JPH06258103A - 稼働管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、情報伝送時に伝送ミス，伝送不能
等の不具合が生じることが無く建設現場等の稼働管理を
効率良く行うことが可能な稼働管理装置を提供する。 【構成】 本発明の稼働管理装置１は、機械の各種の稼
働情報、機械の作業者の労務管理情報を処理する携帯型
端末装置２と、機械の各種の稼働情報、機械の操作者の
労務管理情報を処理する定位置に配置される本体５０と
の間の情報伝送を、前記携帯型端末装置２，本体５０に
亘って設けた非接触情報伝送手段７０により行うもので
ある。この構成により、振動や埃、さらには、水分等を
伴う悪い使用環境においても、非接触情報伝送手段の動
作で、伝送ミス，伝送不能等の不具合が生じることが無
く建設現場等の稼働管理を効率良く行うことが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、稼働管理装置に関し、
より詳しくは、例えば、建設現場において用いられる各
種の機械の履歴管理、運行管理等の稼働管理や各種の作
業に携わる作業者の労務管理、個人管理等を遂行可能な
稼働管理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ビルディング等の建造物を構築する建設
現場においては、ブルトーザ，ダンプカー等の多種多様
の建設機械が稼働し、また、多数の作業者が各種の労務
を遂行している。

【０００３】このような建設現場においては、各建設機
械の稼働状態の管理や各作業者の各種の労務の管理を効
率的に行うことが要請される。

【０００４】従来においても各建設機械の稼働状態の管
理や各作業者の各種の労務の管理を行う稼働管理装置が
提案されているが、この種の稼働管理装置は、例えば、
機械の各種の稼働情報、機械の操作者の労務管理情報を
処理する携帯型端末装置と、機械の各種の稼働情報、機
械の操作者の労務管理情報を処理する車両の運転席等に
配置される本体との間の情報伝送を、ＲＳ２３２Ｃ型の
インターフェースを用いるケーブル結合方式により行う
のが通常であった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の稼働管理装置の場合、携帯型端末装置と
本体との間の情報伝送をケーブル結合方式により行うも
のであるため、車両の運転に伴う振動や周囲環境による
埃、水滴等によりケーブルのコネクタ部分の接触不良等
が生じ、この結果、携帯型端末装置と本体との間の情報
伝送に送信ミス，送信不能等の不具合が頻発するという
問題があった。

【０００６】そこで、本発明は、情報伝送時に伝送ミ
ス，伝送不能等の不具合が生じることが無く建設現場等
の稼働管理を効率良く行うことが可能な稼働管理装置を
提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の稼働管理
装置は、機械の各種の稼働情報、機械の作業者の労務管
理情報を処理する携帯型端末装置と、機械の各種の稼働
情報、機械の操作者の労務管理情報を処理する定位置に
配置される本体との間の情報伝送を、前記携帯型端末装
置、本体に亘って設けた非接触情報伝送手段により行う
ものである。

【０００８】請求項２記載の稼働管理装置として、前記
本体は、前記携帯型端末装置が挿脱可能な収容部を備え
るとともにこの収容部の壁面に臨む非接触情報伝送手段
を構成する本体コイルを有し、前記携帯型端末装置は収
容部に挿入されたとき前記本体コイルに空隙を有して対
峙し前記本体コイルと磁気結合する非接触情報伝送手段
を構成する端末コイルを有する構成としたものである。

【０００９】

【作用】以下に上述した稼働管理装置の作用を説明す
る。

【００１０】請求項１記載の稼働管理装置によれば、前
記携帯型端末装置と本体との間の情報伝送を、前記携帯
型端末装置、本体に亘って設けた非接触情報伝送手段に
より行うようにしたものであるから、前記携帯型端末装
置から本体へ、又は本体から携帯型端末装置への情報伝
送を、非接触情報伝送手段により非接触で行うことがで
き、これにより、伝送ミス，伝送不能等の不具合が生じ
ることが無く建設現場等の稼働管理を効率良く行うこと
が可能となる。

【００１１】請求項２記載の稼働管理装置によれば、前
記携帯型端末装置を本体の収容部に挿入したとき、本体
コイルと端末コイルとが空隙を有して対峙し両者が磁気
結合するので、これら本体コイル，端末コイルを用いて
携帯型端末装置から本体へ、又は本体から携帯型端末装
置への情報伝送を、非接触で行うことができる。

