好に制御された。
【0054】なお、式(1)は1次関数近似で求めた
が、精度的には多次関数やさらに高度な関数を利用して
もよく、要はDCTする前のデータを想定される複数の
量子化スケールで量子化した値を所定時間累積加算した
値に基づいて量子化スケールを決定すればよい。なお、
Q3は通常正の数のため、0以下で求まれば補正して1
等の値に変更することはいうまでもない。また、2点の
量子化レベルで演算したが2点以上であればよい。
【0055】実施例2.次に本発明の実施例2について
説明する。図4は実施例2を示した図で、図1と同一符
号はそれぞれ同一部分を示しており、28は量子化スケ
ール決定回路、29は発生符号量カウンタ、30は符号
化ブロックカウンタ、31は除算器である。
【0056】つぎに動作を説明する。実施例1と同じよ
うな(Yのみの符号量予測演算である必要はない)要領
で、量子化スケール値を演算した結果が演算器26より
出力されるが、これは必ずしも実符号量に一致するもの
ではなく、ある幅をもって予測されたものである。した
がってこの差は累積されれば序々に大きなものになって
いくため、符号量の実績によって微小修正されればさら
に精度は向上する。
【0057】本実施例2の要点は実符号量の実績を重視
するという正にその点にあり、図4はそのことに基づい
た実施回路になっている。ハフマン符号化器11の出力
データを計数する発生符号量カウンタ29と、出力デー
タから符号化ブロック数を計数する符号化ブロックカウ
ンタ30と、出力データ量から符号化ブロック数を除じ
る除算器31によって符号化された1ブロックあたりの
データ数が求まる。これに、この後符号化するブロック
数を乗じれば目標のブロックでの符号量が予測できる。
【0058】例えば、画像はNTSC等の放送方式にお
いて垂直帰線期間に多くの走査空き時間が存在するた
め、この期間に二とおりの量子化スケールで量子化した
画面内のある一部分の符号化であれば符号化は可能であ
る。
【0059】本実施例2は、Vブランク期間内に、ある
一定数のメモリなどに蓄えられた有効領域のブロックを
符号化して量子化スケールを決定することに最大の特徴
がある。すなわち、量子化スケールQ1,Q2で量子化
した実符号量R1,R2は画面全体の1/Zであったと
して、画面の全体の符号量の目標をRALL であるとした
ときの量子化スケールQ3は、1次関数近似の場合、 Q3=(R1Q2−R2Q1)/(R1−R2) +RALL (Q1−Q2)/(R1−R2)Z ……(2) で得られる。垂直帰線期間は、画面全体の10%近くあ
る。これを2種の量子化スケールをそれぞれ演算できる
のは5%程度であるため、Zは20程度と考えてよい。
【0060】なお、式(2)は2種の量子化スケールで
実符号量演算したものであるが、R1またはR2のみ求
めてP1,P2を変更し、式(1)にて量子化スケール
を決定してもよい。
【0061】すなわち、R1からP2を変更することを
考えると K=P1/ZR1 としてこれによって微調されたP2’は P2’=KP2 で表される。ただし、P1,P2は1画面分全体を累積
加算した場合について求める場合の式である。
【0062】このP1,P2を求めるのを画面全体の1
/Xとするのであれば、KをXで除したものをP2に乗
じてP2’を求めればよい。P1’はKP1/Xである
からP1’とP2’を式(1)に代入すれば、実符号量
で微調された量子化スケールが得られる。これらの演算
をするのが量子化スケール決定回路28である。なお、
Zは一定であれば符号化ブロックカウンタ30は必須で
なく、除算器31は量子化スケール決定回路中に組み入
れてもよい。
【0063】なお、Q3は正の数であることはいうまで
もなく0以下であれば1等の値に強制的に変更するのは
明らかである。また、2点の量子化レベルを想定した予
測値を求めたが、2点以上であればよいことはいうまで
もない。
【0064】実施例3.次に本発明の実施例3を図につ
いて説明する。本実施例3の回路構成は図4の実施例2
と同様であり、図5にそのタイミングチャートの一例を
示した。
【0065】次に動作について説明する。本実施例3
は、実施例1によって、1画面の量子化スケール値が決
定された後、実符号量を見ながら逐次量子化スケールを
変更する点で垂直帰線期間などを用いた実施例2と相違
する。タイミングチャート図5のA点は、(n−1)フ
レームの符号化されるべきデータの量子化スケール値が
演算された時刻であり、(n−1)フレームの入力時間
に実施例1と同様の量子化スケール値演算により決定さ
れる。つまり映像データは1フレーム分蓄積され、1フ
レーム分入力から遅延されてDCT8に入力される。し
たがって、nフレーム目の入力のときDCTデータは
(n−1)フレーム目のデータとなるが、nフレーム目
の入力のとき、符号量の見積もりはnフレーム目の入力
と同時に行われる。
【0066】図5はフレームで8×8画素にブロッキン
グされる場合を想定したタイミングチャートになってい
る。つまりフレームのブロッキングができるのは1フレ
ーム中の後半フィールドからであり、符号量見積りのゲ
ート(PreDCTゲート)は後半フィールドからスタ
ートしている。メモリ入出力のクロックを同じ、または
同程度にした場合、符号量見積りに使用できるブロック
数は1画面の半分程度である。後半フィールドのブロッ
キングが完成するのは少なくとも4水平走査期間以降で
あるため、VDからPreDCTゲートは少々の遅延が
ある。このA点以降でQテーブル演算がスタートする。
【0067】図5は、画面を6つに分割し、量子化スケ
ールを5回変更することにより1フレーム分のデータ量
を制御する例を示している。画面を6分割するために2
つのVDの期間をほぼ均等に6分割し、最初の点がA点
であるとしてそこから1/3VD期間程度のT1時刻で
図4における発生符号量カウンタ29と符号化ブロック
カウンタ30と除算器31によりT1時刻までの1ブロ
ックあたりの平均符号量を見積もる。
【0068】この結果、量子化スケール値をどうするか
が量子化スケール決定回路28により決定され、DCT
ブロックの切れ目から量子化スケール値が変更される。
このときは、DCTブロックの整数倍(このようにDC
Tブロックをいくつかまとめたものを「マクロブロッ
ク」という)毎に変更されればよい。
【0069】例えば平均符号量とブロック数の積が目標
符号量値より多ければ量子化テーブル値が大きくなるよ
うに量子化スケール値を制御する。なぜなら、通常符号
化時には量子化テーブル値を除じて量子化されるため、
量子化テーブル値が大きくなると量子化結果が0になる
ものが多くなるためランレングス符号化効率があがり、
符号量が少なくなるようにコントロールされる。
【0070】次に、2/3VD時刻T2で同様の処理が
なされ、都合、逐次5回量子化スケール値が変更され
る。
【0071】なお、本実施例3の説明中で平均符号量と
ブロック数の積を求めることを言及したが、平均符号量
からいきなり量子化スケール値を変更してもよいことは
いうまでもない。発明者は、変更回数をを35回として
シミュレーションを行っているが、極めて良好な結果を
得ている。
【0072】またこれらの制御を実施例2の発明やそれ
以外の符号量予測と組み合わせてもよいことはいうまで
もない。なお、この場合、変更する量子化スケール値は
