JPH06258496A - 放射性廃棄物収納容器用放射能濃度測定装置 - Google Patents
放射性廃棄物収納容器用放射能濃度測定装置Info
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- JPH06258496A JPH06258496A JP4410793A JP4410793A JPH06258496A JP H06258496 A JPH06258496 A JP H06258496A JP 4410793 A JP4410793 A JP 4410793A JP 4410793 A JP4410793 A JP 4410793A JP H06258496 A JPH06258496 A JP H06258496A
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Abstract
の放射能濃度を精度よく正確に測定できる放射性廃棄物
収納容器用放射能濃度測定装置を提供する。 【構成】本測定装置は、コリメータ28,29を備えた
Ge検出器27および複数の放射線強度検出器26を放
射性廃棄物収納容器21の外部に、この容器21に対し
相対的に回転かつ昇降自在に配置し、検出器26は、高
さ方向に一定長さの仮想セグメント単位でかつ回転方向
に所要角度単位毎に放射線計数率信号を検出する。重量
測定装置を設け、求められた正味重量と放射線計数率信
号から放射能充填領域の容積を一定と仮定して放射能充
填領域の平均密度を演算する計算機37を設ける。この
計算機37で、容器21内の物質のγ線の吸収補正計算
を行なって容器21の仮想セグメント内の放射能量を算
出し、算出放射能量を積算して容器21内の放射能量を
求める。
Description
内の放射能濃度を測定する放射能濃度測定装置に係り、
特に埋設処分される放射性廃棄物の埋設後の安全性の見
地から要求される放射性廃棄物収納容器用放射能濃度測
定装置に関する。
測定する放射性廃棄物収納容器用放射能濃度測定装置に
は図12に示すものがある。この放射能濃度測定装置1
は、放射性廃棄物収納容器としてのドラム缶2を移動台
車3の昇降台4に形成されたターンテーブル5上に設置
し、γ線エネルギスペクトルを測定する1台のGe検出
器6で外部からドラム缶2全体をスパイラル状に相対的
に走査し、このGe検出器6でγ線エネルギスペクトル
の測定を行なっている。符号7はコリメータである。
ペクトルを解析することによって放射性廃棄物に固有な
γ線の光電ピーク計数率を求め、この光電ピーク計数率
に(重量測定結果および放射能の充填領域の容積を既知
として除して得られる)平均密度の関数として放射能換
算係数を乗ずることにより核種別放射能に換算する方式
であり、この方式により核種別放射能濃度を測定するこ
とができる。
定装置は、セメント固化体、アスファルト固化体、プラ
スチック固化体等の密度(充填密度)および放射能とも
に均質に近いものの測定に適用される方法である。
3に示すものも知られている。この放射能濃度測定装置
1Aは、照射γ線線源10による透過γ線によるCT
(Com-puted Tomography)技術を応用し、密度分布、放
射能分布を放射性廃棄物収納容器断面方向に同一メッシ
ュで求め、γ線の自己吸収を補正する方式である(文献
Nuclear Technology 1992年 12月号、特許18861
415号参照)。なお、符号11は照射γ線線源用遮蔽
体、符号12はNaI検出器である。
定期検査時等に発生する配管等を200リットルのドラ
ム缶2に充填した雑固体廃棄物に適用可能な方法として
知られている。
14に示すように放射性廃棄物収納容器としての200
リットルドラム缶2を高さ方向に複数の仮想セグメント
単位に区分し、ドラム缶2を挟んで、図13に示すよう
に、対向位置に置かれたCs−137照射γ線線源10
および5台のNaI検出器12を用いて回転方向にγ線
減衰一定角度毎に測定することによりドラム缶水平断面
方向の密度分布を例えば10×10メッシュで求め、さ
らに照射γ線線源10をドラム缶2内の収納位置に設定
し同一の仮想セグメントの放射線強度をNaI検出器1
2により外部から一定角度毎にスキャニングすることに
より放射能分布を例えば10×10メッシュで求める。
そして、両者の情報から同一仮想セグメントで測定され
るGe検出器6のγ線エネルギスペクトルから得られる
光電ピーク計数率の放射能換算係数を算出するものであ
る。
物である雑固体廃棄物の処分においては処分時の安全性
確保の観点から放射性廃棄物収納容器内へ固定化が要求
される。
としては、(1)可燃物を一旦焼却後、セメント等で混
練し、ドラム缶内に充填したもの等のように比較的密度
および放射能濃度ともに均質に近いもの、(2)細密破
砕後同様にセメントで混練したもの等のように放射能の
遍在が予想されるが密度については比較的均質に近いも
の、(3)図7に示すように金属を溶融し一定形状のキ
ャニスタ容器に入れ冷却後、キャニスタ容器ごとドラム
