JPH07327200A - 復号装置 - Google Patents
復号装置Info
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- JPH07327200A JPH07327200A JP6118387A JP11838794A JPH07327200A JP H07327200 A JPH07327200 A JP H07327200A JP 6118387 A JP6118387 A JP 6118387A JP 11838794 A JP11838794 A JP 11838794A JP H07327200 A JPH07327200 A JP H07327200A
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- memory
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- memory usage
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Abstract
(57)【要約】
【目的】使用するメモリ容量を低減し、復号化のための
制御回路の構成を簡単にし、さらに、動作速度の遅い回
路部品を使用しても、復号化処理の速度を低下させない
復号装置である。 【構成】N×M画素の単位で複数のブロックに分割さ
れ、各ブロック単位で直交変換が施されるとともに量子
化されたディジタル映像信号が、その各ブロック単位で
DC成分とAC成分の変換係数とに分離され、連続する
零係数の個数(ラン)とそれに続く非零係数値(レベ
ル)との組合せからなる可変長符号に圧縮されている符
号データに基づいて、前記ディジタル映像信号を復号化
して再生する復号装置であって、各ブロック毎にその最
初の係数値から最後の非零係数値までを格納するメモリ
2に、次のブロックの変換係数を続けて書き込むように
した。また、メモリ使用量算出部4により各ブロック毎
に必要なメモリ使用量を算出し、読み出し制御部5にお
いて、各ブロック毎のメモリ使用量分の変換係数だけを
メモリ2から読み出すように制御する。
制御回路の構成を簡単にし、さらに、動作速度の遅い回
路部品を使用しても、復号化処理の速度を低下させない
復号装置である。 【構成】N×M画素の単位で複数のブロックに分割さ
れ、各ブロック単位で直交変換が施されるとともに量子
化されたディジタル映像信号が、その各ブロック単位で
DC成分とAC成分の変換係数とに分離され、連続する
零係数の個数(ラン)とそれに続く非零係数値(レベ
ル)との組合せからなる可変長符号に圧縮されている符
号データに基づいて、前記ディジタル映像信号を復号化
して再生する復号装置であって、各ブロック毎にその最
初の係数値から最後の非零係数値までを格納するメモリ
2に、次のブロックの変換係数を続けて書き込むように
した。また、メモリ使用量算出部4により各ブロック毎
に必要なメモリ使用量を算出し、読み出し制御部5にお
いて、各ブロック毎のメモリ使用量分の変換係数だけを
メモリ2から読み出すように制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、可変長符号化を含む
高能率符号化された映像信号の復号装置に関する。
高能率符号化された映像信号の復号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルVTR(ビデオテープレコー
ダ)では、映像信号の情報量そのものをビデオ信号の相
関性を利用して削減し、長時間化を可能にする画像圧縮
技術が利用される。従来の画像圧縮(高能率符号化)技
術については、文献「画像情報記録技術の将来−民生用
ディジタルVTR−」(テレビジョン学会誌,Vol.
46,No.10,pp.1222〜1229(199
2))に記載されている。
ダ)では、映像信号の情報量そのものをビデオ信号の相
関性を利用して削減し、長時間化を可能にする画像圧縮
技術が利用される。従来の画像圧縮(高能率符号化)技
術については、文献「画像情報記録技術の将来−民生用
ディジタルVTR−」(テレビジョン学会誌,Vol.
46,No.10,pp.1222〜1229(199
2))に記載されている。
【0003】図9は、ディジタルVTRの記録系のブロ
ック構成を示す図である。101はフォーマット化メモ
リであり、ここでは入力されたディジタル映像信号は、
フレーム単位で8×8個の画素づつのDCTブロックに
分割され、輝度(Y信号)4ブロックと色差(R−Y,
B−Y)各1ブロックの6DCTブロックから1マクロ
ブロックが構成され、さらに1フレーム内でマクロブロ
ック毎にシャフリングされる。
ック構成を示す図である。101はフォーマット化メモ
リであり、ここでは入力されたディジタル映像信号は、
フレーム単位で8×8個の画素づつのDCTブロックに
分割され、輝度(Y信号)4ブロックと色差(R−Y,
B−Y)各1ブロックの6DCTブロックから1マクロ
ブロックが構成され、さらに1フレーム内でマクロブロ
ック毎にシャフリングされる。
【0004】102はDCT方式に基づく演算回路(以
下、DCT回路という)であり、ここではシャフリング
後の各DCTブロック毎にDCT演算が行なわれ、併せ
て重み付けも行なわれる。ここでDCT方式とは、映像
信号に直交変換の一種である離散コサイン変換(DC
T)を施して、その変換係数を符号化して圧縮する方式
である。DCT回路102の変換係数出力は、その各成
分に応じた定数による重み付けの後に適応量子化され
る。
下、DCT回路という)であり、ここではシャフリング
後の各DCTブロック毎にDCT演算が行なわれ、併せ
て重み付けも行なわれる。ここでDCT方式とは、映像
信号に直交変換の一種である離散コサイン変換(DC
T)を施して、その変換係数を符号化して圧縮する方式
である。DCT回路102の変換係数出力は、その各成
分に応じた定数による重み付けの後に適応量子化され
る。
【0005】103は情報量見積り回路であり、DCT
回路102から出力される各係数を先読みして、最適量
子化レベルを選択している。DCT回路102は、また
バッファメモリ104を介して適応量子化器105と接
続される。この適応量子化器105では可変長符号化後
の情報量が所定数のDCTブロックについて一定の大き
さになるように、情報量見積り回路103で選択された
最適量子化レベルに応じて量子化が制御される。バッフ
ァメモリ104は、情報量見積り回路103における見
積り時間に対応して各係数の出力を遅延させて、適応量
子化器105に出力する。
回路102から出力される各係数を先読みして、最適量
子化レベルを選択している。DCT回路102は、また
バッファメモリ104を介して適応量子化器105と接
続される。この適応量子化器105では可変長符号化後
の情報量が所定数のDCTブロックについて一定の大き
さになるように、情報量見積り回路103で選択された
最適量子化レベルに応じて量子化が制御される。バッフ
ァメモリ104は、情報量見積り回路103における見
積り時間に対応して各係数の出力を遅延させて、適応量
子化器105に出力する。
【0006】106は可変長符号器(VLC)であり、
量子化後の各係数を可変長符号化して符号データとして
出力するものである。適応量子化器105からは、変換
係数の内、DC成分は量子化せずに9ビット別にそのま
ま可変長符号器106に伝送される。他方、63個のA
C成分は選択された最適量子化レベルに従って量子化さ
れ、1ビットのサインビットと9ビットの量子化データ
として、可変長符号器106に伝送される。可変長符号
器106では、DCTブロック単位で64個の変換係数
がそのDC成分を先頭にして、AC成分は低域から高域
の順に並べ替えられ、連続する零係数の個数(ラン)と
それに続く非零係数値(レベル)との組合せからなる可
変長符号に変換される。その結果、1ブロックの変換係
数がDC成分、低域から高域の順番に整列されたランと
レベルに対応する可変長符号、及び各ブロックの最後の
連続した零係数に割当てられるEOB符号として、誤り
訂正符号器(ECC)などを介して記録手段に出力され
る。
量子化後の各係数を可変長符号化して符号データとして
出力するものである。適応量子化器105からは、変換
係数の内、DC成分は量子化せずに9ビット別にそのま
ま可変長符号器106に伝送される。他方、63個のA
C成分は選択された最適量子化レベルに従って量子化さ
れ、1ビットのサインビットと9ビットの量子化データ
として、可変長符号器106に伝送される。可変長符号
器106では、DCTブロック単位で64個の変換係数
がそのDC成分を先頭にして、AC成分は低域から高域
の順に並べ替えられ、連続する零係数の個数(ラン)と
それに続く非零係数値(レベル)との組合せからなる可
変長符号に変換される。その結果、1ブロックの変換係
数がDC成分、低域から高域の順番に整列されたランと