あまり極端に変えるのはよくない。
【0073】実施例4.次に、本発明の実施例4を図に
ついて説明する。図6は本実施例4の要部のブロック回
路図で、図4と同一符号は同一部分を示しており、32
は量子化テーブルデータ、33は乗算器、34はリミッ
タ、35は除算器である。
【0074】次に動作について説明する。本実施例4
は、実施例1〜3などの符号量制御における量子化スケ
ール値の扱いについてのものである。量子化スケール値
は、例えば8ビットで表現される値として量子化スケー
ル値決定回路28から出力されると、例えば図7
(a),(b)に示したような量子化テーブル値が順に
量子化テーブルデータ32から読み出される。この場
合、DCTデータの係数と次数位置をあわせることを注
意するのはいうまでもない。量子化テーブルデータは量
子化スケール値と乗じられ、リミッタ34によりある固
定範囲内に強制的に値を直されてビットをシフトされ
る。
【0075】具体的に言うと、例えばシフトされるビッ
ト数を4ビット量子化テーブルデータが49であると
し、量子化スケール値が18であったとすると乗算器3
3の出力は882であり、4ビットシフトされると16
で割って切り捨てたのと同じであるからリミッタ34の
出力は55という値になる。この場合量子化スケール値
が16より大きいとリミッタ34の出力はもとの量子化
テーブルデータより大きな値となり、この値でDCT係
数を除算器35で除するため量子化後に0のデータがふ
え、符号量は少なくなる傾向となる。
【0076】しかし、量子化テーブルデータが10で量
子化スケールが1であるなら、リミッタ34の出力はビ
ットシフトされて0となることに陥ってしまう。このこ
とは除算結果を不定に陥れることになるため、リミッタ
34にて乗算結果をある値に制限するという本実施例4
に特有の動作をする。つまり量子化スケール値と量子化
テーブルデータの演算した値が図8に示したようにリミ
ット値の間になるよう補正してDCT係数と演算を行
う。つまり上述のケースではビットシフト結果が1にな
るように補正する。
【0077】なお、量子化スケール値は、量子化テーブ
ルデータと乗算器33にて乗算されるように設定されて
いるが、これは次のような観点で都合がよい。通常、高
周波領域ほど量子化テーブルデータは大きく設定されて
いるが、これは、大きく設定しても画質の劣化が目立ち
にくいからである。これを乗算すると、大きな値ほどよ
り大きな値に変換され、小さい値はあまり変わらない。
【0078】例えば、1に2を乗ずると2となり1しか
大きくならないが、30に2を乗ずると60となり30
も大きくなる。つまり、同じ値を乗じても高周波領域ほ
ど大きなテーブル値になるので、視覚的に目立ちにくい
形で符号量の制御が行われることになる。
【0079】シミュレーション値では、輝度信号用とし
て、量子化テーブルは垂直の最高域かつ水平の最低域ま
たは/かつ、垂直の最低域かつ水平の最高域のテーブル
値がDCのテーブル値の2倍程度、色信号用として、量
子化テーブル値の場合のそれは5倍程度におさえておけ
ば、量子化スケール値によって制御した場合に、同程度
の符号量で3dB程度S/Nがよいことがわかってい
る。
【0080】実施例5.次に本発明の実施例5について
説明する。図9は実施例5の要部のブロック回路図で、
36は増分値RAM、37は減分値RAM、38はDタ
イプフリップフロップ、39は加減算器、40,41は
スイッチである。
【0081】次に動作について説明する。実施例1,2
で決定された量子化スケール値を例えば図5に示したよ
うなT1〜T5のタイミングで変更タイミングとしてD
タイプフリップフロップ38を起動するが、A点で量子
化スケール値を採用しなおすのではなく、実符号量の反
映分を持続することが本実施例5の特徴的な点である。
しかし、フレーム間で実施例1,2で決定された量子化
スケール値(あるいは予測符号量値)が、図10で示し
たようにある値を超えた量変化した場合、シーンチェン
ジがあったと判断して実施例1,2による量子化スケー
ル値を採用するようスイッチ41が働く。それ以外の場
合は、すべて実符号量値に基づいて量子化スケールの増
・減・固定をスイッチ40にて選択して、この値とそれ
までの量子化スケールの値を加減算器39にて調整する
よう動作する。
【0082】このような構成をとることで、A点の量子
化スケール値の決定はある程度粗くてもよいことにな
る。なぜなら、粗い見積りをA点で毎フレーム更新する
と、その符号量に対するしわよせはそのフレームの中に
必ず集まるため、画像が部分的に劣化して見苦しい画面
になるが、シーンチェンジのときのみの更新にすれば、
シーンチェンジ毎の最初の1フレームのみ若干のしわよ
せはあるが、他は良好な制御が可能となる。このことは
A点制御のための回路規模を小さくしてもよいというこ
とにつながるというメリットがある。
【0083】実施例6.次に本発明の実施例6を説明す
る。図11,図12は本実施例6の符号化装置のブロッ
ク回路図で、図1と同一符号はそれぞれ同一部分を示し
ている。図において、42は符号量予測器、43は領域
エンド検出器、44はFF検出器、45は領域エンドバ
イト検出器、46,47,48はスイッチである。
【0084】また、図12は本実施例6の復号化装置の
要部のブロック回路図で、49はディジタル復調器、5
0は誤り訂正器、51は特殊コード検出器、52はスイ
ッチ、53はハフマン復号器である。
【0085】次に動作について説明する。本実施例6の
記録系において最も特徴的なことは、DCTの1ブロッ
ク(あるいは所定の数ブロック)の終わりを検出してバ
イト区切りした後、1ブロックあるいは所定の数ブロッ
クが終了したという特殊コードを挿入するために、その
特殊コードが発生するパターンを回避して特殊コードを
挿入して、リードソロモン等の誤り訂正符号を付してデ
ィジタル変調を施し、記録イコライザまたは/かつアン
プを通して磁気ヘッドに供給されテープ上のヘリカルト
ラック上にディジタルデータを記録することに特徴があ
る。
【0086】また、本実施例6の再生系において最も特
徴的なことは、記録系で挿入された特殊コードを除去
し、特殊パターン回避のために挿入したデータを削除
し、バイト区切りのために埋め込んだデータも削除して
ハフマン復号をすることである。
【0087】図11において、ランレングス符号化器1
0は、DCTブロックをまたいで符号化することがな
く、DCTブロックの最後の係数が0であればエンドオ
ブブロック等のコードにする。つまりランレングス符号
化器10は、DCTブロックの最後の係数を常に認知し
ている必要がある。そこで領域エンド検出器43は、ラ
ンレングス符号化器10の出力を見ながらDCTの1ブ
ロックあるいは所定の数のDCTブロックの終了を検出
する。この領域エンド検出器43が所定の数のブロック
の終了するのを検出すると、そのハフマン符号化器11
の出力タイミングにあわせてスイッチ46をコントロー
ルし、そのバイトの区切りが来るまでスイッチ46を1
側に接続する。このことにより次のバイトからは必ず新
しいDCTブロックの始まりでスタートできる。
【0088】次に特殊コード挿入について説明する。例
えば特殊コードを16進表現でFFXXというように、
1バイトをall1で出て、次の1バイトでコードの種
