JP4736197B2 - リーダライタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子情報記録媒体に用いるリーダライタの技術分野に属する。特に、接触端子を介する接触方式のデータ通信と、アンテナを介する非接触方式のデータ通信との同時使用を可能とするリーダライタに関する。
【0002】
【従来技術】
ICを具備する電子情報記録媒体、たとえばICカードには、データ通信を接触端子を介して行なう接触型ICカードと、アンテナを介して行なう非接触型ICカードとが存在する。接触型ICカードは、安定した電力の供給を受けることができるため、消費電力の高い複雑な暗号処理等を短時間に完了させることが可能である。一方、非接触型ICカードは、接触端子を必要としないため、耐振動性、防塵性、利用者の利便性に優れている。したがって、決済用途には接触型ICカードが使用され、交通システム等のゲート・アクセス管理には非接触型ICカードが使用される場合が多い。
【0003】
また、近年は、接触型ICカードと非接触型ICカードの、両方の機能を併せ持つ接触/非接触共用ICカードが開発されている。接触/非接触共用ICカードは、接触型ICカード専用のリーダライタと非接型ICカード専用のリーダライタ機とが混在するシステムにおいて使用される。すなわち、いずれの専用リーダライタにおいても使用できる共用のICカードとして使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のリーダライタは専用のリーダライタであり、接触型ICカード専用のリーダライタと、非接型ICカード専用のリーダライタとは全く別個のリーダライタである。したがって、接触端子を介して行なう接触型通信と、アンテナを介して行なう非接触型通信とを1台のリーダライタにおいて使い分ける、というようなことはできない。
【0005】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、接触端子を介して行なう接触型通信と、アンテナを介して行なう非接触型通信とを1台のリーダライタにおいて使い分け実質的に同時使用することができるリーダライタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題は下記の本発明によって解決される。すなわち、本発明の請求項1に係るリーダライタは、一方の面に接触端子を有し前記接触端子の裏側にアンテナを有し、ICカードから取り外して読み取りと書込みが行なわれるSIMカードを保持して通信処理を行なうリーダライタであって、前記リーダライタは、前記SIMカードの媒体保持手段と、接触通信手段及び非接触通信手段とをし、前記リーダライタの媒体保持手段に前記SIMカードが保持されて通信される状態で、前記リーダライタには、前記SIMカードの接触端子と接触状態となる位置に接触端子が配置され、前記SIMカードのアンテナと接近して対向し電磁誘導結合状態となる位置にアンテナが配置され、前記リーダライタに配置された前記接触端子と前記アンテナの各々は対面した状態でSIMカードと通信を行なうようにしたものである。本発明によれば、ICモジュールが取り外し可能な構造のICカードにおいて、取り外したICモジュールに対して、接触端子を介して行なう接触型通信と、アンテナを介して行なう非接触型通信とを使い分け実質的に同時使用することができるリーダライタが提供される。また、媒体保持手段により情報の読み取りと書き込みを行なう位置においてSIMカードが保持され、接触通信手段によりそのSIMカードに対する通信処理が接触端子を介して実行され、非接触通信手段によりそのSIMカードに対する通信処理がアンテナを介して実行される。したがって、接触端子を介して行なう接触型通信と、アンテナを介して行なう非接触型通信とを使い分け実質的に同時使用することができるリーダライタが提供される。またSIMカードを保持することだけで、接触端子を介して行なう接触型通信と、アンテナを介して行なう非接触型通信とを使い分け実質的に同時使用することができ、他の特別な接続動作を必要としない。また、リーダライタの接触端子と前記リーダライタのアンテナを配置する空間としてより大きな空間を得ることができ、設計等における自由度が大きい。また、リーダライタの接触端子と前記リーダライタのアンテナを配置する空間を小さくし、リーダライタを小型化することができる。
【0012】
また本発明の請求項に係るリーダライタは、請求項1に係るリーダライタにおいて、リーダライタは、さらに、所定の情報を手操作で入力するための入力手段を有するようにしたものである。本発明によれば、所定の情報を手操作で入力することができる。