缶に入れ空隙部をモルタル充填したもの等、放射能充填
領域の内部では比較的密度の均一性が良好であるがキャ
ニスタ容器内に一定の構造を有するもの、(4)金属を
そのままモルタル充填固化したもので密度的に局部を除
き比較的に均一に近いものの放射能的には不均一なもの
に分類される。
態の雑固体に比べて充填密度が高いことが特徴である。
るいは放射能のいずれについても不均一である場合の放
射能濃度測定対策としとて従来の照射γ線線源およびC
T技術を用いた放射能濃度測定方式がある。この測定方
式を雑固体廃棄物の処分時に発生する放射性廃棄物を含
む収納容器の放射能測定に適用する場合については、以
下のような問題点があった。
行なった場合、廃棄物の密度が高くなってしまい、照射
γ線線源として透過度が強く、また収容容器内の放射性
物質の放射能強度が高い場合、透過γ線の減衰が大き
く、収納容器内で発生するγ線との区別ができなくな
る。透過γ線と発生γ線とを区別するためには、強度の
強い照射γ線線源を用いる必要があり、法律、輸送上の
制約だけでなく、遮蔽の大型化の問題、被曝上の問題等
が生じるおそれがあるため、適用が制約される問題点が
あった。
缶全体を外部からGe検出器でγ線測定し内部の構造が
一定であると仮定して重量測定値から収納容器全体の平
均密度を求め、γ線吸収補正計算を行なう従来の放射能
濃度測定方式は、密度が高くかつ密度あるいは放射能の
遍在のおそれがある場合には測定精度が悪くなるおそれ
がある。
として換算係数を求めた場合、200リットルドラム缶
中心からの位置の変動により比較的透過率の高いCo−
60のγ線の場合にも図15に示すように極端な過小あ
るいは過大評価を生ずるおそれがある。
放射能がほぼ均一と見做される放射性廃棄物を収納した
もの((1)のケース)に適用した場合には比較的良好
な精度で測定が可能であり、かつきわめて構成が単純な
ためコスト、保守等の観点から利点を有している。
を(3)に分類される放射性廃棄物容器内部に構造を有
する廃棄物に適用する場合には金属層あるいはガラス層
内の密度あるいは放射能は比較的均質でるあるが高さ方
向により密度あるいは核種組成が極端に違うため、Ge
検出器のドラム缶全体の測定を測定したγ線エネルギス
ペクトルに対して重量から求められる平均密度から一括
した換算係数を一律に乗ずる方法では測定精度が悪くな
る。
たもので、放射能濃度分布の如何に拘らず、放射性廃棄
物の放射能濃度を精度よく正確に測定できる放射性廃棄
物収納容器用放射能濃度測定装置を提供することを目的
とする。
性廃棄物収納容器内の放射線強度が高い場合にも適用可
能で放射性廃棄物の放射能濃度を精度よく測定できる放
射性廃棄物収納容器用放射能濃度測定装置を提供するこ
とにある。
等の照射放射線源を用いなくても、また照射放射線源を
用いた場合でも非常に弱い強度の照射放射線により放射
性廃棄物の放射能濃度を充分かつ精度よく測定できる放
射性廃棄物収納容器用放射能濃度測定装置を提供するこ
とにある。
物収納容器用放射能濃度測定装置は、上述した課題を解
決するために、請求項1に記載したように、垂直方向の
視野を絞るコリメータを備えたGe検出器および複数の
放射線強度検出器を放射性廃棄物収納容器の外部に、こ
の放射性廃棄物収納容器に対し相対的に回転かつ昇降自
在に配置し、上記放射線強度検出器は、放射性廃棄物収
納容器の高さ方向に一定長さの仮想セグメント単位でか
つ回転方向に所要角度単位毎に放射線計数率信号を検出
する一方、前記放射性廃棄物収納容器に充填された、放
射能充填領域の放射性廃棄物の正味重量を測定する重量
測定装置を設け、求められた正味重量と前記放射線計数
率信号から放射能充填領域の容積を一定と仮定して放射
能充填領域の平均密度を演算する計算機を設け、この計
算機は、放射能充填領域の平均密度から放射性廃棄物容
器の水平断面方向の放射能の相対的強度分布を求め、さ
らに求められた放射能の相対的強度分布および放射能充
填領域の平均密度を用い、放射性廃棄物収納容器の高さ
方向に一定間隔毎に得られるGe検出器のγ線エネルギ
スペクトルから放射性廃棄物収納容器内の物質のγ線の
吸収補正計算を行なって放射性廃棄物収納容器の仮想セ
グメント内の放射能量を算出し、算出放射能量を積算し
て放射性廃棄物収納容器内の放射能量を求めるように設
定したものである。
発明に係る放射性廃棄物収納容器用放射能濃度測定装置
は、請求項2に記載したように、放射性廃棄物収納容器
内に内部容器を収納し、この内部容器に高さ方向にガラ
ス層と金属層の2層構造をなす溶融固化体を放射性廃棄
物として充填させたものにおいて、放射性廃棄物収納容
器の全重量を測定する重量測定装置を設け、この全重量
測定値から金属層の充填高さを次式
高さ方向に対して一定長さの仮想セグメントが、内部容
器、ガラス層−金属層境界部の下部、境界部上部あるい
は放射性廃棄物の充填高さの上部にあるか否かによっ
て、水平方向の区分および密度の指定を行なって区分さ
れた仮想セグメント内の平均密度を計算機で求める一