レベルに対応する可変長符号、及び各ブロックの最後の
連続した零係数に割当てられるEOB符号として、誤り
訂正符号器(ECC)などを介して記録手段に出力され
る。
【0007】図10(a)は、ディジタルVTRの再生
系のブロック構成を示す図である。201は符号データ
を元の固定長のデータ、即ち変換係数に変換する可変長
復号器である。誤り訂正復号器(ECC)等を介して入
力する再生ディジタル信号がこの可変長復号器201に
よって可変長復号され、ランとレベルの組合せからなる
固定長のデータに復号される。ここで得られたランとレ
ベルに基づいてバッファメモリ202にDCT演算の変
換係数がブロック単位で書き込まれ、一定レートで逆量
子化器203に出力される。逆量子化器203では変換
係数を逆量子化し、8×8の逆DCT演算を行なうID
CT回路204に出力される。
系のブロック構成を示す図である。201は符号データ
を元の固定長のデータ、即ち変換係数に変換する可変長
復号器である。誤り訂正復号器(ECC)等を介して入
力する再生ディジタル信号がこの可変長復号器201に
よって可変長復号され、ランとレベルの組合せからなる
固定長のデータに復号される。ここで得られたランとレ
ベルに基づいてバッファメモリ202にDCT演算の変
換係数がブロック単位で書き込まれ、一定レートで逆量
子化器203に出力される。逆量子化器203では変換
係数を逆量子化し、8×8の逆DCT演算を行なうID
CT回路204に出力される。
【0008】205は逆フォーマット化メモリであり、
逆DCT演算によってIDCT回路204から出力され
た再生ディジタル信号に、記録時に施されたブロック
化、シャフリングをそれぞれデコードしている。この結
果、輝度(Y信号)と色差(R−Y,B−Y)の映像デ
ータを含む元のディジタル映像信号が作成される。
逆DCT演算によってIDCT回路204から出力され
た再生ディジタル信号に、記録時に施されたブロック
化、シャフリングをそれぞれデコードしている。この結
果、輝度(Y信号)と色差(R−Y,B−Y)の映像デ
ータを含む元のディジタル映像信号が作成される。
【0009】このような画像データを復号化する場合
に、処理の高速化を図る目的で上記バッファメモリ20
2を予め零クリアして、EOB符号以降の零係数を書き
込まないようにした発明が、特開平3−293865号
公報に開示されている。次に、この公報に開示された従
来の復号装置について説明する。
に、処理の高速化を図る目的で上記バッファメモリ20
2を予め零クリアして、EOB符号以降の零係数を書き
込まないようにした発明が、特開平3−293865号
公報に開示されている。次に、この公報に開示された従
来の復号装置について説明する。
【0010】図10(b)は、上記可変長復号器201
の一例を示すブロック図である。図において、301は
符号データからランとレベル、或いはEOB符号を復号
する可変長復号器、302は可変長復号器301の出
力、或いは「0」のどちらかを選択するセレクタ、30
3は逆DCT演算のための変換係数をブロック単位で記
憶するバッファメモリ、304はバッファメモリ303
に対するアドレスを生成するアドレス生成部、305は
バッファメモリ303から読み出された係数が零、或い
は非零かを検出する係数検出部、306はバッファメモ
リにリード/ライトの制御信号を与えるメモリ制御部で
ある。
の一例を示すブロック図である。図において、301は
符号データからランとレベル、或いはEOB符号を復号
する可変長復号器、302は可変長復号器301の出
力、或いは「0」のどちらかを選択するセレクタ、30
3は逆DCT演算のための変換係数をブロック単位で記
憶するバッファメモリ、304はバッファメモリ303
に対するアドレスを生成するアドレス生成部、305は
バッファメモリ303から読み出された係数が零、或い
は非零かを検出する係数検出部、306はバッファメモ
リにリード/ライトの制御信号を与えるメモリ制御部で
ある。
【0011】つぎに、従来の復号動作について説明す
る。まず、復号処理の前にバッファメモリ303を零ク
リアする。この際、メモリ制御部306はバッファメモ
リ303にライトイネーブル信号を与え、同時にセレク
タ302に零を選択するようにセレクト信号を与える。
アドレス生成部304は、バッファメモリ303に対す
るすべてのアドレスを発生し、バッファメモリ303に
与え零クリアする。
る。まず、復号処理の前にバッファメモリ303を零ク
リアする。この際、メモリ制御部306はバッファメモ
リ303にライトイネーブル信号を与え、同時にセレク
タ302に零を選択するようにセレクト信号を与える。
アドレス生成部304は、バッファメモリ303に対す
るすべてのアドレスを発生し、バッファメモリ303に
与え零クリアする。
【0012】次に符号データを読み込み、可変長復号器
301でランとレベルを得る。この際、メモリ制御部3
06はバッファメモリ303にライトイネーブル信号を
与え、セレクタ302は可変長復号器301のレベルを
選択するよう制御する。アドレス生成部304は可変長
復号器301のランから書き込みアドレスを生成し、生
成されたアドレスによってバッファメモリ303にレベ
ルを書き込む。
301でランとレベルを得る。この際、メモリ制御部3
06はバッファメモリ303にライトイネーブル信号を
与え、セレクタ302は可変長復号器301のレベルを
選択するよう制御する。アドレス生成部304は可変長
復号器301のランから書き込みアドレスを生成し、生
成されたアドレスによってバッファメモリ303にレベ
ルを書き込む。
【0013】このようにして、バッファメモリ303に
は可変長復号器301で得られた零係数の個数分の零と
非零係数値とのビットデータが、アドレス生成部304
で与えられるアドレスに書き込まれる。このように符号
データを復号していって最後にEOB符号が検出されれ
ば、バッファメモリ303への書き込みは終了する。
は可変長復号器301で得られた零係数の個数分の零と
非零係数値とのビットデータが、アドレス生成部304
で与えられるアドレスに書き込まれる。このように符号
データを復号していって最後にEOB符号が検出されれ
ば、バッファメモリ303への書き込みは終了する。
【0014】つぎに、このブロックのデータを読み出す
場合の処理について説明する。アドレス生成部304は
バッファメモリ303にアドレスを与え、係数データを
順次読み出す。この場合、読み出す順序は任意である。
バッファメモリ303から読み出された係数は、係数検
出部305で零係数か非零係数かどうかが検出され、零
係数であれば、次の係数をバッファメモリ303から読
み出す。読み出した係数が非零係数であれば、メモリ制
御部306はバッファメモリ303にライトイネーブル
信号を与えると同時に、セレクタ302で零を選択する
よう制御し、同一アドレスに零を書き込む。
場合の処理について説明する。アドレス生成部304は
バッファメモリ303にアドレスを与え、係数データを
順次読み出す。この場合、読み出す順序は任意である。
バッファメモリ303から読み出された係数は、係数検
出部305で零係数か非零係数かどうかが検出され、零
係数であれば、次の係数をバッファメモリ303から読
み出す。読み出した係数が非零係数であれば、メモリ制
御部306はバッファメモリ303にライトイネーブル
信号を与えると同時に、セレクタ302で零を選択する
よう制御し、同一アドレスに零を書き込む。
【0015】図11は、ディジタルVTRに使用される
可変長符号のビット長割当ての一例を示す図表である。
このビット長割当て表は、レベルが256(絶対値)
で、ランが63に区分され、それぞれこの範囲でランと
レベルの組合せとして可変長復号器(VLD)301に
入力する符号データのビット長を示すものである。この
符号データはビットシリアルでVLD301に入力され
るから、この1ブロックを書き込むための時間は、その
符号データを構成する総ビット数に比例する。
可変長符号のビット長割当ての一例を示す図表である。
このビット長割当て表は、レベルが256(絶対値)
で、ランが63に区分され、それぞれこの範囲でランと
レベルの組合せとして可変長復号器(VLD)301に
入力する符号データのビット長を示すものである。この
符号データはビットシリアルでVLD301に入力され
るから、この1ブロックを書き込むための時間は、その
符号データを構成する総ビット数に比例する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の復号
装置では、圧縮された符号データが零係数の個数分の零
と、非零係数値のビットデータとして、ブロック単位で
バッファメモリ303(図10では、バッファメモリ2
02)に書き込まれるように構成されている。しかし、
上記可変長復号器301(図10のVLD201)に入
力する可変長符号データは、その記録レートが数十ブロ
ックで一定になるように圧縮されているため、ランとレ