【0013】
また本発明の請求項に係るリーダライタは、請求項1または2に係るリーダライタにおいて、リーダライタは、さらに、所定の情報を表示する表示手段を有するようにしたものである。本発明によれば、所定の情報を表示することができる。
【0014】
また本発明の請求項に係るリーダライタは、請求項1〜のいずれかに係るリーダライタにおいて、リーダライタは、SIMカード以外の外部機器、通信回線、等と、赤外線、電波、等にて通信する非接触遠隔通信手段を有するようにしたものである。本発明によれば、SIMカード以外の外部機器、通信回線、等と、赤外線、電波、等にて通信することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について実施の形態を説明する。本発明のリーダライタは、ICカード等の電子情報記録媒体との間で、アンテナを介した非接触通信と、接触端子を介した接触通信との両方を行なうことができるリーダライタである。最初に、本発明のリーダライタの通信系統におけるアンテナ、接触端子、等の構成について説明する。本発明のリーダライタの通信系統におけるデータ処理については詳細を後述する(図5、図8とその説明を参照)。
【0016】
本発明のリーダライタの通信系統におけるアンテナ、接触端子、等の構成の一例(その1)を図1、図2に示す。図1は上面図、図2は側面図である。図1、図2において、100はリーダライタ、120はリーダライタのアンテナ、121は非接触通信部、130はリーダライタの接触端子、131は接触通信部である。また、200は電子情報記録媒体、220は電子情報記録媒体のアンテナ、230は電子情報記録媒体の接触端子である。
【0017】
リーダライタ100は、すくなくとも、媒体保持部と、非接触通信部121と、接触通信部131を具備する。媒体保持部は、図1、図2には明示されていないが、情報の読み取りと書き込みを行なう位置において電子情報記録媒体200を保持する。この媒体保持部の形態は、この媒体保持部が保持する電子情報記録媒体の形態によって決められるものである。
【0018】
この媒体保持部が保持する電子情報記録媒体200の形態の一例を図6、図7に示す。図6に示す電子情報記録媒体200は、ICカードであり、ICチップを有する特定の領域であるICモジュールを取り外し可能となっている。電子情報記録媒体は広い概念(上位概念)である。ICカードの全体は電子情報記録媒体であり、この一例ではICモジュールの部分も電子情報記録媒体である。
【0019】
また、図7に示す電子情報記録媒体200は、ICモジュールである。図7(A)はICモジュールの表側を示す図であり、図7(B)はICモジュールの中身を示す図である。図7に示すICモジュールは、ICカードに対して取り外し可能となっている必要性はないが、図6に示すICモジュールと実質的に同一のものである。ICモジュールの具体的な一例はSIMカードである。図7に示すように、ICモジュールは、すくなくとも、ICチップと、接触端子と、アンテナとから構成される。
【0020】
媒体保持部は、情報の読み取りと書き込みを行なう位置において図6または図7に示すような電子情報記録媒体200を保持する。すなわち、リーダライタのアンテナ120と電子情報記録媒体200のアンテナ220とが結合状態となる位置、または、リーダライタ100の接触端子130と電子情報記録媒体200の接触端子230とが接触状態となる位置において電子情報記録媒体200を保持する。
【0021】
本発明においては、結合状態となる位置と接触状態となる位置とは、必ずしも同じでなくてもよい。リーダライタ100のアンテナ120と電子情報記録媒体200のアンテナ220とを結合状態とするための位置から、リーダライタ100の接触端子130と電子情報記録媒体200の接触端子230とが接触状態となる位置に、またはその逆の位置に電子情報記録媒体200を移動する手段、またはリーダライタ100の接触端子130を移動する手段、等を設けるように構成してもよい。
【0022】
図1、図2に示す構成の一例においては、結合状態となる位置と接触状態となる位置とが同じである。すなわち、同時に、結合状態と接触状態とをリーダライタ100において実現することができる。この構成では、移動する手段を設ける必要がない点において好適である。
【0023】
また、図1、図2に示す構成の一例においては、リーダライタのアンテナ120とリーダライタの接触端子130とは、電子情報記録媒体200を挟んで、その表面側と裏面側に分けて配置されている。しかし、本発明においては必ずしもその配置でなくてもよい。すなわち、電子情報記録媒体200の表面側または裏面側に、リーダライタのアンテナ120とリーダライタの接触端子130の両方を配置してもよい。リーダライタのアンテナ120とリーダライタの接触端子130を、電子情報記録媒体200を挟んで、その表面側と裏面側に分けて配置した場合には、配置する空間としてより大きな空間を得ることができ、設計等における自由度が大きく、好適である。
