JP3146443B2 - 磁気記録媒体用クリーニングシート - Google Patents

磁気記録媒体用クリーニングシート

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JP3146443B2
JP3146443B2 JP06921593A JP6921593A JP3146443B2 JP 3146443 B2 JP3146443 B2 JP 3146443B2 JP 06921593 A JP06921593 A JP 06921593A JP 6921593 A JP6921593 A JP 6921593A JP 3146443 B2 JP3146443 B2 JP 3146443B2
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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録媒体用クリーニ
ングシートに関し、より詳しくは、磁気記録媒体を製造
する際に、磁気記録媒体表面に付着した磁性粉などの異
物を除去するクリーニングシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、磁気記録媒体を製造する際に
は、磁気記録媒体の表面に付着している、磁気記録媒体
を切断或いは研磨した際に生じる磁性粉などの異物(以
下、異物という)が存在するため、図1に示すように、
クリーニング用のシート状物を磁気記録媒体に接触させ
たり、このシート状物と磁気記録媒体とを吸引したり、
このシート状物と磁気記録媒体に空気を吹きつけると同
時に吸引して、除去していた。
【0003】しかしながら、使用するクリーニング用の
シート状物の表面が平滑であると、異物を磁気記録媒体
から除去しにくいばかりでなく、異物がシート状物の払
拭面にすぐに詰ってしまうため、使用寿命の短いもので
あった。そこで、このシート状物が小孔を有していれ
ば、使用寿命が短くなるという問題は解決されるが、異
物を磁気記録媒体から除去しにくいものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
解決するためになされたものであり、異物を磁気記録媒
体から除去しやすく、除去した異物が詰りにくいため使
用寿命の長いクリーニングシートを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は通気度が80cc
/cm2/sec以上の、極細繊維を含む有孔不織布からなる磁
気記録媒体用クリーニングシート(以下、「クリーニン
グシート」という)である。なお、有孔不織布がレーヨ
ン繊維を含んでいると、磁気記録媒体と接触して、異物
などを除去する際に、静電気を発生しにくいため、磁気
記録媒体に悪影響を及ぼさない。
【0006】
【作用】本発明のクリーニングシートは極細繊維を含ん
でいるため、磁気記録媒体から異物を除去しやすく、し
かも通気度が80cc/cm2/sec以上の有孔不織布であるた
め、除去した異物がクリーニングシートに詰りにくく、
使用寿命の長いものである。
【0007】本発明のクリーニングシートは繊度0.5
デニール以下の極細繊維を含んでいる。この極細繊維は
機械的に分割して得られるものであっても良いし、化学
的に分割して得られるものであっても良い。これらの中
でも、機械的に分割して極細繊維を得る場合には、製造
上、有孔不織布が得やすい。以下、機械的に分割して極
細繊維を得る製造方法の一例をもとに、説明する。
【0008】この機械的に分割することにより極細繊維
を生じる易分割性繊維としては、2種類以上の樹脂から
なり、例えば、一成分を他成分間に放射状に配した断面
形状をもつ菊花型繊維、或いは異なる成分を交互に層状
に積層した断面形状をもつバイメタル型繊維などがあ
り、これら樹脂の組み合わせとしては、例えば、ポリア
ミド系樹脂とポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂と
ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂とポリアクリ
ロニトリル系重合体樹脂、ポリエステル系樹脂とポリオ
レフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂とポリアクリロニ
トリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂とポリアクリロニ
トリル系重合体樹脂の組合せがある。これらの易分割性
繊維から得られる極細繊維は、鋭利な断面形状部分をも