類を区別するように定義するとする。ただし、Xは任意
の4ビットの数であるとする。しかしデータ中にFFが
出てきた場合は、この特殊コードと区別できなくなる恐
れが生じる。そこで、例えばデータ中FFが出てきた場
合、例えば00をデータ中に挿入してXXを00以外の
数にすればよい。このようにしてFFのデータが出てく
れば00を挿入するのがスイッチ47の動作であり、ま
た、FFXXをデータの中に入れるのがスイッチ48の
動作である。
【0089】このようにすれば、特殊コードはデータと
一意に区別でき(これをユニークな関係という)、これ
を二重積のリードソロモン符号(8ビット1ワード構
成)によって生成される誤り訂正符号化器12に通して
ヘリカルスキャンVTRに記録すれば、特殊再生時にト
ラックをまたいで再生しても、二重積符号のうちの1つ
のみの誤り訂正後に特殊コード単位で復号が可能なよう
に符号化できる。さらに、1つの誤りが、バイト区切り
で表現されているため、特殊コードをまたぐ誤りとなる
ことがない。
【0090】次に、再生時の動作を図について説明す
る。ヘッドからの再生信号は、アンプや等化器を通して
ディジタル復調器49に入力される。誤り訂正器50
は、テープジッタやS/Nの劣化等で生じる誤りを正常
データに訂正する。特殊コード検出器51は、訂正され
たデータとエラーフラグ(誤りを訂正しきれなかったこ
とを示すフラグ)とを参照して特殊コードを検出する。
スイッチ52は特殊コード検出器51によって制御され
るが、この場合、FFXXという特殊コードを除くの
と、FFというデータと次に挿入された00というデー
タを除くように制御される。
【0091】また、ハフマン復号器53は、特殊コード
のあったDCTブロックはバイト区切りのためのデータ
が挿入されていることを考慮して、8×8画素DCTの
場合64係数より多くの係数がないよう、特殊コード検
出器51の出力を監視しながら、この検出フラグの立っ
たDCTブロックで64係数を超えるハフマン復号は復
号結果を切り捨てるとともに、バイト区切りが来るまで
データを廃棄するよう動作する。
【0092】以上の説明は、ある一種の符号例について
述べたが、それ以外でも無数の組み合わせが可能であ
る。また、このバイト区切りは、ECCの符号としてリ
ードソロモン符号を用いるのに適しており、また、8−
10変換や8−14変換等のディジタル変調とも相性が
よい。
【0093】なお、符号量予測器42は、例えば実施例
1や実施例2の手法を用いればよい(PreDCTという
表記は実施例1の方に重点をおいた形になってい
る。)。
【0094】実施例7.次に本発明の実施例7を図につ
いて説明する。図13は実施例7の符号化装置の要部の
ブロック回路図で、図11と同一符号はそれぞれ同一部
分を示しており、54はFFXX検出器、55はスイッ
チであり、56はランレングス復号器である。
【0095】また、図14は、実施例7の復号化装置の
要部のブロック回路図で、図12と同一符号はそれぞれ
同一部分を示しており、57は逆量子化テーブル演算
器、58は画面内アドレス・量子化スケール値抽出器、
59は逆DCT回路、60はアドレス発生器、61はデ
ィジタルアナログ変換器、62は同期信号発生器、63
は同期信号付加回路である。
【0096】また、図15は、実施例7の復号化装置の
変形例の要部のブロック回路図で、64はコード埋め込
み器である。
【0097】次に動作について説明する。図13は記録
系、図14,図15は再生系の動作をする。図13は実
施例6等で明確化された符号の切れ目に、画面に占める
アドレス情報とその切れ目単位の符号化がなされた量子
化スケール情報等のヘッダ情報を挿入するよう動作する
のが特徴的な動作である。
【0098】また、図14および図15は、図13のよ
うな符号列の復号をする場合、上記情報を抽出し、上記
切れ目単位で復号化がなされ、その結果を量子化スケー
ル情報に基づいて逆量子化テーブル演算を行い、逆DC
T59の出力を抽出した画面内アドレスに挿入するよう
動作するのが特徴的な動作である。
【0099】すなわち図13の符号化装置は、実施例6
で付された特殊コードFFXXをFFXX検出器54で
検出し、検出フラグが立ったときデータ列を待機させ
て、画面内アドレスまたは/かつ量子化スケール情報を
挿入するようスイッチ55が動作する。
【0100】なお、データ列待機のためには、図13に
は記載していないが、FIFOメモリ等を使用し、スイ
ッチ55のかわりにリードイネーブル等で制御してもよ
い。
【0101】また、符号化列の切れ目として実施例6の
ものを使用したが、領域エンド検出器43や領域エンド
バイト検出器45の検出フラグをそのまま流用してもよ
いことはいうまでもない。ただし、図13のように構成
した方が、シーケンシャルな処理として各ブロックの独
立性が高くなり、ゲートアレイ化等の際設計が容易であ
る。
【0102】次に、図14に示した復号化装置について
詳細に説明をする。実施例6の特殊コードを特殊コード
検出器51にて検出して、画面内アドレスまたは/かつ
量子化スケール情報を抽出するのが、画面内アドレス・
量子化スケール値抽出器58である。これで抽出された
量子化スケール情報に基づいて逆量子化テーブル演算器
57により逆量子化演算をすればよい。この演算は図6
に示した除算器35の除算を乗算に変更すればよい。
【0103】このデータを逆DCT回路59にて逆DC
Tを施す。8×8画素のようなブロックの画素再生デー
タが逆DCT回路59から出力されるため、上記抽出さ
れた画面内アドレスによってそれに相当するメモリ7上
のアドレスを生成するのがアドレス発生器60である。
このアドレス発生器60のリードアドレス出力を参考に
して同期信号発生器62により同期信号が生成され、同
期信号付加回路63によって同期信号が付加される。複
合カラー信号等では副搬送波にて色信号を変調すればよ
いが、これらのブロックは図から省略した。
【0104】なお、この同期信号発生とリードアドレス
の因果関係は逆でもよく、その場合は同期信号発生器6
2の出力の垂直同期信号に同期してドラム位相を決定す
るようサーボを動作させればよい。
【0105】次に、図15に示した復号化装置の動作に
ついて説明する。この復号化装置は、量子化スケール情
報を特殊コードでデータ中に埋め込んでハフマン復号時
に特殊コードを抽出して量子化スケールに反映させたも
のである。コード埋込み器64は量子化スケール情報を
埋め込むための特殊コード生成と、量子化スケール値を
埋め込む動作をする。ハフマン復号器53と逆DCT回
路59のブロックは、LSI技術を使わなければ実現が
困難であり、その2つのブロックを1チップ化する場
合、量子化スケール情報をデータ中に埋め込めばI/O
ピンの減少に大きく寄与する。これはすなわち省スペー
ス化へつながるというメリットがある。
【0106】また、このコード埋め込みは、量子化スケ
ール値が変更された場合にのみ埋め込むようにすればよ
く、ヘリカルスキャンVTR等のように、トラックをま
たぐ特殊再生のような場合にでも柔軟に対応が可能とい
う意味でメリットが大きい。
【0107】なお、この画面内アドレスや量子化スケー
ルは、可変長符号化データの前、特殊コードは可変長符
号化の後、など、データに対して所定位置にそれらのコ
ードや情報があればよい。