ベルに変換されたビットデータから1ブロック分の変換
係数を一定レートで出力するためには、複数ブロック分
のバッファメモリが必要となる。符号データの長さがD
CT変換される映像信号の相関性に応じて異なってくる
ため、1ブロック分の変換係数がランとレベルのビット
データとしてバッファメモリに書き込まれる時間と、そ
れを1ブロック分の変換係数として読み出される時間の
関係が変動するからである。
装置では、圧縮された符号データが零係数の個数分の零
と、非零係数値のビットデータとして、ブロック単位で
バッファメモリ303(図10では、バッファメモリ2
02)に書き込まれるように構成されている。しかし、
上記可変長復号器301(図10のVLD201)に入
力する可変長符号データは、その記録レートが数十ブロ
ックで一定になるように圧縮されているため、ランとレ
ベルに変換されたビットデータから1ブロック分の変換
係数を一定レートで出力するためには、複数ブロック分
のバッファメモリが必要となる。符号データの長さがD
CT変換される映像信号の相関性に応じて異なってくる
ため、1ブロック分の変換係数がランとレベルのビット
データとしてバッファメモリに書き込まれる時間と、そ
れを1ブロック分の変換係数として読み出される時間の
関係が変動するからである。
【0017】すなわち、1ブロックの変換係数を読み出
す期間が一定のときに、バッファメモリにビットデータ
を書き込む時間がより短ければ、1ブロックの係数デー
タを読み出す前に次のブロックの復号されたビットデー
タが書き込まれるから、それを記憶するためのメモリが
必要になる。そこで、例えば30DCTブロック単位で
圧縮されたとき、その情報量が一定となるように記録系
で符号化されている符号データについて、上記バッファ
メモリが必要とする最大のメモリ量を考える。
す期間が一定のときに、バッファメモリにビットデータ
を書き込む時間がより短ければ、1ブロックの係数デー
タを読み出す前に次のブロックの復号されたビットデー
タが書き込まれるから、それを記憶するためのメモリが
必要になる。そこで、例えば30DCTブロック単位で
圧縮されたとき、その情報量が一定となるように記録系
で符号化されている符号データについて、上記バッファ
メモリが必要とする最大のメモリ量を考える。
【0018】いま、8×8のDCT演算に必要な1ブロ
ックの係数データが64クロックで読み出されるとすれ
ば、書き込みと読み出しが同一のビットレートで制御さ
れる場合に、バッファメモリへの符号データが30ブロ
ック全てDC成分のみのとき最も早く書き込みが行なわ
れる。すなわち、DC成分の符号長は9ビット、EOB
符号長は4ビット、従って1ブロック当り13クロック
(=4+9)、30ブロックでは390クロック(=1
3×30)となり、その間に6DCTブロック(≒39
0÷64)だけ係数データが読み出される。この結果、
バッファメモリの最大容量は、25DCTブロック分
(=30−6+1)だけ必要となる。
ックの係数データが64クロックで読み出されるとすれ
ば、書き込みと読み出しが同一のビットレートで制御さ
れる場合に、バッファメモリへの符号データが30ブロ
ック全てDC成分のみのとき最も早く書き込みが行なわ
れる。すなわち、DC成分の符号長は9ビット、EOB
符号長は4ビット、従って1ブロック当り13クロック
(=4+9)、30ブロックでは390クロック(=1
3×30)となり、その間に6DCTブロック(≒39
0÷64)だけ係数データが読み出される。この結果、
バッファメモリの最大容量は、25DCTブロック分
(=30−6+1)だけ必要となる。
【0019】また、メモリ容量の最小値としては、1ブ
ロックの書き込み時間が64クロックを越える場合であ
る。そしてその場合に必要な容量は、2DCTブロック
となる。何故ならば、1DCTブロック分の書き込みの
間に、他の1DCTブロックのメモリから係数データが
すべて読み出せるからである。
ロックの書き込み時間が64クロックを越える場合であ
る。そしてその場合に必要な容量は、2DCTブロック
となる。何故ならば、1DCTブロック分の書き込みの
間に、他の1DCTブロックのメモリから係数データが
すべて読み出せるからである。
【0020】このように、圧縮された画像の状態に応じ
て、復号の際に必要となるメモリの容量は変化するが、
従来の復号装置では最も早く書き込む場合に必要なメモ
リ容量に合せてメモリ量を設定しなければならなかっ
た。そのため、復号化処理の高速化を図ろうとするとき
には、それに応じた大きさのメモリを用意しなくてはな
らないという問題が在った。
て、復号の際に必要となるメモリの容量は変化するが、
従来の復号装置では最も早く書き込む場合に必要なメモ
リ容量に合せてメモリ量を設定しなければならなかっ
た。そのため、復号化処理の高速化を図ろうとするとき
には、それに応じた大きさのメモリを用意しなくてはな
らないという問題が在った。
【0021】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、第1の目的は、使用するメモリ
容量を低減できる復号装置を提供することである。
ためになされたもので、第1の目的は、使用するメモリ
容量を低減できる復号装置を提供することである。
【0022】第2の目的は、復号化のための制御回路の
構成を簡単にした復号装置を提供することである。
構成を簡単にした復号装置を提供することである。
【0023】また、第3の目的は、動作速度の遅い回路
部品を使用しても、復号化処理の速度を低下させないよ
うにした復号装置を提供することである。
部品を使用しても、復号化処理の速度を低下させないよ
うにした復号装置を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る復号装置
は、N×M画素の単位で複数のブロックに分割され、各
ブロック単位で直交変換が施されるとともに量子化され
たディジタル映像信号が、その各ブロック単位でDC成
分とAC成分の変換係数とに分離され、連続する零係数
の個数(ラン)とそれに続く非零係数値(レベル)との
組合せからなる可変長符号に圧縮されている符号データ
に基づいて、前記ディジタル映像信号を復号化して再生
する復号装置において、前記符号データを復号してラン
とレベルの組合せを得る可変長復号器と、前記可変長復
号器で復号化された複数ブロック分の映像信号を格納す
るメモリと、前記ランとレベルとの組合せとEOB符号
とに基づいて、各ブロック毎にその最初の係数値から最
後の非零係数値までを格納するために必要なメモリ使用
量を算出するメモリ使用量算出手段と、前記メモリ使用
量及び前記ランに基づいて前記メモリへの書き込みアド
レスを作成し、前記レベルを前記メモリの所定アドレス
に書き込むように制御する書き込み制御手段と、各ブロ
ック毎のメモリ使用量分の変換係数だけを前記メモリか
ら読み出すように制御する読み出し制御手段と、読み出
しが終了した前記メモリの対応するアドレス領域を零に
クリアするメモリクリア手段と、を備えたことを特徴と
する。
は、N×M画素の単位で複数のブロックに分割され、各
ブロック単位で直交変換が施されるとともに量子化され
たディジタル映像信号が、その各ブロック単位でDC成
分とAC成分の変換係数とに分離され、連続する零係数
の個数(ラン)とそれに続く非零係数値(レベル)との
組合せからなる可変長符号に圧縮されている符号データ
に基づいて、前記ディジタル映像信号を復号化して再生
する復号装置において、前記符号データを復号してラン
とレベルの組合せを得る可変長復号器と、前記可変長復
号器で復号化された複数ブロック分の映像信号を格納す
るメモリと、前記ランとレベルとの組合せとEOB符号
とに基づいて、各ブロック毎にその最初の係数値から最
後の非零係数値までを格納するために必要なメモリ使用
量を算出するメモリ使用量算出手段と、前記メモリ使用
量及び前記ランに基づいて前記メモリへの書き込みアド
レスを作成し、前記レベルを前記メモリの所定アドレス
に書き込むように制御する書き込み制御手段と、各ブロ
ック毎のメモリ使用量分の変換係数だけを前記メモリか
ら読み出すように制御する読み出し制御手段と、読み出
しが終了した前記メモリの対応するアドレス領域を零に
クリアするメモリクリア手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0025】請求項2に係る復号装置は、請求項1に記
載の復号装置であって、さらに前記書き込み制御手段
は、前記可変長復号器からランとレベルの組合せが得ら
れる毎に、前記メモリへの書き込みアドレスに順次ラン
を加算して、新たな書き込みアドレスを作成するように
したことを特徴とする。
載の復号装置であって、さらに前記書き込み制御手段
は、前記可変長復号器からランとレベルの組合せが得ら
れる毎に、前記メモリへの書き込みアドレスに順次ラン
を加算して、新たな書き込みアドレスを作成するように
したことを特徴とする。
