JPH06259765A - 磁気記録媒体用クリーニングシート - Google Patents
磁気記録媒体用クリーニングシートInfo
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- JPH06259765A JPH06259765A JP6921593A JP6921593A JPH06259765A JP H06259765 A JPH06259765 A JP H06259765A JP 6921593 A JP6921593 A JP 6921593A JP 6921593 A JP6921593 A JP 6921593A JP H06259765 A JPH06259765 A JP H06259765A
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Abstract
した異物が詰りにくいクリーニングシートを提供するこ
と。 【構成】 通気度が80cc/cm2/sec以上の、極細繊維を
含む有孔不織布からなるクリーニングシートである。
Description
ングシートに関し、より詳しくは、磁気記録媒体を製造
する際に、磁気記録媒体表面に付着した磁性粉などの異
物を除去するクリーニングシートに関する。
は、磁気記録媒体の表面に付着している、磁気記録媒体
を切断或いは研磨した際に生じる磁性粉などの異物(以
下、異物という)が存在するため、図1に示すように、
クリーニング用のシート状物を磁気記録媒体に接触させ
たり、このシート状物と磁気記録媒体とを吸引したり、
このシート状物と磁気記録媒体に空気を吹きつけると同
時に吸引して、除去していた。
シート状物の表面が平滑であると、異物を磁気記録媒体
から除去しにくいばかりでなく、異物がシート状物の払
拭面にすぐに詰ってしまうため、使用寿命の短いもので
あった。そこで、このシート状物が小孔を有していれ
ば、使用寿命が短くなるという問題は解決されるが、異
物を磁気記録媒体から除去しにくいものであった。
解決するためになされたものであり、異物を磁気記録媒
体から除去しやすく、除去した異物が詰りにくいため使
用寿命の長いクリーニングシートを提供することを目的
とする。
/cm2/sec以上の、極細繊維を含む有孔不織布からなる磁
気記録媒体用クリーニングシート(以下、「クリーニン
グシート」という)である。なお、有孔不織布がレーヨ
ン繊維を含んでいると、磁気記録媒体と接触して、異物
などを除去する際に、静電気を発生しにくいため、磁気
記録媒体に悪影響を及ぼさない。
でいるため、磁気記録媒体から異物を除去しやすく、し
かも通気度が80cc/cm2/sec以上の有孔不織布であるた
め、除去した異物がクリーニングシートに詰りにくく、
使用寿命の長いものである。
デニール以下の極細繊維を含んでいる。この極細繊維は
機械的に分割して得られるものであっても良いし、化学
的に分割して得られるものであっても良いし、或いはマ
イクロスパンボンド法により得られるものであっても良
い。これらの中でも、機械的に分割して極細繊維を得る
場合には、製造上、有孔不織布が得やすい。以下、機械
的に分割して極細繊維を得る製造方法の一例をもとに、
説明する。
を生じる易分割性繊維としては、2種類以上の樹脂から
なり、例えば、一成分を他成分間に放射状に配した断面
形状をもつ菊花型繊維、或いは異なる成分を交互に層状
に積層した断面形状をもつバイメタル型繊維などがあ
り、これら樹脂の組み合わせとしては、例えば、ポリア
ミド系樹脂とポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂と
ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂とポリアクリ
ロニトリル系重合体樹脂、ポリエステル系樹脂とポリオ
レフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂とポリアクリロニ
トリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂とポリアクリロニ
トリル系重合体樹脂の組合せがある。これらの易分割性
繊維から得られる極細繊維は、鋭利な断面形状部分をも
つため、磁気記録媒体上の異物を除去しやすい。
であると、極細繊維による異物を除去する作用が不十分
となるため、20重量%以上であるのが好ましい。より
好ましくは30重量%以上、最も好ましくは40重量%
以上である。
すると、クリーニングシートの背骨のような働きをし
て、クリーニングシートの強度、寸法安定性がより高く
なる。例えば、レーヨン繊維のような再生繊維、絹、羊
毛のような動物繊維、アセテート繊維のような半合成繊
維、ナイロン繊維、ビニロン系繊維、アクリル系繊維、
ポリエステル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリ塩化
ビニル系繊維、ポリウレタン系繊維、ポリエチレン系繊
維、ポリプロピレン系繊維などの合成繊維を使用するこ
とができる。これらの中でも、レーヨン繊維は磁気記録
媒体と接触して異物を除去する際に、静電気を発生しに
くく、磁気記録媒体に悪影響を及ぼさないので好適に使
用することができる。
成した後に融着させれば、より形態安定性に優れたクリ
ーニングシートとなる。この熱融着性繊維は単一成分か
らなるものであっても良いし、2種類以上の樹脂成分か
らなるサイドバイサイド型、芯鞘型などの複合型のもの
であっても良いが、後者の場合、融着しない部分によ
り、強度が維持されるので、より好適に使用できる。な
お、極細繊維も融着させないように、熱融着性繊維の融
着成分の融点は、極細繊維の構成成分の中の最も低い融
点よりも、10℃以上低いのが好ましい。
例えば、6ナイロン/ポリエチレン、ポリプロピレン/
ポリエチレン、ポリプロピレン/エチレン−酢酸ビニル
共重合体、ポリエステル/ポリプロピレン、ポリエステ
ル/ポリエチレン、6ナイロン/66ナイロン、高融点
ポリエステル/低融点ポリエステル、高密度ポリエチレ
ン/低密度ポリエチレンなどの組み合わせがある。
%未満であるのが好ましい。80重量%を越えると、極
細繊維の割合が低下するため、異物を除去する作用が低
下するためである。より好ましくは70重量%以下、最
も好ましくは60重量%以下である。
な易分割性繊維、熱融着性繊維、或いは各種繊維をカー
ド法、エアレイ法、或いは湿式法などにより繊維ウエブ
を形成した後、易分割性繊維を機械的に分割し、小孔を
有するように繊維を再配列させると共に、繊維同士を絡
合させて得ることができる。
せる方法としては、例えば、ネットに載せた繊維ウエブ
に水流などの流体流を作用させる方法がある。この場
合、流体流によってネット上の易分割性繊維は分割し、
この分割した繊維及び他の繊維がネットの穴の部分に流
れ込むと同時に集積し、絡合するため、網状の小孔を有
する不織布が得られる。このように、本発明のクリーニ
ングシートは易分割性繊維が十分に分割しているため、
異物の除去が容易にできる。
の状態も変化するため、ネットとしては、繊維径が0.