【0024】
本発明のリーダライタの通信系統におけるアンテナ、接触端子、等の構成の一例(その2)を図3、図4に示す。図3は上面図、図4は側面図である。本発明の説明で参照する図(後述する図を含む)において、全く同一でなくても相当している部分には、同一の符号を付してある。図3、図4において、100はリーダライタ、120はリーダライタのアンテナ、121は非接触通信部、130はリーダライタの接触端子、131は接触通信部である。また、200は電子情報記録媒体、220は電子情報記録媒体のアンテナ、230は電子情報記録媒体の接触端子である。
【0025】
この図3、図4に示す構成の一例(その2)と前述の図1、図2に示す構成の一例(その1)との相違点は、リーダライタ100のアンテナ120とリーダライタ100の接触端子130と配置にある。構成の一例(その1)の図2に示すように、リーダライタ100のアンテナ120の中心に垂直な軸(一点鎖線a−a’で示す)と、リーダライタ100の接触端子130の中心に垂直な軸(一点鎖線b−b’で示す)とは、分離しており別個の軸である。
【0026】
これに対して、構成の一例(その2)においては、図4に示すように、リーダライタ100のアンテナ120の中心に垂直な軸と、リーダライタ100の接触端子130の中心に垂直な軸とは、ほぼ一致しており、ほぼ共通の軸(一点鎖線c−c’で示す)である。本発明のリーダライタにおけるアンテナと接触端子の配置はこれに限定されないが、このように対面して配置することで配置する空間を小さくすることができる。このことは、リーダライタを小型化することができる等の利点となる。
【0027】
次に、本発明のリーダライタの通信系統におけるデータ処理について説明する。本発明のリーダライタの主としてデータ処理系統における構成の一例を図5に示す。図5において、111は処理部、112はインタフェース部、113は記憶部、114はクロック供給部、115は電力供給部、120はリーダライタのアンテナ、121は非接触通信部、130はリーダライタの接触端子、131は接触通信部、141は通信制御部、150は押ボタン、160は表示手段、170は非接触遠隔通信部である。また、200は電子情報記録媒体である。
【0028】
処理部111は、データ処理を行なう主要な部分であり、CPU(central processor unit)に相当する。インターフェース部112は、データ処理部111と外付の機器とのデータ入出力において整合性をとる部分である。記憶部113は、処理中のデータやプログラムを保存する部分であり、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、等に相当する。データ処理は、そのハードウェアとソフトウェアによって実行される。
【0029】
クロック供給部114は、処理部111、等のデータ処理系の各部分が同期して動作するように、それらの部分にクロック信号、たとえば4.9MHzを供給する。また、アンテナ120から電磁波を出力するときの搬送波、たとえば13.56MHzを供給する。
【0030】
電力供給部115は、データ処理系に電力を供給する。また、接触端子130における電源供給端子(VCC)を通じて電子情報記録媒体200に電力を供給する。また、非接触通信部121からアンテナを介して非接触で電子情報記録媒体200に電力を供給する。本発明においては、アンテナと接触端子のいずれか一方によって、またはアンテナと接触端子との両方によって同時に電力を供給する構成とすることができる。通常は、電力供給が途絶えた場合には、通信における接続処理を最初からやり直す必要がある。しかし、後者の場合にはそれをほとんど回避することができる。したがって、電力供給において高い信頼性を得ることができ、電力供給に起因する通信障害を無くすことができる。
【0031】
非接触通信部121は、アンテナ120を介して非接触で電子情報記録媒体200に前述の電力供給を行なうとともに、電子情報記録媒体200と通信を行なう部分である。送信過程において、非接触通信部121は、処理部111が出力するデータに基づいて出力信号を生成する。そして、クロック供給部114から供給される搬送波を、その出力信号で変調した変調信号をアンテナ120に供給する。アンテナ120はその変調信号を電磁波として送信する。また、その逆の受信過程において、アンテナ120は、電子情報記録媒体200によるそのアンテナからの変調信号を受信する。非接触通信部121は、その変調信号を復調し、その復調で得た受信信号に基づいてデータを生成する。そのデータは処理部111によって入力される。
