JPH0626120U - 絶縁電線の製造装置 - Google Patents
絶縁電線の製造装置Info
- Publication number
- JPH0626120U JPH0626120U JP6165992U JP6165992U JPH0626120U JP H0626120 U JPH0626120 U JP H0626120U JP 6165992 U JP6165992 U JP 6165992U JP 6165992 U JP6165992 U JP 6165992U JP H0626120 U JPH0626120 U JP H0626120U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating chamber
- powder
- chamber
- insulated wire
- wall surface
- Prior art date
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- Pending
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- Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 塗装室内壁面に付着した粉体の落下を防止す
る。 【構成】 平角導体7´は導体の入口12から出口13
へ粉体雲6中を水平方向に通過せしめられ、塗装室1内
でその表面に合成樹脂粉体が静電気的に付着された後、
加熱炉8および冷却室9を通過する。塗装室1の上部に
は、超音波振動子14,14´が配設されており、超音
波発信器15によりその内壁面を連続的に振動させ、粉
体が塗装室1の内壁面に付着して平角導体7´上に落下
することが防止される。
る。 【構成】 平角導体7´は導体の入口12から出口13
へ粉体雲6中を水平方向に通過せしめられ、塗装室1内
でその表面に合成樹脂粉体が静電気的に付着された後、
加熱炉8および冷却室9を通過する。塗装室1の上部に
は、超音波振動子14,14´が配設されており、超音
波発信器15によりその内壁面を連続的に振動させ、粉
体が塗装室1の内壁面に付着して平角導体7´上に落下
することが防止される。
Description
【0001】
本考案は静電流動浸漬法による絶縁電線の製造装置に関する。
【0002】
絶縁電線の製造方法の一つとして静電流動浸漬法によるものが知られており、 これは合成樹脂の塗布〜焼付けによる方法に比較して、無公害、省資源および省 エネルギーであるという特徴を有している。
【0003】 この方法は、図2に示すように、塗装室1の下部から電極2および多孔板3を 通って導入された乾燥空気4により合成樹脂粉体を帯電させ、この合成樹脂粉体 の流動層5の上部に粉体雲6を形成し、銅線7等の被塗装物をこの粉体雲6中に 水平方向に通過させてその表面に合成樹脂粉体を静電気的に付着せしめた後、付 着した合成樹脂粉体を加熱炉8で加熱融着して冷却室9で冷却することにより、 硬化させて銅線7の表面に絶縁被膜を形成するものである。
【0004】 このような方法により平角導体のような銅線に絶縁被膜を形成すると、塗装室 の内壁に付着した粉体が20〜30分毎に落下して被膜厚さの変動や外観不良の 原因となることが判明している。特に、一定の被膜厚さを得るためには、塗装室 内の圧力を大気圧に対して10〜15mmH2 O以上にする必要があるが、この理 由のため5mmH2 O程度以下にせざるを得ず、従って被膜厚さの制御が困難であ るという問題があった。
【0005】 このような塗装室の内壁からの粉体の落下による被膜厚さの変動等を防止する ために、塗装室の導体入口および出口の内壁上部に粉体の安息角以上の傾斜角を 有する傾斜面で構成された板状体を配設した製造装置が知られている(実開昭6 2−26819号)。
【0006】
しかしながら、上記の装置においては導体上への粉体の直接の落下は防止され るものの、粉体の落下そのものは防止することはできず、従って粉体雲の状態が 間欠的に変化するため被膜厚さの変動や外観不良を完全に防止することは困難で あった。
【0007】 本考案は上記の問題を解決するためになされたもので、塗装室の内壁からの粉 体の落下による被膜厚さの変動等を防止するとともに、高い圧力で運転すること のできる絶縁電線の製造装置を提供することをその目的とする。
【0008】
上記の目的を達成するために本考案は、水平方向に走行する金属導体表面に、 帯電した合成樹脂粉体を付着させるための塗装室と、この塗装室通過後の金属導 体表面に付着した合成樹脂粉体を溶融させるための加熱炉と、冷却室とが順に配 置された絶縁電線の製造装置において、塗装室の壁面を振動させるための加振器 を配設したものである。
【0009】 上記考案における金属導体の断面形状は問わないが、本考案の装置は特に被膜 厚さの変動し易い矩形断面を有する金属導体に適する。