3〜1.5mmの繊維を平織したネットの打込み本数が、
縦横とも2〜40本/cmであるのが好ましい。打込み本
数が40本/cmを越えると、得られる不織布の小孔が不
鮮明となり、結果的に80cc/cm2/sec以上の通気度が得
られないためであり、2本/cm未満であると、強度のな
い不織布となるためである。また、このネットの交点の
目ずれが少なく、形態安定性に優れていると、得られる
不織布の小孔が鮮明になり、80cc/cm2/sec以上の通気
度が得られやすい。
ー法などによりアクリル酸エステル系、エチレン−酢酸
ビニル共重合体系、ポリ酢酸ビニル系、ポリ塩化ビニル
系、合成ゴム系、ウレタン系、ポリエステル系などの合
成樹脂をバインダーとして付与したり、混綿した熱融着
性繊維を融着させれば、より形態安定性が良くなる。
度が80cc/cm2/sec以上である必要がある。80cc/cm2
/sec未満であると、除去した異物が不織布に詰まりやす
くて、効率的に除去できず、使用寿命が短くなるためで
ある。より好ましくは、85cc/cm2/sec以上、最も好ま
しくは90cc/cm2/sec以上である。なお、この通気度は
JIS-L-1018に規定されている、フラジール法に
よって測定した値である。
あるのが好ましい。目付が100g/m2を越えると、繊維
量が多くなり、通気度を前記範囲内とすることが困難に
なりやすいためである。より好ましくは、50g/m2以下
である。
ついて、図1をもとに説明すると、送り出しロール2か
ら送り出されたクリーニングシート1は磁気記録媒体5
と接触し、クリーニングシート中の極細繊維によって効
率的に異物を除去すると同時に、ダクト4を通して吸引
され、除去した異物はダクト4を通って除外される。な
お、本発明のクリーニングシート1は通気度が80cc/c
m2/sec以上であるため、この異物の除外を妨げず、詰り
にくい。次いで、このクリーニングシート1は巻き取り
ロール3に巻き取られるが、前記のように、異物が詰り
にくいので、巻き取りロール3の巻き取り速度を遅くす
ることができ、使用寿命が長くなる。
下の実施例に限定されるものではない。なお、通気度は
10個のサンプルの平均値である。
放射状に配した菊花型繊維断面をもつ、8分割可能な易
分割性繊維(繊度2デニール、繊維長38mm)を60重
量%と、レーヨン繊維(繊度1.5デニール、繊維長3
8mm)40重量%とをカーディングし、クロスレイヤー
により、交差するように配向した繊維ウエブを得た。こ
の繊維ウエブを、繊維径が0.75mmの繊維を平織し
た、打込み本数が縦横とも6本/cmのネット上に載置
し、水圧90kg/cm2の水流を作用させることにより、易
分割性繊維を分割、再配列しながら絡合させて、目付4
0g/m2、通気度157.1cc/cm2/secのクリーニングシ
ートを得た。
を、実施例1と同様に水流で処理した後、更に、繊維径
が0.15mmの繊維を平織した、打込み本数が縦横とも
40本/cmのネット上に載置し、水圧20kg/cm2の水流
を作用させて、目付40g/m2、通気度90.8cc/cm2/se
cのクリーニングシートを得た。
00重量%使用して、実施例1と同様にして繊維ウエブ
を得た。この繊維ウエブに、実施例2と同じ2度の水流
による処理を施して、目付40g/m2、通気度99.9cc/
cm2/secのクリーニングシートを得た。
/cm2とした以外は、実施例2と全く同様にして、目付6
0g/m2、通気度78.5cc/cm2/secのクリーニングシー
トを得た。
00重量%使用した以外は、比較例1と全く同様にし
て、目付60g/m2、通気度76.5cc/cm2/secのクリー
ニングシートを得た。
ン(株)製、KC-18)を使用したフィルター性能試験機
を用いて、室温20℃、湿度60%、0.01立方フィ
ート中における室内塵の通過率を測定した。この結果は
表1に示す。なお、測定した室内塵は0.5μm以上であ
り、磁性粉は約1.5μmといわれている。
ングシートは通過率に優れているため、磁気記録媒体か
ら除去した異物を速やかに通過させることができるの
で、使用寿命の長いものである。
を含んでいるため、磁気記録媒体から異物を除去しやす
く、しかも通気度が80cc/cm2/sec以上であるため、除
去した異物がクリーニングシートに詰りにくく、使用寿
命の長いものである。
図
Claims (2)
- 【請求項1】 通気度が80cc/cm2/sec以上の、極細繊
維を含む有孔不織布からなることを特徴とする磁気記録
媒体用クリーニングシート。 - 【請求項2】 有孔不織布がレーヨン繊維を含むことを
特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体用クリーニング
シート。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP06921593A JP3146443B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 磁気記録媒体用クリーニングシート |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH06259765A true JPH06259765A (ja) | 1994-09-16 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP3146443B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-04 JP JP06921593A patent/JP3146443B2/ja not_active Expired - Fee Related
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