方、この計算機は、仮想セグメント内の平均密度から放
射性廃棄物収納容器の水平断面方向の放射能の相対的強
度分布を求め、さらに求められた放射能の相対的強度分
布および仮想セグメント内の平均密度とを用い、仮想セ
グメント毎に得られるGe検出器のγ線エネルギスペク
トルにより放射性廃棄物収納容器内の物質によるγ線の
吸収補正計算を行なって放射性廃棄物収納容器の仮想セ
グメント内の放射能量を算出し、算出放射能量を積算し
て放射性廃棄物収納容器内の放射能量を求めるように設
定したものである。
器用放射能濃度測定装置は、上述した課題を解決するた
めに、請求項3に記載したように、放射性廃棄物収納容
器内に内部容器を収容し、この内部容器に高さ方向にガ
ラス層と金属層の2層構造をなす溶融固化体を放射性廃
棄物として充填させたものにおいて、垂直方向の視野を
絞るコリメータを備えたGe検出器を放射性廃棄物収納
容器の外部に、相対的に回転かつ昇降自在に配置し、前
記Ge検出器は、放射性廃棄物収納容器の高さ方向に一
定長さの仮想セグメント単位でγ線エネルギスペクトル
情報を検出する一方、溶融時における溶融金属およびガ
ラス間の核種分配の違いによりCs−137がガラス層
に選択的に分配されることを利用してCs−137に相
当するγ線光電ピークの有無によりガラス層および金属
層の密度で仮想セグメントの内部容器内の密度を代表さ
せる計算機を設ける一方、この計算機は、内部容器およ
び空隙充填材等の存在による放射性廃棄物収納容器の内
部構造を仮想セグメントの高さに応じて考慮し、Ge検
出器で検出されたγ線エネルギスペクトルを利用して各
仮想セグメント単位でγ線の吸収性計算を行なって仮想
セグメント内の放射能量を算出し、算出放射能量を積算
して放射性廃棄物収納容器内の放射能量を求めるように
設定したものである。
置は、放射性廃棄物収納容器の高さ方向に一定間隔で仮
想的に分割した仮想セグメント単位で放射性廃棄物機能
容器の水平断面方向の放射能分布およびGe検出器によ
るγ線エネルギスペクトルを測定し、測定された放射能
分布を用い、放射性廃棄物収納容器の高さ方向の一定間
隔位置で個々に水平断面方向にγ線がGe検出器に到達
するまでの減衰計算を行なうことにより放射性廃棄物収
納容器内部で発生したγ線が受ける減衰補正を行ない、
Ge検出器のデータから上記仮想セグメント単位の放射
能量の演算を行ない、その合計値として廃棄物収納容器
全体の正確な放射能量を可能とするものである。
分布を測定することなく、放射性廃棄物の性状に応じ、
重量測定値、受動的に測定される放射線の高さ方向の変
化または照射γ線線源を密度分布測定に用いる従来の方
式に比べ強度の低い照射γ線線源を用い放射性廃棄物収
納容器の高さ方向の変化から充填境界部を求めることに
より仮想セグメント単位の平均密度を用いることに特徴
がある。このため、従来の照射線源およびCT技術を用
いた方法に比べ照射線源が不要となったり、または使用
する照射線源の強度を少なくすることが可能となる。
放射能濃度測定装置の一実施例について添付図面を参照
して説明する。
用放射能濃度測定装置20の一例を示すもので、例えば
200リットルのドラム缶のような円筒形の放射性廃棄
物収納容器21を測定対象とする例を示すものである。
22の昇降台23に設けられたターンテーブル24上に
放射性廃棄物収納容器21が設置される。移動台車22
はレール25上を走行自在に支持される一方、放射性廃
棄物収納容器21の周りには複数台の放射線強度検出器
26およびGe検出器27が放射性廃棄物収納容器21
の外部にかつほぼ同一平面上に設置される。放射線強度
検出器26としてNaI検出器、CsI検出器等が用い
られ、この放射線強度検出器26の前面に矩形の開口部
を有するコリメータ28が配置され、このコリメータ2
8で垂直方向の視野を絞っている。
棄物収納容器21の高さ方向に絞り込みを行なったコリ
メータ29が配置される。Ge検出器27および放射線
強度検出器26は、コリメータ28,29により視野が
高さ方向に制限され放射性廃棄物収納容器21としての
ドラム缶を高さ方向に薄い仮想セグメントに分割して測
定し得るようになっている(図14参照)。
検出器高さ方向の視野は仮想的な分割数の程度に応じて
図14に示す仮想セグメント13毎にコリメータ28,
29にて絞り、ほぼ同一の長さとするのが望ましく、通
常、ドラム缶の中心位置で例えば10cm程度とする。測
定対象容器である放射性廃棄物収納容器21はターンテ
ーブル24により回転しながら昇降台23の昇降作用に
より一定速度で昇降を行なうか、上記仮想セグメント1
3の高さに応じてステップ状に上昇しその後回転する間
欠的動作を行なってもよい。回転方向には図2(A)お
よび(B)に示すように回転位置方向検出器30により
一定角度毎に、また、上昇方向には仮想的な分割数に応
じた一定間隔の高さ方向位置検出器31からの位置検出
信号が出力される。
からの放射線計数率情報は線形増幅器33および波高弁
別器34を通り、多重チャンネルスケーラ35に供給さ