【0032】
同様に、接触通信部131は、接触端子130を介して接点を形成し電子情報記録媒体200に前述の電力供給を行なうとともに、電子情報記録媒体200と通信を行なう部分である。送信過程において、接触通信部131は、処理部111が出力するデータに基づいて出力信号を生成する。そして、その出力信号を接触端子130に供給する。また、その逆の受信過程において、接触端子130は、電子情報記録媒体200がその接触端子介して送信する信号を受信する。接触通信部131は、その受信信号に基づいてデータを生成する。そのデータは処理部111によって入力される。
【0033】
通信制御部141は、電子情報記録媒体200と通信を、非接触通信部121と接触通信部131のいずれによって行なうかを制御する部分である。通信制御部141は、複数のステップから成る一連の通信処理において、その通信処理の各々のステップの属性情報に基づいてその通信処理を非接触通信手段121と接触通信手段131のいずれかに割り当てる。電子情報記録媒体200がアンテナだけを有する電子情報記録媒体であれば、その通信処理の各々のステップの属性情報は、非接触通信に統一される。したがって、通信制御部141は、非接触通信部121によってその通信を行なうよう制御する。また、電子情報記録媒体200が接触端子だけを有する電子情報記録媒体であれば、その通信処理の各々のステップの属性情報は、接触通信に統一される。したがって、通信制御部141は、接触通信部131によってその通信を行なうよう制御する。
【0034】
また、電子情報記録媒体200がアンテナと接触端子との両方を有する電子情報記録媒体であれば、通信制御部141は、非接触通信部121と接触通信部131のいずれか一方だけによって、複数のステップから成る一連の通信処理を行なうよう制御する。または、複数のステップから成る一連の通信処理において、その通信処理の各々のステップの属性情報に基づいて、非接触通信部121と接触通信部131のいずれか一方がその各々のステップの通信処理を行なうよう制御する。
【0035】
たとえば、その通信処理が暗号処理に係わるときには、その一連の処理を接触通信部131によって行なう。暗号処理は消費電力の高い複雑な処理であるが、その処理を短時間に完了させることができ好適である。また、アンテナを介して行なわれる非接触通信手段によるデータ通信に比較して、高いセキュリティ性を得ることができ好適である。
【0036】
押ボタン150は、所定の情報を手操作で入力する部分である。また、表示部160は、所定の情報を表示する部分である。また、非接触遠隔通信部170は、電子情報記録媒体200以外の外部機器、通信回線、等と、赤外線、電波、等にて通信する部分である。
【0037】
たとえば、オペレータは、表示部160をモニターしながら押ボタン150を操作し、非接触遠隔通信部170から公衆通信回線(携帯電話回線、等)を介して所望のサーバに接続する。オペレータは、表示部160をモニターしながら押ボタン150を操作し、そのサーバから公衆通信回線(携帯電話回線、等)を介して非接触遠隔通信部170に所望のデータファイルを受信する。オペレータは、表示部160をモニターしながら押ボタン150を操作し、そのデータファイルを電子情報記録媒体200に保存する。
【0038】
またたとえば、オペレータは、表示部160をモニターしながら押ボタン150を操作し、非接触遠隔通信部170から公衆通信回線(携帯電話回線、等)を介して所望のサーバに接続する。オペレータは、表示部160をモニターしながら押ボタン150を操作し、電子情報記録媒体200に保存されている所望のデータファイルを選択する。オペレータは、表示部160をモニターしながら押ボタン150を操作し、そのデータファイルを公衆通信回線(携帯電話回線、等)を介して所望のサーバに送信する。
【0039】
以上の構成において、次に、本発明のリーダライタの動作について図8を参照しながら説明する。図8は本発明のリーダライタにおける通信処理の過程をフロー図として示す図である。リーダライタ100は、その媒体保持部において電子情報記録媒体200を保持する。これにより、リーダライタ100と電子情報記録媒体とは、接触端子は物理的に接点を形成し、アンテナは空間的に対向する配置となる。リーダライタ100は、最初に、その電子情報記録媒体200を活性化する処理を行なう。本発明のリーダライタ200においては、2つの活性化処理が行なわれる。
【0040】