【0108】実施例8.次に本発明の実施例8を図につ
いて説明する。図16および図17は、実施例8の画面
内アドレス等の挿入情報と特殊コードの位置関係を示す
図である。図において、固定のxという整数値に対し、
xDCTブロック分のデータをある特殊コードで区切
り、その隣へ、画面内のアドレス情報と量子化スケール
情報を挿入するようなデータ列にし、図17に示したよ
うな二重積の誤り訂正符号に詰めるよう符号化する。そ
の場合図17のデータ領域の行数をlとして、この積符
号のブロックn個で1フレームまたは1フィールドのデ
ータを詰めることが目標とされているとき、1フレーム
または1フィールドの総DCTブロックをMとすると数
【0109】
【数1】
【0110】となるようにxを設定するのが実施例8の
最も特徴的な内容である。
【0111】図18はこれを実現するための具現化回路
例を示す図で、これはECC用のメモリが小さい領域し
か与えられていない場合に有益な手法である。
【0112】図18において、65はメモリ7を含んだ
符号化器、66は特殊コード数カウンタ、67はコード
数カウンタ、68はスイッチである。数1から、数2
【0113】
【数2】
【0114】であるから、1ECCブロックの中に特殊
コード数はl個存在する。l個の特殊コードの符号化が
ECCブロックを埋め尽くさないのに終了してしまった
場合や、逆に1ECCブロックを埋め尽くしたのにl個
の特殊コードの符号化が済んでいない場合の制御に関わ
る。
【0115】例えば図19の斜線部を埋めてl個の符号
化が終了した場合、特殊コード数カウンタ66はlの計
数を監視し、符号化器65の符号化動作をストップし
て、次のECCブロックメモリが開放されるのを待つ。
また、コード数カウンタ67は、ECCブロックを埋め
尽くすかどうかを計数し監視する。スイッチ68はEC
Cブロックを埋め尽くした場合、スイッチ68をOFF
し、符号化データを捨てる。ただし、このとき捨てられ
たデータは、あとで補間が効くか、画面上の目立たない
位置であるか等のシャフリング制御をされている必要が
ある。
【0116】なお、これはあくまでも数1を満たすため
の付属回路であり、数1を満たす実現回路は無数にあ
る。本実施例8は、このようにした場合、特殊再生時に
C1のみ誤り訂正をすればその分の特殊コード間のデー
タは正確に復号されることになり、特殊再生画質の確保
の余地を残すフォーマットとなるというメリットがあ
る。
【0117】実施例9.次に本発明の実施例9を図につ
いて説明する。図20は実施例9の復号化装置の要部の
ブロック回路図である。図において、69はラインメモ
リ、70は特殊コード検出器、71はNG判定器、72
はスイッチ制御器、73はメモリコントロール、74は
スイッチである。
【0118】次に動作について説明する。特殊コード検
出器70は、例えば実施例6などのように、ある固定の
DCTブロックに相当する可変データの区切りを表した
特殊コードを検出する。これによってデータ区切りを表
す特殊コードをみつけ、ECCのC1方向のエラーフラ
グがNG判定器71に入力される。このNG判定器71
は、エラーフラグの立っていない有効な特殊コードかど
うかを判定し、この出力をメモリコントロール73に入
力する。これにより有効な特殊コードがラインメモリ6
9に格納されているアドレスを追尾する。
【0119】一方、エラーフラグは、メモリコントロー
ル73にも入力され、有効な特殊コード間にエラーフラ
グがたっている場合は、メモリコントロール73の有効
特殊コードの登録を抹消する。このメモリコントロール
73の特殊コードの有効であり、かつ特殊コード間がエ
ラーフラグの無いという出力はスイッチ制御器72に出
力されてスイッチ74を制御し、有効な特殊コード間に
エラーフラグの立っていないデータのみが復号部へ転送
される。
【0120】これを図21にて説明する。ヘリカルスキ
ャンされたトラックをまたぐようにトレースしたヘッド
から得られるデータが図21の斜線部以外の部分であっ
たとし、この中のデータのみバイト構成されてC1のリ
ードソロモン符号による誤り訂正により誤り訂正ができ
ていてエラーがなかったとする。斜線部はエラーフラグ
がたちっぱなしの状態になっているものとして説明す
る。図中、特殊コードは図示のとおりに埋まっているも
のとして、図20の特殊コード検出器70にてこの特殊
コードの位置は検出できる。このような場合、P1〜P
2のデータが復号部に入力されるようにスイッチ74が
制御されるのである。今、もし、l3にもエラーフラグ
がたった場合、l2の特殊コードで転送がストップされ
l4の特殊コードから転送されるように制御される。
【0121】また、実施例6に示したような情報を付し
た場合、その情報が特殊コードと見分けがつかない可能
性がある場合は、エラーフラグが立たなくなってから最
初に見つかった特殊コードにはその情報であるかもしれ
ないため、メモリコントロール73に登録しないという
方法を用いれば、その情報を加える位置が、特殊コード
とある一定の位置関係をもつ必要があるという制限だけ
の制約条件で、情報を付加できる。
【0122】例えば、図16のように情報が付加されて
いる場合は、特殊コード検出の次の2バイトは特殊コー
ド検出フラグをマスクするよう特殊コード検出器70が
動作すればよい。
【0123】もし、誤ったデータを可変長復号器に通す
と復号動作がデットロックしてしまうこともあり、これ
を避けるにもこの方式は効果的である。
【0124】実施例10.次に本発明の実施例10を図
について説明する。図22は実施例10の要部のブロッ
ク回路図で、図18と同一符号はそれぞれ同一部分を示
しており、ハードウエアの構成は同じであるが、動作が
異なっており、二重積の誤り訂正を施す場合の処理に関
する。すなわち、実施例9は、符号化データの伝送順序
の方向と同一方向の誤り訂正しか行わなかった場合の処
理に関するものであった。しかし、本来積符号であるこ
との有用性を使用すれば、より有効なデータ再生が可能
となる。
【0125】今、図23のC1(内符号ともいう)で、
l1,l2のエラーフラグが立っているような場合、実
施例9ではl1,l2の情報は復号されなかった。しか
し、二重積の誤り訂正符号であるため、内符号C1の誤
り訂正と外符号C2の誤り訂正をかけることができる。
l1,l2のエラーフラグが立っていてその後、外符号
C2の誤り訂正をして、図22中のj1しかエラーフラ
グが立っていなかったとすると、誤りが実際に存在する
のはl1とj1の交点か、l2とj2の交点以外は誤り
見逃し以外の可能性を除いてはあり得ない。
【0126】このことに注目すると、図22に図示した
特殊コード間のデータ中には、誤りの存在する確率は限
りなく0に近いと考えてよい。従ってl1,l2のエラ
ーフラグが立っているにもかかわらず、図示の特殊コー
ド間のデータを復号部へ転送することによってより多く
の領域のデータを正常データとして復号することができ
る。
【0127】なお、この場合、ハフマン符号化等の可変
長符号化を用いていると、1ビットの誤りがその後のデ
ータの誤りとなるため、最悪の場合には1ビットの誤り
のためにその後の正常データすべてが異常な復号結果と
なってしまう可能性がある。
【0128】もし、この1ビットを含んだ符号語を除い
