JPH0625722Y2 - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JPH0625722Y2
JPH0625722Y2 JP10533288U JP10533288U JPH0625722Y2 JP H0625722 Y2 JPH0625722 Y2 JP H0625722Y2 JP 10533288 U JP10533288 U JP 10533288U JP 10533288 U JP10533288 U JP 10533288U JP H0625722 Y2 JPH0625722 Y2 JP H0625722Y2
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JP
Japan
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power transmission
rotor
fixed
armature
transmission vehicle
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JP10533288U
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JPH0227026U (ja
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博明 中村
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神鋼電機株式会社
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、製造容易かつ安価な電磁クラッチに関し、
特に、動力を分岐して伝達する場合に適用して好適なも
のである。
「従来の技術」 電磁クラッチは、自動化、省力化の面からOA(オフィ
スオートメーション)機器、FA(ファクトリオートメ
ーション)機器など各種機器において、動力を分岐伝達
する場合にも広く使用されている。
従来、この種の電磁クラッチとしては、第2図に示す構
成のものが存在する。この図において、符号1は電磁ク
ラッチを示す。この電磁クラッチ1において、2は円柱
状の回転軸である。この回転軸2の図中左端部は軸受3
を介してフレーム4に回動自在に支持されている。この
フレーム4は上記電磁クラッチ1が組込まれる機器のフ
レームである。一方、回転軸2の右端部は軸受5を介し
てフレーム6に回動自在に支持されている。また、上記
回転軸2には、ギア7が上記軸受3に近接して、かつ軸
心を共通にして、回動自在に取付けられている。上記ギ
ア7にはギア8がかみ合わされている。このギア8はフ
レーム4のに固定された支軸9によって回動自在に支持
されている。上記ギア8には、さらにギア10がかみ合
わされている。一方、上記ギア7の右端面にはアーマチ
ュア取付部材7aが一体形成されている。そして、この
アーマチュア取付部材7aにはバネプレート11を介し
て、輪帯状のアーマチュア12が取付固定されている。
また、上記回転軸2の外周面にはギア7の右端部に近接
して、ロータ13が嵌入固定されている。このロータ1
3の左端部には輪帯状の2つの磁極部13a,13bが
設けられ、これらの磁極部13a,13bはアーマチュ
ア12の一方の面と若干の空隙を隔てて対向配置されて
いる。また、14は断面がコの字型をした環状のヨーク
であり、ロータ13の外周に軸心を共通にして取付けら
れている。上記ロータ13とヨーク14との間には軸受
15が介挿されており、これにより、ロータ13はヨー
ク14に対して回転自在となっている。上記軸受16は
止め輪17によりロータ13から離脱しないようになっ
ている。上記ヨーク14にはコイル16が巻回されてい
る。また、上記ヨーク14の一端部には回り止め18が
取付固定されている。この回り止め18はロータ13と
ヨーク14とのつれ回りを防止するものであり、フレー
ム6に支持される。また、回転軸2の右方には、軸受5
の左端部に近接して、動力分岐伝達用のプーリ19が取
付けられている。このプーリ19は軸心を共通にして回
転軸2にピン部材20を介して固定されている。そし
て、プーリ19には動力伝達用のベルト21が巻回され
ている。
このような構成において、ギア10→ギア8→ギア7に
図示せぬ原動機から回転力が伝達されると、ギア7と共
にアーマチュア12が回転する。この時、コイル16に
