JPH0625717Y2 - 騒音防止構造を有する電磁クラッチ・ブレーキ - Google Patents

騒音防止構造を有する電磁クラッチ・ブレーキ

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JPH0625717Y2
JPH0625717Y2 JP11286488U JP11286488U JPH0625717Y2 JP H0625717 Y2 JPH0625717 Y2 JP H0625717Y2 JP 11286488 U JP11286488 U JP 11286488U JP 11286488 U JP11286488 U JP 11286488U JP H0625717 Y2 JPH0625717 Y2 JP H0625717Y2
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千秋 福永
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神鋼電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、コアの電磁吸引力とばね力による内外両デ
ィスク間の接触摩擦により、インナディスクと、これに
結合されたハブを介して回転軸等に回転力を伝達させ、
あるいは被制動軸に制動力を伝達させる電磁クラッチ、
または電磁ブレーキに関し、具体的にはハブとインナデ
ィスクの部分で発生する騒音を防止するための構造を有
する電磁クラッチ・ブレーキに関する。
[従来の技術] 電磁クラッチ、または電磁ブレーキのインナディスクと
ハブとは軸方向への相対的移動が可能であると同時に、
動力的には常に結合状態にされている必要があるため、
スプラインを使用したり両者の結合部において孔と軸部
の形状を多角形状にしている。しかし、これ等両者の結
合部相互間にはブレーキまたはクラッチとしての機能上
相対移動を許容させる関係から、微小ではあるが不可避
的に存在する間隙があり、このためこれ等に関連する回
転軸に振動が発生すると、これ等インナディスクとハブ
の結合面同志が衝突を繰り返しさらに共振を伴って電磁
クラッチ、または電磁ブレーキの空転中その衝突部分か
ら騒音を発生する。
従来、この騒音の発生を防止するための手段として、例
えば実公昭45-26497号、実公昭50-15091号に記載されて
いるようにインナディスクに偏心重錘を設け、あるいは
インナデイスク自体の重量を中心に対し一方に片寄らせ
ることにより、回転による遠心力を利用してインナディ
スクをハブに押し付けたり、あるいは実公昭50-15092号
や実公昭52-49018号に記載されているよう、ばねを利用
してインナディスクを半径方向の一方へ弾性的に片寄ら
せて前記と同様インナディスクの内周壁の一部をハブに
押圧させて、前記振動に基因する騒音の発生を防止する
様にしたものが知られている。
[考案が解決しようとする問題点] ところで上述した従来の装置は何れも、インナディスク
あるいはインナディスクとハブの両者を加工する必要が
ある。
この点の不具合を解決するため、本願の考案者はインナ
ディスクとハブの結合部の間隙部に第5図、第6図およ
び第7図に示すように、両端断面がほぼコの字形の成形
板ばねを圧入させることにより、インナデスクをそのば
ねの力により上記従来の場合と同様軸中心に対して一方
へ片寄せ、そのインナディスクのハブに対する結合面の
一部を、そのハブに押し付けさせるとともに同板ばねに
爪部を設け、この爪部でのこの板ばねをインナディスク
に挟着固定させるようにし、実用新案登録出願(実願昭
60-187736)したものである。
このような構成とすることにより、インナディスクとハ
ブに特に加工を施すことなく成形板ばねを圧入させるだ
けで騒音防止が可能になった。
出願人の先行考案であるこの板ばね形式の押圧部材の概
要を述べると、その取付状態は、第6図の側面図に示さ
れているように、1はクラッチの場合であれば、駆動軸
あるいは被動軸となり、またブレーキの場合であれば被
制動軸となる回転軸、2は外周を角形に形成させたハブ
