JPH06257460A - 可調整力伝達装置 - Google Patents

可調整力伝達装置

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JPH06257460A
JPH06257460A JP6018632A JP1863294A JPH06257460A JP H06257460 A JPH06257460 A JP H06257460A JP 6018632 A JP6018632 A JP 6018632A JP 1863294 A JP1863294 A JP 1863294A JP H06257460 A JPH06257460 A JP H06257460A
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gears
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯車間の摩擦力伝達に基づく構造的に複雑で
なく信頼性のある、大形ディーゼル機関用の容易に調整
できる改善された力伝達装置を提供する。 【構成】 本装置はクランク軸（９）の力伝達と関連し
ている第１の歯車（１）およびカム軸（１１）の力伝達
と関連している第２の歯車（２）を含んでおり、該歯車
（１、２）は互いに隣接して配置されていると共に摩擦
面（５）を介して互いに力伝達連結状態に配置されてい
る。案内素子（３）が、半径方向および軸方向の双方に
案内されるように独立したすべり軸受素子（７）によっ
て機関ブロック（６）に支持されている。前記案内素子
（３）は、前記第２の歯車（２）が前記第１の歯車
（１）と該案内素子（３）との間に位置されてそれらに
よって半径方向にも案内を受けるように、一本または数
本のねじボルト（４）などによって前記第１の歯車
（１）に固定されるように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は特許請求の範囲の請求項
１の前文に記載されるごとき大形ディーゼル機関のクラ
ンク軸から少なくとも一つのカム軸への力伝達を歯車に
よって達成するための大形ディーゼル機関における可調
整力伝達装置に関する。
【０００２】ここで大形ディーゼル機関とは船舶用の主
推進機関または補助機関或いは発電装置に対して適用で
きるそのような機関を言う。
【０００３】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】カム
軸のための力伝達装置であって隣接する歯車が力伝達を
達成するためにねじボルトによって互いに対し直接固定
されている力伝達装置は周知である。この場合、クラン
ク軸に対するカム軸の回転角は歯車の相互位置を調整す
ることによって変更され得る。この目的のため、ねじボ
ルトのために配置された穴は歯車の接線方向におけるね
じボルトの位置が変更され得るように楕円形にされてい
る。しかし、このような解決策は比較的小さな調整許容
度（ａｄｊｕｓｔｍｅｎｔａｌｌｏｗａｎｃｅ）を提供
するに過ぎず、そしてさらに実際の調整度合を達成する
のことは労力を要する。
【０００４】歯車間摩擦力伝達として知られているもの
は大きな調整許容度を有することを可能にするが、しか
し同時に実際の調整を達成するために必要とされる手段
は可能なかぎり簡単でなければならない。従って、本発
明の目的は摩擦力伝達に基づく解決策であって構造的に
複雑でなく且つ信頼性のある解決策を提供することであ
る。また、歯車の相互連結および分離並びにそれらの相
互位置の調整は可能なかぎり簡単に達成されねばならな
い。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は特許請求
の範囲の請求項１および他の請求項においてより明瞭に
開示されている態様で達成される。本発明による装置
は、半径方向および軸方向の双方に案内されるように独
立したすべり軸受素子によって機関ブロックに支持され
た案内素子を含んでいる。さらに、前記案内素子は、第
２の歯車が第１の歯車と該案内素子との間に位置されて
これらによって半径方向にも案内を受けるように、一本
または数本のねじボルトなどによって前記第１の歯車に
固定されるように配置されている。かくして前記案内素
子それ自体は機関ブロックに回転可能にジャーナル支持
されそして半径方向および軸方向の双方に案内されるか
ら、力伝達装置は複雑でなく且つ信頼性がある。同時
に、歯車の互いに対する分離および締付けが本装置全体
の一端から前記ねじボルトによって簡単な方法で行わ
れ、そして摩擦取付けの故に取付け許容度（ａｔｔａｃ
ｈｍｅｎｔ ａｌｌｏｗａｎｃｅ）は可能なかぎり大き
い。
【０００６】実際上、前記すべり軸受素子は前記歯車に
関して軸方向に延びている第１の軸受面と、該第１の軸
受面に関して実質的に垂直な第２の軸受面とを含んでい
る。同様に、前記案内素子には、半径方向に延びている
フランジ部材であって前記歯車をそれらの軸方向に案内
すべく前記第２の軸受面と協働するように配置されたフ
ランジ部材が備えられている。
【０００７】案内を改善するために、本装置はさらに機
関ブロックと前記第２の歯車との間に配置された第２の
すべり軸受素子であって前記案内素子を半径方向に案内
しそしてさらに前記第２の歯車を軸方向に案内するよう
に配置された第２のすべり軸受素子を含んでいる。
【０００８】本発明は次ぎに添付図面を参照して実施例
によってさらに説明される。
【０００９】
【実施例】図１において１は歯車１０によって機関のク
ランク軸９と関連している歯車を示す。同様に、歯車２
は歯車１２によって機関のカム軸１１と関連している。
歯車１および２を除いて、本力伝達装置および軸は単に
概略的に示されている。従って、実際上必要ならば本力
伝達装置は例えば一つまたは数個の中間歯車を追加的に
含み得る。
【００１０】歯車１は機関ブロック６に軸受を介して取
付けられている。さらに、本発明による力伝達装置はす
べり軸受素子７および８によって同様に機関ブロック６
に取付けられた案内素子３を含んでいる。案内素子３の
ための半径方向の案内は軸受面７ａおよび８ａによって
達成される。さらに、案内素子３は軸受面７ｂを介して
軸方向の案内をするフランジ部材３ａ含んでいる。
【００１１】案内素子３は歯車２が歯車１と案内素子３
との間に位置されるようにねじボルト４によって歯車１
に固定されている。従って、歯車１から歯車２への力伝
達がそれらの間の摩擦面５を介して発生する。すべり軸
受素子８の軸受面８ｂは歯車２を軸方向に案内する。本
装置はいかなる独立した軸をも必要とせず、歯車２は歯
車１および案内素子３のスリーブ状部分によって半径方
向の案内を受ける。
【００１２】歯車１および２の相互位置はねじボルト４
を緩めることによって変更され得、それによって摩擦面
５はこれら歯車の互いに対する回転を可能にする。ねじ
ボルト４の回転は本装置全体の一端から実行され得るか
ら、取外しおよび調整は容易に達成され得る。
【００１３】ねじボルト４の本数は決定的ではない。主
要なことは十分に均等な荷重が摩擦面５に加えられるこ
とである。従って、原則的には、単に歯車１と歯車２と
の間の力伝達が保証されるように十分な締付け力を提供
することが可能であるときは、中心に軸方向に配置され
た１本のねじボルトだけでも十分である。
【００１４】それ故に、本発明はここに示された実施例
に限定されず、種々の変更が前掲特許請求の範囲内で可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による装置を軸方向に取られた断面とし
て示す断面図。
【符号の説明】
１ 歯車 ２ 歯車 ３ 案内素子 ４ ねじボルト ５ 摩擦面 ６ 機関ブロック ７ すべり軸受素子 ８ すべり軸受素子 ９ クランク軸 １０ 歯車 １１ カム軸 １２ 歯車