通電すると、ヨーク14が励磁され、ヨーク14→ロー
タ13の外周磁極部13a→アーマチュア12→ロータ
13の内周磁極部13b→ヨーク14の経路で磁路が形
成される。これにより、ロータ13およびアーマチュア
12間に磁気吸引力が作用し、バネプレート11の復帰
力に打勝って、アーマチュア12がロータ13に吸引さ
れて密着する。これに伴いロータ13が回転する。そし
て、ロータ13の内周に嵌入固定された回転軸2→プー
リ19を介して、ベルト21にトルクを伝達することが
できる。
「考案が解決しようとする課題」 ところで、上記従来の電磁クラッチにあっては、回転軸
2を支持するためフレーム6、軸受3,5などの部品を
必要としていた。そして、これらの部品を組立て、調整
するために時間を要していた。このことが、製作コスト
の低減化を阻んでいた。
また、ヨーク14の断面が深いコ字状であることが加工
性の向上を阻んでいた。
さらにまた、従来の構成では、コイル16に通電しない
場合でも、回転軸2に入力回転が加わり、共回りが発生
するおそれもがあった。
この考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、部品形
状の簡略化および製造容易化を図ると共に、上記のよう
な共回りが生じない電磁クラッチを提供することを目的
としている。
「課題を解決するための手段」 この考案は、第1の動力伝達車と、前記第1の動力伝達
車と軸心を共通にする第2の動力伝達車と、フレームに
取付固定され、前記第1および第2の動力伝達車を軸心
を共通にして回転自在に支持する固定軸と、前記固定軸
の外周に軸心を共通にして嵌入固定された円筒状のヨー
クと、前記第1の動力伝達車の一方の面に軸心を共通に
して固定され、外周部に軸方向に延びる円筒状の側壁部
を有するロータと、前記第2の動力伝達車の一方の面に
弾性部材を介して固定されたアーマチュアとを具備する
と共に、前記アーマチュアの先端面を前記ロータの側壁
部端面に対向して配し、前記アーマチュアの先端面と前
記ロータの周側面と前記ヨークの外周で仕切られる空間
に軸心を共通にしたコイルを配することにより上記の課
題を解決している。
「作用」 上述の構成によれば、回転軸に代えて、固定軸を用いる
ようにしたので、フレームや軸受などの部品点数を削減
することができる。さらに、これに加えて、円筒状のヨ
ークを用いるようにしたので、製造の容易化および製造
コストの低減化を図ることができる。また、出力側の共
回りを防止することができる。
「実施例」 以下、図面を参照してこの考案の電磁クラッチの実施例
について説明する。
第1図はこの考案の一実施例を示し、電磁クラッチの構
成を示す側断面図である。図中、符号22は電磁クラッ
チである。この電磁クラッチ22において、23は中央
部が肉厚に形成された固定軸であり、固定軸23の左半
部にはボルト挿通孔23aが形成されており、また、右
半部にはボルト24の頭部24cを挿入するための中空
穴23bが形成されている。これらボルト挿通孔23
a、中空穴23bは軸心を共通に形成されている。上記
固定軸23はボルト挿通孔23a、中空穴23bに挿入
された長いボルト24によって、フレーム25に固定取
付けられている。また、上記固定軸23の左端部には、
第1の動力伝達車として、ギア26が軸心を固定軸23
と共通にして回動自在に取付けられている。上記ギア2
6には他のギア27がかみ合わされている。また、上記
固定軸23の中央部外周面には円筒状のヨーク28が軸
心を共通にして嵌入固定されている。このヨーク28の
外周面にはコイルボビン29が嵌入固定されている。こ
のコイルボビン29にはコイル30が巻回されている。
一方、上記ギア26の右端部にはロータ取付部材26d
が一体形成されている。このロータ取付部材26dには
ロータ31が固定取付けられている。このロータ31は
ロータ取付部材26dに取付固定される輪帯部と上記輪
帯部の外周から軸方向に延びてコイル30を覆う円筒状
の側壁部とからなっている。そして、この側壁部の右端
面31eと若干の距離を隔てて、輪帯状のアマーチュア
32が対向配置されている。これにより、上記側壁部の
右端面31eが単一の磁極として作用するようになって
いる。また、固定軸23の右端部には軸心を共通にし
て、第2の動力伝達車として、プーリ33が回転自在に
嵌入されており、止め輪34により固定軸23から離脱
しないようになっている。上記プーリ33の左端面には
バネプレート35が取付固定され、このバネプレート3