で回転軸1に嵌合され、キー3′の使用により回転軸1
と共に回転するようになっている。7はインナディスク
でその内部は、第7図に示すようにハブの外周形状に適
合する四角形の内孔となっており、この部分でハブ2に
嵌合される。
この板ばねは第5図に示すように板面をその中央部で湾
曲させ凸部5…を形成し、この板面の長手方向両端から
側方に立ち上がり、相互に対向する状態に形成した複数
対(図では2対)の爪部5−2から成る板ばね5を用
い、第6図と第7図に示すように、この板ばねをハブと
インナディスク7の嵌合部における間隙の一部に挿入
し、この板ばねの押圧により、インナディスク7を偏心
させる方向へ片寄らせて、このインナディスクの、当該
板ばねの挿入側と反対側の内周面Sをハブ2に圧接さ
せ、かつ第6図と第7図に示すように爪部5−2でイン
ナディスク7を両側面から挟持させることによって当該
板ばね5をインナディスク7に固定させたものである。
[考案が解決しようとする課題] 前述のような少なくとも両端部にコの字形断面の爪部を
有し、中間わん曲した板状部を有する板ばね5をインナ
ディスクとハブ間の間隙に挿入して使用する場合、下記
のような不具合があり改善する必要が認められた。
(1)組付作業の困難 板ばね5をインナディスク7側に組付けながらハブ2を
挿入するため、インナディスクとハブの2部材を同時に
取扱う必要があり組付作業が困難である。
(2)板ばねの爪部はその肉厚の2倍に相当する分だけイ
ンナディスクより厚くなるため、組立の際爪部がアーマ
チュアとインナディスク間の摩擦面に侵入しやすいの
で、侵入を防止するために構造と寸法が制限を受けると
いう問題があった。
[課題を解決するための手段] ばね材料で成形される板ばねの爪部の長手側面に一方側
の曲げ角度を、それと係合するハブの断面の一方側の隅
角の角度と同一とし、板ばね爪部の他方側の曲げ角度を
ハブの断面の他方側の隅角の角度より小さくして、他方
側の板ばねの爪の先端は板の軸方向の内方に向かうよう
に成形した。
これにより板ばねの底面の横幅Lを、板ばねの横断方向
の両側面の爪の内側先端間の間隔lよりも大にして課題
を解決した。
[作用] このようにして、板ばねの少なくとも長手方向両端に形
成された爪部の両側の爪間の間隔、即ち開きlは、ハブ
の厚さTと同一またはバネ作用を与えるため僅かに小と
し、板ばねの底面Lはハブの厚さTより大きく上部にイ
ンナディスクを載置して支持するに十分な幅を有するの
で、ハブとアーマチュアとの間に、ばねの外側とアーマ
チュアの摩擦面との接触を避けるに十分な隙間gを設定
することが可能になる。
[実施例] 第1図は、本考案の好適な実施例を示す板ばねの斜視図
で、第2図、第3図と第4図は第1図に示した板ばねを
ハブとインナディスク間に挿入して装着した状態を示す
側断面図と平面図であるが、先行技術と同一の部材、位
置、寸法などを示す符号については、それらの参照符号
をそのまま使用し、理解を容易にすると共に先行技術と
の比較検討を容易にするようにした。
第1図は本考案で採用する板ばね5の斜視図であり、5
−2は、この板ばねの長手方向両先端に形成された一対
の爪5′と5″から成る爪部5−2であり、この実施例
では手前側(図の斜左下)と遠方側(図で右上側)の2
カ所に形成される。
長手側両端の1組の爪部5−2を連結する中間部は板状
の板ばね部5−1であり、その中間の部分にはばね性を
付与するための曲面状の凸部5が形成されている。
第1図と第2図から明らかなように爪部5−2の中、横
断方向で左側の爪5′は、第2図のハブ2の左隅に合致
させ曲げ角αを付された直角となるように曲げ成形さ
れ、一方右側の爪5″はハブ2の右側の隅部の角度θ
(ほぼ直角)よりも小角の鋭角βにされ、対向する爪
5′と5″間の水平距離lはハブ2の厚さTと同一、ま
たはやや狭くされてスナップアクションを可能としてい
る。
一方、長手側両端の1組の爪部5−2の爪5′と5″の
それぞれの基部を連結する爪の底部5−3は、その幅L
が前記の爪間の水平距離lよりかなり大きくなる。
このような形状の爪5を電磁クラッチ・ブレーキのハブ
2とインナディスク7の間の隙間に挿入する際は、板ば