まず、図8のステップS1において、リーダライタ100は、電子情報記録媒体200との接触通信を活性化する。活性化の一連の動作を説明すると、まず、接触端子130における電力供給端子(VCC)から電力を約5Vの電圧で供給する。そして、接触端子130におけるリセット信号端子(RST)にリセット信号を供給する。リセット信号はLowレベル(約0V)からHighレベル(約5V)に立ち上がる信号である。さらに、接触端子130におけるクロック信信号端子から4.9MHzのクロック信号を供給する。このように、電子情報記録媒体200が具備する接触端子に、電力、リセット信号、クロック信号が供給されることにより、接触通信が活性化され、接触通信を行なえる状態となる。
【0041】
次に、ステップS2において、リーダライタ100は、電子情報記録媒体200との非接触通信を活性化する。リーダライタ100は、そのアンテナ120から13.56MHzの電磁波を出力する。リーダライタ100と電子情報記録媒体200のアンテナは、接近して対向しており電磁誘導結合している。したがって、電子情報記録媒体200にはそのアンテナからその電磁波が入力される。電子情報記録媒体200は、その電磁波を整流することにより電磁波から電力を生成する。この電圧が5V以上である場合には、電子情報記録媒体200は、非接触通信が活性化され、非接触通信を行なえる状態となる。
【0042】
次に、ステップS3において、リーダライタ100の通信制御処理部141は、複数の通信ステップから成る一連の通信処理における最初の通信ステップの属性情報を入力する。
次に、ステップS4において、通信制御処理部141は、その属性情報において、通信制御を接触通信とする属性が示されているか、通信制御を非接触通信とする属性が示されているかを判定する。属性情報が接触通信であれば、ステップS5に進む。属性情報が非接触通信であれば、ステップS8に進む
【0043】
属性情報が接触通信であれば、ステップS5において、リーダライタ100は接触通信の状態となり、接触通信部131は、その通信ステップにおける通信処理を実行する。リーダライタ100が接触通信の状態のときには、電子情報記録媒体も接触通信の状態となる。すなわち、その通信ステップにおける通信処理は送信受信ともに接触通信で行なわれる。その通信ステップにおける通信処理が終了すると、次に、ステップS6において、リーダライタ100は通信処理における次の通信ステップを実行する状態に移行する。
【0044】
一方、属性情報が非接触通信であれば、ステップS8において、リーダライタ100は非接触通信の状態となり、非接触通信部121は、その通信ステップにおける通信処理を実行する。リーダライタ100が非接触通信の状態のときには、電子情報記録媒体も非接触通信の状態となる。すなわち、その通信ステップにおける通信処理は送信受信ともに非接触通信で行なわれる。その通信ステップにおける通信処理が終了すると、次に、ステップS6において、リーダライタ100は通信処理における次の通信ステップを実行する状態に移行する。
【0045】
次に、ステップS7において、次の通信ステップが、一連の通信処理の終了を意味するか否かが判定される。一連の通信処理の終了であれば、その通信処理を終了とする。一連の通信処理の終了でなければ、ステップS3に戻って、上述した以降の処理を繰り返す。
【0046】
次に、上述の通信ステップにおける属性情報について説明する。属性情報は、通信処理プログラムにおける通信制御コマンドとして実施することができる。本発明のリーダライタ100における通信制御コマンドには、接触通信コマンドと非接触通信コマンドが存在する。接触通信コマンドは、リーダライタ100を接触通信状態とするコマンドである。このコマンドが実行されると、非接触通信コマンドが実行されない限り、以降の通信処理におけるステップはすべて接触通信で行なわれる。また、非接触通信コマンドは、リーダライタ100を非接触通信状態とするコマンドである。このコマンドが実行されると、接触通信コマンドが実行されない限り、以降の通信処理におけるステップはすべて非接触通信で行なわれる。
【0047】
通信処理プログラムにおけるコマンドは通信制御コマンドだけでなく、その他のコマンドも存在する。たとえば、メモリに記憶されているデータを読み込むコマンド、データを暗号化するコマンド、暗号化されたデータを複合化するコマンド、メモリにデータを書き込むコマンド、等である。これらのコマンドのシーケンスとして一連の通信処理が行なわれる。上述における通信ステップは、これらのコマンドの1つ1つの実行、または、1まとまりのコマンドの実行に対応する。属性情報は、それらの通信ステップにおける状態が、接触通信状態であるか、非接触通信状態であるかに相当する。
