JPH06257339A - 玄関錠解錠装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エレベーターを有すると共に玄関に電気錠が
設けられている住戸において、電気錠の施錠時にエレベ
ータの乗りかご内に住戸人が缶詰状態になった場合、住
戸人救出のために、セキュリティを確保しつつ電気錠を
容易に解錠することができる玄関錠解錠装置を得る。 【構成】 乗りかご９内に、玄関の電気錠２の解錠指令
を出力する解錠釦１１を備えると共に、玄関外部に、入
力される電気錠２の解錠番号を上記解錠指令を受けたと
きに有効にする番号入力装置１２を備える。制御ユニッ
ト５Ａにより、番号記憶部５ａにあらかじめ記憶してい
る解錠番号と上記番号入力装置１２に入力された解錠番
号とを比較部５ｂで比較して、一致したときに制御部５
ｃで電気錠２を解錠する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、エレベーターを有す
ると共に玄関に電気錠が設けられている住戸の電気錠を
解錠する玄関錠解錠装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図３は、エレベータ付きでかつ玄関に電
気錠が設けられている個人住宅における従来の玄関錠解
錠装置を示す構成図である。同図において、１は住戸、
２は住戸の玄関に設けられた電気錠、３は住戸１の玄関
外部に設けられて電気錠２を施解錠するための外部施解
錠釦、４は住戸１内に設けられて電気錠２を施解錠する
ための施解錠釦である。

【０００３】５は外部施解錠釦３及び内部施解錠釦４か
らの操作信号に応じて電気錠２を施解錠制御する制御ユ
ニット、６は制御ユニット５の電源である。

【０００４】７は住戸１の玄関外部に設けられたインタ
ーホン装置、８は住戸１内に設けられてインターホン装
置７と通話するための電話機の親機、９は住戸内に設け
られたエレベータの乗かご、１０は乗りかご９内に設け
られた電話機の子機である。

【０００５】次に、上述した構成の動作を説明する。住
戸人がエレベータの乗りかご９内に閉じ込められて缶詰
状態になった場合、缶詰になっている住戸人は電話機１
０によりエレベータ技術員に救出を要請する。

【０００６】要請を受けて住戸１に到着したエレベータ
技術員は、住戸１の玄関の電気錠２が施錠されている場
合、缶詰になっている住戸人以外に住戸１内に人がいな
いときには、内部施解錠釦４が操作されず電気錠２が解
錠されないので、玄関戸や窓などを壊して住戸１に入
り、乗りかご９に缶詰になっている住戸人を救出してい
た。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
装置は、乗りかご９内に電気錠２を解錠する機能を有し
ていないので、住戸人が乗りかご９内に缶詰になった場
合、電気錠２を解錠できないので、救出のために駆け付
けたエレベータ技術員が住戸１内に入るのが困難である
という問題点があった。

【０００８】また、乗りかご９内に缶詰になっている住
戸人は、住戸１に到着したエレベータ技術員を確認する
ことができないので、セキュリティーを確保することが
できないという問題点があった。

【０００９】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、エレベーターを有すると共に玄
関に電気錠が設けられている住戸において、電気錠が施
錠されている状態でエレベータが故障し乗りかご内に住
戸人が閉じ込められた場合、乗りかご内に閉じ込められ
た住戸人の救出のために、セキュリティを確保しつつ電
気錠を容易に解錠することができる玄関錠解錠装置を提
供する。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この発明の請求項１に係
る玄関錠解錠装置は、エレベータを有する住戸の玄関外
部に設けられて上記玄関の電気錠を施解錠するための外
部施解錠釦と、上記住戸内に設けられて上記電気錠を施
解錠するための内部施解錠釦と、上記住戸に設置されて
上記外部施解錠釦及び上記内部施解錠釦の操作に応じて
上記電気錠を施解錠制御する制御ユニットとを備えた玄
関解錠装置において、上記エレベータの乗りかご内に、
上記電気錠を解錠するための解錠指令を出力する解錠釦
を備え、かつ上記玄関外部に、入力される上記電気錠の
解錠番号を上記解錠指令を受けたときに有効にする番号
入力装置を備えると共に、上記制御ユニットに、上記解
錠番号をあらかじめ記憶する番号記憶部と、この番号記
憶部に記憶された解錠番号と上記番号入力部に入力され
た解錠番号とを比較して一致したときに解錠信号を出力
する比較部と、上記解錠信号を受けたときに上記電気錠
を解錠する制御部とを備えたものである。

