JPH0626054A - 緑化用植生基体 - Google Patents

緑化用植生基体

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JPH0626054A
JPH0626054A JP11841892A JP11841892A JPH0626054A JP H0626054 A JPH0626054 A JP H0626054A JP 11841892 A JP11841892 A JP 11841892A JP 11841892 A JP11841892 A JP 11841892A JP H0626054 A JPH0626054 A JP H0626054A
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Hiroyuki Kanbe
廣之 神部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば敷設後半年乃至1年半程度は十分な強
度を維持し、その後、分解・腐食するといった植生基体
を提供すること。 【構成】 ネット2の一方の面に可溶性素材5を貼着
し、この可溶性素材5の表面に植生種子7を水溶性糊剤
8を用いて固着してなる植生基体1において、前記ネッ
ト2を混紡繊維や混繊レーヨンで構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、法面の緑化工法に用い
られる緑化用植生基体(以下、植生基体と云う)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】法面の緑化工法の一つに、ネットの一方
の面にスフ綿を貼着し、このスフ綿の表面に植生種子を
水溶性糊剤を用いて固着してなる植生基体や、ネットの
一方の面に、植生種子を固着挟持した可溶性シートを貼
着してなる植生基体を法面に敷設する工法がある。この
工法によれば、ネットによって降雨、融雪、風食、凍上
などによる法面のエロージョン(浸食)が防止されると
共に、植生基体に固着した植生種子が発芽成育して数年
のうちに法面を緑化保護することができる。
【0003】そして、前記植生基体におけるベース部材
としてのネットは、従来より、ポリエチレン(PE)や
ポリプロピレン(PP)など化学的に合成されたプラス
チック製の網状体が多用されている。その理由は、これ
らのプラスチックが丈夫かつ安価であり、しかも、法面
の緑化などにおいては、法面上に植物が根づき、これが
ある程度成長するまでは、ネットが法面を保護し、植物
にとっての緑化基板材となることが必須であるからであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記プ
ラスチックは、通常の条件下では半永久的に変質しない
といった特性があり、このため、他の植物性素材や動物
性素材とは異なり、長年月のうちに風雨に曝されて風化
または腐食して土や土壌と同質化するといったことがな
い。このため、近年ではこのような特質が災い視され、
プラスチック公害として地球環境的な問題となってきて
いる。
【0005】従って、このような状況下において、法面
緑化工法などにおいてプラスチック製のネットを使用す
ることは、一方では環境緑化に寄与することになるが、
他方ではプラスチック公害を促進することにもなるので
ある。
【0006】上述のプラスチック素材の特質に起因する
問題を回避するため、従来においては、例えばジュート
など植物性素材よりなるネットが使用されたこともあ
る。また、ビスコースレーヨンは再生セルロースよりな
り、それほど長期間を経なくとも完全に腐食するいわゆ
る腐食性素材であり、しかも、織機に比較的容易にかけ
ることができるので、これを、例えば実公昭63− 828号
公報で提案されているように、ネットを部分的に腐食さ
せるような場合に使用されることが試みられている。
【0007】このように、ネットを腐食させるため、こ
れを種々の腐食性素材を用いて構成することが提案され
ているが、従来において、これらはそれほど多く使用さ
れることはなかった。その理由は次の通りである。すな
わち、法面に腐食性のネットを敷設した場合、これらの
ネットの殆どが法面に敷設してから2ヵ月程度経過する
と腐食してしまい、必要な強度がなくなってしまうから
である。そして、植生基体から植物が発芽し、これが十
分に成育し繁茂するには、2ヵ月といった期間は余りに
も短すぎ、従って、ネットによる法面保護および植物の