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 大形ディーゼル機関のクランク軸（９）
    から少なくとも一つのカム軸（１１）への力伝達を歯車
    によって達成するための大形ディーゼル機関における可
    調整力伝達装置であって、当該装置はクランク軸（９）
    の力伝達と関連している第１の歯車（１）およびカム軸
    （１１）の力伝達と関連している第２の歯車（２）を含
    んでおり、該歯車（１、２）は互いに隣接して配置され
    ていると共に摩擦面（５）を介して互いに力伝達連結状
    態に配置されており、さらに当該装置は半径方向および
    軸方向の双方に案内されるように独立したすべり軸受素
    子（７）によって機関ブロック（６）に支持された案内
    素子（３）を含んでおり、該案内素子（３）は、前記第
    ２の歯車（２）が前記第１の歯車（１）と該案内素子
    （３）との間に位置されてそれらによって半径方向にも
    案内を受けるように、一本または数本のねじボルト
    （４）などによって前記第１の歯車（１）に固定される
    ように配置されている可調整力伝達装置。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載の力伝達装置において、
    前記すべり軸受素子（７）は前記歯車（１、２）に関し
    て軸方向に延びている第１の軸受面（７ａ）と、該第１
    の軸受面（７ａ）に関して実質的に垂直な第２の軸受面
    （７ｂ）とを含んでおり、前記案内素子（３）には、半
    径方向に延びているフランジ部材（３ａ）であって前記
    歯車（１、２）をそれらの軸方向に案内すべく前記第２
    の軸受面（７ｂ）と協働するように配置されたフランジ
    部材（３ａ）が備えられている力伝達装置。
  3. 【請求項３】 請求項１に記載の力伝達装置において、
    前記機関ブロック（６）と前記第２の歯車（２）との間
    に配置された第２のすべり軸受素子（８）であって前記
    案内素子（３）を半径方向に案内しそしてさらに前記第
    ２の歯車（２）を軸方向に案内するように配置された第
    ２のすべり軸受素子（８）を含んでいる力伝達装置。
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