【0010】
上記構成により、本考案の絶縁電線の製造装置によれば、粉体雲が形成された 塗装室の壁面を連続して振動させることができるため、塗装室内壁面に粉体が付 着することが防止され、これにより塗装室内壁面に付着した粉体が間欠的に落下 して金属導体表面に形成される被膜厚さの変動等を防ぐことができる。
【0011】
以下、本考案の一実施例について説明する。
【0012】 図1は本考案の絶縁電線の製造装置10の概略を示したもので、図2と同一部 分は同符号で示してある。
【0013】 図において、1は塗装室、8は加熱炉、9は冷却室である。
【0014】 塗装室1は上部に排気孔11が設けられ、下部に電極2および多孔板3が配置 されるとともに、その両側に導体の入口12および出口13が形成されており、 多孔板3の上部には流動層5および粉体雲6が形成される。
【0015】 平角導体7´は供給装置(図示せず)から水平方向に送り出され、導体の入口 12から出口13へ粉体雲中を水平方向に通過せしめられ、塗装室1内でその表 面に合成樹脂粉体が静電気的に付着された後、加熱炉8で付着した粉体が溶融せ しめられ、次いで冷却室9で冷却された後、巻取装置(図示せず)で巻き取られ る。
【0016】 塗装室1の上部には、超音波振動子14,14´が配設されており、超音波発 信器15によりその内壁面を連続的に振動させる。
【0017】 これにより、粉体雲6が電極2および多孔板3を通って導入された乾燥空気4 とともに排気孔11へ移動する際に、塗装室1の内壁面に付着することが防止さ れる。
【0018】 尚、上記の超音波による振動に代えて、機械的な振動を塗装室1の壁面に加え るようにすることもできる。
【0019】
以上述べたように、本考案の絶縁電線の製造装置によれば、塗装室内の圧力を 高くしても塗装室の内壁からの粉体の間欠的な落下を防止することができるため 、均一な被膜厚さを有する長尺の絶縁電線を安定して製造することができる。
【図1】本考案の絶縁電線の製造装置の一実施例を示す
概略図。
概略図。
【図2】従来の絶縁電線の製造装置を示す概略図。
1………塗装室 5………流動層 6………粉体雲 7´……平角導体 8………加熱炉 9………冷却室 14,14´…超音波振動子 15………超音波発信器
Claims (2)
- 【請求項1】 水平方向に走行する金属導体表面に、帯
電した合成樹脂粉体を付着させるための塗装室と、この
塗装室通過後の金属導体表面に付着した合成樹脂粉体を
溶融させるための加熱炉と、冷却室とが順に配置された
絶縁電線の製造装置において、前記塗装室にその壁面を
振動させるための加振器を配設したことを特徴とする絶
縁電線の製造装置。 - 【請求項2】 金属導体が矩形断面を有することを特徴
とする請求項1記載の絶縁電線の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6165992U JPH0626120U (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 絶縁電線の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6165992U JPH0626120U (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 絶縁電線の製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0626120U true JPH0626120U (ja) | 1994-04-08 |
Family
ID=13177576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6165992U Pending JPH0626120U (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 絶縁電線の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0626120U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011177706A (ja) * | 2010-02-05 | 2011-09-15 | Asahi Sunac Corp | 粉体塗装装置 |
-
1992
- 1992-09-01 JP JP6165992U patent/JPH0626120U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011177706A (ja) * | 2010-02-05 | 2011-09-15 | Asahi Sunac Corp | 粉体塗装装置 |
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