て復号すれば、そのような正常データは正常な復号結果
になり、伝送誤りの影響は最小限にとどめられる。この
場合は1ビットの誤りの影響を特殊コードの単位で制御
することで可変長符号における誤り波及の問題を回避し
ている。
【0129】つまり、可変長データとユニークな関係に
ある特殊コードの転送期間内に二重の誤り訂正をした結
果、誤りが訂正できずに検出のみできたというフラグが
たったデータが混じっていれば、そのデータの含まれた
特殊コード間のデータは復号しないことで、誤りの波及
を最小限におさえ、なおかつ、一重の誤り訂正ではなし
得なかった領域まで復号できるというメリットを生じさ
せる。
【0130】二重の誤り訂正によって訂正できなかった
誤りの解釈としては、それぞれの論理積または、外符号
の誤りフラグをみればよい。この二重の誤り訂正の符号
はリードソロモン以外何の符号化でもよく、例えばBC
H等の符号でもよい。
【0131】次に、本発明の実施例11を図について説
明する。図24は本実施例11の要部のブロック回路図
で、75はハフマン符号等の可変長符号の復号器や逆D
CT等を含んだ復号部であり、76はメモリコントロー
ル、77はフレームメモリ1、78はフレームメモリ
2、79,80はスイッチである。本実施例11は、ド
ロップアウト等テープ上のあるかたまった領域のデータ
が欠落する現象に対して、再生画像の品質を保ちつつ、
ヘリカルスキャンVTRのようにトラックをまたがった
とびとびの状態の再生モード(特殊再生)での再生画像
の品質も保つようにフレームメモリをコントロールする
手法である。
【0132】まず、ドロップアウトや急速なジッタ変化
のためのPLLはずれ等、テープ上データがあるかたま
った領域で欠落するような媒体に記録する場合、図25
中に示したように画面のとびとびの位置のDCTブロッ
クを例えば図25中に付した符号順で符号化する。この
とき、画面内の位置をばらばらにするのをシャフリング
とよぶが、シャフリングの単位は上記のようにDCTブ
ロックである必要はなく、いくつかのかたまったDCT
ブロック領域を単位にしてもよい。フレーム内でブロッ
キングする場合、このような1フレーム内の画面上ばら
ばらの順で符号化するため、インターレース走査線の順
序で入ってくる画像データを1フレーム以上蓄えるメモ
リが必要になる。
【0133】なお、フレームでブロッキングするとは、
図26に示すように、画面上の1〜32の同一フィール
ド画素と1’〜32’の同一フィールド画素を、例えば
交互に(交互でなくてもブロックの上半分と下半分にか
ためたりしてもよい)組み合わせてブロッキングして、
8×8画素のDCTブロックを構成するような場合を指
す。このときは、ばらばらの順で復号される。これをイ
ンターレース順序で読み出すと、例えば図25の7番目
のブロック等は、復号が終わる前に読み出されるという
ライトアドレスとリードアドレスの関係が逆転する現象
が起こり、1フレーム中に、前フレームと現フレームが
入り混じって出力されるということが起こる。
【0134】これを防ぐには、フレームメモリを2フレ
ーム分持ち、復号出力を受けるフレームのメモリエリア
と、インターレース読み出しをするフレームのメモリエ
リアをわければ実現されることがわかる。その最も容易
な実現例は、図24に示したようにメモリ1とメモリ2
とフレームメモリを2つに分割してスイッチ79とスイ
ッチ80を制御するようにすることで実現できる。
【0135】しかし、これは通常の再生動作であり、ヘ
リカルスキャン型VTRでは特殊再生があり、このとき
磁気ヘッドはトラックをまたいでトレースされる。その
ときに上記のメモリ使用方法では、問題が生じる。特殊
再生時、何フレームにもわたって符号化データが再生さ
れ、しかも再生されるデータの符号長は、可変長符号化
手法を用いているため、このDCTブロックが再生され
るかは、復号されるまで、あるいは、実施例6のような
画面内アドレス情報が検出されるまではわからない。
【0136】つまり、画面内のばらばらの位置を、情報
のある位置のDCTブロックのデータが書き変わるだけ
でスイッチ79を切り換えてしまうと、メモリ1で書き
変わった内容はメモリ2に反映されない。そのことはメ
モリ2で書き変わった内容がメモリ1に反映されないこ
とを意味している。
【0137】また、メモリ2で書き変わった情報は、メ
モリ1で書き変わるとは限らないことは上述の内容から
容易に理解できる。このような書き込み状態でスイッチ
80をフレーム毎に切り換えてメモリから読み出すと、
メモリ2をアクセスしているときの最新情報は、メモリ
1をアクセスしているときはそれより前に書き換えられ
た情報である可能性が高い。このことは、TV画面を視
る人から見ると、いつも書き換えられた最新情報が見え
ず、最新情報とそうでない情報がフレーム毎に切り換わ
るため非常に見づらい画面となる。
【0138】このような場合に、2フレーム分のメモリ
領域を共通化して最新の復号再生データが1つの共通の
フレームメモリ領域に書き込まれる一方、インターレー
ス走査順序で読み出せば、上述の問題は回避できる。
【0139】すなわち、例えばメモリ1にいつも復号再
生データが書き込まれるようにコントロールするような
図24の構成にすればよい。
【0140】図27は実施例11の異なる動作モードを
説明するための図で、メモリ1,2に書き込んだとして
も、いつも最新データを監視するフラグを設け、そのフ
ラグの立っているほうを読み出すように図24のスイッ
チ80をコントロールするように動作をさせても同じ見
え方となる。
【0141】実施例12.次に本発明の実施例12を図
について説明する。図28は本実施例12の復号化装置
のブロック回路図で、図24と同一符号はそれぞれ同一
部分を示しており、81,82はスイッチ、83はDタ
イプフリップフロップ、84は排他的論理和回路、85
はフィールド更新指令回路である。
【0142】次に動作について説明する。本実施例12
は、テープ上に記録するなどして蓄積されたデータを読
み出す時の読み出し方と、表示方法に関するものであ
る。例えば図27のように、フレーム内で、かつフィー
ルド間のブロッキングを行い、直交変換して可変長符号
化して記録したデータを、30フレーム/秒(PALの
場合は25フレーム/秒)を下まわるフレームレートで
再生する場合、復号再生フレームデータはメモリ1,メ
モリ2に蓄えられる。この後フィールドデータはスイッ
チ81,スイッチ82によって切り換えられて出力され
る。
【0143】このとき、例えば1/3スロー再生では、
通常再生でフィールドA,B,C,Dと図29(b)の
ようなタイミングで再生してくるような垂直パルス(V
パルス)に対して奇偶データを図29(c)のタイミン
グでもらって、例えば奇偶データが「H」のときは奇数
フィールドであるフィールドAを3回のVパルス間連続
して読み出し、次の3回のVパルスは奇偶データ「L」
になるためフィールドBの読み出しを行うようメモリコ
ントロール76を制御し、スイッチ80,81,82を
制御する。つまり、この場合、奇偶データでタイミング
を決められたように3フィールド毎にフィールドA,
B,C,Dと順に読み出されるようにすればよい。
【0144】このような動作は、フリップフロップ83
のクロックにVパルスを入力し、奇偶データをデータ入