【００１１】また、この発明の請求項２に係る玄関錠解
錠装置は、エレベータを有する住戸の玄関外部に設けら
れて上記玄関の電気錠を施解錠するための外部施解錠釦
と、上記住戸内に設けられて上記電気錠を施解錠するた
めの内部施解錠釦と、上記住戸に設置されて上記外部施
解錠釦及び上記内部施解釦の状態に応じて上記電気錠を
施解錠制御する制御ユニットとを備えた玄関解錠装置に
おいて、上記電気錠の解錠番号を記憶する情報センター
を備えると共に、上記エレベータの乗りかご内に、電話
回線を介して上記情報センターと通信するための通信手
段と、上記電気錠を解錠するための解錠指令を出力する
解錠釦とを備え、かつ上記玄関外部に、上記情報センタ
ーから上記電話回線を介して入力される上記解錠番号を
上記解錠釦から出力される解錠指令を受けたときに有効
にする番号入力装置を備えると共に、上記制御ユニット
に、上記解錠番号をあらかじめ記憶する番号記憶部と、
この番号記憶部に記憶された解錠番号と上記番号入力部
に入力された解錠番号とを比較して両者が一致したとき
に解錠信号を出力する比較部と、上記解錠信号を受けた
ときに上記電気錠を解錠する制御部とを備えたものであ
る。

【００１２】

【作用】この発明の請求項１に係る玄関錠解錠装置にお
いては、エレベータの乗りかご内に設けられた解錠釦が
操作されると、住戸の玄関の電気錠の解錠指令が上記解
錠釦から玄関外部に設置された番号入力装置に出力され
る。これにより、番号入力装置は、入力される上記電気
錠の解錠番号を有効にする。

【００１３】制御ユニットは、上記番号入力装置に入力
された解錠番号を受けて、その解錠番号と、番号記憶部
にあらかじめ記憶している解錠番号とを比較して一致し
たときに、制御部により玄関の電気錠を解錠する。

【００１４】また、この発明の請求項２に係る玄関錠解
錠装置においては、エレベータの乗りかご内に設けられ
た通信手段により電話回線を介して情報センターと通信
することによって、情報センターに記憶されている住戸
の玄関の電気錠の解錠番号が電話回線を介して、住戸玄
関外部に設置された番号入力装置に入力される。

【００１５】エレベータの乗りかご内に設けられた解錠
釦が操作されると、上記電気錠の解錠指令が上記解錠釦
から上記番号入力装置に出力される。これにより、番号
入力装置は、入力される上記電気錠の解錠番号を有効に
する。

【００１６】制御ユニットは、上記番号入力装置に入力
された解錠番号を受けて、その解錠番号と、番号記憶部
にあらかじめ記憶している解錠番号とを比較して一致し
たときに、制御部により玄関の電気錠を解錠する。

【００１７】

【実施例】以下、この発明の諸実施例を説明する。 実施例１．図１は、この発明の実施例１を示す構成図で
ある。同図において、１〜４、６、７、９及び１０は図
３と同じもので、１１はエレベータの乗りかご９内に設
けられて電気錠２の解錠指令を出力する解錠釦、１２は
住戸１の玄関外部に設けられて電気錠２の解錠番号を入
力するための番号入力装置である。この番号入力装置１
２は、解錠釦１１からの解除指令により付勢されて、入
力される解錠番号を有効にする。

【００１８】５Ａは電気錠２の解錠をコントロールする
制御ユニットであり、特定番号をあらかじめ記憶する番
号記憶部５ａと、この番号記憶部に記憶されている特定
番号と番号入力装置１２に入力された解錠番号とを比較
して一致しているときに確認信号を発する比較部５ｂ
と、この比較部５ｂから確認信号を受けたときに電気錠
２を解錠制御すると共に、外部施解錠釦３及び内部施解
錠釦４の操作に応じて電気錠２を施解錠制御する制御部
５ｃとを有する。