育成といった本来の目的を達成することができない。
【0008】従って、法面保護などにおいて使用するの
に理想的な植生基体は、敷設後半年乃至2年程度は十分
な引張強度を維持し、植物がある程度成育した時点以降
に最終的に原形をとどめないまでに細分化されてしまう
か分解・腐食して土壌中に同質化するものであると言え
る。
【0009】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的とするところは、例えば敷設後半年乃
至2年程度は十分な引張強度を維持し、その後、原形を
とどめないまでに細分化されてしまうか、分解・腐食す
る植生基体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1発明においては、ネットの一方の面に可溶性素
材を貼着し、この可溶性素材の表面に植生種子を水溶性
糊剤を用いて固着してなる緑化用植生基体において、前
記ネットを、腐食性繊維と合成繊維とよりなる混紡繊維
で構成している。
【0011】第2発明においては、ネットの一方の面
に、植生種子を固着挟持した可溶性シートを貼着してな
る緑化用植生基体において、前記ネットを、高分子エマ
ルジョンまたは水溶性ポリマーのうち少なくとも一方を
ビスコース溶液に内添してなる混繊レーヨンで構成して
いる。
【0012】第3発明においては、ネットの一方の面に
可溶性素材を貼着し、この可溶性素材の表面に植生種子
を水溶性糊剤を用いて固着してなる緑化用植生基体にお
いて、前記ネットを、腐食性繊維と合成繊維とよりなる
混紡繊維で構成している。
【0013】第4発明においては、ネットの一方の面
に、植生種子を固着挟持した可溶性シートを貼着してな
る緑化用植生基体において、前記ネットを、高分子エマ
ルジョンまたは水溶性ポリマーのうち少なくとも一方を
ビスコース溶液に内添してなる混繊レーヨンで構成して
いる。
【0014】
【作用】第1、第3の発明では、ネットを構成する混紡
繊維のうち綿、絹、麻あるいは再生繊維(レーヨン)等
の腐食性繊維成分が微生物の侵食によって分解・腐食さ
れることによって徐々に強度が低下する一方、ビニロ
ン、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の合成繊維成
分によって必要な期間強度を維持することができる。
【0015】例えば、ビスコースレーヨン70%とポリエ
ステル30%の混紡繊維では、表1の下欄に示すように、
ビスコースレーヨン成分が分解・腐食されることによっ
て徐々に引張強度が低下するが、1年半程度までは、法
面の凍上やエロージョンを防止しうるに充分な強度を保
有する。
【0016】ネットの必要強度保有期間は、法面の状態
に応じて適宜に設定されるべきであり、例えば盛土の多
い法面では植生物の成育が早いため、比較的短い期間例
えば半年程でよいこともあるが、植生物の成育度の低い
岩盤の多い法面では比較的長い期間例えば1年半程度を
要する場合がある。また、施工開始時期によってもかな
りの差異があり、例えば夏期をスタート時点とした場合
には、微生物の働きがきわめて活発であるため強度の低
下が比較的早くなることを考慮しておく必要がある。
【0017】いずれにしても、本発明では腐食性繊維と
合成繊維の混合比を適切に選定することによって、施工
対象となる法面の状態や施工開始時期に応じて最適な強
度保有期間の設定が可能であり、きわめて広い適用範囲
に柔軟に対応することができる。なお、腐食性繊維60〜
80%と合成繊維40〜20%の混合比が好ましく、この範囲
の混合比では、強度保有期間終了後は、合成繊維成分が
原形をとどめない程度に細い線状となって残るが、軟質
材でありいずれは細分微小化されてしまうので法面の美
観を損ねるような弊害となるものではない。
【0018】第2、第4の発明では、ビスコースの溶解
液に高分子エマルジョンとして例えば酢酸ビニル樹脂エ
マルジョンを5%内添した混繊レーヨンでは、表2の下
欄に示すように、ビスコースレーヨン単体よりも強度が
向上するとともに親水基成分が少なくなるため微生物に
よっても分解されにくくなり、1年半程度まで法面の凍
上やエロージョンを防止しうる強度を保有し、以後は完
全に土壌中に同質化されてしまい公害問題は全く起こら
ない。
【0019】この発明においても内添する高分子エマル
ジョン等の割合を選定することにより、強度保有期間の
調整が可能であり法面の状態等に応じた柔軟な対応がと