力に入れる。このフリップフロップ83の入出力の排他
的論理和は1フィールド前の奇偶データが同じときは
「L」、異なるときは「H」になる。これをフィールド
更新回路85のイネーブルに入力すると、イネーブルの
入力が「H」になるときフィールド更新指令回路85は
メモリコントロール76へスイッチの制御およびアドレ
ス発生を次フィールド読み出しの動作をするよう指令を
出す。奇偶データ等はマイクロコンピュータ等から供給
すれば、スロー再生速度はフレキシブルにかえられる。
【0145】なお、図29のタイミング図において、ス
ロー時の画像データの関係から一度メモリに蓄えられた
メモリが読み出されるまで、テープ等からの再生および
復号によるメモリの書き込みが行われないようにするの
は当然のことである。
【0146】実施例13.次に本発明の実施例13を図
について説明する。図30は実施例13の符号化装置の
要部を示すブロック回路図で、86は直交変換し、可変
長符号化する符号化部、87は符号量カウンタ、88は
特殊コード検出器、89は特殊コード位置情報生成回
路、90はスイッチである。
【0147】次に動作について説明する。実施例7では
特殊コードに対してある特定の位置に画面内アドレス情
報または/かつ量子化スケール情報とを挿入するような
形で誤り訂正符号器に転送することを述べたが、本実施
例13は、ECCブロックのある特定位置にこれらの情
報と特殊コード位置が含まれるECCブロック内のアド
レスを挿入することを特徴とする。
【0148】図30において、符号化部86で直交変換
後可変長符号化を施して特殊コードを付与し、符号量を
カウントしてECCアドレスがどこまで転送によって進
行しているかを符号量カウンタ87で監視する。
【0149】一方、特殊コード検出器88にて特殊コー
ドを検出し、符号量カウンタ87と特殊コード検出器8
8の出力でECCブロックのどのアドレスに特殊コード
が書き込まれたかをチェックし、その特殊コードのアド
レスを生成する特殊コード位置情報を特殊コード位置情
報生成回路89で生成する。同時に量子化スケール情報
および画面内アドレス情報を特殊コード位置情報生成回
路89内で生成し、スイッチ90にて切り換えて例えば
図31に示したようなフォーマットでECCブロックを
形成する。ただしこの場合、同じC1方向の最初の特殊
コード位置情報とか最後の特殊コード位置情報を採用す
るなどのルールを決定しておけば、データによってこれ
らの情報は一意に決定できる。
【0150】このようにデータを形成すれば特殊再生で
例えばC1方向しか誤り訂正ができない場合でも、図3
1の左側の領域さえ監視しておけば、データ中に埋め込
まれた特殊コードをいちいち検出しなくても復号部へ入
れられるため、特殊コード単位でのデータ制御が容易に
なるというメリットがある。
【0151】また、そのように特殊コード位置等の情報
をECCブロックのある決められた位置に入れると、本
来コードの中に入れていた特殊コードや画面内アドレス
情報や量子化スケール情報は、そのECCブロックの固
定位置に入れられた情報に限ってデータ中から省くこと
ができる。
【0152】なお、以上説明した各実施例では、DCT
を直交変換符号化の代表とし、8ビット1ワードの誤り
訂正符号の代表としてリードソロモン符号を述べたが、
それ以外の符号化手法を用いてもよく、例えばDCTの
代わりにアダマール変換やDST,K−L変換等を用い
てもよい。
【0153】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、符号量予測方式は、その入力を直交変換計数ではな
く、直交変換前の画像データとしたので、直交変換後、
量子化前のデータを蓄えなくてもよく、メモリの大幅な
削減が可能となる効果がある。
【0154】また、このように量子化レベルを少なくと
も二通り以上かえて符号量を予測するため量子化レベル
が容易に一意に定まるという効果がある。
【0155】また、請求項2の発明によれば、少なくと
も符号量予測方式は、有効データのない帰線区間に有効
画面内に実際に符号化することで一画面全体の符号量を
予測するようにしたので、もう一度有効データの期間内
に符号化されるため、その期間内に符号化されたデータ
は蓄える必要がなく、直交変換後、量子化前のデータを
蓄えるメモリは不要となり、メモリの大幅な削減が可能
となる効果がある。
【0156】また、上記実施例のように量子化レベルを
少なくとも二通り以上かえた符号量を予測するため量子
化レベルが容易に一意に定まるという効果がある。
【0157】また、請求項3の発明によれば、符号量の
予測により一度決定された量子化スケールを、実符号量
を監視しながら逐次量子化レベルを変更するようにした
ので、符号量予測の精度が粗くても、逐次変更する量子
化レベルで、その粗さを徐々に吸収することが可能とな
り、符号量予測の回路が簡素な構成で実現できる効果が
ある。
【0158】また、請求項4の発明によれば、量子化テ
ーブルに、ある値を乗じた後に所定範囲内に納めるよう
にして符号量の制御を行うようにしたので、通常量子化
テーブル値の大きい高周波の情報ほど削られるように符
号量制御されるが、高周波領域の情報の削除は視覚的に
検知されにくく、視覚対符号量のパフォーマンスよく符
号量が制御されるとともに、量子化後の値が不定となる
ことから回避されるという効果がある。
【0159】また、請求項5の発明によれば、フレーム
間またはフィールド間で実符号量で量子化レベルが決定
されていく場合、符号量予測値あるいはそれに基づいた
値でシーンチェンジが容易に検出でき、このような手法
等で得られたシーンチェンジ情報により、符号量予測値
から基づいた量子化レベル値にリフレッシュされ、ま
た、実符号量で量子化レベルが決定されるようにしたの
で、シーンチェンジ直後から良好な符号量制御結果が得
られるという効果がある。
【0160】また、請求項6の発明によれば、所定のD
CTブロック数の符号化後バイト区切りされ、しかも、
データとはユニークな関係にある1バイトの整数倍の特
殊コードを挿入し、8ビットの整数倍1ワードとしたリ
ードソロモンの誤り訂正符号を付すようにしたため、復
号時、誤り訂正ができなかった1ワードによってその誤
りが前後のブロックに波及することがないという効果が
ある。
【0161】また、請求項7の発明によれば、所定のD
CTブロック数の符号化後特殊コードを挿入し、少なく
ともそのDCTブロックが画面内に占めるアドレスの情
報を、特殊コードに対してある特定の位置に挿入するよ
うにしたので、復号側で1つの画面全部がそろわずと
も、その一部でも特殊コード単位なら復号化され、画面
上の正常な位置に表示できるようになるという効果があ
る。
【0162】また、請求項8の発明によれば、1ECC
ブロック中に含まれる最大特殊コード数がある一定値に
制限され、しかも、その数は1よりも明らかに大きいの
で、1ECCブロックのうちある一部分しかデータが再
生されなくとも、二重積の誤り訂正符号のうち片方の誤
り訂正を施せば、画面上に正常な復号データを出力する
ことができるようフォーマット化できるという効果があ
る。
【0163】また、請求項9の発明によれば、二重積の
誤り訂正符号のうち片方の符号しか誤り訂正を行わず、
特殊コード間に誤りのフラグがたっていないデータのみ