【００１９】次に、動作を説明する。いま、住戸人が乗
りかご９内に閉じ込められて電話機１０により外部に通
報する。通報を受けたエレベーター技術員は住戸１に急
行する。乗りかご９内の住戸人は、電話機１０及びイン
ターホン装置７にて、住戸１の玄関に到着したエレベー
タ技術員と連絡を行った後、解錠釦１１を押す。これに
より、解錠釦１１から番号入力装置１２に解錠指令が出
力されて、番号入力装置１２は解錠番号の入力が可能と
なる。

【００２０】次に、エレベータ技術員は番号入力装置１
２に解錠番号を入力する。入力された解錠番号は制御ユ
ニット５Ａに入力される。

【００２１】制御ユニット５Ａは、比較部５ｂにより、
入力された解錠番号を、番号記憶部５ａにあらかじめ記
憶している特定番号と照合して、一致した場合に制御部
５ｃに確認信号を出力する。そして、制御部５ｃによ
り、電気錠２に解錠信号を出力して電気錠２を解錠す
る。

【００２２】解錠後、玄関戸がエレベータ技術員により
開けられて、再び閉じられれば、玄関戸は施錠状態に戻
る。

【００２３】この実施例１は上述したように、乗りかご
９内に閉じ込められた住戸人により、乗りかご９内の解
錠釦１０が操作されることによって、玄関の番号入力装
置１２による解錠番号入力を有効にして電気錠２を解錠
し、解錠釦１０が操作されなければ、番号入力装置１２
に入力される解錠番号を無効にして電気錠２を解錠しな
いので、セキュリティーを確保することができる。

【００２４】実施例２．図２は、この発明の実施例２を
示す構成図である。同図において、１３は住戸１を遠隔
監視する情報センターであり、電気錠２の解錠番号を記
憶する。解錠番号は、例えば住戸１の管理番号の数値な
どである。

【００２５】１５は住戸１に設けられて電話回線１４を
介して情報センター１３と乗りかご９内の電話機１０と
を接続すると共に、内部線１５を介して電話機１０と玄
関外部のインターホン装置７とを接続する接続部１６で
ある。なお、エレベータの故障時には、電話回線１４を
介して情報センター１３に、電話機１０により通報され
るか、あるいは自動通報される。

【００２６】住戸人が乗りかご９内に缶詰状態になり、
情報センター１３に通報があった場合、まず情報センタ
ー１３と乗りかご９内の住戸人とで管理番号を照合す
る。そして、通報を受けて住戸１に到着したエレベータ
技術員がインターホン装置７を通じて乗りかご９内の住
戸人に管理番号をいうことにより、乗りかご９内の住戸
人により玄関にいる人が管理番号を認知した当該技術員
であることが確認される。

【００２７】その上で、乗りかご９内の住戸人が解錠釦
１１を操作して、番号入力装置１２に解錠指令を出力す
る。そして、エレベータ技術員により番号入力装置１２
に管理番号が入力された後、上述した実施例１と同じ動
作を経て電気錠２が解錠される。

【００２８】この実施例２は上述したように、乗りかご
９内に缶詰になった住戸人と情報センターとの間で管理
番号が照合されると共に、乗りかご９内の住戸人によ
り、救出にきたエレベータ技術員が電話機１０と玄関の
インターホン装置１２を介した通話で確認された後に乗
りかご９内の解錠釦１０が操作されることによって、玄
関の番号入力装置１２による解錠番号入力を有効にして
電気錠２を解錠し、解錠釦１０が操作されなければ、番
号入力装置１２に入力される解錠番号を無効にして電気
錠２を解錠しないので、セキュリティーを確保すること
ができる。

【００２９】実施例３．上記実施例２は、救出にきたエ
レベータ技術員により番号入力装置１２に電気錠２の解
錠番号を入力するように構成したが、電話回線１４を介
して情報センターにより番号入力装置１２に解錠番号を
送信し入力するようにしてもよい。