【００１２】

【実施例】以下に、本発明の実施例を詳細に説明する。

【００１３】図１，図２，図４に示す稼働管理装置１
は、機械の各種の稼働情報、機械の操作者の労務管理情
報を処理する直方体状で携帯可能な大きさの携帯型端末
装置２と、同じく機械の各種の稼働情報、機械の操作者
の労務管理情報を処理する建設機械の運転席の定位置に
配置される前記携帯型端末装置２よりも大きな直方体状
の本体５０とを具備している。

【００１４】前記本体５０は、前記携帯型端末装置２が
挿脱可能な上方が開口したポケット状の収容部５１を備
えるとともに、この収容部５１の壁面５２に臨む詳細は
後述する非接触情報伝送手段７０を構成する磁性体９１
の回りに巻回した本体コイル７１を有している。

【００１５】また、本体５０の側面には、ＩＣカードＣ
用のカードスロット５３を設け、さらに、本体５０の底
面には、例えば４チャンネルの機械の各種の稼働情報を
取り込むセンサー入力端子５６ａ乃至５６ｄを設けてい
る。

【００１６】前記携帯型端末装置２は、図３にも示すよ
うに、直方体状の筐体２Ａを具備し、この筐体２Ａの上
面に選択操作情報を入力する操作手段３と、ＬＣＤ等か
らなる表示手段４とを配置している。

【００１７】また、筐体２Ａの前面には、例えば４チャ
ンネルの機械の稼働情報を取り込むセンサー入力端子６
ａ乃至６ｄを設けている。さらに、センサー入力端子６
ａ乃至６ｄの上部にはＩＣカードＣ用のカードスロット
７を設けている。

【００１８】前記操作手段３は、図３にも示すように、
実行キー３ａ，戻りキー３ｂ，４個のスクロールキー３
ｃ乃至３ｆを具備している。

【００１９】また、筐体２の背面には、この携帯型端末
装置２が収容部５１に挿入されたとき前記本体コイル７
１に例えば２ｍｍ程度の空隙を有して対峙し前記本体コ
イル７１と磁気結合する非接触情報伝送手段７０を構成
する磁性体９１の回りに巻回した端末コイル８１を配置
している。

【００２０】図４は、稼働管理装置１の制御系を示すも
のである。

【００２１】この稼働管理装置１の携帯型端末装置２
は、動作プログラムを格納したプログラムメモリ８と、
制御部（ＣＰＵ）９とからなる制御手段１０を具備して
いる。

【００２２】前記制御部９に対して、前記操作手段３，
表示手段４，稼働情報取り込み部５を構成する前記セン
サー入力端子６ａ乃至６ｄを各々接続している。

【００２３】また、制御部９に対して、ＲＯＭ１１及び
バッテリバックアップされたＲＡＭ１２からなる記憶手
段１３と、前記ＩＣカードＣに対する読み取り処理、書
き込み処理を行う記憶媒体処理手段（カードリーダ／ラ
イタ）１４と、非接触情報伝送手段７０との間で各種情
報の送受を行うインターフェース１５と、カレンダー機
能をもったカレンダー部１７とを接続している。

【００２４】前記稼働情報取り込み部５は、センサー入
力端子６ａ乃至６ｄの他にセンサー入力端子６ａ乃至６
ｄから取り込む稼働情報を記憶するセンサーメモリ１６
を具備している。

【００２５】稼働管理装置１の本体５０は、動作プログ
ラムを格納したプログラムメモリ６１と、本体制御部
（ＣＰＵ）６２とからなる本体制御手段６０を具備して
いる。

【００２６】前記本体制御部６０に対して、稼働情報取
り込み部５７を構成する前記センサー入力端子５６ａ乃
至５６ｄ及びセンサーメモリ５８を接続している。

【００２７】さらに、本体制御部６２にＩＣカードＣに
対する読み取り処理、書き込み処理を行う記憶媒体処理
手段（カードリーダ／ライタ）６５と、前記非接触情報
伝送手段７０との間で各種情報の送受を行うインターフ
ェース５９と、各種情報の記憶を行う記憶部６３と、図
示しない外部コンピュータとの間で情報の送受を行う通
信インターフェース６４とを接続している。