【0026】請求項3に係る復号装置は、請求項2に記
載の復号装置であって、さらに前記メモリ使用量算出手
段は、EOB符号を検出する毎に書き込みアドレスを得
て、この書き込みアドレスからメモリ使用量を求めるよ
うにしたことを特徴とする。
載の復号装置であって、さらに前記メモリ使用量算出手
段は、EOB符号を検出する毎に書き込みアドレスを得
て、この書き込みアドレスからメモリ使用量を求めるよ
うにしたことを特徴とする。
【0027】請求項4に係る復号装置は、請求項2また
は3に記載の復号装置であって、さらに前記書き込み制
御手段は、[(1ブロックの画素数)−1]のビット容
量を有し、前記可変長復号器からランを得る毎に加算す
る加算手段と、この加算手段でのオーバフロー信号を検
出してカウントアップされる計数手段と、を備えたこと
を特徴とする。
は3に記載の復号装置であって、さらに前記書き込み制
御手段は、[(1ブロックの画素数)−1]のビット容
量を有し、前記可変長復号器からランを得る毎に加算す
る加算手段と、この加算手段でのオーバフロー信号を検
出してカウントアップされる計数手段と、を備えたこと
を特徴とする。
【0028】請求項5に係る復号装置は、請求項1に記
載の復号装置であって、さらに前記メモリ使用量算出手
段は、各ブロック毎にその最初の係数値から最後の非零
係数値までを格納するために必要なメモリ使用量とし
て、予め設定された複数のメモリ容量値から選択するよ
うにしたことを特徴とする。
載の復号装置であって、さらに前記メモリ使用量算出手
段は、各ブロック毎にその最初の係数値から最後の非零
係数値までを格納するために必要なメモリ使用量とし
て、予め設定された複数のメモリ容量値から選択するよ
うにしたことを特徴とする。
【0029】請求項6に係る復号装置は、請求項5に記
載の復号装置であって、さらに前記メモリ使用量算出手
段は、EOB符号を検出する毎に書き込みアドレスを得
て、この書き込みアドレスに基づいてメモリ容量値を選
択するようにしたことを特徴とする。
載の復号装置であって、さらに前記メモリ使用量算出手
段は、EOB符号を検出する毎に書き込みアドレスを得
て、この書き込みアドレスに基づいてメモリ容量値を選
択するようにしたことを特徴とする。
【0030】
【作用】請求項1に記載した復号装置では、ブロック内
の最後の非零係数以降の零係数をメモリに書き込まない
で、次のブロックの係数を書き込むことができる。
の最後の非零係数以降の零係数をメモリに書き込まない
で、次のブロックの係数を書き込むことができる。
【0031】請求項2に記載した復号装置では、更に、
各ブロックの最初の係数から最後の非零の係数だけを、
メモリに隙間なく書き込むことができる。
各ブロックの最初の係数から最後の非零の係数だけを、
メモリに隙間なく書き込むことができる。
【0032】請求項3に記載した復号装置では、各ブロ
ックの最後の書き込みアドレスからDCTブロックのメ
モリ使用量を算出することができる。
ックの最後の書き込みアドレスからDCTブロックのメ
モリ使用量を算出することができる。
【0033】請求項4に記載した復号装置では、[(1
ブロックの画素数)−1]のビット容量の加算器を使用
して、書き込みアドレスを作成することができる。
ブロックの画素数)−1]のビット容量の加算器を使用
して、書き込みアドレスを作成することができる。
【0034】請求項5に記載した復号装置では、予め設
定された複数のメモリ容量値からメモリ使用量を選択し
て読み出し制御を実行できる。
定された複数のメモリ容量値からメモリ使用量を選択し
て読み出し制御を実行できる。
【0035】請求項6に記載した復号装置では、更に、
各ブロックの最後の書き込みアドレスからDCTブロッ
クのメモリ使用量を算出することができる。
各ブロックの最後の書き込みアドレスからDCTブロッ
クのメモリ使用量を算出することができる。
【0036】
【実施例】以下、添付した図面を参照して、この発明の
実施例を説明する。
実施例を説明する。
【0037】実施例1 図1はこの発明の一実施例を示す復号装置のブロック図
である。図において、1は可変長復号器(VLD)、2
はメモリ、3は書き込み制御部、4はメモリ使用量算出
部、5は読み出し制御部、6はメモリクリア部、7はメ
モリ使用量を一時的に記憶しておくためのFIFO(先
入れ先読みメモリ)である。
である。図において、1は可変長復号器(VLD)、2
はメモリ、3は書き込み制御部、4はメモリ使用量算出
部、5は読み出し制御部、6はメモリクリア部、7はメ
モリ使用量を一時的に記憶しておくためのFIFO(先
入れ先読みメモリ)である。
【0038】図2は、可変長復号器1からメモリ2に係
数データを書き込む制御タイミングを示す図である。図
2の(a)に示すように、可変長復号器1では符号デー
タから10組のランr0〜r9とレベルlv0〜lv9のビ
ットデータが、図示しないクロックに同期して出力され
る。同図(b)は、可変長復号器1から出力されるラン
(ri)に基づいて書き込み制御部3で作成される書き
込みアドレス(Wai)である。同図(c)は、メモリ使
用量算出部4で算出される1ブロック毎のメモリ使用量
(Mj)である。同図(d)のEOB符号は可変長復号
器1からメモリ2、書き込み制御部3、及びメモリ使用
量算出部4に出力されるものであり、これにより1ブロ
ックの終了のタイミングが検出されている。なお、この
EOB符号にはラン(ri)、或いはレベル(lvi)が
使用していないビット値を割当てている。
数データを書き込む制御タイミングを示す図である。図
2の(a)に示すように、可変長復号器1では符号デー
タから10組のランr0〜r9とレベルlv0〜lv9のビ
ットデータが、図示しないクロックに同期して出力され
る。同図(b)は、可変長復号器1から出力されるラン
(ri)に基づいて書き込み制御部3で作成される書き
込みアドレス(Wai)である。同図(c)は、メモリ使
用量算出部4で算出される1ブロック毎のメモリ使用量
(Mj)である。同図(d)のEOB符号は可変長復号
器1からメモリ2、書き込み制御部3、及びメモリ使用
量算出部4に出力されるものであり、これにより1ブロ
ックの終了のタイミングが検出されている。なお、この
EOB符号にはラン(ri)、或いはレベル(lvi)が
使用していないビット値を割当てている。
【0039】図3は、書き込み制御部3の動作の一例を
示すフローチャートである。まず信号処理の前に、既に
読み出しが終了したメモリ2をメモリクリア部6から零
クリアし、また書き込みアドレス、及びメモリ使用量を
リセットする(ステップ3a)。更に、読み出し制御部
5に書き込むブロックの番号(j)を出力する(ステッ
プ3b)。
示すフローチャートである。まず信号処理の前に、既に
読み出しが終了したメモリ2をメモリクリア部6から零
クリアし、また書き込みアドレス、及びメモリ使用量を
リセットする(ステップ3a)。更に、読み出し制御部
5に書き込むブロックの番号(j)を出力する(ステッ
プ3b)。
【0040】つぎに、可変長復号器1で求めたランr0
とレベルlv0を読み込む(ステップ3c)。次のステッ
プ3dでは、EOB符号の検出がなければステップ3e
に進み、検出されるとステップ3gに進む。書き込み制
御部3では以前の書き込みアドレス、この場合にはリセ
ットされた書き込みアドレスにランr0+1を加算し
て、新しい書き込みアドレスWa0を作成する(ステップ
3f)。書き込み制御部3では、この書き込みアドレス
Wa0に従ってレベルlv0をメモリ2に書き込む(ステッ
プ3e)。
とレベルlv0を読み込む(ステップ3c)。次のステッ
プ3dでは、EOB符号の検出がなければステップ3e
に進み、検出されるとステップ3gに進む。書き込み制
御部3では以前の書き込みアドレス、この場合にはリセ
ットされた書き込みアドレスにランr0+1を加算し
て、新しい書き込みアドレスWa0を作成する(ステップ
3f)。書き込み制御部3では、この書き込みアドレス
Wa0に従ってレベルlv0をメモリ2に書き込む(ステッ
プ3e)。
【0041】ステップc〜fを繰り返す実行ループによ
り、次のランr1とレベルlv1が読み込まれると、書き
込み制御部3では同様にして以前の書き込みアドレスWa
0(=r0+1)にランr1+1が加算されて、新しい
書き込みアドレスWa1が作成される。書き込み制御部3
ではメモリ2の書き込みアドレスWa1が指令され、そこ
に可変長復号器1からレベルlv1が書き込まれる。
り、次のランr1とレベルlv1が読み込まれると、書き
込み制御部3では同様にして以前の書き込みアドレスWa
0(=r0+1)にランr1+1が加算されて、新しい
書き込みアドレスWa1が作成される。書き込み制御部3
ではメモリ2の書き込みアドレスWa1が指令され、そこ
に可変長復号器1からレベルlv1が書き込まれる。
【0042】こうしてメモリ2には可変長復号器1で得
られた零係数の個数分(ri)の零と、それに続く非零
係数値(lvi)が順次書き込まれることになる。以下、