5を介して上記アマーチュア32が取付固定されてい
る。上記プーリ33には動力伝達用のベルト36が張設
されている。
上述の構成において、ギア27→ギア(第1の動力伝達
車)26に図示せぬ原動機から回転力が伝達されると、
ギア26と共にロータ31が回転する。この時、コイル
30に通電すると、ヨーク28、ロータ31が励磁さ
れ、ロータ31の右端面31eが磁極として作用し、ヨ
ーク28の右端部→アマーチュア32→ロータ31の側
壁部右端面(磁極)31e→ロータ31→ヨーク28の
左端部の経路で磁路が形成される。これにより、ロータ
31のアーマチュア32に対する磁気吸引力が作用し、
この磁気吸引力がバネプレート35の復帰力に打ち勝つ
結果、アーマチュア32がロータ31に吸引されて密着
し、これに伴いプーリ33(第2の動力伝達車)が回転
する。このようにして、プーリ33を介して、ベルト3
6にトルクを伝達することができる。
上述の構成によれば、フレームや出力軸、その軸受など
の部品点数を削減することができ、これに加えて、円筒
状のヨーク28を用いるようにしたので、製造の容易化
および製造コストの低減化を図ることができる。また、
出力側の共回りを防止することができる。
なお、上述の実施例においては、第1の動力伝達車とし
て、ギアを、第2の動力伝達車としてプーリを用いる場
合について述べたが、これに限らず、第1の動力伝達車
としてプーリを、第2の動力伝達車としてギアを用いる
ようにしても上述したと同様の効果を得ることができ
る。また、第1または第2の同様の伝達車としてギアや
プーリに代えて、たとえば、チエーン、を用いるように
しても上記したと同様の効果を得ることができる。
「考案の効果」 以上説明したように、この考案の電磁クラッチは、第1
の動力伝達車と、前記第1の動力伝達車と軸心を共通に
する第2の動力伝達車と、フレームに取付固定され、前
記第1および第2の動力伝達車を軸心を共通にして回転
自在に支持する固定軸と、前記固定軸の外周に軸心を共
通にして嵌入固定された円筒状のヨークと、前記第1の
動力伝達車の一方の面に軸心を共通にして固定され、外
周部に軸方向に延びる円筒状の側壁部を有するロータ
と、前記第2の動力伝達車の一方の面に弾性部材を介し
て固定されたアーマチュアとを具備すると共に、前記ア
ーマチュアの先端面を前記ロータの側壁部端面に対向し
て配し、前記アーマチュアの先端面と前記ロータの周側
面と前記ヨークの外周で仕切られる空間に軸心を共通に
したコイルを配するようにしたものであるので、フレー
ムや出力軸、その軸受などの部品点数を削減することが
でき、製造の容易化および製造コストの低減化を図るこ
とができる。また、出力側の共回りを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示し、電磁クラッチの構
成を示す側断面図、第2図は従来の電磁クラッチの構成
を示す側断面図である。 1,22…電磁クラッチ、4,25…フレーム、7,
8,10,26,27…ギア(第1の動力伝達車)、1
1,35…弾性部材(バネプレート)、12,32…ア
マーチュア、13,31…ロータ、14,28…ヨー
ク、16,30…コイル、23…固定軸、33…プーリ
(第2の動力伝達車)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の動力伝達車と、 前記第1の動力伝達車と軸心を共通にする第2の動力伝
    達車と、 フレームに取付固定され、前記第1および第2の動力伝
    達車を軸心を共通にして回転自在に支持する固定軸と、 前記固定軸の外周に軸心を共通にして嵌入固定された円
    筒状のヨークと、 前記第1の動力伝達車の一方の面に軸心を共通にして固
    定され、外周部に軸方向に延びる円筒状の側壁部を有す
    るロータと、 前記第2の動力伝達車の一方の面に弾性部材を介して固
    定されたアーマチュアとを具備すると共に、 前記アーマチュアの先端面を前記ロータの側壁部端面に
    対向して配し、前記アーマチュアの先端面と前記ロータ
    の周側面と前記ヨークの外周で仕切られる空間に軸心を
    共通にしたコイルを配したことを特徴とする電磁クラッ
    チ。
JP10533288U 1988-08-09 1988-08-09 電磁クラッチ Expired - Lifetime JPH0625722Y2 (ja)

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