【００２８】尚、前記センサー入力端子６ａ乃至６ｄ、
前記センサー入力端子５６ａ乃至５６ｄには、各々回転
センサー３１，温度センサー３２，振動センサー３３等
が接続されるようになっている。

【００２９】次に、前記非接触情報伝送手段７０の詳細
を図５を参照して説明する。

【００３０】この非接触情報伝送手段７０は、本体５０
側に配置される本体伝送部７０Ａと、携帯型端末装置２
側に配置される端末伝送部７０Ｂとを具備している。

【００３１】本体伝送部７０Ａと端末伝送部７０Ｂと
は、前記本体コイル７１，端末コイル８１を介して略対
称的な回路要素を有する構成となっている。

【００３２】本体伝送部７０Ａは、入力電圧＋５Ｖで１
００ＫＨｚの発振信号を出力する発振器７２と、この発
振器７２と前記本体コイル７１との間に接続した第１の
バンドパスフィルタ７３Ａと、前記本体５０のインター
フェース５９からの信号（情報）のレベル変換を行うレ
ベル変換部７４と、２．５ＭＨｚの中心周波数で変調を
行う変調部７５と、この変調部７５と前記本体コイル７
１との間に接続した第２のバンドパスフィルタ７３Ｂ
と、１．２５ＭＨｚの中心周波数で復調を行う復調部７
６と、この復調部７６と前記本体コイル７１との間に接
続した第３のバンドパスフィルタ７３Ｃと、５．０ＭＨ
ｚのクロックを発振するクロック発振部７７と、このク
ロック発振部７７と前記本体コイル７１との間に接続し
た第４のバンドパスフィルタ７３Ｄとを具備している。
クロック発振部７７からのクロックは、前記変調部７
５、復調部７６にも供給されるようになっている。

【００３３】端末伝送部７０Ｂは、前記本体コイル７
１、端末コイル８１を介して非接触で伝送される前記第
１のバンドパスフィルタ７３Ａからの信号を取り込む前
記端末コイル８１に接続した第１の端末バンドパスフィ
ルタ８３Ａと、この第１の端末バンドパスフィルタ８３
Ａからの＋５Ｖの出力信号を携帯型端末装置２の電源電
圧として出力する整流平滑部８２と、前記携帯型端末装
置２のインターフェース１５の信号（情報）のレベル変
換を行うレベル変換部８４と、前記本体コイル７１，端
末コイル８１を介して非接触で伝送される前記第２のバ
ンドパスフィルタ７３Ｂからの信号を取り込む第２の端
末バンドパスフィルタ８３Ｂと、この第２の端末バンド
パスフィルタ８３Ｂの出力信号を復調する復調部８５
と、前記レベル変換部８４からの信号を変調する変調部
８６と、この変調部８６からの出力信号を取り込み端末
コイル８１に送出する第３の端末バンドパスフィルタ８
３Ｃと、前記本体コイル７１，端末コイル８１を介して
非接触で伝送される前記第４のバンドパスフィルタ７３
Ｄからのクロックを取り込む第４の端末バンドパスフィ
ルタ８３Ｄと、この第４の端末バンドパスフィルタ８３
Ｄで処理された信号からクロックを抽出し、前記復調部
８５，変調部８６に供給するクロック抽出部８７とを具
備している。

【００３４】次に、上述した稼働管理装置１の作用を前
記非接触情報伝送手段７０の動作を主にして説明する。

【００３５】前記携帯型端末装置２を本体５０の収容部
５１に挿入すると、図２に示すように、前記非接触情報
伝送手段７０を構成する本体コイル７１と、端末コイル
８１とが例えば２ｍｍ程度の空隙を有しつつ対峙し磁気
結合可能な状態となる。