れる。上述の酢酸ビニル樹脂エマルジョンはポバールま
たはポリアクリルアマイドと組み合わせて内添してもよ
く、また、ポバールとポリアクリルアマイドの単体を、
あるいは両者を組み合わせて内添することもできるが、
ビスコース溶液に対する内添材料の添加比率は概ね2〜
15%が好ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。
【0021】図1は、第1実施例に係る植生基体1の一
例を示し、この図において、2は経糸3および緯糸4よ
りなるネットで、その大きさは例えば幅1m×長さ5
m、また、その目合いは2cmであり、後述する混紡繊
維よりなるモノフィラメントを用いてラッセル織機によ
って所定の形状に編織されている。なお、補強ロープ
(図外)を設けることが多いが、この補強ロープも上述
のモノフィラメントよりなる。
【0022】そして、5はネット2の一方の面に水溶性
糊剤6を用いて貼着された可溶性素材である。7はスフ
綿5の表面の全体に均一になるように水溶性糊剤8を用
いて固着された植生種子である。ここで、可溶性素材5
としては、植生の発芽・成育の妨げにならないスフ綿、
スフ系不織布、パルプ系不織布、可溶性紙などがある。
また、水溶性糊剤6,8としては、ポリビニルアルコー
ルがある。さらに、植生種子としては、ケンタッキー31
フェスク、ウイーピングラブグラス、ホワイトクローバ
ー、バミューダグラス、グリーピングレッドフェスク、
レッドトップなどの牧草種子、すすき、よもぎ、めどは
ぎ、いたどりなどの野草種子、いたちはぎ、やまはぎ、
あかまつ、やしゃぶし、こまつなぎなどの樹木種子、黄
デージー、フランス菊、のこぎり草、カリフォルニアポ
ピー、ムラサキハナナ、カスミソウ、コスモス、ケイト
ウ、カワラナデシコ、テンニンギクなどの花種子があ
る。
【0023】前記植生基体1を用いて例えば法面を緑化
するには、図2に示すように、施工対象である法面9を
適宜整形した後、ネット2が上方で、植生種子7を設け
た面が法面9に近くなるようにして植生基体1を法面9
上に敷設する。そして、植生基体1の植生種子7を設け
た面が法面9に密着するようにした後、金串などの押さ
え部材10を用いて植生基体1を固定すればよい。
【0024】さらに詳しく説明すると、上述の経糸2、
緯糸3および補強ロープのそれぞれを構成するモノフィ
ラメントは例えば腐食性繊維であるビスコースレーヨン
70%と合成繊維であるポリエステル30%とを混合紡糸し
たいわゆる混合紡糸レーヨンよりなる。この場合、その
混合紡糸レーヨンの2000D(デニール)1本あたりの引
張強度の使用状態を想定した経時的な変化特性を従来の
ビスコースレーヨン単体と比較した実験から表1に示す
ようなデータが得られた。
【0025】
【表1】
【0026】表1から判るように、混合紡糸レーヨンで
は、従来のビスコースレーヨンよりも大きな引張強度が
得られ、かつ比較的長期にわたって強度が維持され約1
年半で当初の4割程度となる。その間、ビスコースレー
ヨン成分が微生物によって侵食されるため、その分につ
き強度が徐々に低下し、1年半経過時点ではポリエステ
ル成分のみが糸状になって残るが、これは軟質でありい
ずれは細分微小化されてしまう。なお、実験は微生物の
活動が最も盛んな夏期(7月)をスタート時点としたの
で強度の低下が比較的早くなっている。
【0027】かかる混合紡糸レーヨンよりなるネット2
は、上記のように、通常のビスコースレーヨンよりも引
張強度が大きくかつ時間の経過とともにその強度が低下
するが、敷設後半年乃至2年程度は必要な強度を維持し
て法面9の凍上やエロージョンを防ぐことができる。そ
して、その間に植生基体1に付着された植生種子7は降
雨などを受けることによって水溶性糊剤8が溶けて法面
9上に落下するなどして発芽し、肥料や保水材などを吸
収して牧草、野草、木本などに適宜成長する。
【0028】そして前記植物がある程度成育し、繁茂す
るころから上述のように徐々にネット2の強度が低下
し、ついには公害を発生させることのない程度に原形を
とどめないまでに細分化されてしまう。また、ネット2
に貼着された可溶性素材5も一定期間(植物が発芽し、
これがある程度成育するまでに必要な期間)後には分解
され、土と同質化する。従って、法面9は所定の植物に
よって一面に緑化される。
【0029】なお、上述の混紡繊維を構成する腐食性繊
維としては、ビスコースレーヨンの他に綿、絹、麻等
を、また合成繊維としてはポリエステルの他にビニロ