を復号するようにしたので、誤りを含んだ特殊コード間
のデータは廃棄され、可変長復号器を不定に陥れる等し
て、デッドロック状態にしてしまうという事柄から回避
でき、なおかつ、片方分の誤り訂正しかしないにもかか
わらず正常な復号結果が得られるという効果がある。
【0164】また、請求項10の発明によれば、二重積
の誤り訂正能力をフルに活用してデータをデッドロック
状態に陥れることなく、より多くのデータを正常に可変
長復号できるという効果がある。
【0165】また、請求項11の発明によれば、通常再
生時の復号と特殊再生時の復号を、再生画面の画質の品
位を十分に保った状態で、容易に再生モードの切替えが
行えるという効果がある。
【0166】また、請求項12の発明によれば、記録レ
ートより低いフレームレートで再生する場合、フレーム
内でブロッキングされて符号化されたデータを復号して
フィールド分割して、さらに再生フレームレートによっ
てフレーム再合成されるようにしたので、動きの自然な
低フレームレート再生画像が得られるという効果があ
る。
【0167】また、請求項13の発明によれば、ECC
の所定位置に特殊コード位置の情報が入れられるように
したので、再生時この領域の内容を監視するだけでデー
タをいちいち監視しなくても特殊コード単位の復号が可
能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による映像信号符号化装置を
示すブロック回路図である。
【図2】予測符号量と評価量(差分絶対値和)の一例を
示す図である。
【図3】符号量予測結果を示す図である。
【図4】本発明の実施例2による映像信号符号化装置を
示すブロック回路図である。
【図5】実施例3のタイミングチャートである。
【図6】本発明の実施例4による映像信号符号化装置を
示すブロック回路図である。
【図7】輝度用および色差用の量子化テーブルの一例を
示す図である。
【図8】実施例4の動作を説明するための図である。
【図9】本発明の実施例5による映像信号符号化装置を
示すブロック回路図である。
【図10】実施例5の動作を説明するための図である。
【図11】本発明の実施例6による映像信号符号化装置
を示すブロック回路図である。
【図12】実施例6により符号化されたデータを復号化
する映像信号復号化装置を示すブロック回路図である。
【図13】本発明の実施例7による映像信号符号化装置
を示すブロック回路図である。
【図14】実施例7の映像信号復号化装置を示すブロッ
ク回路図である。
【図15】実施例7の他の映像信号復号化装置を示すブ
ロック回路図である。
【図16】本発明の実施例8の画面内アドレス等の挿入
情報と特殊コードの位置関係の一例を示した図である。
【図17】実施例8の動作を説明するための図である。
【図18】実施例8の映像信号符号化装置を示すブロッ
ク回路図である。
【図19】実施例8の動作を説明するための図である。
【図20】本発明の実施例9の映像信号復号化装置を示
すブロック回路図である。
【図21】実施例9の動作を説明するための図である。
【図22】本発明の実施例10の映像信号復号化装置を
示すブロック回路図である。
【図23】実施例10の動作を説明するための図であ
る。
【図24】本発明の実施例11の1つのモードの映像信
号復号化装置を示すブロック回路図である。
【図25】実施例11の動作原理を説明するための図で
ある。
【図26】フレーム内,フィールド間のブロッキングを
説明するための図である。
【図27】実施例11の残りの1モードの映像信号復号
化装置を示すブロック回路図である。
【図28】本発明の実施例12の映像信号復号化装置を
示すブロック回路図である。
【図29】実施例12のタイミングチャートである。
【図30】本発明の実施例13の映像信号符号化装置を
示すブロック回路図である。
【図31】実施例13の動作を説明するための図であ
る。
【図32】従来の映像信号符号化装置の一実施例をあら
わすブロック回路図である。
【符号の説明】
1 アナログ−ディジタル変換器(A/D) 2 同期信号分離回路(SYNC SEPA) 3 水平同期および垂直同期の検出回路(SYNC D
ET) 4 アドレス発生器(アドレス Gen) 5 輝度・色信号分離回路(Y/C SEPA) 6 色復調回路(C−DEM) 7 メモリ 8 離散コサイン変換器(DCT) 9 量子化(Q)テーブル演算器 10 ランレングス符号化器 11 ハフマン符号化器 12 誤り訂正符号化器(ECC) 13 ディジタル変調器(MOD) 14 記録用イコライザおよびアンプ(EQ) 15 水平差分演算器(H差分) 16 垂直差分演算器(V差分) 17 絶対値演算器(ABS) 18 絶対値演算器(ABS) 19 累積加算器(ACUM) 20 累積加算器(ACUM) 21 加算器 22 ルックアップテーブル演算器(LUT) 23 ルックアップテーブル演算器(LUT) 24 累積加算器(ACUM) 25 累積加算器(ACUM) 26 Qスケール演算の演算器 27 クロック発生用フェーズロックドループ(PL
L) 28 量子化(Q)スケール決定回路 29 発生符号量カウンタ 30 符号化ブロックカウンタ 31 除算器 32 量子化(Q)テーブルデータ 33 乗算器 34 リミッタ 35 除算器 36 増分値RAM(メモリ) 37 減分値RAM(メモリ) 38 Dタイプフリップフロップ(DFF) 39 加減算器(ADD) 40 スイッチ 41 スイッチ 42 符号量予測器(PreDCT) 43 領域エンド検出器 44 FF検出器 45 領域エンドバイト検出器 46 スイッチ 47 スイッチ 48 スイッチ 49 ディジタル復調器(DEM) 50 誤り訂正器(ECC) 51 特殊コード検出器 52 スイッチ 53 ハフマン復号器 54 FFXX検出器 55 スイッチ 56 ランレングス復号器 57 逆量子化(Q)テーブル演算器 58 画面内アドレス・量子化スケール値抽出器 59 逆DCT回路 60 アドレス発生器(アドレス Gen) 61 ディジタルアナログ変換器(D/A) 62 同期信号発生器(S.S.G) 63 同期信号付加回路(SYNC ADD) 64 コード埋込器 65 符号化器 66 特殊コード数カウンタ 67 コード数カウンタ 68 スイッチ 69 ラインメモリ 70 特殊コード検出器 71 NG判定器 72 スイッチ制御器 73 メモリコントロール 74 スイッチ 75 可変長符号の復号器 76 メモリコントロール 77 フレームメモリ1 78 フレームメモリ2 79 スイッチ 80 スイッチ 81 スイッチ 82 スイッチ 83 Dタイプフリップフロップ(DFF) 84 排他的論理和回路 85 フィールド更新指令回路 86 符号化部 87 符号量カウンタ 88 特殊コード検出器 89 特殊コード位置情報生成回路 90 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 能勢 純一 長岡京市馬場図所1番地 三菱電機株式会 社電子商品開発研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号をn×m画素(n,mは整数)
    の領域毎に切り出して直交変換を施し、可変長符号化し
    て記録する映像信号符号化装置であって、直交変換前の
