JPH06257A - 振動式かみそり - Google Patents

振動式かみそり

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JPH06257A
JPH06257A JP16311392A JP16311392A JPH06257A JP H06257 A JPH06257 A JP H06257A JP 16311392 A JP16311392 A JP 16311392A JP 16311392 A JP16311392 A JP 16311392A JP H06257 A JPH06257 A JP H06257A
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JP
Japan
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vibrator
razor
vibrating
vibration
electrode
Prior art date
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Withdrawn
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JP16311392A
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English (en)
Inventor
Nobuteru Maekawa
展輝 前川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 かみそり刃に適切な振動を容易に与えること
ができて、切れ味を飛躍的に向上させることができる。 【構成】 二つの異なる周波数の電圧が印加されて低周
波側振動に高周波側振動が重畳された振動を行う振動子
2と、この振動子2に設けられたかみそり刃3とから成
り、低周波側振動に高周波側振動を重畳することで、振
幅が大であり且つ速度及び加速度が大である振動をかみ
そり刃に与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はかみそり刃を振動させる
ことによって髭の切断作用を発揮させる振動式かみそり
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最も一般的な髭剃り手段はいわゆる安全
かみそりであるが、これは髭の濃い人の場合、肌への押
し付け力を大きくしなくてはどうしても髭を剃ることが
できず、これ故に、時として肌を切ってしまうおそれを
有している。そして電気かみそりとしては、外刃とこの
外刃の内面に摺接駆動される内刃とを備えたものが一般
的であるが、この場合、長い髭やくせのある髭は外刃の
刃孔への導入が難しくて剃り残すことが多いという問題
を有している。
【0003】これら両者の問題点を無くすものとして、
安全かみそりのものと同じかみそり刃を振動させる振動
式かみそりがある。特開昭63−220898号公報に
示されたこのタイプのかみそりは、筒状の本体ハウジン
グの一端にかみそり刃を取り付けるとともに、モーター
の出力軸に偏心分銅が装着されたものとして形成された
振動発生装置を本体ハウジングに内蔵させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このものにお
いては、その振動発生装置の構造故に、良好な結果を得
られるものとはなっていない。すなわち、振動発生装置
が上述のようにモーターの出力軸に偏心分銅を設けたも
のであるから、振動周波数があまり高くなく、またかみ
そり刃を目的とする方向だけでなく、他の方向にも振動
させてしまう上に、かみそり刃だけでなく、振動発生装
置を収めた本体ハウジング全体も振動させてしまうため
に、かみそり刃に与えることができる振動に制限が多く
て、実際上、安全かみそりと比べて剃りスピードがあま
り向上せず、使用者にとって満足できるものではなかっ
た。
【0005】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところはかみそり刃に適切な振
動を容易に与えることができて、切れ味を飛躍的に向上
させることができる振動式かみそりを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、二つ
の異なる周波数の電圧が印加されて低周波側振動に高周
波側振動が重畳された振動を行う振動子と、この振動子
に設けられたかみそり刃とから成ることに特徴を有して
いる。
【0007】
【作用】本発明によれば、低周波側振動に高周波側振動
を重畳することで、振幅が大であり且つ速度及び加速度
が大である振動をかみそり刃に与えることができ、人の
手によってかみそり刃を動かす場合に比して、数倍の速
度でかみそり刃が髭にあたる上に、この時のかみそり刃
の加速度も大であるために、良好な切れ味を得られるも
のである。
【0008】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述す
ると、この振動式かみそりは、厚さ5mmほどのカード
型の外観を備えた本体ケース1内に、振動子2と電池5
と電子回路6、そして充電用コイル7とを配設し、本体
ケース1の上端開口から上方に突出している振動子2の
上端にかみそり刃3を取り付けたもので、ここにおける
振動子2は、図2に示すように、一対の電歪素子(圧電
セラミック振動子)21,21で共通電極としての金属
板20を挟んだいわゆるバイモルフ振動子として形成さ
れており、その下端と下端寄りの部分とが、内面に固定
用リブ11を備えている本体ケース1によって固定され
て、上端側が自由となっている片持ち梁の構成となって
いる。なお、図1中の4は、本体ケース1の上端開口か
ら内部に異物が侵入するのを防止している防塵カバーで
あり、柔軟性を有するシートで形成されることで振動子
2の振動を阻害することがないようにされているこの防
塵カバー4は、本体ケース1の上部外周面にカバー止め
14によって取り付けられている。振動子2の両側に電