ン、ナイロン、アクリル等を用いることができる。
【0030】あるいは、高分子エマルジョンである酢酸
ビニル樹脂(酢ビ)エマルジョンをビスコース溶液に5
%内添して強度の向上を図った混繊レーヨンで前述の経
糸2、緯糸3および補強ロープを構成してもよい。この
場合、その混繊レーヨンの1000D(デニール)1本あた
りの引張強度の経時的な変化特性を従来のビスコースレ
ーヨンと比較した実験から表2に示すようなデータが得
られた。
【0031】
【表2】
【0032】表2より、混繊レーヨンでは従来のビスコ
ースレーヨン単体よりも引張力が強化されており、か
つ、比較的長期にわたってその強度が維持され、約1年
で1/3程度の強度になることがわかる。そして、それ以
後はビスコースレーヨンと同様に全て分解・腐食されて
しまう。なお、この実験も、夏期をスタート時点として
いるので強度が少し早めに低下している。
【0033】この混繊レーヨンは上述のようにビスコー
ス溶液に前記高分子エマルジョンや水溶性ポリマーを添
加して調整した混合溶液を扁平な特殊口金から紡糸して
いわゆるリボンストローと称されるテープ状に形成され
る。なお、高分子エマルジョンとして酢酸ビニル樹脂エ
マルジョンの他にアクリル樹脂エマルジョンやエチレン
酢酸ビニル樹脂エマルジョンを、また水溶性ポリマーと
してはポバールやポリアクリルアマイド等を用いること
ができる。
【0034】この混繊レーヨンよりなるネット2で構成
した植生基体1を図2に示すように、法面9に敷設した
場合には、敷設後1年程度は必要強度が保持され法面9
を充分保護しつつその間に植生種子7の発芽・成育を促
すことができ、それ以後は全て分解・腐食されてしまい
公害問題は全く発生しない。なお、かかる混繊レーヨン
は上述のようにテープ状で得ることができるので商品価
値を高めることができ、かつコスト安になる利点もあ
る。
【0035】ところで、ネット2に必要とされる強度保
有期間は、法面9の状態によって異なり、例えば盛土の
多い法面9では、植物の成育が早いため比較的短い期間
例えば半年程でよいこともあるが、植物の成育度の低い
岩盤の多い法面9では比較的長い期間例えば1年半程度
を要することもある。従って、強度保有期間は法面9の
状態に応じて設定されるべきであるが、混合紡糸レーヨ
ンの場合では腐食性繊維60〜80%と合成繊維40〜20%の
混合比内でその期間を適宜に設定することができる。つ
まり、合成繊維の割合を大にする程強度保有期間を長く
することができる。
【0036】上述の合成繊維の混合比の下限値20%は、
必要最小限度の強度を得るための値であり、上限値40%
は腐食性繊維との混合が満遍なくおこなえる混紡技術上
の限界値であるが、本発明はこの比率に限定されること
なく適宜に混合比が選択されてよくまた適宜に組み合わ
せてよいことはいうまでもない。
【0037】この点については混繊レーヨンの場合も同
様であり、内添する高分子エマルジョンの添加量を好ま
しくは2%〜15%の範囲内で適宜に選定することによ
り、強度保有期間の調整が可能となる。つまり、内添量
を多くすると強度保有期間を長くすることができる。ま
た、上述のように高分子エマルジョン単体を内添しても
よく、ポバールやポリアクリルアマイドなどの水溶性ポ
リマーと高分子エマルジョンを組み合わせて内添しても
よく、あるいはポバールとポリアクリルアマイドの単体
をそのまま内添してもよく、または両者を組み合わせて
内添することもでき、状況に応じた幅広い対応が可能で
ある。
【0038】図3は、第2実施例に係る植生基体1を示
すもので、この実施例においては、植生種子7を2枚の
可溶性シート11, 12の間に水溶性糊剤8を用いて固着挟
持し、さらに、植生種子7を挟持した可溶性シート11,
12の一方の可溶性シート11をネット2の一方の面に、水
溶性糊剤6を用いて固着挟持したものである。ここで、
可溶性シート11, 12としては、植生の発芽・成育の妨げ
にならず、しかも、水分により溶解するクレープ紙、高
分子系フィルムあるいは澱粉系フィルムまたは寒冷紗付
水溶性紙、例えば商品名ボンリック(金星製紙株式会社
製)などがある。この実施例の作用効果は、前述の実施
例と同様であるので、その説明は省略する。
【0039】図4は、ネット2の他の実施例を示し、同
図(A)に示したネット2は、経糸3が混合紡糸レーヨ
ン等の混紡繊維よりなるモノフィラメント、緯糸4が混
繊レーヨン等の混繊よりなるフラットヤーンでそれぞれ
構成されている。また、同図(B)に示したネット2