    画像データから符号量を予測し、符号量を制御する手段
    を備えたことを特徴とする映像信号符号化装置。
  2. 【請求項2】 映像信号をn×m画素(n,mは整数)
    の領域毎に切り出して直交変換を施し、可変長符号化し
    て記録する映像信号符号化装置であって、少なくとも帰
    線期間中に相当する時間内に画面内の一部分のデータを
    符号化することによって画面全体の符号量を予測し、符
    号量を制御する手段を備えたことを特徴とする映像信号
    符号化装置。
  3. 【請求項3】 映像信号をn×m画素(n,mは整数)
    の領域毎に切り出して直交変換を施し、可変長符号化し
    て記録する映像信号符号化装置であって、1フレームま
    たは1フィールド内の符号化を始める前にそのフレーム
    またはフィールドの符号量の予測を行って量子化レベル
    を決定し、その後データの実符号量に基づいた値により
    1フレームより短い時間毎でかつマクロブロックの区切
    りで量子化レベルを変更することによって符号量を制御
    する手段を備えたことを特徴とする映像信号符号化装
    置。
  4. 【請求項4】 映像信号をn×m画素(n,mは整数)
    の領域毎に切り出して直交変換を施し、可変長符号化す
    る映像信号符号化装置であって、予測された符号量など
    に基づき量子化レベルを変更させるべき値を量子化テー
    ブルに乗じて符号量を制御し、かつ、乗算結果が所定範
    囲外に出る場合は、強制的にデータの変更する手段を備
    えたことを特徴とする映像信号符号化装置。
  5. 【請求項5】 映像信号をn×m画素(n,mは整数)
    の領域毎に切り出して直交変換を施し、可変長符号化す
    る映像信号符号化装置であって、フレーム間あるいはフ
    ィールド間で既に符号化された実符号量に基づいて符号
    量を制御し、かつ、1フレームあるいは1フィールドで
    予測される符号量が、その前のフレームあるいはフィー
    ルドで予測された符号量と比較して、該2量の差が所定
    のしきい値を越えたときにのみ、その予測符号量で符号
    量を制御する手段を備えたことを特徴とする映像信号符
    号化装置。
  6. 【請求項6】 映像信号をn×m画素(n,mは整数)
    の領域毎に切り出して直交変換を施し、可変長符号化
    し、8ビットで1ワードを構成するような誤り訂正符号
    を付す映像信号符号化装置であって、所定の直交変換ブ
    ロックの符号化が終了した後にダミーデータを入れてバ
    イト区切りにした状態を作り、8ビットの整数倍で表現
    される特殊コードを付加し、8ビットを1ワードとした
    誤り訂正符号を付す手段を備えたことを特徴とする映像
    信号符号化装置。
  7. 【請求項7】 映像信号をn×m画素(n,mは整数)
    の領域毎に切り出して直交変換を施し、可変長符号化す
    る映像信号符号化装置であって、データとユニークな関
    係にある特殊コードを所定の直交変換ブロック毎に付加
    し、少なくとも該直交変換の画面内に占める位置の情報
    を付加する手段を備えたことを特徴とする映像信号符号
    化装置。
  8. 【請求項8】 映像信号をn×m画素(n,mは整数)
    の領域毎に切り出して直交変換を施し、可変長符号化を
    したデータを少なくとも含むデータを所定の長さで区切
    って誤り訂正符号を付す映像信号符号化装置であって、
    データとユニークな関係にある特殊コードを所定の直交
    変換ブロック毎に付加して所定の長さで二重積の誤り訂
    正符号を付す場合、積符号の構成行数または構成列数に
    近い特殊コード数で、なおかつ、1よりも明らかに多く
    の特殊コード数となるようにある特定の特殊コード数以
    下のみのデータを1つの積符号が与えられるデータエリ
    アに納める手段を備えたことを特徴とする映像信号符号
    化装置。
  9. 【請求項9】 映像信号をn×m画素(n,mは整数)
    の領域毎に切り出して直交変換を施し、可変長符号化を
    したデータが少なくとも含まれるようなデータを所定の
    長さで区切って二重積以上の誤り訂正符号を付して記録
    したデータを再生して復号するような映像信号復号化装
    置であって、二重積以上の誤り訂正符号のうち1つの誤
    り訂正符号のみによる誤り訂正を施し、付加された特殊
    コード間に誤りが検出されない場合のみのデータを復号
    する手段を備えたことを特徴とする映像信号復号化装
    置。
  10. 【請求項10】 映像信号をn×m画素(n,mは整
    数)の領域毎に切り出して直交変換を施し、可変長符号
    化したデータが少なくとも含まれるようなデータを所定
    の長さで区切って二重積以上の誤り訂正符号を付して記
    録したデータを再生して復号する映像信号復号化装置で
    あって、二重積以上の誤り訂正符号のうち2つの誤り訂
    正符号による誤り訂正を施し、付加された特殊コード間
    に2つの誤り訂正後の論理積または、外符論の誤り訂正
    結果によるフラグが立たない場合のみのデータを復号す
    る手段を備えたことを特徴とする映像信号復号化装置。
  11. 【請求項11】 映像信号をn×m画素(n,mは整
    数)の領域毎に切り出して直交変換を施し、少なくとも
    可変長符号化し記録したデータを再生し復号する映像信
    号復号化装置であって、少なくとも1フレームより多い
    領域を有するメモリの出力領域をフレーム毎に切り替え
    るように制御するモードと、常に画面上の各々の位置で
    復号された新しい直交変換ブロックを出力するよう制御
    するモードとを有し、再生状態によってそれぞれを切り
    替える手段を備えたことを特徴とする映像信号復号化装
    置。
  12. 【請求項12】 インターレースされた映像信号の1フ
    レーム内でn×m画素(n,mは整数)の領域毎に切り
    出して直交変換を施し、少なくとも可変長符号化をして
    記録したデータを再生し、復号する映像信号復号化装置
    であって、記録時のフレームレートより低いフレームレ
    ートで復号データを出力する場合、フレーム内で固めら
    れた該領域をフィールド分割し、再生フレームレートに
    基づいてフレーム再合成されて出力する手段を備えたこ
    とを特徴とする映像信号復号化装置。
  13. 【請求項13】 映像信号をn×m画素(n,mは整
    数)の領域毎に切り出して直交変換を施し、可変長符号
    化をしたデータが少なくとも含まれるデータを所定の長
    さで区切って誤り訂正符号を付す映像信号符号化装置で
    あって、所定の直交変換ブロック毎に付される特殊コー
    ドが誤り訂正符号を付すデータ中のどの位置に入れられ
    るかを示す位置情報を誤り訂正符号に対して所定の位置
    に挿入する手段を備えたことを特徴とする映像信号符号
    化装置。
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