同様にしてランが得られる毎に以前の書き込みアドレス
にラン+1を加算して新たな書き込みアドレス(Wai)
を作成し、その書き込みアドレスに従ってメモリ2にレ
ベル(lvi)が書き込まれる。
られた零係数の個数分(ri)の零と、それに続く非零
係数値(lvi)が順次書き込まれることになる。以下、
同様にしてランが得られる毎に以前の書き込みアドレス
にラン+1を加算して新たな書き込みアドレス(Wai)
を作成し、その書き込みアドレスに従ってメモリ2にレ
ベル(lvi)が書き込まれる。
【0043】メモリ使用量算出部4では可変長復号器1
で求めたランr0が読み込まれ、以前のメモリ使用量に
ランr0+1を加算してメモリ使用量(Mj)が更新さ
れる(ステップ3f)。次に、ランr1が読み込まれる
と、同様にしてメモリ使用量算出部4ではMj(=r0
+1)にr1+1を加算して、メモリ使用量が更新され
る。以下、同様にしてEOB符号が検出されるまで、可
変長復号器1がランを得る毎にメモリ使用量が更新され
ていく。ステップ3dにおいてEOB符号が検出される
と、現在のメモリ使用量をメモリ使用量算出部4からF
IFO7に出力し(ステップ3g)、メモリ使用量をリ
セットする(ステップ3h)。こうして各DCTブロッ
クj(=1〜30)におけるメモリ使用量を求めていっ
て、FIFO7に記憶させる。
で求めたランr0が読み込まれ、以前のメモリ使用量に
ランr0+1を加算してメモリ使用量(Mj)が更新さ
れる(ステップ3f)。次に、ランr1が読み込まれる
と、同様にしてメモリ使用量算出部4ではMj(=r0
+1)にr1+1を加算して、メモリ使用量が更新され
る。以下、同様にしてEOB符号が検出されるまで、可
変長復号器1がランを得る毎にメモリ使用量が更新され
ていく。ステップ3dにおいてEOB符号が検出される
と、現在のメモリ使用量をメモリ使用量算出部4からF
IFO7に出力し(ステップ3g)、メモリ使用量をリ
セットする(ステップ3h)。こうして各DCTブロッ
クj(=1〜30)におけるメモリ使用量を求めていっ
て、FIFO7に記憶させる。
【0044】つぎに、メモリ2から係数データを読み出
す場合の処理について説明する。図4は、読み出し制御
部5の動作の一例を示すフローチャートである。読み出
し制御部5では、図3の書き込み制御におけるステップ
aと同じタイミングで、読み出しアドレスがリセットさ
れる(ステップ4a)。ステップ4bで符号データがメ
モリ2に少なくとも1DCTブロック分、例えばj番目
のDCTブロックがすべて書き込まれた後にステップ4
cに進み、係数データの読み出しが開始される(ステッ
プ4d)。
す場合の処理について説明する。図4は、読み出し制御
部5の動作の一例を示すフローチャートである。読み出
し制御部5では、図3の書き込み制御におけるステップ
aと同じタイミングで、読み出しアドレスがリセットさ
れる(ステップ4a)。ステップ4bで符号データがメ
モリ2に少なくとも1DCTブロック分、例えばj番目
のDCTブロックがすべて書き込まれた後にステップ4
cに進み、係数データの読み出しが開始される(ステッ
プ4d)。
【0045】最初に、読み出し制御部5はFIFO7か
らメモリ使用量(Mj)を読み出す(ステップ4c)。
次に、リセットされた読み出しアドレスから最初の係数
データが読み出され(ステップ4d)、読み出しアドレ
スに1を加算する(ステップ4e)。次のステップ4f
では、この読み出しアドレスがメモリ使用量と比較され
る。両者が一致しない限り、これらのステップ4d〜4
fの処理ループが繰り返される。
らメモリ使用量(Mj)を読み出す(ステップ4c)。
次に、リセットされた読み出しアドレスから最初の係数
データが読み出され(ステップ4d)、読み出しアドレ
スに1を加算する(ステップ4e)。次のステップ4f
では、この読み出しアドレスがメモリ使用量と比較され
る。両者が一致しない限り、これらのステップ4d〜4
fの処理ループが繰り返される。
【0046】このように読み出し制御部5では読み出し
アドレスが一定レートで順次作成され(ステップ4
e)、その都度読み出しアドレスがメモリ使用量と等し
くなったかどうかを判断しながら、順次に読み出しアド
レスによりメモリ2から対応する係数データが読み出さ
れる(ステップ4d)。このDCTブロックのメモリ使
用量に対応するだけの読み出しアドレスが作成される
と、アドレスの作成が中止される。そして、メモリ2か
らの係数データの読み出しは終了するが、ステップ4g
に進み、読み出したブロックのメモリをクリアするとと
もに、残りのブロックの係数として「0」を出力して、
1ブロック全ての係数の出力を行なう。
アドレスが一定レートで順次作成され(ステップ4
e)、その都度読み出しアドレスがメモリ使用量と等し
くなったかどうかを判断しながら、順次に読み出しアド
レスによりメモリ2から対応する係数データが読み出さ
れる(ステップ4d)。このDCTブロックのメモリ使
用量に対応するだけの読み出しアドレスが作成される
と、アドレスの作成が中止される。そして、メモリ2か
らの係数データの読み出しは終了するが、ステップ4g
に進み、読み出したブロックのメモリをクリアするとと
もに、残りのブロックの係数として「0」を出力して、
1ブロック全ての係数の出力を行なう。
【0047】更にステップ4hでは、書き込み制御部3
から指示されるブロック番号と、次に読み出すブロック
番号とを比較し、両者が一致したときに読み出しを中止
する。書き込み制御部3において次のブロックの書き込
みが始ると、FIFO7から次のメモリ使用量が読み出
されるようになる。こうして、読み出し制御部5で読み
出しが中止になった読み出しアドレスを基にして、一定
レートで読み出しアドレスを作成しているから、メモリ
2は各DCTブロック間で隙間なく符号データの読み込
みに使用されることになる。
から指示されるブロック番号と、次に読み出すブロック
番号とを比較し、両者が一致したときに読み出しを中止
する。書き込み制御部3において次のブロックの書き込
みが始ると、FIFO7から次のメモリ使用量が読み出
されるようになる。こうして、読み出し制御部5で読み
出しが中止になった読み出しアドレスを基にして、一定
レートで読み出しアドレスを作成しているから、メモリ
2は各DCTブロック間で隙間なく符号データの読み込
みに使用されることになる。
【0048】この様にして、そのDCTブロックのメモ
リ使用量分だけメモリ2から係数データを読み出し、残
りの係数データは0を出力する。次のブロックの読み出
しでは、作成が中止されたアドレスから順次そのブロッ
クのメモリ使用量に対応するだけの読み出しアドレスを
作成する。読み出しが終了したメモリ2は、メモリクリ
ア部6によって零クリアされる。
リ使用量分だけメモリ2から係数データを読み出し、残
りの係数データは0を出力する。次のブロックの読み出
しでは、作成が中止されたアドレスから順次そのブロッ
クのメモリ使用量に対応するだけの読み出しアドレスを
作成する。読み出しが終了したメモリ2は、メモリクリ
ア部6によって零クリアされる。
【0049】上記復号装置では、従来のものと異なり、
復号化する符号データが30DCTブロック全てDC成
分のみの場合に、それらのDC成分のビットデータのみ
がメモリに書き込まれる。すなわち、各DCTブロック
がDC成分とEOB符号とから構成されているので、3
0DCTブロックの書き込みは、390クロック(=
(9+4)×30)、即ち約6DCTブロック(=39
0÷64)の符号データをメモリから読み出す時間で実
行でき、しかも零係数はメモリに書き込む必要がないた
め、約6DCTブロック分以上のメモリ容量を必要とし
ない。
復号化する符号データが30DCTブロック全てDC成
分のみの場合に、それらのDC成分のビットデータのみ
がメモリに書き込まれる。すなわち、各DCTブロック
がDC成分とEOB符号とから構成されているので、3
0DCTブロックの書き込みは、390クロック(=
(9+4)×30)、即ち約6DCTブロック(=39
0÷64)の符号データをメモリから読み出す時間で実
行でき、しかも零係数はメモリに書き込む必要がないた
め、約6DCTブロック分以上のメモリ容量を必要とし
ない。
【0050】ところで、復号装置のバッファのメモリ容
量として、そこで処理される30DCTブロック当り、
どのくらいのものが必要となるかは、可変長符号の符号
長によっても変化する。しかし、30DCTブロックが
最後の係数まで書き込まれる必要があり、しかも30D
CTブロックの符号データが最短時間でメモリに書き込
まれる場合に最も多くのメモリ容量を必要とすることだ
けは確かである。いま、可変長符号に図11に示すビッ
ト長を割当てるとする場合に、30DCTブロックの全
てが、その最後の係数まで値が零であって、DCTブロ
ックの最後の係数だけが非零係数値であれば、書き込み
に要する時間は最短になり、DCTブロック全ての係数
まで書き込む必要がある。