【００３０】

【発明の効果】以上のように、この発明の請求項１に係
る玄関錠解錠装置は、住戸内に設置されたエレベータの
乗りかご内に、住戸の玄関の電気錠を解錠するための解
錠指令を出力する解錠釦を備えると共に、住戸の玄関外
部に、入力される電気錠の解錠番号を上記解錠指令を受
けたときに有効にする番号入力装置を備え、住戸に設置
された制御ユニットにより、あらかじめ記憶している解
錠番号と上記番号入力部に入力された解錠番号とを比較
して一致したときに上記電気錠を解錠するよう構成した
ことによって、エレベータが故障し乗りかご内に住戸人
が閉じ込められた場合、乗りかご内の住戸人が上記解錠
釦を操作しかつ外部入力された解錠番号が該当する番号
であったときのみ解錠可能なので、乗りかご内に閉じ込
められた住戸人の救出時に、セキュリティを確保しつつ
電気錠を容易に解錠することができるという効果を奏す
る。

【００３１】また、この発明の請求項２に係る玄関錠解
錠装置は、上記電気錠の解錠番号を記憶する情報センタ
ーを備えると共に、上記乗りかご内に、電話回線を介し
て上記情報センターと通信するための通信手段を備え、
上記情報センターから上記電話回線を介して入力される
上記解錠番号を上記解錠釦から出力される解錠指令を受
けたときに有効にして、上記制御ユニットにより、あら
かじめ記憶された解錠番号と上記情報センターから上記
番号入力装置に入力された解錠番号とを比較して一致し
たときに上記電気錠を解錠するよう構成したことによっ
て、乗りかご内に閉じ込められた住戸人の救出時に、セ
キュリティを確保しつつ電気錠を容易に解錠することが
できるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１を示す構成図である。

【図２】この発明の実施例２を示す構成図である。

【図３】従来装置を示す構成図である。

【符号の説明】

１ 住戸 ２ 電気錠 ３ 外部施解錠釦 ４ 内部施解錠釦 ５Ａ 制御ユニット ５ａ 番号記憶部 ５ｂ 比較部 ５ｃ 制御部 ７ インターホン装置 ９ 乗りかご １０ 電話機 １１ 解錠釦 １２ 番号入力装置 １３ 情報センター １４ 電話回線

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 エレベータを有する住戸の玄関外部に設
   けられて上記玄関の電気錠を施解錠するための外部施解
   錠釦と、上記住戸内に設けられて上記電気錠を施解錠す
   るための内部施解錠釦と、上記住戸に設置されて上記外
   部施解錠釦及び上記内部施解錠釦の操作に応じて上記電
   気錠を施解錠制御する制御ユニットとを備えた玄関解錠
   装置において、上記エレベータの乗りかご内に、上記電
   気錠を解錠するための解錠指令を出力する解錠釦を備
   え、かつ上記玄関外部に、入力される上記電気錠の解錠
   番号を上記解錠指令を受けたときに有効にする番号入力
   装置を備えると共に、上記制御ユニットに、上記解錠番
   号をあらかじめ記憶する番号記憶部と、この番号記憶部
   に記憶された解錠番号と上記番号入力部に入力された解
   錠番号とを比較して一致したときに解錠信号を出力する
   比較部と、上記解錠信号を受けたときに上記電気錠を解
   錠する制御部とを備えたことを特徴とする玄関錠解錠装
   置。
2. 【請求項２】 エレベータを有する住戸の玄関外部に設
   けられて上記玄関の電気錠を施解錠するための外部施解
   錠釦と、上記住戸内に設けられて上記電気錠を施解錠す
   るための内部施解錠釦と、上記住戸に設置されて上記外
   部施解錠釦及び上記内部施解釦の状態に応じて上記電気
   錠を施解錠制御する制御ユニットとを備えた玄関解錠装
   置において、上記電気錠の解錠番号を記憶する情報セン
   ターを備えると共に、上記エレベータの乗りかご内に、
   電話回線を介して上記情報センターと通信するための通
   信手段と、上記電気錠を解錠するための解錠指令を出力
   する解錠釦とを備え、かつ上記玄関外部に、上記情報セ
   ンターから上記電話回線を介して入力される上記解錠番
   号を上記解錠釦から出力される解錠指令を受けたときに
   有効にする番号入力装置を備えると共に、上記制御ユニ
   ットに、上記解錠番号をあらかじめ記憶する番号記憶部
   と、この番号記憶部に記憶された解錠番号と上記番号入
   力部に入力された解錠番号とを比較して両者が一致した
   ときに解錠信号を出力する比較部と、上記解錠信号を受
   けたときに上記電気錠を解錠する制御部とを備えたこと
   を特徴とする玄関錠解錠装置。