れ、放射性廃棄物収納容器21の高さ方向および回転方
向の位置に対応した一定時間毎のチャンネル計数率情報
として収納される。計数開始および計数終了は、ターン
テーブル24の昇降機構に付属した高さ方向位置検出器
(リミットスイッチ)31からの信号により計算機37
を通じて行なわれる。計測終了後、多重カウンタスケー
ラ35からの出力情報は、インタフェースバス38を通
じて計算機37に取り込まれ、放射能分布情報として解
析処理される。符号39は高圧電源である。
移動台車22や昇降台23、計数機37等の作動制御を
行なう制御パネルである。符号41は照射放射線線源と
しての照射γ線線源であり、符号42は照射γ線線源用
遮蔽体である。
幅器33およびAD変換器45によりデジタル信号に変
換され(高さ方向の位置信号に応じて分割される仮想的
な仮想セグメントに対応し)、波高分布スペクトルとし
てプロセスメモリ46に一旦取り込まれた後、インタフ
ェースバス38を通じて計算機37へ取り込まれる。
想セグメント13の断面に相当する放射能の充填領域の
密度については図2で示したようにターンテーブル24
下部に設置された重量測定装置としてのロードセル48
による容器重量測定結果を用いて計算される。この際、
放射能充填領域の容積の情報が必要なため実際の対象の
性状に応じて以下に示すような種々の方式が適用され
る。
と想定されるものについてはロードセル48からの重量
情報のみを用い、内部容器等に収納しない構造のものに
ついては予め与えられた空容器の重量を引き去ることに
より正味の内容物重量(正味重量)に換算し、充填境界
高さを一定として得られる放射性廃棄物収納容器内容積
で除すことにより放射能の充填領域の平均密度が図3に
示す計算機37により求められる。
密度から放射性廃棄物収納容器21の水平断面方向の放
射能の相対的強度分布を求める。上記計算機37は求め
られた放射能の相対的強度分布および放射能充填領域の
平均密度を用い、さらに放射性廃棄物の高さ方向に一定
間隔毎に得られるGe検出器のγ線エネルギスペクトル
分析により放射性廃棄物収納容器21内の放射性物質の
γ線の吸収補正計算を行なって、放射性廃棄物収納容器
21内の仮想セグメント内の放射線量を算出する。
各仮想セグメント13毎に積算して放射性廃棄物収納容
器内の総放射線量を求める。この総放射線量により放射
性廃棄物の容積とから放射能の濃度を求めることができ
る。
いては、正味重量から求められる平均密度を用いて仮想
セグメント内の密度として代表させる代りに、放射線強
度検出器26あるいはGe検出器27のうち少なくとも
1つの検出器により放射性廃棄物収納容器21側面の高
さ移動方向の放射線計数率信号の高さ方向の変化を求
め、こ結果から放射能を含有する領域の充填高さを求め
収納容器21の内面積の積から放射能の充填領域の容積
を求め、除することにより放射能の充填領域の平均密度
を算出し仮想セグメントが充填高さの下部または上部に
あるかによって平均密度または空隙で代表するようにし
てもよい。
用放射能濃度測定装置の第2実施例を示すものである。
20Aは、図1で示した放射能濃度測定装置20に、外
部放射能照射線源として照射γ線線源41を加設したも
ので、他の構成は実質的に異ならないので、同一符号を
付して説明を省略する。
で覆われており、放射性廃棄物収納容器21を中にして
放射線強度検出器26またはGe検出器27と対向して
設置される。放射線強度検出器26で検出された検出信
号は図3に示すように線形増幅器33および波高弁別器
34を経て多重チャンネルスケーラ(多重カウンタスケ
ーラ)35に送られ、続いてこの多重チャンネルスケー
ラ35から計算機37に取り込まれる。
23の昇降駆動により放射線強度検出器26(Ge検出
器27)に対して相対的に移動させ、測定される放射性
廃棄物収納容器21側面に沿う高さ方向の透過放射線で
ある透過γ線の変化から放射性廃棄物の充填境界が解析
され、重量データから平均密度が計算される。
界高さを求める代りとして、Ge検出器27または放射
線強度検出器26の出力を高さ方向に取得し、溶融金属
およびガラス間の密度差、材質差による境界での放射線
強度分布の差から両者の境界高さを求め、仮想セグメン
トが境界高さの上面あるいは下面にあるかによってそれ
ぞれガラスおよび金属の密度で代表させるようにしても
よい。
をCs−138の662KeV相当エネルギ領域および
Co−60の1173KeVまたは1332KeV相当
エネルギ領域にエネルギ弁別し、それぞれの放射線の強
度情報を放射性廃棄物収納容器21の高さ方向に取得
し、溶融金属およびガラス間の溶融時の核種組成の違い
によるCs−137およびCo−60の核種組成の違い
による放射線強度の相対的変化から境界高さを求め、仮
想セグメント13が境界高さの上面あるいは下面にある
かによってそれぞれガラスおよび金属の密度で内部容器
の内側の密度を代表させるようにしてもよい。
核種分配の違いによりCs−137が選択的にガラス層
に分配されることを利用しGe検出器27のγ線エネル
