JPH0625980U - 丼・皿等自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 料理を盛った丼・皿・トレー及び大壜等を扱
うため、機内で商品を安定よく収納し、衝撃を与えるこ
となく受け継ぎスムーズに搬送する自動販売機を得る。 【構成】 上下に設けた一対のスプロケットに無端チェ
ーンを張架し、本考案のホルダーを多数所定間隔に装着
し、それに商品を載せ販売指令に基づき、モーター駆動
で一ピッチずつ下降させ、下方で本考案のシューター
で、商品を出す。ホルダーは一部を開口した円弧状のフ
レームになっており、商品を安定よく収納する。シュー
ターはローラーコンベヤを用い、その一端をホルダーの
下降する通路中に入り込ませて設置し、ホルダーを摺り
抜けさせ、商品に衝撃を与えることなく受け継ぎスムー
ズに取出口へ搬送する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は主として料理を盛った丼・皿等を扱う自動販売機に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

従来の自動販売機はその作動時に機内で商品を移動さす方式のものでは、いづ れも棚が下方で、下降から上昇に転ずる際、傾くのを利用し商品を落下、転落、 滑落さす等の行程があり、例えば料理を盛った丼・皿等のように不安定で傾く支 障あり、重くて壊れ易いもの等は扱えなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記欠点を凡て解決し、自動販売機で料理を盛った丼・皿等を扱う為 商品を収納したままの姿勢でスムーズに取出口まで搬送することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上下に平行に設けられた軸に一対のプーリーを取り付け無端ベルトを張架し、 本考案の保持具を多数等間隔に装着し、それに商品を載せ販売指令に基づきモー ター駆動で一ピッチづつ除々に下降させ下方で本考案のシューターで受け継ぎ取 出口へ搬送するものである。

【０００５】 保持具は円弧状で弦の部分のないフレームでその中央部で外向きにＬ字型アー ムと軸で連結し、アームは垂直部の上部でベルトに固定すると共にフレームを制 御して下降時に水平に保つ。シューターはローラーコンベヤを用い保持具の下降 の直線行程の終点でフレームの通路内空間部に前面の開口部よりコンベヤを入り 込ませて前下り勾配に設置する。基本的には前面と中央部のない棚に、物品を載 せて下降させ、棚の真下で前面開口部より中央部に差し込み緩い勾配に設置した ローラーコンベヤで受け渡し安定した姿勢で搬送するものである。

【０００６】

【作用】

上記構成で保持具に丼を載せ除々に下降さすと、先ず丼はコンベヤ上に載って 止まり保持具だけがコンベヤの回りを摺り抜けた位置で止まるので、丼はフレー ムより自動的に開放され、同時に起こるコンベヤロールの自然回転により丼は前 方へ移動する。かくして丼は何の衝撃も受けずに略収納時のままの姿勢でスムー ズに取出口へ搬送される。

【０００７】

【実施例】

実施例を図面を参照して説明する。図１に示すように保持具のフレーム１は、 直径４ｍｍ位の鋼線を丼の外側中間部の周囲に沿い半周より大きめに曲げたもの で、ゴム管６を嵌める等して滑り止めとクッションを施す。その中央部で外向き に軸３を介してアーム２と連結する。アームはＬ字形で垂直部の上部でベルト５ に固定する。アームの他端は下方でベルトを押え、商品荷重によるベルトの蛇行 を軽減さす。アームとフレームを軸３で連結するのはフレームを折り曲げ後部を 上昇する際、かさを縮小さす為である。コンベヤの幅はフレームの開口部より小 さめにする。

【０００８】 応用例として保持具は商品の大小形状により多少変形する。例えば、円筒状・ 矩形の容器には２本爪のフォーク形がよい。又チェーンコンベヤ等の他の下降搬 送機構に組み込むこともできる。シューターはローラーコンベヤを水平に設置す る時は、駆動ローラーを用いるとよい。又、静置台としてもよい。

【０００９】

【考案の効果】

この保持具の商品収納原理は丼・皿等の逆円錐形・球面状・円筒状の両側面に 上向きと、相対する水平方向の力を働かせて固定するので非常に安定がよくベル トの動揺にも十分耐え得る。又丼の糸底等中央部を押し上げる格好で簡単に固定 が解けるので自動化に好適である。シューターとの接続が非常に良い。即ち商品 を真下からシューターに載せて受け渡しするのでその間に段差、落下等による衝 撃が生じず、姿勢を崩さずスムーズに移動できる収納搬送装置が得られる。従っ て料理を盛った丼・皿等を扱う自動販売機を提供することができる。

【提出日】平成５年２月２６日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】 【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は主として料理を盛った丼・皿等を扱う自動販売機の収納搬送装置に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の自動販売機はその作動時に機内で商品を移動さす方式のものでは、いづ れも棚が下方で、下降から上昇に転ずる際、傾くのを利用し商品を落下、転落、 滑落さす等の行程があり、例えば料理を盛った丼・皿等のように不安定で傾くと 支障あり、重くて壊れ易いもの等は扱えなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記欠点を凡て解決し、自動販売機で料理を盛った丼・皿・トレー及 び大壜 等を扱う為商品を収納したままの姿勢で衝撃を与えることなくスムーズに 取出口まで搬送することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上下に平行に一対の軸を設け各々にスプロケットを取り付けて無端チェーンを 張架し、ホルダーを多数所定間隔に装着し、それに商品を載せ販売指令に基づき モーター駆動で一ピッチづつ除々に下降させ下方で本考案のシューターで受け継 ぎ取出口へ搬送するものである。