【００３６】この状態で前記携帯型端末装置２から本体
５０へ情報伝送を行う場合には、前記操作手段７の実行
キー３ａを押下する。

【００３７】これにより、前記制御部９の制御の基に、
例えばＲＡＭ１２に記憶した機械の稼働情報が前記イン
ターフェース１５を経て非接触情報伝送手段７０のレベ
ル変換部８４に送られる。前記機械の稼働情報は、レベ
ル変換部８４により所定のレベルに変換された後、前記
変調部８６で変調され、さらに、前記端末コイル８１，
本体コイル７１を介して非接触で前記第３のバンドパス
フィルタ７３Ｃに送られ、ここで、フィルタ処理（中心
周波数Ｆｒ）される。この後、第３のバンドパスフィル
タ７３Ｃで処理された機械の稼働情報は、前記復調部７
６で復調され、レベル変換部７４により所定のレベルに
変換された後前記本体５０のインターフェース５９を経
て本体制御部６２に取り込まれ、記憶部６３に記憶され
たり、必要に応じて前記記憶媒体処理手段６５によりＩ
ＣカードＣに書き込まれる。

【００３８】上述した場合と逆に、前記本体５０から携
帯型端末装置２へ情報伝送を行う場合には、前記本体制
御部６２の制御の基に、前記記憶部６３に記憶されてい
る例えば作業者の労務管理を行うための労務管理パター
ン情報等が前記インターフェース５９を経てレベル変換
部７４に送られ、ここで所定のレベルに変換された後、
前記変調部７５で変調され、第２のバンドパスフィルタ
７３Ｂでフィルタ処理されて、前記本体コイル７１，端
末コイル８１を介して非接触で前記第２の端末バンドパ
スフィルタ８３Ｂに送られる。第２の端末バンドパスフ
ィルタ８３Ｂによりフィルタ処理された労務管理パター
ン情報等は、前記復調部８５で復調され、レベル変換部
８４により所定のレベルに変換された後前記インターフ
ェース１５を経て制御部９に取り込まれ、ＲＡＭ１２に
記憶されていく。

【００３９】このようにして、前記携帯型端末装置２か
ら本体５０へ、又は、本体５０から携帯型端末装置２へ
の情報伝送を、非接触情報伝送手段７０により非接触で
行うことができ、これにより、振動や埃、さらには、水
分等を伴う悪い使用環境においても、伝送ミス，伝送不
能等の不具合が生じることが無く建設現場等の稼働管理
を効率良く行うことが可能となる。

【００４０】本発明は、上述した実施例の他、その要旨
の範囲内で種々の変形が可能である。

【００４１】

【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、上述した
構成としたので、振動や埃、さらには、水分等を伴う悪
い使用環境においても、非接触情報伝送手段の動作で、
伝送ミス，伝送不能等の不具合が生じることが無く建設
現場等の稼働管理を効率良く行うことが可能な稼働管理
装置を提供することができる。

【００４２】また、本発明によれば、前記携帯型端末装
置を本体の収容部に挿入したとき、本体コイルと端末コ
イルとが空隙を有して対峙し両者が磁気結合するので、
これら本体コイル，端末コイルを用いて携帯型端末装置
から本体へ、又は本体から携帯型端末装置への情報伝送
を、非接触で行うことが可能な稼働管理装置を提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例装置の斜視図

【図２】本発明の実施例装置の断面図

【図３】本発明の実施例装置における携帯型端末装置の
斜視図

【図４】本発明の実施例装置の制御系を示すブロック図

【図５】本発明の実施例装置の非接触情報伝送手段を示
すブロック図

【符号の説明】

１ 稼働管理装置 ２ 携帯型端末装置 ５０ 本体 ７０ 非接触情報伝送手段 ７１ 本体コイル ８１ 端末コイル

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 勇二 東京都中央区日本橋一丁目13番１号 ティ ーディーケイ株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 機械の各種の稼働情報、機械の作業者の
   労務管理情報を処理する携帯型端末装置と、機械の各種
   の稼働情報、機械の操作者の労務管理情報を処理する定
   位置に配置される本体との間の情報伝送を、前記携帯型
   端末装置、本体に亘って設けた非接触情報伝送手段によ
   り行うことを特徴とする稼働管理装置。
2. 【請求項２】 前記本体は、前記携帯型端末装置が挿脱
   可能な収容部を備えるとともにこの収容部の壁面に臨む
   非接触情報伝送手段を構成する本体コイルを有し、前記
   携帯型端末装置は収容部に挿入されたとき前記本体コイ
   ルに空隙を有して対峙し前記本体コイルと磁気結合する
   非接触情報伝送手段を構成する端末コイルを有するもの
   である請求項１記載の稼働管理装置。