ギスペクトル出力からCs−137の662KeVに相
当するγ線光電ピークの有無によりそれぞれガラス層お
よび金属層の密度で仮想セグメントの内容器の内側の密
度を代表さるようにしてもよい。
棄物収納容器21を挟んで放射線強度検出器26と対向
位置に設置し、透過γ線の強度変化を高さ方向に取得し
境界を求め、仮想セグメント13がこの境界高さの上面
あるいは下面にあるかによってそれぞれガラスおよび金
属の密度で代表させるようにしてもよく、また、照射γ
線線源41を放射性廃棄物収納容器21を挟んで少なく
とも1台の放射線強度検出器26と対向位置に設置し、
透過γ線の減弱率から算出される仮想セグメントの平均
密度で代表させるようにしてもよい。
測定装置の第3実施例であり、この放射能濃度測定装置
は放射性廃棄物収納容器21内に溶融固化体が多層状に
収納される場合に適用される回路例を示す。
器27あるいは放射線強度検出器26のいずれか1台の
増幅器33からの出力信号を2台の波高分析器によりC
s−137およびCo−60のエネルギ領域に相当する
信号として2系統の多重カウンタスケーラ35を通じて
計算機37に入力する。
びガラス層の溶融固化体が放射性廃棄物しとて収納され
る場合、金属層においてはC0−60が多く、またガラ
ス層についてはCs−137が主成分であるため、両者
の溶融固化体の放射線計数率の高さ方向の変化からガラ
ス層上面、ガラス層−金属層の境界位置が判定できる。
境界位置の上面あるいは下面に金属層あるいはガラス層
があるか否かによって仮想セグメント13内の放射能分
布および放射能量の算出に必要な仮想セグメント13内
の平均密度をそれぞれの材質で代表させる。
γ線エネルギスペクトル情報を用い、各仮想セグメント
13でCs−137およびCo−60の光電ピークが検
出されたか否かの判定を計算機37で行ない、Cs−1
37の光電ピークが検出された場合にはガラス層、後者
Co−60の光電ピークが検出された場合には金属層の
密度で代表させる方法も可能である。
と駆動機構の単純な構成をしており、Ge検出器27の
高さ方向のみを高さ方向位置検出器31により測定し、
位置検出信号と同期させる形で高さ方向に一定間隔の仮
想セグメント単位でγ線エネルギスペクトルを測定し、
Cs−137およびCo−60の光電ピークが検出され
たか否かの判定を計算機37で行ない、Cs−137の
光電ピークが検出された場合には放射性廃棄物収納容器
21のガラス層、Co−60の光電ピークが検出された
場合には金属層に相当する断面を測定していると判定す
る。さらにCs−137およびCo−60の光電ピーク
計数率に図8および図9に示す放射性廃棄物収納容器2
1の水平断面のγ線吸収および各層での自己吸収を考慮
した異なる換算係数を乗ずることにより仮想セグメント
単位の放射能量を求めることができる。
測定装置の作用を説明する。
定装置は、放射性廃棄物の密度は高いが処理の結果放射
性廃棄物の内部が比較的均質で不均一な放射能分布を持
つ試料についても従来のCT技術を応用した測定法を適
用可能にしようとするものである。このため、照射γ線
線源41および複数の放射線強度検出器26による透過
率測定による仮想セグメント単位の密度分布の測定の代
りとして放射性廃棄物収納容器21中の放射性廃棄物の
仮想セグメント単位の平均密度を放射性廃棄物の性状に
応じて測定評価し、放射能分布および放射能定量評価に
用いる。仮想セグメント単位の平均密度を求める方法は
放射性廃棄物の製造過程、種類などの事前情報から種々
の方法を組み合せて行なう。
質差の内部構造を有しない放射性廃棄物収納容器21に
ついては、図1に示すように、放射性廃棄物収納容器2
1の放射能濃度測定装置20に付属、あるいは別途測定
した重量測定装置であるロードセル48(図2参照)か
らの重量情報から放射性廃棄物収納容器21の重量を差
し引き、放射能を含有する領域の正味重量を求め、放射
能の充填領域の容積を一定と仮定し、計算機37にて正
味重量を容積で除することにより放射能の充填領域の平
均密度(評価密度)を算出する手法(下式)を適用す
る。仮想セグメント単位の平均密度はいずれの場所でも
一定とする。
の高さが変化する場合には放射性廃棄物機能容器21側
面方向に放射線強度変化を測定することにより放射線計
数率信号の高さ方向の変化および外部照射線源からの透
過γ線の強度変化から放射能を含有する領域の充填高さ
を求め、この充填高さに放射性廃棄物収納容器21の内
面積の積から放射能の充填領域を求め、固化体条件の正
味重量を放射能充填領域の容積で除することにより放射
能の充填領域の平均密度を算出する手法を適用する。
ントについては平均密度を算出する手法を使用し、充填
領域の上部の仮想セグメントでは密度を0とする。な
お、外部照射線線源41については上部の空隙部を検出
すれば良いため、放射性廃棄物の密度に依存せず比較的
数量の低いもので充分である。
(ガラス層:a層、金属層:b層)の層状の内部構造を
有する溶融金属を含有した図7に示す放射性廃棄物収納
容器について充填高さlおよびキャニスタとしての内部