池5と電子回路6とを配設しているのは、薄型化を図る
ためである。
【0009】上記振動子2における各電歪素子21は、
その外面側に、二つの電極22,23が設けられてい
る。一方の電極22は上端部を除くほぼ全面に、他方の
電極23は上端部のみに設けられている。なお、電歪素
子21の他面が接して共通電極となる金属板20と電極
22だけでなく、上端部にある電極23も、そのリード
線が接続される外部接続端子は本体ケース1によって固
定される下端側に設けられて、ここに接続されるリード
線が振動を抑制してしまうことがないようにされてい
る。かみそり刃3は、振動子2の上端に金属板20の上
端を折曲させて、金属板20及びかみそり刃3のばね性
を利用したかたちで取り付けられている。
【0010】図3に回路図を示す。前記充電用コイル7
は、充電器9側の充電回路91にて変換される高周波
(通常500kHz近傍)が加えられるコイル90との
間の電磁誘導によって整流器Dを介して電池5を充電す
るものであり、そして電池5にスイッチSWを介して接
続された二つの発振器H,Lの発振出力が、両電歪素子
21,22に夫々電極22,23を介して加えられる。
この時の振動子2の両電歪素子21,21の分極状態を
図2(c) に示す。
【0011】ここにおいて、下端部側が固定されている
上記振動子2は、広面積の電極22と共通電極である金
属板20との間の部分における固有振動数をfL ,狭面
積の電極23と金属板20との間の部分における固有振
動数をfH とする時、電極22に固有振動数fL に近い
周波数f1 の電圧を加えるとほぼ共振を起こして振幅X
1 の振動を行う。同様に電極23に固有振動数fH に近
い周波数f2 の電圧を加えると、同じくほぼ共振を起こ
して振幅X2 の振動を行う。ちなみに、これら振幅
1 ,X2 は、 X1 =a1sin(2 πf1t+ψ1) X2 =a2sin(2 πf2t+ψ2) である。(a1,a2は定数、ψ1 ,ψ2 は位相を示す) 今、電極22に周波数f1 の電圧を、電極23に周波数
2 の電圧を同時に加えると、f2 >>f1 であるため
に、両振幅X1 ,X2 は加算されて X=X1 +X2 =a1sin(2 πf1t+ψ1)+a2sin(2πf2t+ψ
2 ) の先端振幅Xを得ることができ、この時の振動子2の先
端の速度υと加速度αとは、 υ=dX/dt =(2πf1)a1cos(2πf1t+ψ1)+(2πf2)a2cos(2πf2t +ψ2) α=d2X/dt2 =−(2πf1)2a1sin(2 πf1t +ψ1)−(2πf2)2a2sin(2 πf2t +ψ2) となる。
【0012】幅が20mm、長さが88mmの振動子2
におけるステンレスからなる金属板20の厚みを0.1
mm,各電歪素子21の厚みを0.2mm(振動子2全
体の厚み0.5mm)とし、下端側の22mmを本体ケ
ース1による固定部分として、発振器Lによって電極2
2にf1 =330Hzの電圧VL を,発振器Hによって
電極23にf2 =50,000Hzの電圧VH を印加し
た場合、この振動子2は、振幅5×10-4m、速度1.
04m/s、加速度2100m/s2 の振動に、振幅1
×10-7m、速度0.03m/s、加速度9900m/
2 の振動が重畳された図4(c) に示す振動をかみそり
刃3が取り付けられた先端に生じさせる。かみそり刃3
の重さが10mgであるとすると、加速度αによって、
低周波側振動部で2.1gf、高周波側振動部で10g
fの力が出ていることになる。
【0013】安全かみそりで髭を剃る時の速さは人の手
によると一般には0.15m/sであるから、人の手に
よる場合の数倍の速度でかみそり刃3が髭に当たるわけ
であり、きわめて速い切断スピードを得ることができる
ものであり、またかみそり刃3には加速度による大きな
力が発生していて、髭にも衝突するようなことになり、
これが切れ味を上げているものである。なお、このよう
な周波数と振動では、肌はまだ柔らかい感じでとらえら
れ、肌への傷は比較的少ない。特に切断のためにかみそ
り刃3を肌へ押し付ける力が低くてもよいことも、肌を
傷つける障害の発生を少なくしている。なお、高周波側
電圧VH の周波数は、20kHz以上であることが望ま
しい。可聴領域外の周波数とすることで、騒音を少なく
することができる。
【0014】図5(a) に示す実施例では、金属板20の
先端をかみそり刃3としており、図5(b) に示す実施例
では振動子2におけるセラミックからなる電歪素子21
の非電極部分にエッジを設けてかみそり刃3としてい
る。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明においては、二つの
異なる周波数の電圧が印加されて低周波側振動に高周波
側振動が重畳された振動を行う振動子でかみそり刃を振
動させることから、つまりは低周波側振動に高周波側振
動を重畳することで、振幅が大であり且つ速度及び加速
度が大である振動をかみそり刃に与えることから、人の
手によってかみそり刃を動かす場合に比して、数倍の速
度でかみそり刃が髭にあたる上に、この時のかみそり刃
の加速度も大であるために、良好な切れ味を得られるも
のであり、そしてこのような良好な切れ味を得られるこ
とから、濃い髭を剃る場合も、かみそり刃を肌に当てる
力が小さくとも髭を剃ることができ、このために肌まで
切ってしまうという事態を殆ど生じないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示すもので、(a) は正面図、(b) は
側面図、(c) は横断面図、(d)は縦断面図である。
【図2】同上の振動子を示すもので、(a)は正面図、(b)
は縦断面図、(c)は分極の説明図である。
【図3】同上のブロック回路図である。
【図4】(a)(b)は振動子に加えられる低周波側電圧と高
周波側電圧の波形図であり、(c) は振動子先端の振動の
波形図である。
【図5】(a) はかみそり刃の他の例を示す断面図、(b)
はかみそり刃のさらに他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 振動子 3 かみそり刃