も、経糸3が混紡繊維よりなるモノフィラメントで、緯
糸4がテープ状の混繊よりなるフラットヤーンでそれぞ
れ構成されている。このように構成したネット2によれ
ば、遮光率が大きくなると共に、保温効果が大きくな
り、特に寒冷地において効果的である。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る植生
基体は、法面などに敷設した場合、ネットが敷設後所定
の期間内は所望の強度を維持させることができ、その間
法面はネットによって凍上やエロージョンが防止される
とともに、植生基体に付着させた植生種子が発芽して成
育し、所定の植物が繁茂するようになる頃までその強度
を維持し、植物が流亡することがなく法面はその全面に
わたって緑化される。一方、ネットは徐々にその強度が
低下し、徐々に分解され、細分化され、あるいは腐食さ
れることによって、ついには土に同化する。従って、従
来と異なり、プラスチック公害が促進されることなく、
緑化を推進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る植生基体の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】前記植生基体を用いて法面を緑化する工法を示
す断面図である。
【図3】本発明に係る植生基体の他の例を示す斜視図で
ある。
【図4】(A),(B)はそれぞれ、本発明で用いるネ
ットの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…植生基体、2…ネット、5…可溶性素材、7…植生
種子、8…水溶性糊剤、11, 12…可溶性シート。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットの一方の面に可溶性素材を貼着
    し、この可溶性素材の表面に植生種子を水溶性糊剤を用
    いて固着してなる緑化用植生基体において、前記ネット
    を腐食性繊維と合成繊維とよりなる混紡繊維で構成した
    ことを特徴とする緑化用植生基体。
  2. 【請求項2】 ネットの一方の面に可溶性素材を貼着
    し、この可溶性素材の表面に植生種子を水溶性糊剤を用
    いて固着してなる緑化用植生基体において、前記ネット
    を、高分子エマルジョンまたは水溶性ポリマーのうち少
    なくとも一方をビスコース溶液に内添してなる混繊レー
    ヨンで構成したことを特徴とする緑化用植生基体。
  3. 【請求項3】 ネットの一方の面に、植生種子を固着挟
    持した可溶性シートを貼着してなる緑化用植生基体にお
    いて、前記ネットを腐食性繊維と合成繊維とよりなる混
    紡繊維で構成したことを特徴とする緑化用植生基体。
  4. 【請求項4】 ネットの一方の面に、植生種子を固着挟
    持した可溶性シートを貼着してなる緑化用植生基体にお
    いて、前記ネットを、高分子エマルジョンまたは水溶性
    ポリマーのうち少なくとも一方をビスコース溶液に内添
    してなる混繊レーヨンで構成したことを特徴とする緑化
    用植生基体。
JP11841892A 1992-04-11 1992-04-11 緑化用植生基体 Expired - Lifetime JPH0753995B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6741544B1 (en) 1997-09-25 2004-05-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Disk drive apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6741544B1 (en) 1997-09-25 2004-05-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Disk drive apparatus
US7051346B2 (en) 1997-09-25 2006-05-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Disk drive apparatus having particular clamping device

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