量として、そこで処理される30DCTブロック当り、
どのくらいのものが必要となるかは、可変長符号の符号
長によっても変化する。しかし、30DCTブロックが
最後の係数まで書き込まれる必要があり、しかも30D
CTブロックの符号データが最短時間でメモリに書き込
まれる場合に最も多くのメモリ容量を必要とすることだ
けは確かである。いま、可変長符号に図11に示すビッ
ト長を割当てるとする場合に、30DCTブロックの全
てが、その最後の係数まで値が零であって、DCTブロ
ックの最後の係数だけが非零係数値であれば、書き込み
に要する時間は最短になり、DCTブロック全ての係数
まで書き込む必要がある。
【0051】すなわち、圧縮された30DCTの符号デ
ータが、そのDC成分と各ブロックの最後の係数値以外
はすべて零のときに符号長が最短になる。そして図11
より、DC成分に9ビット、最後の係数値(ラン62、
レベル1)に19ビット、EOB符号に4ビットが割当
てられていることから、30DCTブロックの全ての符
号データは960クロック(=(9+19+4)×3
0)でメモリに書き込まれる。ところが、メモリからは
その間に15DCTブロック(≒960÷64)分の係
数データが読み出されるから、バッファメモリに必要な
最大容量は、従来の25DCTブロック分から16DC
Tブロック(=30−15+1)に削減される。
ータが、そのDC成分と各ブロックの最後の係数値以外
はすべて零のときに符号長が最短になる。そして図11
より、DC成分に9ビット、最後の係数値(ラン62、
レベル1)に19ビット、EOB符号に4ビットが割当
てられていることから、30DCTブロックの全ての符
号データは960クロック(=(9+19+4)×3
0)でメモリに書き込まれる。ところが、メモリからは
その間に15DCTブロック(≒960÷64)分の係
数データが読み出されるから、バッファメモリに必要な
最大容量は、従来の25DCTブロック分から16DC
Tブロック(=30−15+1)に削減される。
【0052】このように、この実施例1の復号装置では
各ブロックの最後の非零係数値以降の零係数を書き込ま
ず、しかも、算出されたメモリ使用量によってメモリか
ら読み出す係数データを制御するようにしている。この
ため、圧縮された画像の状態に応じて復号の際に必要と
なるメモリの容量は変化するが、従来の復号装置と比較
するとき、復号化処理を高速化しても、最も早く書き込
まれる符号データに必要なメモリ容量に合せてメモリ量
を設定して、そのメモリ容量を削減できる。
各ブロックの最後の非零係数値以降の零係数を書き込ま
ず、しかも、算出されたメモリ使用量によってメモリか
ら読み出す係数データを制御するようにしている。この
ため、圧縮された画像の状態に応じて復号の際に必要と
なるメモリの容量は変化するが、従来の復号装置と比較
するとき、復号化処理を高速化しても、最も早く書き込
まれる符号データに必要なメモリ容量に合せてメモリ量
を設定して、そのメモリ容量を削減できる。
【0053】実施例2 図5は、メモリ使用量算出手段の構成を示すブロック図
である。実施例1では、メモリ使用量を可変長復号器1
から入力するラン(ri)に基づいて直接に算出してい
る。これに対して、この実施例2では、メモリ使用量算
出手段でEOB符号を検出する毎に書き込み制御部3か
ら書き込みアドレスを得て、この書き込みアドレスから
メモリ使用量を求めるようにしている。
である。実施例1では、メモリ使用量を可変長復号器1
から入力するラン(ri)に基づいて直接に算出してい
る。これに対して、この実施例2では、メモリ使用量算
出手段でEOB符号を検出する毎に書き込み制御部3か
ら書き込みアドレスを得て、この書き込みアドレスから
メモリ使用量を求めるようにしている。
【0054】同図において、8,9は縦続接続された2
つのラッチ回路であり、それぞれEOB符号に同期して
そこで保持しているデータを出力する。10はラッチ回
路8,9の各出力データを減算して1ブロック毎のメモ
リ使用量を演算する減算器である。このように構成され
たメモリ使用量算出手段では、各ブロックの最後の非零
係数を書き込むアドレスがラッチ回路8,9にラッチさ
れ、それらが減算器10に出力されたときメモリ使用量
が算出される。したがって、復号化処理の高速化にかか
わらず、動作速度の遅い回路部品を使用しても、読み出
し制御に必要なメモリ使用量を求めることができる。
つのラッチ回路であり、それぞれEOB符号に同期して
そこで保持しているデータを出力する。10はラッチ回
路8,9の各出力データを減算して1ブロック毎のメモ
リ使用量を演算する減算器である。このように構成され
たメモリ使用量算出手段では、各ブロックの最後の非零
係数を書き込むアドレスがラッチ回路8,9にラッチさ
れ、それらが減算器10に出力されたときメモリ使用量
が算出される。したがって、復号化処理の高速化にかか
わらず、動作速度の遅い回路部品を使用しても、読み出
し制御に必要なメモリ使用量を求めることができる。
【0055】実施例3 図6は、書き込み制御手段の構成を示すブロック図であ
る。実施例1では、書き込み制御部3において、ラン
(ri)が得られる毎に以前の書き込みアドレス(Wa
i)にri+1を加算して新たな書き込みアドレスを作
成しており、そのアドレス値は書き込み制御が続く間
中、増加していく。そのため、この復号装置で使用され
るメモリ1の容量の大きさに比例して、加算に必要なビ
ット数が多くなる。
る。実施例1では、書き込み制御部3において、ラン
(ri)が得られる毎に以前の書き込みアドレス(Wa
i)にri+1を加算して新たな書き込みアドレスを作
成しており、そのアドレス値は書き込み制御が続く間
中、増加していく。そのため、この復号装置で使用され
るメモリ1の容量の大きさに比例して、加算に必要なビ
ット数が多くなる。
【0056】そこでこの実施例3では、[(1ブロック
の画素数)−1]のビット容量の加算器11を使用し
て、書き込みアドレスを作成できるように構成した。す
なわち、8×8画素で1DCTブロックを構成する映像
信号であれば、書き込み制御手段は6ビットの加算器1
1と、この加算器11のキャリー信号をカウントするカ
ウンタ12から構成される。加算器11では、可変長復
号器1からラン(ri)を得る毎に以前のアドレス値に
ri+1を加算して、新しい書き込みアドレスのLSB
側の6ビットデータを作成する。また、加算の結果、オ
ーバフロー(桁あふれ)が発生すると、キャリー信号C
aをカウンタ12に出力する。カウンタ12は、加算器
11でのキャリー信号Caを検出してカウントアップさ
れるから、そこには書き込みアドレスのMSB側のビッ
トデータが蓄積される。
の画素数)−1]のビット容量の加算器11を使用し
て、書き込みアドレスを作成できるように構成した。す
なわち、8×8画素で1DCTブロックを構成する映像
信号であれば、書き込み制御手段は6ビットの加算器1
1と、この加算器11のキャリー信号をカウントするカ
ウンタ12から構成される。加算器11では、可変長復
号器1からラン(ri)を得る毎に以前のアドレス値に
ri+1を加算して、新しい書き込みアドレスのLSB
側の6ビットデータを作成する。また、加算の結果、オ
ーバフロー(桁あふれ)が発生すると、キャリー信号C
aをカウンタ12に出力する。カウンタ12は、加算器
11でのキャリー信号Caを検出してカウントアップさ
れるから、そこには書き込みアドレスのMSB側のビッ
トデータが蓄積される。
【0057】これら加算器11とカウンタ12の出力に
よってメモリ1の書き込みアドレスを指定すれば、メモ
リ1の容量が大きくなって、加算に必要なビット数は多
くなっても、書き込み制御手段の回路規模はある程度の
大きさに抑えることができる。
よってメモリ1の書き込みアドレスを指定すれば、メモ
リ1の容量が大きくなって、加算に必要なビット数は多
くなっても、書き込み制御手段の回路規模はある程度の
大きさに抑えることができる。
【0058】実施例4 図7はこの発明の別の実施例を示す復号装置のブロック
図である。図において、1は可変長復号器(VLD)、
2はメモリ、13は書き込み制御部、14はメモリ使用
量算出部、5は読み出し制御部、6はメモリクリア部、
7はメモリ使用量を一時的に記憶しておくためのFIF
O(先入れ先読みメモリ)である。
図である。図において、1は可変長復号器(VLD)、
2はメモリ、13は書き込み制御部、14はメモリ使用
量算出部、5は読み出し制御部、6はメモリクリア部、
7はメモリ使用量を一時的に記憶しておくためのFIF
O(先入れ先読みメモリ)である。
【0059】この実施例4では、書き込み制御部13及
びメモリ使用量算出部14の構成が、図1の実施例1と
異なっている。書き込み制御部13は、可変長復号器1
から出力されたランから書き込みアドレスを作成し、レ
ベルをメモリ2に書き込み制御する。メモリ使用量算出
部14は、1DCTブロックで実際に使用されたメモリ
使用量を求め、その使用量が1DCTブロック分か、或