容器50の廃棄物の充填高さtがいずれも一定に管理さ
れていたり、あるいは製造時に測定されている場合には
重量測定装置で測定される全体重量を用い、耐火性セラ
ミック容器の内断面積、放射性廃棄物収納容器21内容
積、キャニスタ容器50重量、金属層b層およびガラス
層a層の密度、といった既知の量を用い金属層bおよび
ガラス層aのそれぞれの放射能充填領域境界高さを下記
に示す式で求めることができる。
上下関係により図8および図9(A)および(B)に示
すような密度の異なる同心円状の密度を放射能分布評価
上のメッシュに面積を考慮し割り振り放射能分布評価の
ための入力データとする。
lが未知の場合には、外部照射線源41の透過により求
めることが可能である。
高さtについてはGe検出器27または放射線強度検出
器26の出力分布を高さ方向に取得し、図10に示すよ
うに溶融金属層bおよびガラス層a間の密度差、材質差
による境界での放射線強度分布の差が両者の境界を求
め、キャニスタ容器50の内容積、金属の理論密度、全
体重量、キャニスタ容器50重量等を考慮して金属層b
およびガラス層aのそれぞれの放射能充填領域境界高さ
を求めることが可能である。
bにそれぞれ高エネルギγ線を発生するCs−137お
よびCo−60が選択的に濃縮されることからGe検出
器27または放射線強度検出器26のγ線出力をCs−
137の相当領域およびCo−60の相当領域にエネル
ギ弁別しそれぞれのγ線エネルギスペクトルの強度情報
を放射性廃棄物収納容器21の高さ方向に取得し、放射
線強度の相対的変化から金属層bとガラス層aの境界を
求める手法も同様に適用可能である。
向に密度差が生じることから照射γ線線源41を放射性
廃棄物収納容器21を挟んで放射線強度検出器26と同
様に適用し得る。この測定手法については高さ方向の透
過強度を測定すればよいため、回転方向に一定角度毎に
測定ず必要な照射γ線線源41とCT技術を用いた測定
法に比べ測定時間を長くとれる関係で線源強度は低いも
ので充分使用可能である。
ト平均密度の測定評価結果を用い、下記に述べる方法で
種々の密度を測定する放射性廃棄物収納容器21の外部
にGe検出器27および複数台の放射線強度検出器26
を配置しそれぞれの検出器前面におかれた垂直方向に絞
り込みを行なったコリメータ28,29により測定対象
を仮想的に複数の仮想セグメントに分割しさらに各仮想
セグメント単位で回転方向に一定角度おきの強度情報を
得、放射性廃棄物収納容器21の断面方向の放射能分布
を求める。
置におけるk番目の放射線強度検出器26の計数率Ck
θより以下の式に基づいて解析を行なう。
ijは密度の分布およびγ線の吸収考慮した幾何学的重み
である。メッシュ(i,j)に関わる合計は放射線強度
検出器26のコリメータ28の開口部からの視野Vk θ
に入るものの全てとする。
分布ρijの関数として次式で計算される。
26を見込む幾何学的重みである。メッシュ(k,m)
はメッシュ(i,j)とコリメータ28の間にある全て
のメッシュを表わす。Tkmはメッシュ(k,m)の横断
距離であり、μkmはメッシュ(k,m)内のγ線の線吸
収係数であり、メッシュ内の密度分布と放射性廃棄物に
対するγ線の質量吸収係数の積であり、γ線のエネルギ
に依存する。
ことにより求められるが厳密にはγ線の透過度補正によ
り放射能分布と同一のメッシュで密度分布を求める必要
がある。しかしながら、放射性廃棄物収納容器21内の
放射性廃棄物の性状によりほぼ均質と考えられる場合に
は、平均密度の一定値として解くことが可能である。
方向および半径方向に構造を有するものについては各断
面において既知の同心円状構造となり各仮想セグメント
単位で廃棄物の充填部については放射性廃棄物上面位置
(a)、溶融金属層bとガラス層aとの境界位置に対す
る上部または下部に仮想セグメントが相当するか否かの
如何によって空隙充填物、金属またはガラスの密度を入
力する。
Eなるγ線を放出する特定核種の放射能Aを求めるには
Ge検出器27により各仮想セグメント単位で得られる
γ線のあるエネルギEに相当する光電ピーク計数率cか
ら放射能量を求める場合には次式に示すように仮想セグ
メント内が均質であるとして平均密度ρから計算される
均質の仮想セグメントに対する換算係数R(ρ,E)に
放射性廃棄物収納容器21内の放射性廃棄物によるγ線
吸収補正計算を行ない、放射能の分布a(x,y)を考
慮した不均質補正係数Fを掛け合せることによる。
積分を仮想セグメントに相当する容器断面(x,y)で
実施することによりGe検出器27による外部からの測
定における相対効率Gを求めることにより行なう。
y)を全て一定の平均密度ρで置き換えたものである。
が必要であるが放射能分布の算出時と同様に対象仮想セ
グメント単位で上述のように評価される密度情報で近似
が可能である。
射能を求め、その合計値として放射性廃棄物収納容器2
1全体の放射能濃度分布を求める。
つ放射性廃棄物収納容器21内部の密度あるいは放射能
が比較的均質な場合と想定される場合には上記手法の装