ねの爪の底部5−3の幅Lが大きくされているので、そ
の上にインナディスク7を載置しても、ハブ2の内側面
2′とアーマチュア4の対向側面4′との間に十分な隙
間gが保たれ、板ばね5の材料肉厚は、通常0.05〜0.2m
m程度であり、隙間gは板ばねがアーマチュア4の摩擦
面である4′と接触するのを防止するに十分なだけに形
成できる。
第2図において、11はヨーク、6はヨーク内に収容さ
れたコイル、10はアーマチュア4を押圧するスプリン
グで4′はアーマチュア4とインナディスク7との摩擦
接触面である。
第3図では板ばね5を、断面が正方形のハブ2の一平面
とこれに対向するインナディスク7の対向面との間に爪
先5′と5″とから成る2対の爪部でハブを挟持するよ
うに挿入し配置した状態を示したが、第4図に示すよう
に、正方形断面のハブ6の直角の隅角部を挟んで隣接す
る2面に跨がるように配置してもよいことは勿論であ
る。
[考案の効果] インナディクスとハブの結合部の間隙内に挿入する板ば
ねの少なくとも長手方向両端に形成される爪部の両側の
爪先間の間隔lをハブの厚さTと同一またはバネ作用を
与えるため僅かに小とし、板ばねの底面の幅Lはハブの
厚さTより大きく上部にインナディスクを載置して支持
するに十分な幅を有するようにプレス成形するだけで、
ハブの一方の側面とこれと対向するアーマチュアの側面
との間に所定の隙間が保たれ組み付け作業がきわめて容
易になり、しかも本来の目的である騒音防止を達成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の主体部材として使用する板ばねの実施
例を斜視図、第2図は第1図による実施例の板ばねを電
磁クラッチブレーキに装着した状態を示す側断面図、第
3図は、本考案の板ばねとハブとの第2図の実施例によ
る相対位置関係を示す平面図、第4図は別の実施例によ
る板ばねとハブの相対位置関係を示す平面図、第5図は
本考案の考案者による先行技術としての板ばねを示す斜
視図、第6図と第7図は、第5図に示す板ばねをハブと
インナディスクの間に挿入した場合の位置関係を示す側
断面図と平面図である。 図面中の符号 1……回転軸、2……ハブ、3……キー溝、3′……キ
ー、 4……アーマチュア、4′……アーマチュアの摩擦面、 5……板ばね、5′、5″……爪、5……ばねの凸
部、 5-1……中間部、5-2……爪部、5-3……ばねの底部、 6……コイル、7……インナディスク、8……端板、 11……ヨーク、10……アーマチュアスプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヨークとこのヨーク内に収容されたコイル
    と、このコイルに所定の間隙を保って対向し回転軸の軸
    方向に前進、後退が可能なアーマチュアと、このアーマ
    チュアに対し軸方向で反対側に設けられた端板と、前記
    回転軸に対し軸方向の相対移動が可能に係合するハブ
    と、前記端板とアーマチュアとの中間に位置し前記のハ
    ブの外周と係合して、電磁吸引力またはばねの弾性力に
    より回転軸に回転力または制動力を伝達するインナディ
    スクとを含んで成る電磁クラッチ・ブレーキにおいて、 前記インナディスクとハブとの動力伝達用嵌合部の間隙
    内に挿入される板ばねは、その長手方向所定の位置に複
    数ケ所設けられる爪部を有し、爪部の各々はハブをその
    軸方向両側面から挟持するようばねの板面に対し同一方
    向に曲げられて対向する1対の爪から成り、爪の1方は
    ハブの外周隅角部の角度とほぼ等しく、他方の爪はハブ
    の外周隅角部の角度よりも小さい角度で内側に曲げられ
    て、これら1対の爪の爪先間の間隔は前記ハブの厚さに
    ほぼ等しく、爪の根本を結ぶ底部板の間隔は前記ハブの
    厚さよりも大きくされ、ハブの一方の側面とこれと対向
    するアーマチュアの側面との間に所定の隙間が保たれる
    ことを特徴とする騒音防止構造を有する電磁クラッチ・
    ブレーキ。
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