いは1/3DCTブロック分のいずれかのメモリ容量値
を選択して出力する。
びメモリ使用量算出部14の構成が、図1の実施例1と
異なっている。書き込み制御部13は、可変長復号器1
から出力されたランから書き込みアドレスを作成し、レ
ベルをメモリ2に書き込み制御する。メモリ使用量算出
部14は、1DCTブロックで実際に使用されたメモリ
使用量を求め、その使用量が1DCTブロック分か、或
いは1/3DCTブロック分のいずれかのメモリ容量値
を選択して出力する。
【0060】まず、符号データの書き込み制御の動作に
ついて説明する。書き込み制御部13では、最初に1D
CTブロック分のレベルを、ランによって作成された書
き込みアドレスに従って、メモリ2に書き込む。最初の
1DCTブロックの書き込みが終了すると、メモリ使用
量算出部14では実施例1の場合と同様に、ランを加算
して1DCTブロックで実際に使用されたメモリ使用量
を求める。この実際のメモリ使用量が1/3DCTブロ
ック分を越えていれば1DCTブロック分のメモリ容量
値(M1)が選択され、越えていなければ1/3DCT
ブロック分のメモリ容量値(M2)が選択される。メモ
リ使用量算出部14で選択されたメモリ容量値M1又は
M2は、FIFO7に出力されるだけでなく、EOB符
号が検出される毎に書き込み制御部13にも出力され
る。
ついて説明する。書き込み制御部13では、最初に1D
CTブロック分のレベルを、ランによって作成された書
き込みアドレスに従って、メモリ2に書き込む。最初の
1DCTブロックの書き込みが終了すると、メモリ使用
量算出部14では実施例1の場合と同様に、ランを加算
して1DCTブロックで実際に使用されたメモリ使用量
を求める。この実際のメモリ使用量が1/3DCTブロ
ック分を越えていれば1DCTブロック分のメモリ容量
値(M1)が選択され、越えていなければ1/3DCT
ブロック分のメモリ容量値(M2)が選択される。メモ
リ使用量算出部14で選択されたメモリ容量値M1又は
M2は、FIFO7に出力されるだけでなく、EOB符
号が検出される毎に書き込み制御部13にも出力され
る。
【0061】書き込み制御部13では、このメモリ容量
値と可変長復号器1からのランに基づいて各DCTブロ
ックの最初の書き込みアドレス(Wa)が演算される。そ
して、ラン(ri)が加算される毎に、更新された書き
込みアドレス(Wai)がレベル(lvi)の書き込みアド
レスとしてメモリ2に指令される。
値と可変長復号器1からのランに基づいて各DCTブロ
ックの最初の書き込みアドレス(Wa)が演算される。そ
して、ラン(ri)が加算される毎に、更新された書き
込みアドレス(Wai)がレベル(lvi)の書き込みアド
レスとしてメモリ2に指令される。
【0062】つぎに、係数データの読み出し制御につい
て説明する。FIFO7から読み出し制御部5にメモリ
使用量として、1DCTブロック分のメモリ容量値M
1、或いは1/3DCTブロック分のメモリ容量値M2
が読み出され、読み出し制御部5では実施例1と同様
に、このメモリ使用量に対応するだけの読み出しアドレ
スが作成され、これに従ってメモリ2から係数データが
読み出される。このDCTブロックのメモリ使用量に対
応するだけの読み出しアドレスが作成されると、アドレ
スの作成が中止され、既に読み出したブロックのメモリ
をクリアするとともに、残りのブロックの係数として
「0」を出力して、1ブロック全ての係数の出力が行な
われる。
て説明する。FIFO7から読み出し制御部5にメモリ
使用量として、1DCTブロック分のメモリ容量値M
1、或いは1/3DCTブロック分のメモリ容量値M2
が読み出され、読み出し制御部5では実施例1と同様
に、このメモリ使用量に対応するだけの読み出しアドレ
スが作成され、これに従ってメモリ2から係数データが
読み出される。このDCTブロックのメモリ使用量に対
応するだけの読み出しアドレスが作成されると、アドレ
スの作成が中止され、既に読み出したブロックのメモリ
をクリアするとともに、残りのブロックの係数として
「0」を出力して、1ブロック全ての係数の出力が行な
われる。
【0063】この実施例4の復号装置では、各DCTブ
ロックの係数データを記憶するメモリ2にブロック間の
隙間が生じる可能性がある。しかし、各ブロック毎にそ
の最初の係数値から最後の非零係数値までを格納するた
めに必要なメモリ使用量として、予め設定された複数の
メモリ容量値から選択するようにしたため、FIFO7
のビット数を少なくすることができる。
ロックの係数データを記憶するメモリ2にブロック間の
隙間が生じる可能性がある。しかし、各ブロック毎にそ
の最初の係数値から最後の非零係数値までを格納するた
めに必要なメモリ使用量として、予め設定された複数の
メモリ容量値から選択するようにしたため、FIFO7
のビット数を少なくすることができる。
【0064】なお、メモリ2の容量を小さくするために
は、メモリ使用量を区分する容量値を1/3DCTブロ
ック以外に設定することも必要になる場合がある。ま
た、基準となる区分として、2個以上のメモリ容量値を
設定しても良い。
は、メモリ使用量を区分する容量値を1/3DCTブロ
ック以外に設定することも必要になる場合がある。ま
た、基準となる区分として、2個以上のメモリ容量値を
設定しても良い。
【0065】実施例5 図8は、メモリ使用量算出部の構成を示すブロック図で
ある。実施例4では、メモリ使用量を可変長復号器1か
ら入力するラン(ri)に基づいて直接に算出してい
る。これに対して、この実施例5では、メモリ使用量算
出部でEOB符号を検出する毎に書き込み制御部3から
書き込みアドレスを得て、この書き込みアドレスからメ
モリ使用量を求めるようにしている。
ある。実施例4では、メモリ使用量を可変長復号器1か
ら入力するラン(ri)に基づいて直接に算出してい
る。これに対して、この実施例5では、メモリ使用量算
出部でEOB符号を検出する毎に書き込み制御部3から
書き込みアドレスを得て、この書き込みアドレスからメ
モリ使用量を求めるようにしている。
【0066】同図において、15,16は縦続接続され
た2つのラッチ回路であり、それぞれEOB符号に同期
してそこで保持しているデータを出力する。17はラッ
チ回路15,16の各出力データを減算して1ブロック
毎のメモリ使用量を演算する減算器である。18は基準
となるメモリ使用量を区分する容量値として1/3DC
Tブロックに相当するビットデータが設定された比較器
である。このように構成されたメモリ使用量算出部で
は、各ブロックの最後の非零係数を書き込むアドレスが
ラッチ回路15,16にラッチされ、それらが減算器1
7に出力されたときメモリ使用量が算出される。この減
算器17の出力を比較器18において設定されたメモリ
容量値と比較して、1DCTブロック分のメモリ容量値
M1、或いは1/3DCTブロック分のメモリ容量値M
2が読み出される。
た2つのラッチ回路であり、それぞれEOB符号に同期
してそこで保持しているデータを出力する。17はラッ
チ回路15,16の各出力データを減算して1ブロック
毎のメモリ使用量を演算する減算器である。18は基準
となるメモリ使用量を区分する容量値として1/3DC
Tブロックに相当するビットデータが設定された比較器
である。このように構成されたメモリ使用量算出部で
は、各ブロックの最後の非零係数を書き込むアドレスが
ラッチ回路15,16にラッチされ、それらが減算器1
7に出力されたときメモリ使用量が算出される。この減
算器17の出力を比較器18において設定されたメモリ
容量値と比較して、1DCTブロック分のメモリ容量値
M1、或いは1/3DCTブロック分のメモリ容量値M
2が読み出される。
【0067】この実施例5では、メモリ使用量を表わす
ビット数を減らすことができるだけでなく、復号化処理
が高速化された場合でも、動作速度の遅い回路部品を使
用して読み出し制御に必要なメモリ使用量を求めること
ができる。
ビット数を減らすことができるだけでなく、復号化処理
が高速化された場合でも、動作速度の遅い回路部品を使
用して読み出し制御に必要なメモリ使用量を求めること
ができる。
【0068】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように構成
されているので、以下に示すような効果を奏する。
されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0069】請求項1に記載した復号装置では、ブロッ
ク内の最後の非零係数以降の零係数をメモリに書き込ま
ないで、次のブロックの係数を書き込むように構成した
から、使用するメモリの容量を低減することができる。
ク内の最後の非零係数以降の零係数をメモリに書き込ま
ないで、次のブロックの係数を書き込むように構成した
から、使用するメモリの容量を低減することができる。
【0070】請求項2に記載した復号装置では、更に、
各ブロックの最初の係数から最後の非零の係数だけを、