【0048】
【発明の効果】
以上のとおりであるから、本発明の請求項1に係るリーダライタによれば、一方の面に接触端子を有し前記接触端子の裏側にアンテナを有し、ICカードから取り外して読み取りと書込みが行なわれるSIMカードを保持して通信処理を行なうリーダライタであって、接触端子を介して行なう接触型通信と、アンテナを介して行なう非接触型通信とを使い分け実質的に同時使用することができるリーダライタが提供される。また、SIMカードを保持することだけで、接触端子を介して行なう接触型通信と、アンテナを介して行なう非接触型通信とを使い分け実質的に同時使用することができ、他の特別な接続動作を必要としない。また、リーダライタの接触端子とリーダライタのアンテナを配置する空間としてより大きな空間を得ることができ、設計等における自由度が大きい。また、リーダライタの接触端子とリーダライタのアンテナを配置する空間を小さくし、リーダライタを小型化することができる。また、SIMカードが取り外し可能な構造のICカードにおいて、取り外したSIMカードに対して、接触端子を介して行なう接触型通信と、アンテナを介して行なう非接触型通信とを使い分け実質的に同時使用することができるリーダライタが提供される。また本発明の請求項に係るリーダライタによれば、所定の情報を手操作で入力することができる。また本発明の請求項に係るリーダライタによれば、所定の情報を表示することができる。また本発明の請求項に係るリーダライタによれば、SIMカード以外の外部機器、通信回線、等と、赤外線、電波、等にて通信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリーダライタの通信系統におけるアンテナ、接触端子、等の構成の一例(その1)を示す図(上面図)である。
【図2】本発明のリーダライタの通信系統におけるアンテナ、接触端子、等の構成の一例(その1)を示す図(側面図)である。
【図3】本発明のリーダライタの通信系統におけるアンテナ、接触端子、等の構成の一例(その2)を示す図(上面図)である。
【図4】本発明のリーダライタの通信系統におけるアンテナ、接触端子、等の構成の一例(その2)を示す図(側面図)である。
【図5】本発明のリーダライタの主としてデータ処理系統における構成の一例を示す図である。
【図6】電子情報記録媒体の形態の一例を示す図(ICカード)である。
【図7】電子情報記録媒体の形態の一例を示す図(ICモジュール)である。
【図8】本発明のリーダライタにおける通信処理の過程をフロー図として示す図である。
【符号の説明】
100 リーダライタ
111 処理部
112 インタフェース部
113 記憶部
114 クロック供給部
115 電力供給部
120 リーダライタのアンテナ
121 非接触通信部
130 リーダライタの接触端子
131 接触通信部
141 通信制御部
150 押ボタン
160 表示手段
170 非接触遠隔通信部
200 電子情報記録媒体
220 電子情報記録媒体のアンテナ
230 電子情報記録媒体の接触端子

Claims (4)

  1. 一方の面に接触端子を有し前記接触端子の裏側にアンテナを有し、ICカードから取り外して読み取りと書込みが行なわれるSIMカードを保持して通信処理を行なうリーダライタであって、
    前記リーダライタは、前記SIMカードの媒体保持手段と、接触通信手段及び非接触通信手段とをし、
    前記リーダライタの媒体保持手段に前記SIMカードが保持されて通信される状態で、前記リーダライタには、前記SIMカードの接触端子と接触状態となる位置に接触端子が配置され、前記SIMカードのアンテナと接近して対向し電磁誘導結合状態となる位置にアンテナが配置され、前記リーダライタに配置された前記接触端子と前記アンテナの各々は対面した状態でSIMカードと通信を行なうことを特徴とするリーダライタ。
  2. 請求項1に記載のリーダライタにおいて、
    リーダライタは、さらに、所定の情報を手操作で入力するための入力手段を有することを特徴とするリーダライタ。
  3. 請求項1または2に記載のリーダライタにおいて、
    リーダライタは、さらに、所定の情報を表示する表示手段を有することを特徴とするリーダライタ。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載のリーダライタにおいて、
    リーダライタは、SIMカード以外の外部機器、通信回線、等と、赤外線、電波、等にて通信する非接触遠隔通信手段を有することを特徴とするリーダライタ。
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