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの異なる周波数の電圧が印加されて
    低周波側振動に高周波側振動が重畳された振動を行う振
    動子と、この振動子に設けられたかみそり刃とから成る
    ことを特徴とする振動式かみそり。
  2. 【請求項2】 振動子は片持ち梁として構成されるとと
    もに自由端側にかみそり刃が設けられた電歪素子である
    ことを特徴とする請求項1記載の振動式かみそり。
  3. 【請求項3】 低周波側電圧が印加される電極が振動子
    の固定側に、高周波側電圧が印加される電極が振動子の
    自由端側に設けられていることを特徴とする請求項2記
    載の振動式かみそり。
  4. 【請求項4】 高周波側電圧の周波数が20kHz以上
    であることを特徴とする請求項2記載の振動式かみそ
    り。
  5. 【請求項5】 一対の電歪素子で挟まれている共通電極
    としての金属板で振動子にかみそり刃を取り付けている
    ことを特徴とする請求項2記載の振動式かみそり。
  6. 【請求項6】 一対の電歪素子で挟まれている共通電極
    としての金属板にかみそり刃を形成していることを特徴
    とする請求項2記載の振動式かみそり。
  7. 【請求項7】 電歪素子の非電極部分にかみそり刃を形
    成していることを特徴とする請求項2記載の振動式かみ
    そり。
  8. 【請求項8】 振動子における低周波側電圧が印加され
    る電極と高周波側電圧が印加される電極とにおける外部
    接続端子は共に振動子の固定側に設けられていることを
    特徴とする請求項2記載の振動式かみそり。
  9. 【請求項9】 低周波側電圧による振動振幅を高周波側
    電圧による振動振幅より大きく設定していることを特徴
    とする請求項1記載の振動式かみそり。
  10. 【請求項10】 振動子を収めている本体ケースは、振
    動子の片側に電池を、他側に発振回路等を含む電子回路
    を収めていることを特徴とする請求項1記載の振動式か
    みそり。
  11. 【請求項11】 振動子を収めている本体ケースは、柔
    軟性を有する防塵カバーが配された開口部を備えてお
    り、振動子におけるかみそり刃取付部分はこの防塵シー
    トが配された開口部を通じて本体ケース外側に位置して
    いることを特徴とする請求項1記載の振動式かみそり。
JP16311392A 1992-06-22 1992-06-22 振動式かみそり Withdrawn JPH06257A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003016000A1 (fr) * 2001-08-10 2003-02-27 Matsushita Electric Works, Ltd. Unite a lames internes pour rasoir electrique

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003016000A1 (fr) * 2001-08-10 2003-02-27 Matsushita Electric Works, Ltd. Unite a lames internes pour rasoir electrique
US6951056B2 (en) 2001-08-10 2005-10-04 Matsushita Electric Works, Ltd. Electric razor inner blade unit

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Effective date: 19990831