メモリに隙間なく書き込むように構成したから、一層そ
のメモリ容量を減らすことができる。
各ブロックの最初の係数から最後の非零の係数だけを、
メモリに隙間なく書き込むように構成したから、一層そ
のメモリ容量を減らすことができる。
【0071】請求項3に記載した復号装置では、各ブロ
ックの最後の書き込みアドレスからDCTブロックのメ
モリ使用量を算出するように構成したから、速度の遅い
回路部品を使用して書き込み制御を実行できる。
ックの最後の書き込みアドレスからDCTブロックのメ
モリ使用量を算出するように構成したから、速度の遅い
回路部品を使用して書き込み制御を実行できる。
【0072】請求項4に記載した復号装置では、[(1
ブロックの画素数)−1]のビット容量の加算器を使用
して、書き込みアドレスを作成するように構成したか
ら、メモリの容量が大きくなって、加算に必要なビット
数は多くなっても、書き込み制御手段の回路規模はある
程度の大きさに抑えることができる。
ブロックの画素数)−1]のビット容量の加算器を使用
して、書き込みアドレスを作成するように構成したか
ら、メモリの容量が大きくなって、加算に必要なビット
数は多くなっても、書き込み制御手段の回路規模はある
程度の大きさに抑えることができる。
【0073】請求項5に記載した復号装置では、予め設
定された複数のメモリ容量値からメモリ使用量を選択し
て読み出し制御を実行するように構成したから、メモリ
使用量を表わすビット数を低減できる。
定された複数のメモリ容量値からメモリ使用量を選択し
て読み出し制御を実行するように構成したから、メモリ
使用量を表わすビット数を低減できる。
【0074】請求項6に記載した復号装置では、更に、
各ブロックの最後の書き込みアドレスからDCTブロッ
クのメモリ使用量を算出するように構成したから、速度
の遅い回路部品を使用して書き込み制御を実行できる。
各ブロックの最後の書き込みアドレスからDCTブロッ
クのメモリ使用量を算出するように構成したから、速度
の遅い回路部品を使用して書き込み制御を実行できる。
【図1】 この発明の一実施例を示す復号装置のブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】 メモリに係数データを書き込む制御タイミン
グを示す図である。
グを示す図である。
【図3】 書き込み制御動作の一例を示すフローチャー
トである。
トである。
【図4】 読み出し制御動作の一例を示すフローチャー
トである。
トである。
【図5】 メモリ使用量算出手段の構成を示すブロック
図である。
図である。
【図6】 書き込み制御手段の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図7】 この発明の別の実施例を示す復号装置のブロ
ック図である。
ック図である。
【図8】 メモリ使用量算出手段の構成を示すブロック
図である。
図である。
【図9】 (a)はディジタルVTRの記録系を、
(b)はその再生系を示すブロック構成図である。
(b)はその再生系を示すブロック構成図である。
【図10】 従来の可変長復号装置の一例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図11】 ディジタルVTRに使用される可変長符号
のビット長割当ての一例を示す図である。
のビット長割当ての一例を示す図である。
1 可変長復号器(VLD)、2 メモリ、3,13
書き込み制御部、4,14 メモリ使用量算出部、5
読み出し制御部、6 メモリクリア部、7 FIFO。
書き込み制御部、4,14 メモリ使用量算出部、5
読み出し制御部、6 メモリクリア部、7 FIFO。
Claims (6)
- 【請求項1】 N×M画素の単位で複数のブロックに分
割され、各ブロック単位で直交変換が施されるとともに
量子化されたディジタル映像信号が、その各ブロック単
位でDC成分とAC成分の変換係数とに分離され、連続
する零係数の個数(ラン)とそれに続く非零係数値(レ
ベル)との組合せからなる可変長符号に圧縮されている
符号データに基づいて、前記ディジタル映像信号を復号
化して再生する復号装置において、 前記符号データを復号してランとレベルの組合せを得る
可変長復号器と、 前記可変長復号器で復号化された複数ブロック分の映像
信号を格納するメモリと、 前記ランとレベルとの組合せとEOB符号とに基づい
て、各ブロック毎にその最初の係数値から最後の非零係
数値までを格納するために必要なメモリ使用量を算出す
るメモリ使用量算出手段と、 前記メモリ使用量及び前記ランに基づいて前記メモリへ
の書き込みアドレスを作成し、前記レベルを前記メモリ
の所定アドレスに書き込むように制御する書き込み制御
手段と、 各ブロック毎のメモリ使用量分の変換係数だけを前記メ
モリから読み出すように制御する読み出し制御手段と、 読み出しが終了した前記メモリの対応するアドレス領域
を零にクリアするメモリクリア手段と、を備えたことを
特徴とする復号装置。 - 【請求項2】 前記書き込み制御手段は、前記可変長復
号器からランとレベルの組合せが得られる毎に、前記メ
モリへの書き込みアドレスに順次ランを加算して、新た
な書き込みアドレスを作成するようにしたことを特徴と
する請求項1に記載の復号装置。 - 【請求項3】 前記メモリ使用量算出手段は、EOB符
号を検出する毎に書き込みアドレスを得て、この書き込
みアドレスからメモリ使用量を求めるようにしたことを
特徴とする請求項2に記載の復号装置。 - 【請求項4】 前記書き込み制御手段は、 [(1ブロックの画素数)−1]のビット容量を有し、
前記可変長復号器からランを得る毎に加算する加算手段
と、 この加算手段でのオーバフロー信号を検出してカウント
アップされる計数手段と、を備えたことを特徴とする請
求項2または3に記載の復号装置。 - 【請求項5】 前記メモリ使用量算出手段は、各ブロッ
ク毎にその最初の係数値から最後の非零係数値までを格
納するために必要なメモリ使用量として、予め設定され
た複数のメモリ容量値から選択するようにしたことを特
徴とする請求項1に記載の復号装置。 - 【請求項6】 前記メモリ使用量算出手段は、EOB符
号を検出する毎に書き込みアドレスを得て、この書き込
みアドレスに基づいてメモリ容量値を選択するようにし
たことを特徴とする請求項5に記載の復号装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6118387A JPH07327200A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 復号装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6118387A JPH07327200A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 復号装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07327200A true JPH07327200A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=14735431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6118387A Pending JPH07327200A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 復号装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07327200A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100496211B1 (ko) * | 1996-02-19 | 2005-09-30 | 소니 가부시끼 가이샤 | 데이터복호장치및그방법및데이터재생장치 |
WO2010095181A1 (ja) * | 2009-02-23 | 2010-08-26 | パナソニック株式会社 | 可変長復号化装置 |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP6118387A patent/JPH07327200A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100496211B1 (ko) * | 1996-02-19 | 2005-09-30 | 소니 가부시끼 가이샤 | 데이터복호장치및그방법및데이터재생장치 |
WO2010095181A1 (ja) * | 2009-02-23 | 2010-08-26 | パナソニック株式会社 | 可変長復号化装置 |
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