つため、磁気記録媒体上の異物を除去しやすい。
【0009】この極細繊維の構成比率が20重量%未満
であると、極細繊維による異物を除去する作用が不十分
となるため、20重量%以上であるのが好ましい。より
好ましくは30重量%以上、最も好ましくは40重量%
以上である。
【0010】この極細繊維以外に、より太い繊維を使用
すると、クリーニングシートの背骨のような働きをし
て、クリーニングシートの強度、寸法安定性がより高く
なる。例えば、レーヨン繊維のような再生繊維、絹、羊
毛のような動物繊維、アセテート繊維のような半合成繊
維、ナイロン繊維、ビニロン系繊維、アクリル系繊維、
ポリエステル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリ塩化
ビニル系繊維、ポリウレタン系繊維、ポリエチレン系繊
維、ポリプロピレン系繊維などの合成繊維を使用するこ
とができる。これらの中でも、レーヨン繊維は磁気記録
媒体と接触して異物を除去する際に、静電気を発生しに
くく、磁気記録媒体に悪影響を及ぼさないので好適に使
用することができる。
【0011】また、熱融着性繊維も混合して不織布を形
成した後に融着させれば、より形態安定性に優れたクリ
ーニングシートとなる。この熱融着性繊維は単一成分か
らなるものであっても良いし、2種類以上の樹脂成分か
らなるサイドバイサイド型、芯鞘型などの複合型のもの
であっても良いが、後者の場合、融着しない部分によ
り、強度が維持されるので、より好適に使用できる。な
お、極細繊維も融着させないように、熱融着性繊維の融
着成分の融点は、極細繊維の構成成分の中の最も低い融
点よりも、10℃以上低いのが好ましい。
【0012】この複合型の熱融着性繊維の成分として、
例えば、6ナイロン/ポリエチレン、ポリプロピレン/
ポリエチレン、ポリプロピレン/エチレン−酢酸ビニル
共重合体、ポリエステル/ポリプロピレン、ポリエステ
ル/ポリエチレン、6ナイロン/66ナイロン、高融点
ポリエステル/低融点ポリエステル、高密度ポリエチレ
ン/低密度ポリエチレンなどの組み合わせがある。
【0013】なお、熱融着性繊維の構成比率は80重量
%未満であるのが好ましい。80重量%を越えると、極
細繊維の割合が低下するため、異物を除去する作用が低
下するためである。より好ましくは70重量%以下、最
も好ましくは60重量%以下である。
【0014】本発明のクリーニングシートは前述のよう
な易分割性繊維、熱融着性繊維、或いは各種繊維をカー
ド法、エアレイ法、或いは湿式法などにより繊維ウエブ
を形成した後、易分割性繊維を機械的に分割し、小孔を
有するように繊維を再配列させると共に、繊維同士を絡
合させて得ることができる。
【0015】この小孔を有するように繊維同士を絡合さ
せる方法としては、例えば、ネットに載せた繊維ウエブ
に水流などの流体流を作用させる方法がある。この場
合、流体流によってネット上の易分割性繊維は分割し、
この分割した繊維及び他の繊維がネットの穴の部分に流
れ込むと同時に集積し、絡合するため、網状の小孔を有
する不織布が得られる。このように、本発明のクリーニ
ングシートは易分割性繊維が十分に分割しているため、
異物の除去が容易にできる。
【0016】なお、このネットによって得られる不織布
の状態も変化するため、ネットとしては、繊維径が0.
3〜1.5mmの繊維を平織したネットの打込み本数が、
縦横とも2〜40本/cmであるのが好ましい。打込み本
数が40本/cmを越えると、得られる不織布の小孔が不
鮮明となり、結果的に80cc/cm2/sec以上の通気度が得
られないためであり、2本/cm未満であると、強度のな
い不織布となるためである。また、このネットの交点の
目ずれが少なく、形態安定性に優れていると、得られる
不織布の小孔が鮮明になり、80cc/cm2/sec以上の通気
度が得られやすい。
【0017】このようにして得た有孔不織布に、スプレ
ー法などによりアクリル酸エステル系、エチレン−酢酸
ビニル共重合体系、ポリ酢酸ビニル系、ポリ塩化ビニル
系、合成ゴム系、ウレタン系、ポリエステル系などの合
成樹脂をバインダーとして付与したり、混綿した熱融着
性繊維を融着させれば、より形態安定性が良くなる。
【0018】このようにして得られる有孔不織布は通気
度が80cc/cm2/sec以上である必要がある。80cc/cm2
/sec未満であると、除去した異物が不織布に詰まりやす
くて、効率的に除去できず、使用寿命が短くなるためで
ある。より好ましくは、85cc/cm2/sec以上、最も好ま
しくは90cc/cm2/sec以上である。なお、この通気度は
JIS-L-1018に規定されている、フラジール法に
よって測定した値である。