【０００５】 ホルダーは半周よりやや大きい円弧状のフレームでその中央部より外向きにア ームの一端と軸で連結し、アームは他端を無端チェーンに装着すると共にフレー ムを制御して下降時に水平に保つ。シューターはローラーコンベヤを用いフレー ムの形に合わせ、その内部に一部が収まる大きさ、形にし、ホルダーの 下降の直 線行程の終点付近でフレームの通路内空間部にその開口部よりコンベヤの一端を 入り込ませ他端を低くして設置する。ホルダーとシューターとの設置状態は平行 になるものと直角になるものとがある。後者はフレームがローラーの間を通過出 来るようコンベヤの枠の一部を切除する 。基本的にはホルダーをシューターに上 から重ね下へ摺り抜けられるように組み合わせ、収納商品に段差・落下等の衝撃 を与えることなく受け継ぐものである。

【０００６】

【作用】

上記構成でホルダーに丼を載せ除々に下降さすと、先ず丼はコンベヤ上に載っ て止まりホルダーだけがコンベヤの周りを摺り抜けた位置で止まるので、丼はフ レームより自動的に開放され、同時に起こるコンベヤロールの自然回転により丼 は低い方へ移動する。かくして丼は何の衝撃も受けずに略収納時のままの姿勢で スムーズに取出口へ搬送される。ホルダーとコンベヤと直角に組み合わすと一台 のコンベヤで複数の機械を連ねることができ、加熱器等の接続に適す。

【０００７】

【実施例】

実施例を図面を参照して説明する。図１に示すようにホルダーのフレーム１は 直径５ｍｍ位の鋼線を丼の外側中間部の周りに沿い半周より長いめに曲げたもの でゴム管６を嵌める等して滑り止めとクッションを施す。その中央部で外向きに アーム２と軸３で連結する。アームは根元を無端チェーン５に装着する。アーム とフレームを軸３で連結して、フレームを吊り下げ後部を上昇する際、かさを縮 小さす。

【０００８】 応用例としてホルダーは、商品の大小或いは形状により多少変形する。図２に 示すようにフレームは、３×１２ｍｍ位の平鉄をＵ字形に曲げ、その２本の線を 丼の底に接するように形成し、丼の糸尻の両側を受ける。又、図３に示すように フレームはトレー等の矩形や壜類等の円筒状 には２本爪のフォーク形がよい。又 、大皿はＴ字形でもよい。この場合はコンベヤーを２台用いて、真ん中のフレー ムの両側に設置する。フレームの断面も商品に合わせ湾曲形、Ｌ字形、環状等に する。 又、ベルトコンベヤ等の他の下降搬送機構に組み込むこともできる。シュ ーターを水平に設置するきは、駆動ローラーやベルトコンベンヤを用いるとよい 。又、静置台としてもよい。

【０００９】

【考案の効果】

このホルダーの商品収納原理は丼・皿等の逆円錐形・球面状・円筒状の両側面 に上向きと、対向する水平方向の力を働かせて固定するので非常に安定がよくチ ェーン の動揺にも十分耐え不安定な高所にも安全にワンタッチで収納出来る。従 って、高所のスペースが有効に活用できる 。又丼の糸底等中央部を押し上げる格 好で簡単に固定が解けるので自動化に好適である。シューターとの接続が非常に 良い。即ち商品を真下からシューターに載せて受け渡しするのでその間に段差、 落下等による衝撃が生じず、姿勢を崩さずスムーズに移動できる収納搬送装置が 得られる。従って料理を盛った丼・皿等を扱う自動販売機を提供することができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】保持具とシューター及び無端ベルトの一部分の
平面図。

【図２】保持具とシューター及び無端ベルトの一部分の
側面図。

【図３】丼・皿等収納搬送装置を備えた自動販売機の内
部構造部の側面図。丼が収納されている。矢印は無端ベ
ルトの進行方向を示す。

【符号の説明】

１ フレーム ２ アーム ３ 軸 ４ ローラーコンベヤ ５ 無端ベルト ６ ゴム管 ７ 丼 ８ モーター駆動装置 ９ プーリー

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【手続補正書】

【提出日】平成５年２月２６日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】 明細書

【考案の名称】 丼・皿等自動販売機

【実用新案登録請求の範囲】

【図面の簡単な説明】

【図１】ホルダーとシューターが平行の配置を示す。ａ
は平面図、ｂは立面図、丼を収納中。

【図２】 ホルダーとシューターが直角の配置を示す。
ａは平面図、ｂは立面図、丼を収納中。

【図３】 フレームの斜視図。ａはトレー・壜用。ｂは
大皿用。

【図４】 本考案の自動販売機の内部構造部の立面図。
皿を収納中。矢印は無端チェーンの進行方向を示す。

【符号の説明】 １ フレーム ２ アーム ３ 軸 ４ ローラーコンベヤ ５ 無端チェーン ６ ゴム管 ７ 丼 ８ モーター駆動装置 ９ スプロケット １０ 皿

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下に設けた一対のプーリーに張架した
   無端ベルトに多数の棚を等間隔に装着し、販売指令に基
   づきモーター駆動で一ピッチづつ下降させ、下方に備え
   たシューターで商品を排出するエレベーター式自動販売
   機に於いて、前記棚に代わり保持具を用いる。該保持具
   は、円弧状で弦の部分が欠けたフレームでその中央部よ
   り外向きに軸を介してＬ字型のアームと連結され、前記
   シューターは、前記フレームの通路内空間部に先端部を
   入り込ませて設置したコンベヤから成ることを特徴とす
   る自動販売機の丼・皿等収納搬送装置。