置構成から放射線強度検出器26を除くより簡素なGe
検出器27が1台のみの構成によって下記の手法により
正確な放射能量評価が可能である。
するため、上記手法と同様にGe検出器27前面におか
れた垂直方向に視野を絞ったコリメータ29および図2
に示す高さ方向位置検出器31により放射性廃棄物収納
容器21を垂直方向に複数の仮想セグメントに分割す
る。
おいて放射性廃棄物中に含まれるCo−60およびCs
−137が選択的にそれぞれ分配される。このため、G
e検出器27の高さ方向位置が金属層bと同一面の場
合、すなわち仮想セグメント内に金属層bのみが含まれ
る場合にはCo−60の1173Kev、1332Ke
vのγ線のみが検出され、ガラス層aに含まれるCs−
137の662KeVのγ線はコリメータ29の遮蔽効
果により検出されない。一方、仮想セグメント内にガラ
ス層aのみが含まれる場合には逆の関係が成り立つ。な
お、金属層bとガラス層aの境界位置に仮想セグメント
が含まれる場合にはCs−137境界に従って各放射線
の前者の場合および後者の場合で測定上、金属層bおよ
びガラス層aから発生するγ線がGe検出器27に到達
する上でそれぞれ図8の同心円で示される断面での各線
吸収および放射能の充填部での自己吸収を考慮してやれ
ば良く概略下記に示す式で仮想セグメント単位の放射能
量が評価される。
その合計値として放射性廃棄物収納容器21全体の放射
能濃度分布を求める。
器用放射能濃度測定装置を用いて測定した一例を示す。
を考慮しない従来の測定方式の場合で200リットルド
ラム缶を放射性廃棄物収納容器として用い、内部に平均
密度4.0g/cm3 の鉄粉入りモルタルを充填しCo−
60の点状外部照射線源をドラム缶中心から種々の位置
に配置したものを測定した場合の例である。一方、本発
明の測定例は符号Xで示しており、この放射能測定装置
および方法により高さ方向を9つの仮想セグメントに分
割し各仮想セグメントに対し、放射線強度検出器として
10台のNaI検出器によりドラム缶周囲方向、例えば
中心角5°置きに放射線計数率を計測し、ドラム缶水平
断面の16×16メッシュの放射能分布を求め、Ge検
出器27で同一水平断面をスキャニングし、上記に述べ
た方法で放射能評価を行なった結果を示す。
が何処にある場合においても、図11に併記するよう
に、外部照射線源の設定位置に因らず同一の応答が得ら
れ放射能分布の影響は打ち消され、精度の高い放射能濃
度の測定が可能となった。それに引き換え、従来のGe
検出器27に1台による全体を一括測定する方法では図
11に示すように放射性廃棄物の密度が高くなると放射
能が中心にある場合には極端な過小評価となり、放射性
廃棄物収納容器の内縁に放射能が集中している場合には
過大評価となってしまう。
ては、ドラム缶容器を含む全重量から空ドラムの重量を
引き去り充電モルタルの正味重量を求め、充填高さを考
慮し平均密度を求めて放射能濃度分布および放射能量評
価に用いている。
廃棄物収納容器用放射能濃度測定装置においては、密度
が高い放射性廃棄物で内部が比較的均質で不均質な放射
能分布を有する放射性廃棄物についても、放射性廃棄物
収納容器中の放射性廃棄物を仮想セグメント単位の平均
密度から各仮想セグメント単位の放射能分布およびGe
検出器によるγ線エネルギスペクトルの測定を行なっ
て、放射性廃棄物収納容器内部で生じたγ線の吸収補正
計算(減衰補正計算)を行なって、仮想セグメント単位
の放射能量を算出し、算出された放射能量を各仮想セグ
メント毎に積算して放射性廃棄物収納容器内全体の放射
能量を正確に測定したから、放射能濃度分布の如何に拘
らず、放射性廃棄物の放射能濃度を精度よく、正確に測
定することができる。
を用いて密度分布を測定することなく、放射性廃棄物の
性状に応じ、重量測定値、受動的に測定される放射線の
高さ方向の変化または照射γ線線源を密度分布測定に用
いる従来の方式に比べ強度の低い照射γ線線源等の外部
照射線源を用い放射性廃棄物収納容器の高さ方向の変化
から充填境界部を求めることにより仮想セグメント単位
の平均密度を用いることができ、仮想セグメント単位の
平均密度から仮想セグメント単位の放射能量にに基づい
て全体の放射能量を求めたものであり、このため、従来
の照射線源およびCT技術を用いた放射能濃度測定に比
べ外部照射線源が不要であったり、または使用する外部
線源の強度を少なくすることが可能となる。
度測定装置の第1実施例を示す図。
る位置検出器および計重部の詳細を示す図。
度測定装置の回路系構成例を示す図。
射γ線線源を加えた第2実施例を示す図。
廃棄物充填部の境界を求めるため追加する回路系を示す
図。
構造を示す図。
測定原理を示す図。
A′線)およびB−B線に沿う仮想セグメント毎の断面
構造を示す図。
から放射性廃棄物収納容器の廃棄物充填部の境界を求め
る原理を示す図。
o−60点状外部照射線源を配置した場合の放射能測定
値と線源強度の関係を従来技術(一括法)および本発明
による測定の双方について比較して示した図。