【0019】この有孔不織布の目付は100g/m2以下で
あるのが好ましい。目付が100g/m2を越えると、繊維
量が多くなり、通気度を前記範囲内とすることが困難に
なりやすいためである。より好ましくは、50g/m2以下
である。
【0020】本発明のクリーニングシートの使用方法に
ついて、図1をもとに説明すると、送り出しロール2か
ら送り出されたクリーニングシート1は磁気記録媒体5
と接触し、クリーニングシート中の極細繊維によって効
率的に異物を除去すると同時に、ダクト4を通して吸引
され、除去した異物はダクト4を通って除外される。な
お、本発明のクリーニングシート1は通気度が80cc/c
m2/sec以上であるため、この異物の除外を妨げず、詰り
にくい。次いで、このクリーニングシート1は巻き取り
ロール3に巻き取られるが、前記のように、異物が詰り
にくいので、巻き取りロール3の巻き取り速度を遅くす
ることができ、使用寿命が長くなる。
【0021】以下に、本発明の実施例を記載するが、以
下の実施例に限定されるものではない。なお、通気度は
10個のサンプルの平均値である。
【0022】
【実施例】
(実施例1)ポリアミド成分をポリエステル成分の間に
放射状に配した菊花型繊維断面をもつ、8分割可能な易
分割性繊維(繊度2デニール、繊維長38mm)を60重
量%と、レーヨン繊維(繊度1.5デニール、繊維長3
8mm)40重量%とをカーディングし、クロスレイヤー
により、交差するように配向した繊維ウエブを得た。こ
の繊維ウエブを、繊維径が0.75mmの繊維を平織し
た、打込み本数が縦横とも6本/cmのネット上に載置
し、水圧90kg/cm2の水流を作用させることにより、易
分割性繊維を分割、再配列しながら絡合させて、目付4
0g/m2、通気度157.1cc/cm2/secのクリーニングシ
ートを得た。
【0023】(実施例2)実施例1と同じ繊維ウエブ
を、実施例1と同様に水流で処理した後、更に、繊維径
が0.15mmの繊維を平織した、打込み本数が縦横とも
40本/cmのネット上に載置し、水圧20kg/cm2の水流
を作用させて、目付40g/m2、通気度90.8cc/cm2/se
cのクリーニングシートを得た。
【0024】(実施例3)実施例1の易分割性繊維を1
00重量%使用して、実施例1と同様にして繊維ウエブ
を得た。この繊維ウエブに、実施例2と同じ2度の水流
による処理を施して、目付40g/m2、通気度99.9cc/
cm2/secのクリーニングシートを得た。
【0025】(比較例1)2度目の水流の水圧を50kg
/cm2とした以外は、実施例2と全く同様にして、目付6
0g/m2、通気度78.5cc/cm2/secのクリーニングシー
トを得た。
【0026】(比較例2)実施例1の易分割性繊維を1
00重量%使用した以外は、比較例1と全く同様にし
て、目付60g/m2、通気度76.5cc/cm2/secのクリー
ニングシートを得た。
【0027】(通過率測定)光散乱式粒子計数器(リオ
ン(株)製、KC-18)を使用したフィルター性能試験機
を用いて、室温20℃、湿度60%、0.01立方フィ
ート中における室内塵の通過率を測定した。この結果は
表1に示す。なお、測定した室内塵は0.5μm以上であ
り、磁性粉は約1.5μmといわれている。
【0028】
【表1】
【0029】表1からわかるように、本発明のクリーニ
ングシートは通過率に優れているため、磁気記録媒体か
ら除去した異物を速やかに通過させることができるの
で、使用寿命の長いものである。
【0030】
【発明の効果】本発明のクリーニングシートは極細繊維
を含んでいるため、磁気記録媒体から異物を除去しやす
く、しかも通気度が80cc/cm2/sec以上であるため、除
去した異物がクリーニングシートに詰りにくく、使用寿
命の長いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリーニングシートの使用状態を表す
【符号の説明】 1 クリーニングシート 2 送り出しロール 3 巻き取りロール 4 ダクト 5 磁気記録媒体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気度が80cc/cm2/sec以上の、極細繊
    維を含む有孔不織布からなることを特徴とする磁気記録
    媒体用クリーニングシート。
  2. 【請求項2】 有孔不織布がレーヨン繊維を含むことを
    特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体用クリーニング
    シート。
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