缶全体を走査し、全体が均質であると仮定して重量の測
定データから求められる平均密度から放射能換算係数を
求める従来技術(一括法)を示す図。
を用い密度分布を測定する従来技術を示す図。
図。
o−60点状外部照射線源を配置した場合の放射能測定
値と線源強度の関係を従来技術(一括法)について示し
た図。
Claims (3)
- 【請求項1】 垂直方向の視野を絞るコリメータを備え
たGe検出器および複数の放射線強度検出器を放射性廃
棄物収納容器の外部に、この放射性廃棄物収納容器に対
し相対的に回転かつ昇降自在に配置し、上記放射線強度
検出器は、放射性廃棄物収納容器の高さ方向に一定長さ
の仮想セグメント単位でかつ回転方向に所要角度単位毎
に放射線計数率信号を検出する一方、前記放射性廃棄物
収納容器に充填された、放射能充填領域の放射性廃棄物
の正味重量を測定する重量測定装置を設け、求められた
正味重量と前記放射線計数率信号から放射能充填領域の
容積を一定と仮定して放射能充填領域の平均密度を演算
する計算機を設け、この計算機は、放射能充填領域の平
均密度から放射性廃棄物容器の水平断面方向の放射能の
相対的強度分布を求め、さらに求められた放射能の相対
的強度分布および放射能充填領域の平均密度を用い、放
射性廃棄物収納容器の高さ方向に一定間隔毎に得られる
Ge検出器のγ線エネルギスペクトルから放射性廃棄物
収納容器内の物質のγ線の吸収補正計算を行なって放射
性廃棄物収納容器の仮想セグメント内の放射能量を算出
し、算出放射能量を積算して放射性廃棄物収納容器内の
放射能量を求めるように設定したことを特徴とする放射
性廃棄物収納容器用放射能濃度測定装置。 - 【請求項2】 放射性廃棄物収納容器内に内部容器を収
納し、この内部容器に高さ方向にガラス層と金属層の2
層構造をなす溶融固化体を放射性廃棄物として充填させ
たものにおいて、放射性廃棄物収納容器の全重量を測定
する重量測定装置を設け、この全重量測定値から金属層
の充填高さを次式 【数1】 で求める計算機を設置し、前記放射性廃棄物収納容器の
高さ方向に対して一定長さの仮想セグメントが、内部容
器、ガラス層−金属層境界部の下部、境界部上部あるい
は放射性廃棄物の充填高さの上部にあるか否かによっ
て、水平方向の区分および密度の指定を行なって区分さ
れた仮想セグメント内の平均密度を計算機で求める一
方、この計算機は、仮想セグメント内の平均密度から放
射性廃棄物収納容器の水平断面方向の放射能の相対的強
度分布を求め、さらに求められた放射能の相対的強度分
布および仮想セグメント内の平均密度とを用い、仮想セ
グメント毎に得られるGe検出器のγ線エネルギスペク
トルにより放射性廃棄物収納容器内の物質によるγ線の
吸収補正計算を行なって放射性廃棄物収納容器の仮想セ
グメント内の放射能量を算出し、算出放射能量を積算し
て放射性廃棄物収納容器内の放射能量を求めるように設
定したことを特徴とする放射性廃棄物収納容器用放射能
濃度測定装置。 - 【請求項3】 放射性廃棄物収納容器内に内部容器を収
容し、この内部容器に高さ方向にガラス層と金属層の2
層構造をなす溶融固化体を放射性廃棄物として充填させ
たものにおいて、垂直方向の視野を絞るコリメータを備
えたGe検出器を放射性廃棄物収納容器の外部に、相対
的に回転かつ昇降自在に配置し、前記Ge検出器は、放
射性廃棄物収納容器の高さ方向に一定長さの仮想セグメ
ント単位でγ線エネルギスペクトル情報を検出する一
方、溶融時における溶融金属およびガラス間の核種分配
の違いによりCs−137がガラス層に選択的に分配さ
れることを利用してCs−137に相当するγ線光電ピ
ークの有無によりガラス層および金属層の密度で仮想セ
グメントの内部容器内の密度を代表させる計算機を設け
る一方、この計算機は、内部容器および空隙充填材等の
存在による放射性廃棄物収納容器の内部構造を仮想セグ
メントの高さに応じて考慮し、Ge検出器で検出された
γ線エネルギスペクトルを利用して各仮想セグメント単
位でγ線の吸収方向性計算を行なって仮想セグメント内
の放射能量を算出し、算出放射能量を積算して放射性廃
棄物収納容器内の放射能量を求めるように設定したこと
を特徴とする放射性廃棄物収納容器用放射能濃度測定装
置。
Priority Applications (1)
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JP4410793A JP3225127B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 放射性廃棄物収納容器用放射能濃度測定装置 |
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1993
- 1993-03-04 JP JP4410793A patent/JP3225127B2/ja